彼女の親友和明さん

俺と彼女と、彼女の親友の話。
新学期始まって早々、女の子にお約束の体育館の裏に呼び出された。
そこには二人の女の子がいて、片方の威勢のいい子が、
「久美があんたのこと好きみたいだから、付き合ってくれないかな?」って言ってきた。
久美とはもう片方の大人しそうな子(実際かなり大人しかった)。
久美は結構かわいかったので、何だかんだで付き合うことにした。

でも久美は大人しすぎて二人でいると息苦しくなるくらい間が持たない。
それで久美の告白の手伝いをしてくれたあの威勢のいい子、
絵里がいつも間に入って盛り上げてくれた。
休日のデートの時も二人で会うより三人で会う事の方が多かった。
放課後もいつも俺と久美と絵里で三人一緒に帰った。
三人とも家の方角がばらばらなので、時には俺の家から、
時には絵里の家からと、時には久美の家からと、順番を変えて帰った。
絵里の家に最初に行き、そこから久美と二人きりになると、
会話も途絶えけっこう辛かったが、逆に久美を最初に家へ送り届け、
絵里と二人で帰る時は楽しくて仕方がなかった。
久美と付き合ってるのか、絵里と付き合ってるのか分からない状態だ。

そんなこんなで2ヶ月が経った6月のある日の放課後、
久美を家まで送り、絵里と二人で帰る途中、
「ねえ、和明んち寄って言っていい?」
そんなこんなで絵里が俺の部屋にやってきた。
うちは両親共働きで帰りが遅いので、家には絵里と俺の二人きり。
いつものように会話が弾む。絵里は何かの会話の流れで、ふと、
「和明って童貞?」
「まさかー。女なんてバリバリ知ってるちゅーの。」
もちろんウソで俺は童貞である。
「へー、へー。」
絵里は信じなくて馬鹿にしたような態度。
俺も売り言葉に買い言葉で、
「だったら試してみるか?」
もちろん本気なワケなく、俺は言葉遊びを楽しんでいたつもりだった。
しかし絵里は、
「こうすると大きくなるんでしょ?」
と俺の股間に手を伸ばし、ズボンの上から摩ってきた。
俺はビックリしたが我慢して、
「え、絵里じゃあ、起たないな。」
絵里は、「本当?」とニヤニヤしながらなおも俺の股間を摩る事を止めない。
さすがに俺も我慢できず勃起してしまい、
絵里の手をはねのけて、床の上に絵里を押し倒してしまった。
絵里もビックリしたらしく抵抗する。
俺も押さえつけようとして、しばらく二人でじたばたしていた。
すると絵里は急に大人しくなり、
「久美のことはどうするの??」
俺は一瞬ドキっとしたが、ここまできたら性欲が抑えられるはずもない。
俺は絵里を放して、
「久美とは別れて、明日、絵里と付き合うって皆に宣言するよ。」
すると絵里は、「分かった。」と言って立ち上がり、
自分からセーラー服を脱ぎ始め、ブラとパンティだけになってベッドに上に座った。
俺も急いで制服を脱ぎ素っ裸になり、絵里に抱きつきベッドの上に押し倒す。
その時、俺の体に異変が起こった。
絵里の太ももにこすれた瞬間、俺のチンポから大量の精液が勢いよく溢れ出してしまったのだ。
「あ・・・。」
俺は情けない声をあげてしまった。
溢れ出た精液は絵里の腹からパンティの辺りを汚してしまった。
「ええ?、何それ?。」
と絵里は自分の体についた精液を見て、半怒り半泣きの状態だった。
「ああ、ゴメン・・・。」
と俺はすぐさまティッシュで絵里の体を拭こうとすると、
「触んないでよ!こっち見ないでよ!」
と、自分で拭いて、ティッシュを投げつけてきた。
俺はまだ精液の漏れているチンポを持て余しながら、あたふたするだけだった。
そして絵里は服を着ると怒って帰ってしまった。

その日から絵里とは気まずくなり、絵里もあまり俺に近寄らなくなった。
久美は、俺と絵里がケンカでもしたんじゃないかと
仲直りさせようといろいろと心配してくれた。
俺も罪悪感からか久美には優しくなり、二人でいる事も多くなった。

久美とはその後もずっと付き合い、大学1年の時、何度も失敗しながら結ばれた。
そして久美と付き合い続け去年、とうとう結婚した。
俺はあの一度の未遂以外、久美しか女性を知らないし、久美も俺しか男性を知らないだろう。
絵里とはあの事件以来しばらくして、時間が解決してくれて普通に話せるようになった。
前みたいに三人で行動する事はなくなったけど。
しかしもちろんあの出来事は二人だけの秘密である。

絵里は俺と久美の結婚式にも、もちろん参加してくれた。