今から5年程前のこと。
私(Y):23歳
彼(T):24歳
新彼女(U):28歳
全員会社員、一人暮らし

大学時代から私とKは付き合っていて、あと2、3年したら結婚しようという
話になっていた。どちらの親にも紹介済みで、ほのぼのと交際していた。

彼の態度がおかしくなってきたな、と感じたのが3年目の秋。
それまでは、向こうから土日のデートの誘いがほとんどだったのに、
デートを言い出さなくなり、電話しても「ごめん、忙しい」ばかり。
何かあったの?と聞いてみても、「いや、何も」。久しぶりのデートになっても
心ここにあらずの状態。話し合おうとしても「今そういうこと言うのやめよう」。
私がそっち(Tの家)に行こうかと聞いても、「絶対来るな」。
ああ、これは他に女ができたな、そろそろダメかもなと思っていた冬のある日、
平日なのに酔っ払って彼が私の家に来た。

いくら結婚を考えているからといって、連絡もなく突撃されるのは嫌だと思う
ことは、それまでの3年間で伝えてあったし、そういうことはしない人だったのに
コレか、と思うと非常に悲しくなった。
とりあえずコーヒーだけ飲ませて帰そうと、泣きそうになるのをこらえて台所に
立っていると、背後からいきなり抱きしめられ、そのままベッドに押し倒された。
(ここまで、した会話は「コーヒーいれる」「うん」だけ)
結局性欲かよ!!!と押し返そうとしたら、何か様子が変。
見たら泣いていた。

「意味がわからないんだけど」というと、「ごめん、ごめん」。加えて「もう少し
このままでいさせて」とか、何か悲劇の主人公入っていた。
泣きたいのはこっちのほうだよ!と思いつつ、下敷きにされたまま泣かれても
疲れるので、彼の体を押しのけて、一人床に座って彼が落ち着くのを待った。
やっと彼が落ち着いたのは、0時頃。1時間の間、私のベッドの上で泣いてた。
コーヒーを入れて、とにかく飲んだら今日は帰ってと言うも、「帰れない」。
じゃあ理由を言えよ!と言ってもだんまりで、もうどうしようかと思っていると、
家電に突然着信。番号を見れば、彼の自宅だった。
「これ、どういうこと?」と、受話器を取らずに彼に言うと、顔色は真っ青。
そうこうするうちに留守電になり、聞こえてきたのは女の声。

「あのさ、そっちにT行ってると思うんだけど。私の男なんだよね、帰るように
言ってもらえる?そっちに行ってるのは分かってるから」

二股確定!しかも同棲!?
何故か酷く笑えてきて、それまでの悲しい気持ちも何もかもが吹っ飛んだ。
「こういうのに付き合ってられないから、もう帰って。それに私達もこれで終わり
にして。二度と連絡しないで」
すると彼は土下座。全部説明させてくれ、というので話を聞くことにした。
(以下、話が飛び飛びだったので整理するために箇条書きで。それでも長い…)

・彼女(U)は、Tにとって会社の先輩にあたる。
・その年の春頃からずっとアタックを受けていた。最初は断っていたが、一緒に
 出張にいくことになった時、泣きながら「一晩でいいから」と言われて関係した。
・お前(私)は強いから、ああいう弱い女を守るのが男の務めかもしれないと
 思うようになった→これが秋
・関係を持ってから1ヶ月程で、Uが自分の家に転がり込んできた。
・彼女(私)がいてもいい、今だけの関係でいい、ただあと少しだけここにいさせて
 といわれたので受け入れた。
・お前とはフェードアウトを狙っていた。お前は強い女だから(ry
・Uのいじらしさこそ、俺が求めていたもの。お前は強い女(ry
・しかし、年が変わってから、何となく会社でUの変な話を聞くようになった。
 ex)Uは上司と不倫していたが、最近振られたらしい
   Uがストーカーされたって話、あれやっぱり「また」嘘だったらしい
   新しい男捕まえたらしい。犠牲者乙wwwwwww
 ※らしい、らしい、というのは私自身がTから聞いたことなので。

・一緒に暮らすようになって、Uの「か弱さ」に疑問を抱きだしたT、愕然として
 Uと同期の別の男に相談を持ちかける。
・同期、まさかTがUの新しい彼氏だったとは思わず、びっくりする。
・他の同期や、Uの問題点を知っている人間を集め、こっそり飲み会
・飲み会で数々のUの武勇伝を聞かされ、Tはショック。
 ex)Uは不倫相手が上司だったので、自分も立場が上だと考えるカンチガイさん
   上司がそろそろ独立を考え出したのが夏
   奥さんと離婚して!と持ちかけたが、あえなく玉砕
   地雷化して奥さんに突撃するも、「慰謝料およこし」と返り討ちにあう
   (奥さんとこの上司がどうなったかは聞いていません)
   今まで、不倫+会社の男を食う生活をしていたが、もう誰も相手にしない
   しかも地雷化したことが上司の反感をかい、会社にも居辛くなってきている

>大学時代から私とKは付き合っていて

Kって誰 Tの間違いか?

・これを整理すると、
 アタックを受けていた春:セフレとしてアタックされていた
 出張先での一夜:上司が奥さんと離婚しないと明言した頃
 転がり込んだ秋?冬:地雷化し、奥さんから慰謝料請求され、上司に振られた頃
 つまり、TはUにとってオモチャ→安定した生活を送るための道具だった
・その場でUに電話し、「今すぐ出て行け!」と言うも「嫌。それにお腹には
 あなたの子供いるし」
・とにかく私に謝らなければと家に来た←今ココ

この話を聞いている間に、既に夜明け前になっていた。
疲れよりも、とにかく悲しかった。これを聞いている間に、何度「Yは強い女だから」と
言われたか。そう思われていたのが、とにかく悲しかった。
というより、Tが一番Uに惹かれたところは、セックスの時に「ゴムつけないでいい」と
言われたことだっていうのが一番ショックだった。
私は結婚するまで生というのは絶対したくなかったので、毎回付けるように言って
いたけれど、彼は生でしたかった、と。生を受け入れるのが愛情だろう、と。

「私と生でして、できたらどうするつもりだったの?まだ生活力が安定してないから
結婚も先って言ってる状態なのに、順序変えて結婚するつもりだった?
そうはしたくない、ちゃんと順序にのっとって結婚したいってあなたも同じ気持ちじゃ
なかったの?」
「だからそういう理性的なことで愛情を計るなよ!それだから俺がUなんかに
騙されたんだろうが!」と支離滅裂な逆切れ。
身の丈にあった付き合いしないでどうするよ…社会人なのに…と、悲しくはあれど
妙に頭は冴えて、Tに対する愛情もなくなっていることに気付いた。
(私も号泣していたけれど)

丁度始発電車が動き出す頃だったので、扉を開けて
「じゃあもう話は終わりだね。帰って」と彼に言うと、彼はまだ何か言いたげだった
けれどそのまま帰っていった。
それが、実際に彼を見るのは最後になった。

彼を追い出してから、疲れ果てていたのでとりあえず眠ったけれど、起きると熱が
あり、会社を休んだ。
夕方頃起き出して、両親にまず電話をして、彼とは終わったことを伝えた。そして、
大学時代の共通の友人にも(仕事が終わった頃に)電話して、成り行きを話した。
みんなびっくりしていたけれど、何かあったら言ってといってもらい、有難さに
涙が出た。
あとはとにかく寝て、寝て、気力と体力を回復することに費やした。

週末になり(といっても、Tが来たのが木曜日、休んだのが金曜日)、自分の部屋から
Tの存在を消したくなって、ダンボールに彼が置いていたものを全部詰め込んだ。
そして近所のコンビニで、彼の家に送り返した。
その帰り、家の扉の前で鍵を開けようとしていると、突然肩を叩かれた。振り向くと
知らない女が立っていた。
Uだ、と直感で思った瞬間、平手打ちを食らっていた。
「人の男を取るなんて、どういう人間なんだああああ!」みたいなことを叫ばれた
けれど、向こうが先に手を出してきたことで、こっちの頭が逆に冴えてしまった。
「暴行罪ですね。あなたの素性は知っていますので、訴えさせていただきます」
すると、Uは面食らった顔になった後、踵を返して走り去った。

そのことをとりあえずTに伝え、荷物を送ったこと、私が置いている荷物は捨ててくれ
と頼んで、「今後一切私に関わらないで」と告げて電話を切った。
Tはその後も何度も電話してきたけれど、私は一切それに出ず、引越しを期に
携帯も変えた。
事情を知る友人達によると、Tは結局Uと結婚したらしいが、やはりというか妊娠は
嘘、1年程で離婚したそう。

あー、上げてしまったし、途中イニシャル間違えたしでごめんなさい。
ちなみに、KはTの間違いです。(Kは苗字のほう)

Tは友人達に、何度も私に連絡を取りたいと協力を仰いでいたそう。
だけど、私が先に動いたことと、Tが浮気をしたことや、意味不明の
逆切れも全部話していたので、味方についてくれました。

それに、私が「お前は強い女だから」と言われまくってかなりへこんだ
ことについて、本気で怒ってくれた人も多く、助かりました。
泣き叫んだり、あなたがいなきゃ私はダメなのよ!って言える性格だったら
こういう終わりにはならなかったと思うし、今もトラウマになってる。

あまり盛り上がりもない修羅場ですが以上です。支援ありがとうでした。