5月の終わりの出来事です。
登場人物
k…俺。大学院生(25歳)193cm、昔の高田延彦な感じ
M…サークルの後輩(23歳)今年から就職して遠くで働いている。
Y…サークルの後輩、大学3年(21歳)Mの彼女で遠恋している。
D…この時点では何者か全く知らない。

五月の終わりころ、サークルの飲み会に参加しました。
院生になってからは、サークルの活動には年に数回しか顔をださなく
なっていたので、1、2年生の大半とは初対面みたいなものです。
適当に騒いでのんでいたらYが隣にやってきました。
Y「Kさん、お久しぶりです。」
俺「あーYちゃん久しぶり。Mとはまだ続いているの?」
Y「遠恋だけど、むっちゃラブラブですよー」
という感じでした。
Mは研究室も一緒で非常に仲の良かった後輩なので、「あーよかったな」
と思いしばらく飲んでいると、終電が近いので飲み会はお開きとなりました。
会計を済ませて「よしっ、帰るか」となったところで忘れ物が無いか
チェックしていると、座敷の奥でつぶれているYを発見。
「おーい、帰るぞ」と声をかけても揺らしても全く反応無し。
無理やり立たせて(ほとんど担いでいるようなモンです)靴を履かせようと
したのですが、Yの下駄箱の鍵がありません。どこにあるのか聞こうと思っても
何の反応もありませんし、しょうがなく俺と幹事の三年生の二人で探し
ました(他の子は帰ったか、二次会のカラオケに行っていました)が、
見つからないので、店員に理由を述べてあけてもらうことに。
そんなグタグタに巻き込まれたために完全に終電を逃してしまいました。
店をでて、幹事の子に「さて、この酔っ払いをどうする?」
と聞くと「僕、カラオケ行くんであとお願いします。」とふざけた台詞と共に
速攻で消えていきました。
しょうがなく、タクシーに乗せて家(マンション、2LDKに1人暮らし)
に連れて行き、軽くゲロをしていたので俺のシャツやハーフパンツに着替え
させ(まだほとんど反応が無い)、リビングで寝かせ、俺は自分の寝室で寝ました。

1時間くらい経ったでしょうか。
突然、怒涛のチャイム。そしてドアを叩きまくり叫んでいる男(こいつがDです)
何事かと思い玄関に行くと突然ビン(一升瓶?)で頭を殴られました。
何が起こったか全く理解できずに玄関で倒れ意識を失いかけていると
Dが土足で家に上がりこみ、Yちゃんと何か言い合いをしています。
少し正気が戻り辺りを見ると、割れたビンのかけらと飛び散った血ですご
いことになっています。頭からはアホみたいに血が吹き出しています。
部屋に戻ると家具類は完全にオシャカで、俺に向かって、「人の女を取りやがって・・・」とか「ぶっ殺す」とか騒いで殴りかかってきました。
意識はまだ半分飛んでいましたが、非常に腹が立ったので逆にDをオモイッキ
リ殴り、倒れこんだ所を蹴る蹴る、立たせてもう一度殴るをしているところで
隣人が呼んだであろう警察がやってきました。
恐らく最初は俺のことを逮捕しようと思っていたのでしょうが、その場
で倒れたのと、頭からアホみたいに血が吹き出していたので、そのまますぐに
救急病院(うちから歩いて三分)に連れて行かれました。
治療と一通りの検査を終えた所で、警察から簡単な事情聴取を受けました。
すでにYとDと隣人から話を聞いていたので、俺が被害者であることを知っていた
ので本当にあっさりと家に帰れました。
しかし、いったい何が起こったのか全くわからず、警察に聞いてもいっこうに埒が
開かずの状態でうちに帰ると、Yが家の中を片付けていたので、
俺「どういうことか、ちゃんと説明できるか?」
と問いただすと、泣きながら告白を始めました。

DはYの浮気相手だそうです。
Mと遠恋になって寂しい→サークルの新入生としてやってきたDを可愛がっている
うちにそういう関係になる→何度かしているうちに、DがYの彼氏面をするように
なってきたため、「もう会わない」と言う→Dが俺のことをYにちょっかいを出すウ
ザイOBと思い今回の犯行に及ぶ。
ということみたいです。

ちなみに後日、色んなやつから話を聞いて判断する所、Dは当日バイトのため飲み会
には参加せずに、サークルのやつにYがどうしたのかを聞いて、俺のうちにいること
を聞いて逆上したみたいです。

後日談としては、YはMとは別れたくないらしく「Mさんには黙っててください」と言
われましたが「俺はいっさいしゃべるつもりは無いけどMの耳に入るに決まってるよ」
とだけ言い、程なくMの知る所となります。
Dは「ぶっ殺す」と叫んでいたのをご近所さんに聞かれていたのと、部屋の状況があまりにもひどかったのと(壁に血が飛び散りまくりです)で、傷害ではなく、殺人未遂で
起訴されそうらしく、D親が、7桁の後半の慰謝料を持ってきて、代わりに「穏便な処置
」を裁判所にたのまされました。めでたく執行猶予がつくみたいですが、当然大学はク
ビです。
Mは泣きながら家にやってきて、「すみませんでした」と泣きながら土下座しましたが、
まさにMは悪くないのでもらった慰謝料で夜の街で一通り慰めました。
あと、サークルの4年の幹部たちは何かむかついたので一通り殴っときました。