フルチンでレイプ動画鑑賞中、後ろ見たら姉がいた2

姉ちゃんと一緒にご飯食べてるときのこと
晩ご飯一緒に食べてるときのこと。

姉「ゆうくん、ゆうくんの女性恐怖症のこと教えてくれない?」

俺「……………」

いつもの軽い雑談から、
唐突に重い話を切り出されて言葉を失う俺

俺「…食事終わってからでいい?
  きっと、ご飯まずくなっちゃうからさ」

姉「あ……うん。
  まずはご飯食べよっか?
  ごめん…(^_^;)」

姉ちゃんの思いつめたような目を見て、
つい反射的に後で話す約束をしてしまった。
その後も食事中に会話したけど俺は上の空だったと思う。

気が弱くて、怖がりで、泣き虫の姉ちゃんだけど
人付き合いなんかでは、
結局、最後はちゃんと正面から向き合うことが多い。

争いごととか嫌いだから、修羅場になりそうな場合
最初は怖がって近づかないことが多い姉ちゃんだけど
でも、その後よく考えてみて、
今、修羅場に踏み出すべきだという結論に至ったら
大胆に踏み込んでくる。

俺も姉ちゃんと同じで弱気系だけど
姉ちゃんほどしっかりした意志がない。
今、話し合うことがどう考えてもベストだと思っても、
修羅場に飛び込むのが嫌で、話し合いを先延ばししたりする。

心の病の話も、別に食事中に話すこともできた。
姉ちゃんが自分の体を犠牲にしようとしてる以上
いずれ話さなきゃだと思ってたし。
でも、すぐに話す勇気がなくて、理由つけて食後に伸ばした。

俺以上に怖がりで弱気な姉ちゃんが、
問題に正面から向き合おうとするとこ見ると、いつも思う。
俺って、真剣に他人と向き合うことがあんまりないんだよな。
我ながら、薄っぺらな人間だと思う。

食事を食べて、食器洗いしながら
人生相談のお供のお茶をして
俺たちはリビングに行った。

その前に少し、当時の事件の話しを。

事件当時、姉ちゃんは、俺へのいたずら計画に内心反対だったけど
クラスでも権力者の女が来てて、
そいつを含めたみんなが盛り上がってる中で
いたずら止めて、その場をしらけさせる勇気が出なかったそうだ。

酒の席だし、ちょっとぐらい羽目はずしてもいいだろう
そう自分に言い聞かせて、自分で自分を騙そうとしたらしい。

友達たちが俺を囲んで、俺を起こさないように下着を下げ始めたとき
自分の弟がいじめられてるのに、何も言えないみじめさに耐えられず
一人俺の部屋を飛び出してしまったそうだ。

姉ちゃんは自分の部屋に戻って、しばらく泣いて
それからお酒を一気飲みして、
意を決していたずらを止めに来たらしい。

最初にこの話を聞いたとき
姉ちゃんは、どうもクラス内の序列がかなり下の方みたいで
「苦労してんだなあ」と思って
悲しくなってしまった。

結局、悪ふざけを止めてくれたのは姉ちゃんだし
その後、交友関係を破綻させてまでフォローしてくれたのも姉ちゃんだし
姉ちゃんは、俺の陰湿な復讐にも、何も言わず我慢してた。
俺は姉ちゃんを全然恨んでない。
姉ちゃんは姉ちゃんなりに精一杯やってるってこと、十分分かるし。

これは、つい最近になって気づいたことだけど、
姉ちゃんのクラス内での地位が低かったのは、
確かに内気で、お人よしで、弱気で、
断るのが苦手だっていう姉ちゃんの性格的なものもあるだろう。
でも、それ以上に、学校が終わってから友だちともろくに遊ばず
毎日まっすぐ家に帰ってきて
家事してることが大きいんじゃないかと思った。

遊び友達が一人もいないなら、クラスでも浮きがちになるだろな。
これに気付いたとき、一気にドーンと心が暗くなった。

結局、弟へのいたずらを拒否できないぐらい
姉ちゃんを弱い立場に追い込んだのは、俺なんだよな。
姉ちゃんが俺の世話なんかせず、もっと友達と自由に遊んでれば
姉ちゃんも、もっと楽しい学生生活送れたのに。
みじめな思いすることもなかったのに。

姉ちゃん、迷惑かけてごめんなさい。

それから、ホントありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
姉ちゃんから受けた恩は、
もう一生かかっても返せそうにないです。

話を戻すけど、
夕食を食べて、俺たちはリビングに行った。

姉「あ、音楽ぐらいかけよっか?」

そう言って、オーディオにCD入れた。
確かクラッシックだったと思う。
姉ちゃん、クラッシック好きだから、
家のオーディオの近くには、どこもクラッシック系のCDが横に積んである。

今まで俺は、俺の心の病の話を
父さんや姉ちゃんはもちろん、友達にも話してない。

誰にも話せなかった。
自分が汚れたボロ雑巾のような人間であることを、
他の人に知られるのは、どうしても嫌だった。

姉ちゃんは、俺は汚れてないって言うし
いたずらされたって、別に体にゴミがつくわけでもないって
頭じゃ分かってる。

でも、この汚辱感は、言葉や理屈でぬぐえるものじゃない。
風呂なんかでも、ときどき内出血してもまだ体をこすりたくなる。
皮膚の下に、汚いものが溜まってる感じがする。

音楽をかけてから姉ちゃんは、
具体的に色々と俺に質問してきた。

俺は姉ちゃんの質問に何度も声を詰まらせた。
姉ちゃんの質問の答えの文章は、頭の中で出来上がってるのに
それが言葉にならない。
話そうとすると、
言いようのない恐怖感が沸いてきて、言葉が詰まってしまう。

思いつめた姉ちゃんの顔が見えるから
どうしても話さなきゃいけないって分かってるのに
口が自由に動かない。

話すと、手や声が震えた。
姉ちゃんが悲しむから泣いちゃダメだって分かってたけど
涙が自然に流れた。

ときどき夜中に大声出してるのは、
あのときの夢を繰り返しみてるからだってこと

不意にくるフラバを隠すのに必死だってこと
フラバのせいで、電車の中で涙が止まらなくなったり
一人部屋で転げ回ったりすることがあること
そういうときも、声を漏らさないよう必死だということ。

話したくないことをほとんど話したと思う。
実は、何話したか覚えてないぐらいの状態だった。

俺は今まで、自分が精神異常者だってバレるのが怖かった。
自分が基地外だってみんなにバレたら、
居場所はどこにもなくなって、全てが終わると思ってた。
汚れた人間だって、みんなに知られたくなかった。

だから、フラバが来ても、
頑張ってトイレや自分の部屋にダッシュして、
一人トイレで泣いたりしてた。
もう何年も、誰から気付かれないよう自分の症状を隠してた。

突然教室飛び出して、トイレにダッシュして
そのとき泣いてたことを人に見られたら

「まいったよ。コンタクトにゴミが入っちゃってさあ(´∀`;)
痛いから、ダッシュでトイレ行ってコンタクト外したんだよね」

とか言ってごまかした。

悪夢見て、夜中叫んでしまっても
姉ちゃんや父さんには、夢の内容を話したことはなかった。
翌朝言われると、笑いながら

「悪い。起こしちゃった?
いやー、ホラーな夢見ちゃってさあ(´∀`;)」

などと適当なこと言って、笑ってごまかしてた。

今までずっと誰にも言わなかったことを
俺はその日初めて、姉ちゃんに全部話した。
姉ちゃんも泣きながら、俺の手を握って聞いてくれた。

このことを真剣に話したのも、
真剣に聞いてもらったのも、これが初めてだ。

姉「ゆうくん、お願い。
これからは、あたしが傷つくんじゃないかってことも全部言って。

あたし、ゆうくんの症状はもちろん
考えてることとか、不満とかも全部知りたいの。

あたしもゆうくんと一緒に考えさせて。
ゆうくんと一緒に苦しませてよ?
たった一人の弟だから、
全部あたしのせいだから
どうしてもそうしたいの

お願い、ゆうくん」

姉ちゃんは俺の手を両手でしっかり握って、泣きながらそう言った。

俺の心の問題は、誰にも相談できないと今まで思ってた。
これから先もずっと一人でこのことで悩んで
俺一人でこの問題を解決しようと思ってた。
実際、もう何年もそうしてきた。

でも、本音を言えば、だんだん女嫌いは加速しているし
俺一人の力じゃ、
これから先、基地外まっしぐらに進んでくんじゃないかって
絶望感もあった。

そんなときに姉ちゃんが言った
「一緒に考えさせて」
という言葉は、正直うれしかった。
本当にうれしかった。
姉ちゃんなら、俺の精神崩壊を止めてくれるって安心感があった。
気がついたら、俺は姉ちゃんにしがみついて号泣してた。

「心配すんなよ、姉ちゃん('ー`)
俺、一人でも乗り越えられるから、
姉ちゃんは安心して見てなよ」

本当は、笑顔でそんなこと言って、
姉ちゃんを安心させればよかったんだろう。
姉ちゃん、もう十分苦しんでるし。

でも、そんなこと言える余裕がなかった。

姉ちゃん、ごめんな。
カッコいいこと言って、
姉ちゃんを安心させてあげられない心の弱い弟で。

一人自分の部屋にいるとき、
ベットに寝転んで天井見ながら考え事した。

姉ちゃんが一緒に寝てくれるようになって、俺は少し変われたと思う。
俺や姉ちゃんの部屋のベットで一緒に寝たり
リビングのソファでぴったり体をくっつけながら
テレビ見たりしてることが楽しいと感じるようになった。

姉ちゃんが積極的にスキンシップしてくれるようになってから
俺はいつの間にか、姉ちゃんと体をくっつけてると、
なんとも言えない心地よい気分を感じるようになった。
姉ちゃんの体温や、服越しに伝わる姉ちゃんの体の柔らかさに
安らぎを感じるようになった。

姉ちゃんの治療が始まる前、
俺は、性欲のみ正常に機能していたような状態だった。
今まで
女のマムコに俺のチムコを入れたいと思うことはあっても
普通のカポーがするように
ベットで女に腕枕したり、街を腕組んで歩いたり
電車の中で異常にぴったりくっついたりしたいと
思ったことは一度もなかった。

俺にとって女は、恐怖と嫌悪を感じさせる生物であり
また、性欲処理の器具でしかなかった。
性欲処理のために女の体を利用したいと思うことはあっても
それ以外の目的で女を利用したいとは思わなかった。

映画やドラマの中のカポーや、街中のカポーが
お互いに体をくっつけてるのを見ても
そもそも、それら行為の一体何が楽しいのか
俺には理解できなかった。

姉ちゃんとは、それまで普通の姉弟だったから
それまでの姉ちゃんとのスキンシップは
手をつないだり、腕くんだりするぐらいだ。

姉ちゃん以外で、俺を抱きしめてくれた女の人っていたかな。
多分、昔、お母さんがそうしてくれたんだろうけど
あいにく、だっこしてもらった記憶なんか、ほとんど残ってない。

そういえば俺、姉ちゃんたちにいたずらされる前は、
さびしくなると枕持って姉ちゃんの部屋行って
布団に入れてもらったりしてたんだよな。
もう嫌悪感で記憶が上書きされちゃってるから
俺が当時どう思ってたのか、分からなくなってるけど。

あの事件以降、俺はいつの間にか女と距離をとるようになった。
それは姉ちゃんに対してもそうだ。
枕持って姉ちゃんのベットに行かなくなったし
ふざけて姉ちゃんにじゃれ付くこともしなくなった。
それどころか、触れられることさえ嫌がるようになった。

幸い、姉ちゃんとはずっと一緒に暮らしてたから
イヤでも姉ちゃんとは接触しなくちゃならなかった。
おかげで、姉ちゃんに対する恐怖感や嫌悪感は、
時間が経つにつれて消えていった。

でも、姉ちゃん以外の女に対する恐怖感と嫌悪感は、
時間の経過とともに酷くなっていった。

考えてて気付いたんだけど
姉ちゃんと手をつなぐにしても
俺から進んで姉ちゃんの手をつないだことなんて、
今まで一度もない。

腕組んで歩くのも、一緒に寝るのも、キスするのも
肩をぴったりとくっつけて並んで座るのも
全部姉ちゃんがしたことだ。

俺はただ、姉ちゃんを拒否しなかっただけ。

俺は、相手が姉ちゃんのときでさえ
自分が無意識のうちに一歩距離を置こうとしていることに気付いた。

姉ちゃんの体温は心地よいものだって思い出したのに
俺は、心の深い所がどこか狂っていて
その心地よい場所を警戒している。
快適な場所である姉ちゃんの横にさえ
何かを恐れて近づこうとしない。

自分を変えてみようと思った。
俺の女嫌いを治そうと、姉ちゃんは一生懸命だ。
俺も、多少無理してでも自分を変えなきゃだと思った。

俺は自分の部屋から出て、姉ちゃんを探した。
姉ちゃんはリビングのソファに座って
紅茶飲みながら雑誌読んでた。

ソファの背もたれに寄りかかって
ソファの上に足を乗せて、
体育座りみたいな座り方して雑誌を読んでた。

俺は初めて自分から、姉ちゃんのすぐ横に
体をくっつけるようにして座った。
すごく緊張したけど、
自分を変える気持ちであふれてたから
躊躇せず勢いよく隣に座ることができた。

姉「ん? どうしたの?」

いままで、なつかなかった俺が
突然、姉ちゃんにくっついたもんだから
姉ちゃんは、俺が何か話でもあるのかと勘違いしたみたいだ。

姉ちゃんは、読んでた雑誌を置いて、
俺の話を聞こうとした。

俺「…いいよ。そのまま読んでてよ。
  別に用事があって、
  姉ちゃんとこに来たわけじゃないから…」

と俺は言った。
ごく普通に、さりげなく言いたかったんだけど、
緊張で、音量が思い通りにならなくて、
蚊のなくような声になった。

血が顔に上るのが分かる。
たぶん赤面してたと思う。

姉ちゃんは俺の顔をのぞき込んだ。
反射的に俺も姉ちゃんの顔を見てしまった。
姉ちゃんと目が合って
恥ずかしくなって、俺は下を向いた。

俺「…邪魔なら少し離れるよ…」

俺は小声で言った。

姉「へへへ(*^∀^)
  ううん、邪魔じゃないよ。
  かわいいね、ゆうくんは」

そういって姉ちゃんは俺の腕に自分の腕を絡めてきた。

俺は、基地外の自分が、少しずつ
正常な人間に変わって来てることを実感できてうれしかった。

それにしても、自分から他人に触れるのって、
すごく緊張する作業なんだな。
姉ちゃん、いつも俺に対してこんなしんどい作業してたのか。

姉「えへへ
  なんか、ありがと。
  ゆうくんから近くに来てくれるなんて。

  うれしいよ、すっごく( ^▽^)」

姉「あ、ゆうくんも紅茶飲む?
  待ってて、今淹れるから。
  アップルティでいいよね?」

姉ちゃんはキッチンに行って
そそくさと俺の紅茶を淹れてから
またソファに戻ってきて
俺にぴったりと体をくっつけて座った。

戻ってきた姉ちゃんは、
雑誌を読まず、俺に話しかけてきた。
俺は姉ちゃんの体温を感じながら、
姉ちゃんと雑談した。

姉ちゃんの体温を感じながらのお喋りすることは、
今までにもあった。
でも、なぜか今日は、この時間がすごく貴重な時間に感じた。
何でもない日常の出来事だけど、すごく幸せを実感できた。

俺は姉ちゃんにお礼を言った。

俺「姉ちゃん、ありがと
  俺さ、姉ちゃんのおかげで人肌が好きになったみたい」

姉「はい?(*゚ー゚)」

俺「あ、なんかさ、最近よく
  姉ちゃんとこうやって、よくくっついてるでしょ?
  その…なんと言うか
  最近気付いたんだけど
  姉ちゃんの体温とか、肌とか、体の柔らかさって、
  すごくいいと思うんだよね」

姉「…そっか。ありがと…(///)」

誤解しそうな言い方だったから、姉ちゃんは照れてた。
姉ちゃんが照れると、
俺も恥ずかしくなって、
それで俺は、ムキになって説明した。

今まで、人と肌を触れ合わせることが楽しいことだと思わなかったこと。
姉ちゃんが毎日一緒に横にいてくれてるおかげで、
俺もそれが心地よいことだって分かったこと。
なぜカポーがベタベタしてるのか理解できたこと。
姉ちゃんには感謝してること。

姉「そうなんだ…
  ゆうくん、今までそんなことも分からなかったんだね…」

俺の横にいた姉ちゃんは
俺の肩ギュッと抱きしめた。

姉「ごめんね…
  あたし、必ずゆうくん元に戻すから」

姉ちゃん、涙ぐんでた。

俺「(;゚д゚)ァ….ごめん、姉ちゃん。
  そんなつもりで言ったんじゃ…」

姉「分かってるよ、そんなの(泣)」

そういいながら、姉ちゃんは頭を俺の肩につけた。

(´・ω・`)…
スキンシップが楽しいと思わなくても、
今までそれで生きてこられたし
そんなに重い不幸話じゃないと思ってたのに…
なんか俺、感覚ズレてんのかな?

しばらく背中さすってたら、姉ちゃんは泣き止んだ。
泣きやんだ姉ちゃんは、俺と腕を組むような形に座りなおした。
泣き止んだ後、姉ちゃんは何も話さなかったから
俺たちはしばらく、無言で体をくっつけて座ってた。

今日の俺には、姉ちゃんとの沈黙も心地よく感じた。
姉ちゃんの体温さえ感じてれば、それだけで幸せだった。

姉「…ゆうくんのリハビリ、レベル上げてみよっか?
  一緒に頑張ろ?」

しばらく続いた無言の後、姉ちゃんがポツリと言った。
少し考えて、俺は姉ちゃんに言った。

俺「…そのこと…なんだけどさ、
  俺、もうこれ以上過激なことって、必要ないと思うよ?
  姉ちゃんが一緒に寝てくれたり、
  こうやって隣に座ってくれるだけで、
  俺、もう十分幸せだし」

姉「あたしは必要だと思うよ。
  あたしね、ゆうくんを普通の男の子に戻したいの。

  ゆうくんの嫌がる気持ちも分かるけど
  でも、ここはあたしに付き合ってほしいな」

俺「いやだよ、俺。

  俺、姉ちゃん好きだし
  これからもずっと姉ちゃんと仲良くしたいよ。
  姉ちゃんとの関係、壊したくないよ」

姉「…………ゆうくん憶えてる?
  ゆうくんの治療始めた日のこと。

  あのときあたし、
  口ではゆうくんのこと誘惑するようなこと言ってたんだけどさ
  へへへ(*´∀`*)
  実は、まだあのとき少し迷ってたんだよね。
  やっぱりね、あたしも弟と一線越えるのがすごく怖かったの。

  でもね。
  ゆうくん、あのとき
  あたしに『大好き』って言ってくれたよね。
  すごく嬉しかった。

  あたしね、あの一言で決心ついたの。
  ゆうくんのために、あたしは何でもしようって

姉「あたしも、ゆうくんが好き。
  ゆうくんのあの一言を聞いたときね
  あたしのゆうくんへの気持ちは、
  何があっても絶対変わらないなあって思ったの。
  たとえ一線越えても、
  あたしはずっと、ゆうくん大好きなままだって分かったの」

姉「ゆうくんはあたしが好き?」

俺「うん、好きだよ」

姉「その気持ちは変わらないと思う?」

俺「変わらない。
  自信あるよ」

姉「ありがとう。
  そう言ってくれると思ってた。

  だからね、これから先、何があっても、
  あたしとゆうくんの関係は変わらないよ。
  たとえ何があっても、
  私、ずっとゆうくんが大好き。

  ゆうくんのあたしへの気持ちも、変わらないと思う
  そう信じてる。

  だから私たち、これから先もずっと、
  どっちかにいいことあったら、一緒に喜ぶと思うし
  どっちかに辛いことあったら、一緒に考えると思う。

  だったらさ、
  あたしたち、ずっといい姉弟のままだよ?」

俺は返す言葉をさがしてたけど、見つからなくて
結局、ほとんど姉ちゃんの話を聞くだけだった

黙って聞いてるうちに涙出てきた。
姉ちゃんは頭をなでてくれた。

俺「俺も、ねえちゃん大好きだから。
  だからこそ、そんなことできないよ。
  姉ちゃんは傷つけたくない
  姉ちゃんには、絶対幸せになってもらいたいと思ってる。

  姉ちゃんが幸せになるなら俺
  別に女と縁がなくても…Σ(゚Д゚;)」

姉ちゃんは、体の向きを俺と向かい合わせに替え、
俺の肩の後ろに手を回すと
突然、俺にキスして
俺の言葉を止めた。

姉「いいから。言うこと聞いて」

俺「(;゚o゚)….」

姉「あたしはゆうくんのお母さん代わりだよ?
  保護者には特権があるんだからね?
  ゆうくんは、あたしの言うこと聞かなくちゃダメなの」

姉ちゃんは泣き笑い顔で言った。

俺「姉ちゃん、ずるいや」

姉「あたしね、
  ゆうくんが普通の男の子になってくれないと幸せじゃないの。

  将来、子どもが出来たりしたら
  きっとゆうくんにも、あたしの気持ちが分かると思うよ。

  子どもとか、弟とかさ、
  そういう守るべき人がいる人の気持ち
  きっと、ゆうくんもそのうち分かるよ。

  お願い。
  あたしのわがままに付き合って」

姉ちゃんは俺を正面から抱きしめてそう言った。

俺は、姉ちゃんの言葉に胸がいっぱいで
もう姉ちゃんに逆らえなかった。
抱きつく姉ちゃんを抱き返してポロポロ涙を流した。
涙は姉ちゃんの肩に落ちた。

そんなに姉ちゃんがそうしたいなら
姉ちゃんの望みどおりにしよう。
そう思った。

姉ちゃんと同じく俺も
姉ちゃんが大好きだって気持ちは
絶対に変わらない自信があった。

たとえ一線を越えても、
相変わらずいい姉弟でいられるっていう姉ちゃんの言葉は、
素直に納得できた。

もちろん俺だって、姉ちゃんには幸せになってほしい。
でも、実は俺は、心のどこかで
誰かの救ってほしいと思ってたと思う。

基地外まっしぐらの俺を、
誰かが止めてくれることを
実は願ってた。

もしかしたら姉ちゃんは、
俺のその気持ちに気付いてたのかもしれない。

姉ちゃん、ありがとう。
俺、姉ちゃんの姉弟で本当によかった。

もし、生まれ変わることがあるなら
そのときもまた、姉ちゃんの側にいたい。