俺がドMになった理由PART.1


俺がドMになった理由PART.2


俺がドMになった理由PART.1?2


俺がドMになった理由PART.3


俺がドMになった理由PART.4


俺がドMになった理由PART.5


俺がドMになった理由PART.6


――寸止めから『次』の機会まで、この間、わずか3日だったのだが、そんな早く
再びチャンスが訪れるなど知りようもなかったので、相当に悶々としていたと思う。
しかも神か、それとも悪魔の悪戯なのか、ちょうどその間にEからまた絵里との
進展について聞かされたのだ。
Eは「どうせお前、驚かないに決まってっけどさ」と、遠慮がちに前置きした後、
先日ついに絵里に口でしてもらったとカムアウトしてきた。
・・・正直ショックだった。常にエロ行為に関してはEを一歩リードしてたのに、
ついに先を越されてしまったのだ。
俺がオーバーに羨ましがると、「え、うそ、お前まだなの?」と、意外そうに言われたので、
ますますショックだった。だがEにしてみれば、圭子にとっくにしてもらってると
思ってたんだろう。
とはいえ、もう少し詳しく話を聞いてみると、確かにフェラはしてもらったが、
絵里も初めての経験だったので、あまり上手ではなく何十分経ってもイケなくて、
仕方ないので最後は手で出してもらったらしい。

「――で、お前の方はやったの?」
「え?なにを?」
「その、絵里のマンコをよ、舐め・・・あ、クンニ」
「え・・・いやぁ、それはちょっとまだ・・・」
クンニには抵抗があるらしい。女の子に口でやらせておいて、自分はやらないとは
何という不心得者だと俺は思った。
俺など相手がフェラしてくれないというのに、自分から喜んでクンニするのに・・・と、
Mである自分に誇りを持ったw
だがイケなかったとはいえ、とにかくフェラを経験しやがったのは羨ましい。
舌や唇でチンコを舐められるというのは一体どんな感触なのか、俺はまだ未経験なのだ。
そして今度は俺が圭子としたエロい事をEに教えたのだが、Eはものすごく羨ましがり、
「フェラなんかしてもらわなくてもさー、お前の方がめちゃくちゃ色んなこと
 やってんじゃん!」と、非難してききた。
確かにそうかもしれないが・・・それはそれ、フェラはフェラである。
それになまじ、あそこまでして寸止めされたのはきつい。この歳ごろのガキがあんな風に
寸止めされれば、セックスのことしか頭になくなるのは当然で、圭子も実に罪な事をしてくれた。

・・・だが、Eとの猥談の翌日、その圭子の方から放課後、家に帰ろうとした
俺をいきなり呼び止めてきたのだ。
圭子はさりげなくクラスの連中の目にあまり触れない場所に俺を連れてゆくと、
日曜日に自分の家に来ないかと言った。
なんでも、明日は晩まで家族全員が留守だという。
「あ、デートの誘いってこと?」
俺はおちゃらけて軽口を叩くと、圭子は鼻で笑った。
「ばーか、あんまりにもあんたが憐れだからだよ」
「憐れって・・・」
圭子の言いたいことは鈍い俺でも分かった。俺があの日から悶々としているのを
よーく見抜いてらっしゃるのだ。しかし、いくらなんでも憐れ呼ばわりはひどい。
「どーせエロいことばっか考えてんでしょ?」
圭子はニヤッと笑った。その”エロいことばっか”という言葉をそのまま具現化したような、
とんでもなくエロい笑いだった。
その顔を見ただけで俺は・・・

「おーい」
圭子が笑って俺の股間を指差す。俺は反射的に手で隠したがむろん手遅れだ。
「ばーか」と、笑いながら圭子は盛り上がった俺の股間を軽く蹴り上げきたが、
結局この時はそれ以上なにもしてくれず、「ホント憐れすぎ」と、もう一回
言っただけだった。
しかしこの際、なんと呼ばれようと圭子から誘いをかけてきた、いや、かけてくださったのは、
光栄と思うべきに違いない。
ひと口にサドだの女王だのといってもいろんなタイプがあると思うが、元来、気が短い圭子は、
放置プレイ系には向いてなかったのが幸いした。
しかも今度は・・・朝からほとんど一日中!
俺は明日の事を思うと体が浮き上がりそうなほど、楽しみで楽しみで楽しみで、
空だって飛べそうな気がしていたほどだったが・・・ややあって一時の興奮が収まり、
外に出て真冬の風に吹かれると、ふと冷静になった。
というより、冷静にならざるをえない残念な思い出が、つい一昨日あったばかりだったからだ。

・・・また挿入前に何発もイッて力尽きたらどうしよう・・・俺の不安はこの一点だ。
いくら一日中たっぷり時間をかけられるからといっても、体力の限度というものがある・・・
一昨日の数時間で3発はかなりハードで、次の日はとてもオナニーできるほど性欲が
湧かなかった。たとえ一日中でも、5発も6発もやれる自信などない。
仮にやれたとしても、いかに相手が圭子とはいえ、女体に対して感じるエロスが
半減してしまうだろうし、そんな精神状態ではもったいないと思うのだ。
なんと言っても・・・そう、なんと言っても、(うまくいけば)初体験なのだから!
いっそ圭子ん家に行く前に暴発防止の為に一発抜いておくかと思ったが、あまり意味が
なさそうなので、それもやめた。
――というか、あれこれ考えるのも、とりあえずやめることにした。
考えてみれば、もし圭子が明日もまだ本番をさせてくれるつもりがないのなら、
挿入前に本気を出されて、あっさりイカされておしまいだと言うことに気付いたからだ。

――そして翌日の朝。
いつも日曜といえば早くとも10時起きだったので、緊張のため7時に起きてしまった俺を
母親は訝しがっていた。
とはいえ、圭子に11時頃に来てと言われていたので、かなり無駄な時間を潰すことに
なったのだが・・・
やがて10時半をまわった頃、俺は「友達の家行く、ヒルメシいらねーから」と、親に言って、
自転車で圭子の家まで20分ほどかけて行った。
中にいるのは圭子ひとりのはずだが、一応、門柱についてるインターフォンを押した。
が、しばらく待っても中からの反応はない。
念の為もう一回押してみたが、やはり反応はない。
まさか今日のこと忘れて出かけやがったのか・・・?
いや、もしかして庭にでも隠れてワッとおどかそうと・・・俺は思わず庭を見まわしたが、
人の気配はない。
やはりどっか行ってしまったのかと不安になり、俺は門を勝手に開けて玄関前に向かった。
ドアノブを回してみると、ガチャッとあっさりドアが開いたので驚いた。

が、そのまま中に侵入するのはさすがに躊躇われたので、中に首だけ突っ込んで、
「ごめんくださーい、誰かいますか」と屋内に向かって呼びかけた。
が、屋内は一階も二階もシーンとしていて、相変わらず反応は無い。
さてどうしようか。鍵が開いてた以上、本当に留守なのかどうなのかもわからない。
もしかしたら強盗が侵入していて、圭子は監禁されていたりして・・・などとテレビの
観過ぎな妄想が広がった。
しばし考えたのち、とりあえず入って、圭子の部屋だけでも調べてみようと思った。
――はっきり言って不法侵入以外の何物でもない。
しかし、田舎町特有のそんな細かい事をあまり気にしない気風で育っていたのと、
(夏休みなど俺の家に勝手に近所のガキがあがり込むなどよくあった)もし誰かに見つかっても、
学校の同級生なんだし大して問題にはならないだろう・・・と、腹を決めて、靴を脱ぎ、
屋内に侵入した。
それでも多少は神経を払いながら、そっと二階にあがり、圭子の部屋の前につくと、
俺はドアを軽くノックした・・・反応なし。
やっぱいないのかなと思い、ドアを開けてみると・・・・

「!!」
俺はまずギョッとなり、次にドキンと心臓が高鳴った。
なんと圭子はベッドですやすやと安らかに眠っていたのだ。
ひょっとしたら時間早すぎたか?と、部屋にある壁時計を見た。だが既に約束の11時は
まわっていた。
(なんだよ、寝坊かよ)
俺はホッとして、急に力が抜けた。
別に約束の時間になっても寝こけてること自体にはそんなに腹は立たない。俺は自分が
ルーズな分、人のルーズさにも寛容な性格だった。
だが俺にしてみれば、今日のことを考えると昨夜は緊張してあまりよく眠れなかったのに、
圭子にとっては昼近くになっても爆睡できるほど大したことじゃないのか・・・そう思うと、
ちょっと切ない。
しかし考えてみれば、圭子はかつて毎日のようにSEXしてた頃もあるのだから、
今日が別段、特別な日ってわけでも無いのだろう。

俺がベッドの上で寝息を立ててる圭子を何気なく見つめてると、節操のないことに、
さっそくちょっとムラムラしてきた。チンコが反応するほどではなかったが、
とりあえずリビドーのスイッチが入りかかった。
寝ている無防備な圭子は、いつもの高飛車で傲岸不遜のそれとは違い、歳相応の可愛らしい
女の子のようで・・・いや、それは言い過ぎか。だが少なくとも起きてる時より、
あどけなさが5割増しといったところだった。
とにかくこんな機会はあまりないよなと思って、眠ってる圭子を、ほのかにムラムラしつつ、
しみじみと見ていると、やはり睡眠中とはいえ何かの気配や視線を感じるものなのか、
圭子は軽く寝返りをうって俺の目線を外したと思うと、首をこちら側に向けてきた。
そしてゆっくりと、まぶしそうに目を開いた・・・。
「――・・・・・・」
当然、俺は心臓が止まりそうなほど驚いたが、この場から逃げ出すのもおかしいので、
ただそのまま立ち尽くすだけだった。
「・・・・・・ん・・・・」
圭子はぼんやりとした目つきで俺を見ているが、まだ誰だと認識できてないらしい。

「ん・・・誰?お父さん?」
(誰がお父さんやねん!お前よりも背ェ低いだろ!)
やがて圭子も意識の焦点があってきたらしく、やがて唐突に目を大きく見開くと、
驚くほどの勢いで、バッと上半身を起こした。
そしてギョロリとした目つきで、俺を見つめてきた。
「・・・・・・W・・?」
「・・・よう」
俺は片腕をあげ、なるべく軽さを装って挨拶してみた。
「・・・え・・なんで、なんで、ここにいるの・・?」
圭子はまだあまり意識がハッキリしていないような口調で問い掛けてくる。
「いや、だってもう11時過ぎてるし、でもチャイム押しても誰も出てこねえし」
俺はあわてて早口で説明する。
圭子はまだ眠そうな目つきで、壁時計を見た。
「あ・・・ホントだ。もうこんな時間・・・」
そう言うと圭子はベッドからゆらりと立ち上がった。

そして口に手をあてて軽くあくびする。
俺はそんな圭子の様子を見つつ、怒ってなくてよかったと思い、ホッとしながら
あらためて彼女を見ると、結構かわいい感じのパジャマを着てる事に気が付いた。
圭子ならばもしかして寝る時にスケスケのネグリジェでも着かねないという
イメージがあったが、さすがに家の中では普通の子供向けの寝巻きなんだなと、
ちょっとホッとした。
しかし、そのスタイルの良さとは相当ミスマッチになっていて、子供向けのパジャマに、
あの巨乳が堂々と盛り上がってるために、違和感からくるエロスがある。
そして寝起きのためにやや乱れた襟元がまた・・・・
「――あんたなんで勝手に入ってきてんのよ!!」
エロ視線による観察は、先程とはうって変わって金切り声となった圭子によって
中断させられた。
え?え?今、説明したじゃん?怒ってなかったじゃん・・・?
「いや、だから、誰も出てこないから」
「だからってさぁ!なに考えてんのよ!やってることドロボーじゃん!」

ようやく圭子は完全に目が覚めたらしく、怖い顔つきをして俺を睨みつけてきた。
だが、さすがに動揺しているのか、それとも寝顔という隙を俺に見せてしまったことを
恥じているのか、いつもの俺をじっくりいたぶるような余裕はない。
だが圭子のえらい剣幕に、とにかくどうしようか、なんて釈明しようか・・・と、
俺は内心でオロオロしていた。
そして苦し紛れに出てきた言い訳は・・・
「・・・いや、だから、もしかして強盗がいて、お前がカンキンされてたら
 どうしようかと思って」
――やはり俺はアドリブ力皆無であった。
「・・・だって、それに、11時過ぎてたし、約束したじゃん11時・・・」
俺は約束の時間である「11時」を過ぎてたという部分を、唯一の免罪符とばかりに
必死に強調してつけくわえた。
圭子は今度は完全にはっきりと目を覚ました表情で、あらためて壁時計をまた見た。
「いつもは時間守るほうじゃん、おまえ。・・・だから・・・家ん中で
 なんかあったのかなって・・・ブツブツ」

俺が必死に言い訳し続けると、効果があったのか、単にあほらしくなったのか、
圭子は少し表情を緩めると、ふっと息を漏らしてベッドに腰掛けた。
「ばーか」と、圭子はいつもの口調で言って、また俺を軽く睨んだが、声や表情からは
怒気が薄れかかっていたので、俺は内心胸をなでおろした。
「・・・寝てる時にヘンなことしなかったろーね?」
「しねーよ」
「だね、あんたにそんな勇気ないか」
逆襲とばかりに圭子は揶揄してくる。
「おまえ、寝坊すんなんて珍しいな」
俺はとりあえず話題を逸らした。だが何事もきっちり屋の圭子にしては寝坊は珍しい。
「・・・昨日、わりと遅くまで起きてたから」
「え、なんで?夜、眠れなかったとか?」
「そんな感じ」
圭子はサラッと短く答えたが、口調に、さっさとこの話を終わらせたい的な、
焦りらしきものがわずかにあった。

まさか俺と同じように、緊張して眠れなかったとでも・・・
俺はつい衝動的に問いただしたくなったが、どうせ正直に答えてくれるはずも
なかったのでやめた。
「とりあえず朝ゴハン食べよっかな」
「もう昼メシだろ」
「あ、そうか。あんたはどうする?」
「朝は家で食ってきた。昼は・・・まだいいや」
「あ、そ」
妙に所帯じみた会話の後、圭子はさっさと一人で一階の台所兼食堂に降りていった。
残された俺は圭子がメシを食い終わるのを待つ間、今日の展開は一体どうなるか、
どうすればいいか・・・スケベ心100パーで懸命に思案を巡らせていた。
とりあえず、いきなり『やらせろ』と出るのはダメだ。
昨日の学校での会話からして、とりあえずエロいことは期待できそうだが、圭子もあれで
デリカシーの無い奴を嫌うので、がっつくような態度は厳禁だ。

やっぱりいつものように向こうから仕掛けてくるのを待つしかないのか・・・しかし、
今日こそは本番を・・・それには俺の方から何か仕掛けないとだめなんじゃ・・・・
攻撃は最大の防御と言うし、今日は多少強引に主導権を自分から取りにいかないと、
また前の二の舞になるかもしれない・・・
などなど、昨日は一度諦めたことを、それも現場で考え始め出したが、やっぱり子供の悲しさ、
何も思いつかなかった。
やがて下でメシを食べ終わった圭子が戻ってきた。そしてまたベッド腰掛けると、
「ふぁっ」と、軽いあくびをもらした。
「・・・ま?だ眠いなー・・・あ、そうだ」
圭子は少しわざとらしく言葉を切ると、チラッと俺を見ながら言葉を続けた。
「お風呂入ってこよっかな」
「・・え、風呂?」
「そ、目覚ましの朝のお風呂」
「だから昼だろ」
「よし、そうしよっと」

圭子は言うが早いが立ち上がった。
そして床に座ってる俺を見て、悪戯っぽくニヤリと笑った。
「のぞくなよ」
「のぞか・・・」
反射的に『のぞかねーよ』と言い返そうとしたのだが、ふと、なんだかワンパターンな
反応だと思い、何か逆に圭子を驚かせるような事を言えないかと思って、途中で口を閉じた。
「・・・・」
「なに?のぞくの?」
圭子はニヤニヤ笑う。いっそ『うん』と、言ってやろうかと思ったが、それも結局、
圭子の想定の範囲内な気がする・・・どうしようかと考えてるうちに、なんだか頭が
ごちゃごちゃしてきた。とにかく圭子一人を風呂場に行かせてはつまらない展開だ。
「・・・なら、俺もフロ入りてーんだけど」
「はぁ?」
圭子は怪訝そうな表情になった。それはそうだ。言った俺自身も何言ってんだと思った。
しかし俺のスットロい頭の回転では、とりあえず俺もお風呂にお近づきになるには、
これしかないと、あわくって咄嗟に口をついて出たのだ。

「・・いや、だから俺、昨日、風呂に入り損ねてさ。汚いまんまだと悪いじゃん」
これはウソだ。今日の事を考えて、昨夜は念入りに金玉の裏から肛門まで洗ってきた。
しかしとりあえずそうとでも言うしかない。
「なによ、まさか一緒に入ろうとか言いたいの?」
圭子はニヤッと笑った。余裕ある表情だったが、ここで『うん』と言うと、たぶん意地悪して
ダメと言いそうだった。長い付き合いだからそういう気配は読める。
「いや、そうじゃねーけど・・・」
俺が仕方なく一歩引くと、圭子も笑いを引っ込めて少し思案する表情になった。
「――じゃ、あんた先入ってよ。シャワーだけでいいよね?」
「俺が先?なんで?」
「あたし、湯船にも入りたいんだもん」
「入ればいいじゃん」
「あたしが先に入ると、あんたが湯船で何するかわかんないからヤダ」
「はぁ?」

俺は圭子が何を言ってるか、一瞬、意味がわからなかったが、直後に思いあたった。
そういえばコメディ系のエロ漫画で、女の子の入った湯船の湯を身体になすりつけたり、
あげくに飲んだりする変態を見たことがある・・・
「・・・お前、まさか、俺が変態みたいなコトすっと思ってんの?」
「思ってんの(笑)」
圭子はからからと笑った。
さすがにムカッときた。俺はそんな趣味はなかったからだ。
俺はM精神を除くと、裸やパンツのように実体的なものが好きで、そんな間接的なエロスには
興味がない。
女の子のリコーダーを舐めるといった、よく聞く話もまったく興味がなかった。
「やんねーよ!」
「どっちにしてもさー・・・自分が入った後のお風呂を人に見せたりすんの、あたしヤダ」
圭子は急にマジな表情になって、そんな事を言い出した。
やはり俺には理解できなかったが、これは女特有の潔癖さというものだろうか?
そういえば俺も自分のしたウンコを人に見られるのは嫌だ・・・なんて口にしたら、
圭子にぶん殴られるだろうが、根は案外同じようなものかもしれない。

しかし先に入る事を拒む理由もないので、俺は素直に従うことにした。
「お風呂場の場所、わかるよね?」
「あー、たぶん。下だろ?」
「タオル、脱衣所の水色の使って。弟のだから」
「オッケー」
今度は俺が一人で圭子の部屋を出て、一階に降りていった。
そして台所の隣の脱衣所に行き、ちゃっちゃと全裸になって、風呂場に入った。
なんだかとても無意味なことをしてるような気がしつつ、一応はシャワーを出して
頭からザブザブ浴びた。
そして風呂の腰掛けに座り込んで一息つくと、やっぱり先に入ったことを俺は後悔しはじめた。
圭子が先に入ってる間に俺が全裸で突入して、『やっぱ俺も一緒に入る』なんてカマすのも
面白かったかもしれない・・・。
逆に、このまま全裸で二階に行って、「やっぱお前も一緒に入らねえ?」なんて、
カマすのも・・・出来るはずねーよな。
そんな虚しい妄想をしていると・・・いや、その妄想を越える信じられない現実が、
今、ここにやってきた―――

コンコンコン・・・
風呂場のドアを叩く音がしたので振り向くと、曇りガラス戸の前に人影が立ってる。
俺は一瞬ドキッとなって、腰掛けから立ち上がったが、むろんそれは圭子以外にありえない。
「・・なに?なんだ?」
「やっぱあたしも一緒に入る」
え・・・妄想の中の俺のセリフを、圭子がそのままそっくり言ったかと思うと、
俺が何も言い返す間もなく、ガチャリという音がして・・・・圭子が・・風呂場に入ってきた!
「!!―――・・・・・」
俺は開いた口がふさがらなかった。しかも圭子は――いきなり全裸だった。
3日前に見たのと同じく、形のいいおわん型の巨乳に、ひきしまったウエストによる、
子供離れした見事なくびれ・・・そして、黒々と太いヘアの道が走っている股間・・・
圭子が脱衣所と浴場の境目にある段差をスッと降りて、俺に一歩近寄ってきた。
「・・・・・」
「あーらら、もぉ・・・(笑)」

一瞬だった。目の前、至近距離で圭子のオールヌードを見た途端・・・俺の股間は
凄まじい速度でムクムクムクと起き上がり、あっという間に限界まで反り返ってしまう。
もちろん変化の一部始終を目の前で圭子に見られた。
「チンチン大っきくすんの早ぇ?よ(笑)。新記録じゃないの?」
「いや、だってよ・・・ハダカだし」
「あ、そうか、先にハダカ見せたげたの結構久しぶりかな?」
そういえば、圭子の全裸を見て勃起してしまったのは、考えてみると久しぶりだ。
これまでは半裸だったり、水着か下着姿だったり、昨日など顔だけだったり・・・
「ひと目でムクムクって、昔とおんなじ(笑)」
「お前だって昔とやってること同じじゃん」
普段は意地悪して見せないようにガードするのに、こちらの不意をついていきなり
大事な部分を露出して驚かせるのは、圭子の昔からの得意技だった。
「ほら、座んなよ。洗ったげるからさ」
わざとらしいほど親切な申し出だが、もちろん何かウラがあるのだろう。しかしとりあえず
俺は素直に従い、また腰掛けに座った。

やられた・・・とにかく俺が何でもいいから圭子の想定の範囲『外』に出ようとした事を、
圭子は見抜き、その上をゆく意外な行動に出たのだ。
自分が入った湯船を見られるのがイヤだと言うのが、本音だったのかウソだったのかは
分からないが、とにかく俺を先に入らせて、こうして驚かせてやろうと咄嗟に
計画したに違いない。
女王は下僕が自分のコントロール外に出るのを許さないものなのだ。
もちろんこの状況が嬉しくないはずがない。だが、結局また主導権は取れなかったのだ。
「あたしとお風呂入るチャンスなんて、これっきりかもよ」
圭子はスッと髪の毛をかきあげながらニッと笑い、惜しげもなくセクシーな身体を目の前で
披露してみせた。いきなり全裸はやはり強烈だ。
そして手にした手ぬぐいに石ケンをこすりつけ、座った俺の背中を流し始める。
背中が終わると、そのまま背後から腕をまわし、俺の首から下へむかって
泡立てた手ぬぐいを滑らせてゆく・・・
「・・・なんで後ろから洗うんだよ」
「別にいいじゃん」

圭子は俺の身体の前面部を、肩越しに腕をまわして洗いつつ、だんだんと俺の背中に
身体を寄せていった。
やがて二つの豊かな乳房が俺の背中にピタッと密着する・・・。
「今、W、ピクッって体動いたっしょ。かわい(笑)」
「・・・・・」
「んじゃ・・・」
「!」
大胆にも圭子は、背後からの手でギンギンに硬直しっぱなしの俺のチンコを、指でクイッと
つかんできた・・・いや俺のサイズだと、つまんできたと言うべきか。
「この可愛いのも洗ってあげよっか(笑)」
「・・・・・・いい、自分でやる」
「あっそお」
圭子は拍子抜けしたように答えると、あんがい素直に手を離した。
確かに洗ってもらうのも悪くはないが・・・圭子のことだから、その際にどんな「悪戯」を
してくるかわかったものではない。

そしてそれが原因で「お漏し」してしまうようなことがあったら・・・さすがにまだ
一発目には早すぎる。「弾丸」は限りある貴重なものなのだ。
とにかく、ここはまた主導権を取らなくては・・・
とりあえず俺は圭子から手ぬぐいを受け取り、チンコを皮までむいて自分で洗った。
一応は真性でなく仮性だ。ちゃんと皮が剥けないとセックスできないと聞いていたし、
チンカスが溜まってフケツだと女の子に嫌われると聞いていたので、6年になってからは
皮を剥く訓練を時々していた。だがまだ日が浅いので刺激には弱い。
「包茎チンチンはちゃんと洗わなきゃねえ(笑)」
圭子はからかうように言ってきたが、俺はこの時はまだ包茎と言われる事について、
それほどのコンプレックスも、それにともなうM的快楽もあまり無かった。
なぜなら周囲の同級生も大半が同じだったからだ。毛が生えてる奴はちょっといても、
皮がむけてる奴はそうはいない。勃起しても同様だろう。
・・・だがその例外の同級生を知ってるのが圭子なのだ。
「男子ってさ、ムケてないと洗うの面倒だよね。だから花谷は楽だったね(笑)」

今日もまた圭子は花谷の名前を出して、俺を精神的にいびってくる。
しかも奴と一緒に風呂に入った事あるのを言外にバラしてやがる。
おそらく仲良く洗いっこでもしたことがあり、奴のムケチンを見て、俺のようにかっこ悪く
包茎チンポを皮むき洗いする必要が無い事を知ったのだろう。
やがて洗い終わった俺が手ぬぐいを濯ぎ始めたのを見て、また圭子がクスクス笑い出した。
「え、もう洗い終わったの?はっやー。やっぱ、あんたのって小っさいからすぐに
 洗い終わっちゃうんだ(笑)」
不意打ちの裸で襲来からこのかた、完全にイジメモードだ。
「そんなの誰でも大して変わらねーよ」
「そうかな、花谷はちょっと時間かかったよ。フツーの時から大っきいから!」
圭子は親指と人差し指を開き、俺のチンコの倍くらいの幅を作って、花谷のナニのサイズを
指し示して見せる。
とはいえ、いくらチンコの大きさに差があっても、洗う速度にそんな差が出るはずもなく、
単にまたチンコのサイズを比較して俺をいびってるだけなのだ。

しかし今日ばかりはこのままやられっぱなしではいけない。
「んじゃ、今度は俺が洗ってやるよ」
言うが早いが、俺は浴場にあった別の手ぬぐいを手に取り石ケンをつけた。
「あたし、昨日の夜もお風呂入ったしさ、頭パッチリさせたいだけだから
 別に石ケンで洗わなくてもいいんだけど・・・」
圭子がそんなことを言ったが、俺は聞こえないフリをしたまま圭子の背中を流し出した。
「シカトかよ」
圭子は苦笑したが、特に怒ったり、やめさせようとはしなかった。
俺は背中を風のようにこすり終わると、次はお尻を洗い出した。
「でけぇなー」
「ばーか」
圭子のおしりも胸に負けず劣らず発育がいい。身長は絵里より小さいくせに、
胸のみならず、お尻の大きさでも勝ってるのだから、やはりスタイル抜群だ。

そしてお尻が終わり、その下、腿の裏やふくらはぎを申し訳程度に2回ほどこすると、
いよいよメインディッシュである前面部に回りこむ。
まずは首に鎖骨、そしていよいよ胸・・・俺は手ぬぐいを乳房にあてがい、軽くこすった・・・
むろん、どさくさにまぎれて何度もタッチした。
「ちゃんと洗えよ」
圭子は抗議しつつ、顔は笑ってる。
俺の方は興奮がどんどん高まってゆき、すでに吐く息がかなり荒くなってきた。
「・・・・・」
「ほら、触ってばっかいないで、ちゃんと洗いなよ」
圭子は一歩近寄ってきて、自慢のおっぱいをぐいっと俺の前に突き出してみせた。
今までよりさらに至近で、揺れる巨乳と深い谷間を俺は覗き込む・・・
「ちんちん、プルプルしてる(笑)、大丈夫なんでしょーね?」
大丈夫なわけがない。早くも理性が弾け飛ぶ直前だった。だがここで理性を捨てて、
女王に飛び掛るわけにはいかない・・・いや、出来ないように俺は調教されてるのだ。
俺は息をハアハア言わせながら、ゆっくりと振るえる手で乳房をこすり出した。

そんな俺の努力を・・・もちろん洗う努力ではなく、理性を押さえる下僕精神・・・を、
認めたのか、圭子は先ほどよりやや優しい声で語りかけてきた。
「なんかもう・・・我慢できないんでしょ?」
「・・・・・」
そのとおりだった。いくら受けが主体の俺でも、ここまで挑発されては理性がもたない。
まして今日はまだ未発なのだ。
「――いいよ、来なよ(笑)」
圭子は両腕を広げて、挑発的な表情をしつつ俺を受け入れる姿勢を見せた。
女王のご許可を頂き、俺はいてもたまらず手ぬぐいを放り捨て、そのまま圭子の胸に
顔を埋めた。
そのまま俺はまるで、じゃれる子犬のように圭子の胸の中でがっついていたが、
意識下でこのままではいつもと同じだという警告があったのか、もっと自分から色んなことを
しなければと思い立ち、まずは舌を使って圭子の乳首を軽く舐めはじめた。
そのまましばらく舐めたり吸ったりを続けたが、前のように圭子はくすぐったがってるだけで、
性的に感じてるといった感じではなかった。

「あんたのって赤ちゃんと同じなんだよねぇ」
「お前、赤ちゃんにおっぱい吸わせたことあんのかよ」
「ばーか、何の技もないってこと」
技・・・前も言われたが、やっぱり俺にはそのテの知識がない。となれば、いろいろ
自己流で試してみるしかないと思った。
以前、レンタル屋の成人コーナーにこっそり侵入して見かけたエロビデオ(もちろん
借りれるはずはない)の、『全身舐め』・・・ナントカというタイトルから連想して、
とりあえず胸からお腹へと、徐々に舌の動きを南下させていった。
そしていよいよ股間に達しようとした時、圭子は「疲れるから座るよ」と言うと、
バスタブの蓋の上に腰掛けた。
そしてなんと自分から股ぐらを開き、ニヤッと笑った。
口にこそ出さなかったが、もちろん女王による言外の命令は「なめなさい」以外の
何物でもない。
俺はかがみ込んで膝をつくと、そのまま圭子の股間に顔を埋めこんだ。
すでに大人と大差の無い、毛深い股間を俺は必死に舐めつづけ、圭子はご褒美とばかりに
俺の頭を撫でてくれた。

圭子のあそこにひたすら舌で奉仕する・・・これだけでも幸せだったが、
今回ばかりは何かプラスアルファなことをしなければ進展がない(と思い込んでる)。
なので、俺は前回に少し学んだ、舌と一緒に指を使う技を試そうと思った。
俺は左右から腕を伸ばし、両手の指を圭子の膣の入り口へと浅く滑り込ました。
「あ、またナマイキなことしてる」
圭子は笑ったが、軽く驚いている口調だった。
(これがクリトリスってやつか?)
俺は膣内の入り口にある『豆』を見て、頭の中の乏しい知識と照らし合わせた。
3日前のクンニ時にもおそらく見たはずなのだが、あの時はただただ夢中で覚えていない。
とりあえず俺は指で軽く撫でたりしてみた。続いて舌先で軽く触れてみる。
そんなことをしている最中、いや、その少し以前から圭子のあそこがだんだん湿っぽく
なってきていて・・・やがて液体がどんどん滲み出てきた。
濡れはじめてきてる?・・・これはやはり自分のやっていることは正解なのかと思い、
俺は頭上の圭子を見上げたが、顔から例の余裕の笑みが消えていて、無表情になっていた。

どういうことなのかと思いつつも、さらにクリいじりを続けると、圭子は何か貧乏ゆすりのように
足をカタカタさせ始めた。
オイオイなんなんだ・・・俺は圭子の反応が気になって仕方無い。嫌がってるのか、
別に悪くないのか、どっちなんだ。
だが圭子の性格からして、不快なら不快だとハッキリ言うだろうと思い、俺はクリいじりを
続ける事にしようとした――が、その時、唐突に圭子がバスタブの上から腰を上げると、
そのまま下方の俺の上に抱きつくようにのしかかってきた。
「あ・・・」
何もリアクションする間もなく、圭子はいきなり俺の唇を奪うと、当然のごとく舌を
入れてきた。
なすすべもなく風呂場の床に仰向けひっくり返った俺に対して、圭子はマウントポジションを
確保してきた。
圭子の表情はいつもの余裕を取り戻している。

「やっぱ下手だよねえ、あんたって」
やはりこのクリいじりも不評だったということか・・・しかしこの時、圭子の声が
いつもよりも微妙にうわずっていた事に俺は気づかなかった。
「ちょっとお手本みせたげるよ」
圭子はそう言うが早いが、いきなり俺のあごの裏を舌でぺろりと舐めてきた。たまらず俺は
全身がゾクゾクしてしまう。
そして次に首筋からスーッと舌を南下させ、前に一度やったように、俺の乳首をひと舐めしてくる。
気持ちいいのとくすぐったいのが入り混じって、俺は思わず声を出してしまった。
「女の子じゃないんだから、おっきな声出すなっての(笑)」
「・・・お前なんか・・・女なのに出さないじゃん」
「あんたがヘタクソだから出ないんだよ」
圭子はあまりな直球をかましてくる。だがこの言葉の中にも後の展開の伏線はあったのだ。
そして圭子はその後、数分にわたって俺の乳首を執拗に責めてきた。
もちろん俺はその間、声をあげて悶え続けさせられた。半分は性的快楽というよりも、
単にくすぐったいだけだったので、くすぐりに弱い俺にはほとんど拷問だった。

「ホントはさー、これ(乳首責め)しながら、チンチン手でしごいたげるんだけど、
 あんたにそれしちゃうと、すぐに出しちゃうからねえ(笑)」
圭子はまだ触れられてもないのに、先汁を漏らし始めてる俺のチンコを指で軽く撫でた。
ホントは・・・っていうのは、要するに花谷にかつてやっていたってことか。
だがこんな事をされながら、声も射精も我慢できるなんて、俺には信じられなかった。
だが花谷の名前が連想されたせいで、俺の心にも多少は火がついた。
圭子が舌を止めた隙をついて、俺は脱力した上半身を無理矢理起こすと、上にいる
圭子にガバッと抱きついた。
「おっ」
圭子は意外そうな表情になったが、俺は構わずそのまま膝を曲げて立ち上がり
圭子を抱き上げるように床から引っ張り上げた。
寝技ではいいようにやられるので、とりあえず立ち技に移行しようとしたのだ。
圭子はとりあえずお手並み拝見とでも思ってるのか、抵抗せずに俺に引っ張られたまま
立ち上がった。

俺たちはそのまま数分、ディープキスしながら、お互いの身体を触りあった。
俺は圭子の胸や股間をキスしながらまさぐるという『高等技術』を、果敢にチャレンジし、
ようやく同時作業のコツを掴み始めた。
圭子もキスの合間に俺の顔や首筋の各所を舐めてきたが、肝心の俺の股間には手を伸ばして
こなかった。だがこれは焦らしなどではなく、そんな事をしたらあっさりコトが
終わってしまうので、ハンデのつもりで手を出さないのだろう。
だが圭子の方もそれなりにエキサイトしてきてる・・・ように見える。
それが確信に変わった時、これまでどちらかというと俺の攻撃を横綱相撲、いや女王相撲で
受けて立っていた圭子が攻めに転じてきた。
それはいきなりではなく、じょじょに俺の攻めパターンが少なくなってきた所を
突いてくるような巧妙さで、気がつけば俺はまた乳首を舐められていた。
だが今度はそこばかりを攻めるのではなく、そのまま南下してゆき、気がつくと
圭子は俺のへその辺りまで頭を下げていた。
そして、すでにすぐ顔の至近にある俺のチンコを、指でツンツンつついてきた。

「なんかもう濡れまくってるじゃん。やっぱ女の子みたい(笑)」
「・・・・」
「あーあ、包茎ちんちんクチュクチュ言ってる(笑)」
それは皮の中のカウパー汁が泡立つ音で、俺にも聞こえた。自分の器官が出した音でありながら、
なにか生々しいエロさがあった。
圭子は俺のチンポの先っぽを、それほど刺激を与えないように、ソフトタッチでいじって、
先汁が泡立つのを楽しんでいたが、やがてその顔つきがさらにエロさを増してきて、
さりげなく顔をさらにチンポの先に寄せてきた。
まだ皮で遊ぶつもりなのか・・・と思ったその時、目の前で信じられない事が起きた。
圭子はチンコの根本に指をあてがったと思うと、その先っぽをぺろりと舌で
ひと舐めしてきたのだ。
――全身に電流が走った。圭子が俺のチンコを、ついに・・・
「・・・うそ、まじ・・・」
圭子は俺を見上げてクスリと笑ったかと思うと、今度はおもむろに先端を・・・
ぱっくり口にくわえてきた!

そしてすかさず唇をすぼめて、くちゅくちゅと亀頭を上下にしごきたててきた。
さらに手の指も同時にサオを上下に動かしている。
(うわ、圭子がフェラしてる・・・まじで俺にフェラしてる!)
この何度も夢に見て、妄想しまくっていた光景が、ついに眼前で実現してるのだ。
しかもこれは、ちょっと口で弄んでみるといった類ではなく、指まで使用している、
明らかに本気な・・・このまま一気に射精をさせてしまおうとしているフェラだった。
そして妄想の中のとおりに圭子のフェラは抜群の技術で、亀頭をくわえる唇の締め方、
上下に扱く動きのスムーズさ、からみつけてくる舌の動きの巧さと、他に経験はなくても
相当に上手な部類なのが分かる。
長じて他の女によるフェラを経験しても、この時の圭子より上手だったのは
そうはいなかったので、やはり性技に関して圭子は天性の才能があるのだろうが、
それは花谷によって鍛えられたのは間違いない・・・。
・・・そしてそんな巧みなフェラ攻撃に、俺が長い事もつはずもない。

手コキだと圭子が本気を出せば10秒、頑張っても20秒くらいしかもたない俺だったが、
この時は初フェラの興奮もあって、おそらく咥えられてからわずか5秒ほどで
一気に射精感がこみあげてきた。
「やばい、出る!」
このまま口の中に出してしまうと圭子が怒るんじゃないかと思い、警告のつもりで
言ったのだが、聞こえてるはずなのに圭子は一向に口を離さそうとせず、
とどめとばかりに唇の速度を上げてくる――・・・
「つっ!」
俺は軽くうめき声をあげ、そのまま圭子の口の中で勢いよく本日一発目の精液が
ぶちまけられた。
一発目なのでやはり量は多いが、圭子はまだチンコから口を離さず、全部中で受け止めている。
やがて射精が終わるとようやく圭子は俺から離れた。
そして軽く喉をゴクッと動かし、精液を飲んだようだった。だが全部飲みほしたわけではなく、
軽く味見した程度の量のようで、後はそのまま排水口に吐き出してしまった。

「・・・やっぱセーシって誰のでも同じような味なんだなー」
圭子は冷静な口調でそう言って、蛇口からお湯を出し、手ですくって口に入れると
うがいを始めた。
誰のでも・・・果たして俺は何人目なんだろうか、などと思いつつ、初フェラの感慨と
射精した後の脱力感で、俺はそのまま床に座り込んでしまった。
「――で、どうだった?初めての(フェラの)ご感想は?あ、でも、ほんの5秒くらいで
 出ちゃったから分かんないか」
圭子はにやにやしながら聞いてくる。
「・・・あったかくて、柔らかかった」
さらに『ぬめぬめしてた』と、言おうと思ったが、やめといた。
「どうせすぐイッちゃうと思ってたけどさ、マジでほんの5秒くらいだったねー(笑)」
圭子は例のごとく俺を小馬鹿にしつつ、終戦とばかりにシャワーの栓をひねって、
身体に浴びせ始めた。

そして「ほれ」と言って、俺のチンコの先にもシャワーをかけてきたかと思うと、
圭子がいきなり手を伸ばして縮んだ俺の包皮をむいて、手でこすってきた。
先についた精液は簡単に落ちたが、チンポの先が射精直後で敏感になっていたため、
その刺激で俺が体をよじらせるのを見て、圭子はクスクス笑った。
「やっぱ(刺激に)弱いねー。もっと我慢しろよ。5秒は早すぎ?」
「お前が上手すぎるんだよ」
俺は言い訳とはいえ素直に誉めたので、圭子もまんざらではないと言った顔だったが、
口にした言葉はやはり厳しかった。
「いーや、たとえばさぁ・・亜希とか絵里とかにされても、あんたはすぐ出しちゃうに
 決まってるし」
・・・否定できない。初心者の絵里はともかく、亜希は実践経験が豊富なので、
圭子ほどでなくてもあっという間にイカされてしまうだろう。
絵里の名前が出てきたので、俺はついでとばかりに、絵里が先日初フェラを敢行したことを
圭子に話してみた。

「・・あ、そう。ついに絵里もやったかぁ・・・」
圭子は感慨深そうな表情になった。まるで娘の事を気にする親のようだ。
「でも(Eが)イカなかったってことは、お前が特別に上手いってことだよな」
「Eがあんたほど(刺激に)弱くないからだって。絵里だって初めてじゃ、まだ下手に
 決まってんじゃん」
なら俺だって下手でも仕方ないじゃん、と言いたくなったが、無駄なのでやめといた。
「――それにあたしだって、最初からちゃんと上手くやれたわけじゃないし」
やはり自分は上手だと自負してるのか・・・確かにあのフェラはどこをどうすればいいか、
ツボを心得ている、自信に満ちたものだった。
「絵里だって回数重ねれば上手くなってゆくだろーね。あたしも・・・」
圭子はここで急に言葉を切った。そしてシャワーを浴びながら俺の方を振り向いた。
俺はもう全身洗い終わったので、先に風呂場から出ようと思っていたのだが、
圭子の表情が明らかにまた何か、俺をいびるネタを思いついた邪悪な表情をしていたので、
その場から動けなくなった。

「――あたしも花谷ので練習させられたからね」
ニヤッと圭子は笑う。その態度はむしろ誇らしげなほどだ。
「・・させられた?」
した、ではなく、させられた、なのが引っかかる。
「そう。あいつ、口でされるの好きなんだよね」
いや、っていうか嫌いな奴なんていねえだろう。
「だから、学校でもほとんど毎日やってくれって・・・そりゃ上手くなるよねー」
「・・・学校でもしてたのかよ」
やはりそれも花谷に先を越されていたのだ。
「だって我慢できないっていうんだもん。だから屋上とかでね・・・」
圭子はあっけらかんと言う。なら俺に対してここまで焦らして引っ張ったのは
どういうわけなのか。
それは相手の男のタイプ別に態度を使い分けてたのだと・・・思いたい。いくらMでも
そんなの嬉しくないが。

「それに、あいつの大きいじゃん。アレに慣れてるから、あんたのは楽だった(笑)
 でもやっぱ、大きい方が挑みがいがあるっていうか・・・・」
圭子はニヤッと笑うと、手にしていた手ぬぐいの先を丸めて、それを太い棒に・・
まさしくチンポに見立てるような感じで、先端を口にくわえる素振りをした。
とてつもなく淫卑なジェスチュアだったが、ちょっと芝居がかかり過ぎている。
だが俺は手もなくそれに乗せられてしまい、射精直後なのに全身がカッと熱くなる。
「でも学校ですると後が大変じゃん。だからやっぱ家の方が多かったけど、
 エッチはともかく、口でする時に一番いい場所は・・やっぱりココだよね」
ココ・・・やっぱりこの風呂場で洗いっこしてやがったのか・・・・
「ま、仲いい時って、こっちも自然にしたげたくなっちゃうんだよね・・・
 お風呂入ってだんだんコーフンしてくるとさぁ、最初の頃は向こうがしてくれって
 言ったらやったげてたけど、そのうち・・・」
圭子は手ぬぐいの先をひと舐めして、とどめの言葉を放った。
「あたしの方からフェラさせてって言ったよ・・・」
圭子の方から・・・・・

「――あれ?どしたの、またチンチン大きくなってきてるし(笑)」
「・・・・・」
「あたしが他の男にフェラさせてって言ったことに、何でコーフンしてんの。変なの(笑)」
変なの、などと言ってるが、圭子にわかってないはずがない。
自分からフェラさせてと言ってたのが事実なのか、それとも俺をいたぶるためのウソなのか、
真偽は分からないが、そういう事を言って俺にコンプレックスを感じさせ、M精神を
刺激しようとしたに違いないからだ。
「そんじゃ悪いけどあんた先に出てよ。あたし、お風呂入ってくから」
そう言って圭子は俺を追い出しにかかった。また元気になってしまった俺のチンポを
少なくとも今は何も処理してくれるつもりはないらしい。
むろんこれも、わざと以外の何物でもない。
しかたなく俺は虚しくチンポを立てたまま、一人すごすごと風呂場を去った。

ついにフェラをしてもらったという喜びが、まったく消えたわけではないが、
圭子のフェラ技術の秘密を聞いて、高揚感は先ほどよりも半減してしまった。
たとえフェラを解禁しても、こうして直後に頭に冷水をぶっかけるような事をするのが、 
下僕が調子にのらないようにする為の、女王の調教なんだろう。
そういえばこれまでも、圭子に何か新しい事をしてもらうたびに、その前後に他の男との
比較をされてきた気がする。
意識してやってるかどうかは分からないが、見事なアメとムチの使い分けだ。

――しかし落ち込んでばかりはいられない。まだ一発目で、時刻も正午になったばかりだし、
まだまだ先は長い。
とにかく圭子の部屋に戻った後の第二ラウンドで頑張ろう。それがダメなら第三、第四で・・・
俺は前向きかつタフなドMなのだ。

風呂から先に出た俺が圭子の部屋に戻り、結構な時間を待たされた後、ようやく
圭子も戻ってきた。
どうやら下で昼メシを食べてきたらしい。
「W、あんた、昼ごはんはどうすんの?」
「・・・いや、いらねえ」
食欲はあまりなかった。これからする事の(するかもしれない事の)期待と緊張で胸が
いっぱいだったからだ。
とはいえ、いくらさっき風呂でエロいことしたとはいえ、いや、さっきしたばかりだからこそ、
「またやらせろー!」とは言いにくい。
圭子はデリカシーの無い奴を嫌う。これが花谷なら、スマートに本番に持ってゆくのかも
しれないが・・・
「ちんちん、収まった?」
圭子がにやにや笑いながら、風呂でフェラの後にもう一回勃起させてしまった事を
からかってきた。とりあえず自分からはデリカシーの無い事を平気で言いやがる。
だがこれは新たな展開へ進む好機だ。

「あたりまえだろ・・・見る?」
またこっちから露出をアピールしてみる。
「相変わらず変態は治ってないねー」
圭子はクスクス笑ったが、やめろとは言わなかったので、俺はチャンスとばかりに
ズボンをおろし、さらにパンツをおろそうとしたら、足に引っかかってつんのめった。
「あはは、落ち着け(笑)。そんなに早くあたしに小っちゃい包茎ちんこ見て欲しいんだ」
圭子は俺の慌てぶりを見て、すごく楽しそうだった。
やがて俺は下半身を露出してみせたが、事実、さすがにもうチンコは小さくなっていた。
「あ、ホントだ。赤ちゃんみたくなってる」
圭子はそう言うと、俺の近くに一歩にじりよってきた。
そしてチンコから視線を外し、俺の顔をじっと見た。
「またさぁ・・いじめてあげよっか?」
圭子は意地悪い表情を作ってそう言った。おそらく意図的なものだが、それがたまらない。
俺は喉の奥で思わず唾を飲み込み、背筋がゾクゾクし出した。

そして俺は、圭子に見つめられたままチンコをむくむくと起き上がらせ、あっという間に
鋼鉄のように勃起させてしまった。
「あ、やっぱりそう言われると嬉しいんだ」
圭子はさらにサディスティックな顔と口調になってゆく。
これまで何度かナマで勃起してゆく過程を見られたことはあったが、「いじめる」と、
ストレートに言われてそうなったのを見られたのは初めてだった。
しかも興奮のあまり、チンコの先が微かに震えてしまってる。
「そんなにあたしにいじめてほしいんだ・・・やっぱすっごいマゾだよね、あんた」
満足そうに圭子は言うと、その場からスッと立ち上がった。
そして俺をベッドの方に手招きする・・・なんだか今日の圭子はやたら積極的だ。
これは、これはもしかして最後まで期待できるかも・・・。

――数分後、100%圭子の主導によって、俺は真っ裸にされてベッドの上に大の字に
させられていた。だが圭子の方は服を着たままだ。
「・・・脱がねーの?なんで俺だけなんだよ」
「ナマイキ言うな」
「ナマイキって・・・」
「じゃあ自分で脱がせば?」
圭子は挑発的にそんなことを言うと、意地悪っぽく微笑んで、ぐっと俺に顔を近づけてきた。
そして舌を出し、俺の首筋をペロリと舐めてきた。
俺はゾクゾクと鳥肌が立ってしまい、さらに圭子は立て続けに首筋を舐めてきた。
そして舌の攻撃はじょじょに南下して・・・
俺はなんとか圭子の服を脱がしてやろうと思って、彼女の服に手をかけた。
圭子はセーターはもう脱いでいて、上はブラウスのみだったので、何度かボタンに指を
かけたのだが、圭子の攻めに事あるごとに脱力してしまい、ボタンをひとつかふたつ
外しただけで、何度トライしてもなかなか先に進めない。

やがて圭子の舌技が俺の乳首を犯し始めた頃、俺はほとんどグニャグニャにされていて、
普通に動くことすらおぼつかなくなっていた。
乳首責めはこれまで何度かされたが、いつも快楽の生殺しだ。
気持ち良いがくすぐったい。性感を刺激されるが、股間に直接響くわけでもない。
圭子もそれを熟知していて、いたぶるのに最適とばかりに、執拗に攻めてくる。
「くすぐ・・・ってえ、んっ、んっ!ん!」
「感じまくり(笑)。ねえ、あたしの服、脱がせないの?さっきから何度も
 やろうとしてるけど、途中でやめちゃうじゃん」
圭子はわざとらしく俺の失敗をつついてくる。
「つったって・・・ん!ん!んー!」
「自分だけ感じちゃって、女の服ひとつ脱がせられないんだ。情っさけなー」
だんだん口調が辛辣になってきた。こうなると圭子は絶好調で止まらなくなる。
これまで圭子は上から俺を組み敷くような感じで、舌攻撃もいわば中距離攻撃だったのだが、
ここにきて急に距離を縮めてきた。

圭子は俺にほとんど密着してきて、この位置で固定して徹底的にやるぞとばかりに、
俺の上半身を攻めはじめた。
顔面、首筋、胸、お腹と、舌だけでなく指や唇も駆使して、俺は長いこと一方的に
攻め立てられた。
俺はただただマグロのまま悶えていただけだったが、ふと気がつくと、驚いたことに、
いつの間にか圭子は上半身ブラジャーのみになっていたのだ。
そういえば、ブラウスのボタンを自分で少しづつ外していたような気もする・・・
しかし、あまりにさりげない動作だったので、気がつけば既に脱いでいたという感じで、
それはつまり、こういう行為に・・・脱ぐ事に慣れた女の動作だった。
しかも下着は例の黒いやつだった。さっき風呂に入る前は違う下着だったはずなのに・・・
おそらく後で着替えたんだろう。
女は凄い。服なんて着るか脱ぐか、もしくは脱がせるもんだとしか思ってない
ガキ男子とは違って、アレをする時はコレ!という、徹底的なこだわりがあるのだ。
だが上がブラだけになったのに、それでも俺は圭子に手を出せない。それに俺の技術では
この体勢ではブラジャーを外せないからどうしようもない。

目の前でブラに包まれた巨乳がプルプル揺れてるのを、ただただ目前にしながら
俺は手をこまねいていた・・・正確にはこまねかされていた。
思うに俺のことを完全にぐにゃぐにゃのノックアウト状態にしておくため、おそらく圭子は
いつもよりもかなり本気を出して俺を攻めていたんだと思う。
そしてブラと同じような感じで、またしばらくして気が付けば、なんとスカートまでも
いつの前にか圭子は脱ぎ捨てていて、下半身パンティのみになっていた。
ウソのような本当の話だ。こうやって激しく責められてると、向こうの動作に神経がゆかない。
まるで何かの魔法にかけられたようだった。
「下着・・・着替えたのか?」
俺は息も絶え絶えになりながら、なんとかその言葉だけを投げかけた。それすら必死だ。
「まーね。あんた、黒いの好きなんでしょ?」
「・・・・・」
さっき風呂ですでに全裸を見ているのに、やはり下着姿は下着姿で興奮する。
しかも黒下着はやはり女王様スタイルと呼ぶべきものなので、エロいし興奮度も倍増だ。

以前は下着はあくまでハダカの前段階でしかなったのに、下着は下着の良さを分かり出したあたり、
俺もじょじょに大人の感性を身に付け出したのかもしれない(それでも裸より下着が上という、
フェチ方面の趣味には目覚めなかったが)。
だが興奮してるのは俺だけでもない。圭子もこうやって俺を攻めてサドの快楽を満たせるわけで、
明らかに彼女も顔つきが高揚してきてるのがわかる。
「息荒いよ、あんたコーフンしまくってるよね」
「・・・お前だってそうじゃん」
一瞬、圭子の表情がぐっと詰まった。いつもどおり俺をからかったつもりが、思わぬ反撃に遭い、
しかも的確にヒットさせられたという感じだった。
しかしすぐに圭子は開き直ったような表情になる。
「あー、もう、うっさいなー」
圭子は投げやりな口調で・・・というより、おそらく照れ隠しのために投げやりな口調を
わざと作りつつ、いきなりその場で体を180度回転させた。
そしてまた俺を組み敷くようにして、2人の体と体の位置を中距離に戻した。

「そろそろ、こっちもいじめてほしいっしょ?」
圭子はそう言うが早いが、自分の目の前にある、さっきから勃起しっぱなしの俺のサオを
いじくり出した。
途端、俺は激しく悶えてしまう。やはりなんだかんだ言っても股間への刺激が一番強烈だ。
当然、逆に俺の目の前には圭子の股間があるわけだが、手を出す余裕などない。
だがこれは、いわゆるシックスナインだということに気がついた。
これまで擬似的なことは何度かやったが、いよいよホンモノを体験する時が・・・いや、
それには圭子のパンツを脱がして、俺も圭子のアソコを攻めなきゃいけない。
が・・・出来ない。
圭子も本気で俺の貧弱チンコを攻めつづけたら、あっという間にいたぶりタイムが
終わってしまうことをとっくに心得ているので、俺が何か手を出す余裕をあたえず、
だがすぐにはイカせず・・・という、生かさず殺さずの絶妙なラインで攻めてくる。

優しく撫でたり、指で軽く亀頭をクリクリと・・・
俺はまた激しく悶えながら、なんとか圭子に頼もうと、いや、お願いしようと試みた。
「・・・あのさ・・・俺も・・・」
「なによ」
「お前の・・・脱がせていいか?」
「だから、やりたきゃやればいいじゃん・・・あんたがやらないから
 自分でここまで脱いだんだけどー・・ていうか、なんでやらないの?」
「・・・・・・」
「今度は上着より(脱がすのが)ラクだよ。今度は出来るかもよ(笑)」
そう言いつつ、圭子はやれるもんならやってみなと言った態度だった。
さっきのブラウスの時と同じパターンだ。
「でもどうせ脱がしたって、あんたにはなにも出来ないじゃん(笑)」
また圭子は俺のテク不足を突いてくる。口調がさっきよりキツい。
おそらく自分も興奮してるってことを、さっき俺に指摘されたのがムカついてるのだろう。
そうなると、この後の圭子の反撃は10倍返しになる・・・

「いつまでももヘタなまんま。あーあ、花谷は巧かったのに」
また花谷の話を蒸し返し始めた。苛めモードになると近ごろは真っ先にこれだが、
今回はそれだけでなかった。
次に圭子は片腕を伸ばし、パンティの中に自分の手をスッともぐり込ませたのだ。
俺は思わず心臓が高鳴った。目の前にある黒いパンティの中で圭子の手の形が浮き上がり、
その画が何かとてつもなくエロい。
「・・だからさー、こうやって・・・自分でする方がマシ」
そう言うが早いか、圭子はパンティの中で指を・・・動かし始めた!
圭子の指がパンティの中で動くたびに、わさっ、わさっ、と、あそこの毛がこすれる音がする。
はっきりとはわからないが、おそらく指を膣内に・・・入れ始めてる。
そして同時に、もう片方の手は俺のチンコをイカせない程度に嬲るのを続けている。
こんなことを同時にやれるのは、俺には神業としか思えなかったが、とにかく圭子が
目の前で自分であそこをいじってる姿・・・チンコへの刺激と快楽も半ば忘れるほど、
俺は目の前の情景に見入ってしまった。

むろん屈辱ではある。俺では気持ちよくしてくれないから、自分でやるというのは、
男として認められてないという事だ。
やがて、”わさっ”という、あそこをいじる乾いた音が、じょじょに湿り気を帯びた
音になってきた。
よく見るとパンティの表面にも液体がわずかだか染み出してきている・・・
それと同時に、圭子の全身が軽くピクッ、ピクッと跳ねるように動き出した。
「ん・・・んっ」
ついに圭子が体の動きと共に軽く声を出し始めた。だがそれは俺の手によって
出させたものではない。
「・・・んっ、んっ、んっ・・・」
パンティに手を突っ込んだ圭子の手の動きがどんどん早くなってくる。これまた手馴れた
手つきだ。俺がオナニーには熟練してるように、実は圭子もそうなのか・・・。
考えてみれば、女もオナニーするという発想は当時の俺にはなかった。知識としてはあったが、
圭子がやってるというのは不思議と思いつかなかった。

しかし早熟な圭子のことだから、考えてみれば俺よりはるかに早く
一人でする事を始めていた可能性が高い。
「あ・・・んっ!んっ!あんっ!」
圭子の声がますます高くなってきた。不思議と喘ぎ声を隠さない。我慢する気すらなさそうだ。
圭子の性格上、俺の前でこういう声を聞かせてしまうのは屈辱なのではと思っていたが・・・
どうやら俺の手ではなく、自分の手によって出す声なら俺に聞かせてもかまわないらしい。
「んっ・・・・ふー・・・どーしたの、あんた、やっぱ手、出せないんだ。
 ま、出したって・・・どうせまた全然感じないだろうけど!」
圭子が喘ぎを一旦止めると、挑発するように言ってきた。声は高揚してるせいか、
今までよりも一段と色っぽい。
「情けないよね。花谷とコレした時なんかさー、あいつに舌だけでイカされちゃったことあるよ」
「・・・・・・」
「あんまり良くって、あたしフェラできなかったし・・・んっ!」
圭子は喋りながらも、股間の中の手の動きは続けている。

さすがに俺のチンコへの攻撃は、ややおろそかになってきた為、その気になれば目の前の
圭子の股間に手を伸ばすことは出来た。
だが俺はもう、目の前で自分で股間をいじる圭子の姿に目が釘付けにされていた。
俺じゃ使い物にならないので、自分でする・・・その屈辱と放置がミックスしたようなプレイに、
これまたMマインドを強烈に刺激されたのだ(こうして冷静に分析したのは後になってからだが)。
やがて圭子の手の動きはさらに加速してゆく。そしてだんだん粘着質を帯びた音が
パンティの中からはっきり聞こえてきた・・・。
俺は首を少し持ち上げ、足元にある圭子の顔をチラリと見ると、かつてないくらい、
苦しそうな表情になっていた。だが同時に激しく興奮しているのが見て取れた。
「んっ!んっ!んっ!」
圭子の痙攣は不規則に大きなものから、細かく規則的なものになり、声もリズミカルで、
完全にエキサイトしながら自慰行為を続けていて、もはや俺の事など眼中にないと思える。

これが感じてる時の女の声なのか・・・エロビデオなどで聞いた事はあるが、実際に、
それも圭子の声を聞くというのは、激しい衝撃と興奮をもたらした。
以前、未央姉ちゃんが言っていた、圭子は感じると声が大きいというのは本当のようで、
一度スイッチが入ると、とことんまで淫れるタイプのようだった・・・が、本来はそれを
俺の手で、俺の舌で引き出さなければいけないのだが・・・。
「あんっ!んっ!・・・・やばい、もうだめ」
圭子は苦しそうに荒い息を漏らした。
「脱ぐ!」
そう言うが早いか、圭子はパンティの中に突っ込んでた手をいったん抜くと、
そのまま背中に手をまわし、片手で器用にブラを外した。
そして次にパンティに指をかけると、何のためらいもなくおろして、素早い動作で
足から抜き・・・あっさり全裸になった。
なんという豪快な脱ぎっぷりというか・・・。
そして俺の目の前にあらわになった、濡れに濡れきったあそこを圭子は勢いよく
指でいじり出す。

「あん!あん!あんんっ!!」
”だめ”というのは、興奮と快楽でエキサイトしてきて、もうブラもパンティも脱ぎ捨て、
全裸となり、直にあそこをガンガンいじらなくては我慢できない・・ということらしい。
――エロい・・このあふれ出る女の性欲というものを、眼前で見せつける行為自体が
すごくエロい。
「んっんっんっ・・・あああん!」
圭子の声はほとんど絶頂に達しつつあった・・・イクのか?女がイク時って、
いったいどうなるんだ?
俺は目を見開きながら、圭子のあそこを激しく情熱的に這い回る指先を見つめた。
もしかしたら圭子は今、自分の指を花谷の指なり舌なりになぞらえてるのかもしれない。
いや、それどころか、あいつの巨大な肉棒をバックから受け入れてるのを想像して・・・
だからこれほどの喘ぎ声を漏らしてるのかも・・・などと、また劣等感からくる妄想が
浮かびかけた。
が、その時だった。

しばらく放置されっぱなしだった俺の股間に、不意に生暖かさを感じたのだ。
俺がギョッとして足元を見ると、圭子がすっぽりと口に俺のチンコをくわえていた!
むろん自分のをいじくる手も休めない。
セカンドフェラ達成――などとて考える間もなく、圭子は一回目以上の勢いで
俺のチンコを激しく唇でしごいてくる。
同時に目の前では圭子の生オナニーが展開していて・・・既に一発出してるとはいえ、
こんな状況で長く持つはずがない。
「ん!あっ!」
俺は圭子の与えてくる刺激に一声あげると――まったく我慢することができず、
そのまま圭子の口の中に勢いよく放出してしまった。
圭子は手元のテッシュを素早く3枚ほど取ると、ペッと俺の精液を吐き出す。
やっぱり飲むのはイヤらしい。
が、しかし、その後も圭子の自分のあそこをいじる指の動きは止まらない。
俺の射精など意に介さない様子で、ひたすらあそこをいじり、享楽の声をあげ続け、
射精して脱力した俺をそのままに、自慰行為にひたすら没頭している。

それから何分経ったかわからないが、圭子の声はやがて、断続的なものから連続的なものに、
ますますリズミカルになっていった。
やがて、「んんっ!」とややくぐもった声を漏らしたと思うと、股間から数滴、女の液
(そう当時は呼んでいた)を滴らし、そのまま脱力したようにベタッとへたり込んだ。
むろん体の下には俺がいたので、股間が俺の顔面に被さる。
「ぐっ・・・」
圭子の濡れに濡れた、濃いあそこの毛が俺の鼻と口を塞いだので、俺は息が詰まった。
「ふぅ――??・・・・・・」
そんな俺をおかまいなしに、圭子は全力疾走を終えたような、長い吐息を漏らした。
その顔つきは、やや照れらしきものがあったが、満足げだった。

――ええと、この状況って、たぶん・・・
「・・・なあ、お前、これってイッたの?イッちゃったの?」
「・・・・・・」
「なあ?」
「・・・・るさいなー」
その返事で理解した。圭子もイッたのだ。当然、女がイクところを現実に見るのは初めてだ。
「・・声でけーよな。AVと同じだ・・・」
「・・・・るさいなー」
脱力してぐったりしてるのか、圭子は俺の不躾な問いかけにも、同じ返ししかしてこない。
と、なると、逆に言いたいことを言えるチャンスだった。
「女ってあんな風にイクのか・・・」
「・・・・・」
「男とかなり違うよな」
「・・・・・」

「なんか漫画だとピューって霧みたいなのが・・あ、シオフキっていうんだっけ?
 でもそんな感じじゃなかったな。ありゃ嘘・・・大げさだったのか。そういや男が
 射精する時も、漫画だとドピュッ?ってすごい勢いで出るけど、あれも嘘だもんな」
「・・・・・」
圭子はずっと無言だったが、俺に一方的喋らせておくのは癪だと思ったのか、
それとも単にこの体勢のままなのはマヌケだと思ったのか、俺の体の上から横にクルッと
まわって離れると、そのまま上体を起こした。
そしてテッシュを何枚か手に取り、濡れた股間を拭き始めた。
「・・あんたも拭いたら、チンチン」
圭子のその言葉に従い、俺も上半身を起こしてテッシュでチンコの先を拭き始める。
「・・・あーあ、最後までしちゃった・・・そのつもりなかったのにな」
圭子が自嘲的な口調で、ひとり言のように言った。
「さい・・・」
最後ってイクまでってことか?と、言おうと思ったが、そこまでハッキリ言うと
圭子が怒ると気づいたので、賢明にも途中でやめた。

状況の推移からして、最初に俺に何もさせず、眼前でオナニーを見せ付けて、
生殺しをするようにいたぶろうとした理由は、少し前に俺が「お前も興奮してんじゃん」と、
生意気にも圭子に突っ込んだ事への報復に違いない。
しかし、だんだん本気になってしまい、指が止まらなくなったまま最後まで
突っ走ってしまったということだろう。
おかげで思わぬものを見たり聞いたりできたが・・・冷静に圭子の行動を思い返すと、
彼女の精神力の凄さが読み取れる。
考えるに、自分がイッってしまう少し前に、唐突に俺にフェラをしてきてイカせたのは、
おそらく自分が俺より先にイクのが許せなかったからだ。
自分のオナニーはもう止めたくない。イッってしまうまで指であそこをいじりたい・・・
だが意地でも俺を先にイカせる――そうでなければ、さんざん俺を、テクニックがゼロだの、
早漏だのと罵ってきた立場が台無しになるからだろう。
その女王のプライドで、ほとんど性的絶頂にまで高まった状態の自分の精神を、一旦ねじ伏せ、
冷静な判断力を取り戻し、俺にフェラをかましたのだ。

――早くも二回射精してしまった。だがまだ昼の1時ちょっと過ぎだ。
まだまだ圭子の家族は誰一人帰ってこないが、さすがにこのままエロなコトを続ける気は
圭子はもちろん、俺すらも起こらず、俺たちはまた服を着た。
面白かったのは、圭子はまた下着を変えた事だ。それはそうだ。自慢の黒下着は
液体でグチョグチョだ。
圭子は衣類タンスから、無難な薄いクリーム色の下着を装着した。
「・・・これ、どうすんの?」
俺は脱ぎ捨てた黒下着を差して言った。
「だって親に内緒で買ったんだろ、これ」
「・・・だから?」
「いや、洗濯とかどうすんのかって」
「・・るっさいなー・・そんなの自分で洗うしかないじゃん」
圭子は彼女にしては珍しく、少し恥ずかしそうに言った。
「あ、やっぱそうなんだ・・・ぶははは」

俺は思わず笑ってしまった。親にバレないように、必死に下着を手洗いをしている
圭子を想像すると、なんだかすごく面白かったのだ。
まるでお漏らしをした子供が、内緒でパンツを洗ってるのと同じようで・・・しかも、
『お漏らし』という点では共通している。漏らした液体が異なるだけで。
圭子は軽く頬を染めながら、笑ってる俺の首をぎゅっと締めてきた。
「だ・ま・れ!わ・ら・う・な!」
「くくっ・・げほ」
俺は笑いながら咳き込んだ。
「黙るか?」
「わ・・わかーた・・・ぐるじい・・・」
むろん俺たちは本気で喧嘩しているわけではなく、単にじゃあってるだけだが、
それでも圭子はこの事を根に持って、また後で何か仕掛けてくるかもしれない。
だがそれは俺も望む所で、その圭子の報復を無意識から期待して、半ばわざと彼女を
からかったのかもしれない・・・。

――そしてこの後、しばらくエロ抜きな時間が続いた。
圭子はお気に入りのCDを流したり、一緒にスーファミ(当時は現役だった)の、
対戦ゲーをしたり・・・いたって普通だ。
そんなことを1時間半くらい続けたと思うが、むろん俺は内心では、これから”先”の行為を
諦めたわけではない。
一緒に風呂まで入り、フェラも経験した。さらに圭子の喘ぎ声あげまくりのオナニーを
イク瞬間まで見てしまった。
となれば、残るはアレしかないではないか。
たとえ既に二発出したとはいえ、後日にまわす気などさらさらなかった。
いっそ押し倒すか・・・なんて考えが頭をよぎらないでもない。
二人でエロ行為に没頭してる時は、完全に圭子の支配下にあるから、彼女に反抗したり、
強引に主導権を握ろうとするなど思いもよらないが、こうして素面の状態だと、
単純な性欲に引っ張られて、そんなよからぬ発想が浮かぶ時もある。
1、2年前ならともかく、今なら圭子に腕力でそれほど劣ってるとも思えない。

俺は背は低い方だったが、運動神経はそんなに悪くないし、それほど非力な方でもない。
もちろん大人と子供ほどの体力差があるわけではないから、強引にねじ伏せて、
ヤッちまうなんてことは無理だろうが、主導権を握ることくらいは出来るかもしれない・・・
が、やっぱりやめておいた。
前に圭子が、そっちから手を出さない俺がかわいいと言ってくれたのを思い出したのだ。
そのスタンスは崩したくない。
受け身をやめることは、圭子のある種の信頼を壊すことになるからだ。
とはいえ、このままではラチがあかない・・・3時をまわったあたりで、俺はだんだんと
焦り始めてきた。
そんな俺の内心を知ってか知らずか、またもや先に動いたのは圭子だった。
これまでゲームをしていた俺たちだったが、圭子はふとコントローラーを置いて立ち上がると、
何やら部屋のクロゼットに向かって、ごそごそとやり出した。
「何してんだ?」
「面白いもん見せたげようと思って」
やけに楽しそうな口調だった。

「え・・またアルバムかよ?」
「違うよ」
やがて圭子はクロゼットの奥から、(家族には)隠してるらしい一本のビデオを取り出した。
ラベルは何も貼ってない。
「・・・ビデオ?」
「そ」
圭子はデッキにそのビデオを挿入し、再生させると、やがて画面に『ひみつの補修授業第3巻』
などというタイトルが出てきた(サブタイトルもあったが忘れた)。
このベタなタイトルだけで俺は全て理解できた。
「・・・エロビデオかよ」
「そ(笑)」
「おまえ、こんなの持ってんの?」
「まーね」
圭子は淡々と答えたが、わざと平静を装ってる感じだった。
「どーせ、あんたも持ってんでしょ?」

「・・・まあ」
そりゃ持ってる。所詮小学生、数は少なくダビング品、もしくはダビングのダビング品ばかりだが、
それが男子の間で十数本、もしくはそれ以上の数が流通している。
オリジナルがどこにあるのか知らないが、おそらく中高生の兄貴のいる奴が、
兄貴のビデオをコピーさせてもらったモノあたりが発生源だろうか。
もっと容易にエロネタが手に入るネット時代はまだ先だったが、俺たちもビデオという
文明の利器の恩恵を受けた世代のガキだった。もっと上の世代はエロ本もエロビデオも、
自販機で夜中に大金使って買いに行くなどせねばならず、はるかに苦労したと聞く。
だが男子はともかく、女子もこういうものを持ってるというのは、俺には衝撃だった。
画像はやや劣化してる。間違いなくこれもダビングしたものだ。
「これ、どこで手に入れたんだよ」
「友達にもらった」
「え・・・男?女?」
「・・・ん・・女だよ」
圭子はちょっとためらいつつ答えた。

「女!?・・・俺の知ってる奴か?」
「まあ・・・あ、でも、誰かはナイショ」
圭子はそれ以上は喋ってくれなかった。だが俺も知ってるってことは、クラスの誰かだろう。
好奇心からそれが誰なのか知りたかったが、こういうことになると女同士の仁義は固いので、
絶対教えてくれないだろう。
驚きなのは、てっきり男子だけだと思いきや、女子の間でもエロビデオは流通してたのだ。
もしかしたら男子の誰かが女子に流しやがったのかもしれないが・・・・。
俺らが話してる間にも、画面ではどうでもいい前置きのストーリーが始まっている。
よくあるカラミをおっぱじめるまでの適当な理由付けのシーンだ。
こんな部分、俺はとっとと早送りしたかったが、圭子は不思議とそれをしない。
がっつくように男女のカラミの部分まで飛ばすのが、女として気恥ずかしいのかもしれない。
ドSの女王のくせに、圭子には不思議とそういう可愛らしい恥じらいを持ってる。
だが圭子がいきなりこんなものを見せ始めた理由がいまいち不明瞭だった。

むろん、やっとまたエロな展開にもってゆけそうなきっかけが出来そうだったので、
内心では歓迎していたが・・・。
やがて話は、高校教師役の男優と、女子高生役の女優(実際は25くらいか?)が、
なんやかんや話した後、キミに性のなんたるかを先生が特別指導したげるから、
とりあえず教室でやっちまいましょう・・的な展開となった。
まさに学園AVの黄金パターンだ。当時の俺らでさえあまりのわざとらしさに観てて
気恥ずかしい。
そして画面の中で男女が仲睦まじくまぐわい出して・・・
「・・・こういうの見ると、コーフンする?」
圭子が俺にからかうように言ってくる。
「・・・別に」
エリカ様では無いが、まんざら嘘でもない。二回出したせいか、いまいちリビドーは
眠り気味だ。
「でも、こういうのを観て・・・一人でしてるんでしょ?」

「・・・・そりゃ、まあ。たまに」
だからと言って、いつでもどこでも興奮するわけではない。オカズにはそれぞれ、
食べる場所と食べ頃というものがある。
「お前はどうなんだよ。女がエロビデオ観てどうすんだよ」
「どうすんのって・・・ばーか、どうもしないよ」
「どうもしない・・・?」
どうもしないというのはよく分からない。画面を観ながらさっきのように指でしたり
するのではないのか?だが女のオナニーは、男と違って単純にそういうものでもないと、
どっかで聞いたような気もする・・・。
「ねえ、ホントに興奮してないの?」
圭子が疑わしそうにしつこく聞いてくる。

「いやマジだって。ほら」
俺は今がチャンス!と思い、またまた自分でズボンとパンツを手早く下ろして見せた。
いい加減ワンパターンだとは思うが、もうすっかり手馴れたものだ・・・というか、
毎回、実は圭子から誘導してたんじゃないかと気づいたのは、これから数年後だ。
「あーあ・・・」
さすがの圭子もろくに言葉もなく苦笑いしている。だが俺は本当にまだ勃起してなかった。
さすがに反応が鈍ってきてるのだ。
やがて画面の中の二人はシックスナインを始めた。
モザイクのかかった性器をお互いに刺激しはじめ、いやらしい粘着音が流れ始めた・・・
「ホントのシックスナインって、こうなんだよね」
圭子が俺を見て意地悪そうに言う。むろん、俺が圭子に対して何もできなかった、
先ほどのプレイをあてこすってるのだ。
やがて女の子の方が、「イッちゃう!イッちゃう!」と、連呼し出して、体を悶えさせ始めた。
たいして興奮こそしなかったが、さすがにこんなシーンを目の前にすると居心地が悪い。

「・・・女ってこんな風にさー、イッちゃうとかなんとか、実際は言わないよな。
 お前だってさっき・・・」
「・・・・・」
「ホントは言わないんだろ?他の女も」
いくら小学生でも、ビデオの行為が現実(と自分の脳内妄想)そのままではないという事は
なんとなく分かっていたので、俺は確認のつもりで圭子に聞いた。
だが返事は意外なものだった。
「――さーねぇ?他の子の事は知らないけど、言う時もあるんじゃない?
 ・・・雰囲気と・・・相手の男次第で」
圭子は何か含むような口調でニヤニヤ笑ってる。
「・・・お前、言った事あんのかよ」
俺はちょっと逡巡しつつ聞いてみた。言った事あるとしたら、相手はアイツしか
いないではないか。
「へぇ、そんな事まで知りたいんだ・・・」
圭子はエロい笑いを浮かべながら、明らかに俺を誘導するようにそんな事を言う。

いや、誘導などとまどろっこしい事すらせず、そのままいきなり俺の耳元に口を
近づけてきた。
「・・・あ・る・よ(笑)」
その言葉に背筋がゾクゾクっとした。横目で圭子を見ると、さっそく苛めモードに
チェンジした表情になっている。
これは下着の洗濯について笑った報復か・・期待すると共に背筋が総毛立つ。
「この女の人は演技で言ってるのかもしんないけどさ、実際にも男の方がうまくやれば、
 言わせる事が出来ると思う・・・ていうか、こっちが言いたくなるっていうか」
「言いたくなる・・?」
「そ。雰囲気とか、ノリとかでね」
・・・そういえば前も似たような事を何度か言っていた。
セックスの時に話す言葉は、雰囲気を高めるために大事なものだとか。
要するに圭子は自分から言いたくなったということか。花谷のテクニックによって・・・。
「・・・で、言わされたのかよ」
俺はほとんどやけくそで聞いてみた。わかりきった答えに対して、倒錯した期待がある。

「そうだよ。焦らされたり、しつこく聞いてきたりさー、あいつもエッチの時は、
 ねちっこいから。言わせなきゃ気が済まないってカンジで」
「・・・・・」
「でも、やっぱり上手だったから・・・そういうワザが。最初から結構上手かったけど、
 その後もどんどん上手になってったし」
圭子が俺を見て、さらに意地悪な顔つきになり、そんな事を言った。
言外に”あんたと違って”というセリフがにじみ出ているようだった。
一方、画面ではちょうど男優が女優をシックスナインでイカせていた。
ガチか演技かは分からないが、とにかく女優は大きく喘ぎながらイッたようだった。
そんな女優に、男優が頭を優しく撫でて、『前戯でイッちゃうなんて、キミは
感じやすいんだな』などと言った。
それを見た圭子は、ボソッと「男って似たようなこと言うよね・・・」と呟いた。
もちろんこれは聞き逃せない。

「・・・(花谷が)そんな事言ったのかよ」
「まあね」
「いや、それ、単に(花谷が)AVの男のマネしたんじゃねーの」
俺は嫉妬心にかられて、「マネ」の部分を強い口調で言った。でもたぶん事実だろう。
「そうかもしんないけどさ、あんたはマネもできないじゃん。相手をイカせられないんだし(笑)」
圭子は身も蓋もない事を言う。厳然たる事実の前に俺はうつむくしかない。
だが驚いた事に、ここまで圭子に挑発され、妄想を喚起させられても、まだ俺のチンコは
起きあがっていなかった。
いや、多少は膨らみかかってはいたが、勃起状態にはまだ遠い。
二度出していたのが効いてるというのもあるが、もう一つ理由があるとしたら、
なんだかんだ言っても、シックスナインはもう経験済みだという事だろうか。
(むろん一回も出してなければ、経験もくそもなく、速攻でビビビのビンだったろうが)
さて、画面では教師がいよいよ本番の「授業」を始めようとしていた。
モザイクでもわかる、男優の巨大なイチモツがいよいよ挿入されようとしている。

だがこの女生徒は処女という設定らしく、『先生、痛い!』と繰り返し、
教師は『力を抜いて・・・』などとなだめながら、少しづつ挿入してゆく・・・
こんなのを詳細に描写しても意味ないので後は端折るが、まあとにかく苦労の末に
めでたく合体した後、教師が女生徒をガンガン突いて、アンアン言わす展開へと
突入していった。いわゆる一番の見せ場だ。
最初にあれほど痛がっていたのは一体なんだったのか、ついさっきまでバージンだったはずの
女生徒が『先生、大きいっ!ああん!気持ちいいっ!』などと連呼している。
それを見た圭子はふっとクールな表情になって薄く笑い、リモコンを手に取って、
一時停止のボタンを押した。
「・・・初めての時にそんなすぐに気持ちよくなるわきゃないっつーの」
圭子はテレビの一時停止した画面を観ながら皮肉っぽい口調で言った。
「そうなのか?」
「そうだよ。こういうAV観てたぶん男が誤解するんだよ。お姉ちゃんもそんな事言ってたし」
「へえ・・・」

誤解・・・別にAVのせいでもなく俺も漠然とそう思っていた。男が気持ちいいように、
女も初回だろうがなんだろうが気持ちいいもんだと。
「最初はすっごく痛いだけ!・・・Wのなら、大丈夫かもしれないけど(笑)」
「大きさの問題なのかよ」
「ま、最初は誰が相手でも痛いのかもしんないけどさー・・・でも・・・」
圭子が何か言いかけたかと思うと、俺を見直してニヤッと笑った。
「回数を重ねてってもさー、女の子にいろいろ言わすのは、あんたのサイズじゃ
 無理っぽいよねえ」
”いろいろ言わす”・・・明らかに圭子はさっきの事をまた蒸し返そうとしている。
だが話題がいよいよ「本番」のことになってきた・・・ここはどんどん乗ってくべきだ。
「いろいろって・・・”イッちゃう?とか?”」
「キモチ悪いモノマネすんな・・・そうだよ(笑)」
圭子はあっさりと肯定する。こうなれば毒を食らわば皿までだ。
「花谷と・・・した時に、言ったのかよ」
よくぞ聞いたとばかりに圭子はニヤリと笑った。

「――ふふっ、もちろん何度も言ったよ・・・・」
「何度も・・・」
「だってあいつの大きいんだもん。ビデオでも大きいって言って、気持ちよくなってるじゃん」
「・・・でもこれウソなんだろ。ホントは痛かったんだろ?」
「最初はね。だから初めての時にこうなるのは嘘。でもだんだん馴れてくるとさー・・・」
圭子は喋りながらジリジリと俺に近づいてくる。
「花谷の大きいチンチン、すっごく良かったよ・・・」
う・・・エロい。俺のコンプレックスを刺激するのと、妄想を抱かせるという目的で、
計算しつくされた口調と表情だ。
いつもならこうなると俺は、圭子の経験談をただ拝聴するだけになるのだが、今日ばかりは、
なんらかの化学反応を起こすためにも、あえてこっちからも押し返そうと決意した。
「・・・ってことは、ビデオみたいな事を言ったのか?」
「ん?ああ、言ったよ(笑)。花谷のすごく大きいとか、大っきくて気持ちいいとか・・・
 そーゆこと言うと喜ぶしね・・・」

やっぱり言ってたのか・・・これまで何度か頭をよぎった妄想は、あながち外れていなかったのだ。
その言葉の習得先が、俺も、おそらく圭子も花谷も、AVという同じルーツから来ているのだから、
考えてみれば不思議でもない。
「でもさー、ぜんぶ演技してたわけじゃないよ。ホントに気持ちよかったし、
 今でもはっきり覚えてるよ」
「覚えて・・・」
「だからさー、さっき自分でしちゃった時も、最初はあんまり何も考えてなかったんだけど、
 途中からさー・・・」
圭子はわざとらしく言葉を切った、そして俺の目をしっかりと見つめてくる・・・
決定的な言葉を言ってやろうって時の顔だ。
「・・あたし、花谷のチンチンで・・・されてるのを思い出しながら――しちゃった!」
――やはりあの時の圭子は花谷とのセックスを・・・巨根でガンガン突かれてるのを
思い出して・・してたのだ。
これまでで一番背筋にゾクリと来た。
自分の目の前で、他人のペニスでやられてる想像してオナニーしていた・・・極限までの
マゾ殺しな言葉・・・

「・・・じゃ、指をチンコだって想像したのかよ・・」
「そうだよ。ホントは指じゃ全然長さも太さも足りないんだけど・・・あんたの小指チンチンとは
 比べ物になんない、すっごく大きいチンチンだもんね!」
圭子はとどめとばかりに、至近まで寄って来て、最高に挑発的な口調で囁いた。
ここまでで既に俺は7分勃起まで持ち込まれていたが、この最後の一撃によって、まるで、
”グググッ”という擬音が本当に聞こえてきそうなほど、勢いよく角度が持ち上がってゆく。
「――うわ、珍しくなかなかボッキしなかったくせに、いきなりガチガチ・・・」
ようやく俺のチンコは圭子の挑発によって、三度目の臨戦体制を整えた。

「さっきまで萎んでたのに、なんで急にタッちゃったの(笑)」
「・・・ざーとらしいな」
俺はつい本音を言ってしまった。だが圭子は悪びれる様子もない。
「あーあ、そんなに比べられるの好きなんだ。花谷のより小さいって言われると、
 興奮しちゃうわけ?」
圭子はわざとらしく断言せずに、疑問系で挑発してくる。
思えば、比較によって劣等感を刺激させられ、興奮させられるというプレイも、
ここ半年ほどの間、たっぷり圭子に開発されてきたのだ・・・。

「・・・あっ、でも、それって・・・だから、要するにさぁ・・・」
圭子は急に何か思い出したらしく、自分の頭の中だけで会話している。
「・・なんだよ」
「あんたってさ、あたしに自分のちんちん、小さいって言われるとコーフンしちゃうんでしょ。
 たぶん、ずーっと昔から・・・」
俺は胸がドキンと高鳴った。いや、既にマゾだってバレバレなんだし、今さら隠す必要は
無いとも思うが、なんと言っても圭子に対してSM的なエロスを感じた原点は、
小学校一年の時に「ちーせーチンチン見せびらかせてんじゃねーよ」と、圭子に
男言葉で思い切り罵倒された事だったからだ(この話の一番最初に書いたなー)。
今さらながら原点を指摘されるというのは、ついに言われたという、恐怖と感慨が
両方混じったような気持ちだった。
「昔っからあたし、結構そんなこと言ってたからねー、あー、でも、あんたも昔から
 チンチンあたしに見せまくってたのは、そう言われたいからだったのかな?」
「・・・・・・・」

本丸落城だ。ついに俺の原点を、これでもかとばかりに暴かれてゆく。
「そーなんでしょ?」
圭子が歓喜の表情で俺を問い詰めてくる。性的ないじめ同様、俺の本音を暴くことは、
彼女にとっては最高の娯楽なのだ。
「・・・いや、あんまり覚えてねえ」
「今さら何言ってんだか」
確かに今さらだ。だが圭子は何を思ったのか、それ以上無理に押してこなかった。
そして、俺にぴったりくっついてた体をスッと離すと、そのまま俺の目をじっと見つめてきた。
「――もしさぁ、そうだって認めれば・・・」
圭子は不意にそこで言葉を切った。俺は不審に思ったが、圭子は表情をあらためて言葉を続けた。
「――・・・させたげよっか?」
「・・・―――」
部屋の中の時間が止まった―――ように感じた。
”させたげよっか”・・・圭子のこの言葉の意味を、脳内で何度か反芻させた後、
”アレ”以外の意味は無いよなと結論づけると、恐る恐る圭子に問い掛けた。

「させるって・・・・えーと、あ」
「セックス!(笑)」
圭子はいきなりど真ん中の剛速球をぶん投げて来た。
ついに・・・
ついに・・・
「・・・まじで?まじで?・・まーじーでぇ―――!!!?」
「認めればね」
「・・ナニを認めるんだっけ?」
圭子はぽかんと口を開け、次に眉の形を歪めて眉間にしわを寄せた。何か小馬鹿にされたようで
ムカついたらしい。
だが俺にしてみれば、”セックス”の言葉に完全に思考回路を持ってゆかれて、
その前の話題など完全に脳内からデリートされていたのだ。
「チンチン小さいって言われるとコーフンするってこと!」
「あ、認める。うん認める」
俺はあっさり軽いノリで白状した。原点だろうが本丸だろうが、今さら隠す意味も無い。

「・・・あんたさー、エッチしたいから、そんなこと言ってんじゃないでしょーね?」
圭子は疑い深そうに言う。自分から認めろって言い出したくせに、白状したら
逆に疑い出すというのもおかしなものだ。
「あ、いや・・・マジで。たぶん・・・ずっと昔から」
「あたしにそう言われたいから見せてたの?」
「・・・たぶん。はっきり意識してたわけじゃねえけど」
「あ、そう、やっぱね・・・で、なんで小さいって言われるとコーフンするの?」
「えー・・・」
そんな風に具体的に聞かれると即答できなかったが、ちょっと考えれば答えは明白だった。
「だから、たぶん・・・お前の言い方が意地悪だから・・・」
「意地悪だと興奮しちゃうんだ・・・なんで?」
圭子はさらに突っ込んでくる。どうしても今日こそは、はっきりと”あの言葉”を
言わせたいらしい。
「・・・・」
「なんでなの?」

圭子の執拗な追及に、もはやこれまでかと思った。その時が来たのかもしれない。
「あ―――マゾ・・・だから!俺が!!」
圭子は良く言えましたとばかりに、満面の笑みを浮かべた。
「マゾだから、あたしにチンチンが小さいって言われると嬉しいんだ(笑)」
「そ・う・だ・よ!」
俺のほとんどヤケクソのような承認アピール?が功を奏したのか、圭子はようやく
疑いを解き始めたようだった。
「でもさー、その小っさいチンチンでさぁ・・・そんなにしたい?どうしてもしたい?」
「・・・したい」
あたりまえだ。
「ま、ずっとオアズケさせちゃったしねー・・・・」
やっぱり意識的にお預けさせられてたのか・・・
「んーそろそろ・・・」
圭子はそこで一旦言葉を切ると、俺を見直した。
「・・・しよっか?・・Wの童貞、あたしが貰ったげるよ」

―――来た!
来た来た来た来た来た!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

俺の頭の中は歓喜の絶叫に満ちていた。その為にろくに言葉も返せず、ただ馬鹿にみたいに
首をコクコク上下させるだけだった。
そんな俺を見てニヤニヤ笑いながら、圭子はその場から立ち上がり、ベッドの方に
向かっていった。
あわてて俺も立ち上がり、後を追った・・・が、ヒザがガクガクと笑って、うまく歩けない。
「え、なに、足、しびれてるとか?」
「あ、いや・・・」
ふらついた俺に対して圭子が手を差し伸べてきて、俺の手を握ってきた。
「・・・なんか震えてない?」
「・・・・」
「もしかして、緊張してる?」
「・・・・」

その通りだった。ついに人生初本番だと思っただけで、俺は全身がガチガチに硬直し、
震えが走っていた。そして滑稽な事に、股間の硬直の方は逆に柔らかくなっていった。
「えー、なんで?だって、これまでもいろいろしたじゃん」
圭子は不思議そうに言ったが、女王陛下は男心というものをお分かりでおおせでない。
童貞にとって本番とは・・・セックスとは、他の前戯的な事とはまったく別物なのだ。
「いや・・やっぱ、違う・・・」
「違う?・・ああ、そうなんだ、初めてだもんねぇ」
ようやく圭子は納得したようで、俺の腕をそのままぐっと引っ張り、強引にベッドまで
持っていった。
「落ち着け(笑)・・・かわい」
圭子はそう言うと、まだ震えてる俺をぐっと引き寄せてきた。
だが圭子からのアクションはそこまでで、なぜかそれ以上は手を出してこない。
「・・・で、どーしたいの?」
圭子は試すような口調で、俺に次の行動を促してきた。どうやら俺の好きにしろと
いうことらしい。

自由にさせる事によって、また俺の無知やヘタさ加減を笑うつもりだろうか?
しかしいくら俺でも、とりあえず服を脱がさなくては始まらない事くらいは分かる。
俺は震える手をおさえながら、一つ一つ丁寧に圭子のブラウスのボタンを外して脱がし、
続いてスリップを脱がした。
そしてスカートを脱がし、ようやく下着姿にした。
「もう復活してる(笑)」
圭子が俺のチンコを見て笑った。緊張で一旦縮こまったチンコは、早くも復活していた。
むろん緊張感は持続してるが、例えどんな精神状態でも、とりあえず圭子の下着姿で
勃起しないのは俺には不可能だった。
「やっぱボッキしても小さいよねえ」
「どーせ花谷の普通の時よりも小さいってんだろ」
俺は先回りして言ってやった。
「でもそう言われたいんでしょ?それに太さも(花谷の)フツーの時に負けてる(笑)」
「・・・・・」
「あ、今、あんたのちんちん、プルッってなった!ホントに嬉しいんだ(笑)」

俺は返事をせずに、圭子の下着を脱がそうと手を伸ばした。このまま喋らせておくと、
またずるずると圭子のペースに引き込まれる。
「うし・・・いや」
ブラジャーを外すために、後ろを向いてと圭子に言おうと思ったが、ナイスアイデアを
思いついたので、途中でやめた。
俺はそのまま正面から圭子に抱きつき、背中に腕を伸ばしてブラを外そうと試みた。
「あ?、そう来たか(笑)。ほんとエロいことには頭まわるよね?」
圭子はむしろ感心したように言う。むろん俺としては、顔に当たるおっぱいの感触を
楽しむ為にやってるのだ。
が・・・なかなか上手くゆかない。
「・・・・・・くそ、とれねえ」
「ぶきっちょ・・あたしが自分で取ろっか?」
「いや、いい・・・」
俺は苦戦しながらも、暫くしてなんとか取り外す事に成功した。

「ふう・・・」
「もう疲れてるし(笑)。花谷なら片手で一瞬で外しちゃうよ」
「・・・・・」
AVにもそんな男優もいた気がする。だがどんな奴でも一朝一夕で出来るとは思えない。
「俺だって練習すりゃ、そのうち・・・・」
俺の言葉は、目の前にあらわれた圭子のおっぱいによってストップさせられてしまった。
もう何回も見てるのに、未だに心を奪われてしまう。
「ん、ふ??・・・」
俺は心を落ち着けるために深呼吸した。まだこんなのは序章だ。止まってる場合じゃない。
呼吸を整えながら俺はいよいよパンツを脱がしにかかった。
圭子が親切にも足をのばしてくれたので、俺はパンティの淵に指をかけ、一気にするりと
おろした。
そして、オッパイの時のように、やはり圭子の黒々とした股間に釘付けになってしまう・・・
今日だけで既に2回見てるというのにも関わらず。

「ん、ふ??・・・」
「・・・なんか、上(ブラ)取った時と同じだ・・深呼吸してる(笑)。あんたってホントに
 わかりやすいなー」
何はともあれ、とりあえず圭子を全裸にはした。そういえば、俺も下半身は丸出しだが、
上半身はまだシャツを着てるのを忘れていたので、すぐさま脱ぎさった。
「やっぱあんたも裸になるんだ」
「そりゃ・・・」
男の方が服を着てやるというのも、なんか野性的でカッコいいが、やっぱり全裸で絡みあうのが
セックスの本道!・・などと、俺には童貞のくせにそんなポリシーがあった。
「・・・・で、どーすんの?」
圭子がまたニヤつきながら、俺に次の行動を促す。
ここから先は完全に未知の領域だ。だが、圭子はとりあえず今のところ、自分からは何もする気は
ないらしい。
しかし、これまで何をするにしても、ほとんど圭子の主導だったので、自分からフリーハンドで
圭子の身体を自由に出来るというのは魅惑的だった。

しかし何をすればいいのか・・・どういう手順で最終的に挿入に持ってゆくのか・・・
とりあえず頼れるのは、これまで見たAVやエロ漫画の知識しかない。
「わかんないなら、”圭子おねえさま、教えてください”って言えば助けたげるよ(笑)」
「何がおねえさまだ」
俺はとりあえず、圭子の身体の上にがばっと覆い被さった。
そして・・・とりあえずキスしてみる。
だが舌を入れて絡めあうのはやめといた。アレをやり合うと、圭子の大人のテクニックによって
心も体もとろけさせられてしまうからだ。
なので、次はとりあえず両手でダイレクトにおっぱいをグッグッと揉んでみた。
やはり揉みごたえがある。その感触だけでいつまでもやり続けたいくらいだ。
「マッサージしてんの?」
体の下で圭子がフッと小馬鹿にしたように笑った。あまりに単調だったからだろう。
俺は慌てて、次は圭子の乳首に吸い付いた。むろんこれもAVからの知識だ。
しばらくチューチュー馬鹿みたいに吸っていたが、圭子はちょっとくすぐったそうに
しているだけで、特に反応は無い。

「なーんかいちいち機械的・・・ドーテイ丸出し(笑)」
「童貞なんだよ」
「開きなおってる(笑)」
機械的、と言われて、確かにさっきから自分の動作が不自然だなと思い始めた。
AVでよく観た絡みとは違う・・・やはり相手がマグロ状態だからだろう。
だからと言って圭子に、お前も何かしてくれなんて頼めば、その熟練したテクニックで、
挿入前に暴発させられかねない。
それだけは避けたい。もう三発目で後が無い。これをしくじれば、今日はもうダメかもしれない。
となると、AV男優がやってることだけでも俺が真似して・・・そうだ、確か同時に
いろいろやっていたなと思いついた・・・。いや、思いついたも何も、前も似たような
思考経路を辿って、そういう結論に達していたのだが、夢中なので気づいてない。
なので、俺の考えうる精一杯の同時攻撃・・・左手でおっぱいまさぐり、舌で乳首舐め、
右手で手マン・・・を始めた。
が、やっぱり動きがぎこちない。ガキの脳味噌と神経では、3つの動作をフルにこなすのは
至難のワザなのだ。

やがて腕の筋肉も突っ張ってきた・・・せめて腕の作業を左右交代させればいいのに、
ただただ目一杯で、そんな事さえアタマに浮かばない。額に汗が滲み出てきた・・・。
「ずいぶん無理してない?」
「・・・・・」
「・・悪いけどさー、ぜんぜん感じない・・・ヘタ(笑)。ま、ヘタだから可愛いんだけどさ」
圭子は意地悪モードと可愛がりモードを、珍しく両立させながら、辛辣な言葉を浴びせてくる。
「やっぱあたしからやろっか?んー、どうする?」
挑発的な笑みを浮かべた圭子は俺のチンコを軽くつまむと、戯れにか包皮をするっとムイてきた。
それだけで俺はウッと声が出かかってしまう。
「・・・いや、やってみる」
「あ、そ」
圭子がチンコから指を離すとあっさり皮が戻ってしまい、圭子はプッと笑った。
「超包茎?(笑)」
「あ?長方形?」
「ばーか」

一応断っておくが、これは天然でボケた。こんな会話カットすればいいんだが、
このやり取りは覚えていたので仕方が無い。
俺はとりあえず三所攻めは諦め、圭子の上にぐっと覆い被さった。そしてぴったりと
体をくっつけあう。
そして首筋から頬に向かってキスしながら、おっぱいを揉んだりした。
密着作戦だ。そして俺は体を起こしながら、圭子の体をぐっと引き寄せた。
圭子も逆らわずに一緒に起き上がってくる。挿入はしてないが、いわゆる座位の姿勢だ。
そしてお互い座りながら、体をまさぐりあう・・・と言っても、圭子はほとんど手を出さず、
俺が一方的に触っていただけだが。
「・・・ねえW、楽しい?」
唐突に圭子が俺の必死の行動を見ながらそんなことを言った。
俺はドキッとなった。聞きようによってはキツイ皮肉の篭った言葉だが、口調は別段
意地悪なものではなかった。

「そりゃ、まあ・・・」
「こうやって、あたしの体を好きにいじくんの、昔からやりたかったんでしょ(笑)
 夢がかなってどう?」
「・・・・・」
確かにそのとおりだが、昔からと言っても、さすがに揉みたいだの舐めたいだのと
卑猥な行為を考え出したのは高学年になってからで、低学年の頃はただ「見たい」。
中学年になって「さわってみたい」だ。
しかしその頃と今とでは、圭子の身体は別人のように大人びている・・・なので、
当時からの夢がかなったとは、単純には考えづらかった。
できればその当時に夢をかなえたかったが・・・まあ「見たい」くらいは、
水泳の時間にかなってはいるが。
そして・・・さっきから頭のどこかで引っかかってる事がひとつある。
圭子の身体を好きなようにする・・・今やってることは長年の願望であり、
それが実現しているのは、嬉しくて嬉しくて仕方が無い。
が・・・何かが足りない気がするのだ。

完全なる心の充足感・・・ガソリンが八分目まで入ってはいるが、なぜか満タンではないのだ。
それは俺の技術がまだ拙いせいなのかも・・・と、この時はそう思った。すぐにそれは
違っていたことに気づくのだが。
一方、圭子の方はさらに充足感が低そうだ。こっちは間違いなく俺に技術が無いせいだと
思っていたが、それも違っていたことが後になってわかる。
とりあえずこのままでも楽しい事は楽しいが、圭子があまり感じてないようなので、
別の手を打った方が良さそうだった。
兎にも角にもセックスの基本ルールとして、女を濡らしてから挿入・・・それは知ってる。
だが未経験者の俺にも、明らかにまだ圭子の股間は挿入には準備不足なのも分かる。
となると・・・とりあえず、これまでの少ない経験から、俺でも出来そうな、一番簡単で、
一番最短コースっぽいのはアレしかないと思った。
「・・・また、寝てくれ」
「はいはい、あんたの好きなよーにして」
圭子は余裕の表情で素直に従う。何かやれる事があるなら試してみなさいといった風で、
まるで保護者のような態度だ。

俺はまた仰向けにねそべった圭子の股間に向かって――アレを始めた。
「・・・ふ?ん」
圭子が下目使いで俺の行為・・・クンニしてる姿を見て、感心したような声を漏らした。
「あんた好きだね、これ・・・マゾだからかな(笑)」
「・・・・・」
もちろん相変わらずクンニは好きだ。女王のあそこを奉仕しているだけで俺は幸福だ。
1年生の時から見つづけていた圭子のあそこを。ついこの間までパンツ越しでしか奉仕させて
くれなかったあそこを、今では当たり前のようにナマで触れているのが幸せだ。
だが今日だけは、幸福感だけでただ漠然とやるのではない。
とにかく・・・濡らすのだ。圭子のココを濡らして・・・彼女とセックスする!
今日は目先の欲望に溺れることなく、きっちり目的意識を持って奉仕する事に決めた。
言葉にすると馬鹿みたいだが、きわめて(己の下心に対して)大真面目である。
俺はぐっと圭子の股間に顔を寄せ、いつものようにただ漠然とクンニするのではなく、
まず指を使って膣の入り口を開き、”お豆”の位置を確認すると、そこめがけて指と舌を
動かし始めた。

これで確か三度目か四度目なので、もう経験不足だという言い訳は出来ない。
「ん・・・またナマイキなコトしてるね」
風呂の時も似たような事を言われた。だがこれはある程度、俺のやってることを評価してる・・・
つまり正解だということなのだ。
俺は最初は恐る恐る豆とその周囲をいじっていたが、やがて少しづつスピードをあげていった。
すると風呂の時と同じように、それほど時間のかからないうちに、圭子のあそこが
だんだんと湿っぽくなってきた。

これは先程、圭子が自分でいじくっていた時と同じ効果をあげてるという事なんだろうか?
しかし自分でしてた時と違い、今度は声ひとつ漏らしていない。
チラッと上目遣いで前方の圭子を見ると、これまた風呂の時と同じように、顔から余裕の
笑みが消えて無表情になっていた。
さらに続行――すると圭子は貧乏ゆすりのように足をカタカタさせ始め、落ち着かない様子だ。
同じだ・・・風呂の時と同じ順序で同じ反応。
あの時はこの反応の意味が分からなかった。だが今は・・・分かったような気がする。
それはさっき、圭子が自分の指でしていたその過程を、逐一見届けたから―――
だから、だからこの反応はやっぱり・・・

やっぱり―――感じてるのだ!
そう考えると、これまで何回かのクンニで、いつも途中でやめさせられていたのは、
それ以上攻められると声を出してしまうから・・・それは女王のプライドが許さないからだ。
「ヘタクソ」って俺に言ったのも、俺にやめさせる口実なのか、それとも実は
感じていた事に対する照れ隠しなのか・・・
――と、なると、今回もまた途中で中断させられない為にも、先手を打っとく必要がある。
「――コレ、おまえが声出すまでやっていい?」
「・・・・はあ?」
「いや、だから、前みたくお前が止めないでさ」
圭子は軽く首を起こして俺を見た。かなりムッとしたような表情で、眉間に皺がよってる。
「なんかどんどんナマイキになってんね」
声にカチンときてる感情が篭ってる。俺の背筋に冷えが走った。
「・・・別にいーけどさ、どうせいつまで経ってもあんたじゃ無理でしょ」

圭子は傲然と言ったが、心なしかわずかに動揺してる気がする。少なくともこれで、
中断という退路は塞いだわけだ。
俺は心置きなくアソコいじりを再開した。圭子ではないが、それこそ生意気にも
ペースを調整して少しづつ早くしてみる。
すると、また異変が起こりだした。圭子の足がカタカタした揺すりの動きから、
ピクッ、ピクッと、感電して痙攣するような動きに変わったのだ。
――この反応の順番も同じだ。となると、ゴールは近い・・・
俺はクライマックスとばかりに、激しく舌を動かして”お豆”を攻めた。
同時に指で陰唇を上下になぞってゆく・・・・時折、穴の中に浅い指入れを混ぜながら。
圭子の足の痙攣は、だんだん全身に広がっていった。腕、腰、そして上半身も、
跳ね上がり出した。
ついに・・・ついに・・・来たか!?
俺はここまで来て、勝利?を確信したが、この時、心の中にある葛藤が生まれた。
それは――

『俺は本当は、声を出す圭子なんて見たくないんじゃないか?』

自分でそんな事を急に思ったことに驚いたが、すぐにその理由を本能で察した。
・・マゾとして、女王の下僕として、自分の崇める無敵の圭子サマが、
俺ごときの手よって普通の女のような声を出してしまうというのが抵抗があるのだ。
花谷の手で声を出させられたという話を聞くのも、圭子自身でオナニーして声を出すのも、
俺的には(マゾ的には)、それぞれ倒錯した精神的快楽があるのだが、
俺の手によって出すというのは・・・なにか”役割”が間違ってやしないかと感じるのだ。
となると、さっきから感じてる違和感の正体は・・・・
「やばい」と思った。ここでこの思考を進めてゆくと、これから何も出来なくなる。
声を聞きたくない・・・が、同時に、俺の手で圭子に声を出させてみたい、という、
正常?な男としての征服欲のような気持ちも、確かに俺の内部に存在しているのだ。
俺はとりあえず、自分の心に問い掛けてくる声を強引に遮断して、ただ勢いのままに
クンニを続けた。
そして、それからあまり時を費やさないうちに―――

「――あ・・・んっ!」
俺は思わず目をギョロリとひん剥いて、圭子を見た。
圭子は目をつぶり、唇を歪ませ、歯を食いしばってるような表情だった。
すかさず指でもうひと触り。
「んっ!」
今度は腰を跳ね上げる動きと共に声が漏れた。
さらに舌、指のコンビネーションを繰り返すと・・・圭子は同じような反応、
同じような声を出す・・・その目はまだぎゅっと閉じている。
――やった・・・出した!声を!
俺はすかさず連続攻撃を繰り出す。これまでとあまり速度を変える必要な無さそうで、
同じようなペースで続けてみた。
「・・・んっ!んっ!・・・・ああんっ!!」
圭子の痙攣は大きなものから、じょじょに小刻みに、規則正しくなってゆく。
同時に声も、強固な堤防がついに決壊したかのように、リズミカルに漏らし始めた。

「んっ!んっ!あ・・んっ!あんっ!あんっ!」
よし、よし、よ――し!俺は実験が成功したような科学者のように、自分が女体を思い通りに
コントロールしている事に快感を覚えた。
まるでスイッチのように、触れると反応する・・・しかもその反応のデカさは男の比ではない。
それと連動するかのように、圭子の股間の濡れ方も尋常ではなくなってきた。
声を出す前からかなりグチョグチョになりつつあったが、もう、さっき圭子が自分でした時と
遜色ないくらいになっている。
こうなればもう――入れてもいいか?
いやいや、もう少しこの状態を続けてみたい・・・今の俺からはMマインドが影を潜め、
圭子を喘がしている事に、むしろ被虐的な快楽を見出していた。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!!」
今や圭子は、俺が指と舌を動かすたびに声を出す。声を出し始めた当初はなんとか声を
抑えようと抵抗していた節もあったが、やがて開き直ったのか、声をどんどん高くしていった。
やはり本質的には感じやすい女なのだ。

だが、ここまで来たら圭子に止められるかも・・・いやいや、そうなっても
無理矢理続けてイカせてしまうか・・・・・・・
――と、ここまで思考を進めたところで、天使のものか悪魔のものか分からないが、
ふたたび『・・・本当にそれでいいのか?』と言う声が脳裏に聞こえてきた。
同時に自分がこんな、”普通の男”のような感情を抱いたのに、少し驚いた。
世の中100%マゾ、もしくはサドという人間はいない、必ず両方の性質を持ってるものだと
いうが、俺もそうだったらしい。
やはり俺の中にも僅かとはいえサドの気質が無いことも無かったのだ。
だが、こうしてちょっとでも冷静になれば、あっという間に保守本流?のMマインドに
押し流されてしまう。
途端、圭子のあえぎ声には興奮するが、俺なんかに感じさせられてる今の圭子の顔は
見たくないと思ってしまった。
SとMの狭間で引き裂かれるようなアンビバレンツ・・・大げさな言い方だが事実だ。
俺は迷った――迷って、つい指を舌の動きを止めてしまった。

するとスイッチが切れたかのように圭子の声と動きが止まった。
――そしてほんの数瞬のち、先に口を開いたのは俺ではなく圭子だった。
「・・・れて」
「・・・え?」
俺は思わず顔をあげて圭子の顔を見た。すると圭子は苦しそうに息をしながら、
額が汗で光り、顔つきはエロかった――が、俺の一番好きなタイプのエロ顔ではない。
「だから・・・入れて、いいよ」
「!」
俺は心臓が激しく脈打った。ついにこの時が来たのだ。
圭子とセックス・・・する!
が、心の中の葛藤はまだ続いてる・・・ついにセックスするんだという歓喜と、
こうやってするのは・・・何かが違うぞという違和感。
が、じょじょにその争いは、これからついに童貞を捨てるんだという大いなる目標の前に、
前者の思考が優勢になっていった

違和感?だからって躊躇ってる場合か!・・・と。
「いいんだな、まじで」
「早くしてよ・・・」
これまた圭子にしては、女王様らしくない、やけに甘ったれた声を出したので、
また違和感が広がったが、性欲で強引にねじ伏せた。
そうだ、今の圭子は俺のクンニで感じまくった挙句、チンコを入れて欲しいっていう
欲望にとらわれてるのだ。
花谷の時も、入れてほしいって「おねだり」したって言うし・・・それと同じ状況だ!
俺は勇んで圭子に体を近づけ、まず、圭子の足と足の間に体を侵入させた。
そして片手でチンコをあてがい、いよいよ・・・
心臓が爆発しそうなほどドキドキしている。そして息苦しい。気がつけばまた手も震えてる。
入れなきゃ、入れなきゃ・・と思うが、全身がこわばっている。
それでも己に鞭打つように、じりじりと圭子の膣めがけ、チンコを寄せていった。
ここに入れるんだ・・・そしてガンガン突くんだ・・・セックス・・・俺は今から
セックスするんだ!

圭子と!
ついに!
ようやく!
やっと!
・・・が、セックスへの欲望に爆発しそうな心中とは裏腹に、現実は、まずどこに突っ込めば
ちゃんと挿入できるか分からない。
いくら俺の小さなチンコでも、この狭い穴の中に入れるのは、コツが必要そうだった。
それでも俺は強引に膣の入り口にチンコを触れさせた・・・それだけでも先っぽに
ぬるぬるした温かいものを感じて、ものすごい快感だ。
ああ、圭子のマンコに俺のチンコが触れてる・・・これまでパンツ越しでは何回かあったが、
生でするのとは感動のレベルが違う。
このまま・・・このまま押すのか・・・だが、濡れきった膣に対してチンコの先は
つるつると滑り、入り口にあてがうどころか、その前に上滑りしてしまう。
そんな悪戦苦闘を1分も続けていた時だった。

「――だめ?出来ない?」
圭子が声をかけてきた。さっきの高揚しきった声と違い、冷静なものに戻っていた。
「出来ない」の言葉に、羞恥のあまり俺は顔がカッと赤く熱くなったが、同時になんだか
その声を聞いてホッとした。
こちらの方が自然に・・・本来の圭子の姿に思えたのだ。
俺はそのせいか、自分でも驚くほど素直にコクリと頷いた。
「・・・しょーがないなー、そうなると思ってたけどさ」
圭子の声はさらに冷静さを増し、いつもの俺に対する優越意識が戻ってきている。
「・・・うるせーな。仕方ねえじゃん」
俺は口ではそう言ったが、実は・・・嬉しい。圭子に主導権が戻りつつあるのが、
本当は嬉しいのだ。やはり俺は骨の髄までドMだった。
「それじゃあ・・・」
圭子はそう言うと、腕を伸ばして俺のチンコを手に取った・・というより、指でつまんだ。
そして自分の局部の前にあてがう・・・このまま、自分の手で入れてしまうつもりらしい。

「いい、入れるよ・・・これで童貞じゃなくなるんだよ。嬉しいっしょ(笑)」
「あー・・・・・」
「やっとあたしとエッチできるんだよ。どんな気分?」
わざとらしく焦らしてくる圭子の顔にますます余裕が戻ってきた。いや既にいつもの圭子だ。
そう思うと、先ほどまで抱いていた内心の違和感が消滅した・・・
そう、消滅したはずなのだが・・・
あと、ほんのわずかだけ、俺の心の片隅に何かが残っている。
だがその正体はよく分からない。念願の圭子主導でやれるというのに、何が違うというのか・・・
「ねえ、どんな気分?」
まだ圭子は聞いてくる。言わせなければ気が済まないらしい。
「気分って・・そりゃ、嬉しいけど」
「なにが?」
「――セックスすること!」
俺は心に残る最後の小さな違和感を打ち消すために、開き直って大声をあげた。
圭子は今度は”よく言えました”とは言わず、無言でニッと笑うと、そのまま――ぐっと
俺のチンコを自分の膣内へと導いてゆく。

むろん俺の視線は結合部分にずーっと釘付けで、自分のチンコが未知の世界に侵入してゆくのを
必死に見届けようとした。
―――入っ・・・入った!
入った!!入ったぞ!!!
「・・・・・うぁ・・・・」
「そのまま前に押してみなよ、カラダ」
圭子はまるで前ならえをしろと言うのと同じような口調で、平然と言った。
言われたとおりに俺はぐっと体を寄せて、より深く挿入させてみる・・・。
「どう・・・?」
「・・・・」
「どうって聞いてんの」
「あったけえ・・・なんか・・・ちょっと先っぽがムズムズする」
これが圭子の体ん中・・・
「フェラの時と同じこと言ってる(笑)」
圭子はクスクスと笑うと、今度は俺の目をはっきりと見つめてきた。

「――Wの童貞もーらい(笑)」
圭子のこの言葉に思わずゾクッとなった。もちろんMな快感から来たものだ。
「どう?あたしに童貞奪われた気分?」
どうやらとことん俺から感想を聞き出すつもりらしい。もちろん圭子は圭子でSとしての
快楽を満たすためだろう。
「つったって・・・」
俺はチンコに襲い掛かる生暖かい快楽を堪えるのに精一杯で、物事を深く考える余裕が
あまりなかった。
が・・とりあえずは――童貞を奪われる相手といえば、それは圭子しか考えられなかった。
お互いに初体験というわけではなく、俺が圭子のバージンを奪うというような事もなくて、
圭子の方は既に経験者であることも、俺の中ではごく自然な事に感じた。
既にセックスを知ってる女に童貞を奪われる・・・初体験の相手は処女がイイなどという
こだわりが無い俺にとっては本望だった(子供の頃からこういうこだわりがないあたりが
俺の異常な所かもしれない)。
そして奪う、奪われる・・・この単語が妙に引っかかる。
語感からMとして快感を感じる。そしてそれが、やたらと脳裏に引っかかるのだ。

「・・・ま、よかったけど・・・奪われて」
少し恥ずかしかったが、あえて自分から言葉に出してみた。すると圭子が食いついてきた。
「そ・・あたしねえ、今だから言うけどねえ・・・いつかさ、あんたの童貞、
 奪ってやろうとは思ってたんだけどね(笑)」
「え・・・だったらもっと早くさー・・・」
圭子が珍しく本音らしきものをはっきり言ってきたので、俺も本音で返した。
「だって、ここまで伸ばしたから、なんかもったいなくって(笑)」
「・・・・・」
俺には単に伸ばし伸ばして、俺が煩悶するのを楽しんでたとしか思えない。
「いーじゃん、やっとこうやって出来たんだし。ほーら、あたしとセックスしてるんだよ。
 よかったね(笑)」
圭子は軽い気持ちでからかうように言ってるが、俺の方は一言では言い表せないくらい
感慨深かった。
そうだ、俺は圭子とセックスしてるんだ。何度も何度も夢に見た圭子とのセックス・・・
俺のチンコが、圭子のマンコに入ってるんだ!

「あー・・・なんか・・・嬉しい・・・」
「ん?」
「俺、ずっと、お前のハダカとか、見てきたけど、そんで、おまえのマンコ、すげー見たいとか
 思ってて、そんで・・・」
半ば恍惚状態になりつつある俺の口から、垂れ流すように脈絡の無い言葉が次々と出てきた。
自分でも何恥ずかしいこと言ってるんだと思ったが、何故か止まらない。
「オナニーするようになってから・・あ、違うか、エロビデオ見るようになってから、
 いつか、お前のあそこに、チンコ入れたいなって・・・ずっと前から知ってたし、
 おまえのあそこ・・・」
これまで漠然と思いつづけていたことを、俺は酩酊したオヤジのように、だらだらと
とりとめもなく喋りつづけた。
が、これはまごう事なき本音だ。ずっと表に出したかった本音だ。
もっと言えば、下僕から女王への愛の告白だ。恋愛の告白じゃないって所がミソだが、、
俺たちの場合、あえて線引きする必要は無いのかもしれない・・・。
「はいはい良かったね・・・」
圭子は俺のダラダラと続く言葉の洪水を軽く流したが、ふと表情をエロくさせた。

「・・・あたしもさぁ、Wのがあたしの中に入ってるよとか、ちょっと思うよ・・・
 でもさー、前から予想してた通り・・・」
圭子は俺の後頭部に手をまわして、くくっと笑った。
次に何を言われるか想像はつく。というより、今日という日のはるか前から予想していた事だ。
「ちっちゃい指が・・入ってるみたい(笑)」
「・・・・・」
「他の男だとさー、入った瞬間、ずん・・ってくるんだけど、あんたの、入ってるのか
 入ってないのか分かりづらい(笑)」
ずっと以前から、いざ圭子とすることになれば、もしかしてそう言われるんじゃないかと
思っていたが、やはり現実になった。
「なーんか低学年の子としてるようなカンジ」
「・・おまえ、した事あんのかよ」
「ばーか、あるわけないっしょ」

ちょっとホッとした。そこまでしてたらさすがに引く。だが、さっきの「他の男」という
言葉がちょっと引っかかる・・・。
「・・あ、今、なんか我慢したでしょ?あ、そーか、指って言われて、嬉しくて
 出ちゃいそうになったんだ(笑)」
「・・・・・・」
返す言葉も無い。確かに思わずそのまま発射しそうなほどゾクリときた。
そもそも、もしこれまでに二発出してなければ、挿入したとたん暴発したかもしれない。
だが、こうやって入れてるだけでも相当に刺激がきつい・・・ただ入ってるだけで、
女の体の中ってこんなに気持ちいいのに、ビデオや漫画のようにピストンするなんて、
本当にできる奴いるのかと思った。
だが、セックスというからには、とりあえず動かなくては意味が無い。
高速でガンガン突くなんてのは無理でも、とにかく腰を動かしてみよう・・・。
俺は上体を上げると、下目づかいで結合部を確認した。
対等に合体してるというより、俺の子供丸出しの租チンが、圭子の黒々とした
大人のクレバスに飲み込まれてるような光景だった。

ぴったりくっついていても、俺は無毛、圭子はボウボウで、アンバランスなこと
この上ない。
花谷とした時は、さぞかし大人同士のような結合部になってたんだろうな・・と、
またそんなことが頭をかすめた。
お互い毛が生え揃った、ぶっといペニスと、それを受け入れられるほど成熟したヴァギナ・・・
そして実際に花谷が、このままガンガン圭子を突きまくったことを想像すると、自分もなんとか
やらなきゃという焦燥感にとらわれた。
俺は上体をさらに起こすと、小さいがゆえにチンコが抜けないように気をつけながら、
ピストンの一発目を行う準備を始めた。
「あ・・・動くの?」
圭子が確認するように聞いてきた。
「あのさ、どうせすぐ終わっちゃうと思うけど、出そうになったらちゃんと抜いてよ」
場慣れした大人の女のような言いぶりだったが、ちょっと心配そうだった。相手が相手だし、
いきなり暴発したらどうしようという不安があるのだろう。

俺だって不安だ。万一、妊娠なんて事態になればこれからの人生、お先真っ暗・・というより、
親に殺されるだろう。
とりあえず俺はチンコが全部抜けないよう、ほんの少しだけ腰をひいてみた。
・・・うっ・・・止まってる時と全然違う。
熱い風呂の中で動くと熱いがごとく、ちょっと動かしただけでチンコに強烈な刺激がくる。
このまま前にズッと打ちつけなければいけないのだが・・・果たして耐えられるのか?
「どーしたの?やるなら早くやんなよ」
圭子は相変わらずニヤニヤしている。俺がすでにテンパってる状態なのを、よーく分かってる。
「花谷はこのままガンガン動いたよ・・・このまま止まったままじゃ、あたしと
 セックスしたことにならないよねえ?」
さっきは、あたしとセックスしてるんだよとか言ってたくせに勝手な言い草だが、
確かにこのままでは意味が無い。
特に最悪なのは、この状態のまま内圧に耐え切れずに果ててしまうことだ。

だとすれば玉砕覚悟で・・・ほとんどヤケクソでしかなかったが、前に進むことを決意した。
正しい角度がよくわからないまま、強引に腰を圭子に向かって寄せてゆき、
チンコで圭子の内部をえぐるような気持ちで、ぐぐっと押してみる。
俺の幼いチンコが、また圭子の中で温かいミミズにのたくられたような摩擦を受ける・・・
やがて腰と腰が衝突したが、”ぱんっ!”などという、漫画のような快音はしなかった。
いや、小さな音はしたのかもしれないが、ベッドの軋む音にかき消されたのかもしれない。
「・・・もっと、どんどん・・・連続してやってみなよ」
腰を打ち付けた後、また動きが止まってしまった俺を見て圭子が言った。
だが連続してやるどころか、このモーションだけで俺はすでに・・・
「・・・え、なに・・・あ!ねえ、もうやばい?やばいの!?」
圭子が切迫した声で俺に問い掛ける。
「・・・いや、だって、こんな刺激強いって思ってなかっ・・・」
「やばいんだよね!?」
圭子が俺の言い訳を切羽詰った口調で封じると、あわてて結合部に腕を伸ばして、
手早く自分の中から俺のチンコをするっと引き抜いた。

そしてその引き抜いた時の摩擦がとどめとなって――俺は圭子に指でつままれたまま、
三発目を発射した。
圭子のヘソの下に、精液がピュッピュッと飛ぶ。
さすがに前二回ほどの勢いはないが、それでも、まだこれほど体内に残ってたのが
驚きなほどの量が出た。
この時は気づかなかったが、シーツが汚れないように、ちゃんと自分のお腹の上に飛ぶように、
チンコの角度を調整してた圭子の機転と場慣れぶりは、やはり凄い。
そして圭子はテッシュを何枚か手に取ると、お腹を拭き始めた。
「いっつも予想したより早いねー・・・」
お腹の上に発射してしまったことに対して圭子に何か言われると思ったが、それについては
意外に何も言わなかった。
最初から膣外射精させる時はお腹の上と決めてたからかもしれない。
「ふぅ・・・はぁ・・・」
俺はいつもの射精直後の脱力感に浸っていたが、今回はそれだけではなく、
巨大な達成感に心が包まれていた。

ついに―――ついにセックスした!これで俺はもう童貞じゃない!
同級生たちと比べて、ひと足もふた足も早く経験したのだ!よかった、Eに先越されなくて・・・
この一年、圭子に散々いじめられ、いたぶられ、焦らされ、それでも(趣味と実益を兼ねながら)
辛抱した甲斐があった。
とにかく・・・やったやったやった!俺はやったぞ!!
圭子とセックスしたぞおおおおおお!!!!!!!!!
と、俺の脳内で灰色の脳細胞たちが歓喜の大合唱を行っている。
・・が、
だが・・・
それでも・・・
例の挿入前の違和感が、小さなしこりになって残っていて、まだ消えていないのだ。
確かにセックスした。たとえピストン一発で果てても、とにかくついにセックスした!
が、やはり『なにかが違う』という思いが、ぬぐい切れないのだ。

圭子とのセックスという期待が長い間に膨らみすぎて、現実の行為と快楽が
それに及ばなかった?
ピストン一発で果ててしまい、単なる時間的な欲求不満?
確かにそれもあるかもしれないが、それはまた別の問題で、この違和感とは違う気がする。
なんというか、こう、『キャラが違う』『ポジションが違う』的な・・・
「早漏・・・」
感動の余韻と、正体不明の違和感の狭間で苦しんでる俺に・・・というほどではないが、
不可解な気分を感じてる俺に、冷水をぶっ掛けるような声で圭子が言った。
「どーせすぐ出しちゃうと思ったけど、一回だけなんてねー」
「うるせーな」
「しかもさ、今日これでもう2回目・・あ、3回か。そんなのに、こんなあっさりさぁ」
「・・だって俺、童貞だったし」
早くも過去形で言ってみる。もちろんわざとだ。
「まーた開きなおってる。この短小・包茎・早漏の三拍子男!」
事実とはいえまた圭子はひどい事を言うが、口調はそれほど悪意のある感じではない。

俺はチラッとベッドの上の置き時計を見た。すでに夕方4時をまわっている。
挿入してからは早かったが、それまで結構時間を食ったようだ。
窓の外を見ると、真冬なので早くも日差しが落ちかかっている。
しかし、まだ圭子の家族が帰ってくるまでに2時間くらいはある。
セックスの味を覚えた男のお決まりコースで、またすぐヤリたい。何度も何度もヤリたい。
今度はアレもコレも試してみたい・・・等々の欲望が内心くすぶっていたが、
さすがに今日はもう・・・これまでも最高記録は一日に三発しかしたことがない。
圭子も今日はもうこれでオシマイと考えてるようで、さっさと下着を身に着け始めてる。
俺も三発出した後の疲労と、お腹のあたりの空虚感で足をふらつかせながら、
パンツだのシャツだのを身に着け始めた。
やはり今日はもう終戦か?でもあの違和感の正体が気になる・・・しかし無理して
今日中に解決する必要は無いかもしれない。
今日はついに童貞を捨てたということだけで、満足していいかも・・・

そんな風に俺自身も心の中で”撤退準備”を始めてたのだが―――俺はもちろん、
圭子も意図してないところで、一度走り出した男女の勢いというものは、そう簡単に
止まらなくなる・・ましてガキならば行き着くとこまで突っ走ってしまう・・・ということを、
このすぐ直後に俺は理解することになる。
――俺の人生における、大きなターニングポントになった今日という日の最終ラウンドが、
そして四度目の正直がまだ残っていたのだ。