数年前の話。
当時営業補佐だった私サトコは、上司の高橋に
「そろそろサトコさんにも覚えてほしい事あるしね」、と言われ外回りに同行した。
2回目の外回りの時、高橋が「忘れ物したからちょっと家に寄っていい?すぐ近くなんだ」
といい、高橋の自宅へ行った。
車で待ってるつもりが「中入って」と言われ、ノコノコと中へ。
二階へあがって行き、戻って来た高橋の手にはガムテ。
何か慣れたような仕草だったと今にして思う。
いきなり殴られ、あっという間に顔にガムテを貼られ、暴れるも男の力にはかなわず、
そこのリビングで、まっ昼間、家族写真が飾られてる所でレイプされた。
人望も厚い、仕事も出来る、愛妻家で有名な高橋の事を完全に信じ切ってたわ。
しかも自宅だったし、まさか、という思いしかなかった。
その日はそのまま自宅アパート前で降ろされ、一日中部屋で呆然としながら泣いてた。
アフターピルとかそんな機転は効かないと言うか、
頭真っ白ってあの時の事を言うんだと思う。

それから二日間無断欠勤し、会社から連絡があったので電話を取ったら高橋だった。
「サトコさんどうしたの?連絡もなしに休んで…」と白々しい態度。

思わず電話をたたっ切ったんだが、急に復讐してやる!という思いがわいた。
病院に行き、レイプの際に出来た傷全ての診断書を取り、
ゴミ袋に突っ込んでいたままの破かれた下着やストッキングなどを保存。
レコーダーを買い、高橋から来たメールなどを全て保存した。
もちろん事務的な物で私的?な会話は「仕事頑張って」位。
そして何食わぬ顔で出社。
皆には顔の傷を驚かれたけど、適当に言い訳しニヤニヤする高橋は完全に無視。
その後高橋から「顔どうしたの?大丈夫?」とかメールが来て、またムカつく。
外回りには誘われた物の、顔の傷を理由に断った。

砂をかむ思いで待ちました、1か月間も!

満を持してまずは退職届を提出、そして高橋に電話。
高橋は最初しらばっくれ、
むしろ「精神的におかしくなった部下」をいたわるそぶりまで見せた。
様々な証拠がある事、診断書も取った事、これらを元に被害届を提出すると伝えると
うって変わって「そんな事したらお前が傷つくだけだぞ!?
大体家に来て、お茶飲んで、その後の出来事なのは認めるよな!
そんなんたんなる和姦としてしか見なされないんだ!
つーか俺はお前と何かやってねぇ!!」とわめきだした。

怒りが頂点に達し、歯をくいしばって耐えていると高橋は勘違いし
「ほら、証拠なんてねーだろ!あんのかよ!言えよ!!」と調子に乗って来た。
深呼吸して落ち着き「ありますが、何か?」と言うと一瞬黙った。
「な、何だよ…」とオドオドし始めたので
「そんな事加害者に教える必要はない」と冷たい声で言った。

ちなみにこの証拠とは、嫌な思いになる方もいるでしょうが胎児です。
病院に行った時、婦人科の先生に聞いたら危険日だったかもしれないと思った事と、
中出しされた事で、もしかしたらと思ってたんで。
出来てなくっても他に証拠はたくさんあるしね。
出来てる事を知った時は正直うれしかった。
もう自分の愛すべき赤ちゃんじゃなくって、復讐の為の最適な道具としてしか見れなくて。

高橋は焦って「被害届とかって、待ってよ…ね?あれは和姦だったよね…?」
とか泣きそうになってる。
「あなたの家のリビングで犯された時、
何度も何度も顔打ち付けて痛かったですよ。絶対許せません」

そしたら今度は高圧的に
「いいか、お前みたいな淫乱女に俺の人生壊されてたまるか!
散々誘ってきた、誘惑された、騙されたって言うだけだぞ?
俺はな、苦労して今の地位を築いてきたんだ、それを…
お前なんかに!おっお前なんか…!!」
「へぇ、誘惑してきたねぇ。それでブラウス引き裂くんですか?
怪我させるんですか?ガムテープで自由を奪うんですか?凄いですねぇ…」

今度は謝罪の嵐。
「すまん!!本当にスマン!!許してくれなんて言えないけど、
頼む、娘がいるんだ!!あんな事して本当に悪かった!!」
「じゃあ認めるんですね。暴力で私を強姦した事。あんな事もこんな事も認めるんですね?」
「…うん、認める…つい…ついムラムラして…」
「家族写真の前で強姦するのは楽しかったですか?」
高橋号泣。
「頼む、金は払うから!警察だけは待って!!ね!?頼むよ!!
家族にはお願いだから言わないで!!」

速攻で弁護士同伴で被害届け提出した。
それにしてもひどかった…セカンドレイプってホント辛い。
性被害にあった時って、もれなく女性警官がつくのかと思ってたのにおっさん刑事。
なんか最初から「女が悪い」って決めかかってるし、高橋をかばうかばう。
社会的地位を、家族をってうるせぇの何の。
一応言葉を選んでるのも分かるし、こちらを労わっても来るんだけど
最終的には「不倫関係を清算させられた女の復讐」って事で手を打たれそうになったよ。
下手に騒ぐと辛いのはあなただし、逆に訴えられるかもよ?って。
弁護士さんがこれまたやり手と言うか、サクサクと論破していくのが気持ち良かった。

高橋の奥さんも強かった。
「夫はやってないと言っております!私は夫であり父である高橋を信じます!」
って泣きながら証言、高橋も泣きそう。
あの謝罪は何だったのか、また最初の「無罪潔白」「事実無根」を主張してたし、
高橋サイド弁護士も、レイプされた後の私の通院歴をあげて「妄想」と決めつける。
そこで爆弾投下、先の電話の録音テープを再生。
高橋は呆然、弁護士は唖然…

でも弁護士はさすがというか
「これほど冷静に相手を問い詰められるなんて、強姦被害者とは思えない」
「病的な言いがかりをつけてくる相手をやり過ごそうと、話を合わせた」
とか屁理屈こねてきた。でも言ってる自分も信じてないんだろうなって感じ。

さらに爆弾、私の妊娠報告。
高橋は「俺の子供じゃない!!」って泣き叫んでたけど
私の弁護士が「DNA鑑定を要求します」と冷静に言うと、
奥さん卒倒して運ばれて行くし、高橋親か嫁親?はギャーギャー喚くし、
高橋はガタガタ震えだすしで。

その時点でもう高橋サイドの弁護士はやる気なさそうだった。
あの高橋の事だからレイプどころか体の関係すらないとか言ってたんだろうね。
もうボロボロだったよ。
サードレイプとでもいうか
「衆人環視の中徹底的に相手弁護士から詳細を聞かれる」って奴、
覚悟してたんだけども無かったしw
「そうですか」「はい、それでその後は?」と時系列を確認って感じで淡々と進んだ。
肝心のレイプ部分にはあまり触れられなかったな。
私弁護士は
「下手に掘り返すと印象が悪くなるからあえて飛ばしたんだと思う」と言っていた。

私はもうすでにかなり開き直っていたんで、
「やっちゃっていいですよ」と
あえて私弁護士から私に、相手方弁護士の様な尋問をしてもらう。
大丈夫と思ってたが、やっぱり話すと泣けてしまい途中で打ち切ったけど。
傍聴席からもすすり泣く声が聞こえた。
帰りに元上司に話しかけられ、謝罪された。
高橋の将来を考えろ、嘘つくなと言われた事あったんで。
サクッと無視して帰ったけど。

そして判決は当然実刑。執行猶予付いたら控訴する予定だった。
高橋サイドも控訴断念という事で刑務所いってらっしゃーーいwww
民事でも頂くもの頂きました。
高橋は会社首、離婚、新築の家は売って、一文無しの職もなし。
高橋親も家を売り、それを私への慰謝料に充て、田舎へ引っ込んだらしい。
私は中絶し、遠くに引っ越した。

時期的にはもう高橋は出所してるんだろうけど、
会社のあった地方で知り合った人間とはきっぱり縁を切っているし、
どうなったのかは知らない。
なんか最近の派遣ニュースみて思い出した。
状況はどうであれ、とにかく高橋が不幸になっててくれますよーに!

今はフラッシュバックとかない?
淡々と書いてたけど、辛かっただろうに…。
これからお幸せにね

フラバはたまに。
だけどカウンセリングとかに通ってるし、
当時やれるだけやって叩きのめしたから、
自分の中でも結構昇華できてるってのがすごく大きいかな。
それよりもレイプ被害者のほとんどが泣き寝入りしてると言う事を思うと、
本当にやりきれないよ。
もし泣き寝入りにでもなったら、生きて行く気力すら奪われてたかもしれない。
それ位何もかも踏みにじられた感じだもん。