【下の話の続きです】
同級生を奴隷にした話


同級生を奴隷にした話2


同級生を奴隷にした話3


同級生を奴隷にした話4


同級生を奴隷にした話5


新年明けて、両親の仕事も学校も始まった。

俺のクラスでは3学期初めに席替えがあり、
俺と詩織は少し離れてしまった。
それまで詩織は俺の左斜め前だったのだが
今度は2列前の3つ右になった。

席が遠くはなったものの、幸運にもそれほどは離れていなかった。
それどころか、授業中の詩織の表情は、以前よりもよく見えるようになった。

それから、年末から年始にかけ、詩織は家族で海外に旅行に行っており
長いこと日本にいなかった。

せっかく詩織が日本に帰って来ても、
今度は俺が友達との予定があって都合が付かず、結局、
冬休みはほとんど詩織を調教することが出来なかった。

学校も始まり、久々に詩織を陵辱できるようになった俺は、詩織を縛ってみることにした。
といっても、SM雑誌に出てくるような
天井から吊るして鞭で叩くといったハードなものではない。

もし、天井から吊るしたら、間違いなく体中に跡が残るだろうし
そうなれば、体育の授業の着替えのとき、詩織の体の異変に女子が気付いてしまう。
なにより、ハードSMに俺自身、それほど興味がない。

単に、紐で縛って詩織を辱めて、異物挿入なんかしたら
詩織がどんな反応をするのか見たかっただけだ。

まずは初心者らしく、ベッドに縛り付けて拘束する方法を試し
それから体を縄で縛った後に服を着せて外出させるなど
ステップアップをしていこうと、俺は思った。

俺は、いつものように詩織への呼び出しメールを送った。

「今日、学校終わったら買い物行こうぜ」

「何買うの?」

「来れば分かる。学校終わったら代官山のホロル時計店の前に来いよ」

もちろん、代官山もホロル時計店も
便宜上付けた地名、便宜上つけた店舗名だ。
うちの自宅近辺は、代官山ほど都会ではないし、
あれほど洒落てもいない。

俺が待ち合わせ場所として指定したのは、地元駅の近くで
地元民以外は、言われてもピンと来ないような場所だ。
そう理解して欲しい。
まるで、人目を避けて逢い引きする不倫カップルのように
俺は、知人やお互いの家族が来なそうな場所を待ち合わせ場所として指定した。

約束の場所に行くと、詩織はもう一人で立っていた。

「ごめん。待ったか?」

「…ううん…いま来たとこ…」

「じゃ、早速行こうぜ」

「…あの……明けましておめでとうございます…」

「え?…ああ、おめでとうございます」

そう言えば、新年明けてから詩織と話すのは、これが初めてだった。
詩織は、自分を強姦し、今日も陵辱するであろう相手に対しても
新年の挨拶をするほど、律儀なやつだった。

「じゃ、行こうぜ」

「…あ…うん…」

俺が歩き出すと、俺に付き従うように
少し後ろから詩織が俺に着いて来た。

「…あの…何買うの?…」

俺の少し後から、詩織が俺に聞いた。

「女物の下着だよ」

「……何に…使うの?…」

きょとんとした顔で詩織が質問を続けた。

「決まってんだろ?おまえに着せるんだよ」

「…え…と…もしかして…プレゼント…てこと?…」

「いや、あんまり喜ばないでくれよ。
おまえにとって、決して嬉しいプレゼントじゃないから」

「………そっか…」

プレゼントかと思い、一瞬だけ複雑な笑顔になった詩織だが
すぐにまた悲しそうな顔になり、ポツリとそう言った。

下着を買うのはソフトSMのためだ。
ベッドに詩織を縛り付けるには、一つ大きな問題があった。

それは、全裸で縛ってしまうと、下着を脱がす楽しみがなくなるということだ。
やはり、下着を脱がす楽しみは、どうしても残しておきたい。
しかし、一度縛ってしまうと、下着を破らない限り脱がせられない。
下着を破ってしまえば、詩織の親に俺の悪事が気付かれてしまう。

悩んだ俺は、安物の下着を買って
それを詩織に着せてから、下着を破いて脱がすことにした。
記念すべき1回目だし、お年玉の収入があったので、
俺は道楽のために多少の金を掛けた。

俺たちは、安いと評判の近所の某ファッションセンターに行った。
俺は、上下とも白で、なるべく安くて、なるべくシンプルな物で
ブラはワイヤーなしのものと詩織に注文を付け
詩織自身に、自分のサイズに合った物を選ばせた。

俺の注文を聞いた詩織は、ワゴンの中を漁り始めた。
乱雑に山積みにされた下着の中から、
詩織はめぼしい物を一つ一つ拾い上げた。
ときには、指示とは全く関係ないパステルカラーの下着を手に取り

「うわー、やっすーい」

と詩織は目をキラキラさせた。

詩織は、陵辱のための小道具を買っている最中だということを忘れ、
しばし買い物を楽しんでいた。
このファッションセンターに来たのは、
詩織自身初めてとのことだった。

まあ、これぐらいはいいだろうと思い、
俺は詩織の好きにさせた。

いつもどこで下着を買うのかと聞いたら
いつもはデパートの下着売り場で買い
また、日毎に女らしい体つきになっていく時期だった詩織は
定期的に下着専門店に行き、サイズを測り直してもらったり
下着についていろいろ教えてもらったりしていると言う。

下着は毎日、自分自身が使っているのに、
それ以上何を聞くことがあるのかと詩織に尋ねたら
専門店に行けばいろいろ発見があるようで、
特にブラジャーの選択は、プロのアドバイスが有効らしい。

結局、詩織が選んだものは上下で千円前後だった。
予想を遥かに超える安値には、俺も驚いた。

買い物を終え、俺は詩織を連れて自宅に戻った。
いつものように紅茶を飲んで一休みし
頃合いを見てから俺は

「じゃ、そろそろ始めるか」

と詩織に言った。

「…はい…」

いつものように、沈んだ声で詩織は答えた。

その日は、ちょっと嗜好を変えて
詩織に服を脱がせるのではなく、俺が詩織を脱がせてみた。
買った下着をこれから着せるので
着せ替え人形遊びをする乗りだった。

詩織を立たせて、まずは詩織の制服のブレザーとカーディガンを脱がした。
それから靴下を脱がせ、スカートを下ろした。

いつもは、高圧的な命令によって脱衣を強制されたり
強姦同然に俺に強引に服を剥ぎ取られるのだが
その日は、趣向を変えて
お姫様が召使いに着替えをさせるように
かなり丁寧に脱がしてみた。
丁重な扱いを受けて、詩織の表情はずいぶん明るかった。

だが、ブラウスのボタンを開けて、前を開くと
表情に少し強張りが見えた。
表情にこそ緊張が表れた詩織だったが
ブラウスの袖を腕から引き抜こうとするときなどは
腕を伸ばし、脱がせることに協力した。

ブラウスを脱がされ、詩織は下着姿になった。
パステルカラーの水色の上下の下着だった。

「どうだ?
命令されて脱ぐんじゃなくて、俺に脱がしてもらうのは?」

「…やっぱり…恥ずかしい…」

詩織は「恥ずかしい」という表現をよく使う。
しかし、今日の詩織は、いつもの悲壮感漂う言い方ではなく
照れ笑いするように少し笑みを浮かべての言い方で
表情にかなりの余裕があった。

詩織が自分で脱ぐときは、いつも脱ぐとすぐに足元に脱いだ服を畳むが
今日は俺が脱がせたので、衣類は足元に脱ぎ散らかされていた。

きっと詩織は脱いだ衣類の乱れが気になるやつだろうと思い、
俺は、しばらく下着姿のまま詩織を立たせ、
俺は脱がした詩織の服をハンガーに掛けた。

「ありがとう」

と詩織は俺に礼を言った。

服をハンガーに掛け終えてから、俺は詩織の胸を
ブラの上からゆっくりの触った。
しばらく胸を触っていると、詩織の目が潤んできて

「…はあ…」

と聞こえるか聞こえないぐらいの吐息を漏らし始めた。

「どっちがいい?
いつもみたいに命令されて脱ぐのと、
俺に脱がされるのは?」

胸をゆっくりと優しく揉みながら、俺は詩織に聞いた。

「…こっち…」

詩織は恥ずかしそうに少し微笑んで答えた。

「なんで?」

「…あの…優しいから…」

照れ笑いのような微笑を浮かべ、詩織はそう答えた。

胸を揉みながらブラのホックを外し
ストラップを肩から引き抜いた。
詩織の胸の膨らみが露わになる。

つい欲望に従ってしまった俺は、
そのままソフトに詩織の胸の膨らみを撫で回した。

「…あ…」

詩織はまた、吐息を漏らすような声を出した。

これではいけない。
そのとき俺は、ふと我に帰った。

今日はソフトSMが目的だ。
いつもと同じように、
胸が露わになったら、そのまま本能に従って触っていたのでは、
いつもと同じように、詩織の体を貪ることになってしまう。

少し冷静になった俺は、詩織の胸から手を離し
詩織の前に屈んで、詩織のパンツをゆっくりと下ろした。

パンツを下げられた詩織は、
詩織の前でしゃがみこむ俺の、局部への視線を遮るように
片手で恥ずかしい部分を隠した。

手を押しのけて詩織のクリの辺りを前から少しだけ舐めると
俺は脱がした下着を適当に畳んで床の上に置いた。
それから俺は、買ってきた下着を袋から取り出し
値札などを取った。

「これ着せてやるよ」

「…はい…」

まだ何をされるのか全く分かっていないようで
局部と胸を手で隠しながら
きょとんとした顔で詩織は返事をした。

パンツを詩織の前に広げると
詩織は片足ずつパンツの穴に足を通した。
ブラの胸の前に広げると
詩織は片方ずつ腕を通し、下着を着せることに協力した。

俺がブラのホックを留めていると
詩織はブラのカップに胸を収めるような動きをして
男にはよく分からない微調整をした。

男はよく、ポジションが悪いと言って下着の中の一物の位置を直すが
女の胸にもそういうものがあるのだろうか。

詩織が選んだ下着は、注文どおり上下とも真っ白のものだった。
ブラの谷間とパンツの中央に白いリボンが付いていた。
パンツの脚ぐりの部分の
太い紐を波状に縫い付けたような気持ち悪い装飾が頂けないが
それ以外は、いたってシンプルな下着だった。

正直言って、今時、中学生でもデートでは付けないような
洒落っ気のない下着ではあるが
しかし、詩織の清潔感ある雰囲気と、
その野暮ったい感のある下着は妙に合っていて、
清楚で犯しがいのある姿だと、俺は思った。

「…あの…好き…なの?…こういうの…」

まじまじと下着姿を凝視される詩織は
恥ずかしそうに俺に聞いた。

「そりゃ、男は誰でも純白の下着が好きなんだよ。
まあ、今回はそれだけが目的じゃないけどな」

俺は笑いながら、詩織に答えた。

「…他の…目的って?…」

買ってきた下着を着せるのには他に意図があることを知り
詩織の顔が急に不安そうになった。

「すぐ分かるよ。
とりあえずベッドに寝ろよ」

詩織は俺の言葉に従って、仰向けにベッドに寝た。
俺は、家中を家捜ししてようやく見つけた
浴衣用の帯2本ををクローゼットから取り出した。

俺が取り出した帯は、兵児帯という男物の浴衣用の帯だ。
幅は普通の帯と同じように太いが
着物の帯とは異なり、フニャフニャの柔らかい素材で出来ている。
幅もあり、柔らかい素材なので、
これなら、多少詩織が暴れても、詩織の手首や足首に跡が残らない。
だから俺は、これを拘束具として選んだ。

「もう分かったろ?
今日はおまえを縛るんだよ」

詩織の顔色に緊張の色が強くなった。

俺は、ベッドの手前側の詩織の手首を最初に縛り
帯をベッドの下の隙間に投げ込んだ。
ベッドの下に投げ込んだ帯を、ベッドの奥から帯を拾い上げ
その帯で詩織のもう片方の手首を結んだ。

同じ要領で、詩織の足首を結び
兵児帯をベッドの下に通してもう片方の足首に縛り付けた。

詩織は不安げな顔をして、
無言で俺が縛り付けるのを見ていた。

手足両方の拘束が終わり、詩織はベッドに大の字に固定された。
中学生が着るような清楚な純白の下着を身に付け、四肢をベッドに縛られる詩織は
強盗に強姦される寸前の、発育のいい女子中学生のようであり、
俺のS気を十分に刺激した。

縛られた詩織をそのままにして
キッチンに行って、冷蔵庫から
あらかじめ買っておいたキュウリとナスを取り出した。

本当はバイブを使いたかったんだが
高校生には金額的に高価であり、使い捨てにしてしまうのは厳しい。

もしバイブを使い捨てにせず、その後も使い続けるなら
部屋のどこかにバイブを隠しておかなくてはならない。
しかし、バイブは用途が性行為で使用する以外になく、
万が一、親に見つかったとき、適当な言い訳をして言い逃れするのが難しい。
そういう危険なものを、俺は部屋に増やしたくなかった。

キュウリを触ってみると、少しトゲのようなものがあったので、
包丁の刃をキュウリと垂直に当て、
ガリガリと刃先でキュウリを擦り、トゲのようなものを落とした。

ナスのヘタと、ヘタの反対側の先端は硬く
ピストン運動などで何度も当たると詩織に傷を付けそうだったので、それを切り落とした。
感染症などの心配もあるので、キュウリとナスはよく洗った。

俺が洗った野菜を持って詩織のところへ戻ると
詩織はまた、いつもの悲しそうな顔になった。

「どうだ?
下着姿で縛られた気分は?」

「…あの…これから…何するの?…」

「それはこれから分かるよ。
どうだ?何をされても抵抗できない気分は?」

「…なんか…不安…」

「…おまえ…野菜に犯されたことあるか…」

「………ない………」

俺がいつものように言葉責めをしていたとき
ピンポーンと、玄関の呼び鈴がなった。

まずい。
俺の友達が来たのか?
数人で来られて、
「とにかく上がらせてくれ」なんて言われたら厄介だ。

俺は慌ててクローゼットから毛布を出して詩織に掛け、
決して声を出さないように詩織に言うと
階段を下りて玄関に向かった。

モニターで玄関の外の様子を確認すると
郵便屋のようだった。
ホッと胸を撫で下ろした。

リビングの引き出しからシャチハタを取り出して
ドアを開け、郵便物を受け取った。

郵便物をリビングのテーブルの上に置き、
シャチハタを引き出しにしまいながら
もし今来たのが郵便屋ではなく俺の友達で
その友達が強引に上がり込んで、詩織を犯し始めたら
詩織はどんな反応をしたのだろうなどと考えた。

これが寝取られ属性というものだろうか
そんな妄想をした俺は、妙な興奮を覚え
同時に、悪質な悪戯を思いついた。

俺の部屋は二階にあり、俺の部屋から玄関までは距離がある。
また、俺が玄関に向かったとき、自分の部屋の扉は閉めていた。

そこそこ距離があるので、扉さえ閉めてしまえば、
玄関での小声の会話は、俺の部屋にいるとまず聞こえない。

長年暮らしてる自分の部屋なので
詩織は、玄関先での郵便屋との会話を聞き取れておらず
詩織が聞いたのは、何者かの来訪を告げる玄関のチャイムの音だけということを
俺は分かっていた。
思いついたのは、これを利用した悪戯だ。

俺は、直接自分の部屋には向かわず、納戸に行き
ガムテープを探し出してから、詩織のいる自分の部屋へと戻った。

部屋に戻ると、大の字で寝かされて毛布を掛けられた詩織が
顔を起こして俺を見た。
何やらまた俺が小道具を増やしたのを見て、
また不安そうな顔になった。

「…あの…何に…使うの?…それ…」

「すぐ分かるよ」

俺は、詩織の質問をはぐらかし
詩織の手首を縛っている帯の上からガムテープをグルグルと巻いた。

帯で手首を縛っているものの、兵児帯はピンと張らずに多少の遊びを残してある。
また、浴衣用の帯はきつく結んでも解けやすい。
時間をかければ、工夫次第で自力で紐を解けてしまうだろう。

帯の上からさらにガムテープを巻きつけたのは
詩織が本気になっても紐を解けないようにするためだ。

同様に、ベッドの下を通して両足首に結ばれた兵児帯も遊びがあるので、
足首を縛り付ける帯の上からさらにガムテープをグルグルと巻きつけた。

ふと詩織を見ると、二人で遊ぶにしては異常なほど厳重に
身動きを封じられたことに不安を感じているのか、
こわばった顔で俺を見ていた。

詩織を決して自力では脱出できないように拘束すると、
俺は身動きの取れない詩織の顔に自分の顔を近づけ
ヒソヒソ声で詩織に話した。

「大声出すなよ。さっき誰が来たと思う?」

「…分からない…誰?…」

詩織は、俺と同じようにヒソヒソ声で聞き返した。

「うちのクラスの男子だよ」

詩織は目を大きく開けて、一気に緊張した顔になった。
顔色が見る見る蒼白になる。

「…お願い……ほどいて…」

「興奮してもいいけど
もうちょっと静かに話せよ。まだ下にいるから聞こえるぞ」

俺は詩織の耳に口を近づけ、さらにヒソヒソ声で言った。

「…お願い…ほどいて…」

泣きそうな顔になりながら、詩織は小さなヒソヒソ声でもう一度言った。

「慌てるなよ。あいつらが帰ったら続きやるんだからさ。
あいつらは、この部屋には入れないから、
おまえ、しばらくこのままでいろよ」

詩織は不安いっぱいの目で、無言のまま俺を見た。

「せっかくだからお前も少し楽しめよ。
エアコンも入れて、寒くないようにしてやるからさ。
毛布かけないでいて、
誰かが来たらすぐにでもその恥ずかしい格好が見てもらえるようにして
しばらく、その姿をクラスの男子どもに見られる妄想でもしてろよ」

そういうと俺は、詩織に掛けてあった毛布を剥ぎ取り
下着姿で大の字に拘束された詩織の体を露わにした。

「…お願い…許して……」

詩織は手をジタバタと動かし、聞こえないぐらいの小声で懇願した。
俺はそれを無視して、エアコンの暖房を入れ、俺の部屋を出た。

俺の家は床暖房なので、廊下も暖かいが
床暖房では、温度の細かい調整がすぐにはできない。
細かい温度調整をするために各部屋にエアコンが付いている。

その日も室内は暑いぐらいだったが
寒かったら詩織が楽しめないだろうと思い、
念のためエアコンを入れた。

部屋の扉は、あえて開けっ放しにした。
そうすれば、もし誰かが部屋の前を通れば、詩織は
下着姿で脚を大きく開いてベッドの上で縛られている姿を、
簡単に見られてしまうことになる。

実際は俺と詩織以外、家には誰もいないのだが
クラスの男子がいると思い込んでいる詩織には効くはずだ。

1階に下りた俺は、リビングの扉を閉めると
オーディオのスイッチを入れ音楽を流した。

音楽を聴きながら、俺はビデオカメラをテレビに繋ぎ
ビデオテープのラックから
クラスの友達が遊びに来たとき、ふざけて撮ったビデオを探し出し
それを再生した。

こうすれば、二階にいる詩織には
リビングで俺と友人たちが
音楽を聴きながら談笑しているように聞こえるのではないか
そう考えて、俺はビデオを再生した。

ビデオの音量は、二階にいる詩織がギリギリ聞き取れるかどうか程度に抑えた。
会話まではっきり聞き取れる音量にすると
ビデオだと詩織にばれてしまう。
俺は、細心の注意を払って音量を調整した。

こういう詩織を辱めるための細かい作業は
俺にとって、実にやりがいのある面白い作業だった。

ビデオには、俺と友人たちが馬鹿騒ぎする映像が映っていた。
ビデオの中の俺たちは妙にハイテンションだったが
今もう一度見ると、実にくだらないことで大笑いしているように思えた。

懐かしいビデオを見ながら俺は
クラスの男子がすぐ近くにると思っている詩織が
部屋のドアを全開にされたまま、下着姿でベッドに拘束されて
羞恥に耐えながらも、息を潜めている様子を想像し、一人楽しんだ。

友達と撮影したビデオは全部で20分ほどで、
その後は友達と旅行に行ったときの映像だった。

旅行時の映像は早送りしながら見たが、
特に大きな音の音楽なども録画されてなさそうなので
詩織の陵辱で忙しくなり、
巻き戻しができずにこの映像になってしまっても
特に問題ないと思った。

リビングで30分弱、懐かしいビデオを鑑賞した俺は
ビデオを巻き戻してまた再生し
音楽とビデオは流したまま
また自分の部屋に戻った。

自分の部屋に入った俺は、今度はしっかり扉を閉めた。
部屋に入るなり、詩織のパンツに上から手を差し入れ
詩織の局部を触った。
グッショリと濡れていた。

「まだ下にいるから、声出すなよ」

そう言って俺は、身動きのとれない詩織首筋に舌を這わせ
首筋から耳までを舌で往復させ、ブラの上から詩織の胸を優しく揉んだ。

「…お願い…今は……」

ヒソヒソ声で訴える詩織を無視し、
俺は拘束され、身動きできない詩織の全身を、舌で陵辱し始めた。

手足を拘束された詩織は、抵抗さえ許されず
ただ、俺の責めに無言で耐えるしかなかった。

詩織は眉間に皺を寄せながらも、唇をギュッと閉じ
声を漏らさないよう必死にこらえていた。

大の字でベッドの上に拘束される詩織の背中に手を差し入れ
ブラのホックを外してブラを上に押し上げた。
真っ白な詩織の胸の膨らみが露わになった。

俺が詩織の胸の膨らみに舌を這わせると
詩織は、体をビクンと動かし、そのうち裸体をくねらせ始めた。

やはり、下にクラスの男がいると思い込ませると
詩織の反応はよかった。

パンツの中に手を差し入れ、
すでに十分濡れている詩織の局部に指を這わせると
ギュッと閉じた詩織の唇が半開きに開き

「…あっ……あっ…」

と押し殺し切れない声が漏れ始めた。

詩織の膣内を、ゆっくりと優しくかき回し続けた後
俺は、ベッドの脇に置いたままになっていたキュウリを手にとって
パンツの脇から詩織の局部に差し入れ、詩織をキュウリで犯した。

「…ああっ…」

大の字に拘束され、身動きがとれないまま
キュウリに犯された織は
拘束されて閉じられない足を縮め、
顔を歪ませながら、短く喘ぎ声を出した。

「おまえの人間の初体験の相手は、元カレだけど
野菜の初体験の相手は、このキュウリだな。
そうだろ?」

「………はい……」

「どうだ?キュウリ君に犯される気分は?」

「………いや……」

言葉責めをしながら
キュウリで詩織の膣内をしばらくかき混ぜると詩織は

「…くっ…んっ……」

と必死で声を押し殺そうとした。

俺は、膣から飛び出しているキュウリの端を折って
一番深く挿入したときでも、
膣から飛び出すキュウリは3、4センチほどになるようキュウリの長さ調整をした。
そして、膣内からキュウリが抜けないよう、
短くなったキュウリの頭に純白の下着を被せた。

局部を覆う下着の曲線は、いつものなだらかな詩織の局部の曲線ではなく
局部の部分だけ、いびつに膨らんでいた。

明らかに、詩織の女性自身に異物が挿入されていると分かる卑猥な曲線は
清純さを象徴するかのような純白の野暮ったい下着には似合わず
そのミスマッチさがまた淫靡であった。

「マンコの部分が異常に盛り上がってるぞ
誰か来たら、おまえが何かマンコに入れてるって
すぐ分かっちゃうな
おまえ、キュウリ咥え込んでるところ、
男子に見られたいんだろ?」

「…いや…見られたく…ない…」

「クラスの男子がすぐ下にいるときに、
パンツ一枚で縛られて
マンコにキュウリ入れたまま放置されるのって
どんな気分だ?」

「…恐い………お願い…今日は…もう…許して……」

詩織の耳元に口を寄せてまた言葉責めをした。

俺は飛び出したキュウリの頭をパンツの上から持ち
またキュウリで詩織の局部を犯した。

「…うっ…お願い…今日は……あっ…」

詩織は顔を歪め、体をくねらせながらも、
あえぎ声交じりに陵辱の中止を俺に懇願した。

キュウリでの陵辱を止めた俺は、
キュウリを挿入したままにして、立ち上がって詩織に言った。

「しばらくそうしてろよ。返事は?」

「…あの……誰も…2階に上げないで…お願い…」

「分かった。
二階に誰も上げなければ、
パンツ一丁で、キュウリをマンコに入れられたまま放置されてもいいんだな」

「……あの…いいわけ…じゃ……」

「言い方が悪いか。
じゃあ、二階に誰も上げなければ
パンツ一丁で縛られて、マンコをキュウリに犯されたまま放置されても
我慢できるな。
我慢できないなら、さらに調教が必要だな」

「…あの……我慢します……」

「我慢するということは、辛いということだよな。
じゃあ、パンツをこれ以上濡らすことはないよな?
もし、これ以上パンツを濡らしたら、嘘をついたペナルティとして
クラスの男子のよる詩織の体の鑑賞会するからな」

「…いや……お願い……許して…」

恐怖で引きつった顔をして、今にも泣きそうになりながら
詩織は言った。

「パンツはこれ以上濡れると思う?濡れないと思う?」

「………濡れる…と思う…」

屈辱に耐えるような顔で詩織は言った。

「じゃあ、おまえ楽しんでるんだろ?
言い方変えろよ。
『我慢します』じゃなくて
『パンツ一枚でマンコにキュウリ入れたたま放置して、私に露出の快感を与えてください』てさ
だったら、ペナルティはなしでいいよ」

「…パンツ…一枚で…………あの…………………
……マン…コに…キュウリ……入れたまま…放置して…
…私に…露出の…快感を…与えて…ください…」

「まったく。
素直じゃないんだな。最初からそう言えばいいのに。
じゃ、望み通りにしてやるから、しばらく楽しんでろ」

泣きそうな顔の詩織の願いを聞いた俺は、
念のため詩織の尻の下に布団汚れ防止のトレーナーを差し込むと
立ち上がった。

「…ドアは閉めて…お願い…」

立ち上がった俺に、詩織は泣きそうな顔で言ったが
俺は詩織の哀願を無視して
自分の部屋のドアを全開にしたまま、リビングへと向かった。

詩織は手足を大きく開かれて拘束され、
ブラは上に押し上げられて胸の膨らみを露わにされ
局部にキュウリを挿入されたまま
一人、下着姿でドア全開になった部屋に置き去りにされた。

思わぬハプニングでソフトSMとは趣向が変わってしまい
キュウリは、当初の予定とは違った使い方をすることになったが
当初計画以上に面白い使い方ができて、俺は満足だった。

リビングに降りた俺は、また15分ほど、
また、ビデオを巻き戻して再生し直し
音楽とビデオを流したまま
詩織の様子を見るために自分の部屋へと戻った。

縛られ、胸の膨らみを露わにされ、局部にキュウリを入れられた詩織は
緊張で歪んだ顔を上げ、ドアから入った俺を見た。

俺の顔を見るなり、詩織はホッとした表情をした。
俺ではなく、クラスの男子かもしれないと思ったんだろう。

俺は詩織の下着のクロッチ部分をめくって、
詩織の濡れ具合を確認した。

詩織は、尻の穴の方まで濡らしていた。
パンツを触ったら、ついさっき買ったばかりの下着も
ぐっしょり濡れていた。

さっき、誰も部屋に入れないと俺が言って安心し
クラスの男子がすぐ下にいるのに、ドア全開のまま
あられもない格好で放置される羞恥を
味わうことができたのだろうか。

「……もう…帰った?…」

「いや、まだいるよ」

俺はまた詩織のパンツの脇から指を入れ
詩織の局部に挿入されたままになっているキュウリを頭を持ち
またキュウリで詩織の膣内を犯した。

「…うっ…お願い…後でやろう?…お願いだから…あっ…」

と喘ぎながらも、詩織は中止を懇願した。

キュウリでは、膣内のポイントがよく分からないので
俺はキュウリを抜いて、自分の指を挿入した。

挿入した指をゆっくりと膣内で周回させると

「…お願い…あっ……後でなら…私…あっ…
…なんでも…するから………ああっ……」

と詩織は苦しそうな顔で、あえぎ声交じりに言った。

俺は、詩織の言葉を無視して
ねっとりと柔らかい詩織の膣内を指で責め続けた。
詩織は

「…うっ………んっ…」

とまた、押し殺すような声を漏らした。

俺は肉壁を押し分けてGスポットを探し出すと
ギュッギュッと一定のリズムで上に押し上げた。

「…お願い…それは……やめて…」

詩織はGスポットへの責めを嫌がり
腰をくねらせて抵抗した。
しかし、手足をしっかりと拘束されている詩織の抵抗は
蟷螂の鎌の如く無力なものであった。
太い男の指による詩織のGスポットへの陵辱は始まった。

Gスポットをいいように弄ばれ
しばらく声を漏らさぬよう耐えていた詩織だが
突然、体を仰け反らせ、
長時間息を止めた後、息継ぎをするように

「……あああっ……」

と大きなあえぎ声を上げ始めた。

俺は気にせず、
そのままGスポットを一定のリズムで押し上げ続けた。

足の指にまで力を入れ、シーツを掴んで
必死に声を押し殺していた詩織だが、また

「…はっ…………ああっ……」

と仰け反りながら大きく喘いだ。

詩織は、顔を歪ませしばらく体を硬直させた後、全身の力をすうっと抜いた。

俺が詩織の脱力に構わず、続けてGスポット責め続けていると
詩織はまた

「………あっ………うっ……」

とこらえるような声を漏らし始めた。

「……ああっ…お願い…それは…もう許して……んっ……」

そのまま続けていると、
詩織は、足に力を入れ、シーツを握り締めながら
喘ぎ声交じりに、Gスポットへの責めの中止を懇願した。

「じゃあ、言えよ。
じゃないと終わらないぞ」

「……犯して……」

俺は、ズボンとパンツを脱いでゴムを装着すると
詩織のパンツを脱がさず、パンツのクロッチ部分を横にめくって
大の字に拘束されて動けない詩織を肉棒で貫いた。

「……はああ……」

肉棒で貫かれた詩織が、一際大きな声を上げた。
詩織の膣内は洪水のようであり、愛液が止め処なく溢れていた。

蜜を溢れさせながら、詩織の柔らかい肉壁は
絡みつくように俺の肉棒を包み込み、
極上の刺激を俺に与えた。

すぐ下の階にクラスの男子がいると思っている詩織は
懸命に声を殺すものの
俺の肉棒の律動に合わせて、時おり大きな声を漏らした。

俺が肉棒を詩織の最深部まで突き刺し
そのまま腰を回転させ、膣内の最深部の肉壁を
俺の肉棒の先端で撫でる様にグリグリと回すと
詩織は呼吸を止め

「……あっ…………ああっ…………ああっ…」

と息継ぎをするときに、大きな声を漏らした。

そのまましばらく最深部への責めを続けると
詩織はわずかに自由になる手でシーツを掴み、
足や肩にに力を入れ始めた。

詩織が足に力を入れるのに応じて、詩織の腰は浮き上がり
詩織が背中に力を入れるのに応じて、詩織の体は仰け反り返った。

「…あっ…あああ…」

詩織は、下にクラスメートがいることを忘れているかのように
大音量で、はしたない声を響かせた。

詩織はまた、しばらく呼吸を止めることを繰り返した。
呼吸を止めているとき、詩織の膣内がきつく締まるのを感じた。
それでもしつこく肉棒を回転させていると、

「………んっ………くうっ……」

と脱力するような声を上げ、詩織の体の力をすっと抜いた。

詩織の脱力を見て、俺は通常のピストン運動に切り替え
詩織の中で果てた。

肉棒を詩織の膣内から抜くと
詩織は、陵辱され尽くし、抜け殻のようになっていた。
無残な姿の詩織の局部に、俺はナスを突き刺した。

ナスを入れるとき、詩織は

「…う……」

と声を出した。

膣内の奥までナスを入れて
抜けないようにパンツをナスの頭にかぶせた。
すでに下着はグショグショであり、
その下のトレーナーも、濡れて色が変わっている部分があった。

俺に強姦されて以降
連日のように犯され続けた詩織は、
性奴隷として、十分に体を開発されていた。

ナスに犯されている詩織の局部は
キュウリのときと同じく
純白の下着に卑猥な盛り上がりを作っていた。

詩織の局部が何かの異物により辱められている最中であることは
下着の上からでも簡単に分かった。

「おまえ、声デカすぎ。
下のやつらに聞こえたかもな」

「……あの………どうしよう……」

緊張した顔で詩織が尋ねた。

「とりあえず下のやつらの様子見てくるから
しばらく待ってろよ」

そう言うと、俺は立ち上がった。

「…待って…ほどいて…」

詩織の言葉を無視して
俺はまた自室のドアを全開にしたまま
またリビングに戻りソファに座った

詩織はまた、両手足を大きく開いて拘束され
ブラは外されて上に押し上げられ、
局部にはナスを挿入された惨めな姿のまま
ドア全開の部屋に取り残された。

さて、どうしようか。
試しに友達を登場させてみようか。
しかし、この家には俺と詩織しかいないから
俺が友達役をやらざるを得ない。
そのためには、詩織に目隠しをする必要がある。
また俺は10分ほど、次の責めの作戦を考えた。

クラスの男子を装って詩織を強姦するなど酷い話であり
そんなことをすれば、たとえ一時のことではあっても
詩織は絶望のどん底に落とされ、深い心の傷を負うことになるだろう。

詩織の調教を開始した当初だったら
もしかしたら俺も、罪悪感や良心の呵責を感じ、
そんなことはしなかったかもしれない。

しかし、詩織のへの陵辱を繰り返すうちに
俺は次第に罪悪感や良心を失っていき、徐々に詩織の心に痛みに鈍感になり
Sの気がある俺は、次第に詩織への加虐性を強めていった。
人間性を失うとは、おそらくこういう事をいうんだと思う。

前スレで女子高生コンクリ殺人関連スレのリンクを貼ったやつがいた。
女子高生コンクリ殺人の犯人らは、
最初はただ捕らえた女子高生相手にセックスするだけだったが、
やがて加虐性を強めていき、ついには残酷な虐待の上に殺してしまっている。

きっと、あの犯人も、俺のように徐々に人間性を失っていき、
ついには世間の誰からも嫌悪される残虐な殺人鬼となってしまったのだろう。

カエルがお湯に飛び込めば、熱くてすぐに飛び出すだろう。
しかし、水に浸かったカエルが、自分が今浸かっている水を徐々に温めらたなら、
気付けばお湯に浸かっていることになる。

女子高生コンクリ殺人の犯人たちも、当初の計画が
美人女子高生をレイプした後に監禁し、延々と虐待を繰り返した末に撲殺し
遺体をコンクリ詰めにするという残酷な計画なら、
犯人全員がその計画に難色を示し
誰一人として、その計画に乗らなかっただろう。

罪を繰り返すからこそ、今、自分のしていることの重大さが分からなくなり
ただのチンピラが、いつの間にか鬼畜殺人鬼になる。
自分が浸かる水の温度が、徐々に上がっていくことに気付かないカエルのようにだ。

罪の意識を感じなくなった代わりに俺は、人間性が崩壊する恐怖を感じるようになっていった。
放置すれば、いずれコンクリ殺人犯と同類になってしまうのではないか、という漠然とした不安
いずれ自分は、立ち振る舞いだけ見ても周囲が嫌悪感を示すようになる
汚物のような存在になるのではないかという不安感
しかも、自分自身、それが自覚できないのではないかという不安

本編にはあまり書いてないが、
この頃から俺は、自分が詩織にしたことを振り返ってみて
時折、そういうものを感じるようになる。

体験してみて分かったが、
歯止めがきかず人間性が落ちていくということは、
非常に恐ろしいことだった。

このスレには、俺のように悪事を繰り返すことをした経験のない人も多いと思う。
そういう人は「人間性を失う恐怖」と一言で言われてもピンとこないと思ったので、少し詳しく書いた。

さて、話を元に戻す。
人として大事な何かを失いつつあった俺は、酷い作戦を思いついた。
俺は、またビデオを最初から再生し直し
音楽を掛けっぱなしのまま、納戸に向かった。

納戸には、俺が昔使ってた玩具などを入れてある箱があり
そこからゴリラの被り物を取り出した。
そして、納戸の置かれている引き出しから、
俺の旅行用アイマスクを取り出した。

ゴリラの被り物は、昔、衝動買いしたものだ。
顔面だけではなく、頭部全体をすっぽり覆うタイプの被り物で
目の部分にのみ、穴が開けられている。
牙をむき出しにしたゴリラの顔の部分はプラスチック製で、
顔以外の部分は、化学繊維であることがすぐ分かる
安っぽいフェイク・ファーで覆われている。

追加の小道具を手に入れた俺は
また詩織のいる俺の部屋へと戻った。

俺は詩織の耳元に口を持っていき
ヒソヒソ声で詩織に言った。

「詩織、おまえの声で一人気付いちゃったよ」

詩織の顔が一気に青ざめた。

「…お願い……ほどいて…」

焦燥の表情で手足をばたつかせ、
俺と同じぐらいの小声で、詩織は言った。

「暴れて物音立てるなよ
まだ気付いたのは一人だけだ。
他のやつらにも気付かれたいのか?」

詩織の動きがぴたりと止まった。

「大丈夫だよ。
俺の部屋に女がいることは気付いたけど
それが詩織だとは、まだ気付いてないよ」

「…とにかく…早く…ほどいて…お願い…」

詩織は泣きそうな顔で言った。

「それでな。
気付いた一人に、俺の部屋にいる女見せろって言われてさ」

「…え………」

詩織は蒼白の顔で、大きく目を見開いた。

「で、学内の女だから顔は見せられないけど
このお面で女の顔を隠してもいいなら見せてやるって、言ったから」

そう言って俺は、ゴリラのお面を詩織に見せた。
詩織は目を大きく見開き、引きつった顔をして
黙り込んでしまった。
過度の要求をすると、詩織はフリーズすることが多い。

俺は、恐怖で固まる詩織に
アイマスクとお面をしてみせた。

「ほら。アイマスクとお面被ったら
誰だか分からないだろ。
これなら、裸でマンコにナス入れてる女が詩織だって
あいつには気付かれないよ」

詩織は、相変わらず引きつった顔で固まったままだった。

「ちょっとしたゲームだよ。
気付いた一人は学内に彼女がいるし、
他の女の裸見たなんて彼女に知れたら修羅場だろうな。
だから、かぶせたマスクとって、
お前に自分の顔見られるようなことはしないと思う。
お互い誰だか分からないまま、おまえはその格好を見られるんだよ」

俺は被り物とアイマスクを脱いで
いまだに固まったままのアイマスクを詩織の目に被せた。

急に視界を奪われて、ようやく詩織のフリーズが解除された。

「…いや…お願い…許して……」

詩織は、激しく首を振って
アイマスクのゴム紐が耳に掛けられないよう抵抗した。

俺は、一旦アイマスクを付けることを諦めた。
突然あられもない姿を同級生に見せることになり、
詩織はまだ、頭が混乱している。

ただでさえ不測の事態への対処が苦手な詩織だ。
混乱の真っ最中、いきなりアイマスクで視界を奪ったら、
詩織の混乱に拍車をかけるだけだ。

目の上を覆っていたアイマスクを外され
周囲が見えるようになって、詩織は手足をばたつかせるのを止めた。

「詩織、お前は俺の何だ?」

俺は詩織に聞いた。

「………奴隷…」

無慈悲な俺の言葉に
詩織は、そう答えて泣き出した。

「じゃあ、言うこと聞けよ。返事は?」

「………はい…」

ポロポロ涙をこぼす詩織は、返事を強制された。

俺は、部屋の引き出しからハンカチを出して
拘束されて涙を拭けない詩織の代わりに
詩織がこぼした涙を拭いた。

詩織の涙を拭きながら、俺はもう一度ブラを詩織に着せ直し
むき出しに晒されていた詩織の胸の膨らみをブラで隠した。

「ほら。これならビキニの水着と変わらないだろ?
胸も見られないし、マンコも見られないんだから
別に大したことじゃないだろ?」

詩織の泣き方が幾分落ち着いた。

「…あの…お願い…抜いて…」

「何を?」

「……あの…………ナス…」

涙顔で、恥じらいながら答える詩織が面白くて
俺は一人笑いをこらえた。

「いや、ナスはそのままだ。
その代わり、毛布掛けてやるよ」

俺は、詩織の足先から首までに毛布を掛けた。
縛られた手を顔の横辺りに置いていた詩織は
毛布の中に手を引っ込め、ずいぶん安堵した表情になった。

「ほら、鼻かむか?」

俺はティッシュを何枚かとって2つ折にし
手が拘束されて鼻をかめない詩織の鼻をかんでやった。

「…ありが…とう…」

恥ずかしそうな顔で、詩織は礼を言った。

「…あの…誰が来るの?…」

「だから、それは教えられないよ。
学内に彼女がいて、
おまえに正体ばれるの嫌がってるからな」

「…そう…なんだ…」

「じゃあ、アイマスクとお面被せるぞ」

「………はい…」

詩織は、今度は大人しく、
アイマスクとお面を付けさせた。

泣かれそうだから、念のためにさっき使ったハンカチを
詩織の目の上に置き、その上からアイマスクを付けた。

「ああ、そうだ。
おまえの鞄と服、俺の洋服箪笥の中に入れとくぞ。
こんなもの置いといたら、間違いなく身バレするから」

「…はい…」

俺は立ち上がって
洋服ダンスに詩織の鞄と服と下着を入れ
同時に、俺は普段あまり着ない私服を出した。

それから、部屋の引き出しから
昔、元彼女に貰った物で、
今となっては、全く使わない香水の瓶を取り出した。

既にアイマスクを付けられ、被り物を被らされている詩織には
箪笥の扉の開け閉めの音などは聞こえるだろうが
俺が計画に必要なものを部屋から持ち出そうとしていることまでは
分からないはずだ。

部屋から持ち出すべきものを集めた終えた俺は
それらを部屋の入り口に置き、またベッドの上の詩織の耳元に顔を近づけた。

「じゃあ、これからそいつ一人だけ
この部屋に入れるから。
俺は、下の階で他のやつらがここに来ないよう監視してるよ」

「…え……あの……」

「なんだ?」

「…あの…佐藤君も……一緒に…いて…くれるんじゃ……」

「いや、俺とそいつの二人が消えたら
みんな俺たち探して、この部屋に来ちゃうだろ。
だから、この部屋に来させるのは、そいつ一人だけだ。
俺は他のやつらの監視。
それから、時間は30分だ。
30分だけ、そいつがこの部屋にいるから」

「…え……」

「じゃあ、くれぐれも声出すなよ。
同じクラスのやつなんだから、
声出したら、一発で詩織だってばれるぞ」

「…あの………待って…」

「なんだよ」

「…恐い……許して……お願い…」

「なんだよ。さっきOKしたばっかりだろ?」

「…あの…さっきは…佐藤君も…一緒に…いてくれて…
…それで…ちょっと見たら…すぐ…出て行くと…思って…」

詩織は涙声で、声を震わせながら
自分の誤解を説明した。

ゴリラの被り物を被っているので見えないが
明らかに泣いているんだろう。

牙を剥き出しにした凶悪な表情のゴリラの被り物から
大人しくて控えめな詩織の、弱弱しい声が聞こえるのは
奇妙な違和感があった。

「そうか。
残念ながら、それはおまえの早とちりだ
じゃ、しっかりやれよ。
明日から、あだ名がナス子ちゃんにならないようにな」

「…待って……やだ…恐い……」

詩織の哀願を無視して俺は立ち上がり
部屋のドアのところに集めておいた物を拾い上げ
廊下に出て部屋のドアを閉めた。

リビングに下りた俺は、さっそく学生服を脱ぎ
さっきタンスから取り出した滅多に着ない服に着替えた。
それから、洗面所に行き
父親の整髪料を頭に振り掛けて髪の匂いを変え
母親の使う制汗剤を使って、普段の自分の体臭を隠した。
最後に、元彼女からプレゼントされたムスクの香水を付けた。

ムスクの香水は、不自然なほど匂いが強すぎるが
だが、これで匂いから俺を判別することは出来ないはずだ。
それに、詩織が被り物をしていることを考えれば、
匂いは強すぎるぐらいで調度いいかと思った。

またリビングに戻った俺は
ビデオを巻き戻してから再び再生し、
少しビデオのボリュームを上げた。

音楽とビデオを流しっぱなしにして
すぐに詩織のいる自分の部屋に戻った。

部屋の扉を開けると、ゴリラの被り物は
顔を隠すように壁の方を向いていた。

部屋の扉を閉めて、俺はベッドの脇に立ち
詩織の様子を観察した。

さっきまでは、泣いていて
ときおり鼻を啜っていた詩織だったが
今は、鼻を啜る音は全く立てていない。

詩織は、物音一つ立てず
まるで部屋のオブジェの一つを演じているかのようだった。

詩織に掛けられた毛布を掴んで、
俺は、詩織のへそが見える辺りまで毛布をめくり上げた。
詩織の白い上半身が露わになった。
詩織の腕は震えていた。

毛布を剥ぎ取られてから数秒間
詩織は、震える腕を体に引き寄せ、手を縛る帯をピンと張り
白い裸体を隠したいかのような仕草をしたが
大きく両側に開かれ、縛られた手では、もちろんそんなことなど出来ない。

グロテスクなゴリラの仮面と
その下の、清楚な下着を着けた
白くて華奢な詩織の体は、完全なミスマッチであり、
そのミスマッチの淫靡さに俺は興奮した。

そのまま俺は、しばらく詩織の裸体を眺め続けた。
下着姿を、同級生に至近からまじまじと凝視されていると思っている詩織は
わずかにねじれる体をねじって、なんとか裸体を隠そうするような動作を始めた。
しかし四肢が拘束されたままでは、肩が少し上がる程度で、
まったく無意味な行動だった。

ブラの上から胸を触ると
詩織は体をビクンと跳ね上げた。

緊張しているのか、大分過敏になっているようだ

しばらく詩織の胸を揉み続けていると
詩織はゴリラの被り物を付けた首を
無言でブンブンと横に大きく振り
無防備な裸体を触らないよう懸命に訴えた。

「見られるだけ」という約束が破られ、触られ始めているという非常事態に
声を出して救援を呼びたいのだが、
しかし、声を出せば変態女の正体が詩織だとばれてしまう。

きっと、詩織はそういうジレンマと戦っているのだろう。
詩織の様子を見ていた俺は、楽しくて笑い出しそうだった。

ひとしきり胸を触った俺は、
詩織の下半身に掛かっている毛布をがばっと取り去った。

詩織の白い足、緩やかな腰の曲線が露わになる。
清楚な下着は、局部の付近が不自然に盛り上がり
詩織の膣内が今、異物によって陵辱されていることが
下着の上からでもはっきり分かった。。

詩織はなんとか、腰を横に向け
ナスが挿入された恥ずかしい局部を隠そうとした。
しかし、足が大きく広げられたまま拘束された詩織が腰だけひねっても、
足を開いた状態で、わずかに腰が上がるだけだった。
完全に体を横にすることなど到底出来ず、
ナスによって陵辱されている局部は隠しようがなかった。

俺が、下着の上から膣内より飛び出したナスの頭をピンピンと指で叩くと
詩織は、今度は腰をくねらせた。
おそらく、ナスのヘタを叩かれるのを嫌がっているのだろうと思った。

下着の上からナスのヘタを持って、一気に途中までナスを引き抜くと
詩織は仰け反って

「…うっ…」

と鈍い声を上げた。

半分引き抜かれたナスを、再び詩織の膣内の奥深くまで一気に押し込むと
詩織はまた

「…うっ…」

とまた、くぐもった声を漏らした。

そのとき気付いた。
詩織は、目隠しされているから
俺の動きが見えない。
ナスの出し入れは、おそらく詩織にとって
突然の局部への衝撃だったのだろう。

試しに俺が詩織のわき腹を一舐めすると
それだけで、詩織は大きく体をよじった。
やはりこれも、前触れなく突然、肌に舌が這う感覚に襲われるからだろう。

詩織は今、クラスの男子がすぐ近くにいるのに
自分は真っ暗闇の中にいて
無防備にさらけ出された裸の
どこを触られるのか分からない恐怖に怯えているのだと思った。
哀れな詩織に、俺はS気を大いに刺激された。

右腕の二の腕の裏を舌で舐め、次に左の太ももの内側を手で撫で
といった具合に、俺は脈絡なくゲリラ的に詩織を責め始めた。

詩織はその度に体をくねらせ、ときどき

「…ふっ…」

と短い呼吸音のような声を漏らし始めた。

なかなか楽しかったが、しかし時間は30分しかないので
あまりゆっくり遊んでもいられない。

俺は、一度ベッドから降りて、机のペン立ての中からハサミを取り出し
再びベッドに戻って、詩織ブラのストラップにハサミを当てた。

ジョキンという音とともに、ブラのストラップが切断された。
続けて、もう一本のストラップを切断した。

いよいよブラ本体を切って胸の膨らみを露わにするときだ。
最初は、ブラの中央付近を切ろうと思ったのだが
触れてみると生地がずいぶんと厚い。

華奢なハサミでは、すんなり切れるか分からなかったので
ブラのわきの下の部分にハサミを入れた
またジョキンという音とともに、ブラが切断された。
詩織の胸を締め付けていたブラの拘束は急に緩められ、
胸をしっかりとガードしていたブラのカップは、
胸の上にフニャリと頼りなく乗る、ただの布になった。

ブラを切られ、ブラによる胸の締め付けを失った詩織は、
またゴリラのお面の付いた首を大きく横に振って
無言で行為の中止を懇願した。

すでに胸に乗せられた布切れに過ぎないブラを剥ぎ取り
白く柔らかい詩織の胸の膨らみを露わにした。

ゴリラのお面は横を向き
お面からすすり泣くような声が聞こえ始めた。

いつもなら、ゆっくりと胸を撫で回し
味わうように胸を柔らかく揉んだりするところだ。
しかし、いつもと同じような責め方をしたのでは、
責め方から、犯人が俺だと詩織が気付く可能性がある。

俺は、普段のように責めず
俺以外の誰でも使いそうな責め方で、普段俺があまり使わない責め方を主に使用して
詩織を責めることにした。

俺は、いつもの手順ではなく、露わになった詩織の乳首にいきなり吸い付いて
舌先で転がし、もう一つの乳首を指先で摘んで弄んだ。
目隠しをされた詩織は、突然の敏感な部分への刺激に、体を仰け反らせた。

詩織の乳首を転がした後、俺は詩織の両胸を、擦るように強めに揉んだ。
同じクラスの親しくもない男子による強姦に相応しい、
荒々しい愛撫で詩織の胸を陵辱した。

別に俺は、肌の色が黒い方でもない。
しかしそれでも、詩織の胸を陵辱している俺の手と
詩織の白い胸の膨らみには、ハッキリとした白黒のコントラストがあった。

詩織のお椀型のきれいな胸を、太い指で荒々しく陵辱した後
今度は、詩織の胸全体を舌で犯した。

胸全体に舌を這い回させていると、詩織は、
詩織の二の腕より少し下辺りに置かれていた俺の腕に
拘束されて自由のきかない自分の二の腕をバンバンとぶつけ
陵辱に対する懸命の抵抗をした。

しかし、俺が体の位置を少し下げれば、俺の体は詩織の二の腕可動範囲外になり
手足を縛られている詩織は、文字通り手も足も出なくなる。

俺は、詩織の腕による攻撃を受けない位置に体を移動させ、詩織の体への陵辱を続けた。

またハサミと手に持って、詩織の体の側面のパンツを切断した。
切断前、ハサミを空中で動かし、ハサミの刃の音を詩織に聞かせると、
詩織は腰をくねらせ抵抗した。
しかし、下着の両側ともに切断されると、詩織は腰をくねらせるのをやめた。

もはや局部を隠すパンツは切断され、頼りなく局部の上に乗る布切れとなった。
諦め、抵抗の気力を失ったかのような詩織から、俺はパンツを剥ぎ取った。

ついに詩織は、大の字に拘束されたまま全裸にされ
ナスによって犯される卑猥な局部を露わにした。

詩織からすれば、
縛られ、胸も局部も隠せない大股開きの格好で、
裸体を隠す全ての衣服を剥ぎ取られ
決して人に見せられない、最初からナスを咥え込んでいる淫乱な局部までを
クラスの男子に晒したことになる。

表情が見えないので、
恥辱なのか恐怖なのか分からないが
詩織はゴリラのお面を横に向け、
すすり泣くような声を漏らしていた。
これから受ける陵辱を予想して怯えているのか
手足はブルブルと震えていた。

どうも刺激が強すぎたようだ。
少し可哀相に思い
そろそろ、実は最初から俺と詩織の二人だけしかいなかったことを教え
この悪戯の種明かしをしようとも思ったが、
俺は、どうしても一つ確認したいことがあった。

それは、詩織が俺以外の男に犯されたとき
どんな反応を示すかということだ。

その反応を知りたいがために、
俺はあえてここで悪戯の種明かしをせず
詩織の心の痛みなど無視して
そのまま詩織への陵辱を続けた。

俺は、ぎゅっと握られ、緊張の様子が見て取れる詩織の拳の指を持ち
詩織の手を強引に開かせると
剥ぎ取られたばかりで、グショグショに濡れたパンツの最もよく濡れてる部分を
詩織の手に握らせた。

詩織は、手触りを確かめるように指を動かしたが
すぐに何を握らされたのか、
自分を全裸にした男が、濡れた下着を握らせて何を言いたいのかを
理解したようで、またヒックヒックと漏らす嗚咽を激しくした。

俺は、大の字に開く詩織の股の間に入り
ナスを咥え込む詩織の局部を左右に大きく開いた。
ぽろりとナスが抜け落ち、開いた詩織の膣内の様子が見て取れるようになった。

局部を大きく開かれて男に覗き込まれたとき
かすかに聞こえる詩織の嗚咽のペースが速くなった。

詩織からすれば、
クラスの男子に局部を大きく広げられ
膣の中まで覗かれていることになる。

俺は、詩織の局部に抜け落ちたナスを突き刺すと、
そのまま膣内を出し入れさせ
余った片手で、詩織の胸を鷲掴みにした。

片肘と両膝で体重を支えつつ、俺はクラスメートに晒された詩織のクリトリスに舌を這わせた。

いつもなら、クリトリスの包皮を完全に剥いてから
舌の腹の部分で舐めたり、舌の裏側のツルツルした部分で舐めたり
舌を筒状にしてクリトリスを包んだり吸ったりするのだが
普段よく使う技術は、今日は使えない。

俺は詩織のクリトリスの包皮を剥かず
舌先と舌の腹、下唇で詩織のクリトリスを舐めた。

舌の動かし方も、普段は、前後運動と円運動が多いが
その日は左右運動を中心にした。

クリトリスへの責めが始まると詩織は

「…ん………あ……」

と小さな声を漏らし始めた。

クリトリスを舐めながら、
俺はナスを一気に膣内から引き抜いた。
引き抜かれるとき、詩織は

「…はあっ………」

と大きな声を出した。

いつもなら、最初はソフトに中指だけを入れ
詩織の反応がよいところを、ポイントを絞って刺激することが多い。

しかし、その日は、同級生による強姦らしく、
中指と人差し指を縦に並べ、いきなりズブリと
指二本を詩織の体の奥深くへと突き刺した。

直前までナスによって犯されていた詩織の局部は、二本の指を難なく受け入れた。

挿入されるとき、詩織はまた

「……ううっ……」

と苦しそうな声を漏らした。

二本の指を別々の生き物のように
膣内でクニャクニャと動かすと
詩織は、

「…あっ……あっ……はあっ…」

と小さな甘い声を漏らし始めた。

詩織の膣内から、蜜が溢れ出しはじめた。

いつもなら、見ていて楽しい詩織の反応だが
その日の俺は、楽しいはずの詩織の反応に
言い得ぬ苛立ちを感じた。

詩織は今、俺ではなく、
クラスの別の男子に犯されていると思っているはずだ。

しかし詩織は、誰とも分からないクラスの男子相手に
自分の女としての声を聞かせ、
詩織の局部は、クラスの男子を前にしても
詩織の性をさらけ出している。

しかも、今日の責めは、丁寧さの欠片もない粗雑なものだ。
俺以外の他の男からの、乱雑な強姦のような責め方にも、
詩織は悩ましい声を漏らし、局部から蜜を溢れさせている。

このとき、俺が詩織に惚れていたということはなかったと思う。
しかし俺は、この節操のない詩織の反応に俺は苛立ち、
稚拙な愛撫でさえ声を漏らす詩織を不愉快に思った。

詩織をメチャクチャにしてやりたくなった俺は
ズボンだけ脱いでゴムを付け
大の字に拘束される詩織の上に覆いかぶさった。

詩織に覆いかぶさると、詩織はまた震えだし
詩織の足の震えが、詩織の太ももから俺に伝わった。

局部に肉棒を押し当てられた詩織は、
腰をくねらせ、懸命に肉棒の膣内への侵入を阻止しようとした。
しかし、帯で手首と足首を拘束された上、男の力で圧し掛かられた詩織は
抵抗も空しく、簡単にクラスメートの肉棒に貫かれた。

「…ああ…」

肉棒に貫かれた詩織は、絶望するかのような声を上げた。
その断末魔のような、悲しそうな声とともに
詩織の抵抗も終わり
詩織は大きく股を開かされたまま、男のなすがままの性玩具となった。

華奢で白い裸体を大の字に拘束され、グロテスクなゴリラの被り物を被り
被り物の隙間から、流れるような綺麗な黒髪を覗かせる女の姿は
全てがアンバランスで卑猥だった。

詩織の膣内は、やはり蜜で溢れていた。
愛液は少し少ないものの
詩織の肉壁は、普段俺に犯されているときと同じように
柔らかく絡みつくようだった。

ときには肉棒を深く突き、ときには肉棒で膣内を掻き回し
俺は詩織の膣内を滅茶苦茶にした。

「…あっ……ああっ…あっ…」

誰とも分からぬクラスの男子の肉棒に犯されても、詩織は
肉棒に屈服し、女としての声を上げていた。

肉棒に完全に屈服したかのように、詩織は肉棒の動きに合わせて声を上げ
詩織の肩は、肉棒の律動に合わせて弱弱しく上下した。

自分から始めた悪戯だが、
しかし、この悪戯によって俺は大いに苛立った。

もっとも、詩織は、俺など比較にならないほど
深くショックを受けているだろう。
だが、当時の俺は、上に書いたように次第に人間性を失っていっており
詩織の心の痛みにはかなり鈍感になっていた。

一方では、苛立ちのようなものを感じながらも
他方では、詩織が別の男に犯されたときの反応を見て、俺は異常に興奮し、
詩織のあえぎ声で頭を沸騰させていた。

頭の沸騰した俺が詩織の膣内を激しく犯すほど
詩織は蜜を溢れ出させ、それが俺を不快にもさせていた。

やがて、俺は詩織の中で果てた。

ゴリラのお面を被った女は、
お面の中で、ヒックヒックとすすり泣く声を漏らしていた。

ゴムの始末を終えた俺は、詩織からゴリラの被り物をとった。
詩織は、被り物を取られまいと必死に抵抗したが
両手足を縛られている詩織の抵抗など物の数にも入らず、被り物は簡単に取れた。

首を振ってアイマスクを取られまいと抵抗した詩織だが
アイマスクも簡単に剥ぎ取られた。

アイマスクを剥ぎ取られた詩織はそれでも抵抗を続けた。
マスク取られた後、詩織は顔を勢いよく背け
首の振りで髪を顔にかけて、必死に自分の顔を隠した。

詩織の顔にかかる髪を俺が掻き分けたとき
詩織はようやく、強姦した犯人が俺であることを知った。
詩織は、目を大きくさせて驚いていた。

「…なんで?…さっきの…ずっと…佐藤君だったの?……」

「そうだよ。
いいから掃除しろよ」

俺は詩織の顔の上に跨って、詩織の顔の上に肉棒を置いた。
拘束され、不自由な姿勢ながらも、詩織は懸命に首を動かし
自らの口で、俺の肉棒に残った精液を拭き取った。

「……あの…佐藤君の…友達は?…」

「今日は、最初から俺とおまえ以外、この家には誰もいないよ」

「…でも…島田君の声…聞こえた…」

「ああ、それ、昔撮ったビデオ再生してただけだよ」

「………………」

詩織の体の反応に苛立ち、すっかり興ざめした俺は、
その日はもう、ソフトSMなどする気になれず
お開きにするために詩織の拘束を解きながら、
詩織の質問に答えた。

「……全部………嘘……だったの?…」

「嘘じゃない。そういうプレイだ」

今日の強姦事件が偽りもので安堵したのか、
それとも、残酷な嘘を付く俺への怒りや失望なのかは、分からない。
詩織は、子どものように声を出して泣き始めた。

拘束を解かれた両手で顔を覆って
詩織は大きな声で泣き出した。

いつもなら、ここで詩織を抱きしめ、慰めるんだろうが
その日の俺は、苛立っていて、そんな余裕がなかった。

俺を苛立たせている張本人である詩織に、慰めの言葉を掛けられるほど
当時の俺は大人じゃなかった。

号泣する詩織を放置して
俺は、詩織の拘束を解く作業と、
使用した小道具を片付ける作業を黙々と続けた。

拘束を解かれた詩織は、ティッシュをとって自分の股間を拭くと
さっきまで詩織の体を覆っていた毛布で裸体を隠した。

それから詩織は、毛布に包まったベッドのヘッドボードに寄りかかって、
アイマスクの下の敷きものとして使ったハンカチで涙を拭きながら
一人泣いていた。

俺がリビングでビデオなどの片づけをして
ゴリラのお面やアイマスクを元通りにしまい込んで、自分の部屋に戻ると
詩織はある程度落ち着いていた。

「…どうして…あんな…酷い嘘…付いたの?…」

まだシクシク泣きながら毛布に包まる詩織は
部屋に戻った俺に尋ねた。

「クラスの男子がすぐ下にいると思った方が、おまえ興奮するだろ?」

「…そうじゃ…なくて…クラスの…男子が…
…この部屋に…来るって…嘘…」

詩織はまた、泣き方を激しくして俺に再度尋ねた
嗚咽交じりに、途切れ途切れに詩織が言った。

俺はすぐには答えなかった。

一刻も早く詩織の顔を視界から消したい気分だった俺は
詩織の質問に対しては無言のまま
洋服ダンスから詩織の制服と下着を出して
詩織の座るベッドの上に乱暴に放り投げた。

「まずは服着ろよ」

「…うん…」

詩織は、ハンカチで涙を拭きながら
ベッドの上に乱暴に放り投げられた下着を身に付け
ハンガーごとベッドの上に放り投げられた制服を着始めた。

俺は勉強机の前の椅子に座り、詩織と目が合うのを避けるように壁を見ていた。

「……今日の……佐藤君…………」

涙を拭きつつ制服を着る詩織は、
途中まで言いかけて言葉を止めた。

「俺がどうした?」

不機嫌丸出しの声で、俺は詩織に言った。

「…あの…………何でもないの……ごめんなさい…」

詩織の言いたいことは分かる。
「今日の俺は冷たい」と言いたいんだろう。

そして詩織は、今日のことで心に深い傷を負っていて、
たとえその原因を作った俺からの言葉であっても、
慰めの言葉や、癒しの言葉がほしかったんだろう。

普段の詩織は、少しぐらい粗略に扱われても
不満を口にするやつではない。

途中で言葉にすることを止めたものの
詩織から慰めの言葉を求めるなんて
やはり相当辛かったんだろう。

だが、その日の俺は、自分の心の中のイライラを
詩織に極力ぶつけないようにするだけで精一杯だった。

制服を着終えた詩織は
ガラステーブルの前の座布団に正座して座った。
俺は相変わらず、机の前の椅子に腰掛けていた。

いつもなら、行為が終わるとベッドの上で詩織を腕枕し
繰り返される陵辱で苦しむ詩織の
重苦しい心情を聞き、詩織を慰めているところだ。

しかしその日は、普段の腕枕の距離を考えれば不自然なほどに
俺と詩織は、距離を置いて座っていた。

お互い、しばらく無言のままだった。
詩織が泣き止み、鼻を啜るのを止めても、お互い無言だった。
暗く、重苦しい空気の中、時計の音だけが聞こえていた。

「…あの………………」

詩織は、また言いかけて止めた。
また重苦しい沈黙になる。

「何だよ?
言いたいことがあるならはっきり言えよ」

俺は、苛立ちをそのまま詩織にぶつけるように
強い口調で言った。

「…ごめんなさい………」

詩織は謝り、しゅんとした。
俺の声に怯えた詩織は、また黙ってしまった。

また時計の音以外聞こえなくなる。

「何だよ?早く言えよ。
ずっと待ってんだよ」

「…あ…ごめんなさい……
…あの………今日は……なんで……あんな嘘を……
…あの…言いたくないなら……もう……いいから…
…佐藤君が…聞かれなたくないこと…聞いたのなら…謝るから…」

怒鳴られた詩織は、怯えながら俺に尋ねた。

「いや、答えてやるよ。
おまえが他の男に犯されて、感じるかどうか知りたかったんだ。
どうだ?
気持ちよかっただろ?」

俺はまた、責めるような強い口調で詩織に言った。

「…あの…すごく…ショックで………目の前が…真っ暗で……」

詩織はハンカチで口元を押さえ
涙をこぼしながら答えた。

「でも気持ちよかったんだろ?」

詩織は、顔をくしゃくしゃにして、
無言で首を横に振った。

レイプもののドラマなどで、レイプされた女性に恋人や夫である男が
「感じたのか?」と聞くシーンを見たことがある。
傍観者としての立場でテレビの画面を見ていた俺は、
何という愚かしい質問をする男だろうと思っていた。

しかし、現実に他の男に犯されたときの詩織の反応を見た俺は
以前、自分が愚かな質問だと馬鹿にしていた質問を
俺自身の口から詩織に投げ掛けていた。

口にしてから、自分が今、女を寝取られた三枚目の俳優のような
不恰好で愚かしい質問をしていることに気付いた。
しかし、苛立ちの感情を制御できなくなっていた俺は、
その、みっともない行為を止めることができなかった。

「じゃあ、あのマン汁は何なんだよ?
なんで、アヘ声出してんだよ?
嘘付くなよ。このメス犬が」

言ってから、自分でも言い過ぎたと思った。
だが、頭に血が上っていた俺は、心情的に引っ込みが付かず
すぐに失言を取り消し、詩織に謝ることが出来なかった。

俺の酷い暴言を聞き、詩織は俯き、黙り込んでしまった。
しばらく詩織は、俯いて床に目線を落としていた。

素直に失言を取り消せず、きまりの悪かった俺は
詩織から目線を外して、壁の方を見た。

お互い何も言わず、重い空気の中
また時計の音だけが響いた。

「……メス犬かあ………はは……」

長い沈黙の後、詩織がポツリとつぶやき、失笑気味に笑った。

ふと詩織を見ると
力のない笑い声とは裏腹に、
詩織は速いペースで涙をこぼしていた。

声も出さず、
涙を拭くのも止め、
正座のまま涙だけを、早い勢いで
膝の上に重ねて置かれた手の甲に落としていた。

乾いた失笑とは裏腹に、
詩織の表情は絶望した人間のそれだった。

今までの調教の中で、詩織は何度も泣いている。
しかし、こんな泣き方をする詩織は、今まで見たことがなかった。

「おまえさ。
他の男でも何でもいいなら、サポやってみるか?」

「………サポ…って?……」

詩織は静かに涙を流しながら、暗く沈んだ声で尋ねた。

「サポはサポート。援助交際だよ」

俺としては、援助交際をしろなどと言われたら
詩織が嫌がると思った。

詩織が嫌がるのを待ってから、
他の男と寝るのが嫌なら、詩織はメス犬じゃないと言って
会話の流れの中で、自分の失言を無理なく撤回するつもりだった。
これは、自分の失言を撤回するための布石の提案だった。

詩織の異常な泣き方に驚いた俺は
急遽、前言を撤回するために、そんな布石を打った。

「…………いいよ……」

詩織の答えは、俺の予想を覆すものだった。

予想さえしなかった展開に、俺は呆然とした。
詩織の答えを聞いた俺は、急に胸が苦しくなった。

本心では、詩織が援助交際するのを止めさせたかった。
だが、言い出したのは俺であり
つまらないプライドに囚われた俺は、もう引っ込みがつかなかった。

我ながら、小さな男だと思う。
詩織の節操のない体の反応に苛立っていて、
さらに、詩織が援助交際を承諾したことに失望した俺は、
素直に謝罪し、自分の吐いた言葉を引っ込める
ほんの少しの勇気を失っていた。

「そうか。
じゃあ、適当な相手、今度俺が探しとくから」

引き際を見失った俺は、さらに自分が絶望する方向へと
話を進めて行った。

「……うん……………」

それだけ言って、詩織はまた黙り込んだ。

詩織は、相変わらず、絶望した表情で床の一点を見つめ
静かに涙を落とし続けた。

正直言って、詩織が援助交際を承諾したのは大きなショックだった。

まだ時間的には少しだけ余裕があったが、
詩織の顔を一刻も早く消したかった俺は
詩織が泣き止むのを待ってから家に帰すつもりだった。

しかし、詩織はなかなか泣き止まず、
長い時間、床を見つめ
声も出さずに、静かに涙だけを零していた。

やがて詩織の涙も枯れたが
詩織は相変わらず深く沈んだ顔をしており
泣いていたときと同じように、俯いて床の一点を見つめ
一人、暗い自分の世界へと入り込んでいるようだった。

「今日はもう帰れよ」

「……うん…………」

俺の言葉に促され、詩織は立ち上がり、鞄を手にした。

いつもは詩織を自宅付近まで送るため
詩織と一緒に玄関で靴を履くが
その日、玄関で靴を履いたのは詩織一人だった。

俺は、玄関で靴を履く詩織を、
玄関の上から黙って見下ろすだけだった。

「今日は送らないから。おまえ一人で帰れ」

玄関で靴を履いて振り返った詩織に、
俺はそう言った。

「……そっか……うん……そうだよね…」

詩織は俯きながら、悲しそうな顔で
独り言のようにそう言った。

「…ハンカチ…勝手に…借りちゃった…
…命令で使ったんじゃなくて…私が勝手に使ったんだし…
…洗って返すね…」

詩織は、アイマスクの下に敷き
その後、詩織が涙を拭くのに使ったハンカチをポケットから出して
そう言った。

「いいよ。
おまえが俺の家のもの濡らすなんて、
いつものことだろ」

そう言って、詩織の手からハンカチをもぎ取った。

深く考えずに言ってしまった一言だが
これも、大きな失言になってしまった。

そんなつもりで言ったのではないので、すぐには気付かなかったが
まるで、いつも大量に愛液を溢れさせ、尻の下に敷く衣類などを濡らす詩織を
淫乱女だと非難するかのような言葉だ。

その一言を聞いた詩織は、また顔を歪め
ぐっと涙を堪えるかのような顔をした。
涙を堪えるような顔をしながら、詩織は玄関のドアを出た。

「おやすみなさい」

「ああ」

玄関を出たところで詩織は振り返り、
頭を下げて一人帰っていった。
詩織の最後の挨拶は、涙声だった。

詩織を見送り、玄関の鍵を閉めた俺は、
2階の窓から、俯いてトボトボと一人歩く詩織を見ていた。

途中、詩織は一度立ち止まり
振り返って俺の家のほうを見た。

俺の部屋の電気は付いていた。

俺は自分の部屋の隣の部屋から見ていて
その部屋の電気は付けていなかった。

だから、詩織の目に映ったのは
誰も見送る者のいない俺の部屋の窓だけだと思う。

振り返って俺の家の方を見た詩織は
また前を向き、トボトボと寂しそうに歩き出した。

一人になった俺は、
詩織を絶望のどん底に突き落とすような悪質な嘘を付いたことも忘れ
詩織を深く傷つけるような残酷な言葉を吐いたことも忘れ
詩織が援助交際もOKするような
どんな男とでも簡単に寝るような女に堕ちたことと
誰に犯されても歓喜の声を上げるような女に成り下がったことに
深いショックを受け、落ち込んだ。

このとき、俺は詩織を好きだったかというと
そんなことはなかったと思う。

姉のいる友達から、彼の姉が男と付き合い始めたとき
姉をとられたような嫉妬心と喪失感を味わったと聞いたことがある。

彼は、別に姉に恋心を抱いていたわけでもなく
姉とどうこうするつもりも全くなかったが
それでも、姉に初めて恋人が出来たときは、
自分だけの姉が、どこの馬の骨とも分からない男にとられる感じがして
数日落ち込んでいた。

落ち込む理由を正直に話してくれた友達に対して、俺は

「なんか、娘を嫁がせる父親みたいなこと言ってんな。
まあ、お父さんもお前も、お前の姉貴の家族なんだし、
弟のお前が、父親と同じような気持ちになるのも普通なんじゃないか?
きっと、姉貴がいるやつなら誰でも通る道だろうから、そう気にすんなよ」

と言って笑った。

詩織に援助交際させる羽目になった俺は
今、そいつと同じような喪失感や嫉妬を味わっているのではないかと、
そのとき思った

一人っ子なので、姉や妹に恋人が出来たときの気持ちはよく分からないが
もし、玩具のように可愛がっていた妹が、
援助交際を始めると分かったら
今の俺のような気持ちになるのではないだろうか。

他人には「気にするな」とアドバイスしたが
いざ自分のこととなると「気にするな」など、全く不可能な話だった。

俺の所有物であり、俺だけの奴隷であったはずの詩織が、
他の男に奪われる苦しみに俺は苛まれた。

今振り返れば、冷静に自分の心情を分析できるし
社会人となった今なら、詩織に対する感情も簡単に制御できると思う。
しかし当時の俺は、そこまで成熟した人間じゃなかった。

俺は、自分こそが、そこまで詩織を追い込んだ張本人であることも忘れ
自分の苦悩の原因を全て詩織のせいにし始めた。

なんだあのビッチは。
あんな女は、所詮、玩具として遊んでいただけだ。
別に俺の彼女でもなんでもない。
どこまで堕ちようが、誰と寝ようが俺の知ったことか。
あいつの本質は、誰とでも寝るような尻軽女だ。
じゃあ、俺が一つ援助交際デビューでもさせてやろうか。
そういうプレイもいいだろう。

そういえば俺は、最初は詩織に援助交際させて
他の男に犯されて泣き叫ぶ詩織をベッドの横で眺め
楽しむ妄想もしてたはずだ。
よし。その妄想を今、現実のものにしてやろう。

どす黒い感情を詩織に向け、
心の中で詩織を罵倒し、詩織を軽蔑することによって
俺は自分の苦悩を軽減し、心のバランスを保っていた。

対人関係のトラブルがあったとき
二つのタイプがあると、詩織が言ったことがある。

一つは、トラブルで生まれた不満を怒りに変えて怒る人
もう一つは、トラブルによるマイナスの感情を一人で抱え込んで
暗く落ち込む人だ。

詩織は、自分はトラブルがあると一人落ち込むタイプであり
不満を怒りに変え、相手に対して怒るタイプの人間を
言うべきことをしっかり言える強い人だと言った。

だが、俺に言わせれば、それは全く逆だと思う。
トラブルがあったとき、
弱い人間である俺は、トラブルに潜む自分の問題や
自分の気持ちの矛盾を直視することができず
トラブルによるフラストレーションを、全て他人のせいにしてしまう。
自分の問題を直視し、自分の責任を自覚することが嫌で、
そこから逃げてしまうのだ。

結局、そういう弱いタイプの人間は、
自己嫌悪に陥ることなどほとんどなく、全てを他人へと責任転嫁する。
裏を返せば、怒りを他人へと向けなければ、
心のバランスを全く保つことができない弱い人間なのだ。

トラブルによるフラストレーションを、他人のせいにせず
自己嫌悪を恐れることなく、自分の問題として処理できる
詩織のような人間こそが、本当に強い人間だと、俺は思う。

翌日、詩織は学校でも暗かった。
いつも一緒にいる地味な友達と集まって談笑はしているのだが
そのときの詩織は無理をして笑っている感じだった。

授業中もノートをとらず、考え事をしている時間が長かった。

おそらく詩織は、相当苦しんだんだろう。
しかし、当時の俺は、既に人間性の崩壊も進行し
詩織の心の痛みに対してかなり鈍感になっていた。

家に帰ってから俺は早速、出会い系サイトを漁ってみた。
当時、高校生だった俺には、女子高生を買う金などなく
出会い系サイトをしっかり見たのは、それが初めてだった。

横浜市 差歩 F有ゴ別3 生別4

大体、掲示板にはこんな暗号を使ってやり取りがされていた。
しかし、出会い系サイトの暗号を初めて見る俺には、
まるで意味が分からなかった。
まずは出会い系サイトについて、研究する必要があった。

どっぷりネットサーフィンをして
出会い系サイトの暗号について何とか解読できるようになった。

出会い系サイトの暗号解読のために色々と調べていたとき
サブアドというものを知った。

サブアドとは、メール転送機能を利用したものだが
本来の自分のアドレスを相手に知られることなく
別のアドレス経由でメールを受信でき、
また相手のアドレスに特定の文字列を追加すれば
別のアドレスから相手に送信されたものとしてメール送信できるというものだ。

送受信ともに自分のアドレスを相手に通知せずに行える
出会い系サイトを使うには格好のツールだった。

無料のものがいくつかあったので、
早速、その一つを俺の携帯に設定した。

当時はまだ、女子高生の間で写メールが普及し始め、
それがニュースになっていた頃であった。

詩織は、当時すでに仲良しグループで揃ってPHSからJフォンに変えていたが
俺はまだ、メール使い放題のエッジを使っていた。
周りを見る限り、写メールが使える携帯を持つ高校生は少数派だったと思う。

このような時代だったので
カメラ機能付き携帯を持っていない女子高生も少なくなく
援助交際時に、写メールを送れないと言っても不自然ではなかった。

このため、俺が詩織を装って援助交際の交渉をしたとしても
相手が、それを見破ることは非常に難しい。

暗号の意味を把握し、サブアドの登録も終わった俺は
早速、出会い系サイトに書き込んだ。

「こωUゅぅレニち∋ぅひ〃ぁレヽT=レヽ∋ぅ
⊃〃有廾ホoホ別レヽちこ〃」

出会い系サイトの暗号が分からない人と
ギャル文字が読めない人のために解説すると、
俺が書いた書き込みは

「今週、日曜日に会いたいよぅ。
ゴム有の援助交際、ホテル代別1万5千円で」

というものだ。

投稿した原文そのままではないが
大体このような内容の文章を投稿した。

ざっと見たところ、そのサイトの相場は
ゴム有で2万から3万円だった。

今回は、俺が見学というオプションを付ける予定なので
相場よりも低い値段で援助交際の相手を探した。

早速、何通かメールボックスに届いた。
俺は、趣味や職業などを聞きつつ、相手の選別を始めた。

「学校行ってた頃は、結構目立ってたんですかぁ?」
の質問に、自慢話が返って来たDQNは
社会常識欠落者として最初に除外した。

できれば相手は、常識のある相手で
女と一度も付き合ったことがないようなキモオタか
詩織の父親と同じ年ぐらいの中年オヤジがよかった。

そういう、女にとって最悪の男に犯される詩織を見てみたかったし
どうせ堕ちるなら、メス犬にふさわしく
とことんまで堕としてやろうと考えていた。

そうは思ったが、なかなか詩織にとって最悪の相手は現れず
結局、自称32歳会社員に決めることになった。
自称32歳会社員は、文章から人当たりのよさを感じたし
援助交際などする人間としては、比較的まともそうだった。

いや、表現が適切ではない。
これ以外がDQN揃い過ぎて、他の選択肢がなかったという方が正しいか。
ギャル文字を使ったのが失敗だったのかもしれない。

援助交際の話を取りまとめた俺は
さっそく詩織にメールを送った。

「日曜日会おうぜ」

「はい」

「大丈夫だと思うけど、私服で来いよ。渋谷の109下ね」

「はい」

もちろん、渋谷も109も
便宜上使うだけの地名、便宜上使うだけの建造物名だ。

俺は、俺たちの住む街の近くの大きな街の、
有名待ち合わせスポットで
援助交際男と待ち合わせの約束をした。
そういう意味だと理解してほしい。

冬休みは詩織が長期旅行に行っていたため
1週間に3回という詩織を陵辱できる機会は、大分繰り越されていた。
俺さえその気になれば、3学期が始まってから
毎日のように詩織を陵辱し、繰り越しになっている陵辱の権利を使い切ることも出来た。

しかし、詩織と喧嘩別れのようになってしまい、
気まずさを感じていた俺は
援助交際をする日曜日まで、一度も詩織を呼び出さなかった。