彼女は答えづらそうに眉を寄せた後、
「わかんない」と呟いた。

「死ぬまでの予行演習なの」と彼女が言った。
「予行演習?」
「うん、いつ死んでも良いように、ちょっとずつ死に自分から近づいてみてるの」

難しくて、ちょっとよくわからなかった。

「じゃあ、死にたいの?」
「いや・・・死にたいわけじゃ、無いんだけど・・」
「?」
「よくわかんないwごめん、忘れて!!」
「いや、無理でしょ・・」
「うーん・・」

沈黙が流れた。

彼女とはその後もそんな話を暫くしてから別れた。
俺はこの1日が終わってしまうのかすごく寂しかった。

別れ際に、「絶対、嫌いになんかならないから」と伝えた。
「だから生きてくれ」って、ちょっとまた泣きそうになりながら言うと、
「だから死にたいわけじゃないからw」と言って彼女は笑った。

彼女の話は難しくて、今思えば全然俺は理解出来てなかったと思うけど、彼女を知れたことが嬉しかった。
俺が守らなきゃと思った。不思議と全然ひいたりせず、もっと頑張らなきゃと思った。

毎日顔を合わせば話しかけて、彼女はウザそうにしながらも聞いてくれた。
後になって知ったが、彼女の手首の傷の話は、結構な人数が知っているようだった。
彼女はそのことについて、「どうでもいい」といって笑っていた。

それでも彼女は、手首を切るのをやめてくれなかった。

「切ると生きる意味を感じる」って、時々言っていた。
「なんで切らなきゃ感じてくれないんだよ」って泣きながら怒鳴ったりした。

でも「ごめんなさい」って泣かれると、ほんとに辛いのは彼女なんだって思って強く言えなかった。

生きる意味がわからなくて悩んでるのは彼女なのに、
なんで俺は(生きる意味がわからなくて)ごめんなさいなんて言わせたんだと思うと、悔やみきれないくらい後悔した。

彼女はいつも、表面上は笑っていたし、やっぱり明るい子だった。
でもどこかで、全部どうでもいいと思ってそうな、そんな雰囲気も漂わせていた。

昔の俺なら、こんなことも感じなかっただろうか。
ただの明るい子だと、思っていただろうかとか、下らないことをよく考えた。
一日の9割は彼女のことを考えていた。

こんな感じで、もう高校3年生になっていた。
え?って思うだろうけど、ほんとに俺は彼女の心の闇に対してめちゃくちゃ無力で、
何にも進展させてあげられないまま3年間が過ぎていた。

変わったことと言えば、高2からは毎日一緒に学校から帰るようになったことと、
時々は一緒に遊びに行ったりするようになったことくらいだろうか。

金銭的にもバイトして彼女に尽くしたし、肉体的にも彼女の為に色々した。
でもやらされてたわけじゃなくて、彼女に生きる意味を感じて欲しかったからだった。

彼女はそうやって尽くされるのは困ると、よく言っていたけど止めなかった。
やめられなかった。

それくらいしか俺には、出来ることが無かったから。

時々遊びにいくと、いつも口論になった。
彼女の暗い顔を見ると苛々していしまって、なんでだよってキレたりした。
そうするうちに、彼女は明るい顔しかしなくなった。

俺は自分こそ死んでしまいたくなった。

生きる意味って何だろうか。
自分も考えるようになってからやっと、俺はちょっとずつ彼女の気持ちを分かるようになってきた。
それと同時に、自分がいかに彼女のこころに土足で踏み込んでいたかも思い知った。

大学受験も近づいているというのに、俺は何も手につかなった。
彼女と同じ大学を志望して、落ちた・・・。

彼女は俺を励ましてはくれなかった。
一緒に帰る通学路で、むしろ彼女は俺に怒っていた。

「馬鹿じゃないの?ほんと、呆れるよ・・」
彼女は言った。
でも俺だって本当にショックだったし、毎日毎日そんなことを言われて、イライラも募っていた。
それでも彼女の口撃はやまない。

「私なんかのこと考えて、人生を棒に振るのだけはやめて。私なんか、いついなくなるかもわかんないじゃない」
そう言った彼女に、俺は初めて手をあげた。

すごく大きな音が響いた。
彼女のおおきな目が、これでもかと開かれてこっちを見ていた。
あの怯えたような顔は、一生忘れられない。

え、携帯ネタそんなに重要だったか・・すまん、当時はPHSでした。
携帯が普及しだしたのは俺が大学の頃くらいからだったと思う。

彼女はびっくりしていた。
俺はそこで謝れば良いものを、さらに彼女を怒鳴りつけてしまった。

「もとはと言えば、お前のせいだろ!!お前が死ぬとか言うからだろ!
 お前がもっとまともにしてくれてたら、俺だってもっと受験も頑張れたんだよ!!
 お前のせいなのに、なんでそんなこともわかんねーんだよ!!!!」

彼女は固まっていた。

「好きな奴が死ぬとか言ってたら、普通それで頭がいっぱいになるもんだろうが!
 お前にはわかんないかもしらねえけど!」

ほんとはもっともっとひどいこと言ったけど、それは伏せるよ、ごめん。

彼女は俺の言葉を聞くと、ごめん・・と消えそうな声で呟いて、俯いてしまった。

こうして彼女は俺の前では不満も言わず、泣くこともせず、弱音も吐かない子になった。
俺はもう自分が嫌で嫌で仕方なかった。

彼女の気持ちは読みづらくなったが、彼女がこうして俺の言う通りにしてるのは、
自分なんてどうでもいいと、今も思ってるからなんだろうということだけがはっきり伝わってきた。

彼女のことを思えば思うほど、俺は彼女を傷つけるんだと思って、別れを考えた時もあった。
そもそも俺たちは付き合っているんだろうかとも考えた。

セックスはおろか、キスさえしたことが無かった。
下の名前で呼び合ったことも無い。
一度ふざけて下の名前で呼んでみたら、「馴れ馴れしい」と一蹴された。
馴れ馴れしいって・・

考えれば考えるほど暗くなり、俺は彼女と、距離を置く決心をした。

距離を置く決心をしてから、3日とたたず挫折した。
だってもう卒業だって言うのに、距離なんか悠長においてる場合じゃ無かった。

俺も彼女も同じ県の大学に進学する予定だったし、距離にして1時間もかからない位近かったが、
学校が別々になるというのは、いまよりかなり疎遠になるということだと思った。

それに周りの友達が言うように、「押してダメならひいてみろ」が、
彼女にはほんとに全く通用しないであろうことが火を見るより明らかだったし。

それにどうせ彼女のこと考えてしまうなら、彼女により近いところで考えたかった。
後悔しながらでも、彼女の為に動きたかった。

そして俺は決心した。

よし、プロポーズしよう。

俺は卒業式の日を狙った。

俺のプロポーズにこれほどふさわしい日は無いと思った。
彼女とはそれまで、連絡を取らなかった。
こういうとかっこいいけど、単に連絡こなかったから送る勇気出なかっただけですw
ほんとすんませんww

彼女は卒業式の日、沢山の友達と抱き合ったり写真を撮ったりしていた。
そんな中に俺は割り込み、彼女に「ちょっと来て」と言った。
ものすごいKYで彼女の友達たちの顰蹙を買ったが、これまたどうでもよすぎてどうでもよかった。

彼女を俺は、空き教室に連れ込んだ。
意を決して彼女の目を見ると、俺を見て怯えているのがわかった。

俺はまず謝った。
「ほんとにごめん」と言いながら土下座した。
彼女は「ちょっ」とか言いながら慌てていた。

「もう二度と、絶対に手あげたりしない」
「・・・」
「もう絶対に、無理な笑顔とかさせない」
「・・・」
「もう絶対に、お前の気持ち無視しないから」

「だから、また前みたいに俺に文句言ったり、俺の前で泣いたりしてください・・」
「・・」
「今度はほんとに、本物の笑顔見れるように頑張るから、
 文句言われない俺になれるように頑張るから!!!
 だから俺と・・結婚して下さい!!!」

実際は涙と鼻水でかみかみで、こんなちゃんと言えてないけど美化してみましたサーセンwww
まあでも、こんな感じのことを言ったんだよ

そしたら頭の上から、グスグス泣く声が聞こえてきた。
俺が顔をあげると、彼女が顔を真っ赤にして泣いていた。

「ちょ!佐々木!?」
「ううー・・」
「ごめん、いきなり大声あげて、怖かったよな、ごめんな・・」

俺が謝ると、彼女はものすごくしゃくりあげながら、「うん」って言ったんだ。

「ごめんなああ・・・」俺がまた謝ると、彼女はいよいよ泣きながら言った。
「違う、もっと前・・」
「え?」
「結、婚・・・」

俺は聞き間違いじゃないかと思って、立ちあがって彼女の肩を掴んだ。

「え!!??なんて!!??」

俺のあまりの必死の形相に、彼女は泣き笑いした。

「結婚、して、くれる、の?」

恐る恐る俺が聞くと、彼女は、「なんでカタコトやねん!!」と言って笑った後、
「・・生きる意味、ちょっと感じた・・ありがとう・・」と言ってまた泣いた。

俺も泣きまくった。

彼女は、ずっと生きる意味がわからなかった理由が、わかったと言った。

「ずっと、笑ってる自分じゃないと周りは一緒にいてくれないと思った。
 本当の私は全然こんな風じゃないのに、繕った私を皆が評価してくれ過ぎてて、
 それが苦しかった。ほんとの私の方で良ければ、ずっと一緒にいてください」

それからの俺は、人生ってこんなに素晴らしいのかという日々を過ごした。
エンジョイした。人生の春と夏と盆と正月が一気に来たくらい、毎日が素晴らしかった。

ほんとにもう、言葉ではうまく言い表せれないくらいだ。

大学に入って別々の暮らしがスタートしたが、彼女と俺はすごく近いところに偶然にも家を借りれたため、
毎日互いの家を行き来して、俺も彼女も、サークルだなんだと忙しい日々を送りながらも、毎日欠かさず顔を合わせた。

彼女は相変わらず愛想がいいためかよくモテていたが、彼氏がいるといつも公言してくれていた。
念願のキスもセックスも無事済ませることができた。
最初の夜嬉しすぎて、6回も致した事は俺は誇れることだと思っているww
大学2年になってからは、ちょっとした家の距離にも耐えられず、親には内緒で俺の部屋で同棲を始めた。

彼女が毎日ご飯を作ってくれた。
掃除をして洗濯をしてくれた。一緒に風呂に入って、マッサージをしてくれた。

彼女に時々ケーキを買って帰った。
貧乏学生でそんなことしかできなかったけど、彼女はいつも飛び跳ねて喜んでくれた。
数えきれないくらいの思い出が出来た。

彼女とは当然下の名前で呼び合ったし、写真もたくさん撮ったし、一緒に買い物も行った。

時々問題も起きたけど、でも二人でいつも乗り越えた。

大学2回生くらいまでは、彼女が手首を切ってる時も実は2、3度はあった。
そういうときは彼女の話を朝まで聞いた。
大学3回生では卒業や就職や、無駄に政治なんかもたくさん語った。
大学4年になるとセックスレスなんかも経験してw、俺たちはどんどん大人になった。

俺も彼女も就職した。

彼女はデパート、俺はしょぼい商社だ。
俺の努めてた会社はばりばりの成果主義で、おれは初めての営業に、毎日毎日へとへとだった。
彼女は自分の仕事が終わると、いつも俺の部屋に合い鍵で忍び込んでは掃除やご飯作りをしてくれていた。

最初はちゃんと感謝できていたし、毎日お礼も言えていた。
研修期間なんかはお返しにマッサージもしてあげたりしてた。

それなのに、俺は、彼女のそういう優しさが当たり前になってしまって、感謝することを忘れるようになってきた。

いや、忘れてたわけじゃないんだが、お返しする余裕は確実に無くなっていった。

彼女は時々、そんな俺に文句を言った。
「つまんない」とか「寂しい」とか「ほんとにすきなの?」とか・・

俺は仕事で疲れた所にそれを言われるのかほんとにめんどくさくて、でも口論にもなりたくなくて、
「うん」とか「ごめんな」とか、そう言う言葉でのらりくらりしてきた。

彼女はそんな俺に苛立っているようだった。
「真也が私にいつも向き合ってくれるから、私は生きてられる」と言っていた彼女に、俺は向き合わなくなっていた。

でもそれでも昔みたいに手首を切ったり、死ぬとか言ったりしないのは、
俺に迷惑をかけまいとしているからだろうということは、俺はわかっていた。

でもそれをほめてあげられなかった。

それどころか、なんや、我慢できるんやんけ、とか・・本当に疲れてる時は内心思っていた。
ごめんなさい

でもそんなでも、時々誕生日や記念日にはご飯を御馳走し合ったし、時々は一緒に出かけたりもした。

出かけ先で寝てしまったりもしたが、いつも彼女は黙って寝かせてくれた。
その代わり起きたら結構機嫌悪かったりして、それを不満に思ったりしていた。

ちょっとしたことで喧嘩もしたけど、ちょっとしたことで笑いあえた。
問題もあるけど、別れに直結するようなものじゃないし、わざわざ表面化させないでおこうと思っていた。

うまくやっていけてるのか、いけてないのか、俺にはわからなかった。
でも彼女を愛する気持ちに嘘は無くて、彼女が居ない未来だけは考えられなくて、
時々彼女がいなくなることを考えては、ケーキを買ってきたり彼女を甘やかしたりした。

彼女はこのままじゃだめだよねとよく言うようになった。

面倒なことになりそうで、なるべく聞かないふりをしたが
「私は真也のことこんなに好きなのに、真也は私に飽きちゃったんだね」
とか言われるとつい苛々して、
「仕事で疲れてるのに、そんなこと言うなよ」
と言ってしまったりした。

彼女はいつもごめんと言ったけど、しばらくするとまた似たような話を持ちだしてきていた。
今思い返せば、彼女は不安だったんだと思う。
自分だって仕事で疲れてるのに、ただ俺の方が帰るのが遅いと言うだけで、俺のことを労い、敬ってくれていた。
なのに俺からはなんのお礼も無くて、好きという言葉も、照れくさくてだんだん言わなくなっていた。

もっと、どうすればいいか話し合えばよかった。
このままじゃ駄目だねと言われた時に、もっと話を聞けばよかった。

もし高校の時こう言われてたら、俺はもっと真剣に向き合っただろう。
大学受験何か手につかないくらい彼女に必死になったように、会社なんかどうでもいいから、
彼女に構ってあげたらよかった。

彼女の涙を見ないふりして眠っておいて、
「昔より、愛情小さくなってきたりする?」と聞かれて、
なんで「そんなわけないだろ」とあんなに偉そうに言えたんだろう。

もっと仕事が楽になったら、何だってしてやるよと思っていた。
今だけだって、思ってた。
彼女との時間は、これからもっともっとあるんだから、ゆっくりいけばいいと思った。

だってこれから結婚だってするつもりだし、
倦怠期なんかも経験しながら、じいちゃんばあちゃんになっても一緒にくらすつもりだから。

もっと後になれば
もっともっと後になれば

そうやって問題を先送りにしてきた俺に、彼女との未来はやってこなかった。

前の日の晩は、彼女と久しぶりに晩酌をしていた。
彼女はお酒が好きで、それに強かった。
でも俺はあまり酒に強くなくて、彼女に付き合ってやることもほとんど無かった。
彼女はいつも、俺に合わせて殆どの日は禁酒していた。
「一人で飲んでも寂しいやん」
とよく言っていた。

久しぶりに飲んだ俺は、久しぶりにちょっとむらむらきていた。
彼女とは相変わらずセックスレスだった。時々、もう3カ月もないよとか、もう半年だよとか
彼女が言って来ていたけど、そう言われるとなんだか出来なかった。
でも久しぶりに、彼女を抱こうと思った。
でも疲れか酒か、いざとなると俺はたたなくて出来なかった。

彼女は「全然いいよ、いつもお疲れ様」と言って俺に毛布をかけた。
寒い日だった。俺は彼女の顔を見れなかった。
愛しさのような悔しさのような恥ずかしさのような、よく分からない気持ちが渦巻いた。
申し訳なかっただけなのに俺は、「やっぱ酒はあかんな、飲まんといたらよかったわ」と言って
布団にもぐりこんだ。

背を向けた俺にくっつくようにして彼女は、「ごめんね」と、久しぶりに悲しそうな声を出した。
謝られると余計情けなくて俺は、「おやすみ」とだけ言った。
彼女も「おやすみ」と言って、鼻をぐすぐす言わせながら眠っていた。

次の日の夕方、今日も残業を上司から言い渡された俺は、イライラしながら会社に向かっていた。
その時携帯がうるさく鳴っていたが、運転中だった俺はそれにでることが出来なかった。
妙にしつこく鳴っていたが、俺はそれを無視し、着信を確認もせず電源を落とした。

会社に戻ると、上司が慌てながら俺に駆け寄ってきた。

「お前、何度も電話したのに、何してたんだ!」と怒鳴られた。
会社用の携帯を見ると、確かに着信が何件も残っていたのに初めて気付いた。
また何か問題の処理でもさせる気かとうんざりしていると、
「お前、もういいから早く帰りなさい」
と上司が言った。

「え・・?」
「お前の親御さんから連絡があって、至急帰して欲しいとのことだ」
「・・???」
「早くいけ!!」

俺はものすごく嫌な予感がした。
携帯の電源を入れると、母親や父親、兄貴、彼女のご両親からの不在着信があった。
俺は駅に向かって走りながら母親に電話をかけようとした。
と同時に、母親から電話が鳴った。

母親は電話口で号泣していた。

「あんた、なんで電源切ったりするのよ!!何回も電話したのに!!」

母親が怒鳴るようにしてそう言った。

「仕方ないから私、会社にまで電話して・・」
「ええからおかん、言えや!!何があってん!!」

俺は母親の取り乱した声を聞いていると、自分まですごく焦ってくるのを感じてそう怒鳴った。

「あゆみちゃんが、あゆみちゃんが・・」

もうこの時点で、目の前が真っ白になりそうだった。

「じ、事故で・・大きい事故で・・」
「病院は!!」
「○○病院・・」

俺はタクシーを捕まえて乗り込み、病院まで急いでくれと告げた。

「急いで行くから」
「え、あ、んん・・はよおいで・・」

俺は歯切れの悪い母の返事に、心臓が締め付けられそうになった。

急いで来いって言えよ・・なんでやねん・・そんなことを呟きながら、既に涙が止まらなかった。

彼女は居眠り運転の乗用車にはねられて、即死だった。

いつも信号をよく見てない俺に、「まだ赤やろ!」と叱る彼女だった。
大阪人には珍しく、信号を最後までちゃんと待つ彼女だった。
電車のホームでだって、すごく後ろの方に立つ彼女だった。
「だってもしものことって、いつ起こるかわからへんやん?それがあって悲しむのは真也やろ?」
そう言って笑った彼女だった。

「事故って、いつ誰の身に起こるかわからんもんやろ」
「どんなに気をつけてても、相手が気をつけてないことだってあるわけやし」
「やからもっと気をつけてよ」
「真也が心配や・・」
「事故せんといてよ?」
「ちゃんと気をつけてよ?」
「いつか真也と、事故で離れ離れになる気がすんねん」

そう言っていつも俺を心配した彼女だった。
「ほんまや・・事故で、離れ離れやん・・」涙が止まらなかった。

現場には、彼女がスーパーで買ったであろうものが散乱していたらしい。
俺の好きなぶりの切り身とか、大根とか、缶コーヒーが沢山散らばっていたらしい。

俺は最後まで、彼女を裏切ってしまったんだと思った。
そして彼女は最後まで、俺を思ってくれていたんだと思い知った。
電話にも出ないで、彼女に最初に駆け付けたのが俺じゃなくて、彼女はどんなにがっかりしただろうか
俺が彼女を好きになんてならなければ彼女は死ななかったかもしれないんだ。
俺が彼女を殺したんだと思った。

ていうかこれから先彼女との未来が無くなったってことが信じられ無さ過ぎて、混乱がすごかった。
すごく取り乱してたと思う。自分が存在してるのかどうかもわからなくて、でも確かに俺は存在してて、彼女だけが居なかった。
でも彼女はそこにいて・・その時のことはすまんけどあんまり覚えてない。
自分の脳内がめまぐるしすぎて、周りを見る余裕が無かった・・。

俺はただひたすら泣きまくって、泣きすぎて呼吸が出来なくて、何度もゲロったことだけ覚えてる。
兄貴いわく、ゴリラかと思った(俺の泣き声)らしいけどww

話が前後して申し訳ないが、今日も彼女の夢を見たんだ。

今日は気が付いたら、俺の部屋に彼女が居た。
ベットのシーツを直してる風だった。
俺は廊下の方から彼女を見てる感じ・・というか、第3者的な目線で彼女を見ていた。

珍しく俺よりも先に、彼女が場面に登場していた感じだった。
俺は第3者的な目線から自分の意思で動けるようになったのに気付き、彼女のいる部屋へと入った。

「お、きたねきたね??」
彼女が笑った。
「ただいま」
「うん、ごめん、掃除まだ終わってないんだ・・」
「いいよ別にw」
「うん、もうちょっとで終わる」

俺は彼女の横を通り抜けてベットに寝転がった。

彼女は部屋の掃除をしながら俺をちょっと恨めしそうに横目で見た。

「もー!さっき直したんやで!こらあーっ!!」

そう言って彼女はベットにダイビングしてきたのに、なぜか衝撃も重みも来なかった。
あれ、と思って見まわしたけど、彼女はどこにもいなかった。

あ、今日ももう帰っちゃったのか、とぼんやり思いながらうとうとする夢だった。

6月17日の夢

彼女とケンカする夢だったらしいけど詳しく書いてない。
ごめんごめんって書いてる。
俺は結構記憶力が良い方で、夢でも現実でもはっきり覚えてることが多いんだけど、
なぜかこの日の夢は全然覚えてないや。でも辛い夢だったのかもな

6月18日の夢

俺は外をジョギングしていた。近くのココイチの前を通りがかり、
「ココイチって美味しいけど、ジョギングしてる時はインドカレー以外考えられないわ」
と呟くと、いつの間にか隣を走っている彼女とハモっていた。

彼女は、「こんな長いセリフはもるとかすごくない?」と言って爆笑していたが、
俺は「よくあることじゃん」とあまりうけなかった。

彼女は運動音痴だったんだけど、なぜか突然、
「はっはっは、私においつけるかな?」と言いながらものすごい速さで走りだした。
フォームが高橋尚子そっくりだった。

それに笑って立ち止まっているうちに、彼女を見失った。

俺はココイチに行ったら彼女に会える気がしたが、やっぱり居なかった。

夢とは全然関係ないんだけど、ちょっと思い出したから書いてみる。

彼女は生前、よく感動モノのDVDとか映画をよく好んで見てたんだ。
で、それを俺にも薦めてくるわけよ。一緒に見ようって。
それはいつも夫婦とかカップルの悲しい話で、俺はそれを見るのが好きじゃなかった。
悲しい気持ちになるからね。
でも彼女はそれを無理強いしてでも俺に見せてきた。
今思えばあれは、「これを見て二人の時間についてもっとよく考えてよ」ってことだったのかなあなんて思うんだけど、今となっては真意はわからない。
でもそうだったとしたら、俺はほんとに悪いことしたなあと思ってる。

ていうのは、悲しい映画を見た直後は、俺は彼女に優しくしてたんだよねいつも。
彼女が死んじゃう話とか別れちゃう話とか見るとやっぱり、「ああ、俺たるんでたな、彼女のこともっと大事にしないとな」とか思って、その時だけ反省するっていうか・・。
でも少し時間が経つと、すぐ忘れちゃうんだ。
毎日の忙しさとかにかまけてた部分もあるし、実際生活していくためには、そんな風に彼女のことばかり考えてもいられないってのがその時の本音だった。

でも違ったなあ・・。俺は、彼女のためにこそ働いてたんだ。彼女との未来のために毎日頑張ってたんだなって、死んでから思った。
俺は将来は、彼女を専業主婦にしてやるつもりだった。
「私はバリバリ働いて、家事も仕事も子育ても、全部完璧にできる人間になって真也を支えるからね」って言ってくれてた彼女に、「金は俺が稼ぐから、お前は家にいて、だらだらしててくれよ」って言える人間になりたかったんだ。

人間って、目の前のことしか見れなくなる生き物だと思う。これは仕方ないことなんだ。
その時々で大切な人のかけがえのなさを強く感じても、のどもと過ぎればじゃないけど、やっぱり馴れ合いになっていってしまうもんだと思う。
でも、時々でもいいから、相手の大切さをもう一度確認する時間っていうのを、なるべく積極的に持ってほしいと思う。
このスレを見て恋人に優しくした1か月後、また恋人に冷たくしてしまっててもいいと思うんだ。だけどまた近いうちにそういう機会を持って、大切な人に大切だって伝えてあげてほしい。その繰り返しでもいいからさ。
だからくだらないこんな俺の話でも、そういうきっかけの一つにしてくれるなら、俺は本当にそれが嬉しいよ。
みんなありがとう。俺も頑張るよ。

6月19日の夢

俺は携帯で、なんか覚えてないけどゲームをしてた。
かなり難しいゲームで、すぐゲームオーバーになる。
「うわ、まただ・・」
もう何度目かのゲームオーバーになって画面が暗くなったとき、画面に俺以外の顔がかすかに映り込んだ。
「貸してー貸してー私もやるー!」
いつの間にか一緒に画面を覗き込んでた彼女が、俺の手から携帯を取った。
「でも結構難しいよ、大丈夫?」
「よゆー」
彼女はゲームは一切やらないんだが、なぜか自信満々でそういうと、楽々ゲームをクリアしていった。
「すげえなお前・・」
ちょっとふてくされながらそういうと、彼女が照れくさそうに笑ってスッと立ち上がり、俺の携帯をマイクのようにして
「次は?新大阪、新大阪(だったかな?)お降りの方は・・」とか言い出した。

気づいたらそこは電車の中になっていて、ドアが開いたのを確認すると彼女は「じゃあね」と言って降りていった。
俺はびっくりして彼女を追いかけようとしたがドアが閉まって追いかけられなかった。
携帯で彼女に連絡を取ろうとしたが、彼女が携帯を持って行ったのかどこにもなかった。
仕方なくもう一度座席に座った俺は、そのまま一人旅に出ることにした。・・という夢。

6月20日の夢

俺と彼女は一緒にお風呂に入ってた。
彼女はバスタブに手をくっつけて、
「見てこれ、赤ちゃんの手?」と言って笑った。
屈折で小さくなった手を、嬉しそうに俺に見せてくる。
これ実際よく彼女がやってて、なんか知らないけど彼女は毎回すごい喜んでたw
「お、ほんとだ、じゃあ体も小さくしてみ」
と俺が言うと、彼女はふざけてバスタブに体をくっつけて、「おりゃー」とか言いながら笑ってた。
俺もそれを見て、「うわー、風呂が壊れるわ」と言って笑った。
彼女は膨れて、湯船をばしゃばしゃと手で波立て始めた。
するとどんどん湯気が出てきて、視界が真っ白になっていく。
「ちょ、やりすぎやりすぎw」俺は彼女を止めようと手を伸ばしたが、そこに彼女はいなかった。気づくと足を伸ばしても彼女はいなくて、「なんだ、先にあがったのか」と妙に納得して目が覚めた。

6月21日の夢

俺は彼女と一緒に長―い一本道を歩いていた。何の会話も無かった。
季節は真夏みたいで、彼女はビーチサンダルみたいなのをはいていた。
ほんとに長い間一緒に歩いた。不思議と全然疲れなくて、すぐ「疲れた」と言うはずの彼女も、なぜか普通にずっと歩いていた。

「ずっと歩いてたいな・・」俺が言うと、
「じゃあずっと歩こう」と彼女が言った。
「そうもいかないだろ」というと、「真也はすぐ弱音ばっかり。やろうと思えば何でもできるんだよ」と彼女は言った。

「そうかなあ・・」
「そうだよ、私を信じて」
「でも・・」
「大丈夫。どっちみち、このまま歩いてたら私たちも年を取って、おじいちゃんおばあちゃんになってくんだよ。普通に生きるのとなんも変わらないんだから」
「そりゃそうだけど」
「もー、いいから、行くよ!」
で、どうなったのかは覚えてないwずっと歩いてったのかなあ・・。だといいな。

いつも、よくわかんない夢が多いけど、でもたまに「これは何か意味があるんじゃないか」って夢を見ると、起きてからも結構考え込んでしまったりするwでもそんな時間も結構好きだなあ。

またまた関係ない話。
彼女が好きだったものを町で見かけると、つい買ってしまう時がいまだにある。
たとえばミネラルウォーター。

俺は水とか全然飲まないんだが、彼女は水ばっか飲んでた。
別に無意識に彼女に買ってしまうとかいうわけじゃなくて、
「あ、これ彼女がおいしいって言ってたやつだな、買ってみるか」って感じで。
でも水の違いとか俺はわかんないし、結局普通に飲んでおしまいなんだけどw

あと彼女と見たDVDとか借りちゃう。
『今度は愛妻家』ってやつを見たとき、彼女はすごい号泣しててさ。
そん時あんまり興味持って見てなかったはずなのに、今になってつい借りてみたりして。
で、このあたりですでにあいつ泣いてたなとか、そんなこと思って俺も泣くw

それから薬局。彼女は頭痛もちで、しかもなんか薬マニアだった。これは何系の薬だからどうこう、とかごちゃごちゃ言いながら薬を選ぶのが好きだった。
彼女は薬局にいたら、ほっとくと何分でもそこでうだうだするからあんまり俺はそれが好きじゃなかったのに、今になって自分から薬局とか行くんだ、おかしいよな・・。
もっと一緒にいるときにしてやればよかったのに、どれもこれも・・ほんと、俺ってバカだわ。

今日は踏ん切りつけたほうが良いって意見結構もらったな・・。

うーん、どうなんだろう。俺自身、そういう、これからについて色々考えたりはするんだよ。ただ、どうしたらいいのか全然まとまらない。
彼女が死んですぐはさ、現実を受け入れるのに精一杯で、1年くらいは何も手につかなかったし、いわば混乱状態だった。

でも2年目3年目って、彼女のいない季節何回か過ごして、それまでは常に一緒だった彼女がいない生活してるうちに、
「ああ、もういないんだな」って、なんか理解してきて、慣れも出てきた。
ただ心のどこかに常に彼女がいて、気持ち的には彼女とずっと付き合ってるような、遠距離恋愛してるみたいな気分だった。
(今もそんなとこ微妙にあるけど)

そんで4年5年って経って、今度は周りが、「そろそろ・・」って感じになってきた。
結構厳しい先輩とか、母親とかは「いつまでも拘ってないで新しい人みつけろ」って言うんだよ。
でも俺は、自分がどうしたいのかもよくわからない。

彼女のことがずっと好きだし、なんか・・実らない片思いはやめろって言われてるような・・頑張ればどうにかなるんじゃないかみたいな・・諦めたくないって、意地になってるのかもしれない。拘ってると言われたらそれまでだ。

俺はいままで、彼女が好きだ、ってそれだけで来た。
彼女はいなくても、俺の気持ちがずっとあればこの関係は終わらないような気がしてた。それで俺の一生は幸せだと思ってた。

でも今日・・俺が彼女を縛ってるかもしれないって考えたら・・。
いや、もっと、ゆっくり考えたい。母親はゆっくりしてる時間なんてないっていうけど、まだ、もう少し時間が要りそうだ。周りから見たらじれったいだろうなw
ごめんよ、いつも優柔不断で呆れられてた癖は健在だわ。ま、ゆっくりいくよ。

6月22日の夢

俺は街を歩いてた。
彼女(あゆみじゃない、誰かわかんないけどその中では彼女だった)と一緒にショッピング的なことをしながらふらふら歩いてた。
街はなんかヨーロッパ風の造りで、彼女も美人だった気がするw

大きな通りを挟んで反対側の歩道をふと見ると、小さな女の子が泣いていた。
手には風船を持ってて、目のあたりに手をやって一人で泣いていた。

俺はその子が、あゆみだってすぐわかった。でも、わかるんだけど、どういう知り合いなのかわからないんだよ。
助けに行きたいような、ほっとけないっていう身内的な感情は沸くんだけど、誰だかわからないからそれも出来ない。
しばらくそっちを見てると、女の子も顔をあげてこっちを見た。

悲しそうな顔をしてた。俺は隣にいる彼女の手を握り締めて、
「ごめんよ、今は人といるからそっちには行ってあげられないんだ」って雰囲気を出した。

なんか電車の優先座席で、席を譲らずわざとらしい咳をするような、変な気まずさで背中に冷や汗をかいていた。

女の子はすっくと立ち上がると、「わかったよ・・」と言って路地に入っていった。
広い大通りを挟んでいたのに、はっきり聞こえた。女の子はいつの間にか成長していて、後姿があゆみにそっくりだった。

6月23日

彼女と、昔よく通学につかった駅にいた。
彼女はフルーリーみたいなのを手に持ってた気がする。
なぜだかわからないけど、喧嘩に発展しそうな、変な空気だった。

無言で先々歩いていく彼女。
彼女はいつもは異常に歩くの遅いくせに、不機嫌だとまた以上にせかせか歩くやつだったんだけど、この日もそれ。

俺は自然と、彼女の早歩きを見るうちにイライラしていた。
俺はイライラしたまま、彼女を追い越してやった。
背の低い彼女ごときの早歩き、抜かそうと思えばいつでも抜かすことが出来た。
(機嫌逆なでするだけだから実際はしたことなかったけど。)

追い抜かしてから後ろ振り向いたら、彼女がいなかった。
はあ?って、イライラしながら言ったら、
「ねえもうやめてよ」って、後ろから声がした。

さっき追い抜いたはずの彼女が後ろに立って、俺を涙目で見つめていた。

「は?」
「もうやめて」
「何をだよ」
「もういやなの」
「だから何が」

悲しそうな彼女に反し、俺はいらいらしていた。

「真也、私のこと、もう、幸せにしようとしないで」
「・・は・・」
「幸せになんかなりたくない!!生きる意味なんか知りたくない!!うわあああああ」
急に叫びだした彼女に、俺はあっけにとられていた。

「ごめん、ごめんな、ごめんごめん」
俺は周りの目を気にして(実際人がいたかは定かじゃないが)必死にとりあえず謝った。

そしたら彼女が、「私、人の気持ちがわかりすぎちゃうの」と呟いた。
因みに生前からこれはよく言ってた。

「だからね、真也のその、とりあえずって態度が、もう我慢できないの!」そう言って彼女は泣いた。

「ご、ごめんごめん」
「あわててる」
「そりゃそうだろ、お前が泣くから・・」
「人目を気にしてる」
「そりゃ多少は・・」
「ちょっとずつ面倒になってきてる」
「そんなことないよ・・」
「ある」
「ない」
「あるよ」
「ないって!!
「ほら、嘘」

彼女は俺の心情を気持ち悪いくらい読み取って、それをいちいち口に出した。
俺はそんな彼女にイライラしてしまって、
「じゃあお前こそ、俺の気持ちそうやって覗くのやめろよ!気味悪いんだよ!」
と怒鳴ってしまった。

現実では彼女を怒鳴ったことなんて数えるほどしかないのに、どうして夢の中の俺は、こうもすぐ彼女を怒鳴ってしまうんだろうか・・。
彼女はすごく悲しそうな目をした。
「いま私のこと、いなくなれって思った・・」
彼女は呟いた。
「そんなこと思ってねえよ!」俺は怒鳴った。
実際思ってもいなかった。でも彼女は悲しい目をしたまま、
「ごめんね」と言って、どこかへ歩いて行ってしまった。
俺は頭を冷やしてから謝ろうと思ってそのまま、彼女をほおっておいた。
いやなブレーキのような、へんな激しい音で目が覚めた。

起きてからこの日はずーっといろいろ考え込んで何も手につかなかったっけ・・

いま俺が見てる夢について、いろいろ思うことを書いてみる。

彼女が俺に何か伝えたくて出てきてるんだっていう、いわばちょっとオカルト的な?考えが1つ。
それから、俺が無意識に彼女を求めすぎて、それが夢として表れてるんだっていう、心理的な考えが1つ。

前者は彼女が、後者は俺が原因。

あとはどっちもってのも考えられるけど・・。

あと夢の特徴もいくつか。

1.夢の中では、いつも俺が先に場面に登場する。(というか、俺が認識するのは彼女よりも自分の存在が先)
2.彼女と行ったことのある場所が登場する。
3.どんなに短い間でも、彼女は絶対出てくる。長―い夢のほんの一部だけとか。
4.いつも彼女が先にいなくなる
5.たいていの場合、「もういくね」などのサインを出したり、電車から降りたり、いつの間にか見失ったり、追いかけられないようになってる。
6.現実には言わなかったようなことを俺は言ってしまいがち

こんなもんかな?

特徴を見てみると、やっぱり彼女は、俺が作り出した幻影なのかなって感じもする。
「いなくなった」ってところに縛られていて、そのくせ過去にこんなとこ行ったなあって場所を記憶の中で呼び起こしてるだけなのかなって。

ただ毎日ってのがひっかかるし、どんなに短くても出てくるってところも引っかかる。
本当、なんの関係もない場面でも、お構いなしにでてきて、スッといなくなる。そこに俺はきっと、彼女の意志みたいなものを感じてるんだろう。

もう忘れてほしいなら、もう少し直接的な言葉があってもいいように思う。
彼女はネガティブな発言も多かったから、「忘れて」的な言葉は俺の頭の中にもあると思うんだ。でもそれを言えば逆に、ずっと覚えていてって言葉も、直接的に出てきてもいいはずだしな・・わからないわ・・

今日は寝るよ、遅くまでみんなありがとう。おやすみなさい。