「村上春樹読んでたよね?」
 
「ああ」
 
「何好き?」
 
「俺は…ノルウェイの森かな…」
 
「私も読んだ、でもセックスのところしか憶えてないな」
 
「…最愛を失う事による自己同一性の崩壊とその再生…」
 
「何よそれ」
 
「レポートのテーマ。ノルウェイの森の主題考察って。テーマは自分で決められるんだよ」
 
「長谷川君のやってること自体は読書感想文だね」
 
「大学生のは複雑なんだよ」
 
「…目玉焼きと卵焼き、どっちが好き?」
 
「オムライス」
 
「ひどいよ、長谷川君」
 
「じゃあカレーとハヤシ、どっちが好き?」
 
「ビーフストロガノフ」
 
「ひでえなぁ、確かに」
 
「じゃあ、なぞなぞです。パンはパンでも食べられるパンは何でしょう?」
 
「…?」
 
「答えはパンです」
 
「…」
 
「…つまんなかった?」
 
「…」
 
「私ってどう?」
 
「どうって何が」
 
「男の人から見てどう思われているかなぁって」
 
「とっても可愛いくて、真面目で、もろくて、すけべで…お姉さんにしたい」
 
「…やらしい」
 
「ごめん」
 

「初めてあなたに会ったときのこと、話していい?ちょっと変だけど、私の気持ちを長谷川君にしっかり説明したい」
 
「…ほんとにいきなりだな…どうだった?」
 
「新歓コンパのときだったかな…長谷川君ものすごくかっこよかったの」
 
「…へえ」
 
「でも自己紹介のとき、長谷川君、なんていったか憶えてる?」
 
「…ジェームズ・キャメロンみたいになって、ハリウッドで百億ドル稼ぐ…だったっけ」
 
「それ聞いてドン引きしたわ」
 
「…ああ」
 
「他の子も、真希とかも引いてたもん」
 
「…え?真希ちゃんもぉ?」
 
「私のクラスの子達もドン引きよ」
 
「そいつらには言うなよ…」
 
「そのあとの言動もひどすぎて、もう憶えてないくらいだもん」
 
「ああ…」
 
「普通ならそこでサークルどころかキャンパスライフも終わりでしょうね」
 
「まあ」
 
「それがあなた、どうして今でもサークルで活動できてると思うの?」
 
「どうして?」
 
「あなたが馬鹿で真面目で、つくる作品がぶっ飛んでるから」
 
「ん??」
 
「いろんな意味で才能あるって言われてるのよ?先輩方から」
 
「あ、そうなの?」
 
「私、先輩方からあなたの作品についてなんか言われるたび、悔しい思いしてるんだから。何となくだけど」
 
「あ?、俺そんなに情熱はかたむけてないけどなぁ、勉強の方真面目にやろうって思ってたからねえ…まあ、とにかく面白いのつくろうとはしてたけど…」
 
「……でもあなたとチーム組めて本当に良かった、あなたのおかげで大学が楽しくなったもの」
 
「そうか…」
 
「頭おかしいんじゃないの?っていつも思うんだけど、時々見せる優しい表情に、私…」
 
「何語ってんだよ?恥ずかしいよ?」
 
「それに、他の人は私を女扱いしてくれなかったけど、長谷川君はとっても優しく接してくれた」
 
「ええ?その時は俺ヘタレなだけじゃないの?」
 
「ううん。それでいてとってもカッコよかった。そんな長谷川君に私いつもきゅんってしちゃってたの。であるときあなたを好きになってたのに気づいて…いつか私、あなたのプロデューサーになりたいって…そう思うようになって」
 
「俺が監督でぇ?展開早いですねェ(事務的に対応していただけなんだけど…言わないでおこう)」

「私髪型変えたの、なんでかわかる?」

「なんで俺の好み知ってるの?」
 
「あなたが描く絵コンテ、女キャラが全員おかっぱなんだもん」

「げ!ばれたか?…って気持ち悪いぞ!そこまで見てんのかよ」
 
「一度好きになれば、どんな些細な事でも気が付くものなんです」
 
「今日の為に変えたの?」
 
「うん、イチかバチかだったけど」
 
「気づけてよかった…」
 
「ほんと嬉しかったよ、泣きそうになっちゃったもの」
 
「……今日、太田とか真希ちゃんとかも来てたら、どうだった?」
 
「ここまで馴れ馴れしくはできなかったでしょうね」
 
「ここまではね…」
 
「キスはまずったって思った」
 
「俺もびっくりしたよ」
 
「後のこと何も考えてなかったなぁ…どうしようもなくて泣いちゃったもの。外で」
 
「俺、本当に気づけてよかったよ…お前の気持ちに」

 

「ねえ」
 
「ん?」
 
「もう一回キスしようか」
 
「うん」
 
「…」
 
「…」
 
「…慣れた?」
 
「冬美も上手になった」
 
「そうかな、てれるなぁ」
 
「もうちょっとしたい」
 
「いいよ」
 
「…」
 
「…ん…」
 
「…」
 
「…んく」
 
「…ごめん、もう少しで激しくなるところだった」
 
「キスぐらいならいいのに」
 
「でも歯止めが利かなくなると…下の方も」
 
「…そうか」
 
「…冬美」
 
「なあに?」
 
「大学楽しくないの?」
 
「え?」
 
「さっき言ってたじゃん、俺がいないと楽しくなかったって」
 
「…まあね、勉強難しくて、好きにもなれないし」
 
「…どうするんだよ」
 
「卒業はしたいけど、どうなるかなぁ」
 
「…どうしてここ選んだんだよ、他もあるだろ?」
 
「お父さんにすすめられたしさぁ、それにけっこう有名だしぃ…」
 
「…合格できたにしては頭が…」
 
「あなたも同じでしょ?」
 
「俺はちょっと事情が…」
 
「高校の頃はホント気楽だったもん、頑張って暗記してすこし応用すれば点数とれたからね」
 
「…そんな簡単かぁ?」
 
「私才媛だったもん」
 
「…うーむ」
 
「でも大学になると、夢とか、情熱とか、必要になってくる訳じゃない?」
 
「まあな」

「私それ欠落してたんだよね」
 
「…俺は文学やりたくて仕方なかったからなぁ、本当は東京の方行きたかったけど、地元でも出来るからってことで、ここに…でもかなり地獄だったぞ?受験期間中は」
 
「私、ずっと寝てた」

「…どういうことなの」

「あなたには夢があって、それを叶えられたわけじゃない?私夢すらないのに、もうつくれないんだもの」
 
「…」
 
「私の人生の意味はどこにあるのよ?」
 
「無理矢理つくればいいんじゃないのぉ?」
 
「どうやって?」
 
「博士号取るとか」
 
「無理だよぉ」
 
「大丈夫!俺がいる」
 
「ええ?」
 
「経済勉強してお前の替え玉になってやる」
 
「…能天気すぎるよ…」
 
「駄目かな?」
 
「うん…」
 
「でも俺達結ばれたじゃないか」
 
「ええ?」
 
「もうお前はお前の為だけに学ぶんじゃない!俺の為にも勉強してくれ(ダセエ…)」
 
「…長谷川君大好き」
 
「むぎゅ」
 
「あ、大丈夫?」
 
「いきなり抱きつくなよなぁ」
 

「…」
 
「…冬美の将来の夢は?」
 
「あなたの奥さんになりたい」
 
「ええ?やっぱりぃ?」
 
「主婦になってあなたを支えたい。もう大学中退しようかな」
 
「それはやめろよ、俺だって将来どうなるかわかんねえしさ」
 
「長谷川君は?」
 
「BBCでコンテンツ制作できればいいかなぁ…なんて」
 
「…不安だ」
 
「ほらね、難しい夢なんだよ」
 
「NHKでもいいじゃん。ていうかあんたじゃNHKも無理じゃないの?」
 
「…いや、ドラマとか教育とかNEOとか、みんなのうたとか、そんな感じのコンテンツをね…」
 
「中退はやめよ。卒業して就職しよ」
 
「そのほうがいい」

「…長谷川君」
 
「うん?」
 
「動かしていいよ」
 
「…いいの?」
 
「うん…でもゆっくりめでお願いね」
 
「ああ…」
 
「…」
 
「…締まってきた」
 
「…あ」
 
「どう?」
 
「うん、いいかんじ」
 
「…」
 
「…」
 
「…」
 
「…いい…長谷川君…」
 
「…」
 
「…はせがわくうん」
 
「…」
 
「はあ、とっても優しいのに…感じちゃう」
 
「…」
 
「…なんか喋ってよ」
 
「ごめん、でも集中したいんだ」
 
「…そう」
 
「…」
 
「…」
 
「…」
 
「…あ」
 
「…」
 
「…あ…あは」
 
「…」
 
「…ううん、この擦れる感じってけっこうなもんだね」
 
「…」
 
「慣れるのに時間かかりそう」
 
「…」
 
「はせがわくん…意外と暇だぁ、喋ってくれえ」
 
「…」
 
「…ああん、もう慣れたかも…」

「…」

「喉元過ぎれば、こんなもんだよなぁ…」
 
「…」
 
「…」
 
「…」
 
「ねえ、はせがわくん」
 
「え?」
 
「お父さんとお母さんも…こんな風に結ばれたのかな」
 
「…うん」
 

「…」
 
「…」
 
「ふう…」
 
「…冬美」
 
「ん?」
 
「…ふゆみぃ」
 
「何?」
 
「すきだぁ、ふゆみぃ」
 
「…長谷川君」
 
「ふゆみぃ」
 
「…」
 
「ふゆみ、ふゆみ」
 
「…」
 
「ぐす…嬉しいよぉ…冬美ぃ」
 
「…」
 
「…ふゆみ、ふゆみ、ふゆみぃ」
 
「…」
 
「ふゆみぃい、すきだあ…」
 
「…」
 
「冬美ぃ、冬美ぃい」
 
「…」
 
「ふゆみ、ふゆみ、おれいきそうだよぉ…」
 
「…」
 
「ふゆみぃ、ああ、ああ、あ…」
 
「んんっ」
 
「ふゆみぃ…うう…」
 
「…」
 
「冬美…」
 
「長谷川君、気持ち良かった?」
 
「…うん」
 
「…(僕の頭を撫で)よしよし、いっぱい出したのね」
 
「…」
 
「これで一人前の大人だね」
 
「…」
 
「お祝いのキスしてあげる」
 
「あ…」
 
「…」
 
「冬美ぃ…」
 
「おめでとう」
 
「…」

「長谷川君、お疲れ様」
 
「…冬美」
 
「抜いて。それからゆっくり休みましょう」
 

僕はペニスを引き抜き、ティッシュで冬美の女陰を拭きました。
なぜかヴァギナが先程より巨大に感ぜられました。
シーツには血が付いていました。
僕はあえて冬美にはそのことを告げませんでした。
 
「冬美…」
 
「私の側に寝っころがって」
 
「ああ…(そのようにする)」
 
「長谷川君、男前になったよ」
 
「うう…」
 
「苦しいの?」
 
「いや、もう昔の自分じゃない感じが…、身体はいつものままなのに」
 
「私だって変な感じよ?でも受け入れましょうよ。もうしちゃったんだもの」
 
「…母さん」
 
「え?」
 
「…????!!」
 
僕は口を滑らせてしまいました。
 
「長谷川君…今なんて…」
 
「…冬美って言ったよ…」
 
「お母さんって…」
 
「…ばれてるよな…」
 
冬美は目を丸くして僕を見つめていましたが、後に表情を緩めクスクス笑い出しました。
 
「お父さん」
 
「…冬美ぃ?」
 
「何なりと私に申し付け下さいな。次何してほしい?」
 
「…」
 
僕は冬美を見つめました。
実は、僕はすっかり冬美の息子のような気分だったのです。
さっきまで少女だった冬美が、成熟した女性の持つような母性でもって僕を受け止めてくれたのですから。
ですが、僕の母親である冬美は僕をお父さんと言った。
食い違いが起こっているようです…
 
「…冬美」
 
「なあに?」
 
「僕の母さんに…なってくれ」
 
「…わかりましたよ、お父さん」
 
「いやそっちじゃなくて、僕の母親に…」
 
「…そっち!?」
 
「さっき頭撫ぜてくれたよね、もう一度されたい…ぎゅっと抱きしめられながら」
 

「…」
 
「…」
 
「…こっちに来て、けんちゃん」
 
「…母さん…」
 
「もっともっとお母さんに甘えていいのよ?」
 
「うん」
 
「…恥ずかしいよぉ、何よこれ」
 
「お願い」
 
「…」
 
「…」
 
「…けんちゃん」
 
「うん」
 
「いらっしゃい。抱きしめてあげる」
 
「…むぎゅ」
 
「うふふ…」
 
「母さん」
 
「(僕の頭をなでながら)…ほんとに可愛いんだから」
 
「…」
 
「おでこにちゅうしてあげる」
 
「ん…」
 
「わたしの大切な、大切な宝物…」
 
「母さん…」
 
「これからも辛いこといっぱいあるでしょうけど、たまには私にぶつけていいんだからね?」
 
「…」
 
「その時は心おきなくわたしをこき使ってね」
 
「…お母さん」
 
「なあに?」
 
「おっぱいすいたい」
 
「…くす、ほんと大好きね」
 
「すわせてよ」
 
「どうぞ、好きなだけ吸ってね」
 
「…」
 
「(なでなで)愛してる…」
 
僕はずっと冬美の乳房を吸い続けました。

乳房の香りが、かつて僕の(本当の)母親の乳房を吸っていた頃を思い出させました。
勿論僕は母親が大好きです。
ですが、自立直前の二十歳近くになって母親に甘えるのは恥ずかしいし、機会も滅多になくて、母親の母性に包まれることをすっかり忘れていたのでした。
ですが、今は冬美が精一杯僕を包容しようとしてくれている。
僕はすっかり感激してしまい、冬美にもっともっと甘えたいと、冬美の母性を僕は欲するようになったのでした。
 
乳首が甘く勃起していました。
それがたまらなく愛おしい。
ですが、先程のように激しく攻めてしまうと、芽生え始めた暖かい愛情が壊れてしまうような気がして、ものすごくもどかしい。
僕は一旦口を離すと、冬美の胸に顔を埋めました。
 
「…ありがとう、懐かしかった」
 
「(なでなで)長谷川君、時々なら私、あなたのお母さんになってあげるからね」
 
「ありがとう…」
 
涙が止めどなく溢れ出て来ました。

僕はこらえきれず、冬美の胸で泣き続けました。

冬美は僕の頭を抱いて、優しく撫でてくれました。
冬美の汗の甘酸っぱい匂いが僕の欲求を更に刺激します。

ずーっと泣き続けました。
どれぐらい泣き続けたでしょうか、カクンと意識が途絶えました。
眠ってしまったのです。

翌朝、僕が目覚めると、冬美が側で鼾をかいて寝ていました。
 
「…午前7時…まあまあかな」
 
「…むに…あ、ハセガワ君…おはよう」
 
「おはよう」
 
「いつ札幌に帰る?」
 
「いつでも」
 
「じゃあ真希に連絡しとくわ。真希出迎えてくれるって言ってくれたから。真希と話もしたいし」
 
冬美は起き上がって、ぼりぼり頭を掻きました。
その際にぷうという音が聞こえました。
目下には隈が出来ています。
冬美はがあーっと大きく口を開けて欠伸をしました。
 
「…おばさん」
 
「うふふ…おとなになったっていいなさい」
 
冬美がにっこり笑いました。ものすごく可愛い。
 
「抱きしめたい」
 
「もうさせてあげない?」
 
冬美は立ち上がって洗面所に行きました。
僕は着替えをして、荷造りを始めました。

 
帰札したのは午前10時頃でした。
 
北口から出ると、真希ちゃんが出迎えてくれました。
 

「二人ともお疲れ様?」
 
「真希ちゃん」
 
「真希!あなたも来ればよかったのにさ、ものすごく楽しかったよ」
 
「冬美が楽しめたら、私はそれでいいよ」
 
「…ありがとうね」
 
「お疲れ様、冬美」
 
真希ちゃんが僕の方を向きました。
 
「あの…長谷川君。ちょっとお話を…すぐ終わるから」
 
「ああ、どうぞ」
 
「冬美、ちょっと待っててね」
 

真希ちゃんは冬美から離れた場所で僕と話し始めました。
 
「あの、ありがとうございます、冬美に付き合ってくれて」
 
「いえ、いいんですよ。冬美ものすごく楽しんでいましたから。僕も楽しかったし」
 
「…良かった。冬美不安そうだったんですよ。長谷川君と一緒って緊張するぅって」
 
「すぐリラックスしてくれましたよ」
 
「…ほんとうにありがとうございます。冬美ってああみえて結構寂しがり屋で、私いなかったら、男一人、女一人でどうなるかと思ったけど…無事で何よりです」
 
「え…まあ…こちらこそ心配をお掛けして…」
 
「これからも冬美を…よろしくお願いしますね」
 
「え!…あ、はい」
 

「冬美?もういいよ?」
 
「真希ぃ、大学寄っていこうよ」
 
「いいよ?。…あっ、長谷川さん、あの、二日間本当にお疲れ様です」
 
「はあ」
 
「じゃあ私はこれで…本当に有難うございます」
 
「そこまで丁寧じゃなくても」
 
「では…冬美ぃ?ごめ?ん、待ってぇ?」
 
真希ちゃんは冬美と一緒に大学へと歩いていきました。
 
「はせがわくぅ?ん、また明日ねぇ」
 
冬美が振り返って叫びました。
 
「…また明日」
 
僕は小声で手を振りました。

 
これで僕の体験談はひとまず終わりです。
これから後日談(前日談がかなり含まれている)をぼちぼち書くことにします。
 
 
冬美からはこの後、正式に告白を受けました。
僕は勿論承諾しました。
そして色々話している内に、冬美は様々な事を打ち明けてくれました。

真希ちゃんとは新歓コンパで既に意気投合していたこと。
というのも趣味(冬美には少女らしい趣味があったのです…!)と理想の恋愛、男性観などが結構符合していたらしいのです。
そして僕やその他男子を肴に、私ならあの馬鹿をこういう男にする、あんな男にするというのでその他女子を加えてかなり盛り上がったみたいなのです。
 
僕を好いたのに気づき、真っ先に真希ちゃんに相談しに行ったこと。
真希ちゃんも恋愛には疎く、どう成就させればいいのかわからず、先輩から話を聴いたり、普段は観ないラブコメやロマンス映画、男の人が好きそうなエロ漫画やアダルトビデオなどで、とにかく二人で協力して、学業の片手間ながらも研究を続けていたこと、まあ、冬美は学業そっちのけでのめりこんでいたらしいのですが。
 
太田が僕をつれて旅行に行くということを小耳にはさんだとき、これはチャンスとばかりに真希ちゃんの方から参加を申し込んだこと。
太田はかなりたじろいだそうです。
(俺が引っ掛けたって…嘘つきやがって…)僕の前では格好つけてばかりいる太田らしいと思いました。
真希ちゃんが手伝う云々というのは嘘で、真希ちゃんは太田の事情を知り、冬美の決意を汲んで、参加を辞退したとのこと。
それを告げられたとき、真希ちゃんは「男が喜ぶことをしろ」というアドバイスをくれたそうです。
冬美はただ単純にその助言をエロへと直結させてしまったのですが。

真希ちゃんは太田の許には行かず、自分の課題を済ませながら、度々ケータイメールで励ましとアドバイスを送り続けていた。
仲間思いの真希ちゃんらしいと思いました。
冬美は字義通りに受け取りすぎていたけれど。
(ちなみに太田は謎の怪力を発揮して一日でレポートを書き上げ、翌日には深酒ならぬ深コーラ(太田はアルコールパッチテストで下戸が判明、しかも未成年)で酩酊、後にギリギリ及第点でパスしていました。太田らしいと思いました)
 
恋が成就したことを報告すると真希ちゃんは泣いて喜び、抱き合いながら祝福してくれた事。
しかし、プロセスを話すと「順番おかしい、展開早い」と呆れられてしまった事。
その他色々な事を話してくれました。
 
順調に交際は続いています(自分でも本当に順序がおかしいと度々思う)。
最早尻に敷かれている感はありますし、セックスにしても冬美はかなり鈍感になっています(一生分の性欲を使い果たした、まだハタチなのに本当におばさんになってしまった、と冬美は嘆いています。手では喜んで時々してくれますが)。
元々それほど興味が無かったのでしょう、まあその方が、完全に恋愛に没頭せずに交際できていいのですが。
ただ、冬美は結婚を最終目標にしているらしいです。
たまに、冬美は「恋人としてではなく、苦痛を分かち合う道連れとして私と付き合って欲しい」と言います。
僕はそのような姿勢に非常に賛成ですし、むしろこのような姿勢だからこそ結婚を前提にした交際が続いているのかもしれません(といってもそれが後何十年…!!続くのか)。
もうすぐ一周年を迎えるところです。
記念日にはどこで過ごそうかと今は考えていますが、小樽では、ちょっと一年前のあれが激しすぎて、どうも気が萎える節があるので、札幌で過ごすことになりそうです。

おしまい。 

(初回版にも書きましたが、このお話は一応事実を元にしたフィクションであり、実在する人物、団体等とは全く関係がございません。念のため)