まず俺のスペック
大学生
ブサメン、顔でか
ぼっち

こんなもんだから大学でも浮いてて夏休みに入っても、バイト以外やることなくて
暇を持て余していた

○○さんとか○○太郎みたいな10円のお菓子あるじゃん?
俺、あれがめっちゃ好きでいつも食べてるんだけど、ストック切らしたから
買いに出かけたんよ

けど、ついでにAV借りたかったからいつも買ってるコンビニじゃなくて、
ビデオ屋の途中にあるコンビニに買いに行ったのね

そしたら、○○太郎の類の在庫が15枚くらいしかなくて、
仕方なく在庫分全部買ったんだよ

んで、15枚じゃすぐなくなるからどうしようかな…
なんて悩みながら、そのコンビニの外でタバコ吸ってたのね

そしたら、幼女が入口で泣きわめいてるわけよ
見た感じ、俺が○○太郎買い占めて、その子が買えなかったから
ダダこねてたみたい

俺は幼女キターと思いながら、反面どうしよう…と焦ってた
そうやってオドオドしてたら、その幼女の保護者っぽい女の子がこっちをジロジロ見始めたんだ

あー…これは…
と焦りながら、俺は渾身の勇気を振り絞って
「あ、あのぅ、よ、よかったらこれぇ…(ぬきゅ」
という感じにその女の子に○○太郎5枚をあげたんだ

そしたら、その女の子が
「ありがとうございます!この子全然泣き止まなくて…自分の思い通りにいかないとずっとダダこねて困るんです」
って言ってきた

久しぶりに女の子と話した俺はテンパって
「あ、はい…でゅわ」
みたいな感じでソッコーその場を後にした

んで、話は翌日
昨日借りたAVがあまりにパケ詐欺だったため、新しいAV借りにまたビデオ屋いったのよ
んで3時間くらい熟考して3本のAVを厳選。
昨日も複数借りておけばよかったなんて悩みながら
昼飯買いに昨日と同じコンビニよったんよ

んで、幕の内弁当か焼肉弁当か迷ってると
隣の人に焼肉弁当とられたんだよ
それが最後の一個で、思わず「まじかよ…」ってつぶやいてしまった
そしたら、焼肉弁当とった人に軽くにらまれた

仕方なく幕の内弁当買って、また外でタバコ吸ってたら、
「焼肉弁当残念でしたね」
っていきなり話しかけられた

まぁ、その話しかけてきた人がなんと昨日の女の子だったわけである
あ、女の子のスペックな

顔は本仮屋ユイカ似
ひんにゅう
背が高い
おしゃれ
全体的に本仮屋ユイカに似てるから、ユイカって呼ぶことにするわ

いきなり話かけられて何もリアクションできなかったんだが、
ユイカが続けて、「さっき焼肉弁当とられてるの見てましたよ笑そんなに食べたかったんですか?」
俺「は、はい…」
こんなにかわいい女の子としゃべったことなかったから緊張したけど、なんかこのまま終わりたくなかったから
俺「良かったら、この幕の内弁当もいりますか?」
なんて意味不明のことをつぶやいてしまったのである

ユイカ「え?いや、お弁当はいらないですよ^^それより、昨日はありがとうございました」

俺「あっ、いえ…むしろ僕のほうこそ買い占めちゃったんで悪かったです」

ユイカ「あの子親戚の子で昨日まで家に遊びに来てたんですよ!おかげであのあとはグズらないでおとなしく帰りました笑」

俺「あ、ああ…そうなんですか…ってっきり妹さんかと…」

ユイカ「いえいえ、私一人っ子なんですよー」

俺「へー一人っ子なのに小さいこの面倒みれるなんてすごいですね。俺なんて妹いるけど喧嘩ばっかりですよ笑」

このあたりからちょっとずつまともな声出せてたと思う

ユイカ「へー妹さんいるんですか!でも、昨日もお菓子くれたし、面倒見良い人なんですよ!実は!!」

なんて会話を10分くらいしてたけど、緊張しててこれくらいしか覚えてない…
あと、この会話中にお互いの名前を教えあった

んで、10分くらいしたらユイカが
「あ、もうそろそろ彼氏くるんでこのへんで^^」
って言い出したんよ…

まぁそうだよな、ふつうにこんなにかわいい子彼氏いて当然か
なんて思いながらも、めちゃくちゃ落胆してた…

その晩、借りてきたア○ルもののAVでうっぷんを晴らすように抜いたのはまた別の話

それから1週間くらいは、もうユイカのことで頭いっぱいだった
せめて連絡先くらいは交換したいなぁ
なんて思っていたけど、そもそも、俺の連絡先には両親とおばあちゃんくらいしかまともな人がいなかった
連絡先の交換ってそもそもどうやるんだろ…って考えながら、ひたすらア○ルもののAVで抜いた

どうにかならないかなぁ…なんて考えた結果
とりあえずユイカにもう一回会うしかないと思ったんだ
当たり前だけど

それで、俺はあのコンビニに通うことにした
時間帯は今までユイカに遭遇した12時前後

初日は遭遇することなく終了
まぁ、ぶっちゃけコンビニで遭遇するのって困難だよな
そもそも二日連続で遭遇できたのが奇跡

ところがどっこい、次の日のお昼
コンビニで車中待機してた俺が暑さを紛らわすためにアイスを食ってたら
ユイカが店内に入っていくのが見えた

タバコも2本目に火をつけると
ユイカが店内から出てきた
俺はせっかくのタイミングを逃すまいと、「あ、あの!」
と同時にくわえていたタバコを落とし、拾おうとした自分の手に火があたり
「あっちぃいいいいいい」
と叫んでしまった

俺はもう舞い上がった
まさかまたあのユイカに会えるなんて…!

俺はソッコーでアイスを飲みほし、コンビニ外の灰皿でタバコを吸って待機することした
これが一番自然な待機かつ遭遇方法だと熟慮しておいたのである

何やってんだ俺…
しかし、ユイカは天使のような対応で
「えっ、大丈夫ですか?というか俺さん・・・?」

「トイレ借りましょう!すぐに冷やさないと大変ですよ」

ユイカはそういうと、あたふたしてる俺の手首をつかんでコンビニのトイレまで連れて行ってくれた
水で手を冷やすと少し落ち着いた
おまけに俺が手を冷やしている間、ユイカはコンビニでアイスコーヒー用の氷を買っておいてくれた

ユイカはアイスコーヒー用の氷が入ったカップ?に自分のハンカチを巻き、俺に差し出した
「これあてとけば大丈夫ですよ!」

正直、たぼこの火を落としたくらいでここまでするなんて大げさな…
なんて思いながらも、こんなにやさしくしてくれるユイカにもう俺はそう
恋をしていたのである

高校のときに思い切って告白したものの
「は?お前から告白されたなんて恥ずかしいってか、最悪名誉棄損で訴えるぞ?」
なんて振られてから、2度と恋なんてするもんかと誓っていたが、そんな誓いは捨てることにした

ここまでしてもらって、特になにか話すことなく、
ユイカ「もう大丈夫みたいですね!というかよく会いますね笑」

俺「あ、いや、ほんともうしわけないです…」

ユイカ「なんで謝るんですか笑 これはこないだお菓子くれたお礼です!というかあの時お金払わなかったですよね。払います!」

俺「あ、いや、ほんとお金は大丈夫です。たいしたことないし…それより、これ本当にありがとうございます」

ユイカ「そんな目の前であそこまであわててたらそりゃこっちが何とかしてあげなきゃってなりますよ笑」

俺「ほんとお恥ずかしいです…」

ユイカ「俺さんは面白い人ですね」
そういって彼女は色白の頬で笑みを作って見せた
ここで完全に惚れた

俺「そんなことないですよ…ってかこのハンカチ洗って返します!」

ユイカ「え、いやいいですよ!このままで!」

俺「いや、そんなわけにはいきません!とりあえず今日は貸していただくんで後日洗ってお返しさせてください!」

ユイカ「そこまで言うなら…わかりました!」

ユイカ「じゃあ、やけどの具合も心配なんで、メアド教えてください!」

俺ははじめての展開に心躍ってしまった
とりあえずLINE交換しようといわれたんだが、そもそもそんなものやってないから
普通にメアド交換しようとした

だけど、俺、iphoneで赤外線?みたいなのがなくて
連絡先交換アプリも入れてなかったから手動でメアドと番号入力してもらった
俺は、俺のケータイに番号をメールしてもらった

交換したあと、もっとユイカと話したかったが、夕方から用事があるとのことでそこで別れた

家に帰ってから俺は、うれしくて仕方なくて、とりあえずソーラン節を部屋で踊ってた

しかし、このあとどうやってメールとかしたらいいんだろ…
ってかそもそもユイカ彼氏いるっていってたの忘れてた…

誰かに相談したかったが、そもそも友達すらいない俺にはそんな相手いなかった

ネットで検索したけど、どれもよくわかんなくて、とりあえずトーチャンに相談することにした

結構トーチャンとは仲良いから、こういうこと話すのは初めてだったけどいけそうな気がした
そこで俺は夕飯後トーチャンを近くのスーパー銭湯に誘った

夏の夕方の露天風呂は最高だった
俺は、トーチャンと二人用?の釜みたいな風呂につかりながら例の話を相談することにした

俺「トーチャン、俺気になる人ができて、メアドゲットしたんだけどさ…このあとどうしたらいいの?」

トーチャン「そういう話、俺から聞くの初めてだな。やっぱお前も恋愛するんだなー」

俺「そういうのいいから、どうしたらいいか教えてくれ」

トーチャン「あがったら、牛乳おごれよwwまぁとりあえずメアドゲットしたなら共通の話題とかしてテキトーにデート誘え」

俺「共通に話題ってなんだよ…」

トーチャン「ってか相手の子とお前はどういう関係なわけ?それがわかんないとなんともいえん」

俺はここまであったことを正直にすべて話した

トーチャンは俺の話をすべて聞くと
「んーそれはなんとも幸運な話だな。とりあえずそのハンカチのお礼から初めて世間話でもすれば?」

俺「俺が女の子と世間話できたら苦労しねえよ」

トーチャン「確かにwwまぁでも、とりあえずその子のことまどよくしらねぇんだろ?その子もお前のこと知らないんじゃお互いのことまず知り合うしかない」

俺「確かに…」

トーチャン「ハンカチのお礼にランチでもごちそうさせてくださいっていえば?それで一緒に飯食いながら話せばおk」

俺「でもユイカは彼氏いるっていったじゃん?大丈夫なん?」

トーチャン「ランチだったら比較的大丈夫な気がする。夏休みだし、お前昼時暇じゃん。いけるよ」

んで、俺はトーチャンのアドバイス通りに、その日の夜にユイカにメールした

「さっきはハンカチありがとうございました!氷まで買っておいてくれて助かりました!
ハンカチをお返ししたいのと、氷のお礼を兼ねて今度お昼おごらせてくれませんか?」

その日返事が返ってくることはなかった

よく見るLINEの既読?無視へこむみたいな話あるじゃん?あれよく意味わかんなかったけど、
こういうことなのかって思った

結局返事を待ちわびて朝4時まで起きて待ってたけど、返事は来ず
そのまま寝落ちしてしまった

次の日13時ごろ起きると携帯のメールアプリに新着表示が!!!

ユイカからだった!
「遅れてしまってごめんなさい。なんだかテンパっている俺さん見てると放っておけなくて…笑
ハンカチは本当に気にしなくていいですよ^^それくらいでランチおごってもらうなんて申し訳ないです」

返事が来たのはうれしかったが、これ暗に断られてるんじゃね?と思った

しかし、トーチャンから女は押せばいけるって聞いていたので、俺は食い下がることにした

「いやいや、本当に助かりました!
こないだの親戚の子とうまくつきあっていたユイカさんのお話聞いて自分も妹と仲良くする参考にしたいですし…云々
というわけで本当にランチお願いします!!」

↑結構長文だったからまとめてるけど、とりあえずランチ行きを押したんだ

そしたら今度はすぐに返事が返ってきた

「俺さんって本当におもしろい人ですね笑
ランチのお誘いでこんなに長文メール来たことないですよ笑
けど、おごってもらうのは本当に悪いんで、割り勘だったらおねがいします。」

キター!!!
トーチャンの言ったとおりだ!!!

しかも割り勘にするとかどんだけ律儀なんだこの子は…
とますますユイカに魅了されてしまった

その後、次の週末のランチならいけるとのことで、日にちをセッティングし、待ち合わせはあのコンビニということになった

週末までにできることを準備しておこうと思い、とりあえず本屋でイケイケそうなファッション誌とマジックの本を買った

しかし、ファッション誌って俺みたいなのにはダメだな…
まず書いてあることが認識できん
??コーデとかよくわからん

とりあえず、ファッションのことは妹に聞くことにした

しかし、普段妹とは、口をきくことはない…
素直に聞いてもおしえてくれるかわからない…

両親と俺は仲良いんだけど、俺と妹は感じとしては俺芋の一緒に秋葉行くようになるくらいの感じの距離感

そこで俺は素直に物でつることにした
妹は、わらび餅が好物である。
そこで俺はコンビニでわらび餅とアイスを買って冷蔵庫に入れておいた。

妹が部活から帰宅し、冷蔵庫を開けるのを俺はリビングで待機していた

そして妹帰宅
冷蔵庫を開けると
「キャーわらび餅あるじゃん!!ママナイス!」
というと

俺「おい、ちょっとまてそれは俺が買ってきた!」

妹「は?しね」

すでにわらび餅を開封している妹に俺はキレそうだったが
お願いのためすかさず土下座した

俺「わらび餅と冷凍庫のアイスはすべて妹様に献上させていただきます。
そのかわり一つ相談にのってくれまいか?」

妹「は?しね、きえろぐず、ってかアイスもあるのか…」

俺は土下座したままお願いしますと叫んだ

妹「んだよもうきもいなー
わーったよなんだよ相談って」

俺「実は…かくかくしかじか」
俺はユイカのこと、今度ランチにいくこすべてを話し、ファッションについて教えてほしいことを伝えた

妹「ってかお前それ、きもくね?コンビニで待ち合わせとかほんときもい
まぁけど、とりあえずがんばってみたらー?」

そういって妹は俺に協力してくれることになった

次の日、妹は午前中で部活が終わるため、午後に街にでて、服を買いに行くことになった

まぁここら辺は軽く流す感じで!
とりあえず、服買いに街に行く→サイズなかなかない→結局都内まで行ってオサレなの買う→帰りに妹にパフェおごる
それで帰宅って感じ

ついでに、妹が美容院予約してくれた!

なんか妹も俺の服選んでる間にプロデューサー気分になったらしく、当日のプランまで考えてくれた!

初めての美容院で、向井理みたいにしてくださいと言ったら軽く笑われて恥ずかしかったが、初めてワックスというものをつけた!
服も良し、髪もよし、洗車もしたし、準備万端ってところで前日を迎えた

メールは日程決まってから途切れていたから、確認のためもう一度メールした!

「こんばんは!明日は12時にあのコンビニで大丈夫ですよね?」
すぐに返事が来て
「はい!よろしくお願いします」

俺はわくわくしてほとんど眠れなかった

しかし、ここで俺は大失態を犯すことになった…
なかなか眠れず結局寝たのは朝方だったと思う
それで気が付いたら12:30をまわっていた…

終わったと思った…

携帯を取り出し確認すると
ユイカからコンビニつきましたよのメールと事故らないように気を付けてというメールが12時過ぎに来てた…

すぐさま、ユイカに電話した
電話するのは初めてだったけど、メールじゃ不安だったからだ

1コールでユイカは電話に出た
俺「すみません。ほんとにすみません。寝坊してしまいました…」

ユイカ「やっぱり笑 昨日遅くまで何かしてたんですか???
私待ってますから、ゆっくり来てくださいね!」

俺「本当にごめんなさい!!すぐいきまひゅうう」

俺は急いで支度して家を出た
幸いコンビニまでは道が空いていて電話から20分くらいで到着した

結局、俺がついたのは、待ち合わせの1時間遅れだった…
しかし、ユイカは怒っているどころか、笑顔で迎えてくれた

申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、この笑顔で気が緩んでしまった

俺「本当に遅れてごめんなさい
今日のこと考えたら、その、わくわくしてなかなけ眠れなくて…」

ユイカ「あははは笑 うん、まぁ待ったけど許します
普段から慣れっこですし…」

うつむきながらユイカはそういった
俺はその発言に違和感を感じながらもどうすることもできず、とりあえず、近くのパスタ屋に向かった

移動時間は15分くらいであったろうか?
車内では特に話すこともなくただ冷房の音がうるさかった
なんか緊張してなにも話せなかった

ユイカは外の景色をずっと眺めてた

そうこうしてるうちに店につき、店員に二人であることを告げた
禁煙か喫煙かを問われたが、ユイカがいるので「禁煙で」と言ったのだが

ユイカ「え、俺さんタバコ吸いますよね?私気にしないんで喫煙でいいですよ
店員さん、ごめんなさい。喫煙でお願いします」

そういって喫煙席に通された

まぁ、ここでそれでも禁煙席にいくのが紳士なんだろうけどあいにく俺はどもってただユイカに言われるがままにした

このお店は、パスタとピザが90分間頼み放題がある
この時間内ならどれだけ注文しても大丈夫だ
ただ、食べきらないと次を注文できないが…

とりあえず、俺はペペロンチーノ、ユイカはなんだかわからないエビが乗ったパスタと二人でマルゲリータを頼んだ

ものがくるまでの間、今日もまだ暑いだののたわいもない話をしていたのを覚えている
ものがくると、俺は食べることで緊張を和らげようとして1?2分でペペロンを食べ切り、お代わりを注文した

そしたら、ユイカが口をハンカチで抑えながら
「やっぱり、俺さんおもしろすぎます笑」
と爆笑していた
爆笑と言ってもゲラゲラではなく上品な感じ

それで俺はハンカチ返すの思い出して、ハンカチ返した

ユイカ「本当に洗って返してくれるなんて、俺さんは律儀な人ですね」

俺「いや、ほんとこんなことしかできなくて…」

そういってる合間に俺ペペロン2皿目が登場
ここらで緊張和らいでいたんだが、ユイカを笑わせたくて、また1?2分で食べておかわりした

そしたらまたユイカは笑ってくれた

なんか幸せだと思った

んで、こっからはお互いの環境の話した
俺の話は興味ないと思うから省くけど、ユイカは
都内の女子大に通ってること、実は同い年だったこと、家も割と近いこと、ユイカの家は金持ちらしかったことなどだ

お互いの話してる間に食べ放題コースがおわってしまった
店を出なくてはいけないので、店を出ることになった…
一応妹からこの後は近くのケーキ屋+カフェ?みたいなところあるからそこ池って言われてたので
そこに誘った

ユイカ「私、そこいってみたんです!
いつも行くところと言えば、彼氏の行きたいところで、友達とお茶するのも学校の近くなので」

俺はユイカの彼氏というワードに動揺を隠せなかったが、
「へ、へぇー、」としか言えなかった

んで、舞台はそのケーキ屋に移る
俺はモンブラン、ユイカはショートケーキ

話の流れからお互いの恋愛話になった
ユイカが「俺さん彼女は?」と聞かれたので
とっさに
「い、いや、今はいません」
と答えた

ユイカ「そーなんですか!でも今は、ってことは彼女さんいたんですね!!
俺さんやさしいし、面白いから彼女さんうらやましいなー」

俺は、なんかやばいと思ったし、実は嘘がばれててからかわれてるのかもと思い
すぐに訂正した

俺「あ、いや、誤解させてしまってすみません
今までいたことないです…」

ユイカ「そうなんですね。私こそ早とちりしてしまいすみませんでした。
俺さんモテそうなのに…もしかして、彼女はいらないとかですか??」

俺「い、いや、ほしいですけど本当にモテなくて…
ユイカさんこそ、今の彼氏さんとどれくらい付き合ってるんですか?」

するとユイカは暗い顔になって
「大体1年ですかね…」

俺は、あっ、なんか地雷ふんじゃったかなと焦ってるうちにユイカは一人で語りだした…

ユイカ「実は今の彼氏、私のバイト先のフリーターの先輩なんですけど、付き合う前から付き合って3か月くらいまではとってもやさしかったんです。
けど、それから急にわがままになって、デートもいつも向こうの都合でドタキャンとかも普通だし、待ち合わせも3時間来なくて、やっぱめんどいかまた今度、みたいな
ドタキャンもあって…」

それで今日、俺が遅刻したときにも慣れっこみたいなこと言ってたのか…と思った

ユイカ「本当は私、別れたいんです。だけどそういう話すると彼氏不機嫌になってバイト中も周りの人使って私のこと無視してくるんです
彼氏はバイトリーダーみたいな感じで普段はとても愛想良くて店長含めみんな彼氏も味方するんです…」

ユイカちょっと泣いてたと思う。

俺「それは…本当にひどい彼氏だね…
でもそれだったら思い切ってバイトやめちゃったらいいんじゃないですか?
そしたら別れても問題ないんじゃ…」

ユイカ「それも考えてて、結構前からバイトやめるか店長に話すんですけど
そしたら店長が彼氏に告げ口して、彼氏が私に怒るんです。
なんでお前やめるんだよって…」

ユイカ「だから、まわり固められてるっているか…
それでなかなか別れられないんです。バイトも仕事自体は好きなので踏ん切りつかない自分も悪いのですが…」

俺「でもそんな彼氏とこの先もそうやって付き合っていくつもりなんですか??」

そういったらユイカはそこで号泣してしまった…
周りから見たら、完全に俺が泣かせたみたいになって恥ずかしかった

俺「ちょ、う、うへぇ…ゆ、ユイカさん泣かないで…」
俺は、テーブルにあった紙ナプキンを渡した

と思ったら先にユイカは自分のハンカチで涙をぬぐっていたから、
その紙ナプキンで俺は鼻をかんだ

俺「ぶ、ぶりゅぅぅぅううううう?ズウゥん」
と鼻をかみ終えるとユイカも少し落ち着いていた

ユイカ「すみません。とりみだしてしまって…
お恥ずかしいところをお見せしてしまいました…
だけど、実は学校の友達にも普段は私が相談乗るばかりで私のことは相談できてなくて
俺さんに話せて少し楽になりました」

俺「いや、な、なんかなんもできずにごめんなさい。
でも、俺でよかったら、いつでも話は聞くんで!」

ユイカ「ありがとう!」

まぁ、そんなこんなで1時間くらいユイカの彼氏の愚痴?というか悩みを聞き
夕飯は家で食べるからということで、あのコンビニまで送り届けて解散した

俺「今日はありがとうございました!」

ユイカ「こちらこそ!!本当に俺さんにお話聞いてもらえてよかったです!!
悲しくなったら、本当に電話して、話聞いてくださいね!!」

俺「もっちろんです!」

いやーこれがデートか俺もこれで漢に近づいたかな?
なんて調子に乗りながら帰宅した

帰宅すると、部活から帰り風呂上りらしい妹がリビングでくつろいでいた

妹「お、キモ男帰ってきた!失敗した?ねぇ、失敗でしょ?どんな気分??」

ほんと性悪女だと思って

俺「妹ちゃん、お風呂上りでいい匂いするねぇ?これはアジ○ンスかなぁ?くんかくんか」

そういうといもうとにかかと落としくらった

こんなやりとりを経た後、俺は今日話したことすべてを伝えた

妹「まず、遅刻はほんとにありえないから。
次はないとおもいな、豚ッ!あと、空気読んで言葉選べよks、死ね」

妹「でもまぁ、結果的に相手の弱いところを聞き出せたのはよかったと思う」

俺「え、なんで?」

妹「だって、その子は誰かに相談したくてしかたなかったんでしょ?
それを聞き出したってことは彼女のなかでアンタは相談できる相手っていう役割を得たんだよ?」

俺「あ、な?るー
で、そしたらいつ告白すればいいの??」

妹「お前ほんと豚だな。アニメの見すぎ
相談相手がそのまま良い友達に終わることだってよくある話だよ?ここからが大事」

妹「まだ告白とかの段階じゃない。そもそも、その彼氏と別れなきゃどうにもなんないんだよ?
彼女が別れたいって言うなら本気でその方法考えないと」

俺「確かに
どうやって別れればいいの?」

妹「しね、しるか、そんくらい自分で話しかけんな
あと、こないだはわらび餅とアイスのおかげで話してあげたけど、基本菌が移るからはなしかけんな」

そういって妹は自室へ行った…

その夜、どうしたもんかと考えているとユイカからメール来た

「今日は本当にありがとうございました!車も運転していただいて!!
夏休みもあと少しですが、体調崩さないように気を付けてくださいね」

ユイカからのメールにテンションあがった
西野カナってよく話題になるけど、この時ならなんかわかる気がした

俺は
「こちらこそありがとうございました。遅刻もごめんなさい
ユイカさんこそ気を付けて!!」
と30分くらい考えた末、簡潔に送ることにした

その後ユイカから返信はなく一瞬間が過ぎた…
夏休み明けはテストあったからボッチの俺はきちんと勉強しておかないとやばい
だからユイカのことが気になりつつも彼氏と別れる方法なんて…
と悩みながら、勉強とオ○ニーとア○ニーの日々を過ごしていた

夏休みもあとわずかって時に、トーチャンと二人で飲みに行くことになった
たまに二人で飲みに行くことはある

んで、居酒屋でトーチャンとはユイカの話になった
トーチャン普段は仕事忙しいから、ユイカのこと全然話せてなくて、風呂以来のこと一気にすべて話した

するとトーチャンも難しい問題だな…
でも、ユイカちゃんもお前にちょっと気があるんじゃないか?みたいに励ましてくれた

まぁいつの時代にもクソみたいな男はいるわけで過去にトーチャンがあった男の話を延々と聞かされた

正直興味なかったからあんま覚えてない
けど、最後に

トーチャン「もしお前が本気でユイカちゃんのことが好きで彼女の幸せのためにそのくそ野郎と別れてほしいんならお前が勇気だせ
それが男ってもんだ。そのあとユイカちゃんと付き合えなくても彼女のために頑張るのは恥ずかしいことじゃない」

って言った

ちょっと濡れた

んで俺はそれから2日くらい考えに考えた
何となくどうしたらいいか考え付いていた

そんな中、夜中にユイカから電話があった

俺はびっくりしたが、すぐに電話をとって
「は、はひぃ、私ですが…」
するとユイカは電話のむこうで泣いていた

俺は冷静にならなきゃいけないと思い深呼吸してから

「ユイカさん、どうしたんですか?もしかして彼氏に何かひどいことされたんですか??」

しばらくユイカは泣いていたが、俺の問いかけに対し
「はい、、、ひっく、実は、、、、ひっく」
みたいにまともに聞き取れなかった

だから俺は
「ユイカさん落ち着いて、話せるようになるまで俺も待ってますよ」

そういってユイカの呼吸が整うのを待った

ユイカ「ごめんなさい。いきなり夜中に電話かけた挙句、取り乱してしまうなんて…」

俺「いえ、いつでも話してくださいっていったじゃないですか!大丈夫ですか・・・?」

ユイカ「実は、今日彼氏の家に呼ばれたんで、いったんです…
ところが電車が踏切確認とかで遅れて乗り継ぎがうまくいかなくて…
それで、15分くらい遅れてしまったんです。
そしたら彼氏がとても怒っていて、テレビのリモコン投げつけられて、額にあざできてしまったんです…」

俺「ほ、本当ですか?け、けがは?大丈夫なんですか???病院は???」

ユイカ「ちょっと青くなっただけなんで、大丈夫です。
けど、今まで暴力は振るわなかった彼氏が暴力ふるってきて、怖かったんです
そのまますぐに逃げ帰ってきたんですが、、メールと着信がたくさんあってこわくて…」

俺「え、それ、本当に警察とか言ったほうがいいんじゃ・・・?」

ユイカ「今もう電話も鳴りやんだし、大丈夫だとは思うんですけど…
それより明日、彼氏も一緒でバイトなのでなにされるか怖いんです」

俺はもう怒りでいっぱいだった
あんなにかわいいユイカを傷つけるなんて許せなかった
そこで、おれはもとから考えていた計画を実行することにした

俺「明日、何時からバイトなんですか?」

ユイカ「17:00?ラストです。彼氏も同じです…」

俺「わかりました。僕に考えがあります。
明日普通にユイカさんはバイト行ってください。大丈夫です。心配しないで」

ユイカはもとからまじめだから、バイトを休んだことはなかったようなので
どちらにせよ明日バイトにはいくつもりらしかった
とにかくこわかったらしい

俺はユイカが落ち着くまで励ました
2時間くらいたったと思う
ユイカが落ち着いたからもう大丈夫、明日頑張るといって電話を切った

俺は、明日、行動にでるつもりだった

ユイカのバイト先は前回のランチの時に聞いていて知っていた
地元じゃそこそこおおきなレストラン&バー?みたいなところである

俺は行ったことなかったが、今日俺はユイカの彼氏と対決しに、そのバイト先に行くつもりであったのである

俺の作戦はこうだ
まず、ユイカが働いている時間に店に普通に行く
→ユイカの彼氏とまわりのやつらの反応を確認
→いじめがないか?等をチェック、まぁ客の前では何もないとは思うが
→一回店を出て待機
→ユイカにメールして大丈夫か聞く
→なんかあったらそく突入、彼氏と話し合う

というなんともいたい作戦を考えていたわけだ
というか作戦にもなってねぇ

んで、20:00頃かな俺は一人でその店に行った
ってか、周りがカップル多すぎて完全に浮いてた

知らない店員に席を通させ、ハンバーグを注文した

店内にユイカはいなかった
休憩でも言っているのだろうと思って、ユイカの彼氏を探すことにした
情報によるとユイカの彼氏もホールスタッフで身長が185くらいの細マッチョで顔が小池徹平?に似てるらしかった

まぁ先いうと、すぐにユイカの彼氏はわかった
見た目からもそうだし、そもそも、ユイカが彼氏のこと名前で呼んでおり、店のスタッフは全員ネームプレートをしていたからである

皮肉なことに、ユイカの彼氏徹平は俺のハンバーグを運んできやがった

徹平「お待たせしました。お熱いのでお気をつけてお召し上がりください」

俺「ど、ども」

なんどよ、見た目も雰囲気も俺とは真逆のイケメンではないか…
こんな人が本当にユイカにひどいことを?と一瞬疑ってしまった

ハンバーグを食べ終えるくらいにホールにユイカが出てきた
やっぱり休憩かなと思い、ユイカにとりあえず挨拶がしたかった

それで、ユイカが俺の席近くを通った時に
「すみませーん、お冷ください」
といった

そしたらユイカがお冷を持ってきてくれた

ユイカ「え、俺さんじゃないですか!?
どうしたんですか???」

俺「うん、ごめんね、いきなり押しかけて…でもあまりにも不安だったから…」

ユイカ「いえ・・・今日はまだ何もされてませんし、特に話してもないです…
でもバイト終わったら一緒に帰ることになると思うので不安です」

そういうとユイカは去って行った。
俺もユイカの彼氏確認できたし、とりあえず、今のところ被害は受けていないようだからおとなしく店を出た

んで、店が終わるのが24:00だから俺はそれまで近くの満喫で時間をつぶすことにした
一応満喫でシャワー浴びておいた

んで店が終わりに近づくにつれ俺は心の準備をし、本当にユイカの彼氏と話して
どうにかしてもらう気だった

ユイカはバイト先には電車で来ており、いつも彼氏と途中の駅まで一緒ということで
バイト先の駅の改札で待ち伏せすれば完璧だった

しばらく改札で待っているとユイカと徹平が歩いてくるのが見えた
そこで俺は

「おーい、ユイカちゃん!!」
と話しかけた

徹平「誰?知り合い?え、っていうかさっきうちの店に来てましたよね?」
ユイカは驚いて何も言わなかった

俺「はい、ご馳走様でした。実はユイカさんとはお友達の関係で、あなたからされたこと聞いていたんです
それで実際にあなたがどんなひとなのか確かめたくて」

徹平「は?お前なんなの?ってかユイカてめーなに他の男といちゃついてんだよ」

ユイカ「ほんとごめんなさい…」

俺「そういうところが彼女は嫌だといっているんじゃないですか??やめてください」

正直内心かなりびびって焦っていたが、トーチャンの言葉を思い出し勇気を出した

俺「これからすこし話せませんか」

徹平「は?お前ほんとなんなの?つかもう終電来ちゃうから
じゃ・・・」

そういうと徹平はユイカの手を引っ張り立ち去ろうとした
そのときユイカがキャといったのを聞いた

俺は悔しくなり、同時にかなりバクバクして怖かった
けど、ここで逃げたら、ユイカは悲しむだけだ

俺はキムタクばりに

「ちょっとまてよおおおおおおお、このウスラトンカチが!!!」

と叫んだ
んで徹平の肩をつかんだ

徹平は冷静に駅員呼んでた…

俺はやっちまったと思った
そもそもいきなり押しかけ、待ち伏せし、ユイカに迷惑かけて
挙句の果てに駅員呼ばれるとは…

俺が単なるキチじゃんと…
それにユイカにとっては俺なんて単なる知り合い程度だろうしこんなことキモいと思われてるだろう…
そんなこと考えているうちに一気に冷静になった

結局駅員きたけど、俺も冷静になり事は大事にならずに解放された
そのまま徹平はユイカつれて帰ろうとしたけど、おれはもう何もできなかった

そしたら、ユイカが徹平の手を振りほどいて
「ごめん、ちょっとまって、やっぱり今後のことちゃんと今話したい
この人には相談に乗ってもらっていたの
それに徹平私と二人だと冷静になれないでしょ?
だからこの人も交えてお話ししましょう」

徹平はいきなりのユイカの反抗にただ茫然としていたように思える

んで、俺もそういうことだし、一度話し合ったほうがいいんじゃないですか?
って話しかけえると徹平も観念したのか、話し合いを了承してくれた

結局終電は逃せないからと徹平の地元の駅まで3人で行った
もちろん電車内では終始無言

俺は戦闘態勢を整えていた

んで、徹平の部屋で話すことになった
少々気が引けたけど、ほかにやっている店もなかったから仕方なくそこにした
徹平の部屋はフリーターなのかというくらい高そうな家具に13階の部屋で
ますます俺は引け目を感じた

徹平がまぁ座ってよといいつつお茶を出してくれた

俺もありがとうございます。さっきはすみませんでしたと謝った。

それで3人が座ってから5分くらい?沈黙がながれた

ここは言い出しっぺの俺がなんとかと思い、
「今まで、ユイカさんから徹平さんのこと聞かせていただきました。
もちろんお二人のことに第3者である私がとやかくいうことはできません。
しかし、ご無礼承知で申し上げます。私はユイカさんに惚れております。
そのユイカさんが悲しみ、私にあなたとのことを相談してくる姿をほっておけなかったのです」

なんか流れでユイカのこと好きって言っちゃったーと自分で恥ずかしくなりつつも
続けて
「特にユイカさんをバイト先の地位をいいことにまるでいじめのようなことをしたり、
挙句、暴力をふるうのはどうかと思います。私は許せません」

まぁ、とにかく、俺はユイカが好きで徹平が許せないってこと延々と話したんだ。
その時のユイカの顔は恥ずかしくて見れなかった

俺が気が済むまで言い続けた後

徹平が口を切り出した

徹平「確かに自分で陰湿だしよくなかったと思います。けど、俺、前の彼女に浮気されて…
そこから自分でも独占欲が強くなってしまって…もうやめます。
これからユイカのこと大切にします」

するとユイカが

「いつもそうやって周りにはいい顔して、そのあと結局、反省したふりだけして
また同じこと繰り返してきたじゃん?それで別れ話するとバイト先で嫌なことしてくるし…
信じられないよ…徹平がなげたリモコンで私あざできたの知ってる?
それとかもあやまってもらってないよ?
わたしもううんざりなの…」

続けてユイカは
「確かに徹平に隠れて俺さんに告げ口するような真似してごめんなさい
けど、私それくらいもう限界だったの…
もうバイト先もやめる決心できました。お願いします、だから別れてください」

俺は何も言えなかった

徹平は呆然としたのち、
「うん、確かに冷静に俺がどうかしてるよ、いままで何回もやり直すチャンスもらったのにな
俺さんにも言われて、なんかがっくりきたよ…
うん、わかった別れよう。別にバイトは俺がやめてもいいけどどうしたい?店長とかにもしっかり伝えるよ」

ユイカはバイトは自分がやめるといった
徹平は仕事もできるし、バイトリーダーとして店に必要だと判断したらしい
そのかわり、今後一切お互いに連絡取ることをやめることになった

正直もっともめたりして長引くかなーと思っていたけど
あっさり、ケリが付いた
てか俺何もしてねぇ…

んで二人きりで別れの挨拶とかいるかなと思って俺は先に徹平の部屋を出て、
マンション下のコンビニで待っていることを告げた

俺がコンビニでタバコ吸って10分くらいしたらユイカが出てきた
彼女の目が赤くなっていたから多分泣いたんだろうな…と

もう終電はなかったし、歩くには遠すぎるからちょっと高いけど二人でタクシー乗って
帰ることにした

帰りのタクシーで
きちんとお互いデトックスできたらしいこと
お互い次の恋愛うまくいくように約束したこと
お互いのうちに置き忘れたものは後日、バイト先経由して渡すこと
ユイカも明日、バイトやめることを伝えて、できるだけ早くやめるそうだ

んで、例のコンビニでタクシーを降りた、深夜だったし、ユイカを家まで送ることにした

家までおくる道中、ユイカにたくさんお礼を言われた
私のこと好きだって言ってくれたのも、徹平と別れさせるための
手段だったんでしょ?すごいです!

なんていわれて俺はどもることしかできなかった…

いまさらなに怖気づいてんだ…俺…

そう思ったけどなかなか本当のことが言えず、ユイカの家の前までついてしまった…

ユイカ「今日は本当にありがとうございました!俺さんも気を付けて帰ってくださいね!」

俺「あ、はい…」

俺「え、いや、まって」

ユイカ「はい?」

俺「いや、実は本当なんです。ユイカさんのこと好きだっていうのは…ごにょごにょ」

ユイカ「え?」

俺「本当にユイカさんが好きなんです!!デブで顔でかいけど、こんなに人を好きになったことありません
付き合ってください」

ユイカはなんとも言えない顔をしていたのではないか…
告白したとき俺は、ユイカの顔を見ることができなかった…

ユイカ「え、あ、あの俺さんってやさしいし、面白いし、それに今日だって男気あるなって思いました。
けど、今日さっき、あんなことあったばかりで…
何とも言えないです…」

俺「あ、そうすよね、すみません」
俺は泣きそうだった

ユイカ「バイトやめるまで返事待ってもらうことはできませんか?
全部に整理つけてからじっくり考えたいので…
それまで今まで通り、友達でいてください」

俺「わかりました!!バイトやめるときとかもなんかあったらいってください!」

そうしてこの日は別れを告げた…

人生でこんなに濃い夏はなかったと思いながら、もし振られてもすっきりした気分でいられそうだった
感傷に浸りながら帰路についた

次の日の夜ユイカからメールがあり、バイトもうまくやめれそうとのことだ
2週間ごとのシフト制らしく月末まで働いて、きっぱりやめれるようだ

その後、お互い学校がはじまり、月末まではお互いメールのやり取りだけに終わった

そして、月末になり、ユイカから明日でバイト終わりほんとありがとね!とメールが来た

んでまぁ、結論になるけども、最後のバイト終わった後に会えないかってことで
ユイカのバイト終わり、例のコンビニで待ち合わせて、ユイカを家まで送ることになった
ほんとは駅まで迎えに行きたかったけど、ユイカがどうしてもコンビニがいいというので…

帰り道

ユイカ「本当に俺さんには、いろいろしていただいてありがとうございました。
これで私も前に進めました!バイトもうまくやめれたし、これで心配事がなくなりました!」

俺「いえ、俺も、いろいろユイカさんからよくしていただきましたし、お互いさまです」

ユイカ「このコンビニに感謝しなくてはいけませんね!というか○○太郎に感謝!!」

俺「え?なんで??」

ユイカ「だってこれからたくさん思い出を積み上げていく人と出会えた場所ですよ!!」

俺「ぬ?」

ユイカ「俺さんって鈍いんですか?こないだの返事です。私からもお願いします!
好きです!付き合ってください!!」

こうして俺にも彼女ができたわけであります。
ちょっとながくなっちゃったかな付き合ってくれた人ありがとう!!
それから今まで幸せです!!!

後日談としては、
徹平と偶然都内で鉢合わせて、こないだはありがとう俺新しい彼女できたわ!
そっちはユイカとどう?幸せにな!って話

初めてのクリスマス

初めての誕生日

初めてのき、キス…etc

デートは週1くらいでどっかいってる!

付き合って1か月くらい経ったころ
デートも付き合ってから6?7回目だと思う
いまだに手さえつなげていなかった

というか俺手汗がすごくて、手をつなぎたくなかった

その日はでかいショッピングモール行ったんだが、化粧品みたいなのを
みてる最中いきなりユイカが俺の手握ってきたんだ

んで、びっくりしてあわてて手を引っ込めてしまった…

そしたら、ユイカはびっくりして
「ごめん、やっぱいやだよね…」
と悲しそうにつぶやいた

俺は「いや、全然嫌じゃない!!むしろうれしい!!
けど、俺生まれつき手汗がひどくて、手つないだらきっと嫌われると思って…」

ユイカ「あはははは!そんなこと気にしないよ!!ほら!!」

というので手をつないだ

ユイカ「うわっ!?」

俺「ね?だから言ったでしょ?」

ユイカ「確かに気持ち悪いかも、5分おきに手を拭いていい?」

という感じに俺たちが手をつなぐときにはインターバルが設けられるようになった

キスは俺の誕生日の話
俺の誕生日は11月の後半なんだけど、ユイカは当日は予定だけあけておいて!!
プランは私が決めるからとのことで、その日のデートはユイカ主導だった

夕方、学校終わりに集合すると、スカイツリーに上ることになった
混んでると思ったけど、案外そんなことなく多少待つだけで登れた
まぁ平日だったしな

んで、スカイツリー上ったんだが、そもそも俺、高いところ苦手だから、登ったはいいが
景色を楽しめなかった

結局10分くらいで降りてきてしまった

降りたらユイカはめっちゃ謝ってきた
「ごめんね、俺が高いところ苦手って知らなかったから…」
「俺こそごめん、せっかく連れてきてくれたのに…」

という感じになったのだが、その後、近くの高級そうなホテルの最上階のレストランを
予約してるとのことで、そこにいくことに!

はじめてこんなところきて俺は戸惑った…
どうやら和食のコース料理らしい

俺たちは料理を楽しみ、サプライズで店員さんとユイカのバースデーソング熱唱とケーキ
それに、財布をもらった

ほんとは泊まりたかったが次の日も学校だし、そのまま帰ることに
そもそも、このときはまだキスさえしてないからな

んで、ユイカを家に送っていく途中の林?みたいなところは人目につかない
そこでいきなりユイカがキスしてきた
そもそもそんなに身長差なかったから不意打ち食らった…

ユイカ「しちゃった…」

俺「初キスとられた…お返しや!」

そんなこんなで5分くらいキスしてた

なんかAVでみるのとは違って、こんなもんかって思った
けど、くちびる柔らかかった…

んで、バイバイしたって感じ