最近彼女の様子が何かおかしい。
僕には高校の時から付き合っている「さやか」という彼女がいるのだが、最近その彼女が全然僕と会ってくれない。

久々に会えると思っても、急に用事が入ったり、体調を崩してしまったりとかで、ここ数か月は本当に会えない日が続いている。

ちなみに僕も彼女も今年の春、大学に入学したばかりの大学1回生なのだが、残念ながら通っている大学が違う。

僕としては彼女と同じ大学に入りたかったのだが、向こうの親の方針で彼女は女子大へ行くことになり、それは不可能となってしまった。

しかし、お互いに大学には通いで、家もさほど遠くなかったこと、一番はお互いにラブラブだったこともあり、彼女と話し合った結果、もちろん大学に入っても恋人関係を続けていこうと言うことになった。

僕も彼女の行く大学が女子大だったこと、また彼女が本当にしっかりした性格だったこともあり、安心して今まで通りの関係を続けていけるだろうと何の気兼ねもなく思っていた。

また、彼女は誰にでも優しく、元気で、容姿も端麗で、僕からすれば本当に完璧な女性であった為、通う大学が違うからと言って、彼女を手放したくはなかった。

さやかは、顔もミタパンとかいうアナウンサーに似ており僕の好み中の好みで、本当に僕からすれば完璧の女性だった。

彼女とは高校の部活で知り合い、色々な苦難を乗り越え、切磋琢磨している内に自然と付き合うことになった。

彼女は男女いるうちの女子部長だった。もちろん僕は部長でなはい。男の部長は他の奴だ。

僕は特に運動神経が良いわけでもなく、しょっちゅう怪我をしてチームの足を引っ張ったりしていたのだが、そんな僕を毎回気にかけてくれたのがさやかだった。

僕は頼りなく、さやかは、おせっかいなぐらい責任感があり、今となっては情けないが、このお互いの特性の相性が良かったんだと思う。

彼女も僕と付き合ってくれた理由として、僕が危なっかしくて、ほっとけないし、過程はどうであれ接しているうちに僕が純粋で優しくていい人だとわかったから付き合ったと言ってくれた。

付き合えただけでも最高だったのだが、さやかの初めての人が僕だと知った日には本当に感極まって嬉しかった。

他の人のを見たことがないからわからないが、たぶん僕は性行為が下手な部類に入ると思う。すぐ逝ってしまうし、いまだに照れで正常位以外のことはできない。

しかし、そんな僕でも求めるとさやかはほとんどその要求に応えてくれていた。
初めは痛い思いをさせたし、今もさやかはあまり気持ちよくは感じていないと思う。

僕もバカじゃないのでそのことを察し、彼女との行為の回数を徐々に減らしていった。
それでも僕とさやかのラブラブが冷めることはなかったので、僕とさやかは記念日や旅行などの特別な時以外はしないようになっていた。
最後にしたのは去年の高3のクリスマスだったと思う。

それでもお互いの関係はやはり崩れず、このまま将来結婚できたらいいのにね、などと言う会話をするくらいラブラブだった。

僕も実際、社会人になるまで付き合ってゆくゆくは結婚したいと高校生ながら、本当に思ったりもしていた。

大学へ入学しても初めはお互いに休日にでかけたり、学校をさぼって遊びに行ったりもした。

………………しかし、問題は月日が経つと共に起こっていった。
入学し一か月、二か月が経つうちにお互いが会う頻度が減っていき、携帯でしか連絡が取れなくなっていき、しまいには夏休みも終わりを迎える今、携帯での連絡もあまり取れない様になってしまった。

僕も大学に入ったら、サークルやバイトや友達付き合いもあり、昔の様な頻度では遊べないことはわかっていたが、まさかここまでだとは思ってもなかった。
最近では彼女から連絡してくることもなくなってしまった。
僕は死ぬほど会いたいのに。

直接家に行ったりもしたが、運悪くいつも不在で結局彼女と会うことはできなかった。

そうこうしていると夏休みも過ぎ去り、後期の授業も始まったある日、地元のコンビニで紗子という高校の時の同級生に会った。

この紗子という女の子は俺の幼馴染で親友の健二の彼女で、さやかとも仲が良かったため僕とも少なからず親交があった。

健二はクラスに一人はいる顔はあんまりだが話術が巧みで、女の子からはそこそこモテるイケイケなムードーメーカー的な奴であり、そんな健二の彼女の紗子もイケイケで、さやかとは違うケバイ系の美人だった。

見たところ大学に入り、そのケバさがいっそう増した様に感じられ、若干話しかけずらかったが、どうしてもさやかの情報も欲しかったため、勇気をだして声をかけることにした。

そして、恐る恐る「久しぶり」と僕は紗子に声をかけた。
すると、あろうことか紗子はこちらを振り返り僕と目があった瞬間、全速力で僕の逆方向に逃げ出した。
気付けば僕も彼女を追いかけていた。脳より体がなぜか動き出した。
逃げる者を追いかけるのは人間の本能だろうか。

やがて脳も回るようになってきたが、とりあえず何かあると無我夢中で走り続けた。
傍から見ると異様な光景だったと思う。

そして数分後、ついに彼女の体力がつき
ようやく、僕は紗子を捕まえることに成功した。

しかし僕が彼女を捕まえると同時に
「止めて、健二のもとに連れていくのは止めてっ、あなたがさやかと私に怒るのもわかる」
「でも、お願い。見逃して、ごめんなさい、ごめんなさい」

といきなり紗子が意味のわからない事を叫びながら発狂しだした。
まるでライオンに捕えられたかのような必死っさだった。

僕はとにかく意味がわからなかったので
「何のことだ、全く意味が分からない。とりあえず落ち着け。」
「俺は怒ってないし、おまえが健二から逃げる理由もわからない」
と彼女をとりあえず落ち着かせることにした。

周りの目もあったので、とりあえず僕は彼女を落ち着かせることに集中した。
紗子もとりあえず僕が怒っていないことに気付き安堵したのか、しだいに冷静さを取り戻していった。

そして数分後、冷静になった紗子の口から出た言葉は、
「知らないの?」
という言葉だった。
僕はやっぱり、全く意味がわからない。

さらにさっきの紗子の「あなたがさやかと私に怒るのもわかる」という言葉が頭にずっと残っており
紗子が、健二や僕から逃げる理由、さやかになぜ僕が怒るのか、今この状況で自分が気になっていることを全て、しつこく紗子に問うた。
とにかくさやかのことについて知りたかった。

しかし何度きいても紗子は下を向いたまま黙っていた。
あろうことか、僕の目を盗んでまた逃げ出そうともした。

そして、僕が痺れを切らし
「質問に答えないんなら真剣に健二のもとに連れていく」
と彼女の手を引っ張ると、ようやく紗子は観念し、紗子が健二から逃げていること、さやかのこと、あらいざらい全て話すと言いおとなしくなった。

とりあえず場所も場所なので僕は紗子と近くの喫茶店に移り何が起きているのか、二人で話すことにした。

僕が全てを嘘なく話すなら、紗子をを健二のもとには連れて行かないと断言すると紗子は完全に落ち着きを取り戻し、自分が健二から逃げている経緯、さやかの事について話し始めた。

「ことの始まりは入学当初。」
「学校はそこら中でサークルの勧誘活動が盛り上がってて私もさやかも一緒にどこに入るかで迷ってたの」
「これでもない、あれでもないと迷っていると、あるサークルの勧誘の人に声をかけられたの」
「パンフレットのようなものを見せられて、色々説明を聞いていると、他大学と合同のサークルで、その他大学っていうのが近くの慶○大学医学部との合同スポーツサークルだった。」
「私は、あなたの知っているように彼氏はいたけど、慶○の医学部の男とお知り合いになれるならと、即決でそのサークルに入部を決めちゃった。」
「それで初めは、さやかも渋ってたんだけど、私の説得、そのサークルがスポーツ系でしっかりしてそうでもあって、さやかも私と一緒にそのサークルに入部したの。」
「それが歯車が狂いだす第一歩だったの。」
「私もさやかもあの人に出会ってしまった。」

すると彼女が数秒黙ったので、
僕は間髪入れずに「あの人?」と彼女に聞き返した。
すると彼女はまた口を開き話し始めた。

「あの人との出会いは、入部後の新歓コンパだった。」
「あの人は龍也っていう名前で私たちと同じ19歳だった。」
「龍也はとにかくイケメンで、たぶん私が生きて、出会ってきた中で一番イケメンだったと思う。
そして医学部とは思えないような色黒で背も高く、話もうまい、私からすれば完璧といえる男だった」
「さらに医学部ということもあって私はすぐに彼の虜になった。」
「もちろん私だけじゃない。サークルの女性ほとんどが虜になっていた。」
「同い年なのに彼が一回りも二回りも大きく見え、さらに彼のドSっ気の半端なさに引かれた女性はわんさかいた。」
「サークルとしてはちゃんとしたサークルだったんだけど彼のおかげで全てがめちゃくちゃになっちゃったの。」
「彼がすごいのは、その圧倒的な自信。」
「全てを掌握するような迫力。カリスマ性。目力」
「現にサークルに私たちの学年に女の子は30人いたんだけど、数週感もたたずに可愛い子はほとんど彼に喰われたわ。」
「そう彼はあのスペックな上に女好きなの。無敵よ」
「まぁ当然っちゃ当然よね。何もしなくても女の子がよってくるんだもん。」
「健二には申し訳ないけど、私もすぐに抱かれてしまったわ。」

「なぜっ!」と僕
「あの人に口説かれたらもう女の子なら心が蕩けちゃうのよ」と紗子
「あの目に見つめられてささやかれたらイチコロ」
「さらに彼はすごかった、彼、高級マンションに一人暮らししてるんだけど、私が誘われた部屋に行ったら、まず鍵を開けてくれたのが裸の女の子、
それだけでも十分びっくりなんだけど、その女の子についてさらに奥に行くと彼、さらに違う女の子と情事の真っ最中だったの。」
「しばらく目に前で、彼の洗練された体に抱かれている女の子を見せられた。」
「もう女の子の乱れ具合がすごいの、これでもかっていうぐらい激しい喘ぎ声に、彼の激しいピストンに身体を反らして抱かれてた。女の子の顔なんかももうトロトロで、すごくエロくてあれが私だったらって考えさせられるの。」
「私があっけにとられていると、次お前って彼が私に指さすの。」
「もう止まれない。健二のことなんて忘れて私の身体は操られたみたいに自然に彼の元に向かったわ。」

「そこからは一瞬だった。あっという間に脱がされて、今まで出したことのないような声だしながら、逝かされちゃった。SEXで腰が痙攣したのなんか初めて。本当に天国を味わった様だった。彼絶倫だから、その日のうちに何回も逝かされた。」

それらの話を聞いて私はすごく不安になり、すぐさま紗子に口を開いた。

「かわいい子はほとんどそいつに喰われたって言ってたけどさやかは?さやかはどうなんだ?」と

彼女は黙った。
数秒の沈黙の後彼女の口から発せられた言葉は
「さやかも頑張ったんだけど」だった
すかさず「どういうことだっ!!」と僕

紗子は苦しそうにまた語り始めた。
「さやかは私と違ってしっかりしてるし、あなたの事を大切にしてたから初めのうちは彼に目もくれなかったの。」
「でもそれがいけなかった。彼を本気にさせたの。」
「さやかみたいに彼に惑わされず、操を守って子たちも少なからずいた。」
「でもそんな子たちも結局龍也の魅力には勝てず徐々に彼に堕ちていき、夏休み前には龍也と関係をもってないのはさやかとお世辞でも可愛いと言えない子達だけになってた。」
「その頃には龍也の部屋には毎晩裸体の美人が10人はいた。もちろんサークルの女だけではない。」
「私も龍也に抱かれたい一心で彼の部屋に何度も脚を運んだ。龍也の部屋はまさに現代のハーレムだった。」
「いつ行っても、さやかがそのハーレムに現れることがなかったから、さやかは本当にすごいなぁと日々思ってた。本当に彼氏のこと愛してるんだなぁって」
「龍也に毎日の様に口説かれてたの知ってたから。」
「さやかに嫉妬してる人もいたぐらいよ。本当に龍也しつこくさやかに付きまとってたから」
「私も嫉妬しちゃった。」
「それでもさやかは龍也に堕ちるそぶりは見せなかった。」
「本当にさやか強いと思った。」

「でもやっぱりだめだった。龍也の魅力には逆らえる女なんていなかった。」
「夏休みも入って数日経った日、いつものように私が龍也の家に訪れると
(んあっっっっっっん…..!!!!!)と聞いたことのある声がピストン音と共に聞こえてきたの。」
「急いで私がその声の元に向かうと、案の定そこには胸を揉まれながらバックからこれでもかってぐらい龍也にパンパン突かれている さやか がいたわ。」
「わたしもあちゃ?ついに抱かれちゃったか?て思ったけど
「周りに他にも女がいたから、私と同じように目の前で激しいSEX見せられて、さすがのさやかもだめ押しで興奮しちゃったんだと思う。龍也のお決まりの手口よ。」
「どんなに警戒してても目の前で龍也のSEX見せられたら女は堕ちちゃう。」
「けど、サヤカスタイルも良いし、言っちゃ悪いけど本当にエロかった。喘いでる顔もすっごくヤバかった。」
「あのさやかが雌の顔で彼氏でもない男にきれいな全裸さらして抱かれてたんだから。」
「さらに、その日は龍也は他の女には目もくれずさやかを抱き続けたの。」
「さやかは、いろんな体位で龍也に抱かれたわ。」
「さやかもいつの間にか何の躊躇いもなく龍也のキスを受け入れるようになっていた」
「恥ずかしそうに、顔を赤くしながらチュッチュチュッチュ本当にエロかった」

「対面座位の形で龍也に見つめられながら快感の表情でチュッチュチュッッチュキスを繰り返すさやか。」
「正常位の体制で無意識だとは思うけど、彼に必死に抱きつき、そのきれいな足を龍也の腰にがっちりホールドさせるさやか」
「私たちはそんなさやかを見て一日中オナニーしたわ」
「本当にエロかった」

「朝が来ても龍也がさやかだけを抱き続けるもんだから。他のみんなはおもしろくなくなって帰っちゃた。私はもっとさやかが乱れるところが見たかったけどバイトだったんで結局みんなと帰った。」
「そしてバイトも終わり、また龍也の家に向かったんだけど、部屋に入った瞬間、またみんなオナニーしてるの。それで視線を奥にむけると、まださやか、龍也に抱かれてた。」
「そこら中に使用済みコンドームが散らばってるの」
「何回やったんだって」
「さやかの身体は電気ショックでもあびたかの如く痙攣してたわ。」
「大丈夫か本当に心配になったけど、えっろい顔でアンアン言ってるさやかみたら、心配なんてすぐ吹っ飛んじゃった。」
「結局さやかはその夜には家に返されたんだけどね。」
「一日中に龍也に抱かれてさやかの意識は朦朧としてた。」
「私がさやかを家まで送ったんだけど、さやか家に連絡してなかったみたいで大変だった。
結局私が何とか、さやかが急に体調崩して、友達の家で看病してたってことにしてことは収まったんだけどね。」

僕はさやかがSEXでそんな風な乱れ方をするなど考えてもみなかった。
もちろん僕とのSEXでは当然そんな乱れ方をしたことはない
女が逝くことや腰の痙攣などはAVだけの話だと思っていた。
まずさやかが僕以外と関係を持つなどありえない。

でも紗子がこの状況で嘘をつくとも思えない。
とにかく何とも言えない。信じがたい話に混乱していると
一呼吸おいてまた紗子が話し出した。

「とにかくさやか帰り道で泣いてた。大変なことしちゃった。君に悪いことしちゃったって」
「基本、私たちのサークルは夏休み中は毎日自由参加でやりたい人だけ参加するって感じなんだけど、さやかは当分サークルには来なかった。私は龍也に合いたいからほぼ毎日参加したけどね。」
「けど龍也もほとんど夏休みは顔をださなかった。」
「夜には結局会いにいくんだけど、あんまり私たちの相手をしてくれなくなった。」
「龍也の家に入れてくれない日もあった。」
「当然さやかを龍也の家で見ることはあれっきりなくなった」
「さやかは罪悪感からかいつのまにかサークルを止めていた。」
「私はちょっと複雑だったけどさやか的にも、もう龍也と会うこともなくなり良かったんだと思ってた。」
「でもそれは違ったの。」
「普段、龍也の家には夜遅くからしか行っちゃだめで、気に入った子にだけ、彼は合鍵を渡してるんだけど、私もその合鍵をもっている女の一人だった。」
「もちろん、合鍵を持ってるからといって彼の家に勝手に入れるわけではない。ちゃんと許可がいる。」
「でもある日、どうしても龍也に会いたくなって、我慢できずにお昼から龍也の家に向かったの。」
「私は、だめだとわかってるど龍也の家にいけば何だかんだで抱いてくれると思った。」
「それで私結局、龍也の家の部屋の前まで行ったんだ。とりあえずインターホンを鳴らしたんだけど返事がなかったの。」
「今はいないのかな?なんて思って扉に耳つけたりしてたんだけど、なんか音がするの」
「それでよくよく聞くと女の声」
「さらに耳を澄ますと(あっ!あっ!あっ!あんん…!!!)てやっぱり女の声がするの」
「エッロイ女の声が」
「私も抱いてもらいたいと思って来てるし、行為中だから私もチャンスだって思っちゃったの」
「今思ったら頭がおかしくなってたんだと思う」
「それで普通は絶対にやっちゃだめなことなんだろうけど結局私は勝手に龍也ん家の鍵開けてこっそり中に入っちゃたの」
「するとやっぱり(んあぁ…….!!だめぇ!!..おかしくなっちゃうぅ!!!んっ.
んっ.んっ.あんっ..だめなのにっ?…!!)
ってトッロトロに甘いメス声がするの」
「女のブラジャーやパンツ、龍也のトランクスなどが通路には脱ぎ捨てられてるし、さらにパンパンパン、ギシギシギシッってピストン音やベッドの擦れる音がして、もう100%やってんの」
「私はゆっくりと息を殺してとうとう喘ぎ声が聞こえる部屋まで来たんだけど…..」
「私はそこにいた人物があまりにも以外でめちゃくちゃ驚いちゃったの」
その言葉に僕は思わず唾を飲み込んだ。

「正直に話すけど」
「まぁ話の流れ的に、あなたもうすうす気付いてたでしょ。」
「そう、私の目に飛び込んできたのは間違いなくサヤカだった。」
「裸にひん剥かれ、ベットをギシギシ軋ませながら、寝バックの態勢で龍也に激しく攻められ、私が今までに見たことのないような悦楽の表情で喘いでいるサヤカだった。」
「すっごく激しいSEXで私が勝手に部屋に入ってきたことなんて二人とも全く気付いてなかったわ。」
「サヤカはサヤカで口では龍也との行為をダメダメ言ってるんだけど、身体は正直よ。」
「私が見る限りその顔はやっぱり完全に蕩けきった女の顔になって龍也に身体預けてた。」
「とてもじゃないけど他に彼氏がいる女の顔とは言えなかったわ。」
「その可憐な身体も龍也の激しい抽挿とスパンキングに、これでもかってぐらいよがり狂わされてた。」
「龍也に真っ赤になるまでお尻を叩かれて、これまた口ではその乱暴な行為を拒否するんだけど、やっぱり体は快楽には正直なのよ。」

「叩かれるたびに、いっそう気持ちよさそうなエッロイ声だすの。」
「んーー!!あん!あーーああああ。。。んんーああーん、あっあっあっあっ?????!!!
って感じで。」
「初めはやっぱり声をできるだけ出さない様、サヤカも我慢するんだけど、結局、龍也の激しいSEXによって最後は快楽に負けちゃってるの。」
「龍也のSEXは本当に激しくて、ベッドはもちろんのこと、サヤカまで壊れるんじゃないかと思ったわ。」
「でも実際はさっきから言ってるように激しくなればなるほどサヤカは龍也とのSEXに快感を感じてる様だったんだけどね………..」
「身体は完全に堕ちちゃってた。」
と言って紗子は苦しそうな顔で僕の顔を伺った。

正直今の紗子の話を聞いて、僕はますますこの話が嘘ではないかと思うようになっていた。
やはり、僕とのSEXの時のサヤカからして、どうしても紗子の言っていることは、にわかには信じられない。
サヤカはもっとSEXに奥手のはずだし。

それに根本的にあの、しっかりしたサヤカが僕をそんな形で裏切るわけがない。
現実的にあのサヤカがそんな不貞行為を働くわけがないのだ。
それにあまりにも話が現実離れしている。

僕は紗子に呆れはじめ、これ以上紗子の話を聞いてても不快になるだけだ。
ややこしいことには関わりたくない。
そうこう考え、とにかく紗子とはもう距離をおきたがったので
僕は「もう終わりか?」と紗子に告げ一刻も早くこの席を立とうとした。

しかし、そんな僕を背に、また紗子は話し始めた
「確かに信じられないとは思う。」
「サヤカは本来そんなことをする子にはどう考えてもみえないもん」
「元気で誰にでも優しくて、正義感が強い曲がったことが嫌いなしっかりとした女の子だよ。実際サヤカは。」
「でもこれを見て、嫌でも私の話が本当だと信じなくちゃならなくなるから。」
と紗子は自らの携帯をすぐさま僕の目のまえに突き出した。

僕は、(はいはい、もういいから)と思いながら
帰り支度をしながら、心底軽い気持ちでその携帯を覗き込んだ。
しかし、覗き込んだ瞬間
僕の
・・・・・・時が止まった・・・・・・・・・・・・・・
音や嗅覚は遮断され、今自分がどこにいるかもわからない感覚に体が急に包まれた。
完全に僕の脳は思考を停止した。

今、目の前の携帯に写ってる光景を脳が必死に奥へ奥へ追いやろうとしているのだろう。
しかし、実際はその光景を脳が理解するのに、さほど大した時間はかからなかった。
僕の脳が完全に理解した携帯に広がる光景は無情にも紗子の言う通り彼女の話を僕に信じさせるには十分すぎる効力を持っていた。

僕の目の前には今、生まれたままの姿で、その健康的で美しい肢体を僕の知らない色黒の裸の男の肉体にいやらしく包まれ、その美しい乳房を、まるで彼の物のように扱われながら僕の見たことにないような悦楽の表情を漏らす彼女の姿が写っていた。

また頭がおかしくなる
この色黒の男が龍也なのだろうか。確かに僕の何倍、いや何百倍も容姿が良い。
しかし、サヤカは容姿で男を選ぶような女ではない。
ましてや僕とサヤカは愛し合っているはずだ。
辛いこと、悲しいこと、いろんなことを2人で経験した。
もちろん楽しいことも、喜ばしいことも。

まず、サヤカは僕を差し置いて浮気なんてする女では絶対にないんだ。
でも、なぜこのような光景が目の前に広がってるんだ?

すると彼女は、目の前で混乱をしている僕を差し置き、僕に追い打ちをかける様に携帯の写真を次へ次へとスライドさせていく。