いきなりiPhoneの着信音がけたたましく鳴り響く

デフォルトの「オープニング」だ。

俺は手を伸ばしてスマホの画面を見たまま、ほくそ笑んだ

もうそんな時間か

「ああ、もしもし、市川、ごめん」

その瞬間の由紀の顔は見ものだった。

大きな目を更に大きくして上目遣いで俺に訴えかけながら

嫌嫌と首を小さく振る

だが、俺はそんな由紀の可愛い顔を軽く撫でながら
躊躇わずに話続ける。

「ああ、ごめん。本当に。
 実はね、今、ワ〇ルドの木島さんと店に居るんだよ」

「いやいや、市川と待ち合わせしてるって断ったよ
 だけどさあ
 あの人、強引だろ?」

「ああ、お前も知ってるだろ、あの人の趣味。
 そうそう、風俗だよ
 好きな癖に妙に小心者なんだよなぁ
 新人の子が入ったから一緒に付いて来てくれって。
 そうそう、で、何故か俺がその新人の子を試してるんだよw 
 だから、もう少し掛かりそう、ごめん。
 先に飲んでてくれるかな?埋め合わせはするからさ」

「おう、そうだ!埋め合わせっていうのもアレだけど、
 この女の舌使いを聞かせてやるよ」

市川の返事も待たずに
スマホを俺の股の間にある由紀の口元へ持って行った。
この時、スマホから市川の声が漏れ聞こえていたから
当然、由紀にも聞こえたのだろう
堪らず、由紀は俺のモノを吐き出そうとした。
だが、そうはさせない。
由紀の頭を押えながら命じる。

「ほら、もっと大きい音を出してやってくれ」

言いながら
スマホに向かって顎をしゃくりあげる動作をするのも忘れない
『やらなければ、どうなるか分かるよな?』
暗に匂わせてやる。

絶対に夫には知られたくない。。。

その夫と電話が繋がっているだけでなく、
この後、待ち合わせまでしているのだから
到底、由紀には逆らうことなどできない。

由紀は哀し気に目を伏せながら
思い切り咥え込んだ。

チュパ、チュパ、ジュルジュル

うわははは!これは堪らん!
俺は今、由紀にしゃぶらせてる音を市川に聞かせてやってる
愉快、痛快、これほど気分の良いことはない

「もっと、ジュルジュルさあ
 聞いてる イ(・チ・カ・ワ) が興奮するやつを頼むよ」

あえて”イ”の部分だけを声に出しして言うと、
由紀はビクッと身を震わせた
充分に脅しが効いたのか、由紀の舌使いは今までにない程に
激しさを増す
清楚で上品だったあの唇の周り中が涎に塗れていた

ジュルジュル、ピチャピチャ、ジュルルルッル

「そうそう。お、おう、いいね
 ああ、いいぞ、いい
 もっと、ズボズボ喉の奥までやってみてくれ」

ジュルルジュル、チュパチュパ、ジュルジュル

俺はスマホを手に取って、市川に言う

「どうよ?新人にしては、なかなかの舌使いだろ?w」

「お前の奥さんは、ここまでしてくれるのか?
 あはは。冗談だよ。
 あの由紀さんが、こんな嫌らしい音を出すわけないわな
 まあまあ、怒るなよw」

そう言って電話を切ると
由紀は無言でキッと俺を睨みつけていた

その顔がまた堪らなく美しかったから俺は言ってやった

「旦那の声を聴いたら、そろそろ、したくなっただろ?
 ずっと、しゃぶりっぱなしだったからなあw
 もうフェラはいいから
 股を広げて、こっちにケツを向けろ」

「どうしたよ? 早くしないと、市川が待ちくたびれて、ここまで来ちまうぞw」

由紀は緩慢な動作で