郷土芸能っていうのに小4から高2まで参加してました。
うちらは踊りやってて、ほかに笛、太鼓、鳴りもの担当の人もいました。
市の無形文化財とからしくて、公演依頼があれば遠方でも往かなければならないんです。
その公演場所ですが、シャワーはおろか着替える場所さえ無い、というのがしょっちゅうでした。
           
狭い部屋を一つだけ用意してもらって、子供からお年寄りまで男性も一緒に身を寄せ合うように着替えるんです。
厳冬期以外は公演終了後は汗びっしょりになるので、下着まで脱いで取り替えます。
時間がおしてて、とにかく早く着替えるのが最優先で、皆さん躊躇なく全部脱いじゃうんです。
        
昔からずーっとそうしてたわけで、おたがい地域の知合い同士でもあり、恥ずかしいとかの感覚は全く無し。
おつかれでしたとか言いながら、狭いところで裸で向き合ってます。
ベテランのおじさんやおばさんたち、皆さんお若く引き締ったお体でした。
大げさでなく、たくましい大人の男性オーラ、妖しく匂うような女性オーラでいっぱいでしたね。
        
自然に、年配同士とか、若い者同士とかのグループになってました。
同年代の中高生でグループになってて、女子も男子もよく知ってる子ばかりで。
男子が先に陣取って素早く裸になって、そこに後から割り込ませてもらって衣裳を脱いでました。
狭くて本当に至近距離で、男子が使うバスタオルが背中やお尻に触れたりします。
その男子ども、マジ汗臭くて(笑)
       
目に入るのは正面向いてる男子、そのぶらぶら、でもお互い気にしない気にしないって感じで着替えに集中します。
前から近所に住んでたり、幼い頃から知ってたり、そんな子ばかりなわけです。
うちらの裸を目で追ってる男の子、わかっても気にもならない、気にする雰囲気でもなく、普通に着替え終えてました。
そういうのが嫌とか、一度も思いませんでした。
       
母も祖母も、目の前のご近所の男性と話しながら汗を拭いて着替えます。
子供はたいてい親と一緒です。
小学生の時は母や祖母に汗拭いてもらってて、横にいるおじさんが見おろしてました。
       
成人男性がどういう下着を身に着けてるとか、陰毛、陰茎、陰嚢などがどういうものかなんて見慣れてしまいます。
不覚にも陰茎が上を向いてしまってる男の人、そういう状況はやはり見かけましたね。
一部の年配の女性がキワドい言葉でからかう、その声が響きます。
「抜いてあげようかー?そっちいっていいー?」そんな感じ、爆笑のうずです(笑)
近所の車板金屋の人でしたが、うちのすぐ目の前でそうなって苦笑してました。
小学生の時には、そういうのをぽかーんと凝視してた記憶あります。
それは見ない振りをして、目をそらしてあげるものだって、いずれ学習しましたが。