萌え体験談

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おもちゃ

中学生に寝取られた_9

 白い靄の切れ目から、少年たちが立ち働いている姿が見えた。朱美がまき散らした大量の糞尿を、シャワーや手桶で洗い流していたのだ。
(あっ、わたし……)
 我に返って首を探ると、赤い輪ゴムは辛うじて残っていた。ほっと胸をなで下ろしたのも束の間、自分がまきちらした臭気のひどさに気づき、再び放心状態になる。
 と、邦夫に肩を叩かれた。
「けつ、洗ってやるよ」
「え、あ……」
「ほら、けつ出せよ」
 邦夫がにやにや笑いながら、シャワーを振って急かす。朱美は横座りになって、恥知らずな尻を差し出した。
「だーめ、四つん這いだ」
「あ、はい……」
 四つん這いになった朱美の尻に、雄太たちの視線も群がってきた。打ちのめされるような恥ずかしさで双臀が小刻みに震える。肛門に強く湯を当てられると、下肢がぴくんと反応してしまった。まるでアクメの後のように……。
「さて、続けるか」
「え?」
 朱美の臀裂を、邦夫がシャワーヘッドで叩いた。
「浣腸に決まってんだろ。ちんぽを入れるにはまだ汚いからな。おまえだって、うんこついたちんぽをしゃぶりたくないだろ?」
 邦夫の巧みな言葉嬲りに、哀れな朱美は奥歯を鳴らしてしまう。
「も、もう、許して……」
「朱美さん、心配しなくていいよ。洗浄はお湯しか使わないからね。お腹も痛くならないし」
 雄太が悪魔の笑みを浮かべて、お湯を汲んだ手桶を置いた。注射器を手にした康二は、にたにた笑いながらお湯を吸い上げる。
「へへっ、あんたのアナルはおれ専用なんだ。責任を持ってきれいにしてやるぜ」
 朱美の美顔が歪む。浣腸責めが繰り返される。屈辱の姿勢で内臓をいいように弄ばれる。浣腸責めはまだ始まったばかりだったのだ。
(ああ、わたし、耐えられるかしら……)
 だが、耐えるしかないのだ。朱美は首の輪ゴムに手を置き、ふんぎりをつけるように尻を差し出した。
「なあ、雄太。とりあえず一人三本ずつでいいか?」
「うん、それでいいと思うよ」
「へへっ、じゃあ、まずはおれから……」
 いまだ決壊から立ち直っていない肉のすぼまりに、注射器が容赦なく突き刺さった。
「うっ……」
「へへっ、腹一杯飲めよ……」
 入れ代わり立ち代わりで九回、朱美の尻に注射器が立てられた。注入されたお湯は総量は九〇シーシー。便意をくすぐるには十分な量だ。朱美は尻を叩かれて、その場にしゃがまされた。今度は排水溝の上ではない。直腸の汚れ具合を確かめるため、あえてタイル地の上にたれ流すのだ。
「ほら、さっさと出せよ」
「ああ、見ないで……。お願い……」
 丸まるとした尻の狭間から、しゃーっと、小便のような水便がほとばしった。
「うーん、まだ濁ってるかな?」
「あはは、チョコチップ発見!」
「よし、次から一人五本に増やそうぜ」
「ああ、もう、勘弁して……」
「うるせえ! さっさとけつ上げろ!」
 少年たちの目が血走っている。どうやら、浣腸責めの魔力に魅了されたようだ。直腸の洗浄という目的を離れて淫らな水遊びは加速し、朱美の美尻に競って注射器を突き立ててゆく。
 朱美は排泄の度、Y字バランスで立たされたり、でんぐり返しをさせられたりと、少年たちが飽きるまで肛門を弄ばれ続けた。排泄の回数は優に十回を超し、見るも無残に朱美の体力をこそげ落としている。
 いま、放心状態の朱美は上体を床につけ、気力だけで膝を立てていた。
(まだやるの……もうだめよ……)
「アナル担当官殿、検査願います」
 邦夫がおどけて言うと、康二は弛緩した肛門に人差し指を入れてきた。おもちゃの注射器とはいえ、延々嬲られた直腸は桃色の壁面が覗けるほど広がっている。
(あ、なに? アナル……セックス?)
 つるつるした注射器とは違った指の感触に、朱美の直腸粘膜がざわめいた。
(指? これは指ね……よかった……浣腸はもう終わりなのね……)
 康二は上下左右の直腸壁を念入りに掻き回してから指を抜き、蛍光燈の下にかざした。
「うむ、合格ですな」
「おお、合格ですか。えー、どれどれ……」
「あはは、ぼくも、ぼくも!」
 少年たちは笑い転げながら、次々に指を入れてはもうひとつの性交器官の神秘を探るのだった。
 腰が抜けてしまった朱美は、三人に担がれて二階に運び込まれた。張り替えられたシーツの上に、はらわたまでも磨き抜かれた女体が投げ出される。
「えへへ、ママたち呆れてたよ。すごい長風呂って」
 食器を下げに行っていた雄太が、小皿に移したバターと牛乳パックを手に戻ってきた。康二が黄ばんだ歯を剥く。
「お、今度は牛乳浣腸か?」
「違うよ。飲まず食わずじゃ、朱美さんがまいってしまうからね」
 邦夫がベッドの上の朱美を小突いた。
「もうまいってるって。ま、それはそうと、徹まんは体力勝負だからな。おい、朱美、起きろ」
 雄太は薄情な仲間たちを睨みつけてから、朱美の枕元に座った。
「朱美さん。はい、これ飲んで」
 化粧がすっかり落ちたせいか、朱美は少女のような透明感があった。
「……あ、ありがとう」
 朱美は雄太にもたれ掛かり、五〇〇ミリリットルもの牛乳を飲み干した。
「お腹は空いてない? なんか持ってこようか?」
「これで十分よ。ごちそうさま」
「へへっ、これは食えるんだろ?」
 小皿に盛られたバターを手に、康二が割り込んできた。指先ですくって、朱美の鼻先に突きつける。朱美は一瞬きょとんとしたが、康二がアナル担当だったことを思い出して頬を引きつらせた。
「お、そうか、欲しいか? じゃあ、四つん這いだ」
「いますぐ?」
「いますぐだ」
「わ、わかったわ……」
 束の間の休息が終わり、朱美は洗い立てのシーツの上で牝獣の姿勢に戻った。散々おもちゃにした肛門に、康二がバターを塗り始めた。皺の一本一本、指を差し込んで肛門括約筋の内周、さらには直腸壁にさえ、執拗にバターを塗布してゆく。
「ん、んっ……」
「へへっ、ここ、初めてなんだろ? おれの童貞を奪ってくれたお礼に、あんたのアナル処女を頂くぜ」
 康二の男根はいつしか完全復活していた。指を二本に増やし、人妻の直腸をねちねちとえぐる。
 いすに座り、一人涼んでいた邦夫が思い出したように言った。
「よお、いきなり4Pもないから、最初はおまえと雄太で3Pの練習だな」
「あ、じゃあ、ぼくはおまんこ担当?」
「ああ。おれは後から交ざるから、適当にやっててくれ」
「うん、わかった。えへへ、それじゃあ、おじゃましまーす」
 雄太がいそいそとベッドに上った。アナルいじりに当てられて、雄太の男根も負けじと完全勃起している。四つん這いの朱美を前後から挟み、二人の少年が向き合った。
「康二くん。3Pて言うと、やっぱりあれかな?」
「そ、そうだな。おまえが下になって、おれが上になる、あれだよな?」
「サンドイッチってやつだね?」
「ああ、サンドイッチだ」
 康二がアナルをえぐりながら言う。二人は頭の中でそれをイメージして、思わず射精しそうになった。
「じゃあ、始めるか。朱美、ちょっとどいてろ」
 アナルから指を抜いて、はやくも汗をふいている美尻をぺちっと叩いた。膝立ちになった朱美を隅に追いやり、まずは雄太が大の字になる。
「えへへ、なんか緊張するね」
 復活した少年たちの男根は、朱美に少なからぬ衝撃を与えていた。たかが童貞と高をくくっていた数時間前の自分が、ひどく浅はかに思えるほどだ。
(こ、この子たち、底なしなの……)
 豊かな腰に疲労を蓄積させている朱美には、もう攻めの気持ちは微塵もなかった。土台、やりたい盛りの中学生三人を向こうにまわして、性技でやり込めることなど無理な話だったのだ。
 正直、もうどうにでもしてくれという心境だった。日が昇るまでの乱痴気騒ぎと思えば、滅入る気持ちも奮い立つ。そしてなにより、首に巻かれた赤い輪ゴムのためにも……。
「朱美さん、はやくはやく」
 成人男性並みの男根を揺すって、雄太が催促した。
「ふふ、せっかちね……」
 朱美は白い太腿を横一文字に割り開いて、雄太を跨いだ。幾重にも折り畳まれた肉襞がきらきら光り輝いてる。一度はシャワーで鎮めたものの、浣腸責めやアナルいじりを受けているうちに、再び燃え上がってしまったのだ。
「朱美さん、ぬるぬるだよ? もう感じてるの?」
「さあ、どうかしら……」
 朱美は微笑みながら腰を落とし、雄太を真上からくわえ込んだ。
「うっ!」
「あ……」
「ああ……やっぱり朱美さんのおまんこは気持ちいいよ。ね、朱美さんも気持ちいい?」
「ふふ、雄太くん次第かな……」
 朱美は膣をきゅきゅっと締めて、雄太をからかった。
「へへっ、おれも気持ちよくしてくれよ」
 後ろから覗き込んでいた康二が、鼻息も荒く朱美の尻にのしかかってきた。
「あん! お願い、優しくしてね……」
「へへっ、あんた次第だぜ」
 念入りにバターをまぶされて、散々いじられた排泄器官は難なく康二の男根を受け入れた。だが、ゆるんでいるわけではない。男根が収まるや、食い千切らんばかりに肛門括約筋が収縮を始めた。
「わ! な、なんだここ! おまんこよりきついぞ!」
(え、うそ? なにもしてないわよ?)
 膣を締める動きがそのまま肛門括約筋に連動しているのだ。これには当の朱美も驚きだった。アナルを犯されたという嫌悪感はどこかに飛んでしまい、女体の神秘に舌を巻いている。
(ふふ、今度試してみようかしら、アナル……)
 今日の体験を容認するわけではないが、性の可能性をいろいろ知り得たことはひとつの側面だった。そう思えば、少年二人に挟まれたこの惨めな状況にも救いが出てくる。
 一方、落ち着きを取り戻した康二は、薄い粘膜越しに互いの男根が接触していることに気づいていた。さっそく、射精しない程度に腰を動かして、雄太にちょっかいを出す。
「へへっ、雄太。わかるか?」
「あ、これ、康二くん?」
「あはは! それそれ! これでどうだ!」
「うわあ、なんか変な気分……。女の人の体って不思議だね」
「へへっ、女ってのは最高のおもちゃだぜ。雄太、そろそろ始めるか?」
「あ、ちょっと待って。もう少しこのままでいようよ」
「えー、なんでだよ?」
「だってさ、すぐ出しちゃうのって、なんかもったいなくない?」
「うーん、それもそうだな。しばらくこのままでいるか。結構、気持ちいいし」
 つい先程、一週間分の射精をした少年たちに焦りはない。体をしっかり密着させると相手の鼓動まで伝わってくる。肌に触れた指を一センチ動かしただけでも、女体は様々な反応を返してくる。それを愉しむ余裕がある。
 それは朱美にとっても同じだった。膣をわずかに締めるだけで、体奥に埋め込まれた二本の男根がぴくっと動いたり、ひくひく痙攣したりする。奇妙な一体感だった。
 折り重なった三人はしばしの間、荒淫の気だるさもあって、静かなまどろみに落ちていた。一人蚊帳の外にいる邦夫さえも、どこか穏やかな気分になっている。夏の夜が緩慢に更けてゆく。
 やがてどこからともなく、粘膜同士が戯れる音が漏れ聞こえてきた。朱美と雄太が互いの口を重ね、舌を絡ませ始めたのだ。
「ん、あん……」
 後ろから被さっている康二は、朱美の耳たぶを舌を這わせて、甘い吐息を絞り取った。朱美は誘いに応じ、首をひねって康二にも舌を与える。すると雄太は朱美の白い首筋を舐めつつ、両手で臀部を撫で回し始めた。
「ああ、いい……。雄太くん、上手よ……。あ、あん……。その手は康二くんね。とってもいいわ……」
 朱美の乳房は康二の両手に包まれている。さするような動きの連続に、朱美の乳首はこりこりに勃起してしまった。
「んふっ……。あっ……。あん……」」
 康二から雄太、雄太から康二へと、朱美は惜しみなく舌を差し出した。まるで青白い炎のように、三人の絡み合いは静かに続いてゆく。そのまどろみに終焉を告げたのは、他でもない朱美だった。
「ねえ、雄太くん、康二くん……。おばさんをいかせて……。おばさん、我慢できなくなっちゃった……」
「だ、だめだよ。ぼくも出ちゃいそうなんだ」
「お、おれもだ。あんまり強く動けないや」
 汗ばむ朱美の体にしがみついて、少年たちが甘えた声を出した。
「ねえ、若いんだから何度でもできるでしょう? ね、お願い……」
 朱美は男根が二本も埋め込まれた腰をことさらよじって、あからさまなおねだりを始めた。はしたないとわかっていても、体奥の業火は消せないほど大きい。消せないなら焼き尽くすしかない。
「いかせてくれないなら、おばさん、一人でいっちゃうから」
「えへへ、朱美さんて意外とすけべなんだね」
「まあ、それはお互い様でしょう」
「へへっ、すけべならおれだって負けてないぞ。朱美、肛門を締めてみろ」
「こ、こう?」
 朱美の尻たぶがすぼまると、少年たちの背筋が伸びた。
「お、お、いいぞ……。へへっ、仕方ねえな。けつでいかせてやるか」
「ああ、きて……」
「じゃあ、ぼくはおまんこでいかせてあげるね」
「うれしいわ。みんなもたくさんいってね、おばさんの中で……」
 ベッドがきしきしと軋み出した。その軋み音は強くなったり、弱くなったり、大きな周期で波を描いている。だれかが昂ぶったときに音は大きくなり、だれかが達したときに音が小さくなるのだ。
 だが、三つの波はばらばらに弧を描き、二つが重なることもまれだった。それでも睦み合った三人は一時も休もうとしない。いまだ経験したことのない大きな波を求めて、静かに深く、粘膜をこすり合わせ続けるのだった。

中学生に寝取られた_6

「いやあ、まいったまいった……」
 起き上がった邦夫は、朱美を押しのけるようにして男根を抜き取った。首をこきこき鳴らしながらベッドを降り、いすにふんぞり返る。
「よーし、おまえら。この女、好きにしていいぞ」
 その一言に、雄太と康二は脱兎の勢いで朱美に飛びついた。
「こ、康二くん。ぼ、ぼくからでいいよね?」
「ああ、まあ、順番からすればな……」
 うつ伏せになっていた朱美は二人の気配を察し、上気した顔を上げた。額に張りついた前髪が艶めかしく、少年たちの男根をずきずきと疼かせる。
「……このままでいい?」
「え?」
「おばさんのここ、汚れてるわよ」
 朱美は巨尻を気だるそうに動かし、横座りになった。むっちり張った腰と太腿がこれでもかと強調されて、雄太を挑発する。何度も射精しているはずなのに、いまにも破れそうなほど亀頭の薄皮が充血している。
「い、いいよ。そのままで」
「そう……。それじゃあ、雄太くんが上になる?」
「あ、えーっとね、座ってやるやつ……」
「座位ね、いいわよ。じゃあ、上がって」
 雄太はそそくさとベッドに上がって、あぐらをかいた。おあずけを食らった康二は床に座り、二人の様子を食い入るように眺めている。
 コイルスプリングが鳴り、朱美の重たげな尻が持ち上がった。
「……どっち?」
「え?」
「どっち向きがいいの?」
「あ、お尻がこっちにくるように」
(せっかくのセックスなのに工夫がないわね……。まあいいわ。好きになさい)
 紅い痣の浮き出た乳房が疼く。朱美は爪痕をつけた憎い相手を一瞥してから、雄太の腰を跨いだ。白い太腿が一直線になり、巨大な尻が降下した。
「あ……」
「もっとゆっくり?」
「う、うん」
 静かに、そして深く、二人は座位で繋がった。
「……邦夫くんの真似はしないの?」
「あ、こ、このままでいいよ。動かないで」
 温かい膣に男根を包み込まれ、汗ばんだ肌と肌を密着させているだけで、雄太は天にも昇る気持ちだった。嵐のような初体験を埋め合わせるように、女体の温もりを全身で感じ取ろうとする。
「雄太くん。おっぱい、触ってもいいのよ」
「いいよ、あとで触る……。気持ちよすぎるとあれだから」
 射精なんてもったいない──。それがいまの正直な気持ちだった。だが、順番待ちの康二には酷な話だ。康二は二人の結合部分に鼻面を寄せて、昂ぶった男根を手なぐさみにいじっている。
「な、なあ。触ってもいいか?」
 どうにも我慢ならず、朱美の左膝に手を乗せる始末だ。朱美と雄太はどちらともなく頷いた。
「わ、悪いな。へへっ、じゃまはしないからよ……」
 そう言いながら、康二は左の乳房をむんずと掴んだ。母親以外の乳房に触れた、生まれて初めての瞬間だ。呆れ顔の朱美はくすりと笑い、甘い声で語りかける。
「康二くん、おっぱい触るの初めて?」
「え? あ、ああ……」
 遠慮などあったものではない。康二は性欲と好奇心のおもむくまま、乳首を押したり引っ張ったり、乳房を寄せたり上げたり、両手を慌ただしく動かした。これまで蓄積した女体に対するあらゆる妄想を、実際に試しているのだ。
「へへっ、こりこりしてら……」
(ええ、そうよ。こりこりなの……)
 朱美の乳首はこの部屋に連れ込まれた直後から勃起していた。当初、それを知られることは堪えがたい恥辱だったが、膣の中を三種の精液で満たされたいまとなっては、もうどうでもいいことだった。
 むしろ、少年たちの性知識の水準を探ったり、教えたりすることの方が重要に思えていた。少なくとも明日の朝までの十数時間、朱美は少年たちのおもちゃになる。ならば進んで女体の扱い方を指南した方が得策だろう。無茶をされるのがなによりも怖い。
「それね、充血してるの。つまり、勃起してるのよ」
「へへっ、おっぱいが気持ちいいのか?」
「うーん、女の体はね、刺激を与えられるとそうなっちゃうの。だから強く摘まんだりしないでね。康二くんだって、あそこを乱暴に扱われると痛いでしょ?」
「な、舐めるのはいいんだろ?」
「ええ、いいわ。でも、噛まな……あん!」
 言い終わらないうちに康二がむしゃぶりついてきた。舐めて吸って、顔を埋め、また舐めては吸う。体を寄せ過ぎたため、勃起した男根が朱美の太腿に押しつけられる。
(も、もう……。順番を守らなきゃだめじゃないの!)
 朱美はこらしめ半分に男根を握り締めた。てのひらに包み込んで、やわやわと揉み込む。やんちゃな坊やをなだめるには疲れさせるに限るのだ。
「ふふ、たくましいのね。ほら、こんなに……。いいのよ、たくさん出して……」
 康二は乳房に吸いついたまま、鼻を鳴らして頷いた。面白くないのは雄太だ。朱美を独り占めしたいあまり、臆面もなく駄々っ子を演じ始めた。
「あ、朱美さん、キスしていい?」
「え、キス?」
「だ、だめ?」
「そ、そうじゃないけど……。もしかして、ファーストキス?」
「う、うん……」
「大切なファーストキス、こんなおばさんとでいいの?」
「いいもなにも、朱美さんは初体験の相手じゃないか。ぼく、一生忘れないよ。初体験とファーストキスのこと」
「……ありがとう。うれしいわ」
 朱美は首をひねり、瞳を閉じた。小柄な雄太は精一杯伸びをして、果実のような紅い唇に吸いつく。その動作が男根と膣壁の摩擦を招き、雄太の性感を一気に押し上げた。
「む、むむっ……」
(あら、もういきそうなの? ふふ、じゃあいかせてあげるわね)
 朱美の中の小悪魔が再び頭をもたげた。まずは甘酸っぱいファーストキスから果肉がしたたるようなディープキスに切り替える。次に雄太の右手を握り、自分の汗ばんだ内腿に導いた。
「ゆ、雄太、まだかよ? はやく代われ」
 康二が割り込んできた。手淫ですら朱美は甘美な悦楽を与えてくれるのだ。どうせなら女体の一番深いところで果てようと、強引にのしかかってくる。
「だ、だめよ。順番は守って。後でちゃんとしてあげるから」
 そう諭しながらも、言葉と裏腹に康二の男根を離そうとしない。逆に康二の顔面に乳房をぐいぐい押しつけては、少年の欲望に油を注いでいる。平行して雄太とのディープキスをより強め、太腿に導いた手を結合部分に滑らせたりもする。
 雄太には膣と口唇と内腿を、康二には両の乳房とてのひらを惜しみなく与えて、朱美もまた肉の昂ぶりに溺れ始めていたのだ。
「あ、朱美さん、ぼ、ぼく、もう……」
 舌を根こそぎ持って行かれそうなディープキスが、雄太をあくなき射精に駆り立てた。もはや女体との一体感を愉しんでいる余裕はなかった。腰が勝手に動き出し、きしきしとベッドを軋ませている。
「あ、朱美さん! 出る! 出るよ!」
「出して! 思いっきり出しなさい!」
「ああっ! 朱美さん! あああっ!」
 精液は子宮口に当たって跳ね返り、亀頭との間で小さな渦を作った。女体の奥にできた精液の海、欲望の渦巻だ。
(ああ、溶ける……。わたしの体が溶ける……)
 朱美は踏ん張っていた下肢から力を抜いて、背後の雄太に体重を預けた。燃え上がる肉の昂ぶりに脅えつつも、その甘美さをどこかで愉しんでいる。精液で満たされた生殖器官は、その役目を果たして幸せなのだ。
「あ、朱美さん……」
 痙攣を終えた雄太が、朱美の腰に両手を回した。この一体感を永遠にしようと、ひっしと抱き締める。
「つ、次はおれだ! ど、どけ!」
「きゃっ!」
 目を血走らせた康二がベッドに飛び乗り、余韻にひたっている二人を強引に引き離しにかかった。その際、雄太の男根が抜け出た拍子に汁が飛び散って、天罰とばかり康二の両目を塞いだ。
「あ、ちくしょう! どこだ朱美! 逃げるな、こら!」
 康二の手が朱美のふくらはぎを捉えた。そこから太腿へと手繰り、巨大な肉球をむんずと掴む。
「へへっ! 捕まえたぞ! けつを上げろ、朱美!」
 康二の怪力が朱美をうつぶせにした。
「に、逃げないから落ち着いて!」
「う、うるせえ! さっさとやらせろ! とっととおまんこを突き出せ!」
 康二はめくらめっぽうに臀裂をまさぐり、淫裂に指をねじ込んだきた。
「お、お願い! やさしくして!」
「うるせえ! とろとろのくせしやがって!」
 康二は指を抜くと朱美の尻を諸手で掴み、むっちりした臀裂を左右に割り裂いた。少しでも奥に届くようにと、尻肉を押しつぶすようにのしかかる。たが、勢いあまった男根は膣の入り口をかすめ、揚げ句には肛門を突っつく始末だ。
「こ、康二くん。あ、焦らないで。力を抜くのよ」
 夫にも触れさせなかったアナルを使わせてなるのもかと、朱美は男根を握り、膣口へ導いた。
「ほ、ほら、ここよ。ゆっくり、ゆっくり腰を押しつけて……あっ!」
「うっ!」
 亀頭がつぷっと滑り込み、双方の背筋に紅い電流が走った。
「こ、康二くん。あなたが動くのよ。好きなように、好きなだけ……」
「わ、わかってるよ」
 康二がはにかむ。焦らなくても、この年上の女性は手取り足取り温かく迎えてくれるのだ。ここは素直になってすべてを任せようと、康二は大きく深呼吸した。同時に瞬きを繰り返し、目の中の精液を洗い流す。
 開いた目に映ったのは朱美の背中だ。しっとり脂が乗った白く優美な曲線──。康二はそこに唇を押しつけながら、ねっとりした膣壁を撫で上げるように腰を動かした。
「へへっ、たまんねえな……。明日の朝までやりまくってやるぜ」
「まあ、怖いわ……。でも、好きなだけ抱いていいのよ」
「へへっ、言われなくてもそうするぜ」
「お、おれにもキスさせろ」
「いいわよ……」
 朱美は目一杯首をひねり、進んで唇を与えた。康二がむしゃぶりついてくると、熱くとろけた舌さえも差し出した。同時に少しずつ膝を立てて、比較的短い男根を深く飲み込もうとする。
「んっ! むっ!」
「むふっ! むひぃっ!」
 贅沢にも朱美と二ヶ所で繋がった康二は、ぺちぺち、ぺたぺたとまろやかな女尻を打ち鳴らしつつ、男根を突き上げてゆく。
「い、いくぞ! 出るぞ!」
「いいわ、きて!」
 そして、人妻の体奥に熱くたぎる精液を注入したのだった。

中学生に寝取られた_5

「邦夫くん? それとも康二くん? はやい者勝ちよ」
 邦夫と康二は顔を見合わせた。邦夫が顎をしゃくって、先に行けと促す。康二は頷いたものの、明らかに腰が引けている。
 いや、少年たちは最初から怯えていたのだ。人妻を監禁することを含め、なによりも生身の女体に触れること、初体験することに──。そしていま、雄太の撃沈を目の当たりにして、その恐怖は現実のものになった。
「どうしたの? やらないの?」
 朱美は腰に両手をあてがい、むっちり張った尻をひねって見せた。股間から流れ出た精液は二つに分かれて、内腿の中ほどまで筋を作っている。
「や、やるに決まってるだろ……」
 康二はベッドに上がり、大の字になった。雄太の二の舞になるのは怖い。怖いが、朱美のとろけるような肉体になら、食い殺されても構わないとも思う。
「あら、あなたも騎乗位でいいの?」
「お、おう。あ、あんたのおまんこがよく見えるしな」
「ふふ、それもそうね……」
 朱美は臆するどころか、ふいに康二を跨いだ。そして、なんのためらいもなく腰を落とす。意表を突かれた康二は思わず逃げ腰になったが、朱美は男根をむんずと掴むと、一気に尻を沈めた。
 ぶぴっ! 根元までくわえ込んだ拍子に膣から空気が漏れ、白濁の残滓が噴き出てきた。朱美は康二の胸に両手を置いて、舌なめずりする。
(さあ、いくわよ!)
「わ、わっ、わあっ!」
 ずちっ! ぐぷっ! 膣が鳴る。朱美は腰を二度上下させて、次に大きな「の」の字を二つ描いた。
「うっ、ひいっ!」
(ほらほら、これでお終いよ!)
「ひゃああっ!」
 とどめは素早い上下動と「の」の字の合わせ技だった。挿入からわずか四秒。康二の筆下ろしは絶叫に始まり、絶叫のうちに終わってしまった。
(ふふ、きみも呆気なかったわね……)
 膣の中で男根が痙攣している間、朱美はあえて動かずにいた。美顔を勝利で紅く染め、敗残者の惚け顔を見下ろしている。やがて男根の脈動も収まり、康二の脳に血がめぐり始めたのを確認してから、目顔で問いかけた。
(どう? このまま続ける?)
 引くに引けない康二も視線で返した。
(つ、続けてもいいけど、ゆっくりやれよ……)
(わかったわ。ゆっくりね……)
 朱美は目尻をゆるめて微笑んだが、はなからその願いは黙殺するつもりだった。豊満な尻が再び踊り狂う。「の」の字を男根が抜けないぎりぎりまで大きく描き、上下動は入り口でしごくように小刻みに、射精直後の過敏な亀頭をとことん責め立てた。
「おっ! うおうっ!」
 双臀はプリンがずっしり詰まった風船のように跳ね、うねり、弾んで、ぴちぴち、ぺたぺたと淫らな音を奏でて止まない。康二の脊髄は三秒と保たずにみしみしと軋んだ。
(ほら! ほら! ほら!)
「やっ! やっ! やめえええっ!」
 それは吐血のような射精だった。やはり快楽などではない。脊髄が勝手に反射しているだけだった。
 邦夫と雄太が口をあんぐり開けている。朱美の豹変も驚きだが、その腰遣いは輪をかけて驚きだった。肉のみっちり詰まった尻をああも自在に操る、大人の女の底知れぬ淫靡さを垣間見た思いだった。
 康二の痙攣がやっと収まった。全身汗だくで死んだようにぐったりしている様は、まるでレイプの惨状だ。
 朱美は互いの太腿をぴっちりと重ね、ゆるゆると動かしながら再度目顔で尋ねた。
(ふふ、まだ満足できない? もう一回、どう?)
「も、もういい! もういいよ!」
 康二は顔を歪めて朱美を押しのけると、腰が抜けたままの情けない格好でベッドから転げ落ちた。
「あら、もういいの? じゃあ、次は邦夫くんね」
 あっさり二勝を収め、ますます助長した朱美は膝立ちの姿勢で尻を後方に突き出した。こうもあからさまに邦夫を挑発できるのは、柔肌を紅く染める高揚感に駆られてのことだ。
 挑まれた邦夫は表情を引き締めて立ち上がった。
「開き直りやがったな」
「そうさせたのはあなたたちよ。それともなに、貞淑な人妻じゃなくて不満?」
 朱美も負けじと睨みつける。
「貞淑な人妻なんてこの世にいるわけねえじゃねえか。貞淑なふりをした人妻は腐るほどいるけどよ」
「あら、言うわね。女のことはなんでも知ってるみたい」
「減らず口はもういい。ちょっとそこをどけ」
 邦夫は朱美を追い払い、空いたスペースに腰をかけた。騎乗位と座位を合わせたような、浅く座り、膝下を垂らす姿勢だ。
「あんたは正面を向け。あいつらに繋がっているところをよーく見せるんだ」
「まあ、残酷ね……」
「おれたちを騙した罰だからな。せいぜい恥ずかしがってくれ」
 朱美の奥歯が鳴った。それでも毅然と立ち上がる。
 持ち上がった豊臀に、雄太と康二の視線が突き刺さった。散々な目に遭わされたその尻を、次こそはやっつけてやろうと考えているのだろう。二人の若い男根は見事に復活していた。
(な、なによその目は……。子供のくせに大人の女をどうこうできると思ったら大間違いよ)
 少しでも弱音を吐けば、解放される明日の朝まで隷従を強いられるだろう。そして、その惨めな記憶は一生ついて回るに違いない。だからこそ、女の武器を最大限に利用するしかないのだ。女の矜持を守るためにも。
 朱美は笑みさえ浮かべて邦夫を跨いだ。股間からあふれ出す精液を隠しも拭いもせず、白亜の太腿をこれ見よがしに一文字に開いて、邦夫の男根を握る。
(みてなさい。あなたもすぐに終わらせてあげるわ。五秒、いえ三秒で……)
 だが、邦夫は機先を制して朱美の尻をぺちっと叩いた。
「おい、ゆっくりやれよ。こっちは童貞なんだぜ。あんただって、初体験のときは優しくしてもらったんだろ?」
「ゆ、ゆっくりって、どれくらい?」
 作戦を読まれた朱美は動揺を隠せないでいる。邦夫は待ってましたとばかりに、朱美の肛門に人差し指をあてがった。
「や、やめなさい! そこは……」
「騒ぐな。入れやしねえよ」
「ど、どういうつもり?」
「へえ、けっこうぷりぷりしてるんだ。ここも美味そうだな……」
「そ、そこでしたいの? は、初体験がそんなところでいいの?」
「そうびびるなって。とりあえずここは操作ボタンにするだけだからよ」
「ボ、ボタン?」
「そう、ボタン。おれの指に合わせてけつを動かすんだよ。上げたり下げたり、回したりな」
 しんがりの強みがここに出た。人柱となった雄太たちの賜物だ。
「す、好きにすればいいわ……」
「ああ、好きにするよ。ちょっとでも逆らったら、いきなり差しちゃうからな。覚悟しろよ。あ、ところでアナルは処女なのか?」
「し、知らないわよ……」
「ま、いいか。じゃ、始めるぞ」
 まずは肛門のすぼまりに指を引っかけて、巨大な尻を降下させる。尻越しに雄太たちと目が合った邦夫は、余裕のウィンクをして見せた。
 次に、淫裂から垂れた肉びらと亀頭の先が触れたところで一旦停止する。ここからは徐行だ。焦らず急がず、深呼吸でもして落ち着かなければならない。主導権を握ってみたものの、童貞には違いないのだ。
 実際、男根を朱美に掴まれているだけで、いまにも達してしまいそうだった。もちろん、二、三度の射精は覚悟の上だったが、雄太たちの二の舞にならないためにも、ここは慎重を期さねばならない。
「ちゃんとついてこいよ」
 邦夫が指先を動かすと、一拍遅れて朱美の下半身が反応し、亀頭の先端が熱い膣口に触れた。そのまま巨臀を降下させる。膣口が若干抵抗したものの、あふれ出す二人分の精液が潤滑剤となり、亀頭部分がつるりと中に潜り込んだ。
(お、たまんねえ! たまんねえぞ、こりゃ!)
 邦夫が心中で叫ぶ。熱く、柔らかく、突き刺すというより、飲み込まれる感じがする。亀頭部分がすっかり隠れたところで一旦止めて、邦夫はため込んでいた息を大きく抜いた。
(くっ! もう、出ちまいそうだ……。しかたねえな。とりあえず出しとくか……)
 そのとき、邦夫の迷いをあざ笑うかのように、亀頭部分がきゅっと締めつけられた。
(わっ! な、なんだ!)
 それは引き込むように、きゅっ、きゅっと何度も締めつけてくる。本気で千切ろうとしているかのようだ。
「こ、こら! 動かすなって!」
「う、動かしてないわよ」
 朱美はうそぶきながらも、執拗に締め続けた。
「う、動かしてるじゃねえか! や、止めろって! けつ穴ほじくるぞ、こら!」
「そ、そんなこと言ったって、自分じゃどうしようもないのよ!」
 朱美は笑いが止まらない。子供の浅知恵を嘲りつつ、夫にもめったに使わない淫技をこれでもかと繰り出してゆくのだ。
「ち、ちくしょう!」
 反撃する間もなく、邦夫はあえなく達してしまった。ぷっ、ぷぴっと肉びらを震わせて、粘膜の隙間から精液が噴き出した。
「うっ、くそっ……」
(え? あ、やだ……)
 男根の痙攣に合わせるように、膣壁が収縮しだした。今度はわざとではない。朱美の意に反して、膣が勝手に反応しているのだ。
(か、感じてきてるの、わたしも……)
 ほんの一瞬、二人の快楽が重なった瞬間だった。童貞でも三人が束になることで、ついに小さなアクメをお見舞いしたのだ。しかし、当の邦夫はそのことに気づいていない。
 全身にうっすら汗を浮かべて、朱美が吐息混じり言った。
「ね、ねえ? まだ続ける?」
 太腿を横一文字に開いた姿勢はかなりの負担だった。朱美の膝はかくかく笑い始めている。
「も、もちろん……。辛いなら手をついてもいいぜ」
「あ、ありがとう」
 朱美が前屈みになろうとすると、邦夫は肛門に当てていた指先で突っついた。
「そっちじゃねえ。後ろだ。おれの肩に手を乗せろ」
「え?」
「え、じゃねえよ。ほら、はやくしろ」
 指先は肛門括約筋を突き抜けそうな勢いだ。慌てた朱美は上体を大きくのけ反らせた。男根の刺さったままの股間を前に突き出す。これまでで一番屈辱的な体勢だった。
「よう、おまえら。眺めはどうだ?」
「す、すごいよ! 丸見えだよ! おっぱいも太腿も!」
「た、たまんねえ! 写真に撮ったら、百回はせんずりできるぜ!」
「ばか、それは言わない約束だろ。じゃあ、ちんぽが出入りするところもよく見とけよ」
 邦夫は巨大な尻をコントロールし始めた。
「朱美、根元まで頼むぜ」
(ああ、もう……。どうして普通のセックスをしてくれないのよ……)
 朱美は天井の一点を見詰め、新たな絶望を感じていた。少年たちは初体験を済ますだけでは満足していない。人妻の女体をおもちゃとみなしているのだ。
 と、肛門を爪で引っかかれた。
「いっ!」
「ぼけっとすんな!」
「あ、ご、ごめんなさい」
 文字どおり朱美はおもちゃとなって、指先一本でコントロールされる存在だった。朱美の尻がじりじり沈む。瑞々しい男根が精液まみれの膣壁を擦り上げる。
「あ、熱いじゃねえか、おまえのおまんこ……。か、感じてんのか?」
「か、感じてなんかないわ……。あ、熱いのは直に触れているからよ」
 邦夫はたっぷり時間をかけて男根を根元まで埋め込んだ。大きく反り返った朱美の裸身に新しい汗が噴き出る。すっかり塞がれてから、朱美は膣を締め忘れていることに気づいた。
 受け身ではだめなのだ。こちらから仕掛けなければ……。その矢先、指先は上昇を命じてきた。朱美は横一文字に開いた下肢に力を込め、みっちり肉の詰まった尻を持ち上げる。膣を締めるならいまだった。
 だが、いまの朱美にはそれができない。指先の動きを取りこぼさないように神経を集中すればするほど、膣は無防備になってしまう。ぬめりを帯びた男根がずるずるとその姿を現した。
「どうした? おまんこ、ひくひくしてねえな?」
(くっ……。み、見てらっしゃい!)
 朱美の反撃をあざ笑うかのように、邦夫は指を上下させた。
(え! うそ……)
 なにもかも見透かされていたのだ。朱美は小さく呻いた。浅はかな自分が死ぬほど恥ずかしい。
「忙しくてそれどころじゃねえか?」
 ここにきて形勢は完全に逆転してしまった。相変わらず爆発寸前の邦夫だったが、亀頭のえらで膣口をくすぐる余裕さえ見せつける。
「よーし、今度はあんたがいく番だぜ。人妻のアクメってやつを、あいつらにも見せてくれよな」
(な、生意気よ! ま、まだ半分童貞のくせに!)
 追い詰められた朱美は暴挙に出た。力尽きたふりをして、その巨大な尻をどすんと落としたのだ。ぶちゅっと膣が鳴り、邦夫の男根が一気に飲み込まれる。
「おうっ!」
「あっ! ご、ごめんなさいっ!」
 朱美の反撃は続いた。浮かせた腰を何度も落としては、両手を滑らせて邦夫にもたれ掛かったのだ。
「こ、この! いい加減に……」
 こうなっては肛門への制裁もままならず、いいように絶頂に導かれてゆく。追い込まれた邦夫は、両手で朱美の乳房を鷲掴みにした。
「いっ、痛い!」
 ようやく朱美の腰が止まったが、もはや手遅れだった。熱い精液がすでに尿道を駆け上がってきている。
「ちっ! く、食らえ!」
 邦夫は快楽を痛痒で打ち消すように、がむしゃらに腰を繰り出した。朱美の太腿を跳ね上げ、弾き、割り開くようにして、断末魔の抜き差しを試みる。リーダーとしての沽券、そして意地だった。
「どっ! どうだっ! このっ!」
「あっ! きゃっ! やんっ!」
 朱美は悲鳴を上げてしまった。果てながらも突き上げてくる男根は得体の知れない魔物だった。
「ぐっ、ぐおっ! あがっ!」
 しかし、限界は限界だ。邦夫はもがき、苦しみながら、ついに力尽きてしまった。苦痛に顔を歪め、朱美の乳房を握ったままベッドに崩れ落ちる。
 だが、この勝敗は誰の目にも明らかだろう。二人が折り重なったその姿がすべて物語っている。邦夫を十字架に譬えれば、朱美はそこに張りつけられた哀れな生贄なのだ。
(わたし、犯されたのね……)
 体奥に男根の脈動を感じながら、朱美は穴としての女、女としての自分を呪うのだった。

SM女王様に調教されたった

今年の6月の話し
出会いはmixi

そのやりとりは面白くないので割愛
アルタ前で待ち合わせした

緊張して待っているとやってきたのは黒髪長髪のお姉様
加藤夏希をちょっと老けさせた感じだったので夏希で

ちなみに今まで調教されたことはなかったので初体験
すぐホテルに行くということだったので後ろをトコトコついて行った

SM経験やらなにがされたいのかなどを聞かれシャワーを浴びさせられて部屋に戻ったらガッシガシのボンデージをきてた
手を後ろに縛られて目隠しされる
さすがにプロで全然腕が動かせない

その格好で立たされると乳首あたりに激痛が走った
肌の上を思いっきりひっかかれてる感じ
たっているのが辛くて座り込もうとすると怒鳴られる
(いたいなぁ。何で俺は金払ってこんなことされてるんだ)
等と考えてると目隠しをはずされた

夏希「これ何かわかる?」といわれ目の前に持ってきたのはピザをきるカッターみたいなやつ
ギザギザで先端がくるくる回る奴

おれはありえねえよと思いながらマジでやめて欲しかった
体を見るとみみず腫れが全身に走ってた

その時点で後悔しててもう帰りたいと思ってた
開始10分くらいで
早く顔騎とか手コキしてくれよと思ったけどそれも延々やられた
次は鞭
バラ鞭と一本鞭どっちがいいかを聞かれどちらでもいいと言うと笑いながら
「じゃあこっち」といって一本鞭を用意した
完全に舐めてた

夏希「そこに立ちなさい」
俺「はひぃ。」

女王様は思いっきり振りかぶって俺の体に鞭を当てる
ばっしいいいいいいん!
はっきり言って逆ギレしそうになるくらいの痛さ
「いてえよ!こら!」
っていいそうになる痛さ
そのときにはっきりわかった

俺はマゾじゃない

しかし調教は続くのです

一発目で腰がガクンとなり立っていられなくなる
しかしそれで終わるわけがない
夏希「ほら立ちなさいよ。こんなんじゃ全然楽しめないでしょフフフ」
おれは力を振り絞って立ち上がる
その後も容赦ない鞭責めが続く
頭がぼーっとしてきて、本当にこの人に忠誠を誓わないとだめだって気分になってくる

もう体中痣だらけ
銭湯になんて絶対にいけないレベル
なんども倒れこんだが許してくれない
無理やり立たせられ壁によりかかってるところに鞭の嵐
女王様が怖くて本当に泣きそうだった

足の力も抜けていきその場に倒れこんだ
体中が熱く、意識も飛びそうだった

夏希「あら?もうだめなの?体が真っ赤よ。フフフ」
この頃にはもう従うしかないと思ってた
髪を引っ張られベッドにつれていかれる

後ろに縛った手を今度は頭の上に縛られた
どんな調教されるか本当にこわくてびくびくしていたら顔の上に跨られた
顔騎に期待してきていたのに恐怖ですくみあがっていた
おれの顔に座りそこに体重を乗っけてくる
顔が圧迫され息が出来ない

目の前は真っ暗だし息も出来ないし普通に苦しいだけ
殺されると思って足をばたつかせても体をよじっても力が入らない
嗚呼ダメだ
おれはここで死ぬんだ
っていうギリギリのところで顔から尻が離れた

そのころには鞭でのダメージも和らぎ正常に物事を判断できるようになっていた
(ちょっともうやめてくれません?こっちはくるしいのですよ?)
そんなことを考えてるとまた顔面に騎乗してくる
またジタバタして死にそうな思いをする
これを5セットくらいやられた

酸欠でまた正常な判断ができなくなる
SMってのはマゾの思考回路をある程度こわして忠誠をちかわせるものなのか

俺のちんこは全然反応しないどころか、こんなに小さくなるものか!
ってくらい無反応

夏希「あらいい顔ね。かわいいわよ。じゃあお待ちかねいくわね。ウフフ」
といいながらパンツを脱いだ
(顔騎の時点ではパツンはいていた)

俺はこれから何が起きるのかまったく想像が付かない
どのくらいの時間が経過しているかもまったくわからない
ズタボロにされた雑巾のようにベッドの上に転がっていた

夏希「ほら何休んでるの?あなたは私のおもちゃなのよ。私の言うことは何でも聞かなきゃならないの」
俺は頷くことしかできず女王様の顔を見上げていた

夏希「あなたは私の言うことなら何でも聞くんだよねぇ?私の便器にもなれるのよねぇ?」
俺「!?」
一気に脳みそが働き出した
そりゃあSMの世界に黄金やら聖水があるのは知っていますとも
でもねぇあなた初めて調教受ける俺には無理に決まってるじゃないのと思いながら俺は言った
「はい・・・夏希様・・・」

夏希「いい子ね。あなたとってもいい子よ。あ?んだめもう出ちゃいそう。ほら口をあけなさい」
といいながら俺の口の上にあそこをもってきた
俺は恐怖におののきながら口をあけた

シャーーーーーーーーーーーーーーー

口の中に生暖かいものが入ってくる
最初はそんな認識だった
次の瞬間

くっせぇぇ!しかもまずい!!!!

しかしそんな簡単に女王様のおしっこは止まるはずもない

夏希「ほらちゃんと飲まないと溢れちゃうわよぉ?」
俺は必死に飲もうとした
しかし体が、俺の喉が受け付けない
おえおえっとえづきながら頑張って飲もうとする
でも無理!
ちょっと飲んだ奴も口に溜まってるやつも吐いてしまった

夏希「ちょちょちょっとお!」
でも止まらない
口から尿を吐き続ける
女王様の股間や太もものびしゃびしゃ
もちろんベッドもびしゃびしゃ

女王様マジギレ
「あなた何やってるの!私のが飲めないってどういうこと!」
俺はもう完全にしらふ
だってそれ飲物じゃないですもの

夏希「もうあなたはお仕置きよ!絶対に許さない!立ちなさい!」
もう帰りたい

夏希「いうことを聞けない子はお仕置きを受けなきゃならないのよ。わかる?」
といいながら、一本鞭を手に取る

俺はもう完全におびえてた
「いやー一本鞭だけはいやーー!ゆるしてー」
等といえるわけがなく、また鞭の応酬

見も心もズタボロにされた
2万も払っているのに何でこんな嫌なことばかりされなきゃならないだろうと思ってた

一本鞭ってすごいもので皮膚が切れて血がにじんでくる
女王様も息を切らして鞭を打つ
おれが憎たらしくて打っているのか仕事だから打っているのかもうわからない状態

もう立ちあがることも出来ないおれに女王様は唾をかけながら罵倒してくる
たぶん20分くらい鞭で打たれた

しかし女王様もプロ
ベッドにしたに転がってる俺のちんこにローションをつけて手コキしてくれた
身も心もズタボロにされながらちんこだけは元気だった

鞭のダメージで女王様の声も聞こえない
おれはチンコだけでかくして倒れてる
女王様はせっせとチンコをしごいている

今思うと非常に悲しい画だな

寸止めなくする余裕もなく俺は果てた

5分くらい放心してた
仕事モードが終わった女王様は優しい声をかけてくれる
おれはなきそうになってた

Thisis 飴と鞭

脳内麻薬も切れてきて俺は立ち上がりお礼を言った
「ひどいことをしますねぇ?」
とはいわなかった

シャワーを浴びホテルを後にした
家に帰り服を脱ぐと体中拷問を受けたような状態に
実際に受けたんだけどw
2度とやるものかと思った

おまえら小便は飲むものじゃないぞ
あれは毒だ

今度は俺がSになって飲ませてやろうと思う



後日その女王様がやってるブログを見たら駄目だしされてた

最近嫁がエロくなったと思ったら5

ベッドに行こうとトシ君が言ったが、ボイスレコーダーの音声は、相変わらず鮮明のままだ。
わざわざ寝室にカバンを持っていくはずもないので、おそらくトシ君は大学生の一人暮らしらしく、ワンルームとかなんだと思う。

「美佳、自分でおまんこ広げて見ろよ。」
「うぅ・・・ はい・・・」
悔しそうな声を出すが、結局従う嫁。

「うわぁ・・・  溢れてきてるじゃん。仕事ってウソついて、ガキに中出しされた気分はどうw?」
「そうなこと言わないの! もう、帰るよ?」
強気に言う嫁。

「うっせ、行くぞ。」
トシ君のその言葉と同時に、嫁の
「ぐぅぁ・・ ちょっ! あぁぁ・・ いきなり・・・ トシ・・ ダメだよぉ・・・ あぁぁ・・」
「美佳、俺・・・  愛してる。」
「あっ!あっ! あひぃぃぁ・・ん・・・ トシ・・私も・・  キ、キス、キスしてぇ!」
「私もなんだよ? ちゃんと言えよ、止めるぞ。」
「止めちゃダメ!ダメだってぇ・・・  私も・・・  愛してる・・・ かも・・・」
「ぷっ! なんだよ、かもって。  でも、それで十分! すげー嬉しいっす。」
その言葉の直後に、パンパンと強めの音が響き出す。

「がっぁ! だめ、それ・・・ 奥に・・奥がぁ・・・ トシ、凄い! 壊れる・・・あぁ・・壊してぇ・・・」
「よし、イケ!壊れろ!」
さらにパンパンという音が強くなる。
「がはぁ! あっ! あっ! あぐぅ! トシ、ダメ・・ ヤバい・・ 何も考えられないよぉ・・ あぁ・・  トシぃ・・・ 愛してる!愛してる!! ずっと、あれからずっとトシがいるの! 心にいつもトシがぁ! あぁっ! ダメェ イグぅっ! 愛してるっ!!」
「あぁぁ・・・美佳!美佳!美佳!愛してる!愛してる! 俺のところに来いよ! あぁ・・イク!」
「すご・・い・・・ あぁ・・ トシといる・・・ このまま・・・・ あぁぁ・・・」
その後は、ずっと音声がなくなる。時折クチュクチュ音がするので、キスをしているのだと思う。
恐ろしく長いことその状態が続いて、やっとトシ君の声がする。

「ねぇ、ホントにいてくれるの?」
トシ君が聞く。
「ばーーか。最後だから、サービスで言ってみたw」
強がる嫁。
「なんだそりゃ!? まあ、いいや・・・ すげー嬉しかったから・・・」
トシ君は、なんか憎めないというか、可愛らしい子だと思った。嫁が好きになるのがよくわかる。

「でも、本当凄いよ、君のおちんちんは・・・  これがダーリンについてたら、最高なのになぁ」
複雑な気持ちになった。俺が好きと言うことなんだろうけど、チンポは不満と言うことだ・・・

「逆に考えろよ。俺がダーリンになれば良いんだ!」
「なるほどね! なんて言うか! まだ学生なのに、責任の取りようがないでしょ?」
「じゃあ、何年かして俺が社会人になって、美佳のこと迎えに行ったら、来てくれる?」
「ふっw  良いよ。何年も、思い続けていられたらね。 今のテンションを、本当だと思わない方が良いと思うよ・・・ でも、もし、君が本当に・・・  ううん・・・ 何でも無い・・ 何でも無いよ・・・」
セックスの音声よりも、はるかに堪える・・・

「ねぇ、美佳、本当に今日で最後なの?明日から、またただのバイト先の仲間に戻れるの? 俺は・・・無理だ。」
「約束でしょ! イイじゃん、社会人になるまで、私を迎えに来てくれるまで、清い関係でいようよ! 愛してるなら、出来るでしょ?」
「ぐぬぬ・・・」

「なぁに?結局トシ君はやりたいだけなんだ・・・悲しいなぁ・・・」
「いや! 出来るよ! 出来るって! 必ず迎えに行くからな! その時になって止めたは無しだよ!」
「はいはい、わかったから!がんばれーーーw」
「あっ!美佳、本気にしてないだろ?」
「そんなことないよ。照れてるだけだってw」
「じゃあ、言ってみろよ・・・ 俺が将来迎えに行ったら、別れて俺と一緒になるって・・・」

「・・・トシ君が・・・・トシが社会人になっても私のことを想ってくれていて、私のことを迎えに来てくれてら、旦那と別れてトシ君のお嫁さんになります。」
「美佳! 愛してる!」

そしてまたキスをしているような音がする。

本気なのか?どうせ、何年も気持ちが持続するわけないと思って、からかっているだけなのか?それにしても、どちらにしても、それを口に出したと言うことは、アウトだと思った。

「なぁ、最後だから、後ろも貰うぞ。おもちゃじゃなくて、俺の本物で美佳の処女貰うから・・・」
「えっ?・・・・・・・イイよ・・・  して・・・」

もう、悪い夢のようだ。

「あっ! でも、綺麗にしないと・・・ ちょっと待っててね。 それと、ローションはある?」
「ないっす! 買ってきます。」
「うん・・・  ローションは、薬局で売ってるから・・・」
「ソッコー行ってきます!」

そして、ドアを開けて出て行くトシ君。

「どうしよう・・・ 私も本気になってるなぁ・・・」
ぼそっと独り言を言う嫁。本気なんだ・・・

そして、ゴソゴソと音だけ聞こえてくる状態になり、しばらくするとバタンとまたドアが開く音がした。

「美佳さん!お待たせ!」
「えっ!早いよ!    ちょっと待ってて!」
少し遠くで聞こえる。

「あれ?何してるんすか?」
「バカ! 開けるな! 死ねっっ!」
「あぁ、綺麗にするって、そう言うことなんだ。」
「イイから閉めろ!ダメだってぇ!」
「イイじゃん、最後なんだし、全部見せろよ。」
「これはダメ! ホントにイヤ! 恥ずかしいよぉ! お願い、閉めて!」
「はいはい、じゃあ、待ってるね。」
ドアが閉まる音がした。

トイレで、排泄しているところを見られた?ような感じだ。そんなところまで見られてしまうなんて、もう死にそうに落ち込む・・・

そしてしばらくとつと、シャワーを浴びる音がして、ドアが開く音がした。
「お待たせ・・・ トシ、後ろでするって言うことは、約束するって事だからね・・・  良く考えてね。私も、本気なんだからね・・・ やり逃げは絶対に許さないからね・・・」
「逃げないよ。  って言うか、美佳こそ逃げるなよ。マジで。」

「トシ、来て・・・」

しばらくゴソゴソ音がしていたが、
「イイよ、準備できたから・・・」
「美佳・・・ 約束するよ。絶対にお前をあきらめないって・・・」
「嬉しい・・・  あっ! そう・・・  そのまま・・・ くぅ・・」
「あぁ・・・ 入る・・・ キツい・・・」
「つっ!」
「あっ!ゴメン、痛い?」
「こんな大きいのだから、痛くないわけ無いよね・・・  大丈夫・・・ ゆっくりと・・・」
「あぁ・・美佳・・・」

「はぁぁ・・・ んっ!  イイよ・・ 奥まで・・ はぁっ! くっふぅぅ・・・」
「入った・・・  美佳、約束したよ。」
「うん。待ってるからね。ずっと待ってるから・・・  トシ、愛してる。トシは私の初恋かも・・・  こんな気持ち・・・ ねぇ、キスして!」

しばらくキスの音が続く。
そして、嫁が
「動いて、もう大丈夫だから。」
「うん」

「あっ!あっ!当たる! 当たってるよぉ! がはぁ!  んっ! だめぇ・・・ そんな風にしたらぁ・・・  引きづり出されちゃうよぉ・・・ あぁ! くぅぅん!」
「美佳、凄いよ!  気持ちいいよ!  ちぎれちゃいそうだ・・・」
「ぐぅあぁ・・・ ダメっ!ダメっ!もう・・・ あがっ! がっ! はぁぁぁん イキそう・・・ イク! イッちゃう! トシ、トシ!イク! 美佳、お尻でイッちゃう! トシの大っきいので、お尻でイク! イクっ!!」
「イケ!旦那ともしたことないアナルセックスでイケ!」
「ぐぅぅわぁぁ・・・  凄い、凄すぎるよ・・・  トシ、電気が走ったよ・・・」

「なに休んでるの?俺、まだイッてないよw」
「あがぁっ!だ・・め・・あぁっ!イッてるのに、またイク!イク!うわぁぁ!怖い、怖いよぉ・・・イクっっ!!」
「ほら、まだイカないよ。もっと強くするぞ。」
「ダメ・・だって・・ぇ・・・ 死んじゃう・・もん・・  あぐっ! あっ! はぁっ! トシぃ・・・  もう、イッてぇ! あぁっ!」

「どっちがイイ?俺と旦那と、どっちが気持ちいい?」
「トシだよぉっ! トシ! トシのがイイ! あぁっ! もうダメェ・・・ 帰りたくないよぉ! あぁぁっ!  トシぃ・・・  愛してるよぉ・・・ あぁっ!!」
「美佳!ここにいろ!俺と一緒に暮らせ!」
「あぁぁぁ・・・  暮らす・・・ トシと暮らす! もうダメっ! 愛してる! 一緒になるぅ!」
「イクぞ! 美佳、美佳! 愛してる! お前は俺の女だ! どこにも行くな!」
「ぐぅぅわぁぁ・・・・ 出てる・・・凄い・・・  あぁ・・・幸せだよぉ・・・ トシぃ・・・ 美佳は、トシのものだよぉ・・・」

そして、また長いキスの音が響く。

すると、唐突に音声が途切れた・・・ バッテリー切れなんだろう・・・
ただ、これ以上聞かされていたら、俺は正気が保てなくなっていたと思うので、良かったのかもしれない・・・

大きくため息をつき、仕事に戻ったが、何も手につかない。
そのまま夕方まで過ごして、重い足取りで家に帰った。
正直に言って、家に美佳はいないと思っていた。
トシ君の元に走っていったと思っていた。
しかし、ドアを開けると、
「なお君!お帰りぃ! 早かったじゃん! 嬉しいなっ!」
全力の笑顔で、俺に抱きついてくる・・・

もう、何が正解なのかわからない。
「今日ね、ファミレス辞めてきたんだよ!なお君、赤ちゃん作ろうね。」
真っ直ぐ俺の目を見ながら、真剣な口調で言う嫁。
俺は、美佳が心を入れ替えてくれたと信じた。1度の過ちで、状況に酔って思ってもいないことを言ったと信じることにした。

そして、嫁を抱きしめて、
「5人くらい作るか!」
そう言って、二人で笑い合った。

そして、しばらく幸せな日々が続いた。

たまに、悪いと思いながら、嫁のiPhoneをチェックしても、何もやましいところはない感じだった。

そして、ボイスレコーダーのことも、悪い夢だったと思えるようになってきていた頃、絶望的な事件があった。

仕事で客先に向かう途中、家の前を車で通りかかることがあったのだが、マンションのエントランスから、若い男が出てきた。
なんとなく、ふと上を見ると、嫁が手を振っていた・・・
若い男は、それに気が付くこともなく、そのまま歩き出した。それよりも、俺のことを嫁に見られたのではないかと、ドキドキした。
会社の車なので、車種が一定ではないので、気が付いていないと思うが、激しくドキドキした。

それよりも、直感であれがトシ君だと思った。
結局、裏切られていたのか・・・ 気が付くと、涙が流れていた。

そして、自宅にカメラを設置した。
狭い家なので、リビングと寝室にセットすればそれでOKだと思った。
ACアダプタ型なので、動体検知でまるっと24時間以上録画できるヤツだ。

毎日、朝SDカードを入れ替えて、会社で確認する日々が続いたが、その日はすぐに来た。

男女間の修羅場を経験した話を書きますよ

スペックです。
ボクは、山下ユーサク(仮名)当時は公立高校の一年。

成績は普通、運動神経も普通、外見も普通、つまり特徴がないことが特徴で他人からは「何度会っても顔と名前が一致しない奴」とか言われてました。
当然、先生にも名前を覚えてもらえないわけで、授業中に指名される回数が明らかにボクだけ少なかったような記憶があります。
基本的にヘタレです。

彼女の名前は、山本ミドリ(仮名)同級生です。

長身で活発な子。
ルックスは美しいスポーツ少女系。
今の流行でいうとヤングなでしこといった感じでしょうか。

中学二年の時に彼女が転校してきてから、ずっと同じクラス。
しかも名簿も近いことから席はいつもボクが前、彼女が後ろでした。
だから彼女はボクのことを名前で呼んでくれる数少ない(というか唯一の)女友達でした。

転校初日の第一印象は「大きな子だなぁ」でしたね(笑)
たぶん、当時は彼女の方が背が高かったと思います。
そして次に「カワイイかも」になるわけです。
気のせいか、ちょっと影のある感じはありましたけどね。

理由は覚えてませんが、ちょうどボクの後ろの席が空いていたので彼女の席がそこに決まり、ボクは内心「ラッキー!」とか思ってました。

十分に地の利を活かして、ボクは彼女と親しくなりましたね。

運よく気も合ったので、ボクは彼女とは同性の友達と接するように自然に接することができました。
それは彼女も同じだったと思います。たぶん。

半年もすると幼馴染みたいになり、そのうち彼女からは、普通に恋の相談のようなものも受けるくらいにまでなってましたよ。
この辺は想定外でした。仲良くなり過ぎましたね。友達として。

そんな彼女に「男性の意見が聞きたい」と言われる時は、たいてい恋愛系のハナシでした。

ボクの彼女評は“恋多きわりには臆病で詰めが甘く成就しない乙女”とでもいうのでしょうかね、次々と「あの子がステキ!」とか言うくせに結局は、誰とも付き合ったりできなかったようです。

この話は、高校に入って初めて彼女から「男性の意見が聞きたい」と言われたことから始まる騒動を、思い出しながら書いていきます。

―― 第一部 修羅場 ――

いつものように慌しい朝のホームルーム前でした。

ボクは友人達と昨日のサッカーについて、あーだこーだと批評家よろしくやってました。
ボクは、一応サッカー部所属です。ベンチ外ですけど。

いつもは、そんな話に混じってくるミドリが珍しくひとりで席に座ってました。

様子がおかしいかも?とは思ったんですが、女の子ですからね。
下手に構うと真剣にウザがられたりするんで放置してました。

でも、その日は一日中そんな感じだったんで、終礼後に声をかけてみたんです。

「熱でもある?」
「ない……と思う……かも」

なんとも珍妙な回答をするミドリ。
(なんなんだ、それ?)

彼女の虚ろな視線が、ちょっと気になったものですから数ヶ月ぶりに彼女を誘ってみました。

「今日、部活だろ? 終わったらなんか食べに行こうか」

別に下心があったわけではないですよ。
家が近所で方向が一緒なので、中学の頃は部活終了の時間さえ合えば一緒に帰ることが結構あったんですよ。
高校に入学してからは、初めてでしたけど。

「……わかった。じゃ校門で待ってる」

力なく答える彼女でした。

彼女はバレー部所属です。
身長があるんで中学の頃はエースアタッカーだったし。

自校で試合がある時に何度か応援に行ったけど、体が大きいせいもありなかなか迫力がありました。
スポーツ少女に見合わない綺麗な長い髪も目立ってましたし、それになんというか…… 揺れるんですよね(笑)

彼女も同じように、ボクの試合を応援してくれたこともありました。
ロスタイムにゴールを決めた時には、汗と泥まみれのボクと抱き合って喜んでくれたし。

そんなこんなで周囲からは、完全に二人は付き合ってると思われてたようです。
残念ながら違うんですけど。

だから、彼女は非常に目立つ存在にもかかわらず、寄ってくる男は少なかったようです。
詳しくは知りませんがね。
もしそれがボクのせいだったなら今さらですが謝っておきます。すいません。

ちなみにボクに寄ってくる女性は皆無でしたよ。
それは決して彼女のせいではなかったと思います。ドンマイ!

さて夕暮れの迫った校門。
彼女が壁にもたれかかり、ボクを待ってました。
アンニュイな雰囲気で可憐さが一層引き立ち、なんかこうゾクゾクっとしたことを覚えてます。

「ごめんごめん。顧問の説教が長くてさ」

さっきのゾクゾク感を誤魔化すように言うボク。

「いい……さっき来たとこだから」

もし、これが初対面だったなら、即落ちで一目惚れしてたかもしれません。
どうやらボクは憂いを含む女性の表情に弱いようです(笑)

でも、数年間の彼女との時間がボクと彼女の関係を「友達」に固定してしまっていましたね。

ボクは自転車を押しながら坂を下ります。
彼女はボクの斜め後ろを黙ってついて来ます。

これは誰か好きな男ができたんだろうなと思いましたね。
過去にも似たようなことが何度かありましたから。
嫉妬心とかそういうものは、まったく感じなかったですよ。
同性の友達が誰かに惚れたとか聞いても何も思わないのと同じです。
ボクの中での彼女はそんな感じだったんです。

ファーストフード店に着くと端の方の席を陣取り、ポテトと飲み物だけでじっくり話を聞くことにしました。
ボクはもう答えはわかっていたんですが、とりあえず通過儀礼として尋ねることにします。

「で、どうしたんだ?」

ストローの袋をコネコネしながら、ちょっと拗ねたように俯き加減で視線を合わさず、とんがった口で呟きます。

「……男性の意見が聞きたい……」

(ほらきた)見覚えのある光景です。
毎度のことですが同じ仕草で同じ内容を言うんですよ。コイツは。

とりあえずボクは、いつも同じ反応をするしかありません。
ここで、何か違った反応(どんなだ?)でもすれば、ボク達の関係が変わったりしたんでしょうかね?
その時はそんなことは、考えもしませんでしたけど。

「それで、今度の相手は誰なんよ?」
「……サッカー部のキャプテン」
「え――っ! 早川先輩(仮名)かよ」

まあ驚きましたよ。身近な3年の先輩ですからね。
いや、驚いた理由はそれだけじゃないんですよ。
その先輩には彼女がいたからです。
ありがちなんですが、3年のマネージャーさんがそれです。
ちょっと派手目ですけど、かなり綺麗な人です。モデルみたいです。

ボクは迷いました。その事実を今ここで伝えるべきかどうか……

数秒間の熟考の結果、今日のところは先輩に彼女がいることは伝えないことにしました。
今日はミドリを元気づけるために来たわけですからね。
明日でいいや、とか思ったんですよ。
それに、話を聞いてやれば少しは落ち着くだろうし、それからでも遅くはないと考えたからです。

案の定、先輩のどこがカッコいいかを力説しながらミドリは、どんどん元気になってきました。
ボクとしては他の男のカッコよさなんて聞かされてもあんまり面白くなかったんですけどね。

まあ、先輩は普通にカッコいい人ですし、サッカーもボクなんかよりも随分上手いです。

ただねぇ……女性とのアレコレを自慢げに話すタイプなところがねぇ?
聞く方は楽しいんですよ。ソノ手の話は、こっちも興味津々ですから。
でも、その話を聞いた後では、気まずくなるんですわ。

マネージャーさんを見るともう妄想全開になっちゃって……あんな綺麗な人がそんなコトをするなんて……
ついパンツを押さえてしまいますよ(笑)
ボクは、ひょっとしてこの先いつかミドリと先輩のアレコレを聞くことになるのか?とか考えてちょっと困ったような気になったことを覚えてます。

結局、ミドリには小一時間ほど話につきあいましたね。
もう飲み物の氷が溶けるだけじゃなく、紙コップまでユルユルになった頃にやっと解散となりました。

それからのボクは、結構苦しかったですよ。
ミドリからは先輩のアドレスを教えろとか、今後の試合スケジュールを教えろとか、弁当を作りたいから食べ物の好き嫌いを教えろとか色々と言われましたから。
なんだかスゴーく盛り上がってるんで、つい彼女がいることを言えずにいたんです。
つーか、先輩とマネージャーさんのやり取りを注意して見てりゃふつーは気づくハズなんですけど、コイツは気づかないんだよなぁ。

ひょっとして相当ニブイのか?

そのうち、一度でいいから直接話がしてみたいとか言い出してさ。
仕方がないから段取りをしてやりましたよ。
部活が終わった頃にボクに声をかければ、できるだけ自然に先輩と話ができるようにしてやると。
まあ、やってみたんですけど全然自然じゃないのね、これが。
なんかマネージャーさんに睨まれましたけど、ボク。

その日の帰り、ミドリはテンションが上がってました。
「一歩前進ナリ!」とか言ってましたね。
そういえば、ボクは最近ミドリと一緒に帰ることが多くなりました。

なぜかミドリが校門で待っているせいで流れ的に、そうなってしまうんです。
で、ひとしきり先輩のカッコいいところを聞かされるというわけでして。

あー面白ないぞー(笑)

とかいいつつ、ボクは楽しかったようです。

ところが……

ミドリを先輩に近づけたことが、ボク達をとんでもない方向に進めるきっかけとなってしまったんです。
一週間後くらいだったかな、早川先輩がボクに話しかけてきたんです。

「よう山下! あの子、そう、ミドリちゃんってカワイイよな」
「へ? なんすか急に?」
「昨日の帰りにファーストフード店で偶然会ったんだけどカワイイなとか思ってさ。で、あの子はおまえの彼女なのか?」

先輩からミドリの名前がでるだけでも、ドキッとするのに彼女かどうかなんて聞かれたものですから、相当慌ててしまいました。
傍から見ると滑稽だったと思いますよ。
ひとりで赤くなってバタバタしてたわけですからね。

「ちがっ、違いますよ」

ボクが否定するのを見ながら腕を組んで何かを考える先輩。
そして、呟くようにさりげなく爆弾発言をしてくれます。

「そうか……じゃあアタックしようかな?」
「え?! 先輩……マネージャーさんが……」
「マネージャー? 気にしない、気にしない」

ボクは内心(これはマズイことになったかも)と思いましたね。
ひょっとして先輩は手当たり次第とか、そういう系の人だったのか?となるとミドリが可愛そうだし、なんとかしないとマズイ非常にマズイ。

ボクの心配を他所に、それからミドリは先輩と急接近するわけです。
帰りは相変わらずボクと一緒なんですけど、彼女は途中から先輩との待ち合わせ場所へ向かうことがあったりしました。
休日デートもしたみたいです。
まあ、会話の内容やデートの様子はこっちから聞かなくても嬉しそうに逐一話しますから、まだ深い関係にはなってないらしくボクは少し安心してたんです。

って、いったい何を心配してるのやら……
まあ、ミドリはマネージャーさんと違ってそこまで踏み込めないだろうとは思ってましたけど。
というか、なんでコイツはここまで詳細をボクに語る必要があるのか理解できませんでしたね。
ボクが聞き出してるわけじゃないですよ。

そんなことよりも、早く彼女がいることを伝えなければ……
焦る気持ちとは逆に、いざミドリを前にすると言えなくなるんですよね。
彼女が悲しむ顔を見たくないというのもそうなんですが、言ってしまうともうミドリとこうして一緒に帰る理由がなくなってしまう……

という複雑な心境だったのも理由だったような気がします。
今、思うとこれがいけなかったわけです。

そんなある日……
ボクは珍しくマネージャーさんから声を掛けられるわけです。

「えーっと……山下君……だっけ?」

ちょっと驚きでした。
話をしたことがない女性がボクの名前を覚えててくれるとか新しいです。
初めてです。嬉しいかも(笑)

「今日部活が終わったら、ちょっと付き合って欲しいんだけど」

なんだか非常に嫌な予感がするんですけど、先輩の彼女ですし無視してもいいことは何も起こりそうにないどころか、悪いことが起こる気がして気の進まない状態で、待ち合わせ場所へ向かったわけです。

そうしてボクとマネージャーさんは、夕暮れの中、公園のベンチに二人座ることになりました。
雰囲気は抜群なんですが、そんな悠長なことは言ってられません。
絶対に先輩とミドリのことだろうな、と思ってましたから。

「ごめんね。急に呼び出したりして」
「いや、全然オッケーですよ。どうせヒマですから」
「実は……早川君のことなんだけど……」

ここまで聞いて、やっぱりそうだろうなと納得しましたよ。
別に変な期待をしていたわけじゃないですが、やっぱり心の底では何かを期待していたんでしょうね。
なんといっても、正常な男子高校生ですから(笑)

「なんだか最近、私の知らない女の子と仲がいいみたいで…… で、その子って山下君の友達じゃないのかなと思って」

いきなり、話がヤバくなってきたじゃないですか。
彼女の静かな口調がボクの緊張感を高めてくれます。
心臓の鼓動が高くなって、喉まで乾いてきましたよ。

「で、どんな子なの?」

若干怒りの感情を含んだ声にボクは戦慄を覚えましたよ。
女性というのは浮気をした男性よりも、相手の女性に対して怒りを感じると聞いたことがありますが、まさにソレです。

それに彼女は全ての裏を取ってるんでしょうね。
先輩に最初にミドリを引き合わせたのがボクだということも分かっての今日なんだと思いました。
こうなるともう逃げられません。

ボク観念して正直に話をしました。

ミドリはボクとは中学から一緒だったこと。
長身でバレー部に所属していること。
外見はそこそこ美少女で、男子にはそれなりに人気があるというか目立つ存在であること。

そして彼女が、先輩に憧れていたこと。

一度でいいから直接話がしたいと言い出し、ボクがそれを段取りしたこと。
あとは……先輩に付き合ってる人がいることは、知らないということ。
でも、学校の帰りにどこかで先輩と待ち合わせをしてるらしいとか休日デートのようなコトをしてるとかは言いませんでした。
だって怖いし。

マネージャーさんは(……ったく余計なことを)というような怒りを含んだ目でボクを見てましたが、最後まで話を聞くと

「正直に話してくれて、ありがとう」

それだけ言って、さっさと帰っていきました。

ボクは自分の無事を喜ぶ余裕もなく、ベンチにへたりこんでしまいましたよ。
それより、自分がきっかけを作ったせいで、なんだか人間関係が面倒な方向へ動いていることが恐ろしくてね。
そして、今日のことをミドリにどう説明したらいいのか分からず一人で頭を抱えてたんです。

が……事態はボクの想像を超えて、斜め上の展開を始めるわけです。
なんと、ボクとマネージャーさんが怪しいとの噂が立ち始めるという。
なんで?!

どうやら、公園のベンチに二人が真剣な表情で座っていたところを誰かが目撃したようで、話に尾ひれがついて広まっていったようです。

二人が公園で真剣に見詰め合っていたとか……これはある意味本当か……いい雰囲気で肩を寄せ合っていたとか……近い状況ではあったけど……抱き合ってキスしてたとか……これはナイわ。
絶対にナイ。断じてナイ。

映像としての雰囲気は、確かに誤解を生む内容だったわけですよ。
それは否定しませんが……
だからといって、先輩の彼女と恋愛とかキスとかするわけないでしょーが。
そんな無謀なチャレンジャーではナイですし。

そういう週刊誌の表紙に掲載されるような状況ですから部内でもニヤニヤと微妙な空気が漂うわけです。
みんな腫れ物にでも触るような感じでボクに接するんです。
否定すれば否定するほど、いっそう酷くなるから困ります。

奴らの頭の中では「略奪愛」という物騒な文字が、小躍りしながら走り回っていたことでしょう。
そのうち、早川先輩の耳にも届くことになり、練習後のクラブボックスに呼ばれることになってしまいました。

簡易ベンチに腰掛けた先輩が、スパイクの紐を解きながら尋ねます。

「山下、おまえアノ噂は本当か?」

直立不動で尋問状態のボクは、緊張と不安で汗ぐっしょりです。
別にマネージャーさんとは、やましいことは何もないんですが、人間関係が面倒なことになっているのは、多分に自分のせいという認識がありましたから。

「噂って、ボクとマネージャーさんとのことですか?」

脱いだスパイクの泥を「コンコン」と払いながらチラッとボクの顔色を覗き込む先輩。
その目には怒りの感情を感じることはありません。
うまく言えないんですが、マネージャーさんとの温度差は感じましたね。

「そうだよ。まあ、オレは気にしてないんだけどね」

ここは全身全霊をかけて弁解させてもらいます。
たとえ男らしくないと言われても、言い訳だってします。
武士じゃないんで、二言だって言いますよ。

確かに健康な男子高校生的期待感ゼロで待ち合わせ場所に向かったということはないですが、実際に何かアクションは、起こしてはいません。
神に誓って。

「いや、あれはデマですよ。デマ。ただ……マネージャーさんから相談を受けたことは事実です。先輩の件で……」
「そうか……そんなことだろうとは思ったんだけどな……」

ですよねー
わかってくれますよねー
なんてホッとした自分がありました。
この際、先輩の気持ちを確かめた上で、マネージャーさんと仲直り?というかしっかりと元の鞘に収まってもらおうとか考えたわけです。

そうすれば、ミドリのことも余計な心配をせずに済みますか
らね。
だから先輩と、もっと話そうと思ったです。

「先ぱ――」

そこで急に扉が開いたかと思うとマネージャーさんの乱入です。いや突入か?
そして次の瞬間、ボクは信じられない状況に陥ることになります。

なんとマネージャーは先輩の前を通り過ぎて、ボクに抱きついてきたんです。
まさか相手を間違ったんじゃないのか?とか一瞬考えたんですが次の言葉で、そうじゃないことが分かります。

「山下君! 誤魔化さないで!あの時、あなたは私に告白したじゃない!」
「え?!」

この人、何を言い始めるんだ!?
これから先輩とサシで話して、この件をクロージングに持っていこうと考えていたのに、何と言う無謀かつ玉砕の特攻発言……台無しじゃん……

こんなこと言われたら先輩だって黙ってはいないでしょう。

裸火を持ってガソリンタンクに突っ込んでくるようなものですよ。
しかし、彼女の勢いは留まるところを知りません。
こっちまで飛び火どころか、もう火達磨じゃないですか。

「そして私たちは付き合うことになったじゃない!こんな奴(先輩を指差す)に気を使うことはないのよ!」

いやいやいや、ナイナイナイ、絶対ナイし?
そんな夫婦喧嘩みたいなことは、二人だけの時に違う場所でやってくれー

と、あまりにトンデモな展開に、苦笑いさえ漏れてしまいそうだったんですが先輩の次の言葉で再びボクは奈落の底へ落とされるわけです。

「山下……そういうことだったのか」
(え? ひょっとして信じてる。あんたバカですか?)

オイオイオイ、なにを血迷っているんですか。
冷静に考えればそんなことあるわけないとか考えないんですかね。この人たちは。
とりあえず、ここは落ち着いてもらって……話せば分かるハズ……

「先輩、違いま――」

と言いかけたボクのでしたが、その言葉を最後まで言うことができなかったんです。
なぜなら、マネージャーさんがボクの口を塞いでしまったから……

唇で――

さて、どうでもいい話ですが、これがボクのファーストキスってやつです。
ロマンチックでもなんでもなく、いきなり修羅場でソレですからね。
非常に残念です。悔やまれます。トラウマになりそうです。

その光景を見た先輩は、ボクの肩をぐっと掴むと「大切にしてやれ」と言ってボックスを後にしました。 
って、オイ待てー

表ではメンバーがザワついています。
「やっぱり、そーだったんだ!」とか「修羅場やね?」とかワイドショーを観てるおばちゃんみたいな会話が聞こえてきます。
おまえらも傍観せずに、先輩を止めろってば。

「誤解でーす」「待ってくださーい」と動こうと思うのですがマネージャーさんが、ボクに絡みついていて身動きできません。
一瞬、殴ってでも引き剥がそうかと思ったんですが、マネージャーさんの悲しそうな目に断念した次第です。

そして、先輩が十分遠くに行ってしまった頃、マネージャーさんはその場に崩れ落ちるわけです……

ボクは(どーすんだ? コレ?)と思いながらも、どうしていいか分からずとりあえずマネージャーさんの気持ちが落ち着くまでは、傍にいた方がいいかと思い、黙って横に座ってました。
自○とか放火とかされたらヤバイとか思ったんですよ。マジで。

そのうち泣き疲れたのか、ボクにもたれかかり腕にしがみついた状態で眠ってしまいました。
この時のボクは困ってました。正直、困ってました。本当に困ってました。何度でも言いますよ。困ってましたと。

どう考えても彼女がボクを好きなハズがありません。
単なる「あてつけ」であんなことをしたことは明白です。
それが問題の解決に結びつくのかどうか知りませんがね。
とりあえず彼女の選んだ手段はそれだったということです。

対するボクの状況は外堀を埋められて、自分の気持ちとは違う既成事実で追い込まれている感じ。

マネージャーさんと公園で密会し
元カレの先輩と直接対決を経て
キスでめでたくカップル誕生……

鬱だし……

このままだと、明日には『新カップル誕生!』と祝福されてしまうでしょう。

マネージャーさんは、ボクには不釣合いなくらい美しい女性であることには違いないんですよ。
でも、なんというか……
昨日まで先輩と、あんなことや、こんなことをしてたんでしょ……ムリですわ?それ。

再婚だって離婚後は、6ヶ月のクーリング期間が必要なんですよね。
そんなホヤホヤで相手の体温が残っているような女性とか、絶対ムリですって。

非常に失礼を承知で言います。
全力でお断りですわ。

さて、30分くらい経った頃、やっと目を覚ましたマネージャーさんは

「あっ、山下君。ずっとこうしてくれてたの?」

なんと呑気な声でのお目覚めです。
ボクは(あなたのせいで修羅場じゃないですか。これからどーするんですか)と言いたい気持ちをぐっと抑えて

「あっ、はい……動けなかったですから……」
「ごめんね……もう遅いから帰ろっか」

美しいお顔で力なく微笑むわけです。
えーっと、ボクはさっきの勢いが急速に萎えていくのを感じます。
実は、こういう表情に弱いんですよね。

ボクを11人集めて、こんな表情のお面をつけた女子チームと対戦したらきっとボロ負けするに違いないでしょうね。
0-15くらいで。
そんなわけで、彼女を放っておけない気分になってしまい、すっかり暗くなった道を二人で帰ります。

どうやら自分の家とは方向が違うようなんですが、なんとなく家まで送った方がいいかと思ってマネージャーさんの足が向かう方向に歩きます。
そのうち家に着いたらしく、玄関の前で足が止まりました。
これでボクの自分の仕事は、全て終わったと思いましたよ。
とっとと帰って明日以降の対策を練らないと、とか思いました。

「じゃ、ボクはこれで帰ります」

そして自転車に跨ろうとした、その時。

「お腹空かない? 私、泣いたらお腹が空いちゃって。何か食べていかない?」

妙なタイミングで妙な誘いです。普通なら断りますよね。
あんな目に遭った後ですから、家なんかに入ったら次はどうなるか分かったもんじゃないですし。

ところが、ちょっと憂いを含んだ笑みが、なんとも妖艶で美しかったのでボクは脊髄反射で「はい」と答えてしまったんですよ。
言ってしまってから気づいたんですがこの時、無意識でしたが1000分の1秒単位で不安と期待を天秤にかけてたわけです。

ファーストキスを奪っていただいたのですから、展開によっては筆おろ……なんとも男の悲しい性です。
いや、男子高校生です。

というわけで、ボクはマネージャーさん宅のダイニングテーブルに座ってました。
彼女はキッチンで手際よく何かを炒めているようです。

そのうち、テーブルには二人分の焼きソバが並びます。
なぜに焼きソバ?

「ごめんね。こんなものしかできなかったけど」
「いや、すいません。わざわざ作っていただいて」

それを食べ終わると、彼女はいかにもお揃いの片割れっぽいマグカップを手にポツリポツリと先輩との話を始めました。
別に聞いてないんですけど……

高校に入学して初めて会った時のこと……
合宿の夜に告白された時のこと……
学園祭の模擬店のこと……
二人で行った旅行のこと……
(えー、その話は先輩から何度も聞きました。深夜編だけですが)

そして、最近すれ違いが多くなってきたことまで話すと、目に涙をいっぱいに浮かべるわけですよ。
なんか可憐で弱々しくって、思わずぎゅーっと抱きしめたくなる衝動にかられるんですがそんなことをしたら、ボクがこの先修羅場の中心人物に進化してしまいます。
いや、もうほぼ中心か?

「今日はね、父も母も遅いの……」

思いがけない言葉に緊張が走ります。
おいおい、マジでこの先があるのか?
どうする? ボクよ?
この際、成り行きに任せてみるのも……

「そっちに行ってもいい?」

緊張して声が出せないボクの無言を肯定と、とったのか隣というか、もう膝の上近くに座るわけですよ。
そして、ねろねろと絡んでくるんですわ。

もうね。ダメですよ、この人。
完全に人格崩壊してます。絶対おかしいです。

(先輩からアッチの方は嫌いじゃないらしく激しいとは聞いてましたが……)

このままいけば、マジでボクの筆……

ボクの脳内では各部位の担当がホットラインで状況報告をし
始めます。まずは隊長の“精神”です。

「各部位、状況を報告せよ!」

左半身:
「左前腕部拘束されており制御不能!続いて上腕部が敵の侵略を受けています!」

右半身:
「こちらは各部異常ありません!回避行動可能です!指示を!」

胸部:
「呼吸が苦しいですっ! 
心拍数も増大してますっ! 警戒レベルです!」

頭部:
「視界良好、聴覚問題ありません!上下唇および声帯正常作動します!指示を!あっ嗅覚がやられました!」
(そういえばマネージャーさんの髪からいい匂いがしてます)

頭脳:
「……」

精神隊長:
「精神から頭脳へ、応答せよ!」

頭脳:
「●△※÷……」

精神隊長:
「ダメだ……完全に混乱してる。コイツが作動しないと行動の指示が出せん……」

その時、ボクの精神は緊張でカチカチになってる担当者を発見する……下半身だ。
直立不動で空を見上げている。

精神隊長:
「今日はお前の出番はないから安心しろ」

下半身は応答しない。

彼にとっては、これが初陣になるかもしれない状況とあり緊張と我慢で大汗をかいている。
相当気合いが入ってる様子だ……

各担当との数十秒のやりとりの後、精神が発動した緊急脱出プログラムにより左右大腿部と下腿部に現在地点からの緊急離脱命令が下された。
もう既に左前腕部、上腕部から背部と腰部、そして胸部まで侵略されておりあと数秒判断が遅れたら、その場に押し倒されてフォール負けだったでしょう。

ボクは命からがらマネージャーさん宅から生還したのです。
自分としては頭脳が結局、何の役にも立たなかったことが情けない……

家に帰ったボクは、明日からどうしようかと真剣に悩みましたよ。
先輩とマネージャーさんは、本当に破局なのだろうか?

でも、今日のマネージャーさんを見てると、まだ先輩のことが諦めきれない様子。
先輩の本当の気持ちが見えないけど……

この際、ミドリに手を引いてもらうことが一番丸く収まるような気がするが。
となると、最初から分かってて進めたボクはどうなる?なんか面白がってたみたいで最低な奴になるんじゃねーの?

まあ、ミドリには明日の帰りにでも正直に話そう。
彼女なら分かってくれるさ、きっと。と考えたんだけど……
甘かった。

翌日ミドリは学校に来なかった。その翌日も。

さすがにこれはマズイことになってるだろうと、帰りに家に寄ろうと思ってたんですが、昼休みに女子数人に囲まれる事態となるんです。

女子A「あんた、ミドリになんてことしたの!」
女子B「最初から分かってて面白がってたんでしょ!」
女子C「ホント最低っ!」
女子D「あんたのせいで、あの子、学校に来たくないって……」

なんでも、ボクがマネージャーさんの家から脱出後、ミドリは彼女に呼び出されて全てをブチまけられたらしい。
しかも、マネージャーさんはボクが最初から全てを知っててミドリの恋愛ごっこを生暖かい目で楽しんでた、と言ったようです。

ミドリとしては、憧れていた先輩に二股をかけられていたこともショックだったらしいが、それよりも、信頼して全てを話してたボク、自分の味方で応援してくれてると思ってたボクがそんな悪趣味なことをしていたことが相当ショックだったとのこと。

それで「もう誰も信じられない!」となり、塞ぎこんでいるらしい。

ボクは、すぐに携帯でミドリに連絡しようとしたが……
着信拒否だし……
メールで「すぐに会って話がしたい」と送信したが返ってきたのはデーモンだ。アドレス変更してやがる。

その日は、午後の授業も部活もパスしてミドリの家へ向かいました。

でも、インターホンを押そうが、玄関で叫ぼうが誰も出てこない。
ボクは、とりあえずノートの切れ端に「会って話がしたい」と走り書きしたモノを郵便受けに放り込んでおきました。

翌日からミドリは、ようやく学校に来るようになったんだけどボクのことはガン無視。

ボクは、なんとか話をしようとチャレンジしたんですが、まったく反応ナシ。
一週間くらいはボクも頑張ったんです。聞いてくれなくても謝りもしました。

状況を一方的に説明してみたりもしましたが……
もう、お手上げですわ。
ここまで無視されると、さすがに面倒になってしまいましてね。
もう、どーにでもなーれ状態です。

ボクって、やっぱり最低男みたいですわ。
というわけで、ミドリとはここから疎遠になるわけです。
夏休み前くらいだったと思います。

さて、部活の方はと言うと、こっちはこっちで面倒な状況でした。
当然のことながら、先輩とマネージャーさんは別れることになってしまいました。

なんだか自分のせいみたいで非常に申し訳なかったんですが、先輩によると遅かれ早かれ別れていただろうとのことです。
先輩がミドリに走りかけたのも、マネージャーさんと色んな意味でのすれ違いが増えてきたかららしいです。
って、そんなものなんですかね……

そして何よりボクを困らせたのが、マネージャーさんの存在でした。
やたら絡んでくるんですよ。
別に嫌がらせをされるわけじゃないんですが他の部員と比べて特別扱い、というか妙に甲斐甲斐しくってね。

ボクは1年のサブでしたから、飲み物とかタオルとかはマネージャーさんから渡してもらえる身分じゃなかったんですが、なぜか主力並みの扱いを受けてました。
どうやらメンバーの中では、ボクの「略奪愛」しかもキャプテンの彼女を奪うというなんとも刺激的なストーリーが完成していたらしく、もう二人の一挙手一投足に注目が集まる状態。

おまけに、部活終了後はボクがどんなに急いで帰ろうとしてもマネージャーさんが自転車置場の前で待っているわけで、ボクは仕方なく一緒に帰ることになるんです。
方向が違うのに。
マネージャーさんは、一生懸命話題を作って話しかけてくれますがボクは失礼のない程度に相槌を打つくらいで、決して楽しい会話じゃないのに。

でも、そんな状態が、しばらく続いた頃、ボクの心境に変化が出てきたんです。
マネージャーさんのことが「なんだかカワイイかも?」とか思えてきて。
そのせいで会話が少し続くようになってくると、彼女がスゴく楽しそうにしてくれるわけです。

だから思い切って、というか調子に乗って聞いたみたんですよ。

「あの……何でボクに優しくしてくれるんですか?ボクは先輩の件で恨まれてるハズじゃ……」
「そのことは、もういいの。彼とは終わるべくして終わったからそれより、気になる男の子に優しくしちゃダメなのかな?」
「いや、その……さすがにマズイかなと……先輩の手前もあるし……」
「だったら、3年生が引退してからだったら、いいのかな?」

なんだか、妙に畳み掛けられてる感じがします。ああ言えばこう言う感じで。
どんどんコーナーへ追い詰められるボクサーのような雰囲気です。
そして、とうとう何も言えなくなってしまいました。

「じゃあ、秋の大会が終わったらキミに告白するから その時は真剣に考えてね」

彼女はそう言うとボクの前から、さっと消えてしまいました。
ボクは、今の言葉を脳内でリピート再生します。
今「告白」って単語を使ったよな??
それって、そういうことなのか??

いやいやいや、山下ユーサク16才、自慢じゃないですが色恋沙汰には縁のない人生でした。
それが美しい上級生から「告白」ですか??
ついにモテキが到来したんでしょうか?
いや襲来か?

ところが、それ以降マネージャーさんは、ボクに絡んでくることはなくなり何かが起こるかも?と期待して勝負パンツまで持参した夏の合宿も普通に終了してしまいました。
あれ?

きっとからかわれただけだったんでしょうね。
ひょっとすると彼女なりの復習劇だったのかもしれません。
一瞬でも喜んだ自分が恥ずかしくなりましたよ。

そしてボク達のチームは秋の大会であっけなく敗退し、3年生部員は引退するわけです。
もちろんマネージャーさんも。

ボクとしては、ミドリの件もマネージャーさんの件も、封印したい過去という扱いで意識的に二人を避けてました。
ミドリは相変わらず後ろの席ですから、否応なく毎日視界の端には入ってくるわけですが、もうボクは彼女を視界の中心に捕らえることはなくなりました。

無視するわけじゃないんですが、視界の端に入ってきたらこっちが先に移動する感じです。
そう、明らかに避けてましたです。今度はボクの方が。
その時、彼女がどんな表情をしていたかなんて知りませんでしたよ。見てないわけですから。

校内は学園祭の準備が慌しくなる頃で、サッカー部は毎年「焼きソバ屋台」を出展することになってるようです。
んっ?焼きソバ……なんとなくイヤな予感がしますよね。
それ、当たりです。

部の伝統として、引退した3年を含むマネージャーの指導の下に1年メンバーが調理することが決まりになっていると、その時に初めて聞かされたんですよ。
う?ん、これは……ボクは、例のマネージャーさんとペアになるわけです。
気まずいです。みんな明らかに面白がってます……

そして、とうとうその時が訪れます。

マネージャーさんと二人で食材の買出しに出かけた時です。
買い込んだ大量の食材のせいで両手が塞がり、動きに自由度が減ったボクに彼女が接近してきます。
これはヤバイ雰囲気です。

「3年生は引退したね……」
「そうですね」

動きにくいといっても相手は女性。
全力で走れば振り切れると思ってました。
いざとなればショルダータックルで……とか無謀なことも考えてます。

「山下君、いつかの話を覚えてる?」
「何の話でしたっけ?」

しっかり覚えてますが、全然覚えてませーん。
もう逃走準備完了です。何か適当な理由をつけてダッシュでその場を去ろうとするボク。
ところが彼女はボクの進路を巧みに塞ぎ、距離50cmの真剣な表情で見つめます。
近いってば。

しかも袖を摘まれた状態ですから、逃げるに逃げられません。
そして、結構ヘビーな話をしてくれるわけです。
先輩とは真剣に付き合っていたこと。
別れてしまったのは残念だけど後悔はしてないこと。

確かにボクのことは最初は先輩への「あてつけ」だったこと。
でも、毎日一緒に帰るようになってなんとなく気持ちが落ち着いたこと。
それが恋なのかどうかは自分でも分からなかったこと。

だから自分の気持ちを確かめるために「3年生の引退まで」と期間をおいたこと。
そして、今日結論が出たらしいです。

「だからね、山下君。私と付き合ってくれないかな?年上は嫌い?」
「年上だから嫌いとか、そんなことはないです……」
「だったらオーケーということで、いいかな?」

ここまで聞いて、ボクは初めてマネージャーさんの目を見ました。
見慣れたというか、よく知った女性なのに初めて見たような気がしました。
少し年上の美しい女性が、なんとも不安げな表情で自分を凝視している姿に抗う術は、男子高校生にはありませんでした……

というわけで、ボクはマネージャーさんと付き合うことになったわけです。
ただ、彼女はあと数ヶ月で卒業ですし、なんといっても、受験の追い込み時期ですから、休日にデートとかはできないんですよ。
それでも毎日一緒に帰るのは、楽しかったです。

そして意外にも?彼女は純真というかカワイイところがあるんでドキドキしました。
先輩から「あんな話/深夜編」を聞かなければよかったなとかはちょっと思いましたけどね。

―― 第二部 復讐 ――

冬休みに入ると、彼女は冬期講習で受験の最終の仕上げに入るわけです。
だからボクは彼女がいるにもかかわらず、クリスマスも正月も独りなわけでした。
仕方がないんで、バイトしてましたよ。
レンタルビデオ屋で。ほぼ毎日。ずーっとね。

そういえば、ミドリがクリスマス前に店に来たことがありました。
ホラーとか純愛モノのビデオを大量に借りていきましたね。
あれだけの量を観るんですから、クリスマスの予定はないんだろうなあとか思いましたよ。
言いませんけど。

その頃になると、彼女はボクを見ても反応も示さなくなってましたね。
なんだか怒ってるというよりは、困ってるような雰囲気はありましたけど。
でも、もうどーでもいいですわ。赤の他人ってことです。

ボクは誤解されたままというのが、気に入らなかったですけど今さら誤解を解いたところで、何が変わるわけでもないですし。
滑走路を走る飛行機に例えるなら、既にV1速度(離陸決心速度)を超えてますからね。もう元には戻れないんですよ。
ボクとミドリは。

そういえば、いつまでも「マネージャーさん」では彼女がかわいそうなので、以降は名前で呼ぶことにします。
ユウコ(仮名)さんです。
ユウコさんと会えない冬休みは、ほぼ毎日メールしてました。

ボクのバイト終了時間と、彼女の講習の終わる時間が合えばちょっとだけ会ったりもしました。
そして一緒に帰るだけ。
先輩の頃とは、180度趣の違う清い交際です。
彼女のエネルギーは、全力で目の前の受験に向かってましたからね。
ボクへ向ける分は残ってなかったんでしょう。

そして、1月のセンター試験から始まり、私立、国公立と怒涛の試験が続いたようです。
バレンタインの時期も会えませんでした。ちょうど私立の試験と発表の間の時期で、とてもそんな気分ではなかったようですからね。
さすがに、その時期はメールすらできなかったですし……

1年生のボクは部活とバイトという気楽な状態でしたけど、ユウコさんはこの時期、辛かったことでしょう。
そして、試験の出来に一喜一憂しながらも、志望校のひとつに合格したようで無事卒業式を迎えました。

彼女は地方の(いや、こっちが地方だから都会のだな)四大に決まったようです。
だから、今以上に会えなくなるのは確実でした。
そういえば、合格発表があってからもデートとかするヒマがなかったです。
バレンタインのなかったボクにも、ホワイトデーはあるかと思ったんですが彼女は下宿先探し、引越し、オリエンテーション、おまけに合宿免許とイベントづくしで、超忙しかったみたいでしたから。

会えないことが続くと心は募るわけです。
なんというか、彼女って上手いんですよ。
残念ながら、先輩とのようなコトは、何ひとつお世話にはなれませんでしたがちょっとした仕草とか、メールの文章とかにスゴく惹きつけられるんです。
もうね、純真な男子高校生の心を、ガッツリ鷲掴み状態です。

そして4月を迎えます。

ユウコさんは都会の大学、ボクは地方の高校での遠距離恋愛のスタートです。
さすがに、これはもうダメかなと思いましたね。
都会のイケメン大学生になんて太刀打ちできませんから。

ボクとしては、せっかくですからお付き合いさせていただいてる間に甘いキスのひとつくらいは、させてもらってもエエんじゃないんすか?
くらいは考えてました。若干、諦めモードに入ってましたね。
そうそう、あのクラブボックスでのやつはナシですよ。
あんなのは回数のうちには入らんです。キッパリ。

そんなことを考えている頃に、ユウコさんからメールが届きます。
「週末にデートしよう!」でした。
そこには運転免許を取得したこと、家の車を借りてくることが書いてあり、ドライブデートに行くことになりました。

それまでの厭戦ムードも忘れて有頂天でしたよ。
付き合い始めて約半年、念願の初デートです。
しかもドライブですからね、初っ端から二人きりですし!!!
もうね、期待で胸が膨らむだけじゃなく、余計なところも全力で膨らんじゃいましたよ。

ついでに全バイト代を総動員して財布も膨らませておきました。
車ですからね、国道沿いの建物に突入しやすそうじゃないですか――
いや、突入なんてしなくても、車の中でもある程度は……妄想ニヤニヤ

昼前に待ち合わせて、途中でご飯を食べると雰囲気のいいドライブコースを走ります。
春の日差しは気持ちよく、ちょうど咲き始めた桜が風に揺れる公園の駐車場に車を停めると、まったりとした気分が二人を包みます。
なんとも甘い空気感が二人の間に流れて――

彼女はボクにゆっくりと語りかけます。

「山下くんって、私のことどう思ってる?」
「好きですよ。スゴく。会えないことが続いたけど、その分これから二人で頑張ればいいかと」

この言葉を聞くと彼女は満足そうに笑い、独り言のように呟きました。

「二人で頑張れば……か」

ボクはそれが何を意味するのか分からず、黙ってました。
しばらく二人は沈黙……そして……

突然彼女がクスクス笑い出したかと思うと、鋭い視線でボクを睨むわけです。
甘い展開を期待していたボクですが、これは何か違うんじゃないのか?とか思ったです。

そして、すぐにヤバイ状態だと悟りました。
彼女があの夕暮れの公園の時と同じ表情をしていたからです。
鋭い両眼から怒りのオーラが放たれてました。

「二人で頑張ればですって? は? なめてんの?」

その言葉を皮切りに、恨みの言葉がボクに刺さります。
罵詈雑言ではありませんが、いたいけな男子高校生を傷つけるには必要十分だったです。
途中からは自己防衛本能が働いて、何も聞こえなくなりましたから。

そうです。彼女は先輩と別れなければならなかったことをまだ怒っていたんです。
そして、復讐としてボクを同じ目に遭わせてやると決心していたようです。
半年間の長期に渡る、執念の復讐劇でした。

だからボクに接近し、彼女(もどき)になって十分に気持ちを惹きつけた上で別れてやると。
そんなわけだから、デートもしないし、何もしない。
ただただ、ボクを焚き付けることに専念したとのこと。

そんな中で、一つだけボクに感謝したいのは、怒りの感情を受験にぶつけることができたことらしいです。
おかげで、自分の偏差値よりもランクの高い大学に受かったと高笑いされてしまいました。

で、自分の新生活も軌道に乗り始めた今日が過去への決別を告げるXデーと……
ボクは、とても悲しかったです……

彼女に振られたこともそうですが、それよりも辛かったのは彼女の深く傷ついた心に、まったく気づけなかった自分が悲しかったです。
彼女はボクに復讐することで、傷ついた心を必死で癒そうとしていたということを、つい今さっき知ったという事実でした。

彼女は相当辛かったことでしょう。
それが証拠に彼女は復讐を果たしたハズなのに泣いています……

怒りの感情は既に消え去り、ただただ泣いています……

ボクは罪悪感でいっぱいです……彼女の本当の気持ちも知らずに恋人気分で一人盛り上がったりして……ラブホ突入妄想とか……
なんという最低男……

本当の彼なら、そんな彼女の気持ちに気づいて当然ですよね。
そうすれば、こんな展開にならずに済んだかもしれなかったのに。

そして最後は、二人で号泣という悲しい最後……

しばらくして、彼女は落ち着いたのかボクに話しかけます。
これが、ボクの聞いた最後の言葉でした。

「山下君、悪いけど私を一人にして欲しいの……」

ボクは黙って車を降ります……彼女の車は静かに去っていきました。

ボクは、しばらくは感傷に浸っていたんですが徐々に、今の自分の状況が不安になってきたんですよ。
(いったいここはどこだ?)

その頃のボクの携帯には、GPSなんて素晴らしい機能は装備されてませんし
なんとかマップみたいな便利機能もない時代でしたから、帰宅は困難を極めました。
太陽の方向から東西南北を考えるとか、何のサバイバルよ?

夕暮れの中、ひと気のない田舎道を一人、とぼとぼと歩きながら心に湧き上がってくる後悔と悲しさと不安の入り混じった感情でシクシクと泣いていたのを覚えてます。
情けない男です。

そのうち一軒のガソリンスタンドを見つけて、恥ずかしながら事情を話して
(確か、彼女と喧嘩して車から降ろされた、とか言ったと思います)
帰宅方向へのバス停まで送ってもらいました。

1時間くらい待ってバスが来ると、そこから最寄駅へ、そして電車を乗り継ぎ帰宅したのは終電近い時刻でした。
なんだかスゴーく疲れて、晩御飯も食べず、風呂にも入らずに泥のように眠りました。

おかげで体調悪いアピールが十分にできたのか、翌日曜日は朝から叩き起こされることもなく、グダグダしてます。
一日中ベッドの中で、去年からの自分の行動を振り返ってました。
いったい何が悪かったのかなぁーとか
嫌がらせをしたわけでもないのに、みんなに嫌われるとか辛いよなぁーとか

そんな思考の中で、ミドリが浮かんでは消えていきます。

彼女のことは意識的に心の底に沈めてましたから、いつの頃からか名前すら浮かんでこなかったんですが、その日は頻繁に登場します。
遂に彼女は、今頃どーしてるのかな?
とか考えるように、なってしまいました。

そういえば、ミドリとは二年でも同じクラスでした。
が、ボクの後ろには“山本コージ”とかいうメガネ属性で少しおとなしめの奴が緩衝材として座っていたせいで、直接彼女に接することなく過ごしていたんです。

一人で色々と考えたところで答えが出るハズもなく、結局は惰眠を貪るだけの一日に、なってしまいました。
翌日、なぜか部活のメンバー全員が、ボクの破局を知っていましたね。
大方、ユウコさんが現在のマネージャー経由で暴露したんでしょう。

ボクの気持ちは、悲しさ8割、ホッとした感2割、といったところです。
なんでホッとしたかというと、もうこれで「略奪愛の主人公」というセンセーショナルな肩書きが、なくなるからですかね。

メンバーは、メシウマ7割、同情1割、無関心2割かな。
マネージャー群は…… 全員が「氏ねよお前」です。
きっと、あることないこと吹き込まれてるんでしょう。
もうエエですわ。弁解する気力もないっす……

それからしばらくは、マネージャー連中の刺すような視線に耐えながらの部活と、いまだに和解できていないミドリと同じクラスでの授業、という針のムシロのような日々が続きます。

―― 第三部 事件 ――

そんなある日、後ろの席の山本コージが担任と、何やら話をしているのを見かけました。
そしてボクは担任から呼ばれると思いがけない提案を受けることになります。

「山本コージが、目が悪い上に、お前が大きくて前が見えないから席を替わって欲しいと言ってるんだがどうだ?」

ボクは席なんて最前列の教卓前、いわゆる「残念な子」席以外ならどこでもいいと思ってたんで、即答で「いいですよ」と答えてしまってから気づいた。

「げっ、ミドリの前になっちまうぞ!」

彼女と話さなくなってから、もうすぐ1年にもなりそうでした。
以前のよう仲良くなくても、せめて普通に挨拶くらいはできるようになればいいかなと考えて、思い切って声をかけてみました。

「よっ、また前に座らせてもらうぞ」

どうせ反応がないだろうと思って、非常に軽く言ったんですよ。
ところが、想像以上の反応がありましてね。
いや、別に大歓迎で感激してくれたとかじゃないですよ。

「どーぞ」

彼女は、かなり驚いた様子でした。
たぶん、ボクが何か言うとは思ってなかったんでしょう。びくっとしてましたから。
そして、視線を90度横に向けたまま、非常に無愛想ながらもハッキリと言ったのが、さっきの言葉でした。

声を聞いたのが、ほぼ1年ぶりだったので懐かしくてホッとしたのを覚えてます。
それからボクは毎朝席に着く時は、彼女に「おはよう」だけは言うことにしました。
そして、彼女も「おはよう」だけは返してくれることになります。
ボクは、もうそれだけで十分満足だったし、実際にそれ以上はない日が続いたわけです。

そして事件です。

6月になると「校内球技大会」という催しが開催されます。
去年は確かソフトボールだったと思いますが、今年はサッカーらしいです。
これはヒーローになって、女子からキャーキャー言われるチャンスとか考えるんですが、残念ながらサッカー部員は各クラス2名までの登録。
残りは、審判をさせられるらしいです。なんという不幸。

ウチのクラスには、3名のサッカー部員がおりましてね、そりゃ誰だって出場したいでしょう。
せっかくのアピールの場ですからね(笑)
ここで頑張れば、ひょっとすると楽しい青春の夏休みとかに繋がるかもしれません。

ボクだって第4種(小学生)の頃はエースストライカーとして昔は女子高生だったママ連の「茶色い声援」を浴びていたんですから。
やっぱりここは、現役女子高生の「黄色い声援」の中でプレーしたいじゃないですか。

ところが……例の一件以来、潜在的に女子から不人気なボクは選に漏れるわけです。
審判確定ー!
もう、こうなれば第4審として、ずーっと椅子に座っててやる。絶対に動かんぞ。

という固い決意も虚しく、当日は主審として笛を吹くボクでした……
腹いせに、サッカー部員に対してはファウルもオフサイドも超辛口で判定します。
こんなイベントでもカードを出す気満々ですからね。

笛の度に胸ポケットを触ってビビらせてやりましたよ。
たとえイベント戦でも笛の後に胸のあたりを触る審判に呼ばれると反射的にイヤ?な気分になるんですよ。
ざまーみろ。ニヤニヤと、嫌がらせモード全開でしたが……

パキーンッ!

その時です。
何か分からない硬いものが、ボクの右顎辺りを直撃します。
ノーガードで強烈な左フックを食らったのと同じ効果で、ボクは一瞬で意識が飛んでしまいました……

嫌味な笑みを浮かべながら笛を吹くボクを襲ったのは、時間待ちに草野球を楽しんでいた連中が打ち放った軟球でした。
ライナー性の打球でしたからね、もしこれが硬球なら、顎が砕けてしばらくは流動食だったでしょう。
打ちどころが悪ければ、戒名をもらっていたかもしれません。
幸運なことに軟球でしたので、脳震盪だけで済んだようです。
日常から、部活がひしめきあっているグランドなので、サッカーをやってる横でバットを振り回す奴がいても、おかしくない環境なんですよ。

その後、ボクの意識は救急車が到着した辺りから、ぼんやりと戻ってくることになります。
でもまだボーっとしてるし目を開けると、めまいで気分が悪くなりそうだったしおまけに顎がジンジンと痺れて、しっかり話すどころではなかったです。

だから救急隊員に名前を呼ばれた時は、なんとか返事をしようと呻くのが精一杯でした。それでも、意識があるアピールには、十分だったようで隊員は

「怪我は大丈夫ですよー」
「今から病院に向かいますからねー」

落ち着いたというか、どこか呑気な口調で呼びかけ続けてくれました。
そのうち意識がハッキリとしてきて、視覚以外はしっかりと働くようになってきました。

隊員が担任か誰かに状況を聞いている様子
無線で本部か病院と連絡している様子

そして……
ボクの手を強く握り締めたままの誰かが、震えて泣いている様子――

手の感触から、それが女性であろうことは分かりました。
柔らかかったですからね。
もし、男がボクの手を握りながら震えて泣いていたら、きっとトラウマになっていたと思います。
想像しただけで寒いわ。

ボクはハッキリしてくる頭で、その手の主を考えます……誰なんだ?恐る恐る目を開けると……
そこにいたのはミドリでした。

グランドに崩れ落ちるボクに、最初に駆け寄ってきたのも彼女だと聞きました。
顔面蒼白でボクの名を呼び続け、誰にも触らせなかったとのこと。
クラスでは、その狼狽ぶりからボクが死んだと思った奴もいたらしいです。
そして、救急車には担任を押しのけて自分が乗り込んだようです。

救急車がサイレンを鳴らして動き出す頃には、意識はかなりハッキリとしていました。
その代わりに顎の痛みが襲ってきて、非常に苦しかったことを覚えてます。
ただ、ミドリが同乗してくれてるのは嬉しかったですね。

呻くボクの右手をしっかりと握って、なぜか自分が泣きながら

「大丈夫だから、大丈夫だから」

と、ずっと励ましてくれましたし。

検査が終わり、病室のベッドで横になっていると制服に着替えたミドリと担任が入ってきました。
ミドリはボクの顔を見るなり、みるみる泣き顔になってしまいました。

「ユーサクのバカぁ?!」

泣き顔の彼女が、ボクに抱きついてきます。

正直なところ悪い気はしません。
誰かが自分を心配してくれると実感できるというのはなんだか、こそばゆいものです。
相手がカワイイ女性なら尚更です。
思わずニヤニヤしそうになるんですが、顔の表情を変えようとすると激痛が走るので、そうもいかないのが苦しいところです。

話すことができない上、表情を変えることができないという状況下でのコミュニケーションは困難を極めます。
せっかく仲直りのチャンスなのに、ひたすら無表情でいなければならないのですから。

そんな様子をみた担任がニヤニヤしながら、あるモノを取り出します。
磁石と砂鉄を使って絵を描く子供用のおもちゃです。

一度は使ったことがあるでしょう?
半透明の白い板の上に磁石で線を引いて絵を描き、レバーを左右にザーっと動かすと、それが消えるというアレです。
どうやら病院の備品のようでした。

それを使ってボク達は、かなり長い時間、静かな「会話」をしました。
会話文の始めはボクからです。

「心配かけてゴメン、もう大丈夫だよ」

ミドリはその道具をボクから取り上げると

「ホント心配したんだから、バカ」

そこまで書くと、それをボクに突き返します。
話ができないボクは仕方がないとして、なんでミドリまでその道具を使ったのかは謎です。

それからボクは1年前の件を謝りました。本当は色々と言い訳を書きたかったんですが、なにしろ子供用のおもちゃですから細かい字は書けませんし、画面も小さい。
だから……

「1年前の件は、ごめんなさい」

きわめてシンプルな謝罪文です。
こんなんじゃ許してもらえないかと思いましたが、それ以外に思いつかなかったんですよ。

「元気になったら許してあげる」

この文字を見たときは、涙が出るくらい嬉しかったですよ。
そして、彼女はそのおもちゃをボクに渡すことなく、続けて何かを書き始めました。
静かな部屋に、ペンの音が響きます……
そういえば、いつの間にか担任が消えてます。

「1年間、本当に辛かったよ……」

それからは、彼女の文字による1年間の心情の吐露が続きます……本当に怒ってたのは最初だけで、そのうち事情が分かってきたらしい。
だから仲直りをしようと思ったのに、その頃にはボクが彼女を避けるようになってしまっていたとのこと。
何度か声を掛けようとしたけど、無視されるのが怖くてできなかったこと。
そして、そのままの状態で夏休みに突入したと。

そのうち、ボクがマネージャーさんと付き合い始めたこと聞いた時には後悔とショックで、何日か学校を休んだこと……
ボクはマネージャーさんとの件は、やはりミドリには伝えておこうと思いました。
だから、おもちゃを受け取り、こう書きました。

「彼女には、結局許してもらえなかったよ」
「知ってる……」

彼女は、次にボクが何を書くのか待っています。
ボクはマネージャーさんにフラれたせいで、ミドリと再接近してるとか思われたくなかったから、どうしても次の言葉が書けません。
本当は……

「ずっとミドリが好きだったことに、やっと気づいた……」
と書きたかったのに……

ちょうどその時、ボクの母親が、わさわさと病室に到着です。

「あんた大丈夫なの?? もう、ほんっとに鈍くさいんだから?」

愚痴モード全開で近づいてきてから、ミドリの存在に気づきます。
もうね、なんというタイミングの悪さ。わざとなのか?

「あっ、ミドリちゃん来てくれてたんだ。ありがとうね?、ほんとコイツはダメよね?」

母とミドリは知り合いというか、家も近所なのでお互い知ってるんですよ。
というか、帰れよ。頼むからさー

母は例のオモチャを見つけると

「何コレ? 懐かしいおもちゃじゃないの。ひょっとしてあんたたちコレで会話してた?へー、それでなんか進展があったわけ?」

場の空気を読まない爆弾発言を、かましてくれます。
ほんっとに帰って欲しいですわ。担任だって空気を読んだのに。

ミドリは顔を真っ赤にすると

「じ、じゃあ、今日はこれで失礼します!」

バタバタと慌てて病室を出て行きました。

「あれぇ?? 母さん邪魔しちゃったかなぁ?ゴメンね?」

ぜんぜん悪いと思ってない口調で、聞きもしないコトをさらに続けます。

「母さんはね、ミドリちゃんの方が好きだよ。えーっと、ユウコさんだっけ?あの子はイマイチね、あれは本気じゃないかもよ」

ズバリ核心を突いてきます。
うっ、と言葉に詰まるボク……って、今はしゃべれませんけど。

「まあ、決めるのはアンタだけどさ」

なんでコイツは、こんなに細かい状況を把握してるんだ?
ボクは不思議に思いましたよ。
ひょっとして、ボクの携帯とパソコンを毎日チェックしてるんじゃないだろうな?
確かに、母にはユウコさんと一緒に居るところを何度か目撃されたことはありましたけど。
それだけで、この情報量とは……女の勘か?

結局ボクは観察入院で1泊だけすると、翌朝には帰宅となりました。
学校には午後から登校となったんですが、意外にみんな冷静でしたね。
仲の良い友達以外からは、特に歓迎されるでもなく、心配されるでもなかったですから。
存在感が薄いと、こんなもんなんでしょう。

ミドリは歓迎してくれましたけどね。それで十分かな。
「今日もお見舞いに行ってあげようと思ってたのに退院したんだ?ざんね?ん」

ボクも気の利いた冗談でも言えればよかったんですが、如何せん顎が痛い。
顎が痛くなくても、気の利いた冗談なんて言えたことはないんですけど。

こうして無事に和解したボクとミドリは、以前の関係に戻りました。
教室では笑い合い、部活の終わる時間が近ければ一緒に帰る日々です。
そしてボクの顎が完治した頃、彼女からメール着信。
メールにはカワイイ絵文字付きで、こう書かれてありました。

「お祝いにデートしてあげる(はぁと)」

そりゃ嬉しかったですよ。叫びたいくらい。
震える手で返信しました。

「よろしくお願いします」

恥ずかしながら、人生初のデートです。
いや、2回目か。でもあれは……やめておこう、胃が痛くなるし。

そういえば、外出用の服がない。前回は、慌てて春服を買いに行きましたが今回は夏服です。
デートは楽しみですけど、いちいち服が面倒だなと。

部活と塾以外で外出なんてしませんからね。
学校は制服ですし。
サッカー用のジャージ系以外では、ヨレヨレのTシャツとボロボロのジーンズそして汚れたスニーカーが、ボクの持ってる夏服オールキャスト。

さすがに、これではマズイ。清潔感が皆無。これじゃ並んで歩く相手が可愛そうだし。
そして、妙なプリントや柄はハズレが怖いので、とりあえず地味な単色、無地そして普通の形を購入。
カモフラージュとか国防色なんて絶対買いませんよ。

スニーカーについては諦めました。
当日にピカピカ新品ってのは超気合が入ってるのが丸わかりで、さすがに恥ずかしいですからね。
とりあえず、これで準備完了です。

で、待ちに待った当日。もう、緊張して暗いうちから目覚めましたよ。子供かってくらい。新聞すら届いていなかったです。
なぜか母は起きてましたよ。怪しいやつめ。尾行するつもりじゃねーだろーな。

待ち合わせは最寄り駅。ボクは、ひょっとして誰かに見られたら面白いというか嬉しいというか、そういう妙な下心? 
みたいなものがありました。
他力本願的に噂になって既成事実化したら――
その先の展開が――
とか思ってたんです。厨二病ですね。高二でしたけど。

さて、行き先はシネコンです。ロードショーです。
アニメではありません。
ですが、映画の内容は全く覚えてません。

なぜならボクの頭の中は、勢いで買った巨大ポップコーンと、巨大コーラのコンボを如何にして物語の終了までに、やっつけるかに集中していましたので。

そうして、ボクはミッションを無事完遂できたことに満足しながらシネコンを後にしたわけです。
彼女は、映画の感動したシーンを楽しそうに話しているんですけど、ボクは胸やけが酷くてそれどころではなかったのを覚えてます。
映画の内容は覚えてないのに。

で、ショッピングモールをウロウロしてると、彼女が小さなアクセサリーショップを見つけて、そこに入りたいとか、なったわけです。
カワイイモノがイッパイの店で、お客さんも女子ばかりでしたから非常に入りづらかったんですが、覚悟を決めて一緒に入ることにしました。
一大決心です。過呼吸になりそうでした。

そういう系の店は初めてだったんですが、印象としてはその光景よりもとりあえず匂いでしょうか(笑)
なんたって女子がいっぱいですし、コスメっていうんですか、そういうモノも売ってますし……それらの混じった香りにクラクラしたのを強烈に覚えてます。

実はボク、女性の香りにも弱いんですよ。

家族にも親類縁者にも年配の女性しかいないもんで、若い女性のシャンプーとか化粧品系の匂いがすると、なんだか興奮してしまって(笑)
立派な変態ですね。

彼女は「これカワイイ!」「これもカワイイ!」と結構楽しんでたようでした。
ボクはドキドキしかしてませんでしたが。
そのうち、ショーケースに入ったモノを見て立ち止まりちょっと、はにかむように言うんです……

「これ買って!」

彼女が指をさしている先に何があるのか覗くと……
うぉっ指輪だ。

その瞬間、アドレナリンが大量に放出されました。
だから体の痛みどころか、財布の痛みも感じません。完全無痛です。

彼女がどんなつもりだったのかは知りませんが、こうなったら買うしかないでしょう。
もう全力で貢いじゃいますよ。
たとえ財布が空になって徒歩で帰るハメになってもね。
いや、もう徒歩はイヤだな……

というわけで、ボクは細くて上品な感じの捻り模様のシルバーリングを買うことになりました。
いくらだったかな?その場で払えたから、せいぜい数千円じゃなかったかと思います。
バイト代は、こういう時に使ってこそですよ。

彼女はスゴく喜んでくれて、店員さんに
「今からつけていきますっ!」
と言うと、スッと自分の左手の薬指にそれをはめたんです。
そして一言。

「ありがとう!ずっと大切にするねっ!」

ボクは舞い上がりました……
もう鼻血が出そうなくらい、顔が熱くなるのを感じましたです。
その後は、二人で色んな店を廻ったり、いわゆるスイーツを食べたりして楽しい時間を過ごしました。
楽しかったなぁ?

さてこうなると、ボクとミドリが付き合うようになるかと思いますよね?
それがならなかったんですよ。
いい雰囲気まではいくんですが、最後の一歩が踏み出せない。
一言が言えない……

仲のいい友達であった期間が長ければ長いほど、そうなんじゃないかと思います。
告白した瞬間にそれまでの関係が、いい方向、悪い方向にかかわらず変わるのが怖いんですよ。

だから、ずっとこのままの関係が続けばいいなとか思ってしまうわけでして……逃げですね。
それにブランクの一年間が、ボク(彼女も?)を必要以上に臆病にしてたのかもしれません。

結局、二人には何の進展もないまま、高校二度目の夏休みへと突入します。

―― 第四部 豹変 ――

夏休みの間、ボクは部活と塾の夏期講習、そしてバイトで滅茶苦茶忙しかったです。
午前中は部活、昼飯もそこそこに塾へ、そして夜はバイト。
課題も信じられないくらいの量が出されるので、それを片付けるだけでも毎日日付が変わるくらい机にへばりついてました。
もうヘトヘトでした。

彼女のことは凄く気になるし、メールだけでもしたかったんですが忙しいからと自分に言い訳をして、結局一度もメールしなかったです。
我ながら情けないくらいヘタレ。

そう言えば、ミドリからもメールも電話もなかったです。
彼女も忙しいんだろうなと、思ってたんですがね。

ところが……

新学期が始まって、ボクは愕然とすることになります。
もうね、本当に驚きましたよ。
顎が外れるくらいポカーンとしたです。

なぜなら彼女の髪が、みごとな金髪に変わっていたから。

しかも服装は、ビッチそのもの。
制服のシャツのリボンは無くギリギリまで開襟状態、加えて膝上何センチよ?みたいな超ミニ、そして化粧はケバく、若づくりしたAV女優みたいでした。

驚きのあまり声の出ないボクの後ろにドスンと座ると、不機嫌そうに終始無言。
ボクとは目を合わさない。ボクは何か言おうとするんですが、全く言葉が出ない。
池の鯉のように、ひたすら口をパクパクするばかりです。
周囲が、ヒソヒソと騒がしくなったところに教師が慌ててやってきて彼女は職員室へ連行されていったです。

ボクの部活以外の数少ない友達が、慌てて寄ってきました。
コイツらには1年前の件も、病院でのことも、映画デートの話もしてあって休み中に何度も「今日、告れ!」「明日、告れ!」と突かれていましたから。

「何があったんだ?」

まず寄ってきたのが、二次ヲタ。
三次には興味がない、と常々豪語している悲しいピザ。
中学の頃からの数少ない友達の一人。
去年のマネージャーさんの件もちょくちょくと相談していた奴。
筋金入りのヲタだがイイ奴だ。

ゲーム(特にギャルゲー)とパソコン一般に詳しい。
エロゲーとギャルゲーの違いを語りだしたら止まらない。
それって違うのか?悪いが今後、虹ヲタと呼ばせてもらう。

「なんかスゲーものを見た気がするぞ。おまえ何も知らないのか?」

こいつはメカフェチ。
生き物には興味がないと宣言している。
機械モノをこよなく愛する変態。
虹ヲタとの部活繋がりで親しくなった奴。
成績優秀。イケメン。

好みのタイプは「美少女型アンドロイド」らしい。
よく知らんが名前もついているみたいだ。
バカだし……
僻地から通学してるせいで、正式にバイク通学が認められている羨ましい奴。
今後、メカ夫と呼ぶ。

ボクは驚きで言葉を失っていて、もう気絶しそうなくらいでした。
そりゃそうでしょう、人生初の楽しいデート相手であった美少女が一瞬にして見事なビッチに変身したわけですから。

だから、落ち着いてからゆっくり話そう、ということになり昼休みに奴らの所属するパソコン部の部室に集合することにしました。
部室と言っても授業で使うパソコンが並ぶ、ただのPCルームです。専用の部室じゃありません。
このPCルームでは、虹ヲタのせいで何度冷や汗をかかされたか分からない。
壁紙がエログロ画像とかは当たり前で、エラー音が『お兄ちゃん、やめて!』だったり
いつの間にか全端末にチャットソフトがインストールされて、授業がチャット大会になったこともあった。

そんなバカ話は、さておきミドリの件。
二人ともボクに気を使っているのか、非常に言いにくそうに話を進めるけど要は「男ができたから諦めろ」と言いたいらしい。

ボクだけは希望的観測を含めて、ちょっと違う気がしてました。
もし彼ができたのなら、不機嫌な理由が分からない。
少なくとも夏休み中にできた彼なら、今はラブラブの真っ最中だと思うわけで。
ボクの知ってる彼女は、そんな子だったハズだから。

そういうと、三人とも考え込んでしまった。

男三人で話していても埒があかないということでとりあえずメールしてみようとなったわけです。
……返ってきたのはデーモンでした。またかよ。

それじゃあ電話してみようとなった。
……着拒否。こっちもか。

それならと虹ヲタの携帯を借りて掛けてみた
……出ないし。

結論としては、理由は不明だけど完全に嫌われたんだろうということで落ち着きました……(合掌)

生徒指導の成果なのか、その後の彼女の髪は金髪から汚い茶髪に変わってました。
ギリギリ通学可能な範囲の色に落ち着かせたんでしょうね。
短期間に染めを繰り返したせいか、なんだかバサバサで纏まりがなくとても残念な感じ。

相変わらず不機嫌な黒いオーラを360度、全方向に発散していて近寄り難かったし。
それでもボクは勇気を振り絞って、毎朝というか彼女が登校してくればたとえそれが昼でも「おはよう」だけは言ってましたよ。
当然、何の反応もないんですが。

そのうちに、次の変化が現れることになるんです。

彼女が、校内でも面倒なグループと言われる男と次々と付き合っていくことになるわけです。
これは悲しい。非常に悲しい。
元がカワイイ子ですからね。
狙ってた輩は多かったんですよ。
弱っているところを狙うとか許せんですが……

しかも、どれも長続きせず、次から次へと手当たり次第といった状態……
「食い散らかす」という表現がピッタリなわけでして。

こうなるとクラスだけじゃなく、校内でも有名になり始めて、皆が彼女のことを「糞ビッチ」とか「サセ子」とか言うようになってましたね。
まあ、実際見た目も行動もその通りだし……

そのうち「兄弟にはなりたくねー」とか「病気とか、もらったら堪らん」とか「メンヘラとか怖いじゃん」と校内で彼女を相手にする男はいなくなりました。
当然ながら女子も怖がって近寄らない。
そして彼女は、孤立していくんです……

噂はさらに加速し、高校生では物足りなくなりカネを持ったオッサンと遊んでるとか、AVに出演したらしいとか、薬漬けでヤクザのオンナになったなんて話もあるくらいなりました。
さすがにこうなると、ボクの友達も「アレは黒歴史だ。忘れろ」と直接的に彼女を諦めるように言ってくるように、なっていきましたね。
コイツらが彼女の悪評を知りつつも、その内容を言わないでいてくれるのはこんな状態でも、ボクに気を使ってくれているからでした。

そして遂に、彼女は学校にすら来なくなるわけです。
たまに来ているような気配はあっても、クラスには顔を出さないし授業も出ない。

だからボクも、さすがにもうダメだなとか思い始めたんです。
ところがある時、珍しくクラスに顔を出してボクの後ろに座る彼女の左手に気づいたんですよ。

なぜかその日までは分からなかったんですが、確かにあの指輪があることに。
しかもあの時のまま、薬指に……
だからボクは……やっぱり彼女には何か辛い事情があるんだ!
とか考えるようになったんです。

それでまた虹ヲタと、メカ夫に相談したわけです。
指輪のことも話して……

「おまえなあ、頭大丈夫か?」 
虹ヲタが心配そうに言います。

「悪いことは言わん。やめとけ」 
メカ夫が諭すように言います。

「今さらあのビッ……いや、彼女に近づいてどうするよ?」
虹ヲタはさすがにイラっときたのか、暗黙の禁止用語をうっかりと言いそうになってました。

「おまえが仲の良かった頃とは違いすぎるぞ。
 もう幻想を捨てて現実を見ろよ」

メカ夫も呆れたように続けます。もう全否定モード。

「でも、見てられねーじゃん。いっつも一人で……なんかあるんだよきっと。カワイそーじゃん」

ボクも必死でした。コイツらには分かって欲しかったんです。
たとえ協力してもらえなくても、コイツらには理解して欲しかったんです。
彼女を……

「おいおい、マジですかぁ??」

肩をすぼめながら両手を天に向けて「やれやれ」という仕草を揃ってしながら、生暖かい目でボクを見つめる二人。
とか言いつつ、二人とも真剣に考えてくれることになりました。
やっぱり友達はありがたい。

さて、考えるとは言ったものの何も浮かばない。

すると虹ヲタが、何だか怪しげな推理を展開し始めました。
手詰まりのボク達は、今は怪しさ満載の彼の推理に耳を傾けるしかありません。

「きっと、どこかでフラグが立ったということだよね」
「フラグ?」

ボクとメカ夫が怪訝そうに繰り返します。

「映画を観に行って、指輪を買わされたところまでは問題なかったんだよね?」

虹ヲタは構わず持論を展開していきます。

「なら、その周辺になにか選択肢があったハズ。おまえは“BadEndルート”を辿ったんだよ」
「選択肢……? ないなぁ。彼女に言われた通り、動いただけだし」

ボクは、正確性に自信のない記憶を辿りながら答えます。

「じゃあ、環境変数だ。彼女の心境に変化を与える何かがあったハズだ」

コイツ……完全にギャルゲーとして考えてやがる。
でも、今はコイツしか頭を働かせてないから仕方ない。

「そういえば……気のせいかもしれないけど」

ボクは映画の一件よりも、更に古い記憶を辿ります。

「なになに?」 
二人が食いついてくる。

「彼女の家の前に、変な色のスクーターが停まってたことがあって……」
「それで」 

話を聞く前からこれが原因、と決めて掛かりつつある様子の二人。

「そのスクーターを見た彼女が、急に黙り込んだことがあったんだ」

それは夏休み前のことでした。
いつものように彼女を家まで送っていくといかにも柄の悪そうな目立つスクーターが停まっていたんです。
オーナーらしき人影は見えなかったんですが、彼女の顔がみるみる曇り黙り込んでしまったわけです。

その時は「おや?何だろ?」くらいにしか考えなかったんですけど。

「……むぅ、そのスクーターってカナブン色みたいなやつ?」

機械モノの記憶についてはコイツの右に出る者はないメカ夫が言います。

「そうそう、ラメ入りグリーンみたいな色」

ボクの記憶はいつも曖昧ですが、さすがにカナブン色のスクーターはしっかりと記憶に残ってました。

「それなら、オレも学校の周りで何度か見かけたな。結構弄ってるヤツだったから覚えてる」

さすがメカ夫だ。ノーマルではないところまで覚えてるらしい。
というか、あのカラーリングで、ドノーマルってことはないわな。

「……それだな」 

虹ヲタが満足そうに頷きます。
虹ヲタの推理では、そのスクーターのオーナーと彼女には何らかの接点があり、彼女はそれを好ましく思っていなかったんだろうとのこと。
その件は、きっと学校では知られたくないレベルの話ではないかとの推理。

というわけで、メカ夫が知り合いのショップ経由でカナブン色のスクーターを追いかけてくれることになった。
なんでも、あれだけ弄ってるならどこかのショップに頻繁に通ってるハズだ、という読みでした。

何日かして、メカ夫がニヤニヤしながらやってきた。
カナブン号は読み通り、簡単に見つかったとのこと。
なんでもオーナーは、○○中学の卒業生で現在は高校を中退して何か日雇いのような仕事をしているらしいとの情報だった。
面倒な輩が出てきたなぁ?、というのが正直な感想でした。

メカ夫がカナブン号を追いかけてる間、虹ヲタはミドリの過去を洗っていた。
彼女と同じ中学出身の同級生から、知り合いの元教師、果ては親同士のネットワークにまで食い込んで調査してくれたらしい。
お前、卒業したら探偵事務所でも開設したらどうだ?
そこで分かったことは、噂を含めて次の通り。

まず、彼女は中学の一時期、転校してくる前に荒れていたことがあったこと。
次に、父は再婚しており、義母の連れ子の義姉がいること。
そして、義母とは折り合いが悪いらしく、現在は義姉と二人で暮らしていること。
最後に、義姉とは非常に仲が良く、二人で外出しているところをよく目撃されていること。

ここまでの調査で、カナブンと彼女の接点が分かりました。
転校前の中学が同じでした。
ボクは、さすがに彼女の転校前の状況は知らなかったです。
それどころか、お義姉さんと住んでる、なんてことも初めて知りました。
彼女とは4年くらい近くに居たわけですが、そんなことは全く知らなかったですよ。
うぅぅ……

そこで、ボク達三人が想像したストーリーは次のようなもの。ありきたりですが。

親の再婚
 ↓
義母と折り合い悪し
 ↓
娘荒れる
 ↓
不良グループへ
 ↓
更正して転校
 ↓
高校入学
 ↓
昔の仲間登場
 ↓
再び荒れ始める←今ココ

となると、昔の仲間とやらを何とかすればよいのでは? 
なんですけど。
ここで三人は悩むわけです。
サッカー小僧とピザとメカヲタのトリオでカチコミとか、ありえんわけですよ。
ヘタすりゃ命だって危ない気がするじゃないですか。

ボクはさておき、あとの二人は縁もゆかりもナイ女子のために命は張れませんですよ。
いや、ボクだってそこまでの覚悟はないかもです。すいません。

そこで、とりあえずカナブンは置いといて義姉に接触をして事情を聞こうとなったわけです。
もし、どんな形であれ、今はカナブンと、よろしくやってるのだとしたらボクの出る幕ではありません。
まったく余計なお世話でしょうし。
馬に蹴られて死ねるレベルです。

それに、趣味の悪いスクーターのオーナーとかって、なんか物騒な感じがするじゃないですか……すいません。ヘタレで。
とは言うものの、義姉の歳がいったいいくつなのかも知らないし。
学生なのか仕事をしてるのかも分からない、そういえば、ボクはミドリの家の場所は知ってても、電話番号は知らないんです。

というわけで、彼女の自宅を急襲、いやノンアポで訪問することにしました。

時間は彼女が家にいない時間の方がいいかと思って、まず金曜の午後授業はサボりました。一度目は空振りです。
次は月曜日の午前。二度訪問の訪問です

ボク達三人は、制服のシャツをパンツにピッタリと入れて全ボタンを締めて、ネクタイを首まで上げたサラリーマンスタイルで彼女の家の玄関前に立つわけです。

「ピンポーン」 緊張の一瞬です。
「はぁ?い」
インターホン越しに若い女性の声。

ボク達三人は「居たっ!」と喜びと緊張の混じった感覚で小さくガッツポーズです。
この瞬間に「もう戻れないぞ!」と思ったのを覚えてます。
いわゆる「賽は投げられた」状態です。

「こんにちは。○○高校二年○組の山下と申します。妹さんの件でお話したいことがあります」

事前に何度も練習した言葉を噛まないように、マイクに向かって一気に話します。
ここで怪しまれては先に進むことができません。

「……今、開けますね……」

玄関に現れたのは、心配そうな表情の女性でした。
ボク達は、さっきインターホンに向かって言ったことと同じ内容のことを言いました。
大事なことなので2回言ったわけではありません。

すると女性は、ここでは話がしにくいので近所のファミレスで待っていて欲しいと言うと、家の奥へと消えていきました。
指定されたファミレスで待つこと約30分、先程の女性が現れました。
ボク達三人は直立してから90度の礼でお迎えします。百貨店の店員並だし。

不安げな表情の女性が自己紹介をしてくれました。

「はじめまして、ミドリの姉の○○です」

普段はダラダラしてる3人ですが、この時はできるだけ好印象を与えようといつもの3割増くらいの気合で話します。
面接の要領です。

「ミドリさんと同じクラスの山下、虹ヲタ、メカ夫です」
「妹のことでは、ご心配をお掛けしてすいません」

本当に申し訳なさそうに、お詫びをする女性。
そんなに謝られたら困ってしまいます。別に彼女がボク達に迷惑をかけたわけじゃないですし、今の状況だってボク達、いやボクが勝手にやってて、残りの二人は渋々つき合ってくれてるだけなんですから。

虹ヲタとメカ夫は、黙ってこっちを見る、どうやら、ここから先はボクのターンらしいです。
ボクは相当テンパっていたので、何をどう説明したのか覚えていないです。
それよりも、まず自分がいったい何をしたいのかが自分でもよく分かっていなかったから。
でも、内容は伝わらなかったかもしれないけど、必死さは伝わったんじゃないかと思います。

「あなたが山下さんだったんですね。妹からよく話を聞いてましたよ。中学の頃からね。そういえば夏休み前かな、あの子、その頃すごく楽しそうだったんだけど……」

非常に辛いところから話は始まりました。
そこを突かれると、ちょっと心が痛いです。
なんだか気まずい雰囲気が漂い始めたんですが、ボクは三人で事前に打ち合わせたシナリオ通りに進めます。

「彼女に何があったのか、ご存じないですか?」

直球勝負です。

お義姉さんからは一瞬の間を置いて、一見関係のないような
言葉が出てきました。

「実は私、来年結婚するんです」
「はい……?」

話の流れが掴めず戸惑い、顔を見合わせる三人。

「私、あの子と二人で住んでるから、あの子一人になっちゃうのよ」

その言葉で事情が分かりました。
そうでした、この姉妹は二人で住んでいたのでした。

「それが悲しいと(ああなるのか?)」

ボクは言葉の後半部分を飲み込んだ。

「それを伝えたのが、ちょうど夏休みだったかな。あの子ショックだったみたいで……それと……」

お義姉さんは、言っていいのかどうか躊躇う様子。

「彼女の昔の仲間のことですか?」

ボクは思い切って言ってみた。この辺が核心になりそうだったので。

「……そう、知ってるんだ……」

お義姉さんは、ポツリポツリと噛み締めるように説明してくれました。

妹、つまりミドリは、父の再婚をきっかけに荒れていた時期があったこと。
(荒れていたといっても、派手な格好で、似たような子が集まったグループに居ただけとの説明です)
義母との折り合いが悪いせいで、今は両親とは別居状態であること。
妹の前に現れたのは、たぶん荒れていた時期の仲間だと思うけど転校後、昔の仲間とは全く付き合いがなくなっていること。

だから、そいつにしてもストーカーみたいに付きまとっているだけで妹も困っているハズだと。
ボク達三人は、まだ釈然としない表情だった。
今の説明を聞いても、彼女が華麗な変身を遂げた合理的な説明がつかなかったから。
そして、お義姉さんは続けます。

「あの子、ひとりでスゴく不安なんだと思う……中学の頃も……お父さんの再婚からあんなふうになっちゃったし……たぶんだけど……あの子、一人になりたくないんだと思う。 だから、誰かに助けて欲しかったんじゃないかと思うの。夏休みの間もずっと山下さんからの連絡を待ってたみたいだったし」

この言葉を聞いて、三人がビクッと固まります。
ボクは頭を抱えます。

虹ヲタとメカ夫の目が痛い。どうやらボクは彼女に期待させるだけ期待させて肝心な時に逃げてしまったことになっているようです。
しかも、絶望まで与えてしまった様子。

激しく落ち込むボクと、それを責める視線の二人を見てお義姉さんは慌てて言葉を続けます。

「違う違う、山下さんを責めてるわけじゃないのよ。私がいけないんだから……今回は、私が居なくなることが凄く不安なんだと思うの。そこに、現れて欲しくない昔の仲間が現れたりしたから、あの子はもうどうしていいのか分からなくなって……」

それで、転校前の頃みたいになってしまったと。

その時は結果として、お義姉さんが自分を救ってくれたという一種の成功体験みたいなモノが、彼女の深層心理にあるのかもしれない。
ということは、今回も誰かが彼女の前に現れて彼女を絶望の淵から救ってあげないといけない。それがボクでいいのか……?

重い空気が4人を包んでいる。虹ヲタとメカ夫の目がボクに鋭く刺さっている。痛い。
彼らの目は「お前が悪い」という非難の眼差し。

そうだろうな、彼女が一番助けを必要としていた時期にその期待を裏切って逃げ回ってた奴が、誰あろうボクなんですから。
でも、言い訳をさせてもらえるなら、ボクはその辺りの事情を全く知らなかったわけで……

知ってたら、絶対に彼女を助けに行きましたよ。
逃げたりなんてしません。たぶん……
沈黙に耐えられなくなった虹ヲタが、口を開きます。

「お義姉さん、大丈夫ですよ。妹さんのことはコイツに任せてください」

って、えっ? ボク? ですか?
メカ夫が続きます。

「そうですよコイツなら絶対に妹さんを元気な姿に戻せますから。もちろん、ボク達も手伝います」

やっぱり、ボクなんですよね?
自信満々で無駄に力強い言葉を聞いて、お義姉さんは安心したような不安なような複雑な表情をしてました。
あと一押し、ボクの決意表明があれば、その表情が少しだけ安心側に振れそうな雰囲気なんですが……

基本的にヘタレなボクは、なかなか言葉が出ないわけです……

もう友達二人は怒りの目になってます。爪でテーブルをカチカチと叩き始めています。
テーブルの下で足も踏んづけてきました。

『いい加減、覚悟を決めろ!』という声が聞こえてきそうな目と態度だったです。
お義姉さんはというと、期待と不安に満ちた目でボクを見つめてます。
三人の視線に後押しされて、ついにボクはその決意を口にすることになります。

「ボク、彼女を助けたいんですっ!余計なお世話かもしれないけど……」
「山下さん……」

お義姉さんの顔が一瞬、輝いたように見えました。
決意表明、所信表明演説、なんでもいいから更に続けます。

「今日は、お義姉さんにそれを伝えたくて会いに来たんです。だから……彼女にもう一度笑って欲しいから……精一杯やってみますっ!」

虹ヲタとメカ夫が大きくうなずき、テーブルの下で拍手したように見えました。

お義姉さんは、号泣状態でボク達三人の手を取って喜んでくれました。
あの子をよろしくお願いしますと、深々と頭を下げて帰っていきました。

言っちゃったよな……こりゃ責任重大だぞ……
他人の人生背負っちゃった感じだし。

ボクと二人の友達は自分達の発言の重さに、かなりビビッてました……

それからボク達三人は、ファミレスに残って今後の作戦会議。
やっぱりカナブンとの対決は、避けれそうにないことが分かったけどどうすればいいのか具体策はなかった。
それに彼女の本当の気持ちが分からない以上、万一、カナブンを退治できたとしても、その後に「余計なことをしてっ!」恨まれる可能性もゼロじゃない。

というわけで、やっぱり彼女本人と話をしなきゃ始まらないという結論になりました。
なんというか……あまりにも当然の結論です。

って、最初に気づけよ。
いや最初に、やったけどダメだったんだってば。

そして、カナブン退治に彼女が同意すれば、もう直接対決しかないとなった。
う?ん、正直なところ気が重い。鬱だし。
ボク達は、さっき聞いたお姉さんの携帯に連絡して彼女にボク達が話をしたがってることを伝えてもらうことにした。

翌日、彼女は遅刻せずに登校してきました。
ボク達を探すように、クラスを見渡しながら入ってくると静かに自席に着く。
クラスの視線が、彼女に集中している。ちょっと可愛そう。

ボクは、これまでと同じように「おはよう」と言い、続けて「昼休みにPCルームで」と告げました。
反応はなかったけど、とりあえず伝わったと思う。

それからの時間、ボクの緊張はどんどん高まることになります。
背中に彼女の視線が刺さっている気がします。気のせいかもしれないけど。
休み時間には後ろを振り返り、適当に話をしているフリを続けます。

そうしないと、彼女は一人になってしまいますからね。
それは辛いでしょう。彼女は返事はしませんが俯きながらも、上目遣いに視線を送ってくれます。
それは、きっと期待している証拠。

お義姉さんから大方のことは、聞いているに違いないし。
ボクは彼女に期待されているという嬉しさの反面、これから自分に起こるであろうことへの不安でいっぱいでした。

緊張の昼休み。

ボク達三人はPCルームでパンをかじりながら待っていました。
すると、扉が少しだけ開いて誰かが中を伺っている気配。
ボク達はできるだけ明るい声で彼女を迎えます。

「ミドリかな? 待ってたよ」

その声に促されて不安げに、そしておずおずと入ってくる彼女。
しかし、姿と表情がこれだけギャップのある子もないよなぁ。
ビッチスタイルなのに不安気って、やっぱり相当無理してるんだな。

ボク達三人は彼女を刺激しないように、できるだけゆっくりと話しました。
そして……ボクの気持ちは夏休み前のままだし、今でも彼女のことを放っておくことはできないと思っていることを、精一杯伝えました。

もちろん、夏休みに連絡できなかったお詫びもしましたよ。
たくさんの言い訳を添えて。
そして、カナブンのことはボク達でなんとかするし、何の心配も要らないと伝えました。
本当は、こっちが心配だらけだったんですけど。

調子に乗って、お義姉さんが結婚で家を出た後はボクが……
と言いたかったのですが、それは問題が解決してから別の形で伝えることにしました。

彼女は黙って話を聞きながら、静かに泣いていました。
こちらの話が終わると、彼女は消え入りそうな声で呟きます。

「ありがとう……」

早速、その日の帰りから作戦実行。

といってもボクと彼女が一緒に帰るだけ。
部活は当面休むことに。
そうすれば、そのうちカナブンが出てくるだろうという読み。

万一、なにかの気まぐれで奴が出てこなければ、超ラッキー。
ボクと彼女の、ハッピーエンドが待っているハズ……
って、そんな都合のよい話はナイだろうけど。

ボクと彼女は、できるだけ自然に二人並んで歩き、その後ろを虹ヲタとメカ夫が、バイクで尾行する。
最初の一週間は、何も起こらなかったです。

1日目は、彼女と少し距離が開いた状態で帰りました。ずっと無言
2日目は、並んでみた。やっぱり無言
3日目は、ピッタリ寄り添う形になった。でも無言。
4日目は、彼女から腕にしがみついてきた。震えてる。少しだけ話した。
5日目は、お互いの手を絡めてみた。昨日よりも話ができた。

う?ん、正直疲れた。汗だく。ヘトヘト。

週末は会うことはなかったけど、時間を見つけては電話もメールもしましたよ。
もう、夏休みのような失敗を繰り返すわけにはいかないですからね。
もし彼女の様子に変わったことがあったら、すぐにでも飛び出すつもりで。

彼女は、どちらかというと電話よりもメールの方が話しやすい?
というか、字面が落ち着いた雰囲気でしたね。
メールの行間には、沈黙が表現されませんから。

二週間目。

先週と同じく彼女はボクの腕にしがみついている。正直なところ歩き辛い。
でも、悲壮感が少し減ったように見えたのは良かったかも。

時折だけど、ボクの顔を見て微笑んでくれるようになったし。
週末の会話で、少しほぐれたのかな。
そして、天気のこと、学校のこと、みたいな会話がポツポツとできるようになりました。
このまま何も起こらなければ、いいのになぁとか考えるようになった頃……

やっぱり現れた。カナブンだ。

彼女がボクの背中に隠れて、ぎゅっとしがみついてくる。
後方からメカ夫のバイクのエンジン音が高くなり、近づいてくるのが分かる。
カナブン号から男が降りて、こちらを見る……

打ち合わせ通りにメカ夫にミドリを託して、虹ヲタとボクの二人でカナブンと対峙する。

相手は無言……
こちらも無言……

こちらとしては、戦闘開始まで時間があればあるほど有利。
なぜなら、ミドリを自宅に避難させたメカ夫が合流すれば3対1になるから。
相手よりも、人数が多いに越したことはない。

どのくらい時間が経ったかな、カナブンが何か話しそうな雰囲気。
沈黙で交渉が進まなくなった時は、先に話し始めた方が譲歩する場合が多いと聞いたことがある。
でもそれは、交渉の場合。武力衝突には適用されない法則だと思います。

虹ヲタはさておき、ボクは元々が口数が多い方じゃないから沈黙は怖くない。何時間でも黙っててやりますぜ。
こちらの作戦を知ってか知らずか、カナブンが遂に口を開く。

「あんたら何者?」

すぐにでも詳細を説明したい気持ちを、ぐっと堪えてボクは……

「何者だと思う?」

質問返しとは、我ながらひねくれたもんです。
とりあえず相手に、頭を使ってもらいましょう。
その分、こちらには考える時間も情報も増えますから。

少しイラついた表情を見せながらカナブンが続けます。

「その制服は○○高校だろ。ミドリの知り合いかなんかだろ?」
「だったらどうする?」

あくまでも、とぼけて交渉のテーブルに乗らないボク。

というか、何をどう交渉したらいいのかまったく分からないし、こうやって言葉遊びをしてる中で何か突破口が見つかれば……とか思ってたのが本音。
すると……

「どっちが、彼女と付き合ってるんだ?」

意外なことを意外なトーンで言い出すカナブン。
コイツの言葉に怒気はない。
ボクは、ひょっとしてコイツは悪人じゃないのかも? 
という考えが頭をよぎる。
だから、ちょっと話をしてみようかという気になったですよ。

「今のところ付き合ってるとかはないけどね。ただね、彼女がアンタを怖がってるみたいだからボディーガードみたいなもんだ、と言えばいいかな」
「そうか……」

この一言からカナブンが語り始める……えっ?語り始める?!

オラオラ言いそうな輩っぽい外見とは違い、彼は武力衝突ではなく外交での解決を望んでいるようなのです。
これは渡りに船、地獄に仏、鴨がネギ、いや違うか、とりあえず、こちらには好都合でした。
 ・
 ・
 ・
本当は、涙が出るくらいホッとしたんですよ……

結論から言うと、彼は中学の頃からミドリが好きだったらしい。
彼女と直接話をしたことはなかったものの、例のメンバーの中でちょっと異質な彼女が、ずっと気になっていたとのこと。

ところが、彼女が中二で急に引越しをしてしまったせいで行方が分からなくなり、ずっと気にしていたと。
そして、この夏休み頃に、偶然ボクと一緒に帰る彼女を見つけてつい彼女の後をつけた上で、待ち伏せをして声をかけてしまったらしい。

彼も不器用な男のようで、結果的に自分の存在が彼女を追い込んだらしいことには、とても困惑してましたね。
彼は彼なりに彼女が変わっていく様を心配し、何とかしたいと考えていたようですから……

ところが、その頃を境に彼女が急変していったから、彼も驚いてその原因の一端が、自分にあるのかと思ってしまったと。
だから、引くに引けない状態になっていたらしいです。
おまけに、次々と連れて歩く男が変わっていくものだから心配で……

途中からはメカ夫も合流し、ボク達4人は公園で話をしました。
30分くらい話しましたかね。
彼女の状況は、ある程度までカナブンさんにも話しました。
彼は、自分の行動が彼女を怖がらせたことについて素直に謝罪をしそれを彼女に伝えて欲しいとのことでした。

そして、もう二度と彼女の前には姿を見せないだろうことも。
帰り際に、彼はボクの目をしっかりと見つめてこう言います。

「彼女のことはアンタに任せた。俺はアンタを信じる」
「わかった」

ボクは短く答えましたが、頭の中では何だか言葉にしにくい感情が渦巻いていました。

妹をお願いします、と号泣しながら頭を下げたお義姉さん……
自分の気持ちを殺して、ボクに彼女を託したカナブン……
自らの危険も顧みず、イヤな顔ひとつせずにここに居てくれる友達……

みんな、いい人です。何かこう……暖かいものというのか……
ボクとミドリに向いている、みんなの気持ちが嬉しくてひとりで、ジーンとしてました。

実はその時、泣いていたかもしれません。

というわけで、カナブンさんについては、一件落着となりました。
事務的に「一件落着」と言うには、ちょっと切なかったですが……

ボク達三人が、ミドリの家で状況を説明しているところにお義姉さんが帰ってきました。
昔の仲間の件については、片が付いたことを報告するととても喜んでくれて、その日は夕食をご馳走になることに。

メニューはカレーだっと思います。急に量を作ることになりましたから豪華なディナーとはいかないでしょう。
それでも5人で囲む食卓は楽しいものでした。
ミドリの笑顔をみるのは数ヶ月ぶりでしたし。

ボクはその時の話の流れで、それから毎朝夕にミドリを送迎することになりました。名目上はボディーガードです。
本当は、もう不要なんですけどね。

翌朝。

ボクはミドリの家へ向かいました。お迎え初日です。
そこでまた驚くわけです。いや、今度はいい意味で。

ボサボサだったロングの茶髪が、見事にショートになってました。
しかも、天使の輪を装備した綺麗な黒髪。もちろん制服も普通に。
そして、照れながらボクを見るとモジモジしながら……

「似合ってるかな……」

もうね、キュン死です。ボク。

奥からお義姉さんが出てきて、笑いながら種明かしをしてく
れます。

「山下さん達が帰った後で急に美容院に行きたいって言い出してもう大変だったんだから」
「スゲー似合ってます。超カワイイです!」

ミドリは顔を真っ赤にして、相変わらずモジモジしてる。
なんだかキャラが変わってるし。

お姉さんに急かされて登校することになったのですがなんだか恥ずかしくて話ができません。
そのうち、ミドリから話を始めます。
去年の夏休みのことです。

彼女が劇的に変わったのは、カナブンの存在から過去の自分が知れ渡りみんなが、自分から離れていくのが怖かったから。
しかも夏休みに入って、仲直りしたハズのボクからメールの1本すら来なくなっていたので、自分はもう嫌われてしまったのかもしれないと落ち込んでいたのにと。
(この件は、つくづく面目ない……自分がヘタレだったばかりに……)

おまけにお義姉さんまで、自分から離れていくことが分かりもう、どうしようもなくなったせいで、あんな風になってしまったとのこと。
彼女にしてみれば、中学の頃にそんな風になった時には、お義姉さんが必死になって自分を庇い、支えてくれたことがあったから、今度も誰かが……と無意識に思ったのかもしれない。

それに……あの荒れた自分も確かに自分であり、それを隠し続けることはできないと。
だから、自分が誰かを好きになった時には、いつかは伝えなければならないことだと、ずっと思っていたと。
彼女は、それを受け入れてくれる人としか付き合うことはできないと考えていたとのこと。

そして、校内のできるだけ目立つ男と次々に付き合ったのはカナブン対策。
やっぱり怖かったから。

とにかく誰かに傍に居て欲しかったから、言い寄ってくる奴を全てオーケーしたらしい。
でも、すぐに手を出そうとする失礼な奴とは、二度と会わなかったと。
だから、結果として手当たり次第になったとも。

そういう事情だから彼らとは、噂になっているようなことは絶対になかったということを、ボクにだけは信じて欲しいと言われました。
そんなに必死な目で見ないでも、そこは全力で信じますよ。はい。

「もし、そんなことがあったとしても それは過去のことだから気にしないよ」

なんてカッコつけて言ったらスゲー怒られた。というか泣かれた。

「だから信じてって言ったのに……」

目にいっぱいの涙を溜めて言われてしまいました。反省。

そこで疑問。
なぜ最初からボクにカナブン対策をお願いしなかったのか、と尋ねてみると。
彼女は、ボクがきちんと告白してくれていたなら、何も問題はなかったのにと拗ねた目で軽く睨まれましたね。
そうでした。告白どころか夏休みは、一度も連絡してませんでした……すいません。

そんなわけで、彼女は学校にも毎日来るようになったのですが勉強のキャッチアップは、少々辛いものがありました。
でも、一生懸命がんばると言うんで、昼休みのPCルームを使って一緒に勉強しました。

ボクの苦手な科目は、虹ヲタとメカ夫が担当。
というか、ほとんどメカ夫におまかせ(笑)
コイツは、女性耐性がまったくなかったせいで、至近距離で女子に見つめられると、それがミドリでもまともに話ができなかったんですが
しばらくすると普通に話せるくらいまで成長しました。

そして、教え上手だということが判明し、噂を聞いた何名かの女子から志願があり、一緒に勉強するようになったんです。
ボクとミドリは部活があったんで、昼休みだけでしたが、彼らは放課後もPCルームで集まっていたようです。

実は、メカ夫は隠れた人気モノだったようです。
相手は、どちらかというと地味子さん系でしたがね。
でも本当にいい奴だし、イザとなるとヲタとは思えないくらい頼もしいですから。
虹ヲタですか?まあ、それなりです(笑)

そして、校内は学園祭シーズンに突入し、活気づいていくわけです。
最近はボクとミドリ、虹ヲタ、メカ夫、そして地味子さん数名がひとつのグループになってましたからね。
今年の学園祭は、楽しくなりそうだなとか思ってました。

そして、ボクには計画があったのです。学園祭の時にミドリに告白しようとね。
やっぱり、色んなことがあって彼女が弱ってる時につけこむとかフェアじゃないと思ってたんですよ。
だから、しばらく時間を置いて、彼女が元通り元気になったら決めてやるぞと。

ところが、これがいけなかった……
ある日、彼女からメールが到着するわけです。

「話がある。5時に校門で待つ」

愛想のないメールでした。なにか深刻な雰囲気が漂っています。

部活が終わり、校門へと急ぐとミドリが待ってました。
例の雰囲気です。
これは、誰か好きな男ができた様子だなと思ったです。
なんだか自分の肩がドヨーンと落ち込んだ気がします。

「いい……さっき来たとこだから」

彼女が力なく答えます。
非常に気が重かったですが、約束した以上トンズラするわけにはいかないので諦めます。

「遅くなって悪いな」

まだ約束の時間まで10分以上あるんですが、とりあえず到着通知の第一声です。

これって、正に1年半ほど前と同じ光景じゃないですか?!

ボクはもう逃げ出したくなりましたね。
これから二人でファーストフード店へ行って、ポテトと飲み物で小一時間話すんですよね。他の男のハナシを。
あーもう勘弁してくれ……

二人並んで夕暮れの中、学校からの坂を下ります。
赤い夕陽の風景にもかかわらずボクはブルーでした。
文字通りトボトボと歩き、ファーストフード店へ到着。

端の席を陣取りポテトと飲み物で準備完了。

「男性の意見が聞きたい……」

ミドリの第一声。そして……

「私、好きな男の子がいるの……でも、どうしていいかわからなくて……」

ボクとしては、一番聞きたくなかった言葉でした
目の前が真っ暗になって、気が遠くなっていくのを感じました。
終わったです。すべてが……

彼女は、はにかむようにストローの袋をコネコネしながら、小さな声でポツリポツリと話しています。
デジャヴどころではないですよね。ループですよループ。
全く同じ光景を体験したことがありまよ、ボク。

その場から逃げ出したい気持ちを抑え、気を取り直して挑むことにしました。
なぜなら、きっとこれが彼女からの最後の相談になると思ったからです。
視界の中で彼女が小さくなっていきます。なぜが歪んで見えてきました。

息が苦しい。でも、ボクは気力で真っ直ぐと座っていました。
彼女を直視することはできなかったですけど。
前回の相談はグダグダになりましたが、最後の相談くらいはきちんとしようと……うぅぅ……目から水が……

彼女の話によりますと……
好きな子というのは、昔から友達として仲のいい男の子のこと。
自分は彼のことが好きだという気持ちに、つい最近ハッキリと気がついたと。

最近は彼と、なんとなくいい雰囲気まではいくんだけど、もう一歩を踏み出す勇気がない。
「好き」という肝心な一言が言えない。
だから今のままの関係を続けようと決めたんだけど、もう耐えられないと。

でも、もしダメだったら、友達ですら居られなくなるのかと思うと苦しくて苦しくてどうしようもないとのこと。
実際、一言も話すことができない期間があって、その時はとても辛かったと。

似たような境遇の奴がいたもんだと思いましたね。
その気持ちは痛いほど分かりますよ。
だからボクも真剣に答えます。

「その気持ちはよくわかるよ……でも結局はケリをつけないと先には進めないから」

ボクは他人事とは思えない内容を自分に重ねて話します。
まるで自分自身に語りかけるように。
友達として居心地がいいと思うなら、そのままの関係を続ければいい。

でも、いつかはどちらかに恋人と呼ばれる人物が現れることになる。
その時に心から祝福できるなら、その気持ちは本物。
もし、そうでないなら……友達であり続けたことを、きっと後悔することになると。

「言わずに後悔するくらいなら、言って後悔した方がいいかもしれないよ……」

どこかの博士の受け売りです。
ここまで言ってボクは我に返ったんです。
そうだっ! ボクも同じだと――

ボクは背筋を正してミドリを見つめる。
もう彼女の相談なんてどうでもいい。

今、ここでボクが想いを伝えなければ彼女は相談内容の仲のいい子のところへ行ってしまう。
そうなってしまったら、ボクはヘタレな自分を一生後悔することになる。

「ミドリ……ボクの話を聞いてくれないか」

彼女は、急に改まったボクを見て驚いた表情ながら、コクリと頷く。

「今の話を聞いてさ……自分に重なったんだよね。だからさ、相談途中で悪いんだけど、先にボクの話を聞いて欲しい。その後で、そっちの相談内容の結論を決めてもらってもいいかな」

ここまで聞いて、ミドリは俯いて黙ってしまった。
ボクは構わず続けます。

「実はボクにも、同じように仲のいい子がいてさ。もうしばらくは、友達でいようと思ってた。でも……その子に好きな子がいるらしいと聞いて……今、ここで伝えないと、一生後悔すると思ったんだ」
「……うん」

ミドリの目に涙が浮かんでいる。なぜだ?

「ミドリ……ボクはキミが好きな自分に気がついた。いや、これまで何年も気づかないふりをしていたんだ……友達じゃなく、ボクの彼女になって欲しい」

額が汗でびっしょりだ。目の前の紙コップと同じ状態。
不思議なもので、告白というものは言い終えてしまうと非常にスッキリするもんだなと。

人生初の告白経験……

これまでのモヤモヤとした気持ちがウソのように心の中が透き通って自分の心の底まで見通せる感じ。
もちろん回答が「ごめんなさい」だったら、それはそれで落ち込むだろうけどこのスッキリした感覚は、残ってくれると思ったし。
いや、そう願っただけかも。

ミドリは黙って俯いている。
肩が細かく震えているのが分かった。
泣いているのか?
まさか笑っているんではないと思うが?

「△●※□■???」

言葉にならない声を上げ、涙と鼻水でグシャグシャの彼女がボクの胸に飛び込んできた。
泣きながら何か言っている。
(ユーサクのバカ?)と言っているように聞こえた。
違うかもしれんが。

しばらくは何を言ってるのか分からない。
怒っているのか、悲しんでいるのかすら判断できない。
店中の注目が集まっているのを感じたけど、そんなことに構ってられる余裕はない。

「ユーサクはズルい……バカ……」

やっぱり怒っているのか?
ダメなら、ひと思いに殺ってくれと思いましたね。

「相談……ユーサクのことだったのに……」

「え?」

そういえば、あまりにも似通った状況だなとは思ってたですが、そんなの冷静に分析できる状態じゃなかったですから……しまった。早まったか。

「でも、嬉しい」

ミドリが笑顔に変わります。そして……

「返事はもちろん、イエスだよ」

まだ睫毛が涙で濡れてましたけど、それが余計に可愛かったです。

ボクとミドリは、これで正式に? 
付き合うことになりました。
でもその後、彼女にはしょっちゅう、からかわれることになります。

「告白したのは、ユーサクなんだからねーどーしても私と付き合いたいって言ったから付き合ってあげたんだからねー(笑)」

何かある度にコレを言われるわけですよ。そう、ずっとね。

―― 第五部 進展 ――

告白から3ヶ月くらい経った頃の話です。
ちゃんと付き合うようになった二人ですが、友達期間が長かったせいで、どうにも進展がなかったんです。

なぜなら、彼女は普通にボクの家に来て、ボクの母の作った夕食を一緒に食べて、深夜までボクの部屋で試験勉強とかしてましたからね。
さすがに母の「ミドリちゃん、お風呂に入っていく?」には慌ててましたけど。
家が近所で、お互いの家族が公認というのも、なかなか関係が進みにくかった一因かもしれません。

さて、そうこうしているうちに学園祭の「やきそば」イベントも終了し年に一度の大イベント、クリスマスがやってくるわけです。
別にクリスチャンでもなんでもないんですけど。

実は、学園祭も一緒に廻ってたんですが、何も起きなかったわけでして。
だから、クリスマスこそは関係を進展させるぞ、と心に誓うボクでした。
主よ、不順な心の我を許したまえ。

「ねー、ユーサク。今年のクリスマスはバイト?」

いつものように並んで帰るミドリが聞いてきます。

「いや、去年はガッツリとシフトに入ったから今年は勘弁してもらうつもりだし」
「えっ? 去年はシフトって?」

彼女が不思議そうな顔をして聞くので、ボクは状況を説明しました。
実はクリスマスも、バレンタインも、ホワイトデーもなかったことを。
というか、去年のクリスマスにコイツのDVDの貸し出し手続きをしたのはボクなんですけどね。
あんなに大量に借りたのに覚えてねーのか?

ボクの説明を、ひと通り聞くと

「そういうことかー、ハハハ」

なんだか嬉しそうに笑います。

「おまえ……人の不幸を笑ってないか?」
「ごめんごめん。そうじゃなくって――」

彼女は慌てて説明します。

これまで家族以外とクリスマスを過ごしたことがなかったこと。
そして今年は初めて家族以外、それも好きな人と一緒に過ごせることが嬉しいこと。

でも、去年のボクとマネージャーさんの二人のクリスマスを想像するとちょっと複雑な気持ちになっていたこと……
ボクは、ミドリでも元カノの存在とか気にするんだなあとか思いましたね。
元カノといってもマネージャーさんとは、あの事故のようなキス以外は手すら握ってないんですが……いや、あれはノーコンテストだ。

というわけで、クリスマスはテーマパークに行くことになりました。

昼過ぎに待ち合わせをして遅い昼食。
クリスマス用の飾りつけや音楽の鳴る街中を色々と回って、夕方からテーマパークという元気な10代らしい実にハードな設定。
今なら途中で集中力が切れてしまいますね。確実に。

明るいうちは、いつもと同じ雰囲気でわーわー楽しみます。
街中が浮かれた雰囲気なので、こちらも何だか盛り上がります。
陽が落ちる頃からテーマパークです。
寒い冬の日没後にもかかわらず、人でいっぱいです。

どこへ行っても結構な時間並ぶことになるんですが、二人なら気にならないわけですよ。
これが真夏だと苦しいかもしれませんが、寒い冬ならではの効果というモノがありましてね。

そう、寒いという大義名分で物理的に近くなるわけです。
30分も並べばもう抱き合うような感じになりますよ。
その方が暖かいですし、周りがそうですから、ごく自然に。
お勧めです(笑)

体は密着状態で、お互いの腕は相手の背中に腰に、しっかり絡まってます。
ボクも身長が低い方ではないんですが、彼女の背が高いせいでお互いの顔がスゴク近くなるわけです。
その距離は、もう10cmくらいでしょうか。

言葉が途切れると雰囲気はMAXになりますよ。
周りもそうですから……しつこいって(笑)

そして少しづつ列が動いて薄暗い建物に入ると……遂にやってしまいました。
これぞファーストキスですよ。正真正銘の。
さすがにガッツリとはいきませんが、軽くでも十分でしょう。
破壊力抜群です。

もうなんか色んなことが、どーでもよくなって、わーぃわーぃという感じです。
表現力が乏しくバカっぽいですけど、これが正直な感想です。

テーマパークのアトラクションなんて、なーんも覚えてません。
その後も長い列に並ぶ度にボクの頭の中は「キスだ、キスだ」しかないわけですからね。
実際その日は、調子に乗って何回キスしたか分からないくらいしましたよ。

テーマパークを後にして、ボクは非常に満足度高く家路につくわけです。

でも、彼女はなぜかずっと黙ってました。
ボクの腕に顔を埋めながら……
そして家が見えてきた頃、やっと口を開くわけです。

「今日は楽しかったよ……ユーサク……でも……」
「でも、なに?」
「私達って……今日のことで変わってしまうのかな……」

彼女の不安そうな顔がスゴク可愛かったことを鮮明に覚えています。
あの表情は一生忘れることができないでしょう。
脳内アルバムには今でもしっかりと残っていますからね。

「変わらないよ。ボクはボク、ミドリはミドリ。ボクはミドリが大好き、何か変わった?」
「……そーだよね。でも私は少し変わったよ……ユーサクのことが、もっと好きになった!」

というが早いか、ボクの首に両手を絡めて本日最後のキス……
ちょっと、いや、かなり激しい。
途中で何度も息継ぎが必要なくらい長かったです。
ボクは、なんだか燃え上がってしまって、力任せにギューっと抱きしめてしまいました。

「んもっ……ぃたぃ……」

そう言われてハッと我に返り、力を緩めたくらいです。
ミドリは力の抜けたボクの腕からスルリと抜け出して走っていきます。

「ユーサク、今日はありがとう!それから……大好きっ!!」

と大きく手を振ると玄関の中に消えていきました。
その姿を見つめながら、なんとも言えない幸福感でいっぱいなボクでした。

これでボクとミドリが、めでたく一人前のカップルになった次第です。

―― 最終章 エピローグ ――

クリスマスイベントから3ヶ月後。
彼女のお義姉さんの結婚式の前週のこと。
ボクは彼女の両親宅に居ました。お義姉さんに呼ばれたんです。

その時初めて、ボクはミドリの両親に挨拶しました。
お父さんも、お義母さんも喜んでくれて大歓迎モードでした。
たぶん、色々あったことを聞いているんだと思います。

普通に食事をして、普通にくつろいでいたところ……
お義姉さんの核弾頭並みに破壊力のある発言で、ある意味でのボクの人生が決定されることになります。

「今日は、山下さんにお願いがあります」

なんだか悪戯っぽい目が、非常に気になるというか怖いわけですが彼女はさらに続けます。

「私が結婚してあの家を出た後、妹と一緒に住んであげて欲しいんです」

これにはさすがに驚きましたね。まだ高校生なのに同棲ですか?!
というか、ミドリとは……
いや、まだそういう関係には進めていないわけですし……

ボクは期待と妄想に胸を膨らませながら、必死で気の利いた言葉を探します。
あまりに直球なことは言えませんからね。

「えっ?! 一緒に住む? へっ?」
「ちょっとお姉ちゃんっ!何言ってるのっ!」

ミドリは顔を真っ赤にして両手をバタバタさせながら、あたふたと暴れてます。

「妹は友達も少ないし、何かあるとスグに荒れるし(笑)」

お義姉さんの主張では、ミドリは常に誰かが傍で支えていないと真っ直ぐに育たないとのこと。
今までは自分がその役目だったけど、そろそろ交代の時期だろうとも。

「本当は、父さん達と一緒に住めればいいんだけどな……」

お父さんは、お義母さんをチラリと見ながら呟くように言いました。
家族のことは分からないけど、それが叶うなら彼女もお義姉さんも最初から苦労はなかったんでしょう。

ボクの頭の中は複雑でした。
嬉しいんですが、なんというかまだ心の準備ができていない感じです。あまりに急でしたからね。
正直言うと、まだそこまで考えていなかったんですよ。
同棲なんてね。

でも、いつも自分がヘタレで、根性がないせいで失敗ばかりしてましたから今回は覚悟を決めました。
珍しく即決即断です。英断でもあります。
いや、覚悟はあのファミレスで、既に決まっていたようにも思います。

「ボっ、ボっ、ボクは彼女と結婚しますっ!だから一緒に住みますっ!」

ボクの決意表明に一同「おぉ?」となり、ミドリは大粒の涙をポロポロと流しながら完全に固まってます。
数秒間動かなかったと思うと、突然号泣しながらボクの胸に飛び込んできました。

「ユーサク……ありがとう……大好き……」

結論としては、お姉さんとミドリが住んでいた家では一緒には住まなかったんです。
せっかく決断したんですがね。

ウチの両親が反対したんですよ。
二人で生活するのは、さすがにまだ早いって。
大学はどうするんだと。それに高校生で、子どもができたらどうするんだと。
一緒に生活すれば、できちゃうでしょうね。
若いですから。確実に。すいません。

その代わりに、ボクの家で一緒に住みましょうということになったんです。
「高校生で下宿して、生活している子だって普通にいるから」
これがウチの両親の意見でした。正論です。

加えてボクの母の言葉
「あんたが選んだ子なんでしょ?だったら悪い子なわけがない。一緒に住めばいいじゃない」
この一言で決まりでした。

引越しするにあたっての「大人の事情」は、お互いの両親で話し合ってくれました。
金銭面とかあったんでしょうね。詳しくは知りませんけど。
そして、彼女とはボクの家で一緒に生活することになったんです。

でも、皆さんが想像するような甘いイチャイチャは、なかったですよ。
少なくとも家の中ではね。ボクの母との約束があったからなんです。
それは『普通の兄妹がしないことは、この家の中ではしない』でした。絶妙な言い回しですよね。
虹ヲタが聞いたら、それだけでオカズになりそうです。

約束を破ったら、二人とも追い出すと宣言されていましたから。
ボクの母はミドリを本当の娘として育てるから、大学に行きたいなら学費はなんとかするし、そのために塾が必要なら、それも何とかするとまで言ってくれました。
なんかスゴく嬉しかったです。

母がこんなに懐が深いとか思わなかったですから。
そこまで言ってくれる母を二人は裏切ることができませんでした。
とか言いつつ、実はボクは何度かチャレンジはしたんですよ(笑)
すいません。健康な男子高校生ですから。

でも、ミドリにガツンと怒られてシュンとなったり「ここじゃダメっ」と色っぽい声で言われたりで、かわされ続けました。
まあ、この家の中でさえなければ彼女も積極的だったりするわけですが……

結局、ミドリは大学にも塾にも行かず、専門学校から看護士へと進みました。
そして就職を機に、ボクの家から出ていくことになります。
彼女としては、一日も早く独立したかったのかもしれません。
引越しの日は、なんか悲しくてね。泣いちゃいましたよ。
情けないですけど。

それから……

何年か遅れて、ボクも就職を機に実家を出ることになります。
実家からでも通勤できたんですけど……
だって、彼女と二人で生活したいじゃないですか。

彼女というのは、もちろんミドリです。

そうそう、虹ヲタとメカ夫とは、
今でもちょくちょく飲んでますよ。
結婚式にも出席してくれましたし。
奴らはまだ独身です。結構モテるクセに(笑)

さて、ボク達にはもうすぐ子供が生まれるんですよ。
彼女は実家です。
だからボクは今、部屋で独りなんですよ。

で、どっちの実家かって? 
もちろんボクの母のところです。

―― 完 ――

ちなみに、コテハンは「バース=誕生」をかけてました。
くだらなかったですね。すいません。

幼なじみの恋人と友人カップルで7

ビデオを見て、涼子がすっかりと隆に寝取られてしまったことを思い知った。
動揺しながら、さすがに眠気が襲ってきて、涼子が先に寝ている寝室に入った。
涼子はすっかりと寝息を立てて寝ていたので、そっと起こさないように隣に滑り込んだ。
俺もそのまますぐに寝てしまったようで、気が付くと朝になっていた。

涼子は朝ご飯を作ってくれていて、
「おはよう!とおる君、昨日はごめんね。急にいなくなって、寂しかったから当たっちゃったよ・・・」
申し訳なさそうな顔で言う。
「俺こそ、ごめん!急にバックレたヤツがいて、どうしてもって言うからさ・・・  でも、隆いたし、寂しくなかったでしょ?」
「ねぇ・・・ いくら仲が良いって言っても、男の子と二人にしないでよ。私のこと、心配じゃなぁい?」
「えっ?だって、隆じゃん?心配なんてしてないよ。」

「そうなんだ・・・ それならいいけど・・・  でも、二人きりはちょっと緊張しちゃうから、出来るだけ・・・ね?」
「わかったよ!じゃあ、学校行こうか。」

そう言って出かけた。

それぞれ講義を受けて、昼にはいつものように隆と由貴ちゃんと4人で飯を食った。

「もう、すぐ金曜だね。楽しみだね!」
涼子が、週末のスキーの話をする。本当に楽しみにしているのが伝わってくる。
「隆、また俺たちの前で変なことするなよ!ねぇ、由貴ちゃん。」
由貴ちゃんに振ると、
「ホントだよね。コイツど変態だから・・・」
いつもの姉さんキャラになっている。昨日、あんなに可愛らしく甘えて乱れていた由貴ちゃんが、すました顔をしているだけで勃起してきた。

「何言ってるんだよw お前だってメチャ感じてたじゃん? とおる達だって、釣られてやってたし・・・w」
悪びれずに隆が言う。

「感じ悪っ!」
ほぼ同時に3人が言った。

そんな感じで楽しく過ごしながら、昼ご飯を食べた。
ただ、何となく涼子と隆がちょくちょくアイコンタクトをしている気がして、不安な気持ちになった。
でも、それを言ったら俺と由貴ちゃんもアイコンタクトしまくりだったと思う・・・

その後で、隆が講義に潜り込んできて、俺の横に座る。
「なあ、お前はどうするつもり?この後の展開。」
「そうだなぁ・・・ そろそろ、4人で一緒にする? なんか、隆と涼子のビデオ見たら、スゲー不安になってきたし・・・」
「何言ってるんだよ!由貴の方が重傷だろ?完全にお前に気持ちいっちゃってんじゃん!  まあ、俺の望み通りなんだけどなw」

「まあ、お互いのためにそれぞれ二人きりで会うのは、止めた方が良いかもな。」
「そうだな・・・ でも、俺と涼子ちゃんは会わないにしても、お前は由貴と会ってくれないか?完全に堕としてくれよ。」
「ふっ!wお前は上級者というか、エキスパートだなw 寝取られキングって呼んでやるよw」

そんな会話をしながら、旅行前に由貴ちゃんを先に引き込んでおいて、旅行中に4人で同室でスワッピングしようという話でまとまった。
まとまったと言っても、隆が強引に俺を納得させただけなのだが、その場面を想像すると息が苦しくなるくらい興奮した。

そして、旅行に行く2日前の学校帰り、隆が涼子と一緒にいる俺に
「ちょっと、スキーショップ行くからトオルも付き合ってくれよ。」
そう言われて、涼子と別れて隆と一緒に歩き出す。
涼子は寂しそうだったが、どちらにしても今日はバイトだ。

そして、先に帰っている由貴ちゃんの家に二人で向かった。

隆は、とりあえず隆と由貴ちゃんの二人で始めるから、途中で混ざってくれと言った。
「由貴ちゃん、納得してるのか?」
俺が戸惑いながら聞くと
「昨日、それとなく話してあるから大丈夫じゃね?」
軽く答える隆。

俺は、緊張と興奮が混ざった感じでいた。

そして由貴ちゃんの部屋に付き、3人でピザを食べながら色々話をしていた。

「なあ、トオルは由貴のことどう思ってるんだよ?」
隆が聞く。
「えっ?可愛いと思うけど。」
「そうじゃなくてさ、結構気に入ってる?」
「隆、急に何聞いてるの?トオルちゃんは涼子がいるじゃん。」
顔を少し赤くして由貴ちゃんが言う。
「いや、だって、由貴はトオルのこと好きじゃん?トオルはどうなのかなぁって思ってさ。」
「何言ってんの!バッカじゃない!そんなわけないじゃん!」
今度は顔を真っ赤にして由貴ちゃんが言う。
「だって、この前寝言でトオルって言ってたぜw」
隆がいじめるように言う。

「ちょ! えっ? ホントに!?」
動揺しまくりな由貴ちゃん。
「マジで!?嬉しいなぁ。」
俺も調子に乗ってそう言う。

「ほら、動揺してるじゃんw」
隆がさらにいじめる。

そんな話をしてワイワイやっていたが、隆が床に座っている由貴ちゃんの膝に頭を乗せる。
そんな隆を、由貴ちゃんは頭を撫でたりしている。とても良い感じに見える。

その状態でしばらく話を続けるが、隆がちょっかいを出し始める。胸を触ったり、スカートの中に手を突っ込んだりする。
そのたびに由貴ちゃんが
「コラ! ダメだって!」
「トオルちゃんいるじゃん!」
「変態!」
なんて言いながら抵抗するが、強引に隆がキスをすると黙った。

「ちょっと・・・ダメだって・・・ 見られちゃう。」
そんなことを言いながらも、抵抗が緩くなっていく。

隆はディープキスをしながら、セーターの中に手を突っ込んで胸を責め始める。
「ダメだってぇ・・・ あっ・・・ もう、トオルちゃんいるんだよ。」

そう言いながら、結構スイッチが入っているように見える。
隆は黙ったまま胸を責め続ける。
「もう・・・ ホントにストップ・・・ あっ・・ ん・・」

隆は調子に乗って、セーターをベロンとめくり上げる。
ブラジャーは上にずり上がった状態で、由貴ちゃんの巨乳が丸見えになる。

「キャッ! ちょっと!調子乗りすぎだってぇ!」
セーターを必死で戻そうとしながら由貴ちゃんが叫ぶ。
隆は無言で由貴ちゃんにキスをしながら、セーターを脱がしていく。
今度は由貴ちゃんもされるがままにしている。

上半身裸になって、隆にその大きな胸を指で責められている。
「んっ・・・ あぁ・・・ ん・・・ 恥ずかしいよぉ・・」
隆は黙って乳首を舐め始める。

俺は、黙ってそれを見続ける。つばを飲み込む音もさせてはいけない気がして、身動きもせずに見ていた。
「あ・・んっ・・ 隆ぃ・・・ ダメ、あとでしようよ。トオルちゃんに見られてるよぉ」
そう言いながら、俺の目を真っ直ぐに見つめる由貴ちゃん。上気した顔は、少し悲しそうにも見える。

隆は黙ってスカートの中にも手を入れる。さっきよりも深く手を入れていく。
由貴ちゃんは、顔を真っ赤にして、俺のことをじっと見つめながら甘い吐息を漏らしている。
視線を俺に向けながら、隆に責められてあえぎ始める由貴ちゃんは、たまらなくエロく見えた。

そして、隆が由貴ちゃんのスカートを脱がせると、パンツ一枚になった由貴ちゃん。
隆も黙って下だけ脱ぐと、そのへそまで届きそうなペニスが何とも言えないオーラを放っていた。

「由貴、舐めろよ。」
短く命令口調で言う隆。
黙って隆のペニスに舌を這わせる由貴ちゃん。
そのでかいペニスの根元の方から、亀頭の先まで、ねちっこく舐め上げていく由貴ちゃん。
隆のペニスを舐め上げている最中も、視線は俺に向けられたままだ。
隆のペニスを舐めながら、じっと俺を見つめる由貴ちゃんは、俺のことを誘っているような妖艶な笑みさえ浮かべていた。

そして、めいっぱい口を大きく広げて、隆の凶暴なものを飲み込んでいくと、手品のように大きく長い隆のペニスが、ほとんど根元まで消える。
そして、抜けそうになるまで引いて、また根本付近までくわえ込むという、ロングストロークの奉仕を続けている。
隆は気持ちよさそうに、由貴ちゃんの奉仕を受け続けていたが、急に由貴ちゃんの頭を両手でつかむと、自分の方に思い切り引き寄せた。

由貴ちゃんが自分でしている時よりも、さらに深く、根元まで飲み込まれていくが、
「ぐぅぇ おぇぇ・・ ごぽぉ・・ ぐぽぉ・・」
苦しげなえづくうめき声と、由貴ちゃんの口が起こす変な音が響き出す。
由貴ちゃんは目に涙を浮かべながら、喉奥までペニスを突っ込まれた苦しさに耐えるように、隆の無慈悲なイラマチオを受け入れている。

ただ、粘度の高いよだれのようなものを垂れ流し、涙までこぼしているのに、視線は俺に向けられたままだ。

不思議なもので、由貴ちゃんは隆の彼女なんだが、俺は由貴ちゃんの俺への思いを知っているからか、隆に由貴ちゃんを寝取られているような錯覚に陥る。

隆は、無言でそのでかすぎるペニスで由貴ちゃんの喉を犯し続ける。
よだれと涙でドロドロになった由貴ちゃんの顔は、とてもエロくて美しく思えた。

すると、隆は床に仰向けに寝転んで、
「由貴、自分で入れろよ。」
冷たい口調でそう言うと、一瞬俺の方を見て少し笑った。

「イヤだぁ・・・ 隆、それはやだよぉ・・・ トオルちゃんもいるんだし、ダメだって。」
本当に嫌がっている感じがする。
「この前の旅行の時はしたくせに、何で今はイヤなんだよ?」
「だって・・・  涼子ちゃんもいないし・・・」
「由貴、お前トオルに惚れてるんじゃね?」
いきなり直球を投げる隆。

「・・・そんなことないよ・・・」
凄く言いづらそうに言う由貴ちゃん。
「ほら、なんか言いづらそうじゃん?」
「何で、そんなこと言うの?疑ってるの?」
「いや、そうじゃないけど。でも、そうだったら、少し嬉しいかなって思ってさ。俺、寝取られ好きだからさ。」
「変態! 私がトオルちゃんのこと好きになった方が良いって事?隆よりも?」
「うっ・・・ うん・・・ 」
「何それ!? 私のこと取られちゃっても良いって事? 私のこと本当に好きなの? 理解できないよ・・・」
「あぁぁ・・ ゴメン。 取られたくないし、由貴のこと誰にも渡したくないよ! 由貴のこと愛してるし、結婚すると思ってるよ!」
「ホントに?  っていうか、こんな状況で言うことか?w」
あきれながらも嬉しそうに言う由貴ちゃん。なんだかんだ言って、凄くお似合いの二人だと思った。

すると由貴ちゃんは、急に俺の方に歩み寄って、
「隆、望み通りにしてあげるね! 私も隆のこと愛してるよ。 隆の望むことなら、何でもしちゃうよw」
茶化すような言い方だが、俺の目を見つめる由貴ちゃんの目はマジだ・・・

「あぁ・・・ うん・・」
隆の気が抜けたような返事が笑えたが、それよりも前にパンツ一枚の由貴ちゃんがキスをしてきた。

最初から思い切り、俺の口の中を舌でメチャメチャにかき混ぜる由貴ちゃん。
今度は、隆の目を見ながら俺とキスをしている。その行動に、なぜか嫉妬心が物凄くあおられた。
嫉妬心に駆られながら、由貴ちゃんの口を開けさせて、上から唾液を注ぎ込む。
「あぁぁ・・・ トオルぅ・・・  美味しいよぉ・・・  もっと飲ませて欲しいよぉ」
その言葉に、唾液を流し込み続ける俺。
「私も・・・  トオル、口開けてぇ」
エロ顔でそう言う由貴ちゃん。
口を開けると、由貴ちゃんが唾液を流し込んでくる。
それを飲み込みながら、また舌を絡めていると、隆の生唾を飲み込む音が聞こえた。

たっぷりと時間をかけてキスをしながら、由貴ちゃんはどんどん高まっていき
「トオルぅ・・・ キスだけで、こんなだよぉ」
そう言いながら、俺の手を取りパンツに持って行く。由貴ちゃんのパンツはびっくりするくらいシミが出来て湿っていて、濡れまくりな感じだ。
「ほら、俺のもこんなに。」
そう言って、由貴ちゃんの手を股間に持って行き、ズボンの上から触らせると、
「わぁぁ・・・ 堅いね・・・ カチカチだね・・・ 凄い、堅いの好きぃぃ・・・」
やたらと堅い堅いと協調するのは、隆に対する挑発だと思う。隆のチンポは、規格外にでかいが、少し柔らかめな外人チンポみたいだそうだ。

「トオルぅ、もう欲しいよぉ・・・ トオルのカチカチのおちんちん、入れてぇ!」
もう、興奮しすぎてたまらないといった感じだ。
俺は裸になりながら、ソファに腰掛けると
「由貴、好きにしな。」
そう言った。すると、すぐに由貴ちゃんはチンポを握って口でもくわえた。激しく頭を前後に振りながら、舌でも器用に亀頭やカリ首を責めてくる。
「あぁ・・凄い、 堅い・・・  これ、もうダメ、もう欲しい! 我慢できないよぉ・・・ トオルのおちんちん、最高だよぉ・・・」
その巧みなフェラと言葉に興奮して、射精感が高まってくる。

「あっ! だーーめっ! 堅くなってきたけど、まだイッちゃダメだよ! ここでイッて!」
そう言うと、対面座位の逆向きの格好で俺のチンポを手にとって挿入した。
ソファに座った俺に対して、後ろ向きのまままたがっている格好だ。隆の目の前で、生で由貴ちゃんと繋がっていると思うと、すぐにでもイッてしまいそうだった。

由貴ちゃんは床に手をつくと、高く上がったお尻を俺の下腹部にぶつけるように動かし始める。
ソファで座ったままの俺に対して、変形バックのような格好で、自分で腰を振る由貴ちゃん。
「あっ!あっ!あっ! あぁぁっ!! 凄い・・当たってるよぉ・・・  トオルのチンポ、由貴の気持ちいところに当たってるよぉ・・・ あぁぁ・・ お・お・・おおぉ・・わぁぁ! ダメだ、イっちゃう!イクよ!由貴イっちゃう!  トオルのチンポでイッちゃうぅっ!」

そう言いながら腰の動きがどんどん速くなる。俺もこらえきれずに、由貴ちゃんの腰を両手でつかんで立ち上がり、立ちバックの姿勢にしてピストンを開始する。
「はぁわぁぁ! お!おぉおぉ・・ ダメェ・・・ 気持ちいいよぉ・・・ ホントにダメェ・・ あっ!ああぁぁっ! トオルぅ・・・  好きぃ・・・ トオル、好きだよぉ・・・  あぁっっ! イクイクイクゥ!」

俺も限界で、
「由貴、イクぞ! このままイクぞ!」
そう叫ぶように言うと、
「イってぇ! 由貴の中でイってぇ! イク!イク!イぐぅぅ!」
その言葉にあわせるように俺もイク。
由貴ちゃんの中にたっぷりと注ぎ込みながら、隆の視線も痛いほど感じていた。

「トオルぅ・・・凄い、いっぱい出てるよぉ。幸せだよ、一番好きぃ。」
とろけた顔でそう言いながら、キスをして来る由貴ちゃん。
すると、隆が由貴ちゃんの手を取り強引にソファに寝かせる。
そのまま覆いかぶさり、正常位で挿入した。
「アン。どうしたの?あっ!んっ!嫉妬してるの?」
由貴ちゃんは、隆をからかうような口調で言う。

それにしても、俺が中出しした所にすぐに生で入れるなんて、隆は相当興奮しているようだ。
隆は夢中で腰を振る。
「由貴、由貴!愛してる、愛してるぞ!」
そう叫びながら、メチャメチャに腰を振る。まるで、俺の精子を必死でかき出しているように見える。

隆は、腰を振りながら由貴ちゃんにキスをしようとする。由貴ちゃんはそれを避けながら
「だぁめっ!キスは好きな人としかしないもん!」
そんなことを言われて、興奮しすぎたのか隆は、
「由貴、そんな!あぁ・・・出る!」
そう言ってイキそうになると、由貴ちゃんが巧みにすり抜けて、隆のチンポを抜くと手でしごいてイカせた。
「あぁ・・・ そんな・・・どうして?」
さっきまでの強気な隆は消えて、泣きそうな声で由貴ちゃんに聞く。

「ダメに決まってるよ。だってぇ、一番好きな人の精子が中にいっぱいあるんだから、他のなんて混ぜられるわけないじゃん!」
「えぇ? 由貴、そんな・・・」
「いいから、隆は床拭いといてね!  それにしても早かったねw秒殺だったねw」
由貴ちゃんのサディスティックな面が出る。

そして俺の方に近づくと、
「ねぇ・・・ トオルぅ・・・  こっちにも・・・ 欲しいなぁ。 お・ね・が・い・」
飛び切りセクシーな口調で言いながら、お尻を両手で広げて見せる。
そのままベッドに横たわると、オナニー用の恥ずかしいローションを取り出し、自分でアナル周りに塗る。

「来てぇ・・・  トオルが来るのわかってたから、もう綺麗にしてあるよ・・・」
俺の目を見つめながら言う由貴ちゃん。催眠術にでもかかったように、ベッドに乗ると、由貴ちゃんに覆いかぶさる。

正常位の姿勢で由貴ちゃんのアナルにペニスをあてがうと、力を込めて挿入していく。
「ぐぁぁ・・ あっ! くぅ・・ がっ! あぁぁ・・ん・・ 凄い・・・入ってきた・・・ トオルぅ・・・」
そう言いながら、チラチラと隆に視線をやる由貴ちゃん。それが俺の嫉妬をかき立て、一気に奥まで突っ込んだ。
そして、そのまま激しく腰を振る。
「はぁあぁぁ!! トオルぅ・・・ 凄い、入ってるぅ・・・ あがぁっ! がぁっ! 気持ちいいよぉ・・」
由貴ちゃんは凄く高ぶっている感じだ。
「2回目のアナルセックスなのに、もう気持ちいいの? ホントは隆とやったんじゃないの?」
意地悪く言うと、
「してないよ! ホントにしてないもん! そんなこと言わないでぇ!」
「じゃあ、どうしてこんなに感じてるの?」
「それは・・・  自分で・・・  したからぁ・・・」

「えっ?どうやって?」
「・・・おもちゃで・・・  トオルとしてるの考えながら、おもちゃでしましたぁっ!」
そう叫びながら、ビクビクと体が震える。

その言葉に興奮して、強くピストンをすると
「だ・・め・・ぇ・・・ もう、もうダメだよぉ・・・  あぁぁっ!  お尻で、 お尻でイっちゃうよぉ!」
その様子を見つめる隆。魅入られたように凝視している。
そう思った次の瞬間、隆がベッドに近寄る。
そして、大きくなって我慢汁だらけのチンポを、由貴ちゃんに差し出す。
由貴ちゃんは、俺にアナルを掘られて物凄くあえいでいるが、隆のチンポをつかむと口に持って行った。
そして口にくわえると、それに興奮したのか、アナルがギューーーッと締まった。

はじめての3P(こたつの中での疑似3Pはあったが)に異常なほど興奮したが、それは隆も同じだったようで、1分もしてないのに
「あぁ・・出る。」
短くうめいた。すると、由貴ちゃんは素早くペニスを口から離し、手でしごいてイカせる。

隆は、情けない声で
「由貴、由貴!愛してる!」
と言いながら、由貴ちゃんの胸や腹に精子をぶちまける。

それを見て、俺も興奮が抑え切れずに、
「由貴、もうイキそう!」
と言うと、
「トオル、イッてぇ!トオル専用の穴に、いっぱい出してぇ!あぁぁ!  イク!イッちゃう! あがっ!イグゥ!!」

由貴ちゃんのアナルにタップリと注ぎ込むと、由貴ちゃんも大きく体をのけぞらせてイッた。
失神したようにグッタリする由貴ちゃん。

隆と目が合うと、
「ありがとうな・・・ 本当に、最高だよ。」
放心状態の隆を見て、コイツにはある意味では勝てないなと思った。

そしてそっとチンポを引き抜くと、由貴ちゃんのあそことアナルから白い精子が少し漏れ出す。
それを見て、隆が
「スゲェ・・・  ホントにスゲェや・・・」
取り憑かれたような感じでそう言った。

しばらくして、由貴ちゃんが正気に戻ると、顔を真っ赤にしながら
「もう! 隆もトオルも、仕組んだでしょ!? 変態!」
そう言って浴室に小走りで行った。

その後、俺も隆もシャワーを浴びるともういい時間だったので、俺は先に帰った。

家に帰ると、すでに涼子は寝ていた。その寝顔を見て、俺が由貴ちゃんに抱きつつある恋心が、酷い裏切りなんだと反省した。
そして、寝ている涼子の頬にキスをして、一緒に寝た。

そして、旅行の日がとうとう来た。
涼子も、由貴ちゃんが隆にするみたいに俺をいじめてくるのかな?と思うと、怒りや焦りよりも、興奮が先立っていることに気が付いた。

夫にさえ見せた事のない姿を二人の男に晒しました

私は東京外国語大を卒業し松○電工の本社に就職しました。今は名前が変わってしまった会社です。
そこで5つ年上の今の夫と知り合い、25歳の時に結婚しました。
夫は私を本当に愛してくれ、私も夫を心から愛し、幸せな結婚生活でした。
しかし、結婚から1年後、義父が舌癌に掛かってしまったため、夫が実家の工場を継ぐことになりました。
夫の実家は都心から車で2時間以上掛かる田舎にあったため、私も夫と同時に会社を辞めてにUターンしました。
夫の工場は、地方にある農機メーカーの下請けでした。夫が社長になって、しばらくは非常に順調でした。。
発注元の農機メーカーからも先代と同様に発注して貰え、
私も専務などと煽てられて、従業員達と一緒に社員旅行で海外へ行ったりもしました。
ところが、折り悪く、リーマンショックによる大不況の波が当社にも押し寄せ、経営は非常に苦しいものとなりました。
売上の大部分を占める農機メーカーからの受注が一気に減ったことが大きな原因でした。

給与などの支払いが自転車操業状態に陥り、工場を閉鎖することも視野に入れなければならなくなりました。
しかし、従業員の多くは再就職の難しい年配者であったため、彼らの生活をなんとか守りたいという夫に
私も同意見でした。
なにより闘病生活を送っている創業者である義父にとって、工場は生きがいそのものだったのです。
私は義父を実の父親のように愛していました。
結婚したいと挨拶に行った時、
既に両親が他界していた私に義母は露骨に嫌そうな顔をしました。
しかし義父が味方をしてくれて、私を嫁として受け入れてくれました。
その後も義父は、何かにつけ私に配慮してくれ、いつも助けてくれたのです。
そんな義父のためにも、なんとか頑張りたい。恩返しの真似事がしたいと思いました。
この頃、工場では私の仕事はほとんど無かったため、私は少しでも助けになればと、学習塾で得意な英語を教えるアルバイトも始めました。。

そんな時、あの男、木島が、農機メーカーの担当者として私達の前に現れました。
木島は、常務の肝入りでコンペが開かれると知らせてきました。
そのコンペは新製品に使われる部品の鋳造業者を決めるためのもので、技術的に当社でも対応できるものでした。
私は、茶髪で軽薄そうな木島のことがどうしても信頼できませんでした。まだかなり若いのに他人を見下したような話し方や目つきが鳥肌が立つくらい嫌でした。
しかし、それでも、私達は喉から手が出るほど仕事が欲しかったのです。
だから、夫に反対はせずに、その話に飛びつきました。そして木島に助けられながら、資料やサンプルを作ってコンペに臨みました。

コンペの当日、私達は予定の2時間前から、本部で待機していました。他社のキャンセル等で、突然早まる事もあるからです。
待機中、夫がトイレに立った隙に、木島がそっと耳打ちしてきました。
「実は、常務が奥様に会いたがっております。コンペの前に、ご挨拶しませんか?」
以前、農機メーカーの運動会に私達下請けも参加したことがありました。その時に、私のことを知ったそうです。
常務は重田という40代の男で、現在の社長の長男であり、次期社長を約束されていました。
私は、当然、挨拶したいと申し出ました。ところが、木島は変なことを言い出しました。
「では、コンペは社長にお任せして、奥様は、これから常務に会いに行きましょう」
「え?ご挨拶は主人と一緒に伺う方が良いのではないでしょうか?それにコンペも」
木島は私の言葉を遮りました。
「常務はコンペには立ち会いません。ですが、発注先を決めるのは常務です。この意味分かりますか?」
「申し訳ございません。おっしゃる意味がよく分かりません。」
「分からない人ですね。全ては、奥様次第、と申しているのです。」
そう言って、木島は私の全身を舐めるように見ながら、嫌らしく口元を歪めました。
「な、何をおっしゃっているのですか! そういうことでしたら、これで失礼します!」
「本当によろしいのですか? おたくの会社、潰れますよ」
一瞬、足が止まりかけました。しかし、あまりにも理不尽で馬鹿にしていると思いました。
「失礼します!」
私は急いで紳士用トイレへ向かい、出てきた夫に気分が悪くなったから帰ると告げて、一人で帰宅しました。

夫はコンペで一人奮戦しましたが、当然のように私達に声が掛かることは、ありませんでした。
それどころか、僅かな仕事さえ、回っては来なくなりました。
私がコンペをすっぽかしたからだと噂が立ち、
やることがなく工場内でブラブラしている従業員達の視線が冷たく感じられました。
夫と2人で金策にも走りました。しかし、農機メーカーから切られてしまった私達に
貸してくれるような金融機関は、到底見つかるはずもありませんでした。
ある時、意気消沈しながら病室へ義父を訪ねると、夫が眠っている義父の手を握って泣いていました。
それを見た瞬間、胸を抉られるような痛みを覚えました。
私のせいだ!と思いました。義父の優しい笑顔や、従業員達の顔が浮かんできました。

気づいた時には、木島の名刺を掴んで、電話をしていました。

木島が指示したのは、工場からそれ程、離れてはいない落ち着いた旅館でした。
部屋に案内されると、木島の横にがっしりした体格の男が座っていました。
それが常務の重田でした。重田は、私を見るなり、
「ほほう。たしかに、これは美形だ。」そう声を漏らしました。
少し違和感を感じました。運動会で、私を見たのではなかったの?

「初めまして、いつもお世話になっております。○○と申します。本日はお招き頂き有難うございます。」
挨拶をしても、重田も木島も私を見つめているだけで無言でした。「どうぞ」とも言って貰えず
私は突っ立ったままでした。

重田は立ったままでいる私に、いきなり告げました。

「脱ぎなさい」

あまりにも人を馬鹿にしていると思いました。
私はキッと重田を睨みつけると怒りに任せて、帰ろうと思いました。
「木島君、この間のコンペ、”不備があった”ということでいいね?」
「はい。まだ正式には発注業者は決まっておりません。」
「ある一定レベルの技術力があれば、正直、どこの業者でも構わないのだよ。」
堀の深い目が、私の目をじっと見つめました。
「決めようじゃないか、今、ここで」他人に否を言わせないような重たい声でした。

「はい」私は返事をしていました。

私はスーツのジャケットを脱ぎ、スカートに手を掛けたとろで
木島のことが気になりました。この人はいつまで居るの?
私は木島の方へ時々視線を送りながら、脱ぐのを躊躇っていました。
「何をしている!」重田から重い声が掛かりました
「き、木島さんは、いつまでそちらに」
「何を言っている!この木島君も一緒に君を抱くんだよ」
え?そんな・・・
木島がニヤ?と笑いました。
鳥肌が立ちました。発注の権限を握る常務の重田だけでなく、その子分の木島にまで私は肌を許すのか。
それでも私に拒む権限はありませんでした。

私は2人の目の前でストリップをさせられ、全て脱ぐとテーブルの上で仰向けになりました。
真上にある電気が煌々と明るくて、思わず目を閉じました。
酷いものでした。ベッドや布団ではなく、テーブルの上で、
私は夫にさえ見せた事のない姿を二人の男に晒しました。

私の全てを一通り弄ぶと、それまでが嘘のように饒舌になりました。

木島「下請けに、えらい別嬪さんが居ると聞いてね」
木島「で、どんな女か見に行ったんだよ」
木島「どうにかして、おもちゃにしてえなあ、と思ってたら経営が火の車だっていうじゃん」
木島「速攻で、叔父さんに報告したよ」
重田「そうだったな。」
重田「木島君から聞いた当初は、それほど乗り気じゃなかったんだが、聞けば外大出だと言うじゃないか」
重田「私は独協大卒でね。昔は外大の才女に憧れたものだった。外大出の美女を辱められると聞いただけ、興奮したよ」
重田「木島君、低学歴の田舎者には分からんだろうが、凄いことなんだぞ、外大に入るのは、この女史は凄いんだぞ」
木島「叔父さん、酷いなw でもさ高校中退の俺でも、偉い才女さんが股広げちゃってるよw」
重田「たしかに」

重田はそう笑いながら、散々なぶられてジンジンする秘所に手を伸ばしました。
「もう一度、マングリを見せてもらおうか」
(そ、そんな・・・)
「どうした?さっき教えただろ。今度は自分でやるんだ。」
私は屈辱で気絶しそうになりながら、歯を食いしばりました。
その後も、
私は二人の思いのままに体をひっくり返され、手足もお尻も何もかも広げられて、欲望に応えさせられました。
家に帰されたのは、出かけてから4時間も経った後でした。

重田はすぐに約束を果たし、工場には再び活気が戻ってきました。
皆が笑顔で汗を流している姿を見ると、報われる思いでした。
私がこの工場を救ったんだと思うと胸が高鳴り幸せな気持ちになりました。

しかし、その幸せは長くは続きませんでした。

それは、私が英語の講座を終えて、一息ついてる時に起こりました。
「せ?んせ。これちょっと見て」
目の前が真っ暗になりました。

塾の教え子が持ってるポータブルプレイヤーには、私が映っていました。
あの旅館での屈辱が蘇りました。
(つづく)

幼なじみの恋人と友人カップルで5

隆と俺はこたつの中で、お互いに相手に彼女を寝取られるという経験をしたことで、今まで以上に仲良くなっていた。
特に隆は寝取られ性癖が強いので、しきりに俺に由貴ちゃんとセックスするように誘ってくる。
俺としても断る理由はないのだが、涼子とほとんど同棲している状況では、なかなか時間が作れないでいた。

しかし、相変わらず4人では食事をしたりカラオケに行ったりしていた。
由貴ちゃんは、隆に俺との一件を白状させられているので、特にぎこちなくなったりはしていないが、涼子は由貴ちゃんに悪いという気持ちが強いのか、俺に悪いという気持ちなのか、隆がいると妙にぎこちない。
そういう、嘘がつけない感じが涼子のいいところでもあり、見ていてなんか微笑ましい。

そして由貴ちゃんは、薄々と涼子と隆に何かあったと感ずいている気がしたが、今のところ何も言ってこない。
ただ、由貴ちゃんは俺の事をかなり好きになってくれているようで、隙があるとアイコンタクトや手を握ったりしてくる。

そういうスリルは嫌いではないのだが、由貴ちゃんはそのスリルにはまっているように見えてしまう。
今日も隆が歌っているときに、涼子が画面に出ている歌手本人映像に気を取られている隙に、由貴ちゃんも画面を見ながら俺の手を握ってきた。

一瞬驚いて振りほどこうとしたが、指を絡める握り方をして、俺を見てニコリとほほえんだ。
テーブルの下で由貴ちゃんの手を握りながら隆の歌を聴いていると、妙な優越感と背徳感で痛いほど勃起してしまった。

すると、由貴ちゃんは俺のチンポに手を伸ばしてきて、さすり始めた。さすがにやばいと思って手を押しのけようとすると、涼子が突然振り返ってリモコンを触りながら、
「とおる君、あれ歌ってよ!」
無邪気な笑顔でそう言ってくる。
平静を装って、わかったと言ってリモコンを受け取る。
そのあいだ中、由貴ちゃんは俺のチンポをテーブルの下で、ズボンの上からさすっていた。

正直に言って、イキそうだった。

そして、ドキドキしながら歌い終わると、トイレに行った。小便器で用を足しながら、由貴ちゃんちょっとやり過ぎだなぁと思っていると、後ろでドアが開く音がした。チンポをしまいながら振り向くと、由貴ちゃんが唇を重ねてきた。

驚く俺にお構いなく、舌をメチャメチャに絡めて抱きついてくる。
「とおる君・・・早く・・・」
そう言って俺を個室に押し込むと、俺のしまい途中のチンポを取り出して一気にくわえる。
「由貴ちゃん、ダメだって・・・」
ひるむ俺を無視して、由貴ちゃんはバックの姿勢でスカートをまくり上げて下着をずらし
「とおる君、早く、ばれちゃうから・・・」
切ない顔で訴えかけてくる・・・

ここまでされて乗らないほど人間出来ていないので、そのまま生でぶち込んだ。
「ぐ・・ぅ・・・」
必死で声を抑える由貴ちゃん。それを見て、興奮も高まってしまって腰をガンガン振る。
「ぐ! うぅ! は! ぐぅ!」
自分の指をかみながら、必死で声を抑えている由貴ちゃん。
その姿と、きつく締め付けてくる膣にあっけなくイキそうにいなる。

耳元で
「もう、イク」
そう告げると、かんでいた指を離して俺にキスをしてくる。そしてイク瞬間にチンポを抜いて、由貴ちゃんをしゃがませて口にチンポを突っ込み、思い切り射精した。そして、ふと思いつき、
「由貴、飲むな」
そう短く告げた。不思議そうな顔をして、俺を見つめる由貴ちゃん。
「そのまま俺の後で部屋に戻ってきな。それで、隆の目の前でビールと一緒に飲みな。」
そう命じると、目を見開いて驚いたが、すぐにトロンとした目に変わった。

慌てて部屋に戻って、わざとらしく
「あれ?由貴ちゃんは?」
と聞くと、
「なんか、実家に電話かけに行くって。」
涼子がそう答える。隆は相変わらず気持ちよさそうに歌っている。

少しして由貴ちゃんが戻ると、歌い終わった隆が
「由貴、大丈夫だった?」
そう聞く。
隆の方を向きながらも、一言も口をきかずにビールに手を伸ばす由貴ちゃん。露骨に怪しいのだが、由貴ちゃんはそのままぐいっとビールを飲む。
そしてすぐに隆に
「うん、大丈夫だったよ。ただの予定の確認だったよ。」
そう答える由貴ちゃんの声はうわずっていて、快感に体を支配されているのが伝わってくる。

そしてしばらく歌った後、お開きになった。会計とかしているときに、隆が
「由貴とやっただろ?あいつエロい顔してたからバレバレw俺は、涼子ちゃんとキスしかしてないのに・・・」
それを聞いて、心臓が早鐘のように鳴った。それと同時に、言いようのない興奮もわき上がってきた・・・

家に帰ると興奮が抑えきれず、涼子にすぐ襲いかかり、結局玄関でしてしまった。
涼子は、
「とおる君・・・凄かったよ・・・ こんなに愛してくれて、ありがとう。」
そう言って、嬉しそうにキスをしてきた。ただ、その目は充血しているように見えた。

そして数日後、隆のアイデアで、俺と隆と涼子の3人で俺の部屋で遊び、俺だけ急なバイトのシフト変更のお願いで出て行くという計画を立てた。
由貴ちゃんには、その日は隆がバイトということにしてあるので、俺が”涼子も用事があっていないし、隆もバイトだから、由貴ちゃんの部屋に行っても良い?”と、前もって聞く筋書きだ。隆のこういったアイデアには驚かされるが、無性に興奮した。実際に由貴ちゃんにそう声をかけると、大喜びでOKしてくれた。それを隆に伝えると、凹みながらも興奮していて、寝取られの上級者は違うなと思った。

隆は俺に対して
「由貴の部屋には、カメラかボイスレコーダー隠しておくから、とおるも本気で行ってくれよ!俺が凹むヤツ頼むからな!」
そう言ってお願いをしてきた。わかったと答えながら、それは物凄く良いアイデアに思えたので、俺も隆に対してカメラを隠しておくと言った。
ただし隆と違って、お手柔らかにお願いしますと言った。
「それは出来ないなw」
隆にそう言われて、不安以上に期待が高まっている自分に戸惑った。

そしてあっという間に予定の日になり、予定通り俺と涼子と隆の3人で俺の部屋で飯を食い、さあ飲もうかというタイミングで、俺の携帯が鳴って予定通りバイトに行く流れにした。

涼子は物凄く不満そうだったが、仕方ないじゃんとか言いながら、逃げるように部屋を出た。
由貴ちゃんの部屋に向かうあいだ、隆と涼子のことが気になって仕方なかったが、俺自身由貴ちゃんとのセックスにはまりつつあったのか、寝取られというシチュエーションが気に入り始めているのかわからないが、興奮が高まっていた。

ドキドキしながら、由貴ちゃんの賃貸マンションのオートロックのインターフォンを鳴らすと、
「とおるちゃん!待ってたよ!」
明るい由貴ちゃんの声が聞こえた。そして部屋に入ると、股下10cmくらいのメイドのコスプレをした由貴ちゃんが待っていた。
「えっ!?その格好、どうしたの?めちゃ可愛いじゃん!」
テンションが上がってそう言うと、
「へへへ・・・ とおる君も好きでしょ?こういうの・・・」
「大好き! でも、いつもそんな格好してるの?」
「最近はね。隆の趣味でね。でも、私も結構コスプレ好きだよ!」
「そうなんだ。他にはどんなのあるの?」
「ナースとか、女子高生とか、ボディコンとか、セクシーな下着とかだよ!」
「セクシーな下着?それ見たいな!」
俺がそう言うと、
「この下にちゃんと着てるから、あ・と・で・ね・」
そう言って、俺の唇を指で触った。

すぐにでも押し倒したかったが、隆のリクエストもあるので、色々とやってからにしようと思った。

部屋に入り、その可愛らしく片付いた部屋を見て、女の子の部屋に入っている実感がわき、ドキドキした。
可愛らしい二人がけのソファに座ると、紅茶入れるねと言って由貴ちゃんがキッチンに行く。
少し広めのワンルームなので、キッチンと言っても同じ部屋の中なのだが、紅茶を用意する由貴ちゃんはエロかった。

ただでさえ股下が異常に短いスカートなのに、俺は座っているので、由貴ちゃんがちょっとかがんだりするだけで、下着がチラチラ見えている。
下着は、ピンクと赤のレースのモノのようだけど、はっきりとは見えない。

「由貴ちゃんってさぁ、ホントにスタイルいいよね。足長いし、おっぱい大きいし、モデルとかやってみたら?」
「えっ!とおる君がそう言う事言うの、珍しいね。調子良いのは隆だけかと思ってたよ!」
「ちがうちがう、ホントにそう思ってるよ! だって、顔だって綺麗じゃん?」
「もう・・・  でも、嬉しいなぁ・・・  そんなこと、あまり言われないから。」
「アイツ調子良いくせに、由貴ちゃんには言わないの?」
「・・・うん・・・」

「まあ、良いじゃん!俺が言うから。」
「そうだね。とおる君が言ってくれるから、それで良いよ。」

そん会話をしながら紅茶の用意が出来て、テーブルに置くとソファの俺の横に座った。
座ると、スカートが短すぎてまったく役に立っていなく、下着が丸見えになっている。
「凄いね、丸見えじゃん!」
「えっち・・・ そんなに見ないでよぉ・・・」
顔を赤くして恥ずかしがるが、隠す気配はない。

紅茶を飲みながら色々と話していると、由貴ちゃんが急に
「ねぇ、隆と涼子ちゃんって、しちゃってるよね?」
「えっ!? どうして?」
驚いたふりをして聞く。
「だって・・・ 涼子ちゃん、嘘付けないからバレバレだよね?」
「あぁ・・・確かにね・・・  でも、最後までしちゃってるとは思いたくないんだけど。」
「うん・・・ でも、してくれてる方がいいかもしれない・・・」
そんな風に、意味ありげにつぶやく由貴ちゃん。

「ねえ、由貴ちゃんは、俺のことどう思ってるの?」
直球を投げてみた。
「えっ?・・・・・・・・・好きだよ・・・」
「男として?友達として?」
「なんでそんなこと聞くの?答えたらとおる君、私の気持ちに応えるくれるの?」
「それは・・・」
「ほらね?とおる君は涼子ちゃんのことが大好きだもんね。でも、いいんだ・・・それでも・・・」

「俺も、由貴ちゃんのこと好きだよ。女として好きだよ。」
「嬉しい!とおる君・・・」
そう言って、どちらからともなくキスをした。

長く、長く、舌を絡め合っていたが、
「由貴・・・ 口開けて。」
そう言って口を開けさせて、唾液を流し込む。
「ん・・はぁ・・・ ん・・」
それを、音を立てながら飲み込んでいく由貴ちゃん。
「とおる君・・・  もっとちょうだい・・・」
リクエスト通りに流し込む。それを飲み込みながら、どんどん息が荒くなっていく由貴ちゃん。

「こんな風に、アイツとする?」
「ん・・・ 初めてだよ。 とおる・・・  もっと飲ませてぇ・・・」
「じゃあ、俺にもちょうだい。」
そう言って、上を向いて口を開ける。

由貴ちゃんは、
「恥ずかしいよぉ」
そう言って顔を赤くしながら、唾液を垂らしてくる。口の中に入ると生暖かくて、気持ち悪いと思いそうなものだが、まったくそう思わずにものすごく興奮した。
こんな風に唾液を飲ませ合う行為は、涼子ともしたことがない。由貴ちゃんも初めただと言っている。

「由貴、なに興奮してるの?息荒いよ・・・ いいの?初めてのこと、隆とじゃなく俺としちゃって・・・」
「言わないでぇ・・・ ダメだよ・・・」
「中出しも俺が初めてだよね?この前も隆の目の前でこたつの中で中出しされたよね?」
「あぁぁ・・・ ダメ・・・ 思い出すだけで・・・  くふぅ・・・ あぁ・・」
高まっていく由貴ちゃん。

「由貴ちゃん、ウソは止めようよ・・・  ピル飲んでるんでしょ? 隆とコンドームの話してるときに、ピル飲ませてるからゴム付けないって言ってたよ・・・」
由貴ちゃんとの関係が隆に筒抜けとは言えないので、少し話を変えて言ってみた。
「えっ? そんなこと話したんだ・・・ 隆、酷いよね・・・  でもね・・・  信じてもらえないと思うけど、中に出されたのはとおる君だけ。中に出して欲しいなんて、とおる君とするまで思ったこともなかったんだよ・・・」
「あぁ・・・ごめん・・・ そうだったんだ。ありがとう。本当にゴメンね。疑っちゃって。」

「ううん。しょうがないよ。この状況じゃあ、信じられないよね・・・  とおる君・・・ 私の初めて、もらってくれないかな?」
「えっ!? どういう意味?」
「あの・・・  その・・・  後ろの・・・」
「本当に?  っていうか、良いの?どうして?」

「こんな事、思っちゃいけないと思うけど、こんな事、言っちゃいけないってわかっているけど・・・  とおる君のこと・・・ 愛してる。」
戸惑いながら、それでも俺の目を見つめながらそう言う由貴ちゃんは、愛おしく思えた。

「じゃあ、由貴ちゃんの初めて、ありがたくもらうよ!でも、その前に、普通にしようよ!」
「うん!じゃあ、私がするね!」
そう言いながら、俺の服を脱がせにかかる由貴ちゃん。

短すぎるスカートのメイド姿の由貴ちゃんが、ソファに座った俺の前にひざまずいて口でしている姿は、たまらなくエロくすぐにイキそうになってきた。
「あぁぁ・・・ 由貴ちゃん、イクよ。」
そう言いながら、たっぷりと由貴ちゃんの口の中に出した。
「ほら、由貴・・・  隆のも飲んだことないのに、俺のは飲むんだよな。カラオケでも隆の前でビールと一緒に飲んだもんな。」
隆が隠し撮りか録音しているのを意識して、わざとこういう言い方をしてみた。
由貴ちゃんは、トロンとした目で嬉しそうに俺の精子を飲み込むと
「とおる君・・・  なんか、幸せ・・・    ねぇ、とおる君って・・・  飲んでもらったことあるの?」
モジモジしながら聞いてくる由貴ちゃん。隆といるときの由貴ちゃんは、どちらかというと姉さんというか、Sキャラというか強気なのだが、俺といる時はこんなに可愛くなってしまう。

「実はね・・・  フェラ自体由貴ちゃんが初めてだよ・・・」
さすがに恥ずかしくて、顔を赤くしながら言うと
「ホントに!? すっごく嬉しい! 私がとおる君の初めて、4つも貰っちゃってるって事だよね!」
由貴ちゃんが、ひまわりが咲いたような良い笑顔をしながら言った。4つとは、フェラチオ、飲精、中出し、唾液の飲ませ合い、と言うことだと思う。

「そうだね。由貴ちゃんって、結構そういうのこだわるんだね。」
「そんなことなかったんだけどな・・・  なんか、とおる君のことになると、ダメみたい・・・」

正直に言って、由貴ちゃんの本気が少し怖くなっていた。
俺の微妙な表情から、それを察したのか
「あっ!  でもね、大丈夫だよ! 私には隆がいるし、涼子ちゃんに勝てると思ってないから! たまに、都合のいい女として抱いてくれれば満足だよ!」
この発言が逆に怖かったが、俺も笑顔で
「都合のいい女なんて思えるわけないよ。俺だって、由貴ちゃんのこと・・・」
言い終わらないうちに、由貴ちゃんがキスをしてきた。目から涙がこぼれ落ちている。

そして、キスをしながら可愛らしいメイドの服を脱がせると、ピンクをベースにした赤とのツートンカラーのセクシーな下着があらわれた。よく、インポートものの下着のモデルさんが着ているようなヤツだ。

「うわぁ・・・ エロいね。でも、凄く似合ってるよ。」
すると、由貴ちゃんは体勢を入れ替えて俺を座らせると、下着をずらして対面座位で挿入した。
「あぁ・・ とおる・・・ 凄いよぉ・・ はぁぁん・・・ だめぇぇ・・・ もうイク・・・  イっちゃうよぉ!」
「由貴、気持ちいい?隆のよりも小さいけど、気持ちいい?」
「気持ちいいよぉ・・・  だってぇ・・・ とおる君の私の気持ちいいところに当たるから・・・ あぁぁっ!  ハァ!ハァ!ん・・・」
「隆のじゃ当たらないの?」
「大きすぎるから・・・  痛い時もあるし・・・  とおる君の硬いおちんちんが一番だよぉ・・・」
「隆のより良いって事?」
「いやぁぁ・・・ アッ! はうぅあぁぁ! とおるの方が気持ちいいよぉ・・・ あぁぁ・・・ いやぁぁ・・・」
優越感を感じながら、由貴ちゃんを下から強く突き上げる。

「ぐぅ・・ あぁぁ・・ とお・・る・・ぅ・・・ すご・・い・・  ダメェェ・・・ ぐっ! うわぁぁ・・・」
「ほら、由貴、イけ! 隆に謝りながらイけ! 隆のじゃないおちんちんでイっちゃうって良いながらイけ!」
「あぁぁぁっ・・  いやぁぁあぁ・・・  だめ・ぇ・・・  イっちゃうよぉ! 隆のじゃないおちんちんで、隆のよりも気持ちいいおちんちんでぇ・・・イっちゃいます! イク!イク! イクっ! あぁぁっ! ごめんなさいあぃぃ・・・ イク!」
そう言ってよだれまで垂らしながらイった。

ぐったりする由貴ちゃんを、すぐ横のベッドに運び寝かせると、俺も横に滑り込んで腕枕をした。髪をなでながら、イチャイチャしていると
「とおる君・・・ してくれる?」
真顔で言われた。
ゴクリとつばを飲み込みながら、
「うん・・・  でも、どうやって?」

「ローションあるから持ってくるね。」
「あれ?どうして持ってるの?」
そう聞くと、顔を真っ赤にしながら、
「バカ!」
と言った。
「あれ?何に使ってるのかな?」
いじめるように言うと、
「・・・おもちゃ・・・」
顔どころか、耳まで真っ赤にしながら言う。

「見せてよ!」
嫌がったが、食い下がると渋々ベッドの下から取り出してくれた。
そのおもちゃはディルドで、真っ黒でそれほど大きくないが、上に反り返っているタイプのものだった。
「うわぁ・・ エロいね、これでオナってるんだ! 反ってるヤツが好きなんだね。」
「そうだよ!とおる君のも反ってるでしょ?だから好きなんだよ!」
なんか、この部屋に入ってからどんどん由貴ちゃんに気持ちが持って行かれている気がする。正直に言って、このベッドに入ってから今まで涼子のことを忘れていた・・・

「やってみてよ。」
「えーーーー!それは絶対に無理だよ!恥ずかしいもん!」
「でも、俺の初めてになれるよ。」
「うぅ・・・ わかったよ・・・」

そう言うと、慣れた手つきでディルドにローションを塗って、躊躇なくあそこに入れた。
「ん・・・ いやぁ・・・ 見ちゃイヤ・・・      あぁっ!  恥ずかしいよぉ・・・ あぁっ!」
そう言いながら、ディルドを高速で抜き差しする。
「あぁぁ・・ とおるぅ・・・  すご・・いぃ・・・ だ・め・・  イク!」
そう言ってイキそうになる由貴ちゃんの手を押さえて、ディルドを止める。
「イヤぁぁ・・・  どうしてぇ・・・」

不満そうな由貴ちゃんを無視してディルドを抜くと、そのディルドについていたローションを手に取り、由貴ちゃんのアナルに塗り始める。
「あっ・・・  とおる君・・・ 優しくしてね・・・」
その言葉、仕草にクラクラする。

そして、自分のペニスにもローションを塗って、由貴ちゃんのアナルにあてがう。もちろん、アナルセックスなど初めてなので勝手がわからないが、由貴ちゃんのアナルにペニスの先をあてがい押し込んでいく。
「アッ! んんっ! くぅ・・」
眉間にしわを寄せて痛みをこらえる由貴ちゃん・・・

そのまま押し込んでいく。きついが、少しずつ亀頭が埋まっていく。
「ぐぅあ・・ とおるぅ・・・  あぁぁ・・ そのまま・・・」
すると、スルンと亀頭が全部入った。不思議な感覚で、アナルの入り口はキツキツで痛いほどだが、そこを通り過ぎるとあまり刺激が感じられない。だが、入ったことには間違いないし、由貴ちゃんの初めてをもらえたことに感動した。
「由貴・・・  入ったよ・・・  由貴・・・ ありがとう、愛してるよ。」
「あぁぁ・・・ とおる!とおるぅ!  嬉しいよぉ・・・ 愛してる!」
そう言って、キスをしてくる由貴ちゃん。舌を絡めながら腰を振ると
「ん! ん! んん!」
くぐもったうめき声を出す。そして、唇を離すと
「あぁぁ・・・ とおる・・ 変な感じ・・・ あぁ・・・ とおるぅ・・・ あぁぁ・・」
まだ痛そうだが、甘い響きも混じってきた気がする。

そして、イキそうになり
「由貴、イクよ」
と言うと、
「来てぇ・・・ イってぇ・・・ 中にちょうだい!」
その言葉を聞きながらイった。

そして、ペニスを抜いて拭こうとすると、由貴ちゃんが大慌てで拭いてくれた。
そして、シャワーに連れて行かれて、綺麗にしてくれた。
おそらく、汚れたところを見られたくなかったんだと思う。

そしてシャワーを浴びてベッドに仲良く寝ると、キスしたり、イチャイチャして過ごした。隆のリクエストもあるので、色々と聞いてみた。

「ねぇ、隆とはうまくいってないの?」
「そんなことないよ。うまくいってるよ。」
「俺と、どっちが好きなの?」
「・・・・いじわる・・・         とおる君だよ」

「じゃあ、もう隆とはセックスするなよ。」
「えっ?  それは・・・ わかりましたぁ・・・」
そう言って、顔を上気させてとけた顔をしている。

ちょっとやりすぎかな?とも思ったので、これくらいにした。

そして、しばらくイチャイチャしたあと、そろそろ時間だからと言って帰ることにした。
由貴ちゃんは物凄く悲しそうな顔をして別れを惜しんだ。
玄関でキスをして別れようとしたら、下まで送ると言ってついてきた。
そして、ここでと言ってエントランスで別れようとしたら、不意にキスをされた。

幸せな感覚に包まれながら歩き出し、しばらくすると急に後ろから
「お疲れ!」
隆の声がした。
「あんなところでキスして、スゲェ凹んだよ。」
言ってることと逆に、笑顔でそう言った。

「ちょっとやり過ぎたかもしれない・・・  ゴメンな。」
本心でそう謝ったが
「やり過ぎ?何言ってるんだよ!どんどんやってくれよ!」
無邪気にそういう隆に、複雑な気持ちになった。ただ、そんなことよりも涼子だ。
「そっちはどうなん?」
「まあ、お手柔らかにではなかったかもなw ビデオ楽しみにしとけよ!」
その言葉に、心臓が痛いほど脈打った。

元風俗嬢の嫁と寝取られ生活39

夜中の2時に帰ってきた嫁は、
「ゴメンね!しょうくん、待っててくれたの?嬉しいなぁ・・・  すぐシャワー浴びてくるね。」
そう笑顔で言いながら浴室に行こうとする嫁。

嫁をいきなり抱きしめながら、キスをして舌を入れた。

「しょうくん、どうしたの?ちょっと待っててね」
そう言ってすり抜けるように浴室に行く嫁。

浴室までついて行き、嫁を抱きしめながら乱暴に服を脱がしていく。
「ダメだよぉ・・・ ベッドで待っててね」
そう言う嫁の口をキスでふさぎながら、はぎ取るように脱がしていく。

上を脱がせて、ブラも取ると真っ白な形の良いおっぱいがぷるんと揺れる。
乳首にむしゃぶりつきながら激しく揉むと、一瞬唾液の匂いがしたような気がした。
「あぁん! しょうくん・・・ 汗かいちゃったから、シャワー浴びさせてぇ・・・ ん・・・」
その言葉を無視してそのまま胸を舐めて揉み続ける
「ん・・・ しょうくん・・・ 恥ずかしいよぉ・・・ あっ・・・  んっ」
吐息が漏れ出す。

たっぷりと嫁の胸を責めた後、胸を責めながら下も脱がしていく。

パンティを脱がすときに、糸を引いていた。

そして指であそこを触り、すっかりと濡れているのを確認すると、指を挿入した。
先入観からか、緩い気がしたがそのまま愛撫を続けた。
「あぁぁ・・・ ダメだよぉ・・・ しょうくん  あっ・・・  シャワー行こ? ん・・」
指を見ると、白くなっていた。どう見てもあれだ・・・ しかも拓人の物かと思うと、嫉妬心が押さえきれずにそのままバックで挿入した。

「あぁぁ! しょうくん・・・ 凄い・・・     堅いよぉ・・ あっ!  はぁ・・・」
感じてるようだが、動画での拓人とのセックスと比べると、嫁はあまりに冷静だ・・・

いつもよりも圧迫感が無い嫁の膣に戸惑いながら、それでも久々の嫁とのセックスに一気に射精感が高まってしまう・・・

「あぁ! 佳恵! イきそう!」
俺がそう言うと、
「しょうくん!  来てぇ! そのまま中でイってぇ!  赤ちゃん欲しいよぉ・・・  あぁぁっ! しょうくん!」
その言葉にこらえきれずに嫁の中で射精をした。
「しょうくん・・・ 熱いの出てるよ・・・  嬉しい・・・」
そう言って、バックで繋がったまま、キスをしてきた。その目が赤くなっていた気がした。
どういう意味での涙なんだろう・・・

その後は一緒にお風呂に入って、イチャイチャした。そして、寝室に行き一緒に手をつないで寝た。

なんとなく、希望が見えた気がしてご機嫌な朝を過ごして会社に行った。

夕方、帰ろうと思っていたら拓人が訪れた。驚き戸惑いながらも、部屋に通した。

拓人は、部屋に入ると黙USBメモリを手渡してきた。
「佳恵ちゃんが、俺たちが会ってるの内緒にしてるみたいだから渡せなかったけど、約束だから・・・」
緊張した顔で言う拓人。
「なんとなくわかってたから大丈夫だぜ。っていうか、律儀だな」
無理してそう言うと
「俺は本気だぞ・・・ もう、止めてもダメだぞ」
拓人は真剣な顔で言う。
「本気でいってくれって言っただろ?それでも、俺は大丈夫と信じてるけどね」
精一杯の虚勢を張る。
「お前の性癖がよくわからんな」
やっと笑顔が出る拓人。

「俺もよくわからんよ」
本心だった。

そして、拓人が帰るとすぐにメモリを確認した。動画は、服装などから判断して、あの前回の衝撃のフィストファックの続きからだった。

二人で仲良く出かけた後に八景島でデートをしたようで、楽しげにジェットコースターに乗ったり、水族館で楽しんでいる動画が細切れで映っていた。
「拓人ぉ!これ凄いよ、こっち来て一緒に見ようよぉ!」
「これ可愛いね!ペアで買っちゃおうよ!」
「拓人、愛してるよ!」
「一緒にプリクラ撮ろうよ!ちゅーしながらね」

カメラ目線で可愛らしい笑顔でそう言う嫁は、拓人とのデートを本当に心から楽しんでいるのが伝わってきた。
美容室を休んで、拓人とデートをする嫁・・・
普通なら怒りがわくはずなのに、こんなにも興奮している俺は、壊れているんだろうなと思った・・・

そして場面が変わると、拓人の部屋で全裸でベッドの上で大きく開脚をしている嫁が映った。そして、拓人の手にはブラックカイマンよりも大きい例のディルドが握られていて、嫁の濡れて光っているあそこにあてがわれた。

「拓人ぉ・・・ ゆっくりしてね・・・  ちょっとまだ・・・ 怖いよぉ」
「何言ってるんだよ。さっき、これが入ったんだぜ?」
そう言って、拳を握る拓人。

「ばか・・・  拡がっちゃうよぉ・・・  もう、しょうくんのじゃダメになっちゃうよぉ・・・」
「嫌なの? 止める?」
「・・・・して・・・  拓人の形に変えて・・・ 拓人のじゃなければイけない体にしてぇ・・・」
「わかったよ」
その言葉と同時にディルドを押し込む拓人。

「ぐぅ・・・ あぁぁっっ! 拓人ぉ・・・」
そう言いながら眉間にしわを寄せて苦悶の表情をする嫁。
拓人は黙って押し込んでいく。
カリの広がった部分で一瞬止まるが、そのまま嫁の体内に消えていく。

「ぐわぁ!  あぐぅうわぁ・・・」
くぐもったうめき声のような声を出しながら嫁がのけぞる。

「ほら、あっさり入った」
拓人はそう言うと、すぐにディルドを動かし始める。
「ダメェ! まだ・・ あぐぅ・・・ うわぁぁっ! ダメだ・・・」
そんな言葉にもかまわずに、極太のディルドを抜けるほど引っ張り、また奥まで差し込む、そんなめいっぱいのロングストロークを淡々とする拓人。

「あがっ!  あがっ! 死ぬ! たく・・とぉ・・ すとっぷ・・・・  ストップしてぇ! ストップし・・ぐうわぁぁっ! がはぁぁ・・・」
そう言って痙攣をすると、ビチャビチャ音を立てて潮を吹く・・・
「あーーあ・・・ ビチョビチョ・・・  よかったな  シート引いといて」
「ごめんなさい・・ ぐぅあ・・  拓人ぉ・・・ 拓人ぉ・・・  出ちゃうもん! 止まらないよぉ・・・ あぁぁ・・・」
そう言って潮を吹き続ける嫁。シーツはビチョビチョだが、そのまま床に垂れ落ちているので、シーツとマットレスの間に何か引いてあるのだと思う。

すると拓人は、いきなりそのディルドを引き抜いた。
「あがっ! イぐぅう! かはぁっ!」
そう短く吠えると、ベッドにぐったりと横たわる嫁。
あそこはパックリと大きな穴が開いたままで、拓人はカメラを手持ちにしてアップにする。
毛の無いツルツルのあそこに、ピンク色の大きな穴が開いている。痙攣のビクンビクンと言う脈動に合わせて、ぴゅー、ぴゅー、と潮が飛ぶ。
ぬらぬら光っている嫁の中は、ピンク色で複雑にうごめいていて、神々しいまでの美しさがあった。

拓人は一気にディルドを挿入する。
「がぁぁっ! ダメ・・・  死んじゃうよぉ・・・・  あぁぁぁ・・・」
そして、また一気に引き抜く
「あがぁぁっ! イぐぅぅっ!  ぐぅぅっ!」
獣のような声を上げながらまたぐったりする・・・

すると、また一気に奥まで挿入する拓人。
「だめぇぇ! 許してぇ! もうダメだもん!  佳恵壊れるぅ! 壊れちゃうもん! あぁぁぁっ!」

拓人はまた何も言わずに一気にディルドを引き抜く・・・
「イぐぅぅ! 佳恵のおまんこ壊れるぅ!! あがぁ・・・」
そう言ってぐったり横たわると、無反応になった。

拓人は拡がったままの嫁のあそこに、指を4本重ねるとするするっと挿入していった。
親指のところで止まると、手のひらを丸めるようにして親指も嫁の中に入れていく。
十分すぎるほどほぐれた嫁の膣は、あっさりと拓人の拳を飲み込んでいった。
入ったときに、ビクンと大きく嫁の体が動いたが、まだ意識がないようだ。

拓人は、嫁の中に拳を入れたまま、片手で器用にブラックカイマンを取り出してローションを塗ると、嫁のアナルに埋め込んでいった・・・・
驚くほどあっさりと嫁のアナルにディルドが飲み込まれると、
「たく・・・とぉ・・・  ダメ・・・ もうイきそう・・・ ダメェ・・・ もうイってる・・・ 佳恵、イくのが止まらないよぉ・・・」
そう言って、涙を流しながら太ももを画像がぶれるほど痙攣させると、よだれまで垂らしながらのけぞっている。
「佳恵、綺麗だよ・・・  動かすからね」
優しい声でそうささやくと、腕を動かし始めた。
「だめぇ・・・ 壊れる・・よぉ・・・ はぁ・・・ たく・・とぉ・・・ こわい・・ とめてぇ・・・  イキすぎて・・・ あぁぁ・・」
絶叫するのではなく、絞り出すように何とか言葉を発する嫁。体は痙攣しっぱなしだ。

「ほら、佳恵の子宮触ってるんだよ・・・ 俺の赤ちゃん作るところだよ・・・」
「たくと・・・ぉ・・・  産みたい・・・  たくと・・ぉ・・・の・・ 赤ちゃん・・・ あがぁぁ・・・」
そう言うと、またぐったりとしてしまう嫁。

拓人は、アナルのディルドもピストンさせながら、嫁の中に埋め込まれた腕もピストンする・・・

嫁は、もう言葉も出せずにブリッヂをするくらいの勢いでのけぞっている。
よだれと涙で顔をグチャグチャにしながら、両穴を極限まで拡張されてイきつづけている・・・
「だ・・・め・・・ たく・・」
かろうじてそう聞き取れたが、ブリッヂのようにのけぞった姿勢から、横倒しになるようにベッドに倒れ込み、壊れたおもちゃのようにでたらめに手足をばたつかせる。
拓人が嫁の体を押さえようと、ディルドを離して体を押さえると、ディルドが勢いよくアナルから飛び出していき、アナルからディルドが抜けた拍子に嫁はアナルの中の物をぶちまけてしまう・・・

ベッドの上で、横倒しの姿勢で拓人の腕を膣に収めた状態で、恥ずかしい物を漏らしてしまいながら気を失っている嫁は、涙とよだれで汚れてはいたが、微笑みを浮かべていた・・・

動画は、ここで唐突に終わっていた。

ただ、フォルダにはまだこの後の日時のファイルが残されていた・・・


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