萌え体験談

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告白

はじめて彼女ができたんだ

昨年末、生まれて初めて彼女ができた。

オタクだしエロ同人描いてるし、年だってとっくに30歳。人には魔法使いとバカにされ、彼女なんて諦めてた俺に彼女ができた。

彼女はちょっと年上の32歳。すごい美人って感じでもないけど、整った顔立ちだし俺にはもったいないくらいの女性だと思う。一緒にいるとすごく癒されて、なんか漫画に出てくる優しい姉って感じ。

散らかりっぱなしの俺の部屋を一緒に掃除してくれて、プラモやフィギュアをディスプレイ棚に一緒に飾ってくれる。俺の趣味を完全に理解してくれている訳じゃないんだろうけど、理解しようとしてくれるし、一緒に楽しもうとしてくれる。なんだかすごく嬉しい。

出会ったきっかけは、友達主催の飲み会。あまり知らない人がたくさんいるような飲み会にはいかないんだけど、その時はなんとなく行く気になって参加した。

今から思うと神様の思し召しかも。もしくは、魔法使いデビューした俺の、魔力のおかげか。

で、友達とばっかり飲んでたら、向こうから話しかけてくれたのが彼女。その時、俺はドラクエ9の話をしていたんだけど、彼女はちょうど買ったばかりだったらしく、話に興味を持ってくれたんだ。

で、俺が「見えざる魔人の地図Lv86」を持ってるって聞いて、彼女はそれをすごく欲しがったんだ。 ちなみにこの地図、一時期ドラクエ会で話題になったレアな地図の事ね。

それでその時、俺がドラクエを持ってきてなかったら、今度すれ違いであげますよって、アドレスを交換したんだ。

で、後はトントン拍子と言うか、その日からメル友並にメールをやり取りするようになって、始めはドラクエのアドバイスとかばっかりだったんだけど、いつのまにか世間話もできるようになって、デートのお誘いをメールしたんだよ、ガクガクプルプルふるえながら。30年間デート未体験のこの俺が。

速攻で返信が来て「うれしい!すっごい楽しみ」とか言われてるの、俺なのに。あの時は舞い上がりましたね、本当に泣きそうになったもん。

デートの日まで、とにかく落ち着かない4日を過ごし、いよいよ当日。着ていく服なんて、どれ着ても駄目だと思って新調してしまったよ。しかも、マネキンが着ているコーディネイトそのままで。

でも、そこまで気合い入っちゃってたからか、彼女が現れた時は前に飲み会で会った時のように自然にできなかった。頭に血が上っちゃって、会話が浮かんでこなかった。もうそうなると上がっちゃって、こりゃ駄目だ!!って、汗だくになってたら、彼女がニッコリ笑って手を握ってくれたんだよ!

もう、その時の事は一生忘れられないね。そうして手を握ってくれたら、なんだかスッと気持ちが落ち着いて、なんとか普通に話せるようになって…不思議だけど、本当に助かった。

その日はそのまま手を繋いで井の頭公園を散歩して、買い物をして、まるで夢のようだったです。で、夕食がてら居酒屋で飲んで、帰ろうって時に彼女が「家に行ってみたい」って言うんだよ!

もう、パニックだった。でも、とにかくタクシーをとめて、アニメやらマンガやらフィギュアで散らかった部屋に二人で帰ったよ。

そうして、部屋につくなりかなり濃厚なディープキス。これ、俺のファーストキスになったんだな。

後は言わずもがな。セックスのセの字も知らなかった俺だけど、何とかなるもんだね。キスしながら全身をまさぐり、はじめて胸を揉んで、はじめてアソコに触れて。

アソコに触れたとき「マンガみたいに濡れてる」って思ったくらいビチョビチョだったのが、妙にナマナマしく印象に残ってる。

彼女はかなり積極的でエッチだった。フェラしてくれたし、童貞だって言うと「大丈夫。ふたりで一緒に…」って、いろんな事を手ほどきしてくれた。

AVやエロ漫画で見ていたような、絶倫!っ感じでもなく、スローセックス?な感じでまったりと明け方まで二人でしてた。

眠る直前、口うつしでウーロン茶を飲ましてくれたのが、なんだか嬉しかったな。

それで昼ごろに目が覚めてから、改めて俺が告白して、付き合う事になった。一緒に飯を食べて、ゴロゴロしている内にまたエッチして。その日の夜、彼女が帰る時がどんだけ切なかったか。

それから今まで、まだほんの2か月くらいしか付き合っていないけど、メチャ幸せ。この気持ちを一秒でも忘れないよう、彼女の事を大切にしていこうと思う。

またやりましょうね

私が最近体験したことを投稿します
私は今中学生で好きな人は特にはいないんですけど
結構カッコイイ先輩に告白されたんです
私は別に恋愛とかHとかは別に興味がなかったのでフッちゃったんです
友達からは怒られたんですけど・・・。
でもってその告白から何日か経った日の放課後、私の教室(2?2)に先輩がいたんです
私は特に意識することもなく普通に先輩とおしゃべりしてたんですけど
急に先輩が
「なぁなんで俺じゃダメなの?」
ってウルウルした目で聞いてくるんですよ
なんかとても可哀想になってきたので思わず
「急に告白されたからビックリして・・・。でも私も本当は先輩のことが好きです」
って言っちゃったんです・・・。
今思えばそう言わなければ先輩とヤルこともなかったんでしょう・・・。
「じゃあ俺と今ここでSexしてよ」
なんて言われちゃったんです
先輩は私にこたえる間もくれずに急に私のことを押し倒したんです
「先輩!やめてください!」
「Kは俺のこと好きなんだろ?だったらいいじゃん♪」
「でも今は心の準備が・・・。」
そしたら先輩が私の制服を脱がしだしたんです
すごく乱暴に、今までの優しい先輩とは打って変わって・・・。
「イヤッ!!先輩やめてください!!お願いします!!」
私がそう言ったら先輩はすごく悲しそうな顔をしてしまいました
「そうだよな・・・。そんな無理やりやったって気持ちよくなんかもないし
 何よりKが傷つくよな」
私は先輩の優しさが胸に染みました、なので
「先輩いいですよ、私で気持ち良くなってください」
そう言ってしましました
「K本当にいいの?Kは処女だろ?
 初めてが俺なんかでいいのかよ?」
「先輩私は処女じゃないんです レイプされたことがあって・・・。だからいいんです」
これは私の正直な気持ちでした
「K俺もう我慢できないよ・・・。いい?」
「はい・・・。」
先輩はほとんど取れかかっている私のブラを外して揉み出ししました
「んっ先輩っ」
私は揉まれただけで感じてしましました
「K、おっぱい感じるんだね
 感じてるKカワイイよ」
「やっ!先輩ダメっ!乳首イジメないで!」
「ちゅぱっちゅぱっ」
先輩は私の乳首を吸っている音が教室中に響き渡りました
そして先輩が私のアソコに手を伸ばしました
「先輩そこはダメっ!!あっあんっ」
先輩は私のクリトリスを刺激し始めました
私はクリトリスですっごく感じてしましました
私のおマンコはもうグチョグチョでした
「先輩っ私もう我慢できないよっ!私のおマンコに入れてっ!」
自分からおねだりしちゃいました♪
「KはHだね♪仕方ないな?」
そう言って先輩は手マンをしてくれました
「あっあっ!!ダメ?!!先輩私もうイッちゃう?!!」
私はそう言って1回目絶頂を迎えました
そして今度は挿入
私は1回は経験していますがその時はレイプだったので全然濡れてないまま挿入されてしまったので
快感などは全然なくただただ痛いだけだったので先輩とのSexも不安でしたが
先輩はすっごく優しかったです
「K痛くない?大丈夫?」
「先輩、大丈夫ですよ 全部入れてください」
そして先輩のアレが私の中に全部入りました
「K全部入ったよ!!」
「先輩動いてもいいですよ」
先輩はゆっくりと動き始めました
「あんっあんっ先輩イイっ!!」
先輩の動きは優しかったけど確実に私の感じる場所をついていました
「先輩っ私、もうイッチャいそうですっ!あっ」
「K俺もだもうイキそうだっ!」
「先輩私の中にいっぱい出してっ!先輩の精子ちょうだいっ!!」
「K俺もうっ・・・!」
そうして先輩は私の中にたくさんの精子を出しました
「先輩、気持ちよかったです♪またやりましょうね」
今も先輩との関係は続いています♪

ぼくのおもちゃ

「ぁの…甲本先輩っ!」

―授業も掃除も終わった午後、クラブ活動をするため一人部室への道(廊下だが)を歩いていた俺に、誰かが声を掛けてきた。

「ん?」

振り返って見ると、見慣れた女の子がモジモジしながら後ろに立っていた。

「おぉ、笠原。どーしたん?」

意外な人物に声を掛けられちょっと驚いた。

笠原は俺の所属してるクラブのマネージャなんだけど、おとなしくて内気な笠原と俺は、今まで会話らしい会話をしたことがない。

ってゆーか俺が話し掛けたらすぐ赤くなって俯くから、こっちも絡みずらくて。

その笠原にいきなり呼び止められ、俺も少し戸惑ってしまう。

「あっ…の、は…話が…ぁるん…ですけど……」

笠原があまりに小さな声(しかも過呼吸気味)なのでうまく聞き取れなかったが、確かにそう言った。

「話?俺に?」

尋ねると、笠原が顔を真っ赤にしてコクコクと首を縦に振った。

あ?あ、俺コクられるんかなぁ…。

勘違いではないと思う。笠原は誰にでも内気だが、俺が近くにいるときは尋常じゃないほど顔を赤らめ、特に緊張しているからだ。

部活一緒の奴らからもさんざん言われてきたし、でもこんな内気な子が告るワケないと思ってたから気にしてなかったけど…

顔は、まあまあ可愛い。
けど、こんな扱いづらそうな子はパスだな。

「ここで話す?それとも部室行く?たぶん今やったら部室誰もおらんやろうし」

何を言われるか、わかっていてもわからないフリをする。
俺は本当に何を言われるのかわからないほど初心ではないし、目先の告白にホイホイ引っ掛かるほどウブでもない。

「あ…部室で…」

俺が出した二択に、笠原は迷う事無く後者を選んだ。

ありがたい。俺もいつ誰が通るかわからない廊下で笠原と気まずい時間を過ごすのはイヤだ。

部室なら二人とも慣れた場所だし、笠原の緊張も少しは解れるだろう。

それに部室に行くまでの間に、どうやって断ろうか言い訳を考えることもできるし。

でも何て言ったらいいか。

これが原因で部活来なくなったら困るしなぁ…。

笠原の性格上、登校拒否になるかもしれないし…。

下手すりゃ自殺…

うん、優しく、優しく断ろう。
歩き慣れた道程がいつもより長い気がする。
後ろ目でチラリと笠原の様子を伺うと、俺と一定の距離を保ちながらなんとか付いてきている。

顔が赤いし、手と足が細かく震えている。

…かわいそうだけど、笠原の気持ちには答えられそうにない。

ごめんネ。

俺は心の中で詫びを入れる。
そして、そうこうしてる間に、部室まで辿り着いていた。

中には予想通り誰もいない。

中間テスト前に部室に来るヤツなんて俺ぐらいしかいない。

しかも部活までしようとしていたからね。

「…やっぱ誰もおらへんわ。んで、話ってなんなん?」

俺から話を切り出す。笠原に任せたまんまじゃ、会話の口火が切られそうに無いからだ。

「あ!あのっ…ぁ……ぇと…」

やっぱりテンパってる。俺はせめてもの償いとして、笠原が落ち着くのを気長に待った。

「あの…こ…甲本先輩…」

「わっ……私と……」

よしよし、あともうちょっとだ。

がんばれ。

「私と……」

“付き合ってください”だろ。早く言っちゃえよ。

「………………私と……………セックス……してくれません……か…?」


「はいぃぃぃぃい!?」

笠原の唐突な発言に、思わず顔を歪めまくってしまった。

セックス?

セックスって何?

いやいやセックスはセックスやけども…

笠原が?

純情そうでおとなしい笠原の口から「セックス」という単語が出るだけでも驚きなのに……

「セ…セックスて…。笠原、意味わかってる?食べもんとちゃうで?」

念のため確認すると、笠原は力強く頷いた。

「な…なんで…?」

予想だにしなかった笠原の言葉に脱力してしまう。

『ごめんやけど、俺今誰とも付き合う気ないねん。笠原は可愛い後輩やと思ってるよ』

…とビシッと決めるつもりだったのに…。

今の俺は信じられないほど情けない顔をしてるだろうな…。

「わっ…私、あの…」

笠原も狼狽えている。

こんな挙動不振な二人は端目から滑稽だろうが、当の本人達はお互いの意図を探り合うことに必死だ。

俺は深呼吸して、何とか冷静さを取り戻そうとした。

すると笠原も少し息を整え、俯いていた顔を少しあげる。

そして、言いにくそうにしている、重い口を開けた。
「わ…私、ダメなんです…。その…甲本先輩を見るだけで……すごく…へ…変な気分になるんです……」

あぁ、だから俺近くにいたら身体が強ばっていたのか。

妙なタイミングで合点がいき、少し笑ってしまった。

「他の…男の人見てもなんともならないのに…、先輩だけは…違うんです。よ…欲情しちゃうんです…」

「せ…先輩に犯されるの…想像しながら……オ…オ〇二ーとか……してたんですけど……もうダメです…我慢できないんです…っ!」

半泣きになりながら過激なことを言い続ける笠原を見て、もしかして、と思った。

もしかして、笠原ってイジメられてるんじゃないか?

んで、これもイジメの一貫で、自分の嫌いなヤツとか皆から嫌われてるヤツに告るっていう…

本当ならばかなりショックだが、聞かないわけにはいかなかった。

「なぁ、笠原?俺にそーゆーこと言えって誰かに言われたんか?何かの罰ゲーム?」

すると笠原は少し怒ったような顔つきで俺を見上げた。

「ちがっ違います…っ!私…本当に…っ!」

どうやら違ったらしい。ホッとする反面、どうやって笠原を宥めようかと悩む。

『セックスしてください』と突然言われ、『はい、しましょう』と言える流れではない。

彼女と別れて2ヵ月、確かにちょっと溜まっているが、だからといって笠原とセックスできるかといえば、できるわけない。

例えば、すごいセックスがしたいときに笠原と二人きりにされても、手は出さないだろう。

こういう、内気な子がいいってヤツもいるが、俺はサバサバした、話しやすくてアッサリした子の方がいい。

下手に関係を持って、あとあと揉め事になるのはイヤだからだ。

「お願いです先輩…っ!」

真っ赤になって懇願する笠原の姿が可愛くてちょっとクラッとくるが、理性のほうが断然強かった。

「ん?、気持ちは嬉しいっちゅか…、すごい魅力的なお誘いやけど……」

ごめん、と言おうとした瞬間、俺の視界から笠原が消えた。

「え…」

どこにいったんだとキョロキョロ探していたら、下の方でカチャカチャと音がした。

なんと笠原が俺のズボンのベルトを外して、前を寛げていた。

「ちょ…っ!笠原!何やってるん!?」

「先輩の…先輩のオチ〇チン……」

つづく

某ネットゲームでの修羅場(笑)

数年前の話。もう時効だと思うんで投下する。
まとめる能力が無いんで超長くてごめん。連続登録規制で途中で止まる可能性あり。

〇大前提:
全員某ネットゲームで知り合った関係。全員お互いに(ネット上では)面識あり。
やりとりは特記しない限り全てネトゲ上のものと思ってください。

〇登場人物:(年齢等は全て当時のもの)
彼女:九州在住、20後半。多分社会人。超遠距離ながらも彼Aと3年間ほど交際したが…。
    彼Bを彼Aから紹介されてから、軽く関わりがあった。
彼A:東京在住、20前半。病弱なこともありフリーター。中2病からもまだ回復していない。
    彼女のことが大好きで大好きで仕方ない。影での通称「お花畑」(頭の中が)。
彼B:東京在住、30前半。彼女いない。数年前に休職→退職、実家暮らしニート。
    彼AとBはお互いにネット上でのみだが面識があり、気が合う。2人とも似た者同士だ。
私:東京在住。大学生♀。彼A・Bとも親しいが、特にBと親しい。彼女は彼Aから紹介された。

彼Aと彼女は基本的にいつも一緒。レベル上げいくのもミッションするのも全て一緒。
しかしある日、彼Aに「引越しする。ネット設定の件でもめてるから、しばらくイン出来ない」
と言われた。実際それからしばらく、ぱたりと見なくなった。

その報告を聞いて少しすると、彼Bと彼女がいつも一緒にいるのを見るようになった。
お互い名前の入った指輪アイテムもつけていて、少しおかしい。彼Bにぶっちゃけて聞いた。
「彼Aのこともあるので、彼女がいないところでそれを話すのはフェアじゃない」
ということで、彼Bが彼女を呼び、2人で交際について話してくれた。

2人から詳しく聞いてみると、こんないきさつらしい。

彼Aの彼女への束縛と嫉妬がひどい。この3年間、同じ理由で何度も別れた。
そのたび彼Aの強引な説得で毎回流れ流れてなんとなく復縁、を繰り返していたらしい。
だが彼女は、今回も同じ理由で彼Aが嫌に。そのことを彼Bに相談した。そこから急接近。
彼Bは彼女に、彼Aと別れることを薦めた。彼女と彼Aは週1で電話をしているらしいが、
近いうちに彼Aとは別れ話をする、という約束のもと、彼Bと彼女は先に交際を始めた。
今は事実上二股だが、彼女の気持ちはもう彼B一本。後は別れ話を言い出せれば…。

彼Bは「無理にとは言わないけど、お前には祝福してほしい」と言ったので、応援した。
彼Bは以前愛する人を事故で失くし、ひきずっていることを前一度だけ話してくれた。
また大事な人が出来て、前の彼女をふっきれたらしいということが私には嬉しかった。

またその時、彼Bから「彼女は女性フレンドが少ない。フレンドになってくれ」と言われた。
フレンドリストがあるゲームなのだが、彼A・Bとはフレンド登録をしている反面、
彼女さんとは余り親しくないし、正直あんま合わない人だろうと直感的に思っていた。
だがそう言われちゃあ、彼Bの目の前で断るわけにはいかない。お互いフレンド登録した。

だがこの彼女と彼B、基本的に性格が合わないらしく、喧嘩が多い。
私に上を告白した翌日すら喧嘩。喧嘩のたびに彼Bから愚痴がくる。
だめかもしれない、ともよく言っていた。とりあえず励ました。毎回喧嘩のテーマは同じ。
ちゃんと解決しないまま、翌日彼女が何事もなかったかのように彼Bに話しかける。
彼Bもそのまま応じる。そんななあなあな感じでまた喧嘩が収束し、関係が続いていた。

しばらくしたら彼Bから「ついに彼Aと別れ話をしてくれたらしい」と私に報告がきていた。
「もう二股みたいな曖昧な状態じゃなくなった。彼女を信じる。俺も短気を反省しないと。
 そうそう、彼女に『今無職』とは言えなくて、まだバイトだけど、仕事を再開したんだ」
彼Bは良い方向に変わっているようだった。

だがまた少しすると、彼Bから頻繁に彼女の愚痴がくるようになった。
「束縛が嫌で彼Aと別れたわりには、彼女は俺を束縛する。
 本名も顔も教えてくれない(彼Bは教えた)。会う予定だってどんどん先延ばし。
 正直何か最近冷めてきた。俺は彼Aがいない間のつなぎなのではないだろうか?」
詳しいことはわからないが、とりあえず毎回励ました。

そんなある日、彼Aが数ヶ月ぶりにログインしてくる。
その時間にはもう彼女も彼Bもおらず、インするなり、私に話しかけてきた。
「よう久しぶり。入院してたんだ」また身体壊したのか。まあ彼女に振られたしな。
と思っていたら「…彼女はいないのか。つまらん。(´_ゝ`)」
あんなに心酔していた彼女に振られた彼Aらしくない。何かがおかしい。
2人の関係を間違って把握しているなら、どうせ遅かれ早かれ会話のズレが起きる。
「彼女と別れたって聞いたけど?」とその場で率直に聞いた。

「別れ話は確かにされたけど、即復縁したが?」
彼Aは何も知らないらしかった。

彼女がそんなことをする人間だとは私も思っていなかったので、どっちかといえば、
彼Aが誤解しているのだと私は思った。だって、彼Aはお花畑さんだから。
「彼女は新しい彼氏が出来たと聞いたけど」と言った。
「そんなわけがない。…もしそうだとしたら、彼Bだな?」彼Aは意外と鋭かった。
彼Aが復帰した以上、二股がばれるのは時間の問題だ。
でも私から言う理由もなかったのだが、当時の私はかなり子供で、
その状況が面白かった。彼Aの発言を肯定してしまった。
彼Aは怒って彼女に電話しにいくと行った。

30分後、憔悴して戻ってきた。
「俺達、復縁してなかったみたいだ…。俺の勘違いだったんだな。」
そう言う反面、彼女の逆切れ文句を言ってきた。
「俺は入院している間、自分を待ってくれている彼女が唯一の心の支えだった。
 それを言ったら『私は寂しかったのよ。私の気持ちわからないでしょ!?』
 『お前だって俺の気持ちわかってないから仕方ないよね』って笑っちゃったよ」

正式に彼女は彼Aと別れたことになり、堂々と彼Bと一緒にいた。彼Aは1人でいた。
反面、彼Bはその彼Aと彼女のいきさつを彼女から聞いたらしく、
「そんな曖昧な別れ話をしたのか」ともやもやしているようだった。
でも「お前のことは責めてなかったよ。ちゃんと説明をしなかった私が悪かったって」
と彼Bは私にフォローすると共に、大人な考えの彼女で安心した、と言っていた。

しかし、後にわかったが、実は彼女は私に大して「余計なことを」と激怒していたらしい。
というのは、この時彼女にフレンド登録を削除されたことが、後に彼B伝いでわかった。
私も彼女がフレンドリストにいるのが気に食わなかったので、それを知った後に消した。
それが発覚して以後、一言も彼女とはやりとりをしていない。

その後も彼Bから彼女の愚痴がくる。もう彼Aと復縁すればいいんじゃないか、
みたいなことを何度も言う。知らんわと思いつつ、
私は「好きなようにすればいい。でも2人は合わない気はするね」と言い続けた。

しばらくして、彼Aから「彼Bは彼女とは最近どうなのか」と言ってきた。
彼Bがもう彼女にうんざりしているのを聞いていた私は、ぶっちゃけ彼女さんは
彼Aと復縁した方が良いんじゃね?とか思っていたし、また正直彼Bからの愚痴には
そろそろうんざりしていたので、彼Aの背中を押そうと「喧嘩が多いらしいよ」と伝えた。

「そんな適当な気持ちで彼女とつきあってんのか?許せない。真剣なら俺も応援した」
彼Aに火がついたらしく、彼Aが彼女の奪還作業を始めた。
具体的には、裏で彼Aが彼女に猛アピールしていたらしい。
彼Aと彼女が一緒にいることも増えてきた。
彼Bからは「もういっそ復縁すればいいのに」みたいな愚痴が増え、
彼Aからは「最近彼Bと彼女はどうなんだ」の打診が増えた。
でも彼Bは別れないようだった。なんだかんだいってまだ愛情が残っているらしい。
だが、彼AとBの間で話すことも無いようだった。

彼女は彼Aといたり彼Bといたりとふらふらするようになり、男2人は不安なのか、
だんだん2人から「あっちは最近彼女とどうなんだ」の打診が増えた。
最初は「自分達で話せよ」「彼女に聞けよ」と濁していたが、あまりに多いので、
私は両方に
「相手方も同じことを気にしている。お前のことも向こうに筒抜けにするぞ?」
と先に2人に打診し、「それでも構わない。相手の動向を全て教えろ。俺も言っていい」
と2人とも同じ答えを出してきたので、本当に私を通じて全て筒抜けの状態になった。
2人とも「そんな適当な気持ちで彼女とつき合ってほしくない」という感じらしい。

2人とも言っていて笑ってしまったのが「あいつは本当に彼女のことを想ってはいない」
ということだった。私には本当の答えはわからないが、2人ともまず定職につけよ。

あくまで、聞かれたら私は2人の動向を筒抜けにするばかりで、こちらからは言わなかった。
こちらから積極的に言ったら本当におせっかいだ。でもそれ以上に彼らは聞いてくる。
聞いてくるし、話してくる。どんどん報告してくる。報告するから教えろ、という感じらしい。
もう2人で話せよ、と逐一言うが、それは嫌だと2人とも言う。もうどうでもいいわ。
当の彼女は、私とは全く話さず、その機会もないので、気持ちはわからない。

ある時彼Bが、電話で彼女に泣かれたということを話してきた。
「私は彼Bのことが本当に好き。でも、彼Aのところに戻るべきなのかな…」
と言ったとか。混乱しているんだろう、と思ったらしく、彼女を引きとめたらしい。

同じ頃彼Aが、電話で彼女と話したことを報告してきた。
「彼Bが別れさせてくれないの…。本当に好きなのはあなたなの」
と言ったとか。彼Aは当然引きとめ、彼Bへの憤慨の気持ちを私にぶつけた。
本人に言え。

その二枚舌の件も、もちろん本人達に垂れ流した。2人とも言っていたのが、
「本当に2人とも好きで困っているんだろう…あの子は押しに弱い子だからね」
それでもあくまで3人で話す気はないらしい。
2人ともそういった二枚舌の件を彼女に問いただすと、彼女の意見は
「私もよくわからないの。もう少し待って」の一点張りだったらしい。

この頃、彼Bが彼女に怒られた話をされた。私に関して。
「もう<私>さんと関わらないで」と彼女は彼Bに言ってきたらしい。当たり前だな。
でも彼Bは「それは約束できない」とつきはなしたとか。
「ふらふらしている彼女より、スタンスを崩さないお前の方が大事なんだよ」
と私に言った(もちろん友人としてね)。そこまでは聞いていないが、
多分彼女には言っていないと思う。要求がつっぱねられて、彼女は黙ったらしい。
その件についてはもうつつかれなくなったと言われた。

ある時、彼Aがその長引く修羅場に疲れたと言い出した。
もう別れるでも付き合うでもいい、答えが欲しい。彼女にふらふらしてほしくないし、
彼女を信じられなくなっていく自分が怖い。それでも彼女を愛している。

私も疲れていたので、彼Aにもういっそ3人での話し合いを薦めてみたところ、
「彼女の心の準備が出来るまで待つ。無理やりはよくない」とのことだった。

似たような頃、彼Bも同じようなことを言い出した。
「俺、やっぱりおかしいよな。こんな状態おかしいよ。俺は都合の良い男だ。
 お前と話してると、ああ、俺おかしいなって思う。彼女に腹が立つ。
 でも彼女と話すと、気がついたら丸め込まれてるんだよ…。怖い。
 もう彼女と2人で話していてもだめだ。3人で話さないとだめなんだよ。
 最近あの子はAとばかり一緒にいる。あの子はAのところに戻るだろう。
 でももうそれでいいよ。俺は疲れた。」
彼Bがついにそう思ってくれた、と思い、じゃあもう話し合えばいいじゃんと促した。

そしてついに、彼Bが動いた。
彼Aは怒った。私に。

「お前、彼Bに余計なこと言っただろ?あいつが3人で話し合いしたいとか言い出した。
 そんなことしたら、彼女が傷つくだろう!!」
言い出したのは彼Bだ、と落ち着いて言ったが、彼Aは憤慨するばかりだった。
遅かれ早かれ必要なことだったんじゃないの、と納得させて和解した。

ある日の夜、彼Bから連絡がくる。「これから話し合いするよ。見守っててくれ」
彼Bの冷め具合と最近の状況からみて、彼Aとの復縁は目に見えていた。

1時間くらいして、見守っててくれといった彼Bからではなく、彼Aから連絡がくる。
「俺、振られたよ(´∀`)ハッハッハ」
彼女は彼Bを選んだらしい。

私にとってはあまりの予想外。
彼Bにとっても、また彼Aにとっても予想外だった。
彼Aの予想は「今は決断が出せないだろう、もしくは俺を選ぶ」だったらしい。
彼Aは一通り私に向かって残念がり、「でも俺は諦めない」と言い放って
ログアウトしていった。

後日の話では、彼Bは混乱していて、連絡できなかったとのこと。
もう1つ、「今まで迷惑かけてすまなかった」と巻き込んだ私に謝罪をしてくれた。

そのあと、彼女は彼Bといつも一緒で、彼Aはごくたまにしかログインしなくなった。
彼Aはログインするたび、私に2人の近況を聞く。
彼Bは「もうお前を巻き込まないから」と私には何も言わなくなったし、
私も自分からは何も聞かないようにしているため、「聞いてないよ」で通した。
彼Aも私から何も聞けなくなったので、私にもあまりそういう話をしなくなった。
ただ「俺はまだ彼女にはアプローチしてるよ」と言っていた。
彼Bもそれは知っているらしかった。

ある日彼Bが、「連絡を絶つのなんて簡単なのに
(彼Aは3年付き合っておきながら、彼女の家すら知らないらしい)
まだ彼Aと連絡をとり続けている彼女に冷めてきたんだ。もう面倒くさいんだ」
ということだけ珍しく私に報告して、また沈黙を貫いたと思っていたら、
しばらくしたらフェードアウトしていた。彼女もフェードアウトしたらしかった。

後で彼Bと久々に連絡をとった時には、もう彼女の話題は全く出なかった。
恐らく終わったのだろう。でも彼Bはバイトは続けているらしかった。
「仕事するのに女は関係ない」とのこと。説得力がないが、まぁ良しとした。
彼Bはゲーム自体からも完全に消え、気がついたらメアド等も
いきなり全部変更したらしく、彼Bの共通の友人が心配しているのを聞いた
(私は元々連絡不精なので、全く気がつかなかった)。

彼Aはまた少しして、全く見かけなくなった。
数ヶ月後に復帰してからの話では、拒食症で倒れ、病院に運ばれたらしい。
復帰しては倒れて入院して、を繰り返しているようだ。
まだ彼女とは復縁していないらしい。

私は私で、他人の色恋沙汰というものになおさら関わらないようになった。
別れるとか付き合うとか、特に二股とか、自分がかきまぜた側なのにあれだが、
そういうのがすごく怖くなった。面白がっていた子供な自分を反省した。

今は今で、ゲームではなくリアルで私の近くに不倫カップルがいて、
でも合わないらしく、毎日のように修羅場が起きているのを
本人達から全て聞かされる(目の前で喧嘩をしていることもある)。
でも基本的にはあまり深くは関わらないようにすることにした。
そんな話でした。
まとまらなくて長くなっててすみませんでした。

勇者で寝取られ


 魔王が復活し、世界に破滅の危機が訪れた。
 預言者によれば、伝説の剣を引き抜いた者が勇者となって魔王を倒し世界を救うだろうとのことであった。
 伝説の剣が突き刺さった岩に連日人が押し寄せた。
 そして、ついに引き抜いた者が現れた。
 モンスター退治を生業としている孤児院出身の若い青年だった。
 彼は勇者としての力に目覚め、王様に魔王を倒すよう命じられると、仕事仲間である戦士と女僧侶と共に旅立っていった。

 三人は同じ孤児院で育った。
 手の付けられない腕白坊主であった戦士が孤児院の子供達を引き連れ回して毎日遊んでいた。
 勇者と女僧侶もその中にいて、年も一緒なために三人は特に仲が良かった。
 成人近くなると、危険だが金になる魔物退治の仕事をしよう、と、戦士は勇者に持ちかけ、意気投合して握手を交わした。
 そこに教会で修業した女僧侶も加わり、三人はパーティーを組んだのだった。
 その頃になると、素直で明るく、また平民にしておくのは惜しいほど美しく成長した女僧侶に、男二人は仄かな恋心を抱いていた。
 だが、お互い抜け駆けはまだ無しと勇者と戦士は約束を結んで、三人で日々の冒険を楽しんでいた。

 彼らの存在を嗅ぎ付けた魔物どもを返り討ちにしていきながら旅は進んだ。
 途中、魔王の玉座に近づくには四天王が持つ宝玉が必要と知り、苦心して四天王を倒しながら宝玉を集めていった。
 魔王直属の四天王とその配下のモンスター達は手強く、三人は何度も危機に陥ったが、
 息のあったコンビネーションで乗り越えてゆき、一歩、また一歩と着実に魔王に近づいていった。
 だが、ついには戦士が深い傷を負ってしまった。
 何とかモンスターのいない場所にある小屋まで逃げ込めたが、いつ死んでもおかしくない怪我の具合であった。
 女僧侶の懸命の治癒呪文で、辛くも戦士は一命を取り留めた。しかし、いつまた悪化するか予断を許さず、
 完全に癒えるには何ヶ月も必要という状態であった。
 勇者は決断し、戦士と看病の女僧侶を残して一人で出発した。
 独りの戦いは過酷を極めた。伝説のアイテムと勇者の力で何とか前進した。回復アイテムを大量に買い漁って惜しみなく使いまくり、
 剣技や魔法を磨きに磨いて凶悪なレベルのモンスターでも楽に倒せるほどになると、単身魔王の城へ乗り込んだ。
 そして、城中をモンスターの返り血で染めながら、ついに魔王と対峙した。
 魔王はたった一人で来た勇者を嘲笑い、仲間を欠いたお前が我に勝てる道理はない、ここで死ぬ運命だとのたまいながら襲いかかってきた。
 城が崩壊するほどの死闘の末、勇者はついに魔王を打ち破った。
 世界に光が戻った瞬間であった。
 しかし、息絶える直前、魔王は最後に言った。
「我を倒した喜びを仲間と分かち合えなくて残念だったな、勇者よ……行ってみるといいぞ、戦友の元へ&#8212;&#8212;」

 魔王に言われずとも、勇者がまず向かったのは、戦士と女僧侶を置いてきた小屋であった。
 二人ともどれだけ喜んでくれるだろうか。
 戦士と酒を酌み交わそう。女僧侶が嬉し泣きしたらその雫を拭って頭を撫でてやろう。
 万感胸に迫りながら勇者は扉を開けた。
「やったぞ、ついに魔王を&#8212;&#8212;」
 そこには、病床の上で肌を重ねている二人の姿があった。
 ベッドに横たわる戦士にまたがりながら腰を振り、甘く震える声で喘いでいた女僧侶は、
 後ろを振り返ると驚愕に目を見開いてバッと戦士から離れ、ベッドの隅に縮こまった。
 毛布でからだを隠す直前に見えたその陰部は、戦士が放った精でぬらぬらと白くまみれていた。
「……なにしてるの……?」
「ゆ、勇者……こ、これはその……」
 まだ動けないらしい戦士が、わずかに上体を起こしてしどろもどろに言い訳しようとする。
「……いつから? もしかして前から……?」
「い、いや……」
「え、なに、二人きりになってからなの?」
 気まずい沈黙。
「へえ……ボクが独りで出て行った後、君達はボクのことなんか忘れて、こうして楽しくセックスしていたんだ」
「違うわ勇者、戦士がここまで快復したのはつい最近のことで&#8212;&#8212;」
 叫ぶように反論する女僧侶。
「快復したからセックス始めたんだ」
 勇者の声はあくまでも冷たかった。
「ち、違うの……」
「どう違うの? 何が違うんだい?」
「わ、私……必死に看病しているうちに、彼が好きになっちゃって……彼も私が好きだって…………だから…………」
「あー、ありそうな話だね。ボクたちは危ない橋を渡ってきた仲だもんね。
 でもさ、一人で魔王を倒す旅がどれだけ大変だったか分かる?」
 凍りつく空気。
「地獄の苦行みたいだったよ。何度も死にかけた。いや、勇者の力と伝説のアイテムがなけりゃとっくに死んでたかな。
 一人だから無茶苦茶強くならないといけないって、無茶苦茶モンスター殺しまくったよ。どっちが化け物かわからないぐらいね。
 体力を回復するために無茶苦茶薬草食べまくった。限界でも無理に薬草を喉に詰め込んで、
 でもその上でまたさらに食べないといけない、またさらに……。もう薬草は二度と見たくないし、思い出しただけで吐き気がするよ。
 魔王もさ、山のようなドラゴンに変身してさ。自分の城をぶち壊すほど暴れまくって。奴の攻撃より瓦礫の下敷きになって死ぬかと思った。
 死力を尽くしたよ。四天王の最後の一人も単独じゃ辛かった。あの半分影野郎ほとんど剣の攻撃が効かなくて倒すのに半日以上かかった。
 いつ敵の増援が来るかと不安を抱えながらヘトヘトになって何とかやっつけたよ。
 ああ、どれだけ君達の助けが欲しかったことか。くそっ、泣いてなんかないぞ」

「すまない、勇者……本当にすまない…………」
 絞り出すように戦士は言った。
「だが分かってくれ……俺は本当に動けなかったし、何とかなるようになっても、
 こいつひとりだけでお前の後を追わせるわけにはいかなかったんだ……」
「でもセックスしてたんだよね?」
 戦士と女僧侶は痛恨の一撃を受けたように言葉に詰まり、力なく顔を伏せた。
 勇者は視線を合わさない幼馴染み二人の頭部を交互に見やると、それ以上何も言わず勢いよく外に出た。
 少し離れた所で立ちつくしていたが、やがてまた足早に戻ってきた。
「戦士、ボクとの約束は嘘だったのか? ボクとの友情は幻だったのか?」
「……すまん……こいつとずっと一緒に過ごしてるうちに、もう自分の気持ちを抑えられなかったんだ……。
 く、言い訳だな……俺には謝ることしかできない…………」
「潔く謝りさえすればそれで済むのか!」
 勇者はまた外に飛び出し、小屋の前をうろうろ回っていたが、再び戻ってきた。
 彼は二人に指を突きつけた。
「よし、ならもう、これきりにしよう。今までありがとう。
 長い付き合いだったけど、ここで終わりだ。
 ボクはもう、君達を仲間とは思わない。君達にその資格はない。
 ボクはこれから王様のところへ戻って魔王を倒したことを報告するよ。
 ボクの功績は後世に語り継がれるぐらいになるだろうね。
 地位も名誉も財産も想像できないほど与えられるよ、きっと。
 もしかしたら次の王様にだってなれるかも。
 でも、君達はここで終わりだ。君達にはもう何もない。
 ボクを裏切って将来より目先のものに飛びついたんだから、当然だよね。
 これでお別れだ。くそっ、最後に元気な姿が見られて良かったよ。
 今まで本当にありがとう。そしてさようならだ」
 涙を流してうなだれる二人を残し、勇者は荒々しく扉を閉めて小屋を後にした。

 勇者が都に凱旋し、魔王を倒したことが人々にはっきりと知れ渡ると、世界中が喜びに沸いた。
 勇者には最高の爵位や広大な土地、金銀財宝などが与えられ、貴族の仲間入りをし、軍を任せられては様々な武勲をたてた。
 波乱に満ちた冒険の旅の後は、順風満帆の人生がどこまでも広がっていた。
 十数年後には、病に倒れた王様に代わり、若くしてその後継者となる。
 魔王を倒した救世主による統治は諸国万民の諸手を挙げて迎えられ、そこから永きに渡る治世が始まった。

 だが、途中まで彼と共に旅をした仲間の存在は、勇者の叙事詩が作られても初めから無かったようになっていた。

 勇者と別れた後、戦士と女僧侶は結婚して慎ましく暮らし始めたが、いつからか勇者を裏切った者達という噂をされるようになった。
 土地を移り職を変えても、その噂は消えることがなく、初めは親切に接していた人々も、
 次第に彼らを忌避するように遠ざかっていくのだ。戦士はそんな空気の下、どんな仕事をしてもさっぱり上手くいかず長続きしなかった。
 生活は悪くなる一方で、やがて戦士は昼間から酒に溺れるようになり、まともに働かなくなった。
 女僧侶が内職したわずかな金を毟り取っては酒やギャンブルに注ぎ込み、妻や子供達に暴力を振るった。
 借金に追われ、戦士は帰らなくなる日が多くなり、家に残された女僧侶と子供はその日の食事にも困る有り様になった。
 そしてある時ついに、戦士は他に作った女と逐電した。
 孤児育ちである女僧侶に身寄りがあるわけもなく、細腕で働いても子供を養い借金を返済しながら生きていくだけの稼ぎは得られない。
 絶望に暮れ、いっそ子供達と一緒に入水しようかしらと考えているところへ、勇者の家来が近況を訊ねる便りを携えて訪問してきた。
 懐かしい勇者の文面を読みながら、女僧侶は痩せこけた頬に涙を流した。
「まだ気にかけてくれてたんだ……。
 &#8212;&#8212;勇者様に謝って、事情を話して、助けて貰いましょう」
 その頃の勇者はまだ王座には就いていなかったが、もう既に押しも押されぬ一国の重鎮となっていた。
 王女を妃に迎えて広い城に住まい、多くの家来を抱え、豪勢な暮らしをしていると風の噂に聞いていた。
 女僧侶は藁にもすがる思いで勇者へ会いに行った。
 勇者の住まう城の周りは、彼の名望を慕う人々が集まって大きな街が出来上がり、王都以上に繁栄していた。
 女僧侶が案内されたのは、街外れにある大きな屋敷と広い庭園を備えた別荘だった。
 応接間に通された時、あまりに見事な調度品の数々に女僧侶は目を奪われた。
 別荘でこれなら、城は一体どれほどなのだろう……。
 同時に自分のあまりのみすぼらしい姿に、消えてしまいたい、と恥じ入った。服は汚れとつぎはぎとだらけ、
 蜂蜜を流したようと評された髪はぼさぼさで、肌は青白くほとんど生気がなかった。
(でも、もしかしたら、私もこの栄華を得られたのかも知れないのよね……)
 だがそれは取り返しのつかない過去のことであり、今となっては虚しく、考えてもみじめさが増すだけだった。
 やがて勇者が来た。
 女僧侶はハッと息を呑んだ。勇者は王家の衣装を身にまとい、以前にも増して凛々しく立派な姿になっていた。
 その堂々とした佇まいには威厳すら感じられた。

「ふむ……」
 勇者は女僧侶をジロジロと上から下まで眺め渡した。女僧侶は萎縮し、恥ずかしさに真っ赤になって俯いた。
「会談の前に、まずはさっぱりして着替えてきなさい」
と、勇者は侍女を呼んで女僧侶を任せると、再び引っ込んだ。
 女僧侶は浴室に通され、湯を浴び躰を洗った。上がると貴族の娘が着るような服が用意されていた。
 そうして応接間に戻ると、勇者が先に待っていた。
「やあ、みちがえたね」と、笑みをこぼす勇者。「昔の美しさはまだ失ってないね」
「あ、ありがとうございます……」
「あれ? いつのまに敬語を使うようになったんだい?」
「だって……もう昔とは違うから……」
「ふむ……ま、それもそうか」
と、勇者は女僧侶にソファに座るよう勧めた。
 二人はしばらく昔話に花を咲かせた。話題は尽きなかった。
 勇者は砕けた態度で、過去の事などもう覚えてないといった感じであった。
 頃合いを見て、女僧侶は今の自分の窮状を告白し始めた。戦士が自分と子供を捨てて逃げたこと、
 彼が作った借金で首が回らず生活できないことなどを正直に吐露し、過去の事を謝り、どうか援助をして貰えるよう懇願した。
 勇者は何度も頷き、女僧侶の手に己の手を重ねた。
 歴戦を刻んだ厚くて大きい掌。
 熱いほどに温かかった。
 勇者は何も言わず、ただそうして、女僧侶の瞳を見つめた。
 何かが煮えたぎるように潤んだ眼差しであった。

 夕食は狭い部屋に案内されたが、それは無闇に広い食堂では固くなって食事が喉を通らないだろうという勇者の計らいだった。
 勇者と女僧侶と子供のみで小さなテーブルを囲み、だが次々と運ばれてくる食事はどれも食べたこともない豪勢なものであった。
 目を輝かせて喜ぶ子供達に、女僧侶の表情にも微笑みが浮かんだ。ここ数年なかった、安堵に満たされた時間。
 その夜、勇者が女僧侶のベッドに忍び込んできた。

 子供と別々の寝所をあてがわれた時から薄々予想していた。女僧侶は抗わずに勇者に唇を許し、抱かれた。
 暗澹たる困苦をずっと味わってきた反動だろうか。それともかつては心を触れ合わせ、苦楽を共にした仲だからだろうか。
 久しく忘れていた情熱に彼女の秘肉は潤いを取り戻し、勇者の逞しい男根を迎えると、抑えきれずに声を上げてしまった。
 自分でも驚くほど花園が濡れ、勇者の深く激しい突き入れに夢中になっていってしまう。
 勇者に求められれば求められるほど安心感が広がるようで、いつしか無意識のうちに自分から手足を絡めて密着していた。
 長く続いた貧窮の中で、こんな感覚はどこかに置いてきてしまっていた。
 勇者は女僧侶の中で立て続けに五回も放つと、ようやく満足したように身を離した。
「なんだ、君もまんざらじゃないじゃないか」
と、後ろに手を回しながら言う。女僧侶が彼の背中を引っ掻きまくったのだ。両脇腹にも脚で締められた赤い跡がついていた。
「……言わないで…………」
 女僧侶は肉欲に緩んだ表情ながらも、その目はどこか遠くを見つめているようであった。
 勇者は明くる日からも女僧侶を求めた。一昼夜ベッドから出ない日もあった。まるで生娘のような締まり具合だ、と、勇者は何度も感嘆した。
 勇者の肉棒も世界を救った英雄に恥じぬ逸物で、女僧侶は数え切れないほどの絶頂を堪能してしまった。
 王侯貴族の暮らし。働くことなく、食べる物にも着る物にもまったく困らない夢のような生活。
 幼馴染みであり、どれほど気を許して支えてきたかわからない存在であり、一人で世界を救った勇者という男。
 子供には健康と笑顔が戻り、女僧侶も生活疲れが日に日に消えてかつての美貌を取り戻し、肉付きも良くなっていった。
 ある夜、溶け合ってしまうような一戦を終えた後、勇者は女僧侶に言った。
「このままずっとここにいろ。オレのものになれ」
 勇者の腕の中で、女僧侶は素直に頷いた。妾扱いだったが、文句があるはずもなかった。
 その日から様々な奉仕や貴族でしか味わえない快楽を覚えてゆき、開発調教され、女僧侶は身も心も淫らに変わっていった。

 女僧侶はやがて勇者の子供を産み、そろそろ次の子を孕んでもおかしくないという頃、かつての夫であった戦士から手紙が届いた。
『俺が悪かった、許してくれ。まだ愛している、昔のように手を取り合ってやり直そう』
 悩んだ末、勇者にこのことを打ち明けた。
 勇者はニヤリと笑うと、その場で女僧侶を裸に剥いた。
 理性を奪うほど激しく抱き、奉仕させ、辱めを与え、何度も昇天させながら、勇者は彼女の耳元で囁いた。
「会ってこいよ。判断はお前に任せる」
「わ、わかりましたぁ……&#9829;」
 女僧侶はアヘ顔で答えた。

 都の郊外にある森の空き小屋で対面した時、互いにアッと声を出して驚くほど両者は変わっていた。
 戦士はかつての筋肉の鎧は見る影もなく、贅肉だらけのだらしない体型になっていた。
 上背は相変わらずだが、でっぷりと突き出た腹、アルコールが染み込んだ赤ら顔。
 逃げ出した時より粗末な服装をしており、人の機嫌を窺うような落ち着きない目つきであった。
 一方、女僧侶はどこを取っても女盛りに磨かれて艶めき、髪はよく手入れされて流行の形と帽子を被り、
 並の富豪では手も届かない婦人服と日傘、宝石のちりばめられた装飾品などを身に付けていた。
 どちらも元の職業など到底想像できなかった。
 最初、二人は気まずそうにそわそわしていたが、やがて戦士から切り出した。
「子供達はどうしてる? 元気か?」
「え、ええ。勇者様が教師までつけて教育してくださってるわ」
「そうか、それは凄いな……ん、勇者様だと?」
「今はそう呼んでるの。もう身分が違うしね……」
「そうか……お前はどうなんだ?」
「見てのとおりよ」
「なるほどな、麗しくて眩しいぐらいだ。あいつに養われてるのか」
「そうよ。路頭に迷う寸前、彼が救いの手を差し伸べてくれたの」
「フン、調子がいいな。お別れだと言っておきながら、女は拾ったわけか」
「あなたにそんなこと言う資格があるの?」
 戦士は顔を逸らした。
「う……す、すまなかった……いきなり居なくなって悪かった。謝るよ……。
 あの頃は何もかも上手くいかなくて、俺ぁどうにかしてたんだ。どこへ行っても悪い噂を立てられて、俺は、俺は……」
「あなた……」
 その苦しみは女僧侶にも痛いほどわかった。彼女もまた、近所の目が常に冷たいものだったからだ。
「た、確かにあいつの気持ちを裏切ったかもしれねえがよ。途中までは文句なく仲間だったよな、俺ら。
 別に魔王に荷担してあいつを殺そうとしたとかいうワケじゃねえんだ。
 それなのに、なんでここまでの目に遭うかわからねえよ……。
 くそ、ヤッてる最中にさえあいつが帰って来なければ……」
 戦士は視線を落とし粘ついた声でぶちぶちと言葉を連ねていたが、
 やがて女僧侶の半眼に気付いたように、一旦止めてフウと息を吐き、肩をゆすった。

「……今は何とか食いつないでるよ。酒の飲み過ぎで躰を壊しちまってご覧の有り様だが、
 こんなオレにも仕事を斡旋してくれる親切なヤツがいてな。その紹介で、最近コッチに越してきたんだ。
 ここの街はアイツのおかげで人が集まって仕事にあぶれなくていい。貧民街だがちゃんと屋根のある家に住んでる。
 荷運びや教会の雑用をしたりしてるよ。俺達が育ったような下町の寂れた教会だぜ、ハハ……。
 ……それに、ささやかだが貯金もできてきたんだ」
「そう……お酒は?」
「あ、ああ、前ほどは飲んでない。……やめようとは思ったんだが、やっぱり躰がやめさせてくれなくてね。
 だが今じゃもう嗜む程度さ、支障はない。さっきも言ったろ、貯金ができてるって。
 だ、だから、その……な? やり直さないか? 昔のことは悪かった。謝るよ。俺にはお前が必要なんだ」
「……一緒に逃げた女(ひと)は?」
「あんなアバズレとはとっくに別れたさ。今は独りだ。
 なあ、ここでなら俺達はまたやり直せる。まっとうな生活が送れる。
 俺とお前と子供達で、小さくても幸せな家庭を作ろう」
 戦士はそれきり黙って、女僧侶の返事を待った。
 女僧侶の唇や瞼が時折ピクピクと動き、何かを発しようとはしている。だが、なかなか開く気配はなかった。
 戦士はおそるおそる言った。
「……お、お前さ、もしかしたら、ひょっとして&#8212;&#8212;」
「そうよ」女僧侶は顔を背けた。「私はもう、勇者様のものなの」
「!!&#8212;&#8212;あいつに抱かれたのか……!」
「……ええ」
「ど、どれぐらいだ」
「もう数え切れないぐらいよ……」
「どうし&#8212;&#8212;いや、言うまでもねえか」
 戦士は首を振った。
「あいつもお前のこと好きだったからな……そりゃそうだよな、ハハ……。
 ……どうせお前もあいつの気持ちには気付いてたんだろ?」
 女僧侶は答えなかった。

「ち、ちなみによ……どんな風に抱かれてるんだ。どんな体位が好きなんだあいつは?」
 女僧侶は顔を戻し、蔑むような視線を戦士に送った。
 好色そうな表情。
「……そんなこと聞きたいの?」
「あ、ああ、気になるじゃねえかよ。お偉くなったお方の下半身はよ。
 アッチも勇者様気取りなのか? ウハハ」
「あなたとなんか比べものにならないわよ」
と、女僧侶は思わず言い返した。
「もう凄いんだから……いつも五、六回は求めてくるわ。死んじゃうって叫んじゃうぐらい愛してくれるの」
 下卑た笑みが消え、ぐうと詰まる戦士。
「そ、そんなの俺の時だって言ってたじゃねえかよう」
「レベルが違うのよ」
 女僧侶はさらに畳み掛けるように言った。
「アッチも歴戦よ。魔王をたった一人で倒した勇者様よ。並の男なんてまるで勝負にならないわ。
 彼の逞しいチンポでおまんこズポズポされると、もうすっごく気持ちよくて泣いちゃうぐらい蕩けてしまうの。
 おまんこだけじゃない。お口も、後ろの穴も、おっぱいも、何もかも。どこもあの人用に開発されちゃってるわ。
 それにね、その気になれば一日中私を抱くの。知ってる? 本当に起きてから寝るまでセックスだけするのよ。
 子供の面倒は召使いがみてくれるし、食事も運んできてくれるから、何も気にすることがないのよ。
 朝から晩まで裸のまま、欲望の赴くままにお互いを求め合うの。私も勇者様もケダモノみたいになって、
 もう一日中オマンコのことしか考えられなくなって、でも大抵先にへばるのは私で、泣いて許しを乞うんだから。
 それでもやめてくれなくて、狂っちゃうほど全身オマンコ漬けになるのよ。
 でもやっぱり一番は勇者様と愛し合いながら中出しセックス! あなたの雑な愛撫とは比べものにならないわ。
 私を大事にしてくれて、知り尽くして、本当に愛してくれてるから。私もいっぱい愛し返すの。
 あの人にメロメロにされて、メロメロにして、熱い精液を子宮に浴びたら溶けちゃうぐらい気持ちいいの、
 それだけでまた逝っちゃうの」
「も、もうやめてくれ。俺が悪かった」
 戦士は耳を塞いで身悶えた。

 女僧侶は騰がった呼吸を整えると、ため息をついた。
「……ハァ、なんであなたなんかと結婚しちゃったのかしら……。
 初めから彼を選んでおけば、そうすれば私は今頃……」
 これには戦士はカッとなって女僧侶を睨め付けた。
「おい、何を言ってやがる。元はと言えば、お前から誘って来たんだぞ。物欲しそうな目をしてよ。
 キスを済ませた数日後にはもうその口で俺のチンポをしゃぶってたじゃねえか。
 そうか、あの頃からとんだ淫乱女だったんだな。僧侶が聞いて呆れるぜ」
「なによ! あなたが私を好きだって言うから、愛してるって言うから、あなたの性処理を手伝ってあげたのよ!?
 躰が動かなせないから、下の面倒から何から何まで全部私がやって!
 それなのに私と子供を捨てて逃げたのはあなたでしょ!?」
「お前の濡れっぷり乱れっぷりは他の女の比じゃなかったぜ。情が深いと言や聞こえはいいが、
 娼婦も顔負けの男狂いだ。さっきの話しぶりもそうだ、この雌豚女!」
「なによこのクズ、粗チン! あなたが聞きたいって言うから事実を教えてあげたのよ!
 子供の頃からなんにも変わってないわ、悪い悪いって言ってるけど上辺だけ!
 本当に自分が悪いとは考えてない! あなたは肝心な時には逃げる人! 自分が一番かわいいのよ!
 もし本物の責任感があったら、せめて約束ぐらいは守るでしょ!? 親友の約束は守るでしょ!?
 なんで私を抱いたのよ!?
 なんで、私を捨てたのよ……!
 なんで、なんで、どこまでも一緒に連れてってくれなかったのよ……!」
「い、いいように好き放題言ってるがな、お前も同罪なんだぞ」
 脂汗を額に浮かべながら戦士は苦しそうに言った。
「お、俺だけが悪いわけじゃないのは確かだろ……。
 抱いた? まるでお前は俺の意志に従っただけみたいな言い草だな。
 お前は同意したんだ。拒まなかったんだ。俺を選んだんだ。
 どう言い繕おうとも、その事実から逃れられはしないぞ」
「だからそれが気の迷いだったのよっ!」
「なんだとっ!」

 戦士は拳を振り上げて女僧侶に迫った。
 女僧侶は怯えたようにその場にしゃがみ込み、腕でかばった。「やめて!」
 戦士はハッとして立ち止まった。
「す、すまん…………
 こんなことをするつもりじゃ…………」
 戦士はがっくりと肩を落とした。
 今度は彼が溜め息をついた。
「……なんとなくそうだとは思ってたよ……まあ、そうだろうな…………」
 再び沈黙が降りた。
 興奮した空気が再び冷えていく。
「……ねえ、彼に頼んでもっとマシな給金が貰える職に就かない? 私からも彼にお願いするわ」
 戦士は首を振った。
「俺も男だ。こんな姿であいつと会いたくはねえ。
 &#8212;&#8212;もう、あいつとは終わってんだよ…………」
「…………」
「……どうして……こうなっちまったんだろうなあ……」
 戦士は遠い目をした。
「私にもわからないわ…………」
「もうあの頃には……戻れないのか」
「……それは三人で冒険していた頃? それとも、結婚したばかりの頃?」
 戦士はクッと頬を歪ませたが、すぐにその笑みは消えた。
「どっちも戻りてえな……でも一番戻りたいとすれば……三人で遊んでいたあの頃かな…………」
 いつしか二人の頬に熱いものが伝っていた。

「おまえ、あいつのところに帰るのか」
「……ごめんなさい……もう……あなたのところには戻れそうにないわ」
「……そうか。
 ……子供達が俺のことを訊ねたら、無事でやってるとだけ伝えてくれ」
「ええ、あなた……いえ、戦士さんもお元気でね……」
「……おまえもな……」
「さっきは酷いこと言ってごめんなさい……」
「ああ……」
 涙を流しながらそう話し合うと、後は交わす言葉もなく、無言で別々に空き小屋を後にした。
 その後、もう二度と会うことはなかった。

 二人の様子を探りに行かせていた召使いの報告を聞くと、勇者はご苦労と労って下がらせた。
 窓辺に立ちながら美酒を注いだ杯を揺らし、独りごちた。
「仕組ませてもらったよ。お前達のあらぬ噂を流して追い詰めたのも、
 女僧侶が十分に堕ちてから戦士をここにおびき寄せて存在を知らせたのも、すべてはオレの仕業だ。
 だが、魔王を討ち滅ぼすほどの力を持つ俺の逆鱗に触れて、平穏無事な人生を歩めるわけもないだろう?
 男は社会の底辺を這いずるように生き、女は良い暮らしを得たその実、奴隷同然の慰み者。
 仲間を裏切り、使命を忘れ、将来より目先のものに飛びついた愚か者達の結末がこれさ。
 本当は殺してやろうとも考えたんだが、幼い頃からの腐れ縁を死まで追い詰めたら、後味が悪すぎるからな。
 まあこれで一応の気持ちの区切りはついたし、復讐はこれぐらいにしといてやるよ…………」
 外から馬のいななきが聞こえてきた。女僧侶を乗せた馬車が帰ってきたのだろう。
 勇者は口端を歪め、杯を置いた。
「早いな、旧交を温めもしなかったか……それがあいつとおまえの選択ということか。そうか。
 ならせめて温情を与えてやるか。アイツも多少は人生が楽しめるよう取り計らってやろう。
 人間、生活さえ安定すれば、それまでの不運や悲しみなど夢のように忘れてしまうものだしな。
 女僧侶、お前にもたっぷりと褒美をやるぞ、フフフ……」
 次はどんな調教をしてやろうかと頭を巡らせながら、勇者は股間を熱く滾らせ、女が戻ってくるのを楽しみに待つのであった。

 勇者が天寿を全うして王都で一番高い場所に埋葬された時、最も愛されたという寵妾の墓は近くになかった。
 また武功第一と称され勇者の右腕として歴史に名を記した将軍が、その日を境に職を辞して姿を消した。
 ただ、勇者の出身地として有名になった街の教会の墓地に、小さくも立派な墓が三ついつまでも仲良く並んでいたという。

(おしまい)

(ノ*^o^*)ノ あひゃひゃ

こんにちは。
私、もう、心臓が口から飛び出しそうなほどドキドキしました。
恥ずかしかったけど、やはり告白してよかったです。
世の中には、私のような変な性癖の人間が居るっていうことだけでも、みなさんに知っていただければ嬉しいです。

中学になると自分の部屋ができたので、部屋でいろいろな自虐プレイをしました。
身の回りのいろいろな物を、あそこへ挿入しました。
当時まだ珍しかった24色のサインペンを友人から貰ったのですが、それを見ていたら、私の中に何本入るか試してみたくなってしまいました。
はじめは6、7本でつらくなったのですが、何度もしているうちにどんどん数が増えて、最高で15本くらい入りました。

当時、まだびんのコーラが売っていて、家に空き瓶がありました。
びんの途中のくびれているところまで入れました。
入れて何分そのままで耐えられるか、っていうプレイをよくしました。
2時間くらい入れたままでいたこともあります。

その頃はもう生理があったのですが、私はとても量が多いほうでした。
特に量が多い日には必ずこの挿入プレイをしました。
もう、あそこの周りは血まみれになって、それはすごい光景でした。

私の部屋は1階で、通りに面していたので、よく夜中に窓から外へ抜け出しました。
近所の公園でオナニーをするためです。
私には露出をする勇気はありません。
でも野外でオナニーすると、とても感じますよね。

私はいつも公園の木の茂みに隠れてオナニーしました。
もし誰かに見つかったら大変ですし、やはり男の人は恐いです。
だからもう、野外オナニーは中学生の私にとっては、ドキドキでした。
でも、しているうちにエスカレートして、服を脱いで裸でするようになりました。

夏は蚊や虫が多くてだめです。
それに人も多くて、いくら茂みの中に隠れていても近くに人が来ると恐くてだめでした。
それに比べて雨の日や冬の寒い日は、人に見つかる心配も少なくてオナニーに集中できるので好きでした。

雨の日に傘もささないで野外でオナニーをしました。
雨の日は裸より服を着たままのほうが感じるんです。
雨で服がずぶ濡れになります。
これがみじめで、とてもいいんです。
台風が来て大雨が降ると、いてもたってもいられなくなって公園へ行って全身ずぶ濡れオナニーで感じました。

近所の公園は、冬は木の葉が落ちてしまって茂みがなくなるので、困ります。
そこで私は、ほかの公園を求めて自宅の周辺を必死に探しました。
歩いて20分くらいのところに大きな公園があるのですが、そこには死角になるような場所がたくさんあって、私のプレイに最適でした。
この公園は、今でもよく自虐プレイに使っています。
ここが私の本拠地になりました。

この公園のおかげで、冬でも野外オナニーができるようになりました。
冬の野外オナニーをするようになって、私って本当に自虐魔ねって思いました。
季節がいい時の野外オナニーより、冬の寒い夜に裸になってオナニーをするほうが、寒くて、つらくて、感じてしまうからです。

冬の寒い雨の日には、もっと感じました。
下着姿でずぶ濡れになって震えながら、地面を這いつくばって何度も果てました。
裸より下着姿のほうがよかったです。
下着がずぶ濡れの泥だらけになって、とってもみじめな感じがするからです。
たいてい、パンツとキャミだけで足はミュールとかです。
あとスリップってご存知ですよね。
最近使わなくなりましたけど、私はこのプレイには今も良く使っています。

スリップはレースや花柄が付いていて可愛いし、薄くって下着のようでワンピのようで、とてもエッチな感じがします。
このスリップにパンツだけの姿で、ずぶ濡れの泥だらけになって寒さに震えながらオナニーをします。
この寒さに耐える自虐プレイがあまりにも好きで、もう自分で自分をコントロールできないくらいに感じてしまいます。
今でも一番好きなプレイです。
私が自虐プレイのとりこになった一番の原因です。

高校生になると、自虐はまた一層エスカレートしました。
でも、長くなりすぎますので、この続きは改めて書かせていただきます。

最後にちょっとだけ。
今でも真冬の野外自虐はしています。
相変わらず私の一番好きな自虐プレイです。

去年は夜に、パンツにミニスリップにミュールという姿になって、5時間も公園の林の中で震え続けました。
今は自虐プレイ中のオナニーは禁止にしていますので、ただただ5時間、寒さに苦しみ続けました。
身体は冷え切って、最後の1時間は意識がモウロウとして呼吸するのもやっとでした。

帰り道は、真夜中で誰にも会いませんでしたが、真っ直ぐに歩くこともできなくて、とても危なかったと思います。
頭痛と嘔吐で3日間、苦しみました。
でも、そんな思いをしても最高の充実感が得られますし、もっともっとしたいと思ってしまいます。
もう、本当に私っておかしいですよね。
こんな私をもらってくれるのは、健太君くらいでしょうか。

ガゼット

あけましておめでとう。
たまには投稿してみる。

メル友とセックスしました。

おれ(ドラム缶)
24歳
零細建築会社経営
都内在住 実家千葉
顔 普通
体格 ムチムチ、ドラム缶体系

おれの仲間(しんや)
24歳
東大卒業後→一流企業に就職→脱サラトレーダー
千葉在住
顔 ピカソ似 ヒライケン似
体格 やせのっぽ
自称 性の探究者

ニコ(仮)
18歳
千葉在住
高校3年
顔  大後寿々花似
体格 ちびで細いAかBかぷ

友子(仮)
18歳
千葉在住
高校3年
顔 普通、忘れた。
体格 背がでかい。

出会ったきっかけは、まぁあれだ、出会い系ってやつだ。
しんやと友子が連絡してて、じゃぁWデートって流れ。

彼女たちは車で2時間くらいに住んでいて、
最初はjk!jk!なんて勇んでたけど、会ってみたら二人とも田舎の学校のせいか、黒髪で中学生みたいなルックス。
飲みに行こうと目論んでいたおれたちは出鼻くじかれた感じ。
仕方ないので、車に乗せてドライブに行くことに…
運転おれ 助手席ニコ
後ろにしんやと友子

で、その日は星を見に行ってバイバイ。

帰りの車

「確かにおれ年下好きだけど、あれは犯罪。」
って言ったら、
「そんなこと無いよ、友子はああ見えてエロエロだかんねww」
「まじ?!中学生みたいじゃん?!」
「これ見てみ」
て携帯渡された。
友子とのハメ撮りだった。
けど違和感がある。なんか違う。
普通のハメ撮りとの違いに気づいた。

正直、ひいた。
こいつ…いたいけな少女のアナル開発してやがった。
「すげーべww」
「いや、無いわ…おまえ犯罪だよこれは…」
「ニコだってこんなんすぐできるよ。10代はキツキツよ?」

なんて話をしてたら、しんやに友子からメールが来た。

「おい、ニコがドラム缶とメールしたいってよ!」
「おまえが行かないなら、ニコも食っていい?笑」
こいつとSEXなんかさせたら、人生狂う。
ニコの笑顔がよぎって、なんか兄的な気持ちだった。
「いや、おれがするから。」
っていってニコの番号とメアドをきいた。

次の日から、ニコとメールがはじまった。

最初は、当たり障り無い内容だったのが、就職の悩みとか、家族の話とか、恋話とか、V系が好きとか、いろんな話をした。

はじめは1日1通だったメールがガンガン増えてきて、仕事の合間もメールをしてた。

2ヵ月ぐらいして、おれはニコが好きになっていた。
それも日に日に。

日曜日仕事で、そっちに行くから時間あれば会えないか?って聞いたら、向こうもぜひ会いたいって言ってくれた。
もちろん仕事なんて嘘。基本は都内だし。

で、ニコに会った。
久しぶりに見た彼女は少し成長した感じがした。
ひとなつっこい笑顔は相変わらず変わらないけど。

おれたちは食事をしてから、薄暗くなった海にいった。
そこで告白をした。
気持ちをそのまま伝えたら、彼女泣きながらウンって言ってくれた。
本当にうれしかった。

それから、なかなか会えないけど、毎日メールしたり電話したり、充実した生活をしていた。

で、久しぶりに時間ができてデートをした。
もちろんSEXする気満点。

でもできなかった。拒否られた。

次のデートでも拒否られた。
死のうかと思った。

その次のデートで、はできた!!

処女とするなんてそれこそ高校のとき以来だった。すっげーきついのね。
痛くて泣いてたけど、鬼畜心に灯がついてガンガン突いてやった。

セックスしてからは、メールも電話もめんどくさくなって、おれが会いたいときに会いに行く感じになった。

あけおめーるとか来たけど、めんどいから無視
当然、クリスマスも無視

で、これ書くのもめんどくさくなってきt

トラック運転手

すみません。誤爆です。
実は近親スレから誘導されて見に来ました。
実は俺も姉と関係を持って約1年になる野郎です。

きっかけ
2003年のクリスマスに姉から告白され初キス
2004年の成人の日に初H
2004年の4月から同棲スタート

それでは書かせてもらいます。
何分1年近く前の話なので、詳しい会話の内容は覚えていないので、その辺はご容赦を…、
2003年12月中旬…、
仕事で地方を走っていた時…、
姉「今度いつこっちに帰って来れる?」
俺『…24日の夕方には…』

姉「本当に!?じゃ、その晩会えない?」
俺『別にいいけど…、○○はその晩用事とか無いの?その日は世間では…』
姉「あの…それは嫌味ですか?」
ここ4?5年、姉ちゃんの男関係の話は聞いた事無かったです。
姉は弟の俺が言うのも変なんですけど、黒髪でロングヘアーが似合う綺麗系で街を歩いていると、声を掛けられるのは当たり前らしく、
今でも、家に帰ってくると、夜のお仕事のスカウトマンの名刺を大量に持って帰ってきます…。

俺『…いえ、そういうわけでは…』
姉「じゃ戻ってきたら、連絡入れてね」
俺『…入れてねって、あのー勝手に話が進んでいるますが…』
姉「…○○○は、その日何か用事あるの?」
俺『…ええ、独身男としては色々と…』
姉「…色々とあるの…?」
この時の姉ちゃんの声が電話口からでも分かるくらい寂しそうでした…。
こうなると俺は姉ちゃんには逆らえない…。
俺『その日は、空けておくから大丈夫だよ!!』
姉「本当にー、本当にその日、大丈夫?」
俺『…うん。大丈夫だよ!!』

それから数日後の12月24日…、
俺『…帰ってきたよ』
姉「お疲れさま。私の家で夕飯用意してるよ」
 ピンポーン
姉「…はーい、」
俺『○○○だけど、』
姉「おかえり」
俺『ただいま』
…ただいまって俺ん家じゃないんだけどな…、
姉「お風呂沸いてるから入っておいでよ…」
俺『ああ…、うん…』
この時点で姉ちゃんの様子が普段に比べると少しおかしかったです。
普段の姉ちゃんなら、
姉「汗でくさいから風呂に入ってきな!!」
突き放した言い方しそうなのにとても優しい言い方でした。

彼女も居ないかわいそうな弟のために優しくしてくれてんのかな…くらいに思っていました。
当時の俺は彼女に振られて2年近く経っていて、地元に帰ってきた時には姉ちゃんの家によく世話になっていました。
俺は風呂から上がると、姉ちゃんが用意してくれた部屋着に着替えて部屋に戻ると、そこにはチキンやパスタが並びクリスマスの雰囲気がありました。
姉「…姉ちゃん、がんばっちゃったー」
俺『…うん、頑張ったな…、すげーうまそー』
姉「冷めないうちに食べな!!」

首を少し右に傾けながら、俺の皿に取り分けてくれる。
俺は皿を受け取って、姉ちゃんの手料理を堪能していると…
姉「…おいしい?」
また、首を少し右に傾けながら聞いてきます。
俺『すげーおいしいよ。特にこのロールキャベツなんか、すげーうまい!!田舎の母ちゃんが作ったみたいだ!!』
姉「…やっぱ分かる?これね、母ちゃんに作り方聞いたんだよ。○○○好きだったもんね…」
俺『本当にー、わざわざ聞いたの?』
姉「そうだよ。この日のためにね…」
俺『…○○、ありがとうな…』

俺は姉ちゃんの優しさに感動しながら、ロールキャベツを口いっぱいに頬張っていると、
姉「あああー、やっぱりダメだ!!」
急に大きな声を出す姉ちゃん。
俺『えっ!?何!?』
姉「…あのね、○○○は姉ちゃんの事どう思う?」
俺『…はっ!?どう思うって?』
姉「姉ちゃんは○○○の事が好きなの…」
俺『…好き?姉ちゃんが?俺の事を…???』
いきなりの姉ちゃんからの告白でした。

姉「…うん。弟としてじゃないよ…、男として好きって事だよ…」
その時ほど人生で動揺した事は無かったです。
実は今まで付き合った女性と別れてきた原因は姉ちゃんだったからです。
いいなって女性が目の前に現われても、どこかで姉ちゃんと比べてしまい、結局長続きせずに終わってしまう恋愛を続けていました。
姉ちゃんは、綺麗で優しくって、俺にとって姉ちゃんは理想の女性だったのです。

でも、姉ちゃんと俺は血が繋がっていて、俺はギリギリの線で一歩踏み止まっていました…。
その理想の女性である姉ちゃんが、俺の事を好きと言ってくれてます。
でも、俺の中で何かが今一歩引っ掛かります。
多分、今思うと両親に申し訳ないという気持ちがあったんだろうな…。
俺達が愛し合えば孫の顔が永遠に見る事が出来なくなるんだから…。
姉「姉ちゃんはね、○○○の事をずーと前から好きだったの…」
俺『…ずーと前から?』

姉「姉ちゃんが大学入るために家を出るって言った事覚えてる?」
俺『…うん。覚えてるよ…』
姉「本当はね、大学なんて家からも通おうと思えば通えた距離だったんだよ…」
俺『…それならどうして?』
姉「…家に居ると、どうしても○○○と顔を合わせるよね?」
俺『そりゃー同じ家に住んでれば合わすよ…』
姉「…それが当時の私には堪えられなかったのよ」
俺『…どうして?』
姉「…その頃から、姉ちゃん○○○の事が好きで好きでどうしようもなくて、でも姉弟だからどうにもならなくて…」

俺『・・・・・・』
姉「…これ以上一緒に住んでいたら、自分の気持ちが抑えられなくなると思って、お父さんに無理言って1人住まいを始めたんだよ…」
俺『…そんな前から…』
姉「…うん。それからは忙しく過ごしてたから、○○○の事も忘れかけてたんだよ。でも、○○○が高校を卒業して就職でこっちに出てきた時に顔を見たら、また気持ちが復活してまだ○○○の事が好きって気付いてからは、今までずっと悩んでて…」
と言って姉ちゃんが泣きだしました。

姉「…だから…、…だから今日、○○○に会えたらこの気持ちを伝えようと…」
俺『…うん』
姉「…ごめんね○○○。姉ちゃんのこんな気持ち迷惑だよね…」
俺『・・・・・・』
姉「…ごめんね…、ごめんね…」
…謝り続ける姉ちゃん。
俺にはどうする事も出来なかった…。
暫らくの沈黙のあと…、
姉「…せっかくのご飯が冷めちゃうよね!もうこの話はなし!!ご飯食べよ…」
俺『…姉ちゃん、』
姉「・・・・・・」
姉ちゃんは返事もせず、黙って目の前のおかずを口に運んでいました。

俺も黙って食事を始めてると…、姉ちゃんが“ガバッ”と立ち上がって、台所に行ってしまいました。
俺はその様子を目で追っていると、部屋の間に仕切られたカーテンの隙間から、流し台に立ち肩を震わせて泣いている姉ちゃんの姿が見えました。
その姿を見た俺は、姉ちゃんが俺の事をどれほど苦しかったのか想像ができ、気付いたときには姉ちゃんの体を後ろから抱き締めていました。
姉「…○○○?」
姉ちゃんは前を向いたまま俺の名前を呼び、抱き締めている俺の手に自分の手を重ねてきました。

俺『…○○』
姉「…なに?」
俺『俺も○○の事好きだ!!』
姉「えっ!?…うそっ?」
俺『うそじゃない!!ずっと○○の事が好きだった!!』
姉「…本当に?」
俺『ああ…、でもこんな気持ちを○○に伝えても迷惑だと思うと思ってずっと黙ってた…』
姉「…うっ、……うっ…、うっ……」
俺『でも、○○の気持ちを聞いて俺の気持ちも、はっきりした!!』
姉「…うっぐ、……うっ…、うっぐ……」
俺『…○○、こっち向いて…』
俺は姉ちゃんの肩に手を回して、姉ちゃんの体を俺の正面に向ける。
俺『…俺、○○の事が好きだ!!俺と付き合ってくれ!!』

姉「…い、いいの?」
俺『ああ…』
姉「…ほ、本当に私でいいの?○○○…?」
姉ちゃんは流れる泪を手で押さえる事無く、潤んだ瞳で聞いてきます…。
俺『…うん。○○じゃなければイヤだ!!今の俺には、○○以外は考えられない!!」
俺は姉ちゃんの目を真っすぐ見て答えると、
姉「○○○?!!」
俺の背中というか腰の辺りに手を回して抱きつき、俺の胸の中に飛び込んで大声を上げて泣いています。
泣いている姉ちゃんの頭を撫でて暫らくすると、ひくひくさせていた肩の動きも収まり、姉ちゃんが落ち着いたように思っていたら急に乳首の辺りに激痛が走ります。

俺『うおっ!?』
…正直、激痛というよりかは感じたというか…、
俺『…○○?』
姉「えへへへ…、摘んじゃった!?」
と言いながら、目に泪を溜めながら俺の顔を見上げています。
俺『…摘んじゃったって?結構…』
姉「…うん?結構…なに?」
そう言いながら、姉ちゃんが俺の顔を覗き込んできます。
その顔は一生忘れられないほどの可愛らしさで、俺は姉ちゃんの両脇に手を入れて体を持ち上げると、自分の身体ごと反転させて姉ちゃんを台所のテーブルの上に腰掛けさせます。

姉「キャ…、…んっ、もう…」
俺『○○は軽いな…』
姉「…そんな事ないもん。最近太ったもん!!」
口を尖らせながら言ってくる姉ちゃん。
俺はその尖らせている口に、不意を突いて自分の口を合わせました。
姉「あっ…」
突然の出来事に驚いている姉ちゃん…。
俺はしてやったりの顔で、
俺『…○○、ごちそうさま!!』
と言うと、姉ちゃんは俯いたまま顔を上げません。
俺は調子に乗ってやり過ぎたかなっと後悔していたら、姉ちゃんが俺の体に目がけて飛び乗ってきました。
え?と、体勢で言うと姉ちゃんが俺の首に手を回し、足は膝の裏辺りを俺が抱えている格好…、つまり“駅弁スタイル”です。

俺『…○○、なにこれ?』
姉「○○○が私の事を支えてくれないと私、落ちちゃうよ…」
俺『大丈夫だよ!!普段仕事で何10tの荷物扱ってるって思ってんの?それに比べれば、○○は軽い、軽い…』
姉「…それは違うよ。これから10年でも20年でも私を支えていってね!!って意味だからね!!」
姉ちゃんの言葉の意味は重たかった…。
そうだよな、姉弟が付き合っていくって事は普通のカップルの恋愛よりも重たいんだよな…、と姉ちゃんに気付かされました。

それでも、
俺『…やっぱり大丈夫だよ!!こうやって○○を抱き抱えてても俺、○○の事、苦痛に感じないもん。』
その時の俺の正直な気持ちでした…。
そして、それは今でも変わっていません。
姉「…ありがとう○○○。やっぱり姉ちゃんの思った通りの人だよ…」
と言い終わらない内に、首に回した手に力が入ったと思ったら、姉ちゃんの体が起き上がり、俺の唇に姉ちゃんの唇が重なりました。
姉ちゃんは首の角度を変えながら色々な方向から俺の唇を攻め、俺もその攻撃に対抗していると、俺の歯を姉ちゃんの舌がノックしてお伺いを立てています。

俺は歯を広げ、姉ちゃんの舌の侵入を迎え入れました。姉ちゃんの舌は、俺の口の中のあらゆる所を探索し、俺は今でも姉ちゃんに探索され続けられています。
興奮してきた姉ちゃんは、首に回していた手を俺の髪の毛や頬に当てて、抱き抱えてている体のバランスが悪くなりだしています。
俺は片手で姉ちゃんの体を抱え上げ、もう片方の手で姉ちゃんの背中を支えながらバランスを取り続けています。
そして姉ちゃんの探索が終わると、姉ちゃんは再び台所のテーブルの上に座り直し、
姉「○○○とキスしちゃった…」
と首を右に傾けながら、俺の顔を覗き込んできます。この首を傾ける仕草は、今でもたまにして俺が姉ちゃんの仕草の中で、1番好きな仕草です…。

お互い照れながら、おでこをくっつけながら見つめ合っていると…、
姉「…あっ!?忘れてた!!」
急に何かを思い出したように大声を張り上げる姉ちゃん。
俺『…な、何?どうした?』
姉「…ごめ?ん○○○。姉ちゃん、ケーキ買ってくるの忘れてた…」
この甘ったるい雰囲気がぶち壊しです。
今、ケーキの事なんてどうでもいいのに…、と考えていると…、
俺『…あっ?そう言えばケーキ…』
姉「…ケーキがどうかしたの?」
俺『ここに来る途中に買ってあったんだ…』
姉「ええ?、…で、そのケーキは?」
俺『…車の中にある…』

姉「もう?、取ってらっしゃい!!」
俺『…うん。じゃ、取ってくるよ…』
そう言って玄関で靴に履き換えていると、
姉「…○○○?、ん?」
口を尖らせながら姉ちゃんがキスをせがんできます。
俺『…ったく、ほいっ』
と言って“チュ”として車の中のケーキを取りに向かいました。

ケーキを取りに行ったあとは、姉ちゃんとこれからの先の事。両親には説明するのかという事。
等々話し合い、その晩は過ぎました。
それから姉ちゃんと結ばれたのは半月後。
一緒に暮らし始めたのが3ヵ月後です。
昨夜姉ちゃんに仕事の内容を聞いてみたんだけど、イマイチ理解出来なかった。
パソコンを使う仕事なのは分かったんだけど、仕事によってはウィンドウズよりマックの方が…云々…。
俺も仕事の連絡用にノートパソコンを持たされてるけど、今だにキーボードは画面見ながら右手の人差し指だけだし、画面も見ずに両手を駆使している人間には感服致します。
では、ノシ…

2004年1月…
会社の人間ドックに合わせて自分の所属している地元に戻ります。
人間ドックは家から離れた病院で行なわれ、その病院は実家に近いため、毎回前日の晩から実家にお世話になっていました。
実家に着いて、のんびりテレビを見ていると、
母「○○○?、夕飯食べな…」
俺『もうちょっと、あとから…』
次の日の人間ドックのため、夜9:00から絶食なのでギリギリまで食事を遅らせようと考える幼稚な俺…(W

母「そういえば、○○も今晩来るって…」
俺『…えっ!?』
母「仕事の打ち合せが終わったら来るって、夕方に電話あったよ…」
俺『そ、そう…』
姉ちゃんとはクリスマスに告白をして以来、電話で話す事はあっても、
お互い仕事や用事で都合が付かず、会うのはそれ以来でした。
俺は姉ちゃんが来ると聞いて、ある決意をしました。
それまでも姉ちゃんとは何度か話し合っていたけど、両親にいつ話そうかという事でした。
それまでは、なかなか勇気も出せず時間だけが過ぎていき、答えだけが先延ばしになっていた事でした。

そして、俺が遅目の夕飯を食べていると…、
姉「ただいま?」
母「遅かったね…」
玄関の方で母娘の会話が聞こえてきます。
母「○○○が食べているから、姉ちゃんも一緒に食べなさい…」
姉「はーい…」
台所に姉ちゃんが入って来ます。
俺『…おかえり、』
姉「…ただいま、○○○来てたんだ…」
俺『…って、昨日電話で言ったよね?実家に行くって…』
姉「うん。だから来た!!」

首を右に傾けながら、俺の正面に座った姉ちゃんは、俺の顔を覗き込みながら嬉しそうな顔をして夕飯を食べています…。
(この笑顔で飯が何杯でも食えるぞ!!)
俺『○○…、』
姉「…ん?なに…?」
俺『今晩、親父と母ちゃんに言おうと思うんだけど…』
姉「…えっ!?」
俺『せっかく○○も帰ってるわけだし、一緒に言おうよ…』
姉「…うん…、」

俺『認めてもらえないかもしれないし、怒られて勘当されるかもしれないけど、言うべき人には言っとかないと…』
姉「…分かった、○○○の言う通りにする…」
そして夕飯を食べ終わった俺達は…、
俺『親父と母ちゃんに話があるんだけど…』
居間でテレビを見ていた2人を和室に来てもらい、俺から切り出した…。
俺『俺、○○と付き合いたい!!それを認めて欲しい!!』
父「・・・・・・」
母「○○○本気なの?」

俺『ああ!!俺は、○○以外は考えられない!!』
父「・・・・・・」
母「それが、どういう事か分かってるの?」
俺『…分かってるよ。』
母「○○とじゃ、結婚も出来ないし、子供も作れないよ。それに世間の目もあるし…」
姉「全部分かってる!!それでも、私も○○○とやっていきたいの!!」
俺『俺達が言っている事は、すごい親不孝な事だと思う。
親父や母ちゃんには、孫を抱かせてあげられないし、
周りからも変な目で見られると思う。でも俺には○○じゃないとダメなんだ!!』

母「…○○も、そうなの?」
姉「…うん。ごめんね、お母さん…」
その時には、母ちゃんも姉ちゃんも泪を流しながら話してた…。
父「○○○…」
最初から腕組みをして黙っていた親父が、急に話し始めました…、
父「○○の事、そんなに好きか?」
俺『…うん。』
父「…そうか、」
と言ったきり、また黙ってしまった…。
その間、10?15分ほどだったと思う。すごい長く感じた。やがて…、

父「お前はもう立派な大人だ。そのお前が決めたんなら、父さんからは何も言う事はない。
敢えて言うなら、○○を泣かすなよ…」
と言い残して、部屋を出て寝室に籠もってしまった…。
母「…本当はね、お父さんもお母さんもあなた達の事、気付いてたの…」
俺『…えっ!?』
母「…前にね、姉ちゃんにお見合いの話があったの…」
俺『それ、知らないよ…、』

母「その時に姉ちゃんは写真も見ずに断って、○○○にはお見合いの事は言うなって言ったの…、姉ちゃん覚えてる…?」
姉「…うん。覚えてる…」
母「…お母さん達、思ったの…、○○○に知られたくないって事は…、もしかしてって…」
俺『・・・・・・』
姉「…ごめんね、お母さん…」
母「それにお母さんは、もっと前から姉ちゃんが○○○の事好きなんじゃないかって、気付いてたから…」
俺『…えっ!?いつから…』

母「○○○が中学くらいの時からだよ。○○○は、気付かなかったの…?」
俺『全然…』
母「本当にー?お父さんでさえ、姉ちゃんの様子がおかしいって当時、言ってたのに…」
俺『まったく、気付かなかった…』
母「…姉ちゃん。本当にこんな鈍感な男でいいの?」
俺『鈍感って…』
姉「…だから、私じゃないとダメだと思わない?」
母「それもそうだね…、不束な息子ですが面倒見てやってくれます…?」
姉「それは十分承知しています…」

俺『…なんか、おかしくねーか?』
俺の意気込んだ決意は、予想とは少し違ったけど、実を結んだ結果となりました…。
今では、両親も普通に息子夫婦のように俺達に接してくれて、たまに冗談っぽく…、
父「お前達の孫が抱けんのなら、金出して若い姉ちゃんでも抱きに行こうかな…」
なんて、DQNな事言って母ちゃんに怒られています。
それでも、俺達の関係が親不孝な事には変わりはないので、いつか親父が仕事を引退したらまた4人で暮らそうと、姉ちゃんと話し合っています…。
それが俺達、姉弟の親孝行だと思っています。

俺『もしもーし、○○?』
姉「どーした?」
俺『俺って芸能人に例えると誰似?』
姉「…急にどうしたん?頭でも打ったの?」
俺『…いや、ある所でそういう話題になってて…』
姉「ふ?ん…、姉ちゃんが思うに○○○はね…、」
俺『ふん・ふん…』
姉「ガオシルバー…」(←多分こう書くと思う)
俺『がおしるばー?』
姉「…そっ!!ガオシルバー」
俺『…あのー、それは、どこの国の人ですか…?』
姉「えっ?○○○は、ガオシルバー知らないの?」
俺『…はい、知らないです…』

姉「○○○はね、ガオシルバーを2回りほど大きくして、10才ほど老けた感じ…」
俺『…老けた感じって…、』
姉「…それじゃ私は?」
俺『…なにが?』
姉「…私に似てると思う芸能人』
俺『○○は、あの人だよ、テレビ朝日の丸山アナ…』
姉「…は?丸山アナ?似てないよー、それに名前間違ってるよ、丸山じゃなくて丸川だよ、丸山はゴルフだよ…」
俺『…そうだっけ?それよりもがおしるばーって誰?』
姉「教えなーい、家に帰って来たら、教えてあげるよ…、だから早く帰って来てね!!」
ガオシルバーなんて分かんねーよ…、

テレビ朝日の女子アナをググってみたら、勘違いしてた…。
俺が似てると思っていたのは丸川珠代アナではなく、武内絵美アナだった…。
あの、眉間にしわ寄せてご飯を食べる武内アナ、あのしわが姉ちゃんがふてくされた時に出るしわや表情がそっくり…。

ここでの姉ちゃんの名前は【絵美】とさせて頂きます。
俺の名前ですが、玉山鉄二さんの名前を使用させて貰うと訴えられ、その場合、確実に敗訴は確定ですので【鉄三】とさせて頂きます。
この横棒1本には、色々な意味を込めさせて貰いました。
スレ住人のみなさん、これでいかがでしょうか?

2004年1月、成人の日の前日…、
昼過ぎに人間ドックを無事に済ませ、再び実家に戻ってきた俺は母ちゃんが用意してくれた食事を食べます…。
俺『…母ちゃん』
母「…なに?」
俺『親父は?』
母「絵美と一緒に、朝から出掛けたよ…」
俺『絵美と…?』
母「…うん。朝、早く起きたと思ったら絵美を起こして、どっかに連れてったよ…」
俺『ふ?ん…』
母「な?に?彼女奪われて心配なの…?」
俺『…な、何言ってんだ!!アホか…』

母「あははは…、ムキになる所が、ますます…」
俺『別にそんなんじゃ…』
母「…分かった、分かった…、それじゃご飯食べ終わったら、私達も出掛けようか?」
俺『…どこに?』
母「ダイ○ー…」
俺『買い物かよ…』
母「荷物持ち、させてあげるから…」
俺『…うん、いいけど…』
俺の運転で母ちゃんの買い物に付き合って、大量な食材を持たされて帰って来ると、親父と姉ちゃんが戻っていました…。

俺『ただいま…』
姉「おかえり、またいっぱい買ってきたね…」
俺「だって母ちゃん、俺が一緒だと思って、いっぱい買いまくってさ…」
母「当たり前よ…、何のための丈夫な体だと思ってんの?鉄三の丈夫な体は、母さんの荷物持ちのためなのよ…」
俺『はいはい…、それで絵美は、親父と一緒にどこ行ってたの?』
姉「あのね、お父さんとね…」
姉ちゃんが言い掛けると、横から親父が…、
父「…未熟なお前には、教えれん…」
居間でテレビを見ていた親父が口を挟んできました…。

俺『何だとー?』
父「それは絵美と父さんだけの秘密だからだ…」
俺『…はあ?』
今、思い出しても恥ずかしいのですが、この時、ちょっとだけ親父に妬いていました…。
姉「…あ、あのね、私達も買い物に行ってただけだよ…」
慌ててフォローを入れる姉ちゃん…。
その姿が余計に腹が立つ。
父「…何、慌ててんだ?」
…この、余裕ぶっこいた親父の態度も腹が立つ。
恥ずかしながら、親父に嫉妬してブチ切れたDQNな俺は…、
俺『…俺、用事あるから帰る…』
…と実家を飛び出し、車で自宅の方向に走りだしました…。

途中、何度か姉ちゃんや母ちゃんから携帯に電話が入ってきましたが、
無視し続けて(ここでもかなりアホな俺…w)、仲間を呼び出して、その日は夜遅くまで飲み明かしました…。
今、思い出しても恥ずかしい行動の数々…。
夜中の2:00過ぎに仲間を送って自宅に戻ってくると…、
姉「…あっ、おかえり…」
俺『…何やってんの?こんな所で…』
姉ちゃんが俺のマンションの駐車場の前に立っていました。

姉「…鉄ちゃん、待ってたんだぞー!!」
俺「…待ってたって、こんな寒い中1人で?』
姉「…だって急にいなくって、電話掛けても出ないし、心配で気になって来てみたら、家に戻ってないし…」
俺『いつから、ここに居たの…?』
姉「…7時くらいから…」
(…7時って、5時間以上もこんな寒い中、1人で立っていたのか…)
俺は、余計な心配を掛けさせて姉ちゃんに、申し訳ない事をした気持ちが出てきました…。

俺『…絵美…』
俺が姉ちゃんの前に手を差し伸べると、俺の手を握り返してくれました。
姉ちゃんの手に俺の手が触れると…、
(…すごい冷たい、)
相当な時間、俺の帰りを待ってくれてたのが、よく分かりました…。
俺『ごめんな…、』
そう言って、握った手を引き寄せて姉ちゃんの体を抱きしめます…。
俺の腕の中で姉ちゃんは小さい体を震わせています。

姉ちゃんは俺の胸に顔を埋め、腰に手を回してきます…。
姉「…鉄ちゃんの体、暖ったかいよ…」
腰に回している姉ちゃんの手を握り、俺はこの時に誓いました…。
“何があっても、この手だけは絶対に離さない!!”って…、
俺『…絵美…』
姉「…ん?」
俺『…家まで、送ろうか?
姉「・・・・・・」
俺『…それとも、部屋に来るか?』
姉ちゃんは俺の胸から顔を離し、俺の顔を見上げて…、
姉「…鉄ちゃんの部屋に行きたい…」
と首を少し傾けながら言って、腕に絡み付いてきました。

俺『…いいよ、行こ!!』
部屋に入ると…、
姉「…初めて来たよ、鉄ちゃんの部屋…」
俺『…そんな事ないだろ?ここに引っ越した時、手伝いに来てくれたよな…』
姉「…だって、あの時は、まだ家具とか何にも無かったし…、」
俺『…で、どう?』
姉「…どう?って何が?」
俺『…初めて入った、俺の部屋の感想?』
姉「う?ん、男の1人住まいにしては、結構片付いてんね。」
俺『…そっか?あまり家に居ないから、部屋が汚れる暇がないんじゃない…』

姉「…ふ?ん、本当は誰かに掃除させてんじゃないの??」
俺『…いねーよ、そんなの…』
姉「ふふふ…、分かってるよ?、鉄ちゃんは、そんなに器用じゃないもんね…」
俺『…ったく、親子揃って俺をからかって…』
姉「…あっ、ごめんごめん…、」
俺『…別にいいけどさ、それより、体、冷えてない?』
姉「んー、ちょっと…」

俺『…じゃ、待ってな、風呂入れてくるから…』
姉「いいの…?」
俺『…着てた服は、洗濯機の中に入れといて。洗っといてやるから…』
姉「ありがとう…」
姉ちゃんの“ありがとう…”という言葉に浸りながら、洗濯機のスイッチを押します。
暫らくして、姉ちゃんが風呂の中から…、
姉「鉄ちゃんー!!鉄ちゃんー!!」
俺を呼んでる声がします…、
俺『…どうした?』
…と尋ねると、
姉「…私、着替えが無いんだけど…」
俺『…えっ!?』
姉「私が着られるような服ある?」

姉ちゃんに着させる服がない…、
姉「…もう少ししたら、風呂から上がるから用意しておいてね…」
俺『…わ、分かった』
急いでたんすを開けて服を探しますが、身長で30?、体重で俺の半分の姉ちゃんの体に合うサイズの服が
俺の部屋にあるはずもなく、姉ちゃんが着ていた服は洗濯機で水と洗剤にかき回されています…。
仕方が無いので、俺のスウェトで我慢して貰うことにしました…。

俺『…絵美、ここに置いとくね。ちょっと大きいけど我慢してな…』
風呂の中の姉ちゃんに声を掛けると、
姉「ありがとね、鉄ちゃん…」
風呂場の前に着替えを置いて、姉ちゃんが出てくるのを待っていると…、
姉「…鉄ちゃん、これちょっと…」
と言いながら、姉ちゃんが、恥ずかしそうにモジモジしています。
姉「…大きいよ、これ…」
上着の裾が姉ちゃんの膝を隠しています…。

俺『あれ?下は…?』
上下揃いのスウェトが、姉ちゃんは上着だけしか着ていません…。
姉「…ん、ちょっと履いてみたんだけど、大き過ぎて引きずるからやめた…」
俺『…やめたって、それじゃ下は…』
姉「ん…、何も履いてない…」
俺『えっ!?』
姉「…だって洗濯しちゃったんでしょ?じゃ、履く下着ないよ………ねっ?」
俺『…ごめん、後先考えずに洗濯しちゃって…』

姉「部屋の中は暖房効いてるし、大丈夫だから…」
俺『…そう。それじゃ、風呂入ってくるよ…』
姉「うん、いってらっしゃい…」
俺『風呂から出てきたら家まで送ってくからさ、それまでテレビでも見ながら待ってて…』
姉「分かった………、」
風呂から出てくると、姉ちゃんはソファの上で寝ていました…。
姉ちゃんを起こさないように抱き上げ、寝室のベットに寝かせ…、
(明日の朝に送ってくか…)
翌日は、俺も姉ちゃんも仕事が休み(成人の日)だったので、ゆっくり寝ることにしました。

姉ちゃんを寝室で寝かせ、俺はソファの上で寝ることにして毛布に包まって寝始めると…、
姉「…鉄ちゃん、起きてる…?」
姉ちゃんが俺の様子を見に来ました…。
俺『…まだ、起きてるよ。どうした?』
姉「…ん、なんか1人で寝てるのが怖くなって…」
俺『大丈夫か?』
姉「…ううん、一緒に寝てくれない?」
俺『えっ、一緒に?』
姉「………いや?」
俺『…いや、じゃないけど、ちょっと…』
姉「…なに?」
俺『……恥ずかしい、』

姉「…実は、私もちょっと恥ずかしい…。でも、鉄ちゃんと一緒に寝たいよ…」
上目遣いで言われると、俺は姉ちゃんの手を引いて一緒に寝室に向かいました…。

2人で布団の中に潜り込むと、微妙な空気が流れる…。
姉「鉄ちゃん、ちょっといい?」
そう言うと、姉ちゃんは俺の左腕を自分の頭の下に置いて、腕枕の状態にしました。
姉「えへへへ…、鉄ちゃんにこうして貰うの夢だったんだ…」
そう言うと、姉ちゃんの頭が俺の腕の上で、ゴロゴロ回っています。
無邪気にはしゃぐ姉ちゃんの姿が凄く愛しく見え、
姉ちゃんの気が済むまでさせていると、
暫らくして腕というか、俺の肩辺りで姉ちゃんの頭が止まりました。

首を少し回すと、すぐ目の前に姉ちゃんの顔があります。
止まった姉ちゃんの頭を撫でていると、潤んだ瞳で俺を見つめてきます。
俺は、肩に乗っている頭を抱え込み、姉ちゃんの唇にそっと自分の唇を重ねました…。
姉「んっ、んっ……」
唇の隙間から漏れてくる姉ちゃんの声が俺の気持ちを一層高ぶらせます。
俺は姉ちゃんの上に乗り掛かり、舌を口の中に進み掛けた、その時…、
姉「おっ、おえ??、」
吐き気を感じた時に出る嗚咽を姉ちゃんが始めました。

俺『…えっ!?』
呆然としていると、
姉「…ごめんね、鉄ちゃん…、」
俺『どうしたの?』
姉ちゃんは、俺とのキスに吐き気を感じたのかと一瞬、思いました。
しかし、
姉「…ちょっと酔ったみたい…?」
と予想外の答えが返ってきました。
俺『…は?酔った?何で?』
姉「鉄ちゃんの腕のなかで、頭をくるくる回し過ぎたみたい…」
姉ちゃんは、はしゃぎ過ぎて気持ちが悪くなるほど回ってしまったそうです。

俺『あははは…、姉ちゃん、いい年して何やってんの?』
姉「そんな事、言ったって、途中までは良かったのにな…」
俺『何だそれ?』
姉「私のなかでは、途中までは計算通りだったの!!」
俺『計算通り?』
姉「鉄ちゃんと一緒に布団に入るまではね…」
俺『そんな計算してたの?』
姉「…うん、それなのに、頭振り過ぎて気持ち悪くなっちゃうなんて、失敗したな…」
俺『失敗って』
姉「せっかく鉄ちゃんからキスしてくれたのに…」

姉ちゃんは俺に背を向けてベットに腰掛け、肩を落としています。
後ろから見ていても、相当落ち込んでいる様子でした。
俺『絵美…』
姉「・・・・・・」
俺は、姉ちゃんの体を後ろから、そっと抱き締めます。
姉「鉄ちゃん…」
俺『大丈夫?気持ち悪くない?』
姉「…うん、大丈夫」
俺『それなら、続きしよっか?』
姉「…えっ!?」
姉ちゃんは、こちらに振り向いて俺と視線が合います。

俺『いや?』
姉「…ううん、続き………して」
俺は姉ちゃんの肩を抱き、ゆっくりベットに寝かせます。すると…、
姉「鉄ちゃん…」
俺『どうした?』
姉「やさしくしてね…」
俺『分かってる、任せてな』
姉「…うん。」
姉ちゃんの言葉が言い終わる前に、姉ちゃんの唇に自分の唇を重ねます。
姉「ん…、」
今度は最初から舌を入れ、姉ちゃんの口の中を俺の舌が荒々しく舐め回します。

姉「ぅん…、ぅん…、ぅん…」
左手で姉ちゃんの体を支えながら、右手を胸の上に置き、ゆっくりと円を描くように撫でていると、
姉「…はぁ…、はぁ…、はぁ…」
息が荒くなった姉ちゃんの口からは声が漏れ、恥ずかしそうに手で顔を隠しています。
頭をやさしく撫でながら、緊張を解きつつ上着のファスナーを胸の辺りまでゆっくり下ろします。
そこから姉ちゃんの白い肌と形が崩れていない胸の盛り上がりが、はっきりと見えています。

その上着の隙間から右手を差し込み、手の平が胸に触れると、
姉「あぁぁぁ………」
姉ちゃんの吐息が俺の耳に掛かりました。
右手は姉ちゃんの胸に到達し、人差し指と中指の間に乳首を挟みながら強弱をつけて揉み続けます。
姉「あぁぁ…、て、鉄ちゃん…、ぃぃ……」
胸を揉みながら、残りのファスナーを一気に下まで下ろします。
姉「あっ……」
急に上着を脱がされた姉ちゃんは一瞬声を上げ、自分の体を隠す物が無くなって、慌てて布団を自分の体に被せ、
姉「ぃやっ…、恥ずかしいよ、鉄ちゃん…」

体を隠している布団から顔だけを出して、俺に訴え掛けてきます。
俺『…絵美、布団の中にいたら続き出来ないよ』
そう言って、布団に手を掛けると、
姉「私だけ恥ずかしい…、鉄ちゃんも脱いで…」
俺『分かった』
俺は、姉ちゃんの見つめている前で服を脱ぎ捨て全裸になり、
俺『これでいい?』
と聞くと、
姉「鉄ちゃん!!」
布団から出てきた全裸の姉ちゃんが飛び付いてきました。

俺は姉ちゃんの体を受け止め抱き合っていると、
姉「当たってる…」
姉ちゃんが小声で囁いてきます。
俺『…ごめん』
俺のモノは、はち切れんばかりにギンギンに反り立って、姉ちゃんのお腹の辺りに当たっていました。
姉「ううん、謝らないで。鉄ちゃんが私の体で大きくなってくれるなんて、すごく嬉しいよ…」
今度は姉ちゃんからゆっくりキスをされ、ベットに押し倒されます。
俺の体の上に乗った姉ちゃんは、体の隅々を舐めてくれます。

耳や首筋から脇の下、腕から指を1本ずつ丁寧に舐め回し、
再び俺の体の正面に戻ると、
姉「鉄ちゃんの腹筋、割れてるね」
そう言うと、俺の浮き出ている腹筋の筋をなぞるように姉ちゃんは舌を這わせます。
俺『くっ……、はっ…、くっ……、』
声にならない音が口から出てしまいます。
そして、右手で俺のモノを掴み、上下にゆっくりと動かし始めました。

その動きに腰が浮いてしまい、その動作に気付いた姉ちゃんの舌は、俺の腹筋から下半身の方に攻撃対象を変え、ゆっくりと顔を俺のモノに近付けていきました。
姉ちゃんの手コキによって、今まで見たことが無いほどに反り立っている俺のモノは、もう発射寸前です。
発射をなんとか堪えて我慢していると、姉ちゃんがいきなり俺のモノを口に含みました。
俺『あっ……』
姉ちゃんは口に含んだ俺のモノを舌で舐め回し、手は上下運動を繰り返します。

今、考えると決して上手ではないのですが、姉ちゃんの一生懸命な想いが伝わってきて、次第に射精感が高まってきて、
俺『絵美…、イキそうだよ…』
姉「…うん、口の中に出していいからね…」
そこから姉ちゃんの手の動きが早くなって、
俺『あっ……、』
俺は姉ちゃんの口の中に出してしまいました。
姉ちゃんは眉間にしわを寄せながら、俺のモノから出ている精子を1滴も残らず吸い出し口を離しました。

俺は急いでティシュを手に取り、
俺『これ…』
と手渡すと、
姉「ありがとう」
受け取ったティシュで額の汗を拭いています。
俺『…絵美?』
姉「うん?」
俺『口の中に出たものは?』
姉「…飲んじゃったよ」
俺『えええー、飲んだの?』
俺は口の中に出した精子を出して貰おうと、ティシュを渡したつもりだったのに、
姉「だって雑誌に書いてあったよ」

俺『雑誌?…なんて?」姉「男性は喜ぶから飲みなさいって、あと飲むとお肌にも良いから、一石二鳥だって書いてあったよ」
姉ちゃんは、その雑誌の記事を疑う事無く信じていました。
姉「嬉しくなかった?」
俺『嬉しく無くはないけど、お肌に良いってのはちょっと…』
※本当の所どうなのか?今だに分からない。
俺『今度からは、飲んじゃダメ!!分かった?』
姉「…分かった」
姉ちゃんは首を少し傾け、にっこり微笑みました。

その表情に弱い俺は姉ちゃんの体を抱き締め、ゆっくりとベットに寝かせます。
姉ちゃんを寝かせると、手を取り頭の上に押さえ付けます。
両手を頭上に押さえ付けられた姉ちゃんは目を閉じました。
姉ちゃんの体の上に乗った俺は、ゆっくりと首筋から舌を這わせ、耳を舐め回し、その舌を脇の下まで下ろします。
姉「くふっ…、ぅっ……、」
姉ちゃんの胸の上を何度も俺の顔が往復して、両方の脇の下を舐め回します。

押さえ付けていた手を離し、脇の下に手を入れ背中に手を回し、
もう片方の手で胸を包み込むように撫で回します。
俺の舌は、脇の舌から胸に場所を換え、胸の先端を避けるように周りから徐々に舐め上げます。
乳輪まで舐め上げたら下に戻り、再び舐め上げたら下に戻りを繰り返し、
最後に乳輪の淵を1周舐め回したら反対の胸に移り、それを何度も繰り返し、
胸の先端に舌を這わすことを焦らし続けます。

姉ちゃんは焦らされるのが苦痛のようで、俺の体の下で“くねくね”
と体を捩らせながら、姉ちゃんが悶えています。
それでも、何度も焦らし続けていると、焦れた姉ちゃんは俺の頭を掴んで、
自分の胸の先端に誘導しようとします。
しかし、首に力を入れている俺の頭は、姉ちゃんの力では動かす事が出来ず、とうとう姉ちゃんは、
姉「…お、お願い、鉄ちゃん…、いじめないで…」
顔をあげると、訴えるような目で俺を見つめてきます。

その時は、いじめているつもりは全く無かったけど(焦らす事=いじめている事←姉談)、
姉ちゃんの訴えかける表情に負けて、俺は一気に胸の膨らみの先端を口に含みました。
姉「ああああ……」
姉ちゃんの予想以上の大きな声に驚きつつ、口に含んだ先端を舌で転がすと舌の動きに合わせて、
姉「…ぅん、…ぅん、…ぅん」
と声を出します。
背中を回した手を反対の胸に添え、指で摘んだり弾いたりしていると、体を震わせながら上体を反らします。

巨乳小学生Eさんと私の思い出:最終章 約束編

前々々篇:巨乳小学生Eさんと私の思い出(学校での体験談)

前々篇:巨乳小学生Eさんと私の思い出:鮮血の思い出編(初体験談)

前篇:巨乳小学生Eさんと私の思い出:勉強家編(恋人との体験談)


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■最終章 約束編
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最後の力を振り絞ってくれたパソコンに感謝して投稿します。

なんとなく酉つけましたが、投稿はこれで最後にします。
エロ無しで申し訳ありませんが、最後までお付き合いください。

書きながら投稿していきますので、何時頃終わるかわかりません。
まとめて読みたい人は、今日の深夜に来てくれれば投稿終わっているかもしれません。

それでは、以下、最終章 約束編です。

E「きこ………いよ…。」

私「……………………。」

雨が酷くとても寒い。
昔と変わらない中学校。
Eさんにプロポーズしたあの日…。

時は遡り、私たちが大学生活を終えようとしていたある日。

私とEさんは大学の卒業研究も終え、無事に就職も決まっていた。
私は普通のサラリーマン、Eさんも普通のOLに。
あとは大学卒業まで遊ぶだけ!そんな充実した日々を送っていた。

ある日。電話が鳴る。Eさんからだ。

E「もしもしー、○○くん?大学の友達と卒業パティーみたいのやるんだけど…来る?w」
私「いや、大学違うからいいよw」
E「分かったー。じゃあ来るのねw」
私「…いつ?w」

そんな幸せな会話をしていた…。

そして、卒業パーティー当日。
お酒が入り出したとき、急にAくんとBくんが私を挟むように座ってきた。
(Aくん、BくんはEさんと同じ大学で、Eさんに好意を持っていた友達)

A「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさーw」
B「Eさんをどうやって落としたの?w」
私「さぁ…w」

まだ根に持っているのか、とも思ったがどうも祝福しているような雰囲気だった。

A「自分で言うのもなんだけど、こんなに相手にされなかったの初めてだわw」
B「なんで○○なん?wワカランw」

なんか凄く失礼なことを言われた気がしたけど、そこはお酒の席ってことで。

なんか二人で言い争いになってきたので、私はEさんのところへ逃げた。

E「どうぞwあっ!お酒飲んでないよw」
私「いや、飲んどいた方がいいよwこれから飲む機会増えるんだからw」
E「んー。そうだねw」

そう言いながら、ちびちびレモンサワーを飲むEさん。
結局、気持ち悪くなりトイレに駆け込むEさんw
まぁ、店内で吐かないだけ進歩したってことかw

平和な日々が続く。
この頃からだ。Eさんとの結婚を真剣に考えだしたのは。

自意識過剰かもしれないが、この娘は私が傍にいるだけで幸せになってくれる貴重な娘だ。
こんな娘は他にはいないだろうし、何よりもこの娘のそういう気持ちに応えたい。

自意識過剰かもしれないけど…。

そして事件は起こった…。

大学を卒業し、社会人になった私とEさん。
忙しいながらも、週1回は会うようにしていた。
会った時は、大体仕事の話をしていた。

E「今日さぁー、お客さんのとこ行たら一時間も待たされたよ…。」
私「へー、いいなぁ。俺、基本的に会社から出ないからw」
E「うん。会社の車でだけどねw私は運転させてもらえないしw」
私「いや、外出れるのはいいことだよw俺のとこなんてさー…。」

よくある愚痴の言い合いってやつだ。

ある日の夜…、携帯が鳴った。
知らない番号からだった…。

?「もしもし。○○くん…ですか?」
私「はい…、そうですけど…。」
?「私、Eの母です。」

なんだ。Eさんのお母さんか…。でも…なんで?

私「あっ、どうも。ご無沙汰しております。」

何故かここで沈黙。

母「実は今日…、仕事中…。Eが……。」

私は急いで病院へ行った。

病院に着き、受付でEさんの病室を確認する。
そして、Eさんの病室の前へ着いた…。
ノックをする。中から声がした。

E「はーい、どうぞー。」

Eさんの声だ。
私は勢いよくドアを開けた。
そこには笑顔で手を振るEさんいた。

E「○○くんっw来てくれたの?w」
私「うん。大丈夫?」
E「あー…うん。大丈夫w」

何があったのか話を聞くと、仕事中に車の衝突事故にあったらしい。
お客さんのところへ移動する途中の事故だったらしい。

オデコと左足には包帯が巻かれていたが、幸い命に別状はなさそうだ。
安心していたところにEさんのお母さんが登場。

母「あら、○○くん。今日はありがとう。」
私「いえ、とんでもないです。」

Eさんのお母さんの目が少し充血していた。
まぁ、娘が事故にあったのだから当然か…、そう思った。
そのとき、Eさんのお母さんに廊下へ呼ばれた。
?
ところでトイレマンて?w

私「Eさん元気そうでよかったですw」
母「はい…。あの…、ちょっと…」

私「…?」

そして、Eさんの左足の小指と薬指が無くなったことを告げられた…。

病室へ荒々しく入る私。
Eさんに直接聞かなきゃ…。
今考えると、Eさんには残酷なことだ。

私「Eさん…。左…。」

これ以上言葉がでない…。

E「うん………。」

信じたくなかった。
しかし、Eさんが淡々と喋り続ける。

E「2本だけだしw」
 「先生も歩くのは全然問題ないって言われたしw」
 「○○くん、良い靴下探しといてw」

私は頷くことしかできなかった。
そして、その日は家に帰った。

家に帰り久々にパソコンを立ち上げた。
私はEさんに似合う可愛い靴下を探していた…。

そのとき、ふと以前使っていた検索サイトの履歴を見てみた。
最近はEさんしかこのパソコンを使っていなったため、酷い履歴だった。

「男気持ちいい」「パイズリコツ」「フェラやり方コツ」「○○気持ちいい」

なんだよ、○○ってw
俺の名前じゃないかw
どんだけ万能な検索サイトなんだよw
案の定、○○って人が出演してるAV出てきたじゃねーか。

その日は作業をやめてすぐ布団に入った。

次の日。
土曜日ということもあって、朝からEさんのための作業。
Eさんの好きそうなデザインの靴下をプリントアウトして病院へ持って行った。
面会時間ギリギリになっちゃったけど、Eさんは来てくれただけでも嬉しいと言ってくれた。

その後も、時間があるときは必ず病院へ行くようにした。
そして、Eさんは無事に退院した。

退院後のある日。Eさんから電話があった。

E「もしもしー、○○くん?ちょっと話したいことがあるんだけど。」
私「わかった。じゃあ今からそっち行くよ。」

……。

Eさんの家に着き、呼び鈴を鳴らす。
ドアを開けたEさんに笑顔がない。

私「どうしたの?」
E「うん…。」

Eさんの性格を考えれば大体予想できた。
むしろ、いつ言われるのかビクビクしてたくらいだ。

E「○○くんに告白したときさ…。」

言われるのが予想できてたのに、何も行動しなかった私。
私にとってEさんはその程度のものだったということか…。

E「迷惑かけないって…。だから付き合ってって…。」

そういえば、義指について調べたんだけど結構高いんだなアレ。
でも何とかなる値段だから買ってあげよう。

E「さすがに…、迷惑かけすぎだよね…。」

最近、足の病気発症しないなぁ。こういうときに発症してくれよ…。
なんか同じ気持ちになれて親近感持てそうじゃないか。

E「変わり者の○○くんでも、ひだり……ないと…いやだよねw」

俺がそんなこと了承すると思ってんのか?この野郎。
舐められたもんだ…。

E「○○くんといると…、昔は幸せだった…。けど今は…、辛い…です。」

私「…。」

E「…しと…別れてください。」

やっぱり自意識過剰だったよw

一瞬、「一緒にいると辛い」という言葉に心が折れそうだった。
こうなってくると、もう何が正解何だかわからない。
でもそこで叫んでしまった。

私「ダメ!そんなの絶対ダメ!…ダメっ。」

セリフだけ見たら、ただの駄々をこねている小学生だ。
ここで私は結構醜いことを言った。でもこれしか思いつかなかった。

私「迷惑掛けてるって…、自覚があるんなら…、ちゃんと恩返ししろよ…、昔みたいに!」

半泣きで叫ぶ俺。
精神的に弱っている人に言う言葉じゃない。

E「ごめんなさい…。ごめんなさい…。ゴメンナサイ…。」

下を向き、大粒の涙をポロポロ流しながらずっと謝っていた。

慣れない足取りで私に近づいてくるEさん。
腰に手をまわし弱々しい力で抱きついてきた。

それからもEさんはずっと謝っていた…。

ある日の仕事終わり。私はEさんに電話をかけた。

私「もしもしー、Eさん?今年の冬っていつから休み?」
E「えーと…、27日からw」
私「久々に地元に帰ってみない?w」
E「いーねそれw」

もう普通に歩けるようになったEさん。
相変わらず立ち直りも早かった。

帰郷する計画は二人で立てることにした。

私「29日の夜に中学校行ってみない?」
E「いいねw誰かいるかなw」

そして、29日の夜に母校である△△中学校に行くことになった。

そこで私は、Eさんにプロポーズをしようと考えていた。

凄い長い間付き合っていたわけじゃないけど、
Eさんとならこれから先ずっと一緒にいてもいいと思ったからだ。

帰郷当日。
お昼過ぎに出発して、地元に着いたのは夕方くらいだった。

1日目と2日目は、それぞれ親孝行をしようと決めていた。
2日目の夜には、お互いの家族同士仲良く食事をした。

2日目の夜。
Eさん家族と別れ、実家へ。

「明日はなんて言えばいいんだろ。」
「普通に、結婚して下さい!と言えばいいんだろうか。」
「もし断られたら…。」

結局、一睡もできなかった。

運命の3日目。
朝から地元なのに観光地を周る私とEさん。
どうしても夜のことが気になって、上手く会話ができなかった。

そんなことを知らず、はしゃぐEさん。
なんとなく東京にいるときより幼い感じがした。

E「○○くんっ!なんか変なの建ってるんだけど!w」
 「○○くんっ!あれ?ここにマンションなかったけ?」
 「○○くんっ!はやく、はやく!」

そう言いながら走り回るEさん。
まだ走る事に関しては慣れてない様子で、少しぎこちない…。

あっという間に日も暮れ、夜になった。
いよいよ運命のときか…。覚悟を決めいざ中学校へ。

今日の天気予報は雨だった。
そして、これからというときに土砂降りの雨。

私「どうしようか…。やめとく?」
E「大丈夫だよこのくらいw行こっ。」

言うのが怖くなり逃げようかと思ったが、無理だった。
そして、考えがまとまらないまま、中学校へ到着。

校門の前で校舎を眺める二人。
門の近くにある街灯は、Eさんだけを照らしていた。

Eさんが喋り出す。

E「懐かしいねー。」
私「…うん。」
E「あのとき○○くんいなかったらどうなってたかw」
私「…うん。」

E「そういえば、○○くん入院したよねーw」
私「…うん。」
E「あのとき千羽鶴作ってたのに、100羽の時点で○○くん退院してくるしw」
私「…ごめん。」

E「○○くん、私の制服汚したしw」
私「…それは本当にごめん。」

そんな昔話をしていたら、雨脚がどんどん強くなってきた。
焦った私は、いよいよ本題に入ることにした。

私「Eさん…。大事な話…があるんだけど…。」
E「なーに?w」

高鳴る鼓動。ここで余計なことを考えてしまう。
プロポーズってどういう風に切り出せばいいんだ…。
全然わからない…。どうすればいいんだ…。なんてヘタレなんだ俺は…。

ここで、何かを察したEさんが再び喋り出す。

E「別に無理しなくていいよ…。」
 「私…、大丈夫だから…。」

なんか別れる雰囲気になってる。
ここで躊躇ったら、またEさんを傷つけてしまう。

そして 私は 言ってやった。

私「Eさんのことが好きでしょうがありません!」
 「これから…、一生あなたのことを見守らせて下さい!」

当初予定していたセリフではなかった。
挿していた傘を手放し、思いっきり目を瞑りながら頭を下げた。

背中が雨で濡れていく…。手と足がガクガク震えている…。
そういえば、Eさんが私に告白した時もこうっだったなと、ふと思った。
今、Eさんはどんな顔をしてどんなことを思っているのだろう。

そんな中、頭を下げている私にEさんが一言、

E「○○くんっ、何か言った?雨の音で聞こえないよw」

そう言っているEさんの声はハッキリ聞こえた。
これはもう一回言わなければいけないパターンなのか…。

そう思い顔を上げた、目の前にはびしょ濡れのEさんがいた。

E「全然聞こえないよ…。」

もう一回言おうとした、そのとき。
Eさんが抱きついてきた。

E「きこ………いよ…。」

私「……………………。」

Eさんにはしっかり私の想いが届いていた…。

私の胸で泣くEさんの肩を押し、見つめ合う。

私「えっ…と。返…事…とか…。」

Eさんが涙を拭い、飛びっきりの笑顔で応えた。

E「う゛んっ!見守らせてあげるよっw」

街灯に照らされたEさんの笑顔がとても可愛かった。

帰り道。
なんか恥ずかしくて会話が弾まない二人。
話題に困った私が、さっきの出来事について聞いてみた。

私「さっき、Eさん何言われると思ってたの?なんか"大丈夫"とか言ってたけど…。」
E「え?プロポーズされると思ってたよw」
私「え?そうなの?じゃあなんであんなこと言ったの?」

E「言いづらそうだったから、○○くんを追いつめてみたのだw」

なんという策士。

E「でも、○○くんのこと信じてたから…。」

それは素直に嬉しかった。

E「足で…、私を見捨てなかったときに、この人に付いていこうって決めてたから。」

変なムードのままEさんの実家に着いた。

私「じゃあ、ここで。」
E「うん、ありがとーw」

Eさんが別れ際に一言。

E「○○くん…、こんなダメな女貰ってくれてありがとっ(^-^)/」

私「いえいえw」

こうして二人は結婚しましたとさー。めでたしめでたし。

最終章 約束編 ?完?

これで本当に終わりです。
リアルタイム支援感謝でした。

最後まで読んで下さった皆様、有難うございました!

先輩と同級生

「ぁっ…んん…ダメです先輩…誰か来ちゃう…っ」
オレンジ色の光が差し込む教室に、女の声が響く。
「大丈夫だょ…もぅ誰もぃなぃから。それにこんなゆず見てて止めらんないよ」
続けて少し低い男の声が響いた。
「んんっ…ダメ…っ」
「ダメなの?ホントに?こんなに濡らしてるくせに…」
男の指が、ゆずと呼ばれるその女の敏感なそこを…じらすように弄ぶ。その都度、女の高い声が教室に響く…

「ゃ…ゃ…ァっ………?!」

 ぁれ…?!

 今…なんか…

「…ゃめて先輩っ!!!」
ゆずは急に男を軽く突き飛ばした。
「…ゆず?!どしたの?!」

 いま…… いま、確かに見えたの……

 人がいた…!

 …どぅしよ…見られた…?!

「ゆず…?」
「ごめんなさ…っあたし、…帰ります…っ」
ゆずは乱れた服を手早く直して、男の返事を待たずに教室から飛び出した。

 見られた…?

 でもでも、ちらっとしか人っぽぃの見えなかったし…

 …でも、声が聞こえてたら…???

「あ゛ーっもぅ!先輩のバカッ!だから校内はヤだって言ったのょー!!!」

 あたしは、篠原ゆず、高校一年生。彼、先輩こと菊地凌とは、体育祭のチームカラーが同じで、知り合った。そして、あたしが先輩に心底惚れて、告白して―…一か月前、晴れて彼氏彼女の関係になったのだ。
 そして今日、ついさっき…初Hを迎えようとしていたのに…

「あぁ?、もぅどーしょ…みんなにバレたら明日から学校行けないょぉ?…」
ゆずは頭をかきむしりながら廊下をとぼとぼと歩いていた。

一瞬のことだった。

何者かが、ゆずの腕を引いた。

「…っひゃ?!」

ドサッ…

勢いよくゆずは尻もちをついてしまった。
「あいたたた…も、何?!」
「よう、篠原。」
「か…っ神崎?!」
―神崎なつの。ゆずと同じクラスの男子で、目立つグループにいる。女にモテるが、良い噂は聞いたことがない。
そんな神崎を、ゆずはあまり好いてはいなかった。
「なんでこんな時間までいるのよ…部活もやってないくせに…」
「やー俺としたことが居残りだよ、居残り!期末が5点でさー、このままじゃ進級させられん!とか言われたし!!!」
良く喋る男だ。先輩はもっとクールでかっこぃぃのに…同じ男でもこうも違うのか、ゆずは思った。
「あっそ…じゃあね。あたし帰るから。」

「ちょっと待て。お前こそなんでこんな時間までいるわけ?」
ゆずの頬に冷や汗がつたう。
「と…図書室で調べものしてただけよ…!」

 …バレた…?!…もしこいつにバレたらみんなに言うに決まってる…!

ドク…ドク…

「あっそ…ふーん…じゃあな。俺も帰るし。」

ホッ…ゆずは胸をなでおろした。

「じゃ…じゃぁ」
「…なーんちゃって☆」
グィッ
「な…何?!」
神崎はゆずを壁に押さえ付けた。
「「じゃぁ」じゃないよ…篠原…さっきまであんなに色っぽい声出してたくせに…」

しばらく沈黙の時間が流れた。ゆずの心臓の音だけが、静かに…確かに響いている。

見られていた。

さっきのあの人影の主は、神崎だった。

「な…何言ってんの?人…違いだょ…」

ドクン…ドクン…

「まだそんな事言ってんの?…これでも…?」

一瞬。

神崎の唇がゆずのあかい唇を奪った。
「ふ…?!んん…っ!」
ゆずは神崎の胸をドンドンと叩いた。しかし神崎は一向にやめる気配を見せない。
それどころか、ゆずの両腕を左手で壁に押しつけ身動きが一切できないようにした。
「ふぁ…ぅぅー!」

舌が、絡む…。

「んん…んぐ…っ!」

 ゃだ…なんか熱……もしかして…ぁたし、感じてるの…?こんなヤツのキスで…?!

「んむぅーっんんー!」

神崎は更にエスカレートする。余ったもう一つの手で、ゆずのYシャツのボタンを外し始めた。
「んんっ?!んんー!!!」

何をするのか、と言いたいが口は塞がれ身動きもとれない。されるがまま、というのはまさにこのことだ。

神崎の手がゆずの豊かな胸に辿り着くまでそう時間はかからなかった。じらすように、そして試すように触れる…神崎の指。
「ゃ…んん…!んぅぅ!!!」
今なお激しく絡む舌…そろそろ、息が苦しくなってきた。頃合を見計らってか、神崎は唇を離した。
「はぁ…っは…ぁ…」
しかし、休む暇なく…先ほどまでじらしていた神崎の指が、ゆずの乳首を突き出した。
「んぁ…っ?ゃぁ…だ…ぁっ!」
今なお神崎は無言のまま、しかし指は激しくゆずを弾く。

「ァッ…ゃだ…ぁあ…っ!」

―無言だった神崎が急にクスッと笑った。

「…ホラね、さっきの声と同じ…やっぱり篠原じゃん。」

熱かったゆずの身体は一気に温度が下がった。

「あんな…教室であんなことしてたの…みんなにバレたらどうなるだろうな?」

ゆずの顔がみるみる青ざめていく。

「黙ってて…ほしいよな?」
ゆずはこくこくと首を縦に振る。

「…じゃぁお前、今日から俺のオモチャ。決定ね。」

―俺のオモチャ。

ゆずはまだ、その言葉の意味をわかっていなかった…

眩しい…朝だ。

ゆずは伸びをしながら起き上がる。
いつものように、陽の光で目が覚めた。
いつものように、…眠い。

ただ。

昨日とはひとつだけ違うことがある。

―俺のオモチャ。

その言葉が頭から離れないのだ。
 …何されるのかな…暴力とかはさすがになぃよね…っ…あたしもしかしてこれからずっと…

…奴隷生活…?!

「ゆずーっ早く起きなさーい」
母の声で我にかえった。
「は、はーぃ!」

「おはよ、ゆず!」
「あ、おはようマチ」
ゆずがとぼとぼと通学路を歩いていると、一人の女子高生に肩を叩かれた。
―彼女、七瀬マチ。ゆずの友達だ。いや、友達というより親友と呼んだ方が良いかもしれない。それぐらい二人は仲がよかったのだ。
「数学の宿題やったー?!あたし全っ然やってないんだよね…」
陽気なマチは、高校に入学して初めてゆずに話しかけてくれた女の子。
「あ、あたしもやってないっ!」
ゆずはそんなマチが大好きだった。
「ねね、ゆず。聞いて聞いてっ」
「? どうしたの?」
マチの顔はあふれんばかりの笑みでいっぱいだ。
「あたしね、かっ彼氏出来ちゃったッ///」
「…っぇえ?!ホント?!いつの間にっ!てか好きな人いたの?!」
ゆずは驚きを隠せずにいる。今まで男っ気が全くなかったマチに、彼氏…。心から祝いたくなったが、なんだか寂しくもなった。
「黙っててごめんね、昨日告白して…ォッケーもらったんだぁ♪」
「良かったねぇっ!で、相手は?!誰々?!」
「ぁのね、同じクラスの…」
「おーはよっ、マチ、篠原っ!」
マチの言葉を遮るように、男の声が割って入った。
「なっなつの君っおはよぉぉ!」

―神崎だ。
ゆずの頭によみがえる、あの台詞…

オレノオモチャ。

 一体、…何をされるの…?!

ふとマチを見ると、…頬が赤い。

 …マチ?

―そして、…ゆずは気付いてしまった。

 マチ…彼氏って…もしかして…?!

―マチ、もしかして・・・!

「どしたの?ゆず。」
「え?ぁ、なんでもないよ!」

 だって今・・・神崎、マチのこと下の名前で呼んでたし・・・

「・・・ゆず、さっき言ってた彼氏ってね・・・」
マチは、神崎の腕を組んで言った。

「神崎君なのっ!」

さっくり言われてしまった。
その言葉はいとも簡単に、ゆずの心に直に響いた。

祝福できない。

親友を、こんな―人を平気で脅したりするような男に・・・渡したくない。
でも、今のマチの幸せを壊す勇気は、ゆずにはなかった。

「えっ本当?!あたし全っ然気付かなかったよー!そっかぁ、神崎、マチをよろしくね!」

―嘘っぱち。

この男は何をするかわからない。
「よろしく」など、頼みたくはなかった。
しかし今は笑顔でやりきるしかない。

 キ―ンコーンカーンコーン・・・
「わっやばいよ?!ゆず、神崎君、走ろ!」
「う、うん!・・・?!」
「ねぇ?もーうちら遅刻しすぎじゃない?こないだなんてさぁ・・・」
マチは勢い良くふりかえった。

「・・・ゆず・・・神崎・・・くん?」

そこには、二人の姿はなかった。

「・・・もぉっ!何すんの?!離してよ!授業始まっちゃうでしょ!」

―裏庭。

三人が走り出した時、神崎がゆずの手を引いてここまで走ってきたのだ。
もう、先生・生徒は校舎の中。もちろんここにはゆずと神埼しかいない。

「・・・お前、昨日俺が言った事覚えてるか?」
「は?な・・・ ?!」

オレノオモチャ。

思い出してしまった。

「お前は俺のオモチャなの、よってお前に拒否権はない。」
「な・・・っバカじゃな・・・んん・・・っ?!」

昨日のように、神埼の唇がゆずの唇を塞いだ。
そして、いつもよりワントーン低い声で囁いた。

「お前さ、自分の立場わかってる?・・・バラされたくなかったら、ちょっと黙れ。 ・・・舌、噛むなよ。」

―漆黒の闇に、のまれていく・・・

「ぁっ…んぐ…っ!」
昨日とは違う、もっと激しくて熱いキス。
「ゃぁだ…っん…ふ…っ…」
神崎はゆずの足に触れた。そして膝のあたりから上へ手をすべらせた。
「ゃ…ゃめっ…何すん…!」
ゆずはじたばたと暴れる。それに対して眉の端をつり上げて神崎は言った。
「ちょっと静かにしろ、暴れんなょ…」
神崎は自分がつけていたネクタイを外し、ゆずの両手首に巻き付け結んで固定した。

 ゃだぁ…こんなの…怖いょ…

「ゃめて…ゃだ…っ」
「ゃだ。止まんない。」
神崎の手はついにスカートの中まで伸びてきた。

パンツの上から、ゆずの秘部をいじめる。
「ゃ…っゃだ…ぁ…ッ」
「やだとか言って…感じてんじゃん。…濡れてきてるよ…」
ゆずの耳元で囁いた。
ゾクっとした。鳥肌が立ちそうだ。

ゃだ…濡れるなバカ…ッ…感じるなあたし…っ!

神崎の手は、指はゆずのそこを楽しむかのようになぞった。
「ん…んんっ!」
ゆずは必死に声を押さえようとする。
「無理すんな…声、出したきゃ出しとけ。」「ぃゃ…ぁ…ゃだぁ…っ」
ゆずが泣きそうな声で嫌がっても、神崎は止めるどころか反応を楽しんでいるようだった。
そしてゆずの秘部に直に触れた。
「ふぁ…っ?!」
「ゃば…もーけっこ濡れてんじゃん…」
「やだ…っ違うもん…んぅ…っ!」
神崎はそこをなぞり、そして少しづつかきまぜる…
くちゅ、くちゅと…音がする。
「ふ…ぁ…っく…!」
「…篠原エロいよ…」
神崎はほほ笑みながら言った。
―指を、一本だけ奥へ挿入した。
「ひやぁ…っ?!…ゃ…ぁ…っ!」

 なにこれ…変だよあたし…っ…
「ゃ…ゃっ…ぁ…んん…っ!」
「篠原、ゃーらしぃ。昨日より声デカいよ」
「ぁ…ゃぁあ…っ!」
なんだかもうわけがわからなくなってきた。
神崎はなぜ、こんなことをするのか。

「ん…っふ…ぁ…あ…っ…!」

マチと付き合ってるのではないのか。

「…ここがいいの?淫乱篠原。」

神崎の考えてることが全くわからない。

「ゃ…っく…そこだめ…おかしくなる…!」
「いいじゃん、おかしくなりなよ…」

―ゆずは、快楽に溺れそうになる意識を食い止めることができなくなっていた。

「ん…っゃ…は…ァ」
とぎれとぎれに裏庭に響く、ゆずの声。

「篠原…めっちゃィィ声してんのな」
「ゃ…ゃっ…ぁ…!」
ゆずの秘部はなおも神崎にいじられ続けている。
が、それは急に止まった。

「…?」
ゆずは動揺した。

「…言っとくけど、俺本番はしないよ。…篠原から、『して下さい』って言うまでは…」
「?!…バッ…カ…そんなの言うわけな…ァ…ッ!」
言うと神崎はゆずへの行動を再開した。
「な…っぁあ…ゃぁ…だぁ…っ!」
「ホントにヤなの…?ィィ顔してるくせに…俺には”とりあえず”『嫌だ』って言ってるようにしか見えないな…」
そして神崎はもっとスピードを早めた。それどころか、ゆずの”一番良いところ”をピンポイントで突いて来る。
「ひゃ…ァア…ッぁ…んんっ…!」

 もうなんか…なにも考えられなくなってきちゃった…頭がぼーっとして…意識とびそうで…

 …ただ、熱い。

だからあたしは言ってしまったんだ。

「ぁ…っあ…ぉ願…します…神崎…の…入れて…くださ…ッア…!」
「…ダメ。もっとちゃんと言って。」
「神崎のを…あたしに入れて下さい…っお願いしま…っす…んんぁ…っ!」

「…合格。最高良くしてやるよ…」

神崎は指を抜き、自分のものに避妊具をつけた。

―そしてゆっくりとゆずの中へ挿入しだした。
「ャ…ッァ…痛…ッ!」
苦痛に顔が歪む。
「キツ…まだ入り口なんだけど…ちょっと我慢してろ」

ズズ…

確かにゆずが待ち望んだソレは入ってきている。だがさっきのような快感は得られてはいない。

「ゃぁ…痛いょぉ…っク…!」
「全部…入った。ごめん俺我慢できね…動くぞ…」
神崎は腰を前後に動かし始めた。その都度ずちゅ、ぐちゅ…と音がする。
「ひゃ…ぁあ…った…ぁ…!」
スピードが早まる。ギリギリのところまで出して、そしてまた突っ込む。…その繰り返し。
ゆずの中で、だんだん痛みの中にわずかに快感の波がおしよせてきた。
「ャア…ぁ…っぁああ…ダメ…っ壊れちゃう…ぁあ…っ!」
「篠原…だめだ俺…ィク…っ」
「だめぇ…あたし…ゃ…ぁ…っあああっ…!」

 あたしは、こんな形で処女を喪失するなんて…思ってもみなかったのに。

思えばあたしは純粋な子供だった。
そしてごく普通の人生を歩んで来た。

人より少し勉強ができ、体育は少しだけ苦手。…そんな人生。

もちろん少しのH知識はあった。友人から伝わって来たり…先輩から聞いたりで。
興味が全く無いわけでもなかった。
ただ、あたしは好きな人と肌を重ねる行為に憧れていただけで、SMだの強姦だの、そーゆうことは汚らわしい。
そう、思っていたのだ。

「…なんで…こんなことしたの…?」

小刻みに震えながら、ゆずは神崎に尋ねた。

「別に…ヒマだったから?でもお前だっていー顔してたじゃん」
神崎は笑いながら答えた。
「…最低。あんた…マチと付き合ってるよね。なんであたしに手出したの?!」
しかも、昨日から…付き合ったばかりだろう、とゆずはもう少しでブチ切れそうな感情を必死に押さえながら言った。

「…あいつ感度悪いんだよね。あいつとのHは…楽しくない。」

パン…ッ!

ゆずが神崎をはたいた音が、響いた。
「あんたって…ホンット最低…!」
言って、ゆずは走りだしていった。

「俺…バカか…?」
一人神崎は呟いた。

 最低なのは、あたしの方だ。わかってる。最終的に、してくれと頼んだのはあたし。抵抗しようと思えばいくらでも出来たのに、目の先の快楽に溺れて…親友の彼氏と…した。あたしには、先輩もいるのに…親友も、彼氏も、裏切った。…それに…自分への怒りを誰かにぶつけて、自分を正当化しようとして…神崎を叩いた。…本当最低だ…あたし…

ゆずの頬に涙が伝った。
顔を隠しながら、歩くスピードを早めた。すると―――

ドンッ…

―誰かとぶつかった。一瞬頭が真っ白になった。
「ぁいたぁ…ごめんなさ……先輩…っ?!」
「ゆず?今来たの?」
先輩はゆずの持っている鞄に目を向けて言った。
「あ、はい…ね、寝坊しちゃって…」
寝坊したのは嘘ではない。が、遅刻の原因と直接繋がりはない。

「そっか…」

 あたし…こんな嘘つける子だったんだ…

「…ゆず、元気なぃな…どうかした?」
「えっ?!な、なんでもないです…大丈夫です!」

「…今日学校サボっちゃぉか!遊び行こう!」

「ち ちょっと先輩…どこ行くんですか?!」
「どこでもいいよ!行きたいとこある?」

先輩はゆずを引っ張って、校門まで来ていた。
今日は良く手を引かれる日だ、とゆずは思った。
しかし。今のゆずには先輩の近くにいることは苦痛だった。それに今は、歩くのが少し辛い。

「あたし…今日テストなんです」
「…俺といるのやだ?」
先輩は少し情けない声で尋ねた。それに対しゆずは焦って答えた。
「いえっ!全然!」
「じゃぁ、行こ?なんかゆず、元気ないみたいだし…気晴らし必要だよ!」

強引なようで優しい…そんな先輩をゆずは愛しいと思った。

「…海、行きたいです…」

「やっぱまだ寒いね」
「…ですね」
当然のことながら、今は冬。寒くて当たり前だ。二人以外は誰もいない。

 場所間違っちゃったかなー…

暫く沈黙が続いた。波の音だけが、耳に残る。
先輩が口を開いた。

「…昨日ごめんな。」
「えっ?!」
「…学校でなんてやだったよな。」

思い出した。今の今まで忘れていた。

「ホントごめん…それでゆず…元気ないのかと思って…無理やり連れ出したんだ。」

もうどう償ったら良いのかわからない。自分はこの純粋な人を裏切ったのだ。
ゆずは何も言えなかった。

「ごめんな…」

「…っ大丈夫です…気にしてません!」

気にしていないどころか忘れていたのだ。ゆずはそんな自分に苛立ってしょうがない。

「…本当?」
「はい!あたし…先輩のこと好きだから…」

「なんか照れるね…」
先輩は、少し笑って言った。

「ですね」
ゆずも、笑って言った。

 …さっきのことは、事故よ。あたし…これからはちゃんと先輩だけ見て、先輩だけ愛して…二度とさっきみたいなことはしない…!

絶対に…

そして、そうするのが当然かのように、2人は軽くキスをした。

「ゆずおはよう!」

昨日と似たシチュエーション。声の主は、もちろんマチ…

「おはよ、マチ…とか…神崎…ッ」
「よ、篠原」

昨日、家に帰ってから考えた。マチのこと。神崎のこと。
マチには本当に悪いことをした。先輩と同じで償いようがない位。だけど、あたしの勝手な欲望で、今までマチと過ごした時間をブチ壊したくない。
…手放したくなかった。
これもあたしの勝手だけど、昨日のことは黙っていることにした。

神崎は…普通の友達のフリをする。そう決めた。

しかし、今この二人を目の当たりにすると、正直動揺を隠せない。

「もー、昨日二人ともいなくなっちゃうからびっくりしたじゃんっ!ゆず、お腹痛くなっちゃったんだって?大丈夫?そのまま帰っちゃったみたいだったから心配したんだよ」
「へ…ぁ、うん、心配かけてごめんね、もう大丈夫だよ!」

腹痛…恐らく神崎の作り話だろう。この時ばかりは神崎に感謝した。

「そっか、良かった!あ、ゆず!あっち!あっち見て♪」
マチが指差した方向には、先輩が一人で歩いている姿があった。
「行っておいでよ♪」
「うん…じゃあ教室でね!」
言ってゆずは先輩のもとへかけて行った。

助かった。
あれ以上あの場にいるのは辛かった。
…結局神崎の目を見ることは一度もなかった。

「せ 先輩おはようございます…!」
「わ、びっくりした…おはよう!」
先輩はニッコリと笑って答えた。続けて、
「今日も寒いね」
と言った。
「そうですね…体育持久走なんですょー泣けてきますよ!」
「頑張れ、教室から見ててあげるから」
「やだー!見ないで下さいッ」

いつも通りの、平和な会話だった。しかしまだゆずの中には何か黒い“モノ”があった。

「じゃあ、俺教室こっちだから」
「はい、じゃあまた!」
そう言って、ゆずは教室へ向かおうとした。

「ふーん、あいつの前じゃおとなしんだ。」
この声は。

「…神崎…」

「…だから何?」

ゆずは冷たく言い放ち、早足で歩いた。
途中、ゆずは気付いたように進路を変えた。
「…そっち教室じゃなくね?」
「今日日直なの!日誌取りに行くのよ!」
神崎は暫く無言でゆずの後をついていった。

「てか…別に…ただ、俺とは全然態度違うんだなー…と思って。」

バカじゃないの、と言おうとした瞬間、
「まぁどーでも良いけど…」
神崎は言って、ゆずを職員室の前にある会議室へ連れ込んだ。
そしてその勢いでゆずを壁に押さえ付けた。

「…なんかムカつく」

「ちょ…っ痛い!やめてよ!」
「やめない。…わかってる?言うよ。みんなに。」
「言いたきゃ言えばいいじゃない!あたしは何も悪いことなんてしてない!」

もう、先輩以外となんて何もしない。そう決めたのだ。

「…お前なんか勘違いしてない?」
「は?!」
「俺が『言うよ』ってのは…俺と篠原が…ヤったこと。」

ゆずは暫く頭が真っ白になった。
こいつは、どこまで最低なやつなんだろうか。
ゆずは神崎を睨んだ。

「睨まれても、…怖くない。」

神崎は片手でカーテンをしめつつ、片手でゆずの頬を軽く持ち上げて、唇を重ねた。

 …?なんかいつもと…違う優しいキス…?

 …とろけそう。

もうすでに、ゆずは自分の秘部が濡れ始めているのがわかった。

…またあの感覚が、来る。

神崎はゆずのカーディガンをまくりあげ、ブラジャーの上から、少し揉むように触った。
ゆずの抵抗しない様子を見ると、神崎は更にエスカレートした。

直に触れた。
そして突起を丹念に弄る。

「ふっ…んん…!」

ゆずの甘い声が、会議室に響いた。

神崎は、かたく閉じられたゆずの両足を、右足でこじあけた。

キーンコーンカーンコーン…

始業の音。今はもう、二人にはお互いの吐息しか聞こえていなかった。

「…ごめん。」

「…は?」

神崎からの急な謝罪に、ゆずは目を丸くした。

「違うんだ…ごめん…ほんとごめん…」
「…何?急に…」

なにがなんだかわからない。
神崎は暫く黙って、そして口を開いた。

「俺…篠原のこと好きなんだ…」

「……っは?!」

神崎からの突然の告白に戸惑いを隠せないゆず。

「え…だって…神崎マチと付き合って…マチが好きなんでしょ?!」
「違う…篠原、彼氏いること知ってたから…諦めようと思って他のやつと付き合ったり…遊びまくったりしてただけ…」

ゆずは頭が真っ白だった。神崎が、自分を好き?そんなこと、あるわけがない!だって神崎の自分への態度は明らかに「好きな人」に対する態度ではないから。

「嘘でしょ…」
「嘘じゃない。ほんとはこんな…脅しなんてするつもりなかった…けど…」

少し間をおいて、また話し始める。

「こなぃだ…篠原と…篠原の彼氏が教室でヤろーとしてんの見たら…いてもたってもいられなくなって…」

ゆずは赤くなった。

 あの時…

長い沈黙。
この沈黙に、先に耐えられなくなったのはゆずだった。

「…馬鹿言わないで…っ!」
言ってゆずは会議室から飛び出していった。

ガラッ

「なんだ、篠原遅刻か?」
授業中の教室へ、ゆずは駆け込んだ。
「すみませ…腹痛で…」
「そうか、大丈夫なのか?」
「はぃ…大丈夫です…遅れてすみませんでした…」

しかし、ゆずの心臓は確かに早く大きく音を立てていた。
そんなゆずを、誰よりも注目して見ていたのはマチだった。

「ゆーず、お腹痛いの?大丈夫?」

休み時間。
マチがいつものようにゆずのもとへかけよってきた。

「心配かけてごめんね…もう大丈夫だから…」
「そう?無理したらだめだかんね?!」

優しいマチ。いつも優しいマチ。しかし、その優しさが今のゆずには苦痛だった。
数十分前…自分はこの優しい親友の彼氏と淫猥なことをしていた。
しかも、その男は自分を好きだと言う。
この状態で、平然としていられる人間がいるだろうか…少なくとも、ゆずはそんな性格を持ち合わせてはいない。
少し様子のおかしいゆずに、マチは問い掛けた。

「ゆず…なんか隠し事してない…?」

「…何も?」

神崎の真意が知りたい。

さっきは驚いて逃げてしまったが、今切実にそう思っている。昼休み、ゆずは神崎の姿を求めて校内中歩き回った。
どこにもいない。
残る場所は…

ゆずは階段を駆け上がり勢い良くドァを開いた。古くて重いそのドァは、キィと音をたてた。

「…っ」

眩しい。

陽の光がゆずを包む。
ようやく目が慣れたところで、ゆずは辺りをきょろきょろと見回した。
やっぱりいない。
もうじき昼休みが終わる、諦めて教室へ帰ろうとした時。

…コッ…カランカラン…

振り替えるとひとつの空き缶。ゆずははしごを使ってさらに上へ上った。

「…いた…」

そこには呑気に寝転んでいる神崎の姿があった。

「間抜けな顔…。」

起きる様子がない。

「…神崎の…ばーかばーか」

「…んだとこのゃろっ!」
神崎は突然起き上がって、頭の上で軽く結ってあるゆずの髪をはたいた。
「うわっごごごごめ…っ」
 って…なんであたしが謝ってんの…こいつといるとほんと調子狂う…

「…っじゃなくて!…今朝の話…」

一瞬神崎の顔が引きつる。

「…本気なの?」

「いくら俺だって冗談であんなこと言わねー…」

「…って…」
「え?」

「だからって…あんなことしていい理由にはならない…!」

ゆずは少し泣きそうな顔で訴えた。

「…ごめ」
「ごめんで済んだらケーサツぃらなぃから!」

いつになく金切り声に近いゆずの声に神崎は少し動揺した。だがすぐに態勢を立て直し、言った。

「お前だって悪い…」
「…は?」

「教室であんなことすんなよ…」
「だってあれは」
「俺の気持ち!…かき乱すなよ…頼むから…」

泣きそうな神崎の声にゆずは少し驚いた。

今までゆずは神崎を好きではなかった。女関係にだらしがなく、節操もなかったから。

でも、もしかして神崎は…

沈黙の時間が流れた。
「…かんざき…?」

心配そうな顔と声でゆずは神崎の顔をのぞきこんだ、
瞬間。

神崎はゆずを押し倒した。

「何…っ神崎…怒るよ?!」
「ごめん…  篠原、ホントに嫌なら俺のこと突き飛ばして逃げて。殴ったっていいから。ホントに嫌なら…」
「…か…んざき…」

神崎の切なげな表情と声に胸が苦しくなった。
こんな神崎は見たことがない。

もしかして神崎は、本当はとても純粋な心の持ち主かもしれない。

体が動かない。

突然、神崎はゆずの首筋に舌を這わせた。

「ひ…あっ…」

淡々と、カーディガンのボタンがはずされる。シャツも。すべて、神崎の手によってはぎ取られていく。
不思議なことに、嫌な感じが全くしない。

神崎は、すでにたったゆずの胸の突起に唇をあて、舌で転がす。

「ひゃぅ…ぁ…っあ」
以前より敏感になったゆずのカラダは、神崎の愛撫を素直に受け止めている。

「ゃ…っだ…め…かんざき…っ」
「ホントにダメなら俺の背中ひっかいてでも止めて。俺もう止まんないから」

言いながら、神崎は愛撫を続行している。いやらしく舌の音をたてながら。

「ゃ…ふぁ…ァッ…!」

神崎はぱんつの上からゆずの秘部をなでた。
もう、濡れているのがわかった。
そして、直に触れた。
「…あ…っゃァ…!」
神崎は自分が触れる度に甘い声を上げるゆずが愛しくて仕方なかった。

指を、ゆずの中へ入れ、動かす。

「ふぁ…ゃ…だめ…ゃあ…!」

また、このまましてしまうのか。
もう先輩以外とはしないと決めたのに。

でも、もう止まらない。

キーンコーンカーンコーン…

予鈴の音によって、ゆずのケータィの着信音は書き消された。

「ぁっ…んん…!」

ゆずの声が、青空の下に響く。

神崎の、前とは違う、優しい抱き方。

想われているのが、苦しいほどわかる。

 だめだ…また…あの感覚が…くる…

「篠原…入れるよ?」

「…うん…」

そしてゆっくりと…また、裏切りの行為。

「ぃ…っん…んん…っ!」

前ほどではないが、痛みが走る。

「篠原…痛い?」
痛いと言っても、やめる気はないが。

「だ…いじょ…ぶ…っふ…」

「…動くよ」

神崎は激しく腰を降り出した。まるで何かの感情をぶつけるように。

「ひ…っゃあ…ぁあ!」

痛みが、また、違うものに変わっていく。

―快感。

「ゃ…だめっ…だ…っ壊れちゃ…ァッ!」

神崎は、なおも激しく動く自分の背中にしがみつくゆずを本当に愛しいと想った。
しかしその反面、めちゃくちゃに壊してしまいたいとも想った。

更にスピードを上げる。

「ゃ…っそんな…いきなりはげしく…したら…っぁ…っ!」
「おま…っそんな力いれんな…っ」

神崎にしがみつく腕にも、神崎を受け止める秘部にも、自然と力が入ってしまう。

「そ…なこ…っ言ったっ…て…ぁ…っ!」

吐息がまじって上手く喋れない。それぐらい、夢中になっていた。

「…しのはら…っ……す…きだ…っ!」

言って神崎は、絶頂を迎えた。

着信あり  2件

先輩
マチ

「もぉ?ゆずどこ行ってたのょ?っ!電話出ないし心配したよっ」
「ごめーん、生理重くって…」
「えっ大丈夫?」
「うん、薬もらったから今は平気だよ!てか授業中に良く電話出来たね笑」
「トイレ行くふりして一瞬抜け出した☆…あ、なつの君!どこ行ってたんだよぉ?!」
二人の背後から、神崎。
「ぃや、プリンがどーしても食べたくなって笑 マチのもあるよ。食う?」

5時間目が終わり、二人は教室へ戻ろうとしたが、一緒に行っては怪しまれるだろう、と、時間差で教室に入った。

「あ、ごめんあたし電話してくるね!」
「お?先輩かあ??ラブラブめっ!行ってらっしゃ?い」
マチに見送られ、ゆずは教室から出ていった。

 …もう、戻れない。
 

 ―あたし…神崎が好きだ。

 まだ、あたしを脅したことを許したわけではない。許せることでもない。
 だけど、そういう理屈ではなく…ただ、惚れてしまったのだ。
 あの、純粋で不器用な男に…。

 でも、言えない。

 怖いから。

 大切な人を二人も失うのが、怖いから。

 これはあたしの我儘だ。

プルルルル…

『ゆず?』
「はぃ、あたしです。」
『さっき電話したんだけどさぁ、良く考えたらゆずまだ学校だったよな?』

先輩の学年は、今日は午前授業だった。

「そぉですよ、いきなりバイブきてびっくりしましたよ?!」
『そっかぁ、ごめんなー!で、さ…今日放課後空いてる?』
「あ、はい。ヒマですよ」

『じゃあ…うち来ない?…誰もいないんだけど…』

ピンポーン

カチャ…

「ゆず、いらっさぃ!」
「…お邪魔します」

先輩の家に来るのは初めて。全体的に淡いクリーム色の外装で、とてもかわいらしい家だ。

 家に呼ばれた。
 そして家には誰もいないと言う。
 つまり、もちろん…
 そういうことになるのは確実だろう。

 それなりの覚悟はしてきた。

「先俺の部屋行ってて?!階段上がってすぐだから」
「あ、はい」

言われた通りに、ゆずは階段を上りすぐ右手にあるドアを開けた。

―先輩の、部屋。

思ったよりも片付いている、というよりほとんど物がない。必要最低限の家具、本棚…先輩らしい。

「なんで立ったままなの笑 座りなよ」

部屋を眺めていたら先輩が後ろからお茶を持ってやって来たのだ。

「あ、はい!」
「ゆず、来てから『お邪魔します』と『はい』しか言ってないね そんな緊張しなくて良いから笑」

「は はい…」
「ほらまた」
「…!すみません」

「ゆず…最近元気ないのな。どうかした?」

 …先輩は、なんでもわかっちゃうんですね。いつもそうだった。先輩は、いつも一番にあたしのこと考えてくれて、気遣ってくれて…
 そんな先輩だから、好きになったの。

 でも、今は…

 苦しいだけ

ブー ブー ブー

「ゆず 携帯鳴ってるよ」
「あっはい…っ」

「「あ」」

ゆずが携帯に手を伸ばしたその時、コップにブレザーの袖があたり倒れた。

「すすすすみませ…お茶が…っ」
「いーよ、今拭くからヘーキ」

 何やってんだあたし…

「服濡れてない?」
「あ だ 大丈夫です…っ」

―時が止まったように思えた。

 あたしは今…他の男を思いながら、先輩と唇を重ねている。

そのままベッドに倒れこむ二人。

 これから、あたし…先輩とするんだ。

あの時、―教室で人影…神崎を見掛けることがなければもうしていたであろう、愛の行為。

先輩がゆずの首筋に軽く舌を這わせる。ゆずのカーディガン、シャツのボタンを慣れた手つきで外していく。

 ―これで、いいんだよね。

 あたしが先輩をまた好きになれば…

 神崎のことなんて、きっとすぐに忘れられる。

 でも

 先輩の、神崎とは違う、

 抱き方…

 じらし方…

 …愛し方。

 ひとつひとつが…

 …“違う”

「ゆず…なんで泣いてんの…?」

「…ごめんなさ…あた…し…っ先輩とは…できませ…っ…」

 いつの間にこんな身体になってしまったんだろう。
 いくら先輩を見ても、先輩を感じても、…思い出すのは…身体が求めるのは…

 神崎…

「…なんとなくわかってた。」
「え…」
「ゆず、好きなやついるんだろ。…俺以外に。」

 先輩…気付いてたんだ…

「誰だかはゎかんねーけど…いつも上の空だし…海行った時ぐらいから…変だなって…」

 気付いてて、あんなに優しくしてくれた。

「…出てって。これ以上ここいたら…俺無理やり襲うかもしんないから。」
「先輩…っ」
「…出てけって…

でも俺は…ゆずの幸せ祈ってるから…不幸になんかなったら許さねーから…」

 どうしてあたしはこの優しい人を裏切ってしまったんだろうか。
 どうして神崎じゃないとだめなんだろうか。

 わからない。
 わからないけど…

「…ごめんなさい…」

 ごめんなさい。

 ごめんなさい。

 ありがとう…

そのまま先輩の家から飛び出した。

 先輩…

 本当に、好きでした。

 すごくすごく、好きでした。

 …誰よりも。

 でも、あなたより愛しい人が現れてしまったんです。

 あなたのおかげでこの気持ちが揺るぎないものだと気付きました。

 本当に、ありがとう。

「…篠原?」

交差点で誰かに話しかけられた。声の主は…

「…かんざき…っ?!」
「お前そんな走ってどうしたの」

「あ…たし…っあんたに…言わなきゃいけな…ことが…って…!」「落ち着けっ!てか、俺も話あんだけど…つか公園行かね?ここじゃ話づらいし…」
「…うん」

少しだけ桜が咲いているが、まだ肌寒い公園。二人はベンチに座った。

無言が続く。

 神崎…いつもの学校生活じゃ考えらんないくらい顔が真剣…
 …あたしさっきまでの勢いどうしたんだろ…言わなきゃいけないのに、口が開かないよ…

「俺さ…マチと別れたよ。」

「…えっ」

「マチには悪いことしたと思ってる。好きじゃないのに付き合うなんて最低だよな…」

「…」

「でさ、俺別れたけど、別に篠原に俺と付き合えとは言わない。そりゃ俺は篠原好きだから付き合えたら…って思うけど、篠原にはあの先輩がいること知ってるし…篠原のこと…諦めることにしたんだ」

「…神崎あのね」

あたしも別れたの、と言おうとした時遮られた。

「だから明日からは友達やってくれるっ?!」
神崎は真剣な顔をいつものおちゃらけ顔に戻して言った。

「神崎ちが…っ」
「んじゃぁ、明日学校でな!」
「かんざ…っ」
「ばぃばーぃっ」

言って神崎はゆずから離れていった。
神崎の姿が、遠くなっていく。

ゆずの中で、何かが切れた。

「…神崎の…ばかやろーーーーーーーーーーーー!!!」

「…?!」
突然のゆずの大きな声に神崎は驚き、ふりむいた。

「あんたばっかり言いたいこと言って逃げてんじゃないわよ…っあたしの気持ちは無視なわけ?!」

「え…だって」
「あたしは!」
神崎の言葉を遮って言った。

「あたしは…あんたなしじゃいらんないカラダになっちゃったの…」

「…え?」

「あたし…神崎が好きなの…!」

「…へ?!」

神崎はゆずの告白に驚きを隠せないでいる。

「ホントなんでこんなやつ好きになっちゃったのかわかんない…あたしのこと脅して…エッチとかするようなやつ…友達の彼氏だしさ…!」

ゆずは制服のスカートをくしゃくしゃに握って、涙をこぼして言った。

「でも…わかんないけど…神崎が好き…好きなの…」

「…どーゆー…こと…?」

「…マチ…?!」

悲しい目をして、マチは言った。

「あたし…なつの君がゆずのこと好きなの…気付いてた。いつもなつの君は…あたしじゃなくてゆずを見てたから。」

 マチ…気付いてたんだ…当たり前だよね、好きな人のことだもん…様子がおかしいのなんて…すぐわかるよね…

 …先輩も…

「なつの君に…「別れたい」って言われて…ゆずとなつの君…付き合うのかなって思った…でもあたし…それでもしょうがないかなって…」

マチの目に涙がうかぶ。それが、溢れて、頬を伝う。
―その目が、どんどん怒りに変わっていくのがわかった。
「…でも…今の…何?本当なの…?ゆずとなつの君…エッチした…って…まだあたしと付き合ってたのに…?!」
「…マチ聞いて」
「何?!今更何も聞くことなんてない!ゆずとなつの君が…したってゆうのは本当なんでしょう?!それで二人ともなんにもなかったみたいにあたしと話したりしてたんだよね!…最低!」

ゆずはその場から去ろうとしたマチの腕を掴んだ。
「待ってマチ…!」
「触んないでよ嘘つき…!!!」

嘘つき。

最低の嘘つき。

学校を休んで今日で4日目。
学校を休めばいつもメールがくる。
先輩、それに…マチから。

「大丈夫?」
「早く治してね」
「ゆずいないからヒマだったよ?」

そんな言葉は、今はもうない。
4日前、失ったから…

ベッドの中で静かに方を震わせていると、玄関で話し声がした。

「ゆずー、お友達がみえたわょ。」

 お友達…?

カチャ…

ゆずはふとんから顔をだした。するとそこにいたのは…

「…神崎…」
「…久しぶり。なんとなく連絡しづらくて…来ちゃった。迷惑だったかな」

4日ぶりの神崎の姿に、涙が出そうになった。

が、堪えてこう言った。

「ううん…嬉しい……ありがと…」
「あ、これ学校のプリント。4日も休んでっから宿題とかちょ?たまってんぞ!」
「嘘!最悪…」
「ってかお前痩せたな!」
「マジ?やったね」

他愛もないような、話になりそうだったが、神崎によってそれは実現されなかった。暫くの沈黙の後、神崎が口を開いた。

「…マチのことなんだけど」

一瞬、ゆずは針で刺されたような痛みを感じた。

「あいつも学校休んでんだよ…」

…ドクン…

「そっ…か…」

堪えたはずの涙が溢れ出した。

自分のせいで、マチが苦しんでいる。今、それを実感したのだ。

 なんで…こんなことになっちゃったのかな…

「ゆず…っ」

神崎はたまらなくなって、ゆずの小さな肩を思いっきり抱き締めた。

つづく↓




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