萌え体験談

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告白

童貞の俺がマジックミラー号の撮影行ってきた

男20です
いちおスペック
顔:下の上
体系:普通
身長:160のチビです
今日は某有名なS〇Dさんの撮影でした

日常的に会話やメールをする女友達の数:(0人)

男女交際経験:人数(0人)
キス経験:素人人数(0人)
性経験:素人童貞ってやつです。
家族以外で生で胸や性器を見た相手:120になってから
家族以外で生で性器を見せた相手:120になってから

平常時チン長(6cm)
勃起時チン長(ちょい分からんcm)
包皮状態(かせーほーけいってやつです)

夏に、まとめサイトでS〇Dが童貞募集中wwwみたいなのを見つけて興味本位で応募しました。

それには落ちたんだけど、2週間ぐらい前にS〇Dの制作部の方からメールが来て出てみないかということでした。
飛びつくようにそのメールに返信するとすぐに返事が返ってきて、面接をしたいとのことでその次の日に面接をしました。
面接ではいろいろなアンケートを書かされました。その後、免許書と一緒に写真を撮ってもらいました。
面接の結果はすぐに出るとのことで、すごくわくわくしながら結果を待っていました。
しかし、すぐには出ずになかなか焦らされました。結果が出たのは1週間後だったと思います。

なんとか、合格とのことで撮影日を教えてもらいました。しかし、性病検査を受けなければならないとのことで、すぐに最寄りの保健所に行き検査を受けました。
結果ももらってついに撮影日(今日)が来ました。
待ち合わせ場所に30分前に着いて暇だったので音楽を聴きながら近くをウロウロしていました。
すると、近くに同業者っぽい方を二人見かけたのですが、気がつくと消えていました。
そして、時間になって集合場所に行くと先ほどの2人と、僕が面接してもらった人がいました。

そこで、心得とアンケートをもらいました(性生活に関するアンケート)。
アンケートは撮影に必要だとのことでした。内容は省略しますが、いろいろ聞かれました。
集合時間ぎりぎりになって最後の一人かと思われる方が来ました。彼はギターを背負っていたので、バンドマンとします。
ついてしばらくすると弁当を受け取り、1番最初の人が知らされました。1番最初はバンドマンでした。
彼がシャワーを浴びて、部屋に戻ってきてから1時間ぐらいしてから彼が呼ばれました。やっと撮影スタートです。時間は3時を過ぎていたと思います。
彼が撮影している間は地獄でした。隣からいろんな音が聞こえてきます。
それで部屋の中にはむさい男が3名…。いろいろ辛かったです。
しかし残りの2人はなかなか気の合う人でした。名前を一人は原子力に詳しかったので原子、もう一人をノッポとします。
彼らとは、いろいろな話をしました。原子からは原子力についてだったり、哲学雑学だったり、ノッポくんは古本屋に勤めているとのことで、AVについての詳しいことを聞きました。
僕は、ガンダムのことしか話せませんでした。
彼らと話して、時計を見ると17時。僕の撮影はまだ始りません。30分ぐらいすると、バンドマンが撮影から帰ってきました。
バンドマンさんは絶倫らしく2発してきたらしいです。

そして次の男優が知らされました。次は私らしいです。
この次の男優が知らされてから1時間ぐらい待たされたと思います。このときの気持ちは、クラウチングスタートのヨーイでずっと止められているような気分でした。
私が呼ばれたのは、18半ぐらいだったと思います。呼ばれたのはいいのですが、スタジオみたいなところに入って、20分ほど待たされたと思います。座っていた椅子の正面に女優さんの衣装が置いてあってすごく変な感じがしました。
そしてついに始まりました。
私は、近くの大学の大学生という設定です。そこに、いろいろアンケートに答えると、プレゼントがもらえるという設定で、カウンセラーっぽい女優(カウンセラーという設定)にカウンセリングしてもらいアンケートで童(ryと分かると筆おろししてもらえるという内容です。
恋人が今までいたことがなかったので練習をしようということになり告白させられました。

女優さんは3人いました。告白する相手を選ばされたのですが、空気を読んで、真ん中の人に告白しました。

ちなみに3人いた女優さんは原千尋さんと青山葵さんです。あと一人いたけど名前分からん

どんな相手とHがしたいかなどと聞かれました。監督からの命令どうり同級生としたいと答えました。
すると、女優さんにHのシミュレーションもしようと言われ、私もyesと答えました。
準備をしてくるといわれ1人の女優さんが撮影場をでて行きました。
準備ができるまで残りの二人の女優さんの質問攻めにあいました。趣味とか、ふだん家ではなにをやっているかとか聞かれました。
趣味、カード。家ではネットサーフィン、アニメ鑑賞と答えました。
質問が終わると、さっきの女優さんがカーディガンにスカート姿で戻ってきました。なんだか場所が放課後の教室にチェンジしたようです。

秋山君(俺)、部活遅くなってごめんねぇとかAVみたいなこと言われて俺も大丈夫だよとかそんな感じに返しました。
そしてなりゆきでキスをしました。
嬢「急にキスしないでよぉ・・・。どきどきしちゃうじゃない」
俺「」
とのようにたじろいでいました。
嬢「胸がドキドキするの。触って。」
みたいな感じで手を胸に持っていかれました。
すると嬢の手が俺の胸のあたりを触り始めました。
嬢「熱くなってきちゃったから上脱いでいい?秋山君も上脱いだら?」
と言われたので、上のジャンパーを脱ぎました。嬢もカーディガンを脱ぎました。
そしてすぐにワイシャツを脱がしてオパーイをもみ始めました。大きさは普通でしたがb地区が立っていました。
嬢「指で優しく触って…。」
といわれたので指で軽くいじりました。いじると嬢はちゃんと感じてくれたみたいでおっきしました。

しばらく上をいじると、下のほうもいじり始めました。
よく見てと言われたので、クンニもしました。しばらくクンニしていると、仰向けになるよう言われ、顔面騎乗してもらいました。個人的には顔面騎乗がすきだったのでとてもうれしかったです。
顔面騎乗をしばらくしてもらった後は息子をいじってもらいました。いい感じになってくると学生服の嬢が友達も呼ぶということで、先ほどのカウンセリングを受けた残りの二人の方がそばに寄ってきました。
どうやら私は学生服の嬢の彼氏設定らしいです。
面倒くさいので学生服をA、残りは巨乳のほうをI、のこりをCとします。
しばらくAに息子をいじられながらIとCにb地区をいじられたり、爪でなでられたりしました。爪でなでられるのがやばかったです。
Iからは乳首どうしでコスられたりました。いい感じになってくると、アナルーをローション付きの手で攻められました。これとツメのコンボはやばかったです。
すでに息子は臨戦態勢になっていました。すると、ゴムをつけてもらいいよいよ挿入です。Aの膣に入れさせてもらいました。中は想像とは違いましたが気持ちよかったです。
時間は分からないですが、女優さんが動いてくれすんなり行くことができました。私から動くことはなかったです。

年下男に求愛され続けてた話していいですか

私と彼が出会ったのは、私が中2、彼が小5の時でした
当時の私は学校が終わっても部活には行かず、町立の図書館に直行していました
その図書館は建設されたばかりで清潔感があったし、ビデオルームや雑誌コーナーもあったりして、
時間つぶしには最適だったんです
別に読書は好きでもなかったので、大概の時間は窓辺にあるソファーを独占して
雑誌を読んだり人間観察をしたりしていました
というか、図書館に通う中学生の私って文学少女みたい☆なんか異端でかっこいい☆とか厨二病こじらせてました
まぁそんな感じで人間観察してたら、よく見る顔ぶれってのがあって
その中の一人が彼でした
メガネをかけていて、小さめな男の子
身長が低いのでランドセルがとても重そうに見えたのが印象的です

彼はいつも私より先に図書館へ来ていて、閉館時間ぎりぎりまで本を読んでいました
(本って言っても漫画だったり地図帳だったり)
そして私が彼を覚えるようになった大きなきっかけが、住んでいるマンションが同じだったからです
私も図書館には閉館時間ぎりぎりまでいたので、帰る時間も帰る場所も彼と同じ
片方が数十メートル先を歩き、片方が先行く相手を追い越さぬよう絶妙なスピードで歩く
そんな暗黙の了解的な雰囲気が出来上がり、お互いなんだか気まずい帰宅時間が続きました
けれどそんな気まずい雰囲気を私が壊しにかかりました
元々人見知りではなかったし、何より夕焼けをバックに一人歩く少年の哀愁に、
いたたまれない気持ちになったからです
そう、彼はなんとなく悲壮感を漂わしている小学生でした

なんでか解らないけどかわいそうな気持ちになってきて、
私から「一緒に帰ろう」と声をかけました
突然後ろから声をかけられた彼は、変質者を見るような目で私を見ました
「私のこと解るでしょ?よく図書館で会うじゃん」
「あぁ…はい…解ります」
声たけぇwと思ったのを今でも覚えてます
それからは私の独壇場で、気まずさを振り払うかのように喋り続けました
図書館からマンションまでは20分弱
彼はひたすら聞き役にまわり、「…あぁ」「そうなんですか…」としか言いませんでした
なので「何年生?」と聞いてみました
「五年です」と彼が言った瞬間、私は吹き出しました

「ちっちぇw三年くらいかと思ってたww」
そう笑う私に、彼は「うるせぇババァ」と極々小さな声で言い、走り去って行きました
まぁ追いかけましたけど
「誰がババァだガキのくせに」そう言いながらランドセルを捕まえてやりました
離せーと暴れる彼に「馬鹿だなーランドセル脱げば逃げられるのに」と言うと、
彼は言われた通りランドセルから脱皮し、走り去って行きました
今度は追いかけず、そのランドセルを持ち帰りました
その晩、彼が悔しそうに私の家にランドセルを取りにきました
「返してほしければババァと言ったことを謝れ」
ニヤニヤしながら言う私を見て、彼は泣きそうになっていました
「それが嫌なら、これから毎回一緒に帰ると誓え」
毎回あんなに哀愁漂わせて帰られたらたまったもんじゃないので、私はそう提案しました
彼はポカンとした顔で「わかった」と言いました

これが私達の出会いでした

それから毎回一緒に帰宅するようになると、最初は人見知り炸裂していた彼も
私の問いかけ等にはしっかり答えるようになりました
「なんで図書館に来ているの?」
「家にいてもすることがないから」
「友達と遊んだりしないの?」
「別に」
「友達いないの?」
「」
「どwwんwwまwwいww」
「わらうな!」(顔真っ赤)
「良かったね、友達できて。嬉しい?」
「?」(きょとん)
「私が友達になってやってんじゃん」
「友達と思ってないし!!」(真っ赤)(バタバタ)
まじでこんなガキでした

それから私達は「けんご」「ゆうちゃん」と呼び合うようになりました
(ちなみに仮名です)
けんごと話をしていくうちに、たまにビックリするくらい大人びたことを言うことに気付きました
というか、同年代の男の子達より断然落ち着いているのだろうなという印象です
感受性も豊かで、人の気持ちにも敏感でした
だけどたまに見せる子供らしさが可愛かった
ムキになって怒ったり、くだらない言い合いをしたり、
初めてできた年下の友達に私は夢中になっていました

帰宅途中の夕焼けが私たちをセンチメンタルな気分にさせるのか、お互いのシークレットゾーンに踏み込むことも多々ありました
私の話で言うなら、両親が不仲な事、親友と呼べる人間がいないこと、あとは生理痛が怖いこと等々
彼の話で言うなら、彼は五年の始めに転入してきたこと、転入初日にみんなの前でゲロを吐いてしまったこと、
それから距離を置かれるようになってしまったこと、苛められているわけではないので悲しくはないが寂しい時もあるということ等々

時にはお互い涙混じりに話すこともあったりして、私は「あぁ青春だ…」と一人噛み締めたものです

それからはいつも一人で座っていた図書館のソファーに彼をお招きしたり、彼の部屋に遊びに行ってゲームをしたりと、
同級生とは遊びもせず彼とどんどん仲良くなっていきました

そして私が中三、彼が小六になりました
受験生の私は塾に通い始めました
すると当然のように彼との時間は減っていきました
でもたまにマンションの前で待ってるんですよね、塾帰りの私を
マンション前に自販機が設置されてたので、それを言い訳にして
そんな時は数十分くらい構ってあげて、
「けんごー!寂しいからって泣くなよー!」とお決まりの捨て台詞を吐いてバイバイしてました
それでも少しでも時間が空けば、彼の自宅に電話をしたり、家に乗り込んだりしていました
やっぱ奴の哀愁がそうさせてたんだよね

でもまぁ塾の甲斐なく、私は推薦で高校合格
そっからはまた図書館へ通い、彼の相手をしていました
「(受験の時)寂しかった?」と聞くと「ちょっとだけ」と答えるようになったり、
ちょっとずつ素直になっていったのも可笑しかったです

そして忘れもしない卒業間近の2月
「高校に行ったら前のようには図書館に通えないかもしれない」と、
彼のベッドに寝転んで私は告げました
「なんで?」と聞く彼に、通学時間が増えること、生活が変わっていくことを説明しました
その時の彼の哀愁度合いも半端じゃなかった…
犬みてぇwと思いました

なので携帯を買ってもらうようにアドバイスし、いつでも連絡は取れるからと諭しました

私は彼の部屋で仮眠を取ることが多々ありました
その日も気持ちよくウトウトと微睡んでいました
「寝たの?」と彼が声をかけてきたのですが、なんとなく寝たふりを決め込んだ私
近付いてくる衣擦れの音、閉じた瞼の中がスッと暗くなった感覚、
彼が上から私を見下ろしている気配に気付きました
今ここで「ワァ!!」って飛び起きたらビックリするだろうな、とタイミングを図っていたら
唇に少しカサついた感触が降ってきました

ビックリして目を開くと、彼が眼鏡を外し、ギュッと目をつぶって私にチューしていました
これはヤバイ!と思った私は再び瞼を閉じ、寝たふりを続行しました
しばらくすると彼は口を離し、大きく深呼吸を繰り返していました
「息止めていたんだな」なんて悠長に思いながらも、
初キスを奪われたショックと突然の彼の行動に戸惑っていました
まぁ気付いたら本当に寝てたんですけど
起きて何事もなかったかのように帰宅しました

でも私は次の日から彼を避け始めました
図書館へも通わず、家にかかってきた電話も居留守を使いました
一週間かそこらだったんだけどね

するとある日の夕方、
母が「ポストに入ってたんだけど身に覚えある?」と声をかけてけました
ノートを1ページ破った紙が四つ折りされていました
中を開くと
「ごめんなさい」と一言だけ
お世辞にも上手とは言えないその字に、見覚えがありました
瞬時に、あの悲壮感溢れる後ろ姿を思い出しました
すごく胸が痛んだのを覚えています

その夜、少し勇気を出して彼の家に電話をしました
電話に出た彼は相手が私だと解ると黙り込みました
「明日から図書館行くけど、あんたは?」と聞くと
「いく」と小さな声で返事をしました

そして次の日
図書館に気まずそうな彼がいました
二人で黙って本を読み、閉館時間になったので帰り始めました
しばらく無言で歩いていました
私はなんて声をかけていいか解らず、また彼の気持ちを知るのも怖くて悩んでいました
すると隣を歩いていたはずの彼が視界から消えたのです
後ろを振り返ると、下を向いて立ち止まっていました
彼の唇がもごもご動いているのに気付きました
咄嗟に私は「気にしてないから!帰るよ!」と彼より先に言葉を発しました
彼からの告白を阻止したかった
何故なら私は中学三年生で、彼は小学六年生だからです
小学生の告白にまともに受け答えする余裕も自信もなかった
目の前の男の子のランドセルが子供の象徴にしか見えなかった
私は彼を弟のように思っていたのです

この関係が壊れるのも嫌だったし、直接的に彼の気持ちを拒否して彼の傷付く顔も見たくなかった
だから彼に告白させないように私は彼を黙らせました

そして再び並んで歩き出した時、
「高校で彼氏できたらいいなー」と私は言いました
もちろん心の中では謝り続けました
彼の顔は見れなかった
視界の端っこに映っていた彼はうなだれて「うん」とだけ言い、
無言で帰りました

そして二人とも学校を卒業しました
彼の卒業式が終わった後に、私達は久しぶりに顔を合わせました
マンションのロビーで待ち合わせをし、少し気まずさを残しながら図書館へ
一年ちょっと二人で並んで座ったソファーに、私達は腰掛けました
「卒業アルバム持って来いって言ったよね?」
私がそう言うと、恨めしげな顔で彼はそれを出しました
「ゆうちゃんも持ってきた?」
目を輝かせて聞いてくる彼はまるで子犬のようで、しょうがないなぁと見せてあげました

そして彼の卒業アルバム
その中の彼は一つも笑っていませんでした
いえ、正確に言えば笑っていたものもあったけど、それは心からのものではなかった
ページをめくる度に、彼の笑える場所はこのクラスになかったんだと実感しました
目の前で嬉しそうに私のアルバムを眺める彼と、アルバムの中で笑う彼
同一人物だとは思えなかった
そして何気なく見たアルバムの最後のページ
友達から手書きメッセージが貰えるように空白になっているページ
真っ白でした

そのページを見ている私に気付いた彼は
「式が終わってすぐ帰っちゃったから、書いてもらう暇がなくて」と、
アルバムに写ってるまんまの笑顔で言いました
貼り付けたような笑い顔

放課後いつも一人で本を読んでいた彼を思い出しました
いつも一人で俯きながら帰っていた彼を思い出しました
お互いの抱えているものを語り合った時「少し寂しい」と言った彼を思い出しました

私はサインペンを取り出し、最後の空白のページに
「よく頑張りました!卒業おめでとう!!」とページいっぱいの大きな字で書きました
何でそんな事をしたのか自分でも解らない
完全に思い付きだったから
ただこのページを埋めてあげなきゃっていう衝動に駆られたんです
でも書いてる最中サインペンがキュッキュッて鳴る音が凄く気持ちよかった
彼に目を向けると、真顔でその文字を見つめていました
そして「ありがとう、ゆうちゃん」と真っ赤になった目を細めて笑いました  
彼に初めて声をかけたあの夕日の帰り道、
私の行動は間違ってなかったのだと心から思いました

「俺もゆうちゃんのアルバムに書いていい?」と彼は言いました
勿論と頷くと「見ないでね」と言い、キュッキュキュッキュと何か書き始めました
そして「家に帰るまで見ちゃだめだよ」と言い残しました
なんとなく、なんて書かれたか予想はついていました
でも「ありがとう」と言って受け取りました

そして毎日のように沢山語り合った帰り道を、もう小学生ではない彼と歩きました
「最初ゆうちゃんのこと苦手だったんだよー」「は!?」なんて昔話をしながら

帰ってきてアルバムに残された彼のメッセージを読みました
「ゆうちゃんはたまに怖いけどいつもやさしい!
大好きです  健吾」
やっぱり、と思いました
でも悪い気なんて全然しなかった
むしろ晴れやかな気持ちになったんです
なんだか肩の荷が下りたような気がしたんです
告白されるかもしれないっていつも不安だったからかな
いざ伝えられると、なんだかスッキリしました
意味わかんないですよねw

そんな感じで、お互い無事に進学しました
彼はブッカブカの学ランで、私は念願のブレザー
「俺、でかくなるからね」と彼が私に宣言してきたので、
「でかくなるついでにコンタクトにしたら?あか抜けるよ」と言いました
私は何気に気付いていたのです…
彼の眼鏡の裏に隠された両目が、とてもいい形をしていることに!!
綺麗な二重で睫毛ふっさふさ!!!
「コンタクトにした方が格好いいよ」私は念を押しました

それから何日かしてですね
彼はサラッとコンタクトにして現れました
しかも自分がコンタクトにした事に一切触れず、いつも通りを装って話しかけてきます
「あ、ゆうちゃん、俺携帯買ったんだよ」(チラチラ)みたいな感じでw
触れてほしそうだったので触れませんでした
その日の彼はずっとソワソワしてましたw

そして
高校に入学してしばらくすると、私に初彼氏ができました
けんごに言うべきか悩んだのですが、
「もしかしたらけんごにも好きな人できたかも」と軽く考え、
図書館の帰り道にけんごに告げました
「へー」と一言でした
でも雰囲気が変わったことに気付いたので、私は一方的にしゃべり続けました
しかもテンパったのか彼氏の話までベラベラする私の浅はかさ
「バスケ部でねー背が高いんだー」とか「この前デートしたー」とか
最低ですよね
でも、これでいいとも思いました
早く私を対象外にしてほしいと思っていたから
「そうなんだ、良かったね」と言ってくれた彼に罪悪感を感じつつもホッとしました

しかし次に会った時、彼はバスケ部に入部していました
「友達に誘われた」と
「早くうまくなりたいんだー」と言う彼に、「頑張ってね」としか言えませんでした

それから彼も私もお互いの学校生活が忙しくて、
当たり前だけど以前より顔を合わす機会が少なくなりました
けれどメールはたまに来ていたので、あまり疎遠って感じにはならなかったです
お互い時間が合えばマンションのロビーで話したりしていたし、
相変わらず仲は良かったです
あ、あと彼は中学で気の合う友達が沢山できたようで、
そっちの心配をすることはなくなりました!よかった!

彼が中二、私が高二になった頃、宣言通り彼はどんどん背が高くなっていきました
声も低くなっていったような…
そんな彼を女の子は放っておかないようで、私といる時に何度も女の子からメールが来ていました
「彼女ー?w」とわざといつも聞きました
「違うよ」どんどん彼の声は冷たくなっていきました
私もその頃には三人目の彼氏がいました
わざとにしても、恋愛系の話はどんどん振りにくくなっていきました

確かこの頃だったんですが、
彼氏を家に招待した時のエレベーターの中でけんごと鉢合わせしました
「あ」と言おうとした瞬間、けんごが他人の振りをしたのに気付きました
エレベーターがほんの数階分下る程度の時間を三人で過ごしたわけですが、
すごく長い時間に感じました
その日から、けんごからメールがくることは無くなりました
バッタリ会っても気まずそうに片方の口角を上げるくらいで、
もう二人であの図書館に行くことも無くなりました
寂しさは感じましたが、こんなものだと思っていました

彼が中三、私が高三になりました
たまに見るけんごは、もう昔のけんごじゃありませんでした
あんなに小さかった背も高くなり、あんなに細かった体も筋肉がついて
少し丸顔だったのに、シュッとした輪郭になって目鼻立ちもクッキリ
エレベーターの中で彼に会った時、気まずさに堪えきれず
「格好良くなったね」と声をかけました
え?と彼が笑いました
いつものような嘘の笑い方じゃなかったので嬉しかった
笑うと昔のような幼さが垣間見れました
その夜から、彼はまたメールをしてくるようになりました
「本当にかっこいいって思った?(絵文字)」という具合にw
「ゆうちゃんはどんどん綺麗になるね」そんなメールが来たときは少し嬉しかったです

彼は部活を引退し、The受験生て感じでした
勉強の合間にちょくちょくメールがきました
息抜きと言って、マンションのロビーで会うこともありました
ちなみに私は高校からエスカレーター式の短大に入学予定だったのでそんなに焦ってませんでしたw

そしてその日も息抜きと称してロビーで落ち合いました
勉強疲れがピークだったみたいで、すごく脱力していました
私は「きっと大丈夫だよ」と励ますことしかできません
すると「合格したらご褒美ちょうだい」と彼が言いました
私はつい「中三の言うご褒美なんてエロい事だろー!だめ!」と
チャラけながら答えてしまいました
するとガックリ肩を落とし、「違うし…」と力無く彼が呟きました
焦って「ごめんね、冗談だよ!ご褒美何がほしい?」と訪ねると、
彼は一度顔を上げ、「あー」「うー」と唸りながらまた俯いてしまいました
とにかく雰囲気を明るくせねば!と思い、「言ってみなよ!」と胸を叩いた私
彼は俯いたまま、「受かったらさ、受かったらだけど」「うん?」
「抱きしめたい」
そう言いました

咄嗟にミスチルの「抱きしめたい」が頭をよぎりましたがw、
彼の気持ちがまだ私にあることを自覚しました 
期待を持たすようなことをしてはいけない、それは解っていました
でもそれで受験を頑張れるなら、とも思いました
返答に困っていると、
「もう無理やりチューしたりしないから」と真っ直ぐな目で彼は言いました
あの日の、あの初チューの事を言っているんだ、と思いました
それを言われると、「うん、解った」としか私は言えませんでした

「解った、いいよ」と返事をした時の彼のリアクションは可笑しかったです
え!!!!!!!とロビー全体に響き渡る大声を発し、
鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていました
そしてよく解らないけど何度も両手で顔をゴシゴシしていました
「まじかーまじかー」と呟きながらw
「受験がんばりなよ」と声をかけると、頭が取れそうになるくらい何度も頷く彼
「しばらく勉強に専念するから連絡できないけど元気でね」と彼からメールが入ったのは、その晩のうちでした
どれもこれもが、素直に可愛いと思いました
彼の良くも悪くも正直過ぎるリアクションに、昔から好感を持っていたのは事実です
だから彼の気持ちがダダ漏れの時も、戸惑うことはあっても悪い気はしませんでした

そして本当に連絡は試験当日までありませんでした
当日の朝、「いってきます(絵文字)」とだけメールが入ってきました
そのとき私はマンションのロビーで既に待機していたので、
エレベーターから降りてきた彼に直接「行ってらっしゃい」と声をかけました
相変わらずの鳩豆顔でしたw
「待っててくれたの?」と彼が聞くので「たまたま」と答えておきました
期待を持たしてはいけないので・・・

すると彼は「朝から会えるなんて今日はツイてるみたいだから
試験も上手くいく気がする」
そう言って意気揚々と会場へ向かって行きました

合格発表の日、彼からのメールで私は目を覚ましました
「今日会える?」
合否結果は直接伝えたいようだったので、
私はドキドキしながら約束の時間を待ちました
「抱きしめたい」云々よりも、
彼が無事に合格できたのか、それだけが本当に気掛かりでした

そして待ち合わせの時間、マンションのロビーで私は彼を待ちました
とてもドキドキしていました
でもエレベーターから彼が降りてきた瞬間、すぐに合否結果が解りました
彼から放出されているオーラが全てを物語っていたから

私は心からの「おめでとう」を彼に伝えることができました
彼は涙目の私を見て、はにかみながら
「よっしゃー」とガッツポーズしてました
「あ、ギューしてくるかな」と一瞬緊張しましたが、
その日彼が私に触れることはありませんでした
話題にも出てこなかったので、忘れたのかな?と思っていました

そして私は無事に高校を卒業し、彼も中学を卒業しました
三人目の彼氏とは三学期が始まってすぐの頃に別れていました
でも私の青春時代を捧げた(大袈裟ですかねw)その人のことを、
私はしばらく引きずっていました
初めて本気で人を好きになったような気がしてたから

その人と別れたこと、今までで一番その人が好きだったこと、
けんごには伝えてはいませんでした

そして少し長めの春休み
私はけんごの部屋に呼び出されました
ついにこの日がきた、と少し怖い気持ちになっていました
「もう無理やりチューしたりしないよ」その彼の言葉を信じていなかったのかもしれません
そしてどのように拒めばいいのかも解らなかった
けれど約束は約束です
私は彼の部屋に訪れました
玄関先に出てきた彼も緊張しているようでした
お互い意識してギクシャクしていたように思います
彼の部屋に通され、しばらくは談笑していました
昔から沈黙は苦手だったけれど、この日の沈黙の間が一番私を焦らせました
話がとぎれる度にキョドキョドしていました

そして「約束さ、覚えてくれてる?」と、彼が少し声を震わせて問いかけてきました
勇気を出して言葉にしたのだろうから、真摯に向き合わなければ
そう思いました
「うん、大丈夫、任せろ」私がそう答えると、
彼は一つ大きく深呼吸をし、ゆっくり立ち上がりました
私も釣られて立ち上がります
彼が照れ臭そうに「では」と言い、控え目に両腕を広げました
私は「では」が少し可笑しくて、不思議と落ち着いて彼の胸へ歩み寄ることができました
彼に近付きながら、こんなに胸が広かったんだと
不思議な気持ちになったのを覚えています
彼に招かれた両手の中で、私は直立不動で彼の一挙一動を待っていました

しかし何のアクションもありません
ん?と彼を見上げると、ビクッと震えた彼と目が合いました
至近距離でこんな風に見上げるのは初めてで、彼の顔が羞恥の色に染まっていた事よりも
「大きな男の人になったんだなぁ」という事に気を取られました
何気なしに「しないの?」と聞くと同時に、
ゆるりと彼の両腕で体を締め付けられました
「ごめんね、心臓の音まじうるさいけど、ごめんね」
私の耳元でそう言った彼の心音は、確かに大きく動いていました
それはもう私に伝染する程
ちょうど彼の左胸に頬を寄せる感じで抱きしめられていたので、彼の胸の音がダイレクトに伝わります
なんだかとても大変なことをしているような錯覚に陥って、
もはやこの心音が私のものなのか彼のものなのか解らなくなっていました

ゆるめに抱きしめられていたけれど、
最後にぎゅーーーーーって強く抱きしめられ、彼は私を離しました
そして私に背を向けると、大きな深呼吸を何度も繰り返していました
あの時と同じだ、と思いました
幼い彼が私にキスをしたあの時
その時も彼は何度も大きな深呼吸をしてた
今も昔も私に触れる時は息を止めてしまう彼に、私は胸が弾むような感情を抱きました

初めて、彼を「愛しい」と思いました

「どどどどどうでした?大丈夫でした?満足ですか?あはははは」
どうも私は焦ると喋り倒す習性があるようでw、つい雰囲気をぶち壊しにかかりました
彼は両手で顔を覆い、「ウン、イヤ、ウン、ウン、えっと、うん」と繰り返しました
「なに」と焦って聞き返すと、
「ゆうちゃん小さいね」と相変わらず両手で顔を覆いながら答えました
「やかましい!けんごが大きくなったんだよ!ばか」と、つい喧嘩腰になってしまう私に
「可愛くてやばい」
彼がそんな反則的な言葉を呟いた時、
なんだかいてもたってもいられなくて彼に背を向けてしまいました
だってどんな顔すればいいのか解らない
もう何がなんだか解らない
ただただ、震えるほどにドキドキしていました

一瞬衣擦れの音が聞こえ、咄嗟に後方を意識した時には、再び私は彼の胸の中に収まっていました
後ろから私の肩を両腕で抱きかかえて、私の髪に顔を埋める彼
彼の呼吸が私の髪を通り抜け、私の首に触れました
初めての息遣いにゾクゾクしました
でも不愉快なそれではなかった
嫌でも彼を意識してしまうそれでした

そして彼は何度も何度も繰り返しました
「好き」と
言葉の回数の分だけ、彼の腕の力も強くなります
もう泣きそうになるくらい、どうすればいいか解らなかった
でも息が上がるほどドキドキしていました

「ゆうちゃん好きだよ」「ゆうちゃん好きだよ」「ゆうちゃんごめんね」「ゆうちゃん好き」
何度も何度も、絞り出すように吐き出す彼に、私は逃げ出したくなりました
と言うか逃げました
「任務完了!」とかなんとか可愛げのない事を言って彼を振り解き、
「じゃあね!また!」と顔も見ずに走って帰りました

震えるほどにドキドキしたのは初めてで、家に帰ってもしばらく動揺し続けていました
あんな去り方をしてしまったことを彼に詫びなければならないのに
一人置いてきぼりにされて、彼はきっと不安でしょうがないだろうから
でもメールの一つさえ私はできなかった
なんて送ればいいか解らなかったし、今は自分の気持ちを整理したかった
少し時間が欲しかった
でも、その日の夜更け、彼からメールがきました

そのメールを開くのすら躊躇してしまった私
しばらくしてやっと開いたメールには、こう綴ってありました

キモかったよねごめんね
ゆうちゃんの彼氏にも悪いことした
本当にごめん
もう俺ゆうちゃんのことちゃんと諦めるから大丈夫だよ
今までごめんね

絵文字の一つもないそのメールに、彼を深く深く傷つけてしまった事、
いえ、何年もかけて傷つけ抜いていた事を改めて実感しました

諦めるから
彼のその言葉に当時ひどく動揺したのを覚えています
確かに私は自分の気持ちが解らなかった
けれど今日あんなにドキドキした
今日初めて彼を愛しいと思った
そんな感情を知った矢先に、彼から離れていってしまうなんて
私は、傷ついていました
こんな自分勝手なことあってはならないけれど、
今まで彼をずっと傷つけていたのは私だけど、
ひどい喪失感に打ちのめされていました
考えるのを放棄するように、私は彼のメールを無視しました
これでまた一つ新たに傷つけてしまったと、初めて彼を思って泣きました

春休み中に彼とバッタリ会うことはありませんでした
勿論連絡も取っていませんでした
けれど、あの日から一度も彼を意識しない日はありませんでした
寝ても覚めても彼のことばかりでした
けれどそれは傷つけた罪悪感に過ぎないと、結論付けることしかできませんでした
今更彼に好意を持つなんて、そんなのあってはならないことだと思っていたから

新学期が始まりました
私は元彼とまた連絡を取り始めていました
きっかけは元彼からのメールだったけれど、私にはありがたかった
早くけんごのことを頭の中から排除したかったからです
元彼は、昔のような誠実な人ではなくなっていました
私が元彼を引きずっていた期間があると知ると、体を求めてくるようになりました
一度本気で好きになった人だし、振られた事でずっと心の中で引っ掛かっていた人だから、
私は元彼を受け入れました
あわよくばまたこの人と復縁できないだろうか、とも考えていました
全ては、けんごのことを考えたくないからです
元彼と会う度に感じる虚無感には気付いてない振りをしていました
最悪です

そんな中身のない日々が初夏まで続きました
学校生活や、元彼との不誠実な関係には慣れました
けれどけんごがいない生活にはいつまでも慣れませんでした
会いたい、と思うことすらありました
もはや元彼の存在理由が何だったのか、自分でも忘れていました

一度だけ、自宅付近で彼を見かけました
自転車に乗った彼が、私を追い抜いて行ったのです
走り去っていく彼の後ろ姿しか見えなかったですが、ふいに香った懐かしい彼の匂いや、
初めて見た高校の制服姿に、胸がひどく痛みました
私を追い越すとき、彼も後ろ姿の私に気付いてくれただろうか
気付きながらも、するりと追い抜いて行ったのだろうか
説明しようのない感情が私を襲いました
寂しさ、もどかしさ、切なさ、自分への嫌悪感
その場に倒れ込みたい衝動を必死に抑えて、歩みを進めました

薄着になり日が高くなり始めた頃、
ついに、彼と鉢合わせました
ロビーでオートロックを解除している時、後ろから現れたのが彼でした
心臓が止まるかと思うほどの衝撃でした
片方の口角を上げて、彼は複雑そうに私を見ました
「ひさしぶり」
本当に久しぶりな彼の声に、胸がドキドキと高鳴り、チクチクと痛みました
「ひさしぶりだね」かすれた声しかでませんでした
せめてもっと可愛い声を出せたら良かった

「学校慣れた?」そう尋ねながら、彼が横に並んで歩いてくれています
ただそれだけの事があまりにも懐かしく、あまりにも嬉しく思いました
昔はこれが当たり前だったんだよな、と胸が締め付けられる思いでした
当たり障りのない近況報告をし合い、二人でエレベーターに乗り込みました
私は馬鹿みたいに一人でずっとドキドキしていました

「ゆうちゃん、俺彼女できたよ」
彼が私から目を逸らし、控え目な笑みを浮かべてそう言いました

言葉が出なかった
喉元が一気に締めつけられて、息が止まるかと思いました
そんな私が上手に笑顔を作れるわけもなく
ただ「そうなんだ」と発するだけで精一杯でした
そんな時にエレベーターが私の階に到着
逃げ出したい衝動から、私はそそくさと出て行こうとしました
「なんでおめでとうとか言ってくんないの?」
彼が[開く]のボタンを押しながら言いました
「何そのリアクション」「ゆうちゃんはホッとするとこじゃん」「なんでお祝いしてくんないの?」
堰を切ったように、彼は吐露し続けました

彼の怒りを含んだ声を聞いたのは初めてでした
けれど怖いとかいう感情はなくて、ただただショックで呆然としていました
しばらくの沈黙の後、
「ごめん、行って」
彼が静かな声で私を促しました
言われたままに、ノロノロとエレベーターから降りることしかできない私
エレベーターが閉まった時、ガラスの向こうの彼と目が合いました
犬みたいだと思いました
こんな時に相応しくない感想かもしれないけど
昔、哀愁を背負っていた彼をそう例えていた時のように、犬みたいだと思いました
エレベーターが事務的に上昇していったけれど、私の胸は少し綻んでしまいました
鼻の奥はツンとしていたけれど、
唇を噛みしめなければ泣いてしまっていたけれど、
彼の犬みたいな瞳を思い出して、少し微笑ましい気持ちになったのです

ほんのりと胸が暖まったところで、一呼吸おいて冷静になれました
祝福しなければ、と思いました
でないと、彼が自分の幸せを、自分の新しい恋を、
手放しで喜べないだろうと思ったからです
ずっと好きだった私に「幸せになってね」と言われれば、
彼は私から解放されるのだろう
彼がさっき言っていた「なんでおめでとうとか言ってくんないの?」は、
きっとそういう意味を含んでいるのだろう

「さっきは何も言えなくてごめんね
おめでとう!幸せになってね!
寂しくて、つい言いそびれちゃったけど
本当にけんごの幸せを祈ってるよ」
私は彼へこんなメールを送りました

いわゆる強がりだけど、私の方がお姉さんなんだから、これくらいどうって事ない
私が彼氏できたって言ったら、けんごは「良かったね」と言ってくれた
私に怒りをぶつけることなく、黙って話を聞いてくれた
いつも私のために強がってくれた、折れてくれた、譲ってくれた、我慢してくれた
今度は私の番だと思いました
けんごのことはとても好きだけど、笑って送り出してあげなければ

けれど彼からの返事は意外なものでした

「寂しかったってどういう事?」
ただその一文だけでした
この返事は予想だにしてなかったので、少し戸惑いました
でも最初で最後に、少しだけ素直になってみました

「けんごに彼女ができちゃって寂しかった
自分勝手でごめんね」
こんなメールを送った私は、きっと女の敵ですね
私が彼女だったらイラッとしますもん
でも最後だから送ってしまったのです

「なにそれ(笑)
ゆうちゃんにも彼氏いるじゃん」
彼からのそのメールで、
確かに元彼と別れた事を伝えていなかったのを思い出しました

「別れたよ」

そう送った返事は、
「でも最近ゆうちゃんとあの人が一緒にいるとこ見たよ」でした

この返事が来たときには頭が真っ白になりました
セフレといるところを見られたわけだから
一番見られたくない相手に見られていたなんて
自分の浅はかさを恥じました

どこまで説明すればいいか解らず、散々悩みました
セフレ扱いされてるだなんて、言えるわけなかった
それに私ばっかりが被害者なわけじゃない
寂しいときに彼を利用したのは私だ
かと言って、ただの友達だと嘘をつくのも気が引けて

「寂しいときに一緒にいてもらったんだ」
そう送りました

またも彼からのメールは予想外のものでした
「今から会える?」

彼からの唐突な誘いに戸惑ったけれど、
何か吹っ切れたような気もしていたので、うんと答えました

そしてロビーで待ち合わせ
切なさもあったけれど、久しぶりのシチュエーションを少し喜んでいました
エレベーターが開く音がして、さっき振りのけんごがそこには居ました
どんな顔をすればいいか解らなかったけど、けんごの顔がさっきより幾分穏やかで、
私の頬も少し緩みました
「少し散歩しようか」彼の提案で、久しぶりに図書館までの道のりを歩きました

急に会おうと言い出した彼には、きっと何か話したいことがあるんだと思いました
そしてそれはきっと彼女の事だろうと予想もついていました
笑ってお祝いしなくちゃ、と思いました
さっきできなかったのだから、次こそは、と

「もうあの人に会うのやめてほしい」
彼が唐突にそう言いました
「あの人って、元彼?」「そう」
まさかこんな話だとは思いもしてなかったので、かなり驚きました
しかも彼のその言い方に、私と元彼の不誠実な関係を
読まれてるんじゃないかという不安も生まれました
「なんで?」
ずばり言い当てられるのかもしれないと思いつつも、そう尋ねました

「寂しい時は俺呼んでほしいから」
「ゆうちゃんが俺に彼女できて寂しいって思ったのは
恋愛の意味でじゃないかもしれないけど、でも、
ゆうちゃんが寂しいって思うなら、俺はもう彼女は作らない」
「今の彼女には悪いけど、俺、ゆうちゃんの気持ちに全部応えたいって思った」
「きもい?俺きもいよなー」
彼はそう言いながらも、満面の笑みを見せてくれました
私はというと、胸がいっぱいで、
みるみる涙が目に溜まっていってるのが解りました
私は本当に自分勝手な人間なので、嬉しかったのです
こんなの、彼女さんに悪い、けんごにも悪い、解っていても本当に嬉しかった
同時に、彼に抱きしめられたあの日から続いた地獄のような日々が思い出されて
まさかこんな日が来るなんてって夢みたいに思えて
「けんご、私けんごのこと好きになっちゃってた」
思わず、号泣しながらそう告げてしまったのです

「えっ」またあの鳩豆顔で彼が驚きました
「好きって恋愛のやつ!?」「うん」「まじか!!!」
よっしゃーーーーーーーーーと、
嘘みたいに、漫画みたいに、両方の拳を突き上げる16歳が
愛しくて愛しくて堪らなかった
なんだかホロホロ涙が止まらなくて、そんな私を見て彼は
「え?あれ?どうしたの?でも俺嬉しいし、あれ?」とアタフタし出すし、
それはとてもカオスな状況でしたw

少し落ち着いた頃、
「いつから?いつから好きになった?」
見えないけど尻尾をぶんぶん振りながら彼は聞きました
「抱きしめられた日から」と答えると、
「そっかーーーー!!!…あれ?でも割と最近だね」と一喜一憂する彼
私の気持ちもパンッパンッになってて、もうパンク寸前で、
一度好きだと伝えると何度も伝えたくなって
「かわいい」「すき」「かわいい」と何度も繰り返しました
顔を真っ赤にしてキャッキャッと喜ぶ彼を見ていて、何だか本当に嬉しかったです

そして図ったかのように、私たちが出会った図書館の前で、
あの春振りに抱き締められました
「ゆうちゃん、長かったよ」
彼が私の耳元でそう呟き、その声が少し震えていて、
小学生だった彼を思い出しました
なんだかあの眼鏡の少年が堪らなく愛しく思えて、ふと上を見上げると
半ベソかいてる愛しい高校生がいて、「かがめ!」と言ってチューしたったです
唇を離して「三年振りだ」と冷やかすように笑うと、バツが悪そうに彼はハニカんでいました
二人で浮き足立って、手を繋いで帰りました
「俺達、彼氏彼女?」「いや、飼い主とペット」「」「けんごは柴犬」
幸せってこういう事か、と痛感した帰り道でした

そして、けんごは彼女さんと別れてくれました
本当に申し訳ないことをした、と落ち込んでいるけんごを見て、
私も申し訳なくて苦しかったです
けれどけんごが「でも俺嬉しい気持ちの方が強いから」
そう言って、手を握ってくれました
「俺がんばるからね」
こうして私達のお付き合いは始まりました

彼が16歳、私が19歳でした
私は近所のコンビニで週3、4程バイトを始めました
終業時刻に彼が迎えにきてくれるのが習慣になり、
遠回りを沢山して帰るのが私達のデートでした
神聖な職場だから!と、肌寒い季節がやってきても彼はコンビニの中で待つことなく、
少し離れたガードレールに座っていつも私を待っていました
私が出てきたら嬉しそうに立ち上がってくれる姿が可愛かった
近所なのにいつも少しお洒落をしてる姿が可愛かった
週末バイト休みだよと伝えると、「遊べる?」と喜んでくれるのが可愛かった

でも私はそんな愛しい彼のことを、陰で裏切り続けていました
私はまだ19の小娘でした
私の周りだけかもしれませんが、このくらいの年頃の女の子は
「年上の男性」「社会人」と付き合うのがステータスになっていたように思います
特に私達は女子校上がりの女子大生だった為、
周りに同級生の男子がおらず、どんどん夢見がちになっていました
「今の彼氏は社会人」「年上の彼氏はなんでも買ってくれる」「やっぱり付き合うなら年上だよね」
繰り広げられる友人達のガールズトークに、私は笑顔で賛同するのです
「年上の彼氏が欲しい」と言う友人には「欲しいね」と返し、
「ゆう彼氏いないの?」と言う友人には「いないよ」と返しました
今となってはなんてくだらない思想なのだろうと思えるけれど、
当時私の生きる世界で「高校一年生と付き合っている」なんて、とても言えなかった
昔から彼の年齢を気にし続けてきた私には尚更でした

「友達にゆうちゃんのこと自慢してるんだ」とハニカむ彼に、
私はいつも後ろめたい気持ちでいっぱいでした
彼の学校行事に誘われても、私は首を縦に振りませんでした
けれどこんな私に罰が当たりました

その日は珍しく街中でデートをすることになっていました
お互い先に別件の用事があったから、街中で待ち合わすことになりました
私が先に到着し、「ゆうちゃん」と声をかけられ振り返ると、
そこには制服姿の彼がいました
少し戸惑ってしまいました
けれど溢れんばかりの笑顔を向ける彼に、この戸惑いを悟られるわけにはいきませんでした

「(休日だけど)今日学校だったの?」と何食わぬ顔で聞きました
「昨日までに提出しなきゃだったプリントを出しに行ってたんだ」
確か彼はそんな風に答えたと思います
「じゃぁ何しようか」と目を輝かせる制服姿の男の子
そうだ、彼には何の罪もないのに、
こんなに屈託無い笑顔を向けてくれているのに、私はなんて事を気にしているんだ
そう自分に言い聞かせ、嬉しそうに前を歩く彼について行きました
美味しそうにご飯を食べたり、何をするにも楽しそうだったり、
そんな彼に癒されながらも私は、人の目を気にしていました
自意識過剰もいいところです
世間から見たら、制服姿の男の子と
どこからどう見ても化粧覚えたての女の子が一緒にいることなんて、
何の違和感もないのに
本当に馬鹿げています

「プリクラ撮りたい!」そう彼が言いだした時、少し躊躇した自分がいました
けれど私も二人が一緒に写ったプリクラが欲しかったから「いいね」と快諾しました
初めて二人で撮るプリクラに私達はハシャいでいました
カメラの前で抱き締められたり、落書きに「大好き」と書かれたり、
素直にどれもこれもが嬉しかった
二人で浮かれながらシートが出てくるのを待っていたとき、
ふと目を向けた先の光景に私は絶句しました
大学の同級生二人が、笑顔でこちらを見ていました

「やっぱりゆうじゃん!」同級生二人が駆け寄ってきます
「友達?」彼が私に問います
「初めましてー、ゆうと同じ講義取ってます○○です」
同級生はそう言いながら、彼のことを値踏みするような目で見ます
「え、もしかして、ゆうの彼氏?」同級生の一人が声を弾ませ尋ねます
「あ、えーっと、はい」彼が嬉しそうに答えます
「えーーー!!!」同級生二人が騒ぎます
私一人、下手くそな笑顔を貼り付けて、
早くこの場を切り抜けなきゃと、ただただ焦っていました

お願いだからこれ以上話を振らないで、そう同級生二人へ強く思いました
勿論そんな私の願いなんか知る由もなく、
彼女達は楽しそうに
「もー!ゆうずっと彼氏いないって言ってたじゃーん」と言いました
私は彼の顔を見れませんでした

同級生達はまだ続けます
「え、制服だよねー?○○高だー!」
「ねぇねぇ何年生?」
聞かれてしまった、と思いました
それはこの瞬間一番触れられたくないワードだったのです

「高三です」
彼がそう答えたとき、
心臓を強く強く殴られたようでした
「じゃぁ一個しか変わらないねー」
そう騒ぐ同級生達の声が遥か遠くに聞こえました

嘘をつかせてしまいました
何も悪くない彼に、嘘を

「じゃぁゆう!また来週!」
同級生達は満足げに帰っていきました
私はけんごの顔を見ることができませんでした
知られてしまった、私がけんごの存在を隠していたことを知られてしまった
頭の中でグルグルと言い訳を考えていました

「ゆうちゃん行こうか」
彼の声が優しくて、いたたまれなくなりました
謝らなきゃ、そう思い口を開いた瞬間、
彼は出口へスタスタと歩いていってしまいました
小走りで追い掛け、やっと彼の横に並べた時に「ごめんね」と声をかけました
彼はスタスタ歩きながら、ううんと首を振りました
口元に笑顔を浮かべて
そんな顔をさせてしまった自分が本当に情けなくて、
何度謝っても足りないと思いました

「でも」
彼が歩みを進めながら、前だけを見ながら、口を開きました
「本当に18なら良かった」
悔しそうに顔を歪める彼を見て、言葉を失いました

何か言わなきゃ、そんなことないよって言わなきゃ
でも今更何か言っても、全部が嘘臭くなってしまう
言葉を探しながら、彼の歩幅について行きました
そんな私に気付いた彼は、私に歩調を合わせ、
「恥ずかしい思いさせてごめんね」
まるで自分が悪いみたいな顔で、私に謝りました
泣いてしまうんじゃないかと思いました
それくらい苦しそうな顔をしていました
でも私は何も言えませんでした
「先帰っていい?」彼は私を見ずにそう言い、
「気をつけて帰るんだよ」と付け加えました
そしてスタスタと歩いていきました

彼の背中を見送り、私はふらふらと周辺にあったベンチに座り込みました
「恥ずかしい思いさせてごめんね」
彼の言葉がグルグルと頭を巡っていました
そうです、それが全ての原因です
私は彼を恥じていたのです
彼と付き合っている事が人に知られるのは、恥ずかしい事だと思っていたのです
何が恥ずかしいか、それは彼が高校一年生だということでした
でもそれはけんごのせいではない
そうです、けんごは何も悪くないのです
むしろ彼は、とても優しいのに
とても暖かいのに
とても私を好いてくれているのに
私は彼が3つ年下というだけで、彼がまだ高校生というだけで、
彼の人間性を全てないがしろにしたのです
彼という人間を否定したのです
恥ずべきは自分自身のモラルの低下でした

私はまた自分本位に彼を傷つけたのです
彼を本気で思いやることなく、ただ自分のことだけしか考えていなかった
それがこうして結果となって表れました

彼の後ろ姿を思い出しました
いつもこういう時は、小学生だった彼の後ろ姿を思い出します
そして今日の彼の後ろ姿
彼の傷ついた後ろ姿を放っておけないと思いました
傷つけたのは私だけど、会いたいと思いました
会いたくない、別れたい、嫌いになった、そんな風に言われるかもしれないけど、
彼に会いたいと思いました
謝りたいと思いました
気持ちの全てを話したいと思いました

こんな考えも自分勝手な考えに変わりないのだけど、
私は「会いに行ってもいい?」と彼にメールをしました
「今日?」と返ってきたメールに「今日」と返しました
しばらくして「解った」と返信がきて、すごく安堵したのを覚えています

私はその足で彼の家に向かいました
「玄関開いてるから入ってきて」という彼のメールに従い、
彼の部屋ノブをドキドキしながら回しました
そこには、ドアに背を向け、ベッドに寝転んでいる彼が居ました
制服がシワクチャに投げ捨てられていました

私はベッドの前に座り込み、「けんご」と声をかけました
「うん」彼が小さな声で返事をしてくれました
「けんごにね、話したいことがある。いい?」と尋ねると、彼はしばらく黙り込みました
「聞いてほしいんだけど、だめかな?」
そう再び声をかけると、けんごはガバッと上半身を起こしました
「ゆうちゃん待って、俺に先に話させて」
私の方を向かない彼のその申し出に、私は別れの言葉を覚悟しました

「俺ね、全然気付いてなかった」
「普通に考えたら、3つも年下の彼氏なんか恥ずかしいに決まってる」
「ゆうちゃん達からしたら全然ガキだよね」
「俺馬鹿だからそんなの全然気づかなくて、ゆうちゃんを学園祭に誘っちゃったり、
ゆうちゃんの友達に彼氏だって言っちゃったり」
「嫌だったよね、ごめんね」

彼から出てくる言葉は、全て自分を責めるものでした
私は首をブンブン横に振りながら聞いていたけれど、
彼はそれに触れず、更に言葉を続けました

「あのね、友達には俺のこと話さなくていいし、
何なら今日みたいに俺の年齢嘘ついてもいいから」
「って言うか、俺もう制服で一緒に歩いたりしないから」
「だから俺がハタチになるの、一緒に待ってくれない?」

彼の言葉の真意が掴めなくて、ただ素直に「え?」と聞き返しました

「あのね、俺がハタチになったら、ゆうちゃんは23になるよね」
「俺が30になったら、ゆうちゃんは33になるよね」
「俺たちがもう少し大人になったら、3つの歳の差なんて、
今みたいに言葉にしてもそんなに気にならなくなると思うんだよ」
「だから、3つの歳の差を恥ずかしいと思わなくなる歳まで、
とりあえず一緒にいてほしい」
「それまで、周りには俺の存在隠してていいから」

この時の感情を言葉にするのはとても難しいので率直に言うと、
とてもけんごを好きだと思いました
こんな事を思い付けるけんごを、こんな風に私のことを思ってくれるけんごを
間違いなくこの瞬間、私はけんごに二度目の恋をしたと思います

「なんでけんごが謝ったり自分を責めるようなこと言うの」
「けんごが年下なのは、けんごのせいじゃないでしょ」
「どれもこれも、歳の差を恥じた私が悪いんだよ」
「こんなに素敵な彼氏が居るのに胸を張れなかった自分が、何より一番恥ずかしいよ」
「本当にごめんね」
「ハタチまでとか言わないでよ」
「別にけんごがハタチにならなくたって、私、今からでもみんなにけんごを自慢したいよ」
「私の彼氏は16歳なのに、私より全然大人なんだよって」
「私の彼氏はすっごく可愛くてかっこいいんだよーって、
16歳のけんごを自慢するよ」
「だから、年齢なんか気にしないで、ずっと一緒にいようよ」
恥ずかしながら、最後はもう泣きながらの訴えでした

でも彼も泣いていました
久しぶりに、いや、初めて彼のこんな涙を見ました
しばらく二人でグシグシ泣いていました
私が返事を促すように手を握ると、うんうんと頷いてくれました

そして私は一つ提案をしました
「本当の恋人同士になろう」と
そうすれば今みたいな不安は全部吹き飛んで、
自分達の関係に自信が持てるはずだからと
そう言うなり私は上着を脱ぎました
やっと言葉の意味を理解したらしい彼は、目を見開いてイヤイヤしました
「駄目だよゆうちゃん」「なんで?」「いや、親帰ってくるし!」
「気になるならウチでもいいよ」「いや、違う、そういうことじゃなくて!!!」
アワアワと騒ぐ彼の意味が分かりませんでした
正直言うと、喜んでくれるんじゃないかと思っていたのに
「いや、だって、俺、ゆうちゃんのこと昔から知ってるじゃん」
「なんか昔からゆうちゃんは俺の中でキラキラしてて」(?)
「だから未だに俺ゆうちゃんを抱きしめるだけでも凄い緊張するのに」
「俺こんなだから、多分ゆうちゃんと最後までなんてできないよ」
顔を真っ赤にし、眉毛を八の字にして騒いでいる彼

「何その言い方、じゃぁ他の子とするわけ?」
しびれを切らしてこんな言い方をすると、
「いや、そういうわけじゃないけど、でも、ごめん、今日は無理」
彼は涙目でそう答えました
元彼とだいぶ勝手が違うので戸惑いました

でも二人の関係に何かしら自信をつけたかった私は、
「じゃぁそれとは別にもう一つ、本当の恋人同士しかしてはいけない行為がある」と
第二候補を上げました
まぁベロチューだったんですけど、彼はそれすら嫌がりました
「まだ歯磨いてないし」とかなんとか言って騒ぎます
「じゃぁいいよ」
これでも一応恥を忍んで提案していた私は、ふて腐れて見せました
まぁ本当に恥ずかしかったんですが

「じゃぁ言うけど」彼はそんな私を見て口を開きました
「情けないけど俺、そういうの全部初めてなんだよ」
「だから多分上手にできないし」
「ゆうちゃんは彼氏としてただろうけどさ…」
最後の言葉につい「ごめん…」と反応してしまいました
しばらく重い沈黙が続き、けんごが「あーもーやだ」と声を上げました
「ゆうちゃん元彼とそんなことしてたんだよね、いや、そうだろうなとは思ってたけど」
唇を尖らせて彼は憤慨していました
そうだ、私はお古なんだ、と思いました
私も初めてなら良かった
私も全部の初めてをけんごと共に経験していきたかった
なんだか神聖なものを前にして、自分はすごく汚れていると、
相応しくないのだと、自分の気持ちが沈んでいくのが解りました

私のそんな様子を見て、
けんごは「ごめんね、ヤキモチだから」と申し訳なさげな声を出しました
気を使わせないような態度を取ったつもりでしたが、
けんごは何かを感じ取ったようで
「ゆゆゆうちゃん、やっぱりチューしていい?」
くぐもった声でそう言いました
「いいの?」と私は聞きました
それは「私でいいの?」という意味を含んだものでした
「したくなったっ」と目尻を下げて笑う彼を、大好きだなぁと思いました
きっと、無理してるだろうな、と思ったから
確かに彼のそれは不器用で不慣れなものだったけれど、
「ちゅーってこんなにいいものなんだ…」と呆けながら呟く彼が
馬鹿馬鹿しくて愛しかったです

それからしばらく段階を踏んで、その歳のバレンタインに一線を越えました

・正確に言えば、バレンタインまでちょこちょこイタズラっぽいことしてた
練習と称して
・ちゅーしながら胸触られたり(まぁ私が練習しろと命じた)、
なぜか服の上からブラ外す練習したり
・何かのイベントの時に決行しようと意気込んで、バレンタイン
・私の部屋
・電気は豆球
・震えるけんご
・もどかしくて私が脱がしにかかる
・練習してたブラ外しがうまくいかないけんご
→自分で脱ぐ

・私の胸見てけんご覚醒
・あれあれ?けんちゃんどこでそんなやり方覚えたの?
・ことごとく「ここ?」「痛くない?」「ちゃんと気持ちいい?」言葉責めしてくるけんご
・そんな感じで準備完了
・ゴム上手につけれないけんご
・四苦八苦の末萎える
・落ち込むけんご
・しばらくまったりイチャイチャトーク
・ごめんね、と謝るけんごにフェラーリ
・けんごのけんご覚醒
・いざ決戦
・初めての感覚によがるけんご超えろい
・私も気持ちが入る
・童貞のくせに割と長く合体できてた
・けんご童貞卒

・「なんかやばい」と泣き出すけんご
・「泣くほどよかった?」と聞くゲスな私
・「感動して鳥肌やばい」確かに腕がザラザラけんご
・「ゆうちゃん俺しあわせ」嗚咽しながら言うけんごに私感動
・全裸の2人がめそめそめそめそ
?fin?

そういや
「タイムマシンがあったら中学の俺に今日のこと教えに行く」と
目キラキラさせながら言ったのが印象的

「俺が18になったら結婚する?」と雰囲気に呑まれて言っちゃう子供の彼に、
「ううん、それから4年待ってる」と告げました
「子供の頃けんごに沢山待っててもらったから、次は私の番だよ」と

彼には大学へ行ってもらって、就職に就いてもらわねば、と思ったのでwえへ

そんな感じで私達の交際は順調に続いておりました
特筆すべき大きな喧嘩もありませんでした
彼との思い出を少し語るとするならば、
彼が高3の体育祭、「応援団長になったから見にきて」と誘われて、
初めて彼の高校行事に参加しました
頑張る彼を見ていて誇らしかったけど、少し恥ずかしかったのを覚えていますw
演目が終わり、彼に声を掛けようとしましたが、
彼の周りは後輩女子でいっぱいで気が引けました
そんななか「ゆうちゃん」と声をかけてきたけんご、後輩女子の視線は一斉にこちらに向きました
「年上じゃん、あれ」と、jkに「あれ」扱いされたことを今でも鮮明に記憶しています

そして彼の高校の卒業式も出席しました
校庭に出てきた彼が一目散にこちらへやってきて、制服のボタンをくれました
嬉しかったけど、少女漫画のヒロインになったようで赤面しました
しかもその光景を彼の同級生達がキャーキャーはやし立てて、
死ぬほど恥ずかしかったのを覚えています
あとは彼が大学生になり、19の歳に一人暮らしを始めたので、半同棲を経て、
今一緒に暮らしています
ちなみに私は短大を卒業して、接客業に励んでおります

ここからが本題です。
先週の金曜日の話です

「ゆうちゃん…」
居間のソファーに腰掛けてテレビを観ている私に、けんごが声を掛けてきました
その声は今にも消え入りそうなか細いもので、より一層私の神経を逆撫でました
「なに?」私はテレビから目を逸らさず、できる限りの冷たい声で答えます
先週始めから私はずっとこんな調子でけんごに接していました
「話したいことがあるんだけど、いい…?」
彼の「話したいこと」の内容は、すでに察しがついていました
先週いっぱい続いた彼の目に余る不自然な言動を前にして、察しのつかない人間がいるでしょうか
それ程に彼はあからさまだったのです

「…あのね、俺、多分浮気しました」

えぇえぇ、そうでしょうね
鳴る回数が増えたメールの着信音も、私の前で出ることが無くなった電話も、
私が寝たのを見計らって外に電話しに行くさまも、
全てそれを物語っていましたよ
そんなのとっくに知ってますけど?と、
つい即答しそうになったのをグッと飲み込み、私は問います
「多分って何?」
自分でも驚くほど淡々とした声が出ました
この一週間、心の準備に要する時間は
それはもう有り余るほどにあったのですから、当然っちゃ当然ですが

「それは、いや、あの」
ソファーにふんぞり返るように座った私の前で、彼は居心地悪そうに立っていました
「座って」私の指示に、彼は軍人のような機敏な動きで三角座りしました

「相手は誰」もはや語尾を上げて疑問系にするのすら面倒でした
「ゼミの女の子の…友達」誰だよ、と思いました
「どんな流れで」私は声のトーンを一定に保ち尋ねます
「ゼミの飲み会にその子も来て…なんかずっと俺の隣にいて…」
いちいち私の反応を待って話す彼に苛立ちを覚えたので、
敢えて相槌を入れないようにしました
「前から俺のこといいって思ってたとか言われて」
「二次会のカラオケにもついてきて、なんか最後までいて」
「でもその子最後潰れてて…、解散ってなった時、
その子は俺が何とかしろってみんなに言われて」
「家まで送ってあげたら、鍵が見あたらないって言い出して」
「俺が鍵見つけてあげて、鍵開けてあげたら、フラフラって玄関に座り込んじゃって」
もうこの時点で、それなんて漫画?状態でした

「完全狙ってんじゃんその女」
「ホイホイ乗せられて馬鹿じゃないの?」
思わず飛び出しそうになったその言葉達もグッと飲み込んで、
続けて、とジェスチャーしました
「体支えてあげて、その子んち入って」
「座らせてあげようとしたら抱きつかれて」
はいはいテンプレテンプレ
「チューされて」
そろそろ胸糞悪くなってきました
「そのままベットに連れてかれて」
「もういい」私は制しました

「なんであんた達のプレイの行程まで聞かなきゃいけないの」
「いやプレイもなにも・・・」
「ヤッたんでしょーが」
「いや最後までは」
「証拠は?ヤッてない証拠」
「…その子に聞いてもらえれば…」
「無理に決まってんだろ本気で言ってんの」
「そうだね…ごめん」
「なんでよ」
「え?」
「もしそれが本当なら、なんで最後までやんなかったの?」
「え、いや、あの」
「なんでよ」
「萎えた…から」

「なんでよ」
「え」 
「なんで萎えんのよ」
「ずっと最中にゆうちゃんの顔がチラついてて…」
ィィィィイラッッッとしました
「で、彼女の事忘れてとか言われて…
その瞬間バーンってゆうちゃんの存在が大きくなって…なんか萎えt
「あんたの不能を私のせいみたいな言い方しないでよ!!!!」
一貫して保っていた声のトーンが大幅に上昇しました
「いや、そういうつもりじゃ…」
こんな時にまで子犬のような目で私を見る彼に、沸点が最大値まで跳ね上がり、
もう!!!!と何故かクッションに一喝しました

部屋の中に私の荒ぶる呼吸音だけが響いていました
彼は怯えながらも視線を私から外しませんでした

「それで?」私は息を整えながら続けました
「私にその告白をしたと言うことは、私と別れようと思ってるの?」
彼はぶんぶんと首を振りました
「そうじゃなくて、最近ゆうちゃんの機嫌が悪かったからバレてるんだろうなって思ってた」
「それで、もうバレてるのに張本人が素知らぬ顔して謝罪しないってのは…最低だなって思ったんだ」
彼は真っ直ぐな目で私にそう言いました

「ゆうちゃんごめんなさい」
「一時の気の迷いとは言え、一番大事にしなきゃいけない人を裏切ってしまった」
「凄く凄く傷付けたと思うから、許してほしいなんて言えない」
「ゆうちゃんが別れたいって言うなら、俺は従わないといけない」
「ゆうちゃんが決めてほしい」

私は彼に問いました
「その子のこと、好きなの?」
「私と別れたら、その子に行くの?」
この時ばかりは情けない声が出たと思います

「それはないよ」
「こんな時に言うのもアレだけど、今回のことで、
俺やっぱりゆうちゃんじゃないと駄目なんだって実感した」
「…何言っても浮気男の下手な言い訳にしか聞こえないだろうけど」
それに、と彼が付け加えました
「多分俺今振られても、またゆうちゃんに告っちゃうと思う」
「自分でも、なんでこんなに一人の人間に執着できるのか謎だけど、」
「ゆうちゃんはもう…なんか俺の人生、みたいな」

ほだされまい、と思いました
いくら目の前に座った男が十年来の付き合いであろうと
彼の目や仕草や滲み出ている雰囲気が、全く嘘の色をしてないことに気付いている自分がいようと
あっさり「もういいよ」「けんごの気持ち、嬉しいから」なんて、
やすやすと許してあげるわけにはいかないのです
私には言わねばならぬことがありました

「私が今から言うことは、もう金輪際二度と言いたくないことだから」
「一度しか言わないから、よく聞いて」
けんごが背筋を伸ばし、頷きました

「あのね、けんごが私以外の女に目を向けてしまうのはしょうがないことだと思うの」
「それはごくごく自然なこと」
「だってけんごは私しか女を知らないじゃん」
「遊びたい盛りの男の子を、私がずっと独り占めしてしまってる」
「だから君がよその魅力的な女の子に目がいくのは、男としてしょうがないこと」
「でも、解ってても、それが私の目に付くのは嫌なの」
「もう何年も付き合ってるのに、余裕でヤキモチ妬けちゃうの、いい気がしないの」
「だから、やるなら、1ミリも私に気付かれないよう、上手くやんなさい」
「今回のあんたは最悪だったよ、バレッバレの上に、おずおずと白状しちゃってさ」
「オドオドするくらいなら最初からするな!やってしまったなら徹底的に隠せ!」
息継ぎなしでまくし立てたので、最後はハァハァ言ってました
そして目の前には、唇を真一文字に結び、私をジッと見てるけんご

「すごいね、ゆうちゃんは」
彼が視線を床に落として言いました
「俺がゆうちゃんだったら、そんなこと言えないよ」
「やるなら上手くやれ、なんて」
「多分俺だったら、…どうなるんだろう、
想像もつかないけど、今のゆうちゃんみたいなことは言えない」 
少し黙り込んだあと、
「いやはや、惚れ直しました」
目尻の下がった苦笑いで彼がそう言ったとき、私も大概頭が沸いているんでしょうね、
悪い気がしませんでした

「あのね、私多分けんごのことを根っから信用してるんだよ」
「小さな頃から私だけに愛情を注いでくれたんだもん、そりゃ嫌でも信用しちゃうよ」
「だから、体の浮気はあっても、心の浮気はないって信じてるの」
「絶対に私のとこに帰ってきてくれるって信じてるから、こんな風に言えるんだよ」
牽制にも似たそれを、私はできる限りの優しい声で言いました

彼は相変わらず唇を噛みしめ、うんうんと頷きました
「もう絶対しないって思えるけど、
もし万が一億が一しちゃっても、絶対ゆうちゃんとこに帰ってくる!」
犬が忠誠心を見せ付けるように、彼は言いました

全てを言い終えたら私もクールダウンしてきて
「ま、そういうわけだから、次からは気をつけるように」
「次また私にバレるようだったら、刺すから」
「その間女を」
私史上最大の冷えた声で言えたと思います
ゴクリ・・・と鳴らんばかりの顔でこちらを見てた彼が印象的でした

さぁスッキリしたところで
「一週間私に触らないで」
「よその女の乳揉んだ手で私に触らないで」
「ソファーで寝てください」
そう言い放った私に彼は絶句しました
だってそれはしょうがない、本当に嫌なんですもん
彼はその日からソファーで睡眠を取ってます

彼の浮気騒動で、無意識に昔の彼を反芻する時間が増えたからです
下手くそに浮気を隠す彼に苛々しながら、
昔の彼はこうだったな、ああだったな、と振り返る時間が増えました
いざ事が解決しても、一人眠るベットの中でなかなか昔話から抜け出せない自分がいました
思い出せば思い出す程、幼い二人がなんだか微笑ましくなってきて、
文字に起こして形に残そうって思ったのです

長々と書いてる最中、私自身も昔の彼に癒されていました
あぁ彼のこんなところは変わってないなーとか、
私ってものすごく幸せ者なんじゃね?とか
色んな感情が込み上げてきて、とても実のある一週間になりました
なんだか彼に優しくなれたりしてw
ちなみに彼には「ネットにあんたのこと書いてるw」とだけ伝えました
のろけてるの?と喜ぶ彼に、初体験のこと書いたったwと心の中でニマニマしてました
そのうちバレるかなーと内心ドキドキしてます

これからも二人でずっと一緒にいられるかな
いられたらいいですね
私にはもうけんご以外の選択肢はないし
なんてプレッシャーかけてみたりw

童貞が高級ソープ行った…感動したww

俺spec
24歳 理系院生
身長:170cm(17.5cm)
顔:フツメン(と思いたい)
性格:真面目なクズ

ちなみに行ったのは7月の話

事の成行きは
6月に1か月後の夏休み中の大学の行事をサボることに決めた俺
友達がその行事にいってる当日に何をするか考えた。
ほんの少しして得た俺の結論は

当月のバイト代握って、ソープに行こう。
だった。

ちなみにソープにはまだ行ったことがなかったが
以前にひとりでピンサロに行ったことはある
その時は嬢が頑張ってくれたおかげで
時間ギリギリでイケた
10分ぐらい時短されてた気はしたがな

そして当日,俺は嬢のブログを見て
夕方には出勤することを確認。
朝一で店に電話した。

ガチャ
男「はい、○○○です。」
俺「あ、あの、よ予約したいんですけど」
男「はい、ご指名は?」
俺「○○さんいてます?」
男「あー、お休みなっちゃいましたねー」
俺「休みっすかー。じゃあまた考えて電話しまーす」
ガチャ
俺「・・・」

でまあ適当な店をチョイスして
嬢の評判等も確認して準備万端
2週間前には嬢の出勤が予定されていることを確認
俺朝から風俗サイト見てガッツポーズ
チョイスした店は店は普通の大衆店で120分3万ぐらいのところだ

普段の俺ならここで慌てふためき
マウスをカチカチしながら総合サイトと
2chをマルチタブで開いていただろう。
しかし、俺は動じなかった。
なぜなら、Bプランはすでに準備完了していたからだ。
勉強はできないが、こういうムダなことには頭が回る俺。
Bプランはこうだ。

高級店へ行こう。

連休明け+地方という悪条件だったため
大半の大衆店で優良な嬢はお休みを取っていた。
初めてが「安かろう悪かろう」じゃ洒落にならん、
だったら「高かろうまあ良かろう」にしようというのが結論だった。

そういうわけで、速やかに高級店にTEL、予約。
ちなみに、110分だと嬢の事前予約は無理で
お店到着後にアルバムから選ぶ形式だった。

駅についたら電話して駅まで迎えに来てもらった。
怖いとかはなかったが恥ずかしかった。
地元民なら車に乗った俺がどこ行くかわかるだろうからな(´・ω・`)

まず着いたら何飲むか聞かれたので烏龍茶を飲んだ
この時点で心臓バクバクww
プランを尋ねられてどもる俺wwヘタレww

そしていよいよアルバムと対面
出された3枚のアルバムには考えていた嬢がいなかった。
というか、写真に名前のってないからわからん!
そこで焦ってネットで見て覚えてた写真の嬢をとっさに指名した。
この嬢は事前情報無しで、完全なる賭けだったが
3つの写真の内だと顔が一番良かった。

嬢スペック
年齢:俺と同じぐらい。
身長:160程度
体型:スリム(お腹も引き締まってた)
顔は誰に似てるってわけでもなかったけど、
雰囲気はさとうはるなっぽかったかな?まあそういう系統

待ち時間3分ぐらいで男店員が迎えに来て
嬢とエレベーターでご対面

エレベータ入って、なんだかニヤニヤしてしまう俺
嬢「何?」
俺「いや別に」
キモかったかな、と思った瞬間
嬢が俺にキス。あざっす(´・ω・`)

トイレを速やかに断り部屋へ
とりあえずでかい風呂が目に入った。
そんで部屋に入ってボーッとしてると
嬢「そこの椅子座っていいよ」
言われるがままに座る俺。
なにか適当な世間話してたんだが
トロンとした目で嬢が俺の股間をさわさわしていた。
とりあえずなんか叫びだしたいほどの衝撃だった

半勃ちからのディープキス。
そのままするすると脱がされ興奮度マックス
そうして嬢が俺のものを咥えた

そして、嬢が
嬢「脱がして脱がして?(ハート」
俺「あっ、ハイ。・・・どうやったらいいの?」
キャミワンピースの脱がし方を聞くマヌケな俺。
嬢「こうこう(ジェスチャー」
スッスッ
嬢「ブラも(ハート」
嬢の背中に手を伸ばす俺。
手間取るかと思ったが普通に外す
そんなに言うほど難しくなかった
理系バンザイ

ブラを外すしたあと堪らなくなって
嬢を思い切りハグした。
その後、もう一度嬢が加えてくれたあと、ベッドへ。

ベッドに寝そべると、上に乗ってくる嬢。
再びディープキスして、また嬢を抱きしめる俺。
とりあえず童貞は告白した。

俺の上で嬢は爆笑した。

・・・(´・ω・`)

なんだかんだとやり取りしたあと
嬢が「けどよかった」だと。
聞くと嬢曰く童貞・非童貞にかかわらず緊張で勃たない人は多いらしい。
しかしこの1ヶ月、マカを飲み続けた俺に死角はない。
更にオナ禁10日目だ。勃たないわけなかった。

そうして、その時はきた
ここは高級店、二人を隔てるものは0.02mmすらない。
嬢が上でゆっくりゆっくりと俺のモノが入っていく
そして、ついに全部入った。
その時の感想は「すげぇ熱い!」ってことと
「こんなもんか」ってことだった。

嬢は俺の乳首を舐めたりしながら、腰を振ってくれる。
しかし、入ってるというのは感じるがいまいちあそこの感覚がない。
というか、ちゃんと勃ってるかどうかすらわからなかった。

とりあえず、Bカップ(と思う)をサワサワする俺。
嬢が前かがみになった時には、とりあえず引き寄せてキスしたり
抱きしめたりして、下手くそながら突き上げたりした。
ベッドの横に鏡が貼ってあって、それ見てマジでやってるんだなぁと実感した。
客観的に見るとやっぱ興奮した

そんで、嬢に「俺が上になっていい?」と聞いて上下交代。
AVみたいに上半身立てて腰振りとか無理って思ったんで
嬢に覆いかぶさるようにして腰振ってた。難しかったが(´・ω・`)

嬢が上よりも自分が上のほうが気持ちよかった。
いつでもキスできるし。
この時気付いたが、俺はキスが超好きみたいだ。

ソープ行く前は胸揉んだりとか超憧れてたんだが
ぶっちゃけ嬢はペッタンコだった
だから俺が上だと、キツイ体勢になってまで胸触る気にならなかった
そこでキスしまくってたんだが
その時、俺は何を思ったか鎖骨付近を舐めるという謎のフェチを発揮した
別に鎖骨好きじゃなかったし、今も好きじゃない(´・ω・`)
今思っても、城端にやってんだこいつって感じだったと思う

ちなみにその間嬢は俺の耳元で息遣い荒くしたり、ちょっと喘いだりしてた。
あの反応は今思い出してもちょっと興奮するww

そんでまた攻守交替
嬢が上で頑張ってくれて俺は徐々に高まりつつあった。
けど、前のピンサロでも思ったんだが
どうも俺は独りでするみたいに、適当にやってるだけだとイケないみたい(´・ω・`)
ぶっちゃけあと30分でもそのままでいてられる気がしたが、
嬢をみて、大変な仕事だなぁと思い
ちょっと集中してイク準備に入った。

そして!
その時がきた!

嬢に「イキそう」と伝える俺
嬢は「いいよ…そのままイッて」

数秒後,つながったまま俺はすべてを放った。
あの感覚は例えられません(´・ω・`)
少なくともあの瞬間は独りでするより絶対に良かった

俺が中にはなってる間、女は俺に覆いかぶさってた
それを抱きしめる俺に嬢は「あったか?い」って言ってた。
今でも耳に残ってるww

そして合体を解くと、嬢の股からすごい溢れてたww
ちゃんと見てなかったが、俺すごい出したみたいwww
そんで上は何事もなかったかのように世間話。
結構よく喋る嬢だった。俺は話下手だから助かった

そんでソープなんだから体洗いタイムがあるわけで
スケベ椅子とご対面。こないだネットで見たら超高いんやねアレwww

嬢は喋りながら石鹸泡立てて、喋りながら体で俺の体洗ってた。
さっきも言ったが嬢はペッタンコだったから特に感動なかった
ごめんよ嬢(´・ω・`)

そんなこんなして一人で風呂はいってると
嬢がマットとローションの準備を始めた。

寝るよう支持されたので、とりあえずうつ伏せに寝る
いったい何がどうされてるのかよくわからんが
やっぱはローション気持ちよかった。

そんでまったりしてると急に嬢が尻穴舐め
ビクビクと腰を反応させる俺
ちょっと恥ずかしかった。
最終的には玉舐めまでしてくれた。

タオルを引いて再び合体
気持ちは良かったが
マットは自分が上になれないし、滑るから嬢が大変そうで
イマイチ俺に向いてない気がした。
一回出して俺の感度も良くなってたこともあって、ちょっと早めにイッた。
もちろん中で。

本番はこれで終わりです。

それからはゆっくり嬢とお風呂入って
お風呂上がって、服着てまでずっと話してた。
ぶっちゃけ10日もオナ禁してたこともあって
まだまだイケる気がしてたんだが開始時間を確認してなかった(´・ω・`)
結局は風呂入ってから30分ぐらいあった気がするので
あと一回やろうと思えばできた気がするので若干後悔してたりもする

でまぁ、何が感動したかって言うと
ソープひいては高級ソープにも当然感動したわけだが
何よりセクースは素晴らしいなと。

嬢の好感も良かったので、僕もそれなりに感情移入してしてたわけですが
これが好きな人とだったら天にも昇る気持ちかなと思った。
性的な気持ちよさなら独りでするほうが断然いいわけで
こりゃまぁすごいなと感動した次第です。
結局これが言いたかっただけです(´・ω・`)

童貞の戯言ですな。

13歳カナダ人美少女の裸画像が流出!!

カナダの十代の少女アマンダ・トッドさんは、YouTubeにいじめの悩みを告白する動画を投稿した。
この動画は音のない白黒の動画で、アマンダさんの顔ははっきりと見えないが、
彼女は黒マーカーでメッセージが書かれたカードの束を持っており、そのカードを1枚ずつめくっていく。
そしてこのカード1枚1枚に、アマンダさんが経験した苦悩が書かれている。

アマンダさんは中学1年の時、友達とウェブカメラで自分の姿をインターネット上に公開したところ
注目を集め、「かわいい」「魅力的」などの称賛の声が寄せられた。

その中に裸が見たいという声があったので、アマンダさんはその要望に応えた。
すると交流サイトFacebook上で、知らない人から、もっと見せないと彼女のトップレスの写真を公開すると脅された。
その人物は、アマンダさんのメールアドレスから、学校、親戚、友人、家族なども知っていたという。
そしてクリスマスに彼女の家に警察がやってきて、彼女の複数の写真が「全員」に送付されたとアマンダさんに告げた。

アマンダさんは、極度の不安からうつ病やパニック障害を発症した。
彼女は引っ越したが、彼女は不安で1年間ほとんど外出できなかったという。
その後、同じ男が再びフェイスブック上に現れ、彼女のトップレスの写真をプロフィール写真として掲載した。
アマンダさんは周りからからかわれ、ついに自傷行為を行うようになる。

しかし1カ月後、アマンダさんは年上の男性と連絡を取り始める。
そしてある日、男性から会いに来ないかと誘われる。

「私は彼に会いに行った。でも、それは大きな間違いだった。愛してくれていると思っていたのに」
とカードには書かれている。男性には本命の恋人が居たのだ。

男性に会った1週間後、男性の恋人が15人の仲間とともにアマンダさんの学校に現れた。
その恋人は、大勢の前でアマンダさんに向かって誰もアマンダさんなど愛していないと叫んだ。
アマンダさんは殴られ、地面に叩きつけられた。
アマンダさんは父親が彼女を発見するまで溝の中に横たわっていた。

帰宅したアマンダさんを待っていたのは、フェイスブック上に書かれた
「当然の報いだ」や「死ねばいいのに」などの心ない言葉だった。
それを見たアマンダさんは、漂白剤を飲んで病院に運ばれた。

アマンダさんは母親と引越し、別の学校に転校した。しかし過去からは逃れられなかった。
半年が過ぎても、ネット上には漂白剤や溝の写真が投稿され続けた。

アマンダさんの不安や自傷行為はさらに悪化した。
カウンセリングを受けたり、抗うつ剤なども飲んだりしたが、薬の過剰摂取で再び病院に運ばれた。

動画の最後の数枚のカードには「私には誰もいない」と書かれていた。
10日、アマンダさんは自宅で、遺体となって発見された。自殺だった。15歳だった。

明らかに自業自得過ぎw
ネットで調子に乗って裸公開なんかするからだろ

自業自得。

外国もこういうエロ漫画みたいな話ふつうにあるんだな

なんという情弱

知らない人間に裸を見せれる人間がパニックや鬱って笑えるわ

高2の夏から、今年の1月までほとんど毎日

東仙台に住んでいる18歳です。今年高校を卒業しました。

今年から東京にいくので、もう乗ることもないと思うので告白します。

通学していた東北本線で毎日、同じ人に痴漢されてました。

高2の夏から、今年の1月までほとんど毎日・・

30歳ぐらいの人で、いつもは7時35分の電車に、階段の下あたりから乗ってたんですけど、

29分とか12分に乗っても、なぜか気がつくと後ろにいるの。

制服のスカート短かったんで、電車に乗るとすぐに、手が入ってきて、いろんなとこさわられて・・。

最初のころは、ビックリして、ブルマはいたりしてたんですけど、全然ダメでした。

逆にブルマはいてる時のほうが、過激なことされたりして高3の時は、ほとんどあきらめて、されるがままみたいな。

電車に乗ってる時間、7?8分だけだしとか思って。

今年の1月の雪の日でした。その日は、電車が遅れてきて、いつもより混んでたんです。

後ろからいっぱい乗ってきて、車両連結部の近くまで押し込まれて、

いつもの通り、痴漢の手がスカートの中に入ってきたんですけど、

その日は、なんかすごく過激で、いきなり両手でパンツおろそうとしてきて・・

あたしスカートの上から手で押さえようとしたんですけど、ダメでした。

もう、「キャー!」って感じ。心の中でですけど。

その後は、直にさわられ放題・・・。

・・・もう、早く仙台駅についてー!って思ってたら、

「ただいま停止信号の為、しばらくお待ち下さい」

電車止まっちゃったんです。もう気が遠くなりそう。

アレ?ちょうどお尻の割れ目のあたりになんか熱いものが・・。

ちょっと、うそでしょ・・・。おチンチンをズボンから出して、お尻に押し付けてるの。

ビックリして体をずらそうとしたんですけど、痴漢に両手で腰のあたりをガッチリつかまれて身動きがとれなくて・・。

先っぽが、あたしのアソコの入り口のあたりを行ったり来たりしてる。

・・・ダメー入れられちゃうー!

あたし、足を伸ばして、お尻をできるだけ、おチンチンから遠くにして入れられないように踏ん張ってました。

そしたら、すごい力で、両手で引き寄せられて、お尻を突き出すみたいな格好にされちゃって・・・。

アッて思った瞬間、先のほうが中に入ってきました。

思わず声が出そうになって、着ていたPコートの袖を噛んじゃいました。

ゆっくり、ゆっくり奥まで入れてくるんです。

あたしは、下を向いて、ずっとコートの袖を噛んでました。

・・・お願い!電車早く発車してー!

「この先の踏切で故障が発生しました。安全確認がとれるまでしばらく停車いたします」

電車が止まっている間、他の人にバレないような動きで、ゆっくりゆっくりするんです。

電車15分たっても発車しなかった。

・・・正直、早く発車してー!って思う気持ちと、まだ発車しないでって気持ちが半分半分ぐらいになってました。

「大変お待たせしました。安全確認がとれましたので発車いたします」

ガクンって揺れて電車が発車すると、電車の揺れに合せてズンズンってされて・・・

でも、あと3、4分で駅に着いちゃうナ・・。

駅に着く直前、彼の動きが急に早くなって、後ろからあたしの耳元に

「で・でるー」

・・・あたしも、夢中でお尻突き出してました。

ドクンドクンって、あたしの中に・・。

生まれて初めて中に出されて、生まれて初めてイッちゃいました。

彼は、あたしのパンツをちゃんと履かせてくれて、逃げるように電車から降りていきました。

あたしも、放心状態のままフラフラ電車を降りてベンチにしゃがみこみました。

彼のが流れ出てくるのがわかりました。すごい量だったみたい、パンツから、溢れたのが、お尻を伝わってスカートまで・・。

当然、その日は学校を休み、家に帰って、おかあさんにバレないように洗濯して、アイロンをかけました。

次の日から、その痴漢の人と会わなくなっちゃいました。

悪いと思ったのかな?・・別に良かったのに・・妊娠もしなかったし・・。

本当のこと言っちゃうと、もう1回会いたかったナ。

あのまま誘われたら、ホテルとかついていってたかも??

男女間の修羅場を経験した話を書きますよ

スペックです。
ボクは、山下ユーサク(仮名)当時は公立高校の一年。

成績は普通、運動神経も普通、外見も普通、つまり特徴がないことが特徴で他人からは「何度会っても顔と名前が一致しない奴」とか言われてました。
当然、先生にも名前を覚えてもらえないわけで、授業中に指名される回数が明らかにボクだけ少なかったような記憶があります。
基本的にヘタレです。

彼女の名前は、山本ミドリ(仮名)同級生です。

長身で活発な子。
ルックスは美しいスポーツ少女系。
今の流行でいうとヤングなでしこといった感じでしょうか。

中学二年の時に彼女が転校してきてから、ずっと同じクラス。
しかも名簿も近いことから席はいつもボクが前、彼女が後ろでした。
だから彼女はボクのことを名前で呼んでくれる数少ない(というか唯一の)女友達でした。

転校初日の第一印象は「大きな子だなぁ」でしたね(笑)
たぶん、当時は彼女の方が背が高かったと思います。
そして次に「カワイイかも」になるわけです。
気のせいか、ちょっと影のある感じはありましたけどね。

理由は覚えてませんが、ちょうどボクの後ろの席が空いていたので彼女の席がそこに決まり、ボクは内心「ラッキー!」とか思ってました。

十分に地の利を活かして、ボクは彼女と親しくなりましたね。

運よく気も合ったので、ボクは彼女とは同性の友達と接するように自然に接することができました。
それは彼女も同じだったと思います。たぶん。

半年もすると幼馴染みたいになり、そのうち彼女からは、普通に恋の相談のようなものも受けるくらいにまでなってましたよ。
この辺は想定外でした。仲良くなり過ぎましたね。友達として。

そんな彼女に「男性の意見が聞きたい」と言われる時は、たいてい恋愛系のハナシでした。

ボクの彼女評は“恋多きわりには臆病で詰めが甘く成就しない乙女”とでもいうのでしょうかね、次々と「あの子がステキ!」とか言うくせに結局は、誰とも付き合ったりできなかったようです。

この話は、高校に入って初めて彼女から「男性の意見が聞きたい」と言われたことから始まる騒動を、思い出しながら書いていきます。

―― 第一部 修羅場 ――

いつものように慌しい朝のホームルーム前でした。

ボクは友人達と昨日のサッカーについて、あーだこーだと批評家よろしくやってました。
ボクは、一応サッカー部所属です。ベンチ外ですけど。

いつもは、そんな話に混じってくるミドリが珍しくひとりで席に座ってました。

様子がおかしいかも?とは思ったんですが、女の子ですからね。
下手に構うと真剣にウザがられたりするんで放置してました。

でも、その日は一日中そんな感じだったんで、終礼後に声をかけてみたんです。

「熱でもある?」
「ない……と思う……かも」

なんとも珍妙な回答をするミドリ。
(なんなんだ、それ?)

彼女の虚ろな視線が、ちょっと気になったものですから数ヶ月ぶりに彼女を誘ってみました。

「今日、部活だろ? 終わったらなんか食べに行こうか」

別に下心があったわけではないですよ。
家が近所で方向が一緒なので、中学の頃は部活終了の時間さえ合えば一緒に帰ることが結構あったんですよ。
高校に入学してからは、初めてでしたけど。

「……わかった。じゃ校門で待ってる」

力なく答える彼女でした。

彼女はバレー部所属です。
身長があるんで中学の頃はエースアタッカーだったし。

自校で試合がある時に何度か応援に行ったけど、体が大きいせいもありなかなか迫力がありました。
スポーツ少女に見合わない綺麗な長い髪も目立ってましたし、それになんというか…… 揺れるんですよね(笑)

彼女も同じように、ボクの試合を応援してくれたこともありました。
ロスタイムにゴールを決めた時には、汗と泥まみれのボクと抱き合って喜んでくれたし。

そんなこんなで周囲からは、完全に二人は付き合ってると思われてたようです。
残念ながら違うんですけど。

だから、彼女は非常に目立つ存在にもかかわらず、寄ってくる男は少なかったようです。
詳しくは知りませんがね。
もしそれがボクのせいだったなら今さらですが謝っておきます。すいません。

ちなみにボクに寄ってくる女性は皆無でしたよ。
それは決して彼女のせいではなかったと思います。ドンマイ!

さて夕暮れの迫った校門。
彼女が壁にもたれかかり、ボクを待ってました。
アンニュイな雰囲気で可憐さが一層引き立ち、なんかこうゾクゾクっとしたことを覚えてます。

「ごめんごめん。顧問の説教が長くてさ」

さっきのゾクゾク感を誤魔化すように言うボク。

「いい……さっき来たとこだから」

もし、これが初対面だったなら、即落ちで一目惚れしてたかもしれません。
どうやらボクは憂いを含む女性の表情に弱いようです(笑)

でも、数年間の彼女との時間がボクと彼女の関係を「友達」に固定してしまっていましたね。

ボクは自転車を押しながら坂を下ります。
彼女はボクの斜め後ろを黙ってついて来ます。

これは誰か好きな男ができたんだろうなと思いましたね。
過去にも似たようなことが何度かありましたから。
嫉妬心とかそういうものは、まったく感じなかったですよ。
同性の友達が誰かに惚れたとか聞いても何も思わないのと同じです。
ボクの中での彼女はそんな感じだったんです。

ファーストフード店に着くと端の方の席を陣取り、ポテトと飲み物だけでじっくり話を聞くことにしました。
ボクはもう答えはわかっていたんですが、とりあえず通過儀礼として尋ねることにします。

「で、どうしたんだ?」

ストローの袋をコネコネしながら、ちょっと拗ねたように俯き加減で視線を合わさず、とんがった口で呟きます。

「……男性の意見が聞きたい……」

(ほらきた)見覚えのある光景です。
毎度のことですが同じ仕草で同じ内容を言うんですよ。コイツは。

とりあえずボクは、いつも同じ反応をするしかありません。
ここで、何か違った反応(どんなだ?)でもすれば、ボク達の関係が変わったりしたんでしょうかね?
その時はそんなことは、考えもしませんでしたけど。

「それで、今度の相手は誰なんよ?」
「……サッカー部のキャプテン」
「え――っ! 早川先輩(仮名)かよ」

まあ驚きましたよ。身近な3年の先輩ですからね。
いや、驚いた理由はそれだけじゃないんですよ。
その先輩には彼女がいたからです。
ありがちなんですが、3年のマネージャーさんがそれです。
ちょっと派手目ですけど、かなり綺麗な人です。モデルみたいです。

ボクは迷いました。その事実を今ここで伝えるべきかどうか……

数秒間の熟考の結果、今日のところは先輩に彼女がいることは伝えないことにしました。
今日はミドリを元気づけるために来たわけですからね。
明日でいいや、とか思ったんですよ。
それに、話を聞いてやれば少しは落ち着くだろうし、それからでも遅くはないと考えたからです。

案の定、先輩のどこがカッコいいかを力説しながらミドリは、どんどん元気になってきました。
ボクとしては他の男のカッコよさなんて聞かされてもあんまり面白くなかったんですけどね。

まあ、先輩は普通にカッコいい人ですし、サッカーもボクなんかよりも随分上手いです。

ただねぇ……女性とのアレコレを自慢げに話すタイプなところがねぇ?
聞く方は楽しいんですよ。ソノ手の話は、こっちも興味津々ですから。
でも、その話を聞いた後では、気まずくなるんですわ。

マネージャーさんを見るともう妄想全開になっちゃって……あんな綺麗な人がそんなコトをするなんて……
ついパンツを押さえてしまいますよ(笑)
ボクは、ひょっとしてこの先いつかミドリと先輩のアレコレを聞くことになるのか?とか考えてちょっと困ったような気になったことを覚えてます。

結局、ミドリには小一時間ほど話につきあいましたね。
もう飲み物の氷が溶けるだけじゃなく、紙コップまでユルユルになった頃にやっと解散となりました。

それからのボクは、結構苦しかったですよ。
ミドリからは先輩のアドレスを教えろとか、今後の試合スケジュールを教えろとか、弁当を作りたいから食べ物の好き嫌いを教えろとか色々と言われましたから。
なんだかスゴーく盛り上がってるんで、つい彼女がいることを言えずにいたんです。
つーか、先輩とマネージャーさんのやり取りを注意して見てりゃふつーは気づくハズなんですけど、コイツは気づかないんだよなぁ。

ひょっとして相当ニブイのか?

そのうち、一度でいいから直接話がしてみたいとか言い出してさ。
仕方がないから段取りをしてやりましたよ。
部活が終わった頃にボクに声をかければ、できるだけ自然に先輩と話ができるようにしてやると。
まあ、やってみたんですけど全然自然じゃないのね、これが。
なんかマネージャーさんに睨まれましたけど、ボク。

その日の帰り、ミドリはテンションが上がってました。
「一歩前進ナリ!」とか言ってましたね。
そういえば、ボクは最近ミドリと一緒に帰ることが多くなりました。

なぜかミドリが校門で待っているせいで流れ的に、そうなってしまうんです。
で、ひとしきり先輩のカッコいいところを聞かされるというわけでして。

あー面白ないぞー(笑)

とかいいつつ、ボクは楽しかったようです。

ところが……

ミドリを先輩に近づけたことが、ボク達をとんでもない方向に進めるきっかけとなってしまったんです。
一週間後くらいだったかな、早川先輩がボクに話しかけてきたんです。

「よう山下! あの子、そう、ミドリちゃんってカワイイよな」
「へ? なんすか急に?」
「昨日の帰りにファーストフード店で偶然会ったんだけどカワイイなとか思ってさ。で、あの子はおまえの彼女なのか?」

先輩からミドリの名前がでるだけでも、ドキッとするのに彼女かどうかなんて聞かれたものですから、相当慌ててしまいました。
傍から見ると滑稽だったと思いますよ。
ひとりで赤くなってバタバタしてたわけですからね。

「ちがっ、違いますよ」

ボクが否定するのを見ながら腕を組んで何かを考える先輩。
そして、呟くようにさりげなく爆弾発言をしてくれます。

「そうか……じゃあアタックしようかな?」
「え?! 先輩……マネージャーさんが……」
「マネージャー? 気にしない、気にしない」

ボクは内心(これはマズイことになったかも)と思いましたね。
ひょっとして先輩は手当たり次第とか、そういう系の人だったのか?となるとミドリが可愛そうだし、なんとかしないとマズイ非常にマズイ。

ボクの心配を他所に、それからミドリは先輩と急接近するわけです。
帰りは相変わらずボクと一緒なんですけど、彼女は途中から先輩との待ち合わせ場所へ向かうことがあったりしました。
休日デートもしたみたいです。
まあ、会話の内容やデートの様子はこっちから聞かなくても嬉しそうに逐一話しますから、まだ深い関係にはなってないらしくボクは少し安心してたんです。

って、いったい何を心配してるのやら……
まあ、ミドリはマネージャーさんと違ってそこまで踏み込めないだろうとは思ってましたけど。
というか、なんでコイツはここまで詳細をボクに語る必要があるのか理解できませんでしたね。
ボクが聞き出してるわけじゃないですよ。

そんなことよりも、早く彼女がいることを伝えなければ……
焦る気持ちとは逆に、いざミドリを前にすると言えなくなるんですよね。
彼女が悲しむ顔を見たくないというのもそうなんですが、言ってしまうともうミドリとこうして一緒に帰る理由がなくなってしまう……

という複雑な心境だったのも理由だったような気がします。
今、思うとこれがいけなかったわけです。

そんなある日……
ボクは珍しくマネージャーさんから声を掛けられるわけです。

「えーっと……山下君……だっけ?」

ちょっと驚きでした。
話をしたことがない女性がボクの名前を覚えててくれるとか新しいです。
初めてです。嬉しいかも(笑)

「今日部活が終わったら、ちょっと付き合って欲しいんだけど」

なんだか非常に嫌な予感がするんですけど、先輩の彼女ですし無視してもいいことは何も起こりそうにないどころか、悪いことが起こる気がして気の進まない状態で、待ち合わせ場所へ向かったわけです。

そうしてボクとマネージャーさんは、夕暮れの中、公園のベンチに二人座ることになりました。
雰囲気は抜群なんですが、そんな悠長なことは言ってられません。
絶対に先輩とミドリのことだろうな、と思ってましたから。

「ごめんね。急に呼び出したりして」
「いや、全然オッケーですよ。どうせヒマですから」
「実は……早川君のことなんだけど……」

ここまで聞いて、やっぱりそうだろうなと納得しましたよ。
別に変な期待をしていたわけじゃないですが、やっぱり心の底では何かを期待していたんでしょうね。
なんといっても、正常な男子高校生ですから(笑)

「なんだか最近、私の知らない女の子と仲がいいみたいで…… で、その子って山下君の友達じゃないのかなと思って」

いきなり、話がヤバくなってきたじゃないですか。
彼女の静かな口調がボクの緊張感を高めてくれます。
心臓の鼓動が高くなって、喉まで乾いてきましたよ。

「で、どんな子なの?」

若干怒りの感情を含んだ声にボクは戦慄を覚えましたよ。
女性というのは浮気をした男性よりも、相手の女性に対して怒りを感じると聞いたことがありますが、まさにソレです。

それに彼女は全ての裏を取ってるんでしょうね。
先輩に最初にミドリを引き合わせたのがボクだということも分かっての今日なんだと思いました。
こうなるともう逃げられません。

ボク観念して正直に話をしました。

ミドリはボクとは中学から一緒だったこと。
長身でバレー部に所属していること。
外見はそこそこ美少女で、男子にはそれなりに人気があるというか目立つ存在であること。

そして彼女が、先輩に憧れていたこと。

一度でいいから直接話がしたいと言い出し、ボクがそれを段取りしたこと。
あとは……先輩に付き合ってる人がいることは、知らないということ。
でも、学校の帰りにどこかで先輩と待ち合わせをしてるらしいとか休日デートのようなコトをしてるとかは言いませんでした。
だって怖いし。

マネージャーさんは(……ったく余計なことを)というような怒りを含んだ目でボクを見てましたが、最後まで話を聞くと

「正直に話してくれて、ありがとう」

それだけ言って、さっさと帰っていきました。

ボクは自分の無事を喜ぶ余裕もなく、ベンチにへたりこんでしまいましたよ。
それより、自分がきっかけを作ったせいで、なんだか人間関係が面倒な方向へ動いていることが恐ろしくてね。
そして、今日のことをミドリにどう説明したらいいのか分からず一人で頭を抱えてたんです。

が……事態はボクの想像を超えて、斜め上の展開を始めるわけです。
なんと、ボクとマネージャーさんが怪しいとの噂が立ち始めるという。
なんで?!

どうやら、公園のベンチに二人が真剣な表情で座っていたところを誰かが目撃したようで、話に尾ひれがついて広まっていったようです。

二人が公園で真剣に見詰め合っていたとか……これはある意味本当か……いい雰囲気で肩を寄せ合っていたとか……近い状況ではあったけど……抱き合ってキスしてたとか……これはナイわ。
絶対にナイ。断じてナイ。

映像としての雰囲気は、確かに誤解を生む内容だったわけですよ。
それは否定しませんが……
だからといって、先輩の彼女と恋愛とかキスとかするわけないでしょーが。
そんな無謀なチャレンジャーではナイですし。

そういう週刊誌の表紙に掲載されるような状況ですから部内でもニヤニヤと微妙な空気が漂うわけです。
みんな腫れ物にでも触るような感じでボクに接するんです。
否定すれば否定するほど、いっそう酷くなるから困ります。

奴らの頭の中では「略奪愛」という物騒な文字が、小躍りしながら走り回っていたことでしょう。
そのうち、早川先輩の耳にも届くことになり、練習後のクラブボックスに呼ばれることになってしまいました。

簡易ベンチに腰掛けた先輩が、スパイクの紐を解きながら尋ねます。

「山下、おまえアノ噂は本当か?」

直立不動で尋問状態のボクは、緊張と不安で汗ぐっしょりです。
別にマネージャーさんとは、やましいことは何もないんですが、人間関係が面倒なことになっているのは、多分に自分のせいという認識がありましたから。

「噂って、ボクとマネージャーさんとのことですか?」

脱いだスパイクの泥を「コンコン」と払いながらチラッとボクの顔色を覗き込む先輩。
その目には怒りの感情を感じることはありません。
うまく言えないんですが、マネージャーさんとの温度差は感じましたね。

「そうだよ。まあ、オレは気にしてないんだけどね」

ここは全身全霊をかけて弁解させてもらいます。
たとえ男らしくないと言われても、言い訳だってします。
武士じゃないんで、二言だって言いますよ。

確かに健康な男子高校生的期待感ゼロで待ち合わせ場所に向かったということはないですが、実際に何かアクションは、起こしてはいません。
神に誓って。

「いや、あれはデマですよ。デマ。ただ……マネージャーさんから相談を受けたことは事実です。先輩の件で……」
「そうか……そんなことだろうとは思ったんだけどな……」

ですよねー
わかってくれますよねー
なんてホッとした自分がありました。
この際、先輩の気持ちを確かめた上で、マネージャーさんと仲直り?というかしっかりと元の鞘に収まってもらおうとか考えたわけです。

そうすれば、ミドリのことも余計な心配をせずに済みますか
らね。
だから先輩と、もっと話そうと思ったです。

「先ぱ――」

そこで急に扉が開いたかと思うとマネージャーさんの乱入です。いや突入か?
そして次の瞬間、ボクは信じられない状況に陥ることになります。

なんとマネージャーは先輩の前を通り過ぎて、ボクに抱きついてきたんです。
まさか相手を間違ったんじゃないのか?とか一瞬考えたんですが次の言葉で、そうじゃないことが分かります。

「山下君! 誤魔化さないで!あの時、あなたは私に告白したじゃない!」
「え?!」

この人、何を言い始めるんだ!?
これから先輩とサシで話して、この件をクロージングに持っていこうと考えていたのに、何と言う無謀かつ玉砕の特攻発言……台無しじゃん……

こんなこと言われたら先輩だって黙ってはいないでしょう。

裸火を持ってガソリンタンクに突っ込んでくるようなものですよ。
しかし、彼女の勢いは留まるところを知りません。
こっちまで飛び火どころか、もう火達磨じゃないですか。

「そして私たちは付き合うことになったじゃない!こんな奴(先輩を指差す)に気を使うことはないのよ!」

いやいやいや、ナイナイナイ、絶対ナイし?
そんな夫婦喧嘩みたいなことは、二人だけの時に違う場所でやってくれー

と、あまりにトンデモな展開に、苦笑いさえ漏れてしまいそうだったんですが先輩の次の言葉で再びボクは奈落の底へ落とされるわけです。

「山下……そういうことだったのか」
(え? ひょっとして信じてる。あんたバカですか?)

オイオイオイ、なにを血迷っているんですか。
冷静に考えればそんなことあるわけないとか考えないんですかね。この人たちは。
とりあえず、ここは落ち着いてもらって……話せば分かるハズ……

「先輩、違いま――」

と言いかけたボクのでしたが、その言葉を最後まで言うことができなかったんです。
なぜなら、マネージャーさんがボクの口を塞いでしまったから……

唇で――

さて、どうでもいい話ですが、これがボクのファーストキスってやつです。
ロマンチックでもなんでもなく、いきなり修羅場でソレですからね。
非常に残念です。悔やまれます。トラウマになりそうです。

その光景を見た先輩は、ボクの肩をぐっと掴むと「大切にしてやれ」と言ってボックスを後にしました。 
って、オイ待てー

表ではメンバーがザワついています。
「やっぱり、そーだったんだ!」とか「修羅場やね?」とかワイドショーを観てるおばちゃんみたいな会話が聞こえてきます。
おまえらも傍観せずに、先輩を止めろってば。

「誤解でーす」「待ってくださーい」と動こうと思うのですがマネージャーさんが、ボクに絡みついていて身動きできません。
一瞬、殴ってでも引き剥がそうかと思ったんですが、マネージャーさんの悲しそうな目に断念した次第です。

そして、先輩が十分遠くに行ってしまった頃、マネージャーさんはその場に崩れ落ちるわけです……

ボクは(どーすんだ? コレ?)と思いながらも、どうしていいか分からずとりあえずマネージャーさんの気持ちが落ち着くまでは、傍にいた方がいいかと思い、黙って横に座ってました。
自○とか放火とかされたらヤバイとか思ったんですよ。マジで。

そのうち泣き疲れたのか、ボクにもたれかかり腕にしがみついた状態で眠ってしまいました。
この時のボクは困ってました。正直、困ってました。本当に困ってました。何度でも言いますよ。困ってましたと。

どう考えても彼女がボクを好きなハズがありません。
単なる「あてつけ」であんなことをしたことは明白です。
それが問題の解決に結びつくのかどうか知りませんがね。
とりあえず彼女の選んだ手段はそれだったということです。

対するボクの状況は外堀を埋められて、自分の気持ちとは違う既成事実で追い込まれている感じ。

マネージャーさんと公園で密会し
元カレの先輩と直接対決を経て
キスでめでたくカップル誕生……

鬱だし……

このままだと、明日には『新カップル誕生!』と祝福されてしまうでしょう。

マネージャーさんは、ボクには不釣合いなくらい美しい女性であることには違いないんですよ。
でも、なんというか……
昨日まで先輩と、あんなことや、こんなことをしてたんでしょ……ムリですわ?それ。

再婚だって離婚後は、6ヶ月のクーリング期間が必要なんですよね。
そんなホヤホヤで相手の体温が残っているような女性とか、絶対ムリですって。

非常に失礼を承知で言います。
全力でお断りですわ。

さて、30分くらい経った頃、やっと目を覚ましたマネージャーさんは

「あっ、山下君。ずっとこうしてくれてたの?」

なんと呑気な声でのお目覚めです。
ボクは(あなたのせいで修羅場じゃないですか。これからどーするんですか)と言いたい気持ちをぐっと抑えて

「あっ、はい……動けなかったですから……」
「ごめんね……もう遅いから帰ろっか」

美しいお顔で力なく微笑むわけです。
えーっと、ボクはさっきの勢いが急速に萎えていくのを感じます。
実は、こういう表情に弱いんですよね。

ボクを11人集めて、こんな表情のお面をつけた女子チームと対戦したらきっとボロ負けするに違いないでしょうね。
0-15くらいで。
そんなわけで、彼女を放っておけない気分になってしまい、すっかり暗くなった道を二人で帰ります。

どうやら自分の家とは方向が違うようなんですが、なんとなく家まで送った方がいいかと思ってマネージャーさんの足が向かう方向に歩きます。
そのうち家に着いたらしく、玄関の前で足が止まりました。
これでボクの自分の仕事は、全て終わったと思いましたよ。
とっとと帰って明日以降の対策を練らないと、とか思いました。

「じゃ、ボクはこれで帰ります」

そして自転車に跨ろうとした、その時。

「お腹空かない? 私、泣いたらお腹が空いちゃって。何か食べていかない?」

妙なタイミングで妙な誘いです。普通なら断りますよね。
あんな目に遭った後ですから、家なんかに入ったら次はどうなるか分かったもんじゃないですし。

ところが、ちょっと憂いを含んだ笑みが、なんとも妖艶で美しかったのでボクは脊髄反射で「はい」と答えてしまったんですよ。
言ってしまってから気づいたんですがこの時、無意識でしたが1000分の1秒単位で不安と期待を天秤にかけてたわけです。

ファーストキスを奪っていただいたのですから、展開によっては筆おろ……なんとも男の悲しい性です。
いや、男子高校生です。

というわけで、ボクはマネージャーさん宅のダイニングテーブルに座ってました。
彼女はキッチンで手際よく何かを炒めているようです。

そのうち、テーブルには二人分の焼きソバが並びます。
なぜに焼きソバ?

「ごめんね。こんなものしかできなかったけど」
「いや、すいません。わざわざ作っていただいて」

それを食べ終わると、彼女はいかにもお揃いの片割れっぽいマグカップを手にポツリポツリと先輩との話を始めました。
別に聞いてないんですけど……

高校に入学して初めて会った時のこと……
合宿の夜に告白された時のこと……
学園祭の模擬店のこと……
二人で行った旅行のこと……
(えー、その話は先輩から何度も聞きました。深夜編だけですが)

そして、最近すれ違いが多くなってきたことまで話すと、目に涙をいっぱいに浮かべるわけですよ。
なんか可憐で弱々しくって、思わずぎゅーっと抱きしめたくなる衝動にかられるんですがそんなことをしたら、ボクがこの先修羅場の中心人物に進化してしまいます。
いや、もうほぼ中心か?

「今日はね、父も母も遅いの……」

思いがけない言葉に緊張が走ります。
おいおい、マジでこの先があるのか?
どうする? ボクよ?
この際、成り行きに任せてみるのも……

「そっちに行ってもいい?」

緊張して声が出せないボクの無言を肯定と、とったのか隣というか、もう膝の上近くに座るわけですよ。
そして、ねろねろと絡んでくるんですわ。

もうね。ダメですよ、この人。
完全に人格崩壊してます。絶対おかしいです。

(先輩からアッチの方は嫌いじゃないらしく激しいとは聞いてましたが……)

このままいけば、マジでボクの筆……

ボクの脳内では各部位の担当がホットラインで状況報告をし
始めます。まずは隊長の“精神”です。

「各部位、状況を報告せよ!」

左半身:
「左前腕部拘束されており制御不能!続いて上腕部が敵の侵略を受けています!」

右半身:
「こちらは各部異常ありません!回避行動可能です!指示を!」

胸部:
「呼吸が苦しいですっ! 
心拍数も増大してますっ! 警戒レベルです!」

頭部:
「視界良好、聴覚問題ありません!上下唇および声帯正常作動します!指示を!あっ嗅覚がやられました!」
(そういえばマネージャーさんの髪からいい匂いがしてます)

頭脳:
「……」

精神隊長:
「精神から頭脳へ、応答せよ!」

頭脳:
「●△※÷……」

精神隊長:
「ダメだ……完全に混乱してる。コイツが作動しないと行動の指示が出せん……」

その時、ボクの精神は緊張でカチカチになってる担当者を発見する……下半身だ。
直立不動で空を見上げている。

精神隊長:
「今日はお前の出番はないから安心しろ」

下半身は応答しない。

彼にとっては、これが初陣になるかもしれない状況とあり緊張と我慢で大汗をかいている。
相当気合いが入ってる様子だ……

各担当との数十秒のやりとりの後、精神が発動した緊急脱出プログラムにより左右大腿部と下腿部に現在地点からの緊急離脱命令が下された。
もう既に左前腕部、上腕部から背部と腰部、そして胸部まで侵略されておりあと数秒判断が遅れたら、その場に押し倒されてフォール負けだったでしょう。

ボクは命からがらマネージャーさん宅から生還したのです。
自分としては頭脳が結局、何の役にも立たなかったことが情けない……

家に帰ったボクは、明日からどうしようかと真剣に悩みましたよ。
先輩とマネージャーさんは、本当に破局なのだろうか?

でも、今日のマネージャーさんを見てると、まだ先輩のことが諦めきれない様子。
先輩の本当の気持ちが見えないけど……

この際、ミドリに手を引いてもらうことが一番丸く収まるような気がするが。
となると、最初から分かってて進めたボクはどうなる?なんか面白がってたみたいで最低な奴になるんじゃねーの?

まあ、ミドリには明日の帰りにでも正直に話そう。
彼女なら分かってくれるさ、きっと。と考えたんだけど……
甘かった。

翌日ミドリは学校に来なかった。その翌日も。

さすがにこれはマズイことになってるだろうと、帰りに家に寄ろうと思ってたんですが、昼休みに女子数人に囲まれる事態となるんです。

女子A「あんた、ミドリになんてことしたの!」
女子B「最初から分かってて面白がってたんでしょ!」
女子C「ホント最低っ!」
女子D「あんたのせいで、あの子、学校に来たくないって……」

なんでも、ボクがマネージャーさんの家から脱出後、ミドリは彼女に呼び出されて全てをブチまけられたらしい。
しかも、マネージャーさんはボクが最初から全てを知っててミドリの恋愛ごっこを生暖かい目で楽しんでた、と言ったようです。

ミドリとしては、憧れていた先輩に二股をかけられていたこともショックだったらしいが、それよりも、信頼して全てを話してたボク、自分の味方で応援してくれてると思ってたボクがそんな悪趣味なことをしていたことが相当ショックだったとのこと。

それで「もう誰も信じられない!」となり、塞ぎこんでいるらしい。

ボクは、すぐに携帯でミドリに連絡しようとしたが……
着信拒否だし……
メールで「すぐに会って話がしたい」と送信したが返ってきたのはデーモンだ。アドレス変更してやがる。

その日は、午後の授業も部活もパスしてミドリの家へ向かいました。

でも、インターホンを押そうが、玄関で叫ぼうが誰も出てこない。
ボクは、とりあえずノートの切れ端に「会って話がしたい」と走り書きしたモノを郵便受けに放り込んでおきました。

翌日からミドリは、ようやく学校に来るようになったんだけどボクのことはガン無視。

ボクは、なんとか話をしようとチャレンジしたんですが、まったく反応ナシ。
一週間くらいはボクも頑張ったんです。聞いてくれなくても謝りもしました。

状況を一方的に説明してみたりもしましたが……
もう、お手上げですわ。
ここまで無視されると、さすがに面倒になってしまいましてね。
もう、どーにでもなーれ状態です。

ボクって、やっぱり最低男みたいですわ。
というわけで、ミドリとはここから疎遠になるわけです。
夏休み前くらいだったと思います。

さて、部活の方はと言うと、こっちはこっちで面倒な状況でした。
当然のことながら、先輩とマネージャーさんは別れることになってしまいました。

なんだか自分のせいみたいで非常に申し訳なかったんですが、先輩によると遅かれ早かれ別れていただろうとのことです。
先輩がミドリに走りかけたのも、マネージャーさんと色んな意味でのすれ違いが増えてきたかららしいです。
って、そんなものなんですかね……

そして何よりボクを困らせたのが、マネージャーさんの存在でした。
やたら絡んでくるんですよ。
別に嫌がらせをされるわけじゃないんですが他の部員と比べて特別扱い、というか妙に甲斐甲斐しくってね。

ボクは1年のサブでしたから、飲み物とかタオルとかはマネージャーさんから渡してもらえる身分じゃなかったんですが、なぜか主力並みの扱いを受けてました。
どうやらメンバーの中では、ボクの「略奪愛」しかもキャプテンの彼女を奪うというなんとも刺激的なストーリーが完成していたらしく、もう二人の一挙手一投足に注目が集まる状態。

おまけに、部活終了後はボクがどんなに急いで帰ろうとしてもマネージャーさんが自転車置場の前で待っているわけで、ボクは仕方なく一緒に帰ることになるんです。
方向が違うのに。
マネージャーさんは、一生懸命話題を作って話しかけてくれますがボクは失礼のない程度に相槌を打つくらいで、決して楽しい会話じゃないのに。

でも、そんな状態が、しばらく続いた頃、ボクの心境に変化が出てきたんです。
マネージャーさんのことが「なんだかカワイイかも?」とか思えてきて。
そのせいで会話が少し続くようになってくると、彼女がスゴく楽しそうにしてくれるわけです。

だから思い切って、というか調子に乗って聞いたみたんですよ。

「あの……何でボクに優しくしてくれるんですか?ボクは先輩の件で恨まれてるハズじゃ……」
「そのことは、もういいの。彼とは終わるべくして終わったからそれより、気になる男の子に優しくしちゃダメなのかな?」
「いや、その……さすがにマズイかなと……先輩の手前もあるし……」
「だったら、3年生が引退してからだったら、いいのかな?」

なんだか、妙に畳み掛けられてる感じがします。ああ言えばこう言う感じで。
どんどんコーナーへ追い詰められるボクサーのような雰囲気です。
そして、とうとう何も言えなくなってしまいました。

「じゃあ、秋の大会が終わったらキミに告白するから その時は真剣に考えてね」

彼女はそう言うとボクの前から、さっと消えてしまいました。
ボクは、今の言葉を脳内でリピート再生します。
今「告白」って単語を使ったよな??
それって、そういうことなのか??

いやいやいや、山下ユーサク16才、自慢じゃないですが色恋沙汰には縁のない人生でした。
それが美しい上級生から「告白」ですか??
ついにモテキが到来したんでしょうか?
いや襲来か?

ところが、それ以降マネージャーさんは、ボクに絡んでくることはなくなり何かが起こるかも?と期待して勝負パンツまで持参した夏の合宿も普通に終了してしまいました。
あれ?

きっとからかわれただけだったんでしょうね。
ひょっとすると彼女なりの復習劇だったのかもしれません。
一瞬でも喜んだ自分が恥ずかしくなりましたよ。

そしてボク達のチームは秋の大会であっけなく敗退し、3年生部員は引退するわけです。
もちろんマネージャーさんも。

ボクとしては、ミドリの件もマネージャーさんの件も、封印したい過去という扱いで意識的に二人を避けてました。
ミドリは相変わらず後ろの席ですから、否応なく毎日視界の端には入ってくるわけですが、もうボクは彼女を視界の中心に捕らえることはなくなりました。

無視するわけじゃないんですが、視界の端に入ってきたらこっちが先に移動する感じです。
そう、明らかに避けてましたです。今度はボクの方が。
その時、彼女がどんな表情をしていたかなんて知りませんでしたよ。見てないわけですから。

校内は学園祭の準備が慌しくなる頃で、サッカー部は毎年「焼きソバ屋台」を出展することになってるようです。
んっ?焼きソバ……なんとなくイヤな予感がしますよね。
それ、当たりです。

部の伝統として、引退した3年を含むマネージャーの指導の下に1年メンバーが調理することが決まりになっていると、その時に初めて聞かされたんですよ。
う?ん、これは……ボクは、例のマネージャーさんとペアになるわけです。
気まずいです。みんな明らかに面白がってます……

そして、とうとうその時が訪れます。

マネージャーさんと二人で食材の買出しに出かけた時です。
買い込んだ大量の食材のせいで両手が塞がり、動きに自由度が減ったボクに彼女が接近してきます。
これはヤバイ雰囲気です。

「3年生は引退したね……」
「そうですね」

動きにくいといっても相手は女性。
全力で走れば振り切れると思ってました。
いざとなればショルダータックルで……とか無謀なことも考えてます。

「山下君、いつかの話を覚えてる?」
「何の話でしたっけ?」

しっかり覚えてますが、全然覚えてませーん。
もう逃走準備完了です。何か適当な理由をつけてダッシュでその場を去ろうとするボク。
ところが彼女はボクの進路を巧みに塞ぎ、距離50cmの真剣な表情で見つめます。
近いってば。

しかも袖を摘まれた状態ですから、逃げるに逃げられません。
そして、結構ヘビーな話をしてくれるわけです。
先輩とは真剣に付き合っていたこと。
別れてしまったのは残念だけど後悔はしてないこと。

確かにボクのことは最初は先輩への「あてつけ」だったこと。
でも、毎日一緒に帰るようになってなんとなく気持ちが落ち着いたこと。
それが恋なのかどうかは自分でも分からなかったこと。

だから自分の気持ちを確かめるために「3年生の引退まで」と期間をおいたこと。
そして、今日結論が出たらしいです。

「だからね、山下君。私と付き合ってくれないかな?年上は嫌い?」
「年上だから嫌いとか、そんなことはないです……」
「だったらオーケーということで、いいかな?」

ここまで聞いて、ボクは初めてマネージャーさんの目を見ました。
見慣れたというか、よく知った女性なのに初めて見たような気がしました。
少し年上の美しい女性が、なんとも不安げな表情で自分を凝視している姿に抗う術は、男子高校生にはありませんでした……

というわけで、ボクはマネージャーさんと付き合うことになったわけです。
ただ、彼女はあと数ヶ月で卒業ですし、なんといっても、受験の追い込み時期ですから、休日にデートとかはできないんですよ。
それでも毎日一緒に帰るのは、楽しかったです。

そして意外にも?彼女は純真というかカワイイところがあるんでドキドキしました。
先輩から「あんな話/深夜編」を聞かなければよかったなとかはちょっと思いましたけどね。

―― 第二部 復讐 ――

冬休みに入ると、彼女は冬期講習で受験の最終の仕上げに入るわけです。
だからボクは彼女がいるにもかかわらず、クリスマスも正月も独りなわけでした。
仕方がないんで、バイトしてましたよ。
レンタルビデオ屋で。ほぼ毎日。ずーっとね。

そういえば、ミドリがクリスマス前に店に来たことがありました。
ホラーとか純愛モノのビデオを大量に借りていきましたね。
あれだけの量を観るんですから、クリスマスの予定はないんだろうなあとか思いましたよ。
言いませんけど。

その頃になると、彼女はボクを見ても反応も示さなくなってましたね。
なんだか怒ってるというよりは、困ってるような雰囲気はありましたけど。
でも、もうどーでもいいですわ。赤の他人ってことです。

ボクは誤解されたままというのが、気に入らなかったですけど今さら誤解を解いたところで、何が変わるわけでもないですし。
滑走路を走る飛行機に例えるなら、既にV1速度(離陸決心速度)を超えてますからね。もう元には戻れないんですよ。
ボクとミドリは。

そういえば、いつまでも「マネージャーさん」では彼女がかわいそうなので、以降は名前で呼ぶことにします。
ユウコ(仮名)さんです。
ユウコさんと会えない冬休みは、ほぼ毎日メールしてました。

ボクのバイト終了時間と、彼女の講習の終わる時間が合えばちょっとだけ会ったりもしました。
そして一緒に帰るだけ。
先輩の頃とは、180度趣の違う清い交際です。
彼女のエネルギーは、全力で目の前の受験に向かってましたからね。
ボクへ向ける分は残ってなかったんでしょう。

そして、1月のセンター試験から始まり、私立、国公立と怒涛の試験が続いたようです。
バレンタインの時期も会えませんでした。ちょうど私立の試験と発表の間の時期で、とてもそんな気分ではなかったようですからね。
さすがに、その時期はメールすらできなかったですし……

1年生のボクは部活とバイトという気楽な状態でしたけど、ユウコさんはこの時期、辛かったことでしょう。
そして、試験の出来に一喜一憂しながらも、志望校のひとつに合格したようで無事卒業式を迎えました。

彼女は地方の(いや、こっちが地方だから都会のだな)四大に決まったようです。
だから、今以上に会えなくなるのは確実でした。
そういえば、合格発表があってからもデートとかするヒマがなかったです。
バレンタインのなかったボクにも、ホワイトデーはあるかと思ったんですが彼女は下宿先探し、引越し、オリエンテーション、おまけに合宿免許とイベントづくしで、超忙しかったみたいでしたから。

会えないことが続くと心は募るわけです。
なんというか、彼女って上手いんですよ。
残念ながら、先輩とのようなコトは、何ひとつお世話にはなれませんでしたがちょっとした仕草とか、メールの文章とかにスゴく惹きつけられるんです。
もうね、純真な男子高校生の心を、ガッツリ鷲掴み状態です。

そして4月を迎えます。

ユウコさんは都会の大学、ボクは地方の高校での遠距離恋愛のスタートです。
さすがに、これはもうダメかなと思いましたね。
都会のイケメン大学生になんて太刀打ちできませんから。

ボクとしては、せっかくですからお付き合いさせていただいてる間に甘いキスのひとつくらいは、させてもらってもエエんじゃないんすか?
くらいは考えてました。若干、諦めモードに入ってましたね。
そうそう、あのクラブボックスでのやつはナシですよ。
あんなのは回数のうちには入らんです。キッパリ。

そんなことを考えている頃に、ユウコさんからメールが届きます。
「週末にデートしよう!」でした。
そこには運転免許を取得したこと、家の車を借りてくることが書いてあり、ドライブデートに行くことになりました。

それまでの厭戦ムードも忘れて有頂天でしたよ。
付き合い始めて約半年、念願の初デートです。
しかもドライブですからね、初っ端から二人きりですし!!!
もうね、期待で胸が膨らむだけじゃなく、余計なところも全力で膨らんじゃいましたよ。

ついでに全バイト代を総動員して財布も膨らませておきました。
車ですからね、国道沿いの建物に突入しやすそうじゃないですか――
いや、突入なんてしなくても、車の中でもある程度は……妄想ニヤニヤ

昼前に待ち合わせて、途中でご飯を食べると雰囲気のいいドライブコースを走ります。
春の日差しは気持ちよく、ちょうど咲き始めた桜が風に揺れる公園の駐車場に車を停めると、まったりとした気分が二人を包みます。
なんとも甘い空気感が二人の間に流れて――

彼女はボクにゆっくりと語りかけます。

「山下くんって、私のことどう思ってる?」
「好きですよ。スゴく。会えないことが続いたけど、その分これから二人で頑張ればいいかと」

この言葉を聞くと彼女は満足そうに笑い、独り言のように呟きました。

「二人で頑張れば……か」

ボクはそれが何を意味するのか分からず、黙ってました。
しばらく二人は沈黙……そして……

突然彼女がクスクス笑い出したかと思うと、鋭い視線でボクを睨むわけです。
甘い展開を期待していたボクですが、これは何か違うんじゃないのか?とか思ったです。

そして、すぐにヤバイ状態だと悟りました。
彼女があの夕暮れの公園の時と同じ表情をしていたからです。
鋭い両眼から怒りのオーラが放たれてました。

「二人で頑張ればですって? は? なめてんの?」

その言葉を皮切りに、恨みの言葉がボクに刺さります。
罵詈雑言ではありませんが、いたいけな男子高校生を傷つけるには必要十分だったです。
途中からは自己防衛本能が働いて、何も聞こえなくなりましたから。

そうです。彼女は先輩と別れなければならなかったことをまだ怒っていたんです。
そして、復讐としてボクを同じ目に遭わせてやると決心していたようです。
半年間の長期に渡る、執念の復讐劇でした。

だからボクに接近し、彼女(もどき)になって十分に気持ちを惹きつけた上で別れてやると。
そんなわけだから、デートもしないし、何もしない。
ただただ、ボクを焚き付けることに専念したとのこと。

そんな中で、一つだけボクに感謝したいのは、怒りの感情を受験にぶつけることができたことらしいです。
おかげで、自分の偏差値よりもランクの高い大学に受かったと高笑いされてしまいました。

で、自分の新生活も軌道に乗り始めた今日が過去への決別を告げるXデーと……
ボクは、とても悲しかったです……

彼女に振られたこともそうですが、それよりも辛かったのは彼女の深く傷ついた心に、まったく気づけなかった自分が悲しかったです。
彼女はボクに復讐することで、傷ついた心を必死で癒そうとしていたということを、つい今さっき知ったという事実でした。

彼女は相当辛かったことでしょう。
それが証拠に彼女は復讐を果たしたハズなのに泣いています……

怒りの感情は既に消え去り、ただただ泣いています……

ボクは罪悪感でいっぱいです……彼女の本当の気持ちも知らずに恋人気分で一人盛り上がったりして……ラブホ突入妄想とか……
なんという最低男……

本当の彼なら、そんな彼女の気持ちに気づいて当然ですよね。
そうすれば、こんな展開にならずに済んだかもしれなかったのに。

そして最後は、二人で号泣という悲しい最後……

しばらくして、彼女は落ち着いたのかボクに話しかけます。
これが、ボクの聞いた最後の言葉でした。

「山下君、悪いけど私を一人にして欲しいの……」

ボクは黙って車を降ります……彼女の車は静かに去っていきました。

ボクは、しばらくは感傷に浸っていたんですが徐々に、今の自分の状況が不安になってきたんですよ。
(いったいここはどこだ?)

その頃のボクの携帯には、GPSなんて素晴らしい機能は装備されてませんし
なんとかマップみたいな便利機能もない時代でしたから、帰宅は困難を極めました。
太陽の方向から東西南北を考えるとか、何のサバイバルよ?

夕暮れの中、ひと気のない田舎道を一人、とぼとぼと歩きながら心に湧き上がってくる後悔と悲しさと不安の入り混じった感情でシクシクと泣いていたのを覚えてます。
情けない男です。

そのうち一軒のガソリンスタンドを見つけて、恥ずかしながら事情を話して
(確か、彼女と喧嘩して車から降ろされた、とか言ったと思います)
帰宅方向へのバス停まで送ってもらいました。

1時間くらい待ってバスが来ると、そこから最寄駅へ、そして電車を乗り継ぎ帰宅したのは終電近い時刻でした。
なんだかスゴーく疲れて、晩御飯も食べず、風呂にも入らずに泥のように眠りました。

おかげで体調悪いアピールが十分にできたのか、翌日曜日は朝から叩き起こされることもなく、グダグダしてます。
一日中ベッドの中で、去年からの自分の行動を振り返ってました。
いったい何が悪かったのかなぁーとか
嫌がらせをしたわけでもないのに、みんなに嫌われるとか辛いよなぁーとか

そんな思考の中で、ミドリが浮かんでは消えていきます。

彼女のことは意識的に心の底に沈めてましたから、いつの頃からか名前すら浮かんでこなかったんですが、その日は頻繁に登場します。
遂に彼女は、今頃どーしてるのかな?
とか考えるように、なってしまいました。

そういえば、ミドリとは二年でも同じクラスでした。
が、ボクの後ろには“山本コージ”とかいうメガネ属性で少しおとなしめの奴が緩衝材として座っていたせいで、直接彼女に接することなく過ごしていたんです。

一人で色々と考えたところで答えが出るハズもなく、結局は惰眠を貪るだけの一日に、なってしまいました。
翌日、なぜか部活のメンバー全員が、ボクの破局を知っていましたね。
大方、ユウコさんが現在のマネージャー経由で暴露したんでしょう。

ボクの気持ちは、悲しさ8割、ホッとした感2割、といったところです。
なんでホッとしたかというと、もうこれで「略奪愛の主人公」というセンセーショナルな肩書きが、なくなるからですかね。

メンバーは、メシウマ7割、同情1割、無関心2割かな。
マネージャー群は…… 全員が「氏ねよお前」です。
きっと、あることないこと吹き込まれてるんでしょう。
もうエエですわ。弁解する気力もないっす……

それからしばらくは、マネージャー連中の刺すような視線に耐えながらの部活と、いまだに和解できていないミドリと同じクラスでの授業、という針のムシロのような日々が続きます。

―― 第三部 事件 ――

そんなある日、後ろの席の山本コージが担任と、何やら話をしているのを見かけました。
そしてボクは担任から呼ばれると思いがけない提案を受けることになります。

「山本コージが、目が悪い上に、お前が大きくて前が見えないから席を替わって欲しいと言ってるんだがどうだ?」

ボクは席なんて最前列の教卓前、いわゆる「残念な子」席以外ならどこでもいいと思ってたんで、即答で「いいですよ」と答えてしまってから気づいた。

「げっ、ミドリの前になっちまうぞ!」

彼女と話さなくなってから、もうすぐ1年にもなりそうでした。
以前のよう仲良くなくても、せめて普通に挨拶くらいはできるようになればいいかなと考えて、思い切って声をかけてみました。

「よっ、また前に座らせてもらうぞ」

どうせ反応がないだろうと思って、非常に軽く言ったんですよ。
ところが、想像以上の反応がありましてね。
いや、別に大歓迎で感激してくれたとかじゃないですよ。

「どーぞ」

彼女は、かなり驚いた様子でした。
たぶん、ボクが何か言うとは思ってなかったんでしょう。びくっとしてましたから。
そして、視線を90度横に向けたまま、非常に無愛想ながらもハッキリと言ったのが、さっきの言葉でした。

声を聞いたのが、ほぼ1年ぶりだったので懐かしくてホッとしたのを覚えてます。
それからボクは毎朝席に着く時は、彼女に「おはよう」だけは言うことにしました。
そして、彼女も「おはよう」だけは返してくれることになります。
ボクは、もうそれだけで十分満足だったし、実際にそれ以上はない日が続いたわけです。

そして事件です。

6月になると「校内球技大会」という催しが開催されます。
去年は確かソフトボールだったと思いますが、今年はサッカーらしいです。
これはヒーローになって、女子からキャーキャー言われるチャンスとか考えるんですが、残念ながらサッカー部員は各クラス2名までの登録。
残りは、審判をさせられるらしいです。なんという不幸。

ウチのクラスには、3名のサッカー部員がおりましてね、そりゃ誰だって出場したいでしょう。
せっかくのアピールの場ですからね(笑)
ここで頑張れば、ひょっとすると楽しい青春の夏休みとかに繋がるかもしれません。

ボクだって第4種(小学生)の頃はエースストライカーとして昔は女子高生だったママ連の「茶色い声援」を浴びていたんですから。
やっぱりここは、現役女子高生の「黄色い声援」の中でプレーしたいじゃないですか。

ところが……例の一件以来、潜在的に女子から不人気なボクは選に漏れるわけです。
審判確定ー!
もう、こうなれば第4審として、ずーっと椅子に座っててやる。絶対に動かんぞ。

という固い決意も虚しく、当日は主審として笛を吹くボクでした……
腹いせに、サッカー部員に対してはファウルもオフサイドも超辛口で判定します。
こんなイベントでもカードを出す気満々ですからね。

笛の度に胸ポケットを触ってビビらせてやりましたよ。
たとえイベント戦でも笛の後に胸のあたりを触る審判に呼ばれると反射的にイヤ?な気分になるんですよ。
ざまーみろ。ニヤニヤと、嫌がらせモード全開でしたが……

パキーンッ!

その時です。
何か分からない硬いものが、ボクの右顎辺りを直撃します。
ノーガードで強烈な左フックを食らったのと同じ効果で、ボクは一瞬で意識が飛んでしまいました……

嫌味な笑みを浮かべながら笛を吹くボクを襲ったのは、時間待ちに草野球を楽しんでいた連中が打ち放った軟球でした。
ライナー性の打球でしたからね、もしこれが硬球なら、顎が砕けてしばらくは流動食だったでしょう。
打ちどころが悪ければ、戒名をもらっていたかもしれません。
幸運なことに軟球でしたので、脳震盪だけで済んだようです。
日常から、部活がひしめきあっているグランドなので、サッカーをやってる横でバットを振り回す奴がいても、おかしくない環境なんですよ。

その後、ボクの意識は救急車が到着した辺りから、ぼんやりと戻ってくることになります。
でもまだボーっとしてるし目を開けると、めまいで気分が悪くなりそうだったしおまけに顎がジンジンと痺れて、しっかり話すどころではなかったです。

だから救急隊員に名前を呼ばれた時は、なんとか返事をしようと呻くのが精一杯でした。それでも、意識があるアピールには、十分だったようで隊員は

「怪我は大丈夫ですよー」
「今から病院に向かいますからねー」

落ち着いたというか、どこか呑気な口調で呼びかけ続けてくれました。
そのうち意識がハッキリとしてきて、視覚以外はしっかりと働くようになってきました。

隊員が担任か誰かに状況を聞いている様子
無線で本部か病院と連絡している様子

そして……
ボクの手を強く握り締めたままの誰かが、震えて泣いている様子――

手の感触から、それが女性であろうことは分かりました。
柔らかかったですからね。
もし、男がボクの手を握りながら震えて泣いていたら、きっとトラウマになっていたと思います。
想像しただけで寒いわ。

ボクはハッキリしてくる頭で、その手の主を考えます……誰なんだ?恐る恐る目を開けると……
そこにいたのはミドリでした。

グランドに崩れ落ちるボクに、最初に駆け寄ってきたのも彼女だと聞きました。
顔面蒼白でボクの名を呼び続け、誰にも触らせなかったとのこと。
クラスでは、その狼狽ぶりからボクが死んだと思った奴もいたらしいです。
そして、救急車には担任を押しのけて自分が乗り込んだようです。

救急車がサイレンを鳴らして動き出す頃には、意識はかなりハッキリとしていました。
その代わりに顎の痛みが襲ってきて、非常に苦しかったことを覚えてます。
ただ、ミドリが同乗してくれてるのは嬉しかったですね。

呻くボクの右手をしっかりと握って、なぜか自分が泣きながら

「大丈夫だから、大丈夫だから」

と、ずっと励ましてくれましたし。

検査が終わり、病室のベッドで横になっていると制服に着替えたミドリと担任が入ってきました。
ミドリはボクの顔を見るなり、みるみる泣き顔になってしまいました。

「ユーサクのバカぁ?!」

泣き顔の彼女が、ボクに抱きついてきます。

正直なところ悪い気はしません。
誰かが自分を心配してくれると実感できるというのはなんだか、こそばゆいものです。
相手がカワイイ女性なら尚更です。
思わずニヤニヤしそうになるんですが、顔の表情を変えようとすると激痛が走るので、そうもいかないのが苦しいところです。

話すことができない上、表情を変えることができないという状況下でのコミュニケーションは困難を極めます。
せっかく仲直りのチャンスなのに、ひたすら無表情でいなければならないのですから。

そんな様子をみた担任がニヤニヤしながら、あるモノを取り出します。
磁石と砂鉄を使って絵を描く子供用のおもちゃです。

一度は使ったことがあるでしょう?
半透明の白い板の上に磁石で線を引いて絵を描き、レバーを左右にザーっと動かすと、それが消えるというアレです。
どうやら病院の備品のようでした。

それを使ってボク達は、かなり長い時間、静かな「会話」をしました。
会話文の始めはボクからです。

「心配かけてゴメン、もう大丈夫だよ」

ミドリはその道具をボクから取り上げると

「ホント心配したんだから、バカ」

そこまで書くと、それをボクに突き返します。
話ができないボクは仕方がないとして、なんでミドリまでその道具を使ったのかは謎です。

それからボクは1年前の件を謝りました。本当は色々と言い訳を書きたかったんですが、なにしろ子供用のおもちゃですから細かい字は書けませんし、画面も小さい。
だから……

「1年前の件は、ごめんなさい」

きわめてシンプルな謝罪文です。
こんなんじゃ許してもらえないかと思いましたが、それ以外に思いつかなかったんですよ。

「元気になったら許してあげる」

この文字を見たときは、涙が出るくらい嬉しかったですよ。
そして、彼女はそのおもちゃをボクに渡すことなく、続けて何かを書き始めました。
静かな部屋に、ペンの音が響きます……
そういえば、いつの間にか担任が消えてます。

「1年間、本当に辛かったよ……」

それからは、彼女の文字による1年間の心情の吐露が続きます……本当に怒ってたのは最初だけで、そのうち事情が分かってきたらしい。
だから仲直りをしようと思ったのに、その頃にはボクが彼女を避けるようになってしまっていたとのこと。
何度か声を掛けようとしたけど、無視されるのが怖くてできなかったこと。
そして、そのままの状態で夏休みに突入したと。

そのうち、ボクがマネージャーさんと付き合い始めたこと聞いた時には後悔とショックで、何日か学校を休んだこと……
ボクはマネージャーさんとの件は、やはりミドリには伝えておこうと思いました。
だから、おもちゃを受け取り、こう書きました。

「彼女には、結局許してもらえなかったよ」
「知ってる……」

彼女は、次にボクが何を書くのか待っています。
ボクはマネージャーさんにフラれたせいで、ミドリと再接近してるとか思われたくなかったから、どうしても次の言葉が書けません。
本当は……

「ずっとミドリが好きだったことに、やっと気づいた……」
と書きたかったのに……

ちょうどその時、ボクの母親が、わさわさと病室に到着です。

「あんた大丈夫なの?? もう、ほんっとに鈍くさいんだから?」

愚痴モード全開で近づいてきてから、ミドリの存在に気づきます。
もうね、なんというタイミングの悪さ。わざとなのか?

「あっ、ミドリちゃん来てくれてたんだ。ありがとうね?、ほんとコイツはダメよね?」

母とミドリは知り合いというか、家も近所なのでお互い知ってるんですよ。
というか、帰れよ。頼むからさー

母は例のオモチャを見つけると

「何コレ? 懐かしいおもちゃじゃないの。ひょっとしてあんたたちコレで会話してた?へー、それでなんか進展があったわけ?」

場の空気を読まない爆弾発言を、かましてくれます。
ほんっとに帰って欲しいですわ。担任だって空気を読んだのに。

ミドリは顔を真っ赤にすると

「じ、じゃあ、今日はこれで失礼します!」

バタバタと慌てて病室を出て行きました。

「あれぇ?? 母さん邪魔しちゃったかなぁ?ゴメンね?」

ぜんぜん悪いと思ってない口調で、聞きもしないコトをさらに続けます。

「母さんはね、ミドリちゃんの方が好きだよ。えーっと、ユウコさんだっけ?あの子はイマイチね、あれは本気じゃないかもよ」

ズバリ核心を突いてきます。
うっ、と言葉に詰まるボク……って、今はしゃべれませんけど。

「まあ、決めるのはアンタだけどさ」

なんでコイツは、こんなに細かい状況を把握してるんだ?
ボクは不思議に思いましたよ。
ひょっとして、ボクの携帯とパソコンを毎日チェックしてるんじゃないだろうな?
確かに、母にはユウコさんと一緒に居るところを何度か目撃されたことはありましたけど。
それだけで、この情報量とは……女の勘か?

結局ボクは観察入院で1泊だけすると、翌朝には帰宅となりました。
学校には午後から登校となったんですが、意外にみんな冷静でしたね。
仲の良い友達以外からは、特に歓迎されるでもなく、心配されるでもなかったですから。
存在感が薄いと、こんなもんなんでしょう。

ミドリは歓迎してくれましたけどね。それで十分かな。
「今日もお見舞いに行ってあげようと思ってたのに退院したんだ?ざんね?ん」

ボクも気の利いた冗談でも言えればよかったんですが、如何せん顎が痛い。
顎が痛くなくても、気の利いた冗談なんて言えたことはないんですけど。

こうして無事に和解したボクとミドリは、以前の関係に戻りました。
教室では笑い合い、部活の終わる時間が近ければ一緒に帰る日々です。
そしてボクの顎が完治した頃、彼女からメール着信。
メールにはカワイイ絵文字付きで、こう書かれてありました。

「お祝いにデートしてあげる(はぁと)」

そりゃ嬉しかったですよ。叫びたいくらい。
震える手で返信しました。

「よろしくお願いします」

恥ずかしながら、人生初のデートです。
いや、2回目か。でもあれは……やめておこう、胃が痛くなるし。

そういえば、外出用の服がない。前回は、慌てて春服を買いに行きましたが今回は夏服です。
デートは楽しみですけど、いちいち服が面倒だなと。

部活と塾以外で外出なんてしませんからね。
学校は制服ですし。
サッカー用のジャージ系以外では、ヨレヨレのTシャツとボロボロのジーンズそして汚れたスニーカーが、ボクの持ってる夏服オールキャスト。

さすがに、これではマズイ。清潔感が皆無。これじゃ並んで歩く相手が可愛そうだし。
そして、妙なプリントや柄はハズレが怖いので、とりあえず地味な単色、無地そして普通の形を購入。
カモフラージュとか国防色なんて絶対買いませんよ。

スニーカーについては諦めました。
当日にピカピカ新品ってのは超気合が入ってるのが丸わかりで、さすがに恥ずかしいですからね。
とりあえず、これで準備完了です。

で、待ちに待った当日。もう、緊張して暗いうちから目覚めましたよ。子供かってくらい。新聞すら届いていなかったです。
なぜか母は起きてましたよ。怪しいやつめ。尾行するつもりじゃねーだろーな。

待ち合わせは最寄り駅。ボクは、ひょっとして誰かに見られたら面白いというか嬉しいというか、そういう妙な下心? 
みたいなものがありました。
他力本願的に噂になって既成事実化したら――
その先の展開が――
とか思ってたんです。厨二病ですね。高二でしたけど。

さて、行き先はシネコンです。ロードショーです。
アニメではありません。
ですが、映画の内容は全く覚えてません。

なぜならボクの頭の中は、勢いで買った巨大ポップコーンと、巨大コーラのコンボを如何にして物語の終了までに、やっつけるかに集中していましたので。

そうして、ボクはミッションを無事完遂できたことに満足しながらシネコンを後にしたわけです。
彼女は、映画の感動したシーンを楽しそうに話しているんですけど、ボクは胸やけが酷くてそれどころではなかったのを覚えてます。
映画の内容は覚えてないのに。

で、ショッピングモールをウロウロしてると、彼女が小さなアクセサリーショップを見つけて、そこに入りたいとか、なったわけです。
カワイイモノがイッパイの店で、お客さんも女子ばかりでしたから非常に入りづらかったんですが、覚悟を決めて一緒に入ることにしました。
一大決心です。過呼吸になりそうでした。

そういう系の店は初めてだったんですが、印象としてはその光景よりもとりあえず匂いでしょうか(笑)
なんたって女子がいっぱいですし、コスメっていうんですか、そういうモノも売ってますし……それらの混じった香りにクラクラしたのを強烈に覚えてます。

実はボク、女性の香りにも弱いんですよ。

家族にも親類縁者にも年配の女性しかいないもんで、若い女性のシャンプーとか化粧品系の匂いがすると、なんだか興奮してしまって(笑)
立派な変態ですね。

彼女は「これカワイイ!」「これもカワイイ!」と結構楽しんでたようでした。
ボクはドキドキしかしてませんでしたが。
そのうち、ショーケースに入ったモノを見て立ち止まりちょっと、はにかむように言うんです……

「これ買って!」

彼女が指をさしている先に何があるのか覗くと……
うぉっ指輪だ。

その瞬間、アドレナリンが大量に放出されました。
だから体の痛みどころか、財布の痛みも感じません。完全無痛です。

彼女がどんなつもりだったのかは知りませんが、こうなったら買うしかないでしょう。
もう全力で貢いじゃいますよ。
たとえ財布が空になって徒歩で帰るハメになってもね。
いや、もう徒歩はイヤだな……

というわけで、ボクは細くて上品な感じの捻り模様のシルバーリングを買うことになりました。
いくらだったかな?その場で払えたから、せいぜい数千円じゃなかったかと思います。
バイト代は、こういう時に使ってこそですよ。

彼女はスゴく喜んでくれて、店員さんに
「今からつけていきますっ!」
と言うと、スッと自分の左手の薬指にそれをはめたんです。
そして一言。

「ありがとう!ずっと大切にするねっ!」

ボクは舞い上がりました……
もう鼻血が出そうなくらい、顔が熱くなるのを感じましたです。
その後は、二人で色んな店を廻ったり、いわゆるスイーツを食べたりして楽しい時間を過ごしました。
楽しかったなぁ?

さてこうなると、ボクとミドリが付き合うようになるかと思いますよね?
それがならなかったんですよ。
いい雰囲気まではいくんですが、最後の一歩が踏み出せない。
一言が言えない……

仲のいい友達であった期間が長ければ長いほど、そうなんじゃないかと思います。
告白した瞬間にそれまでの関係が、いい方向、悪い方向にかかわらず変わるのが怖いんですよ。

だから、ずっとこのままの関係が続けばいいなとか思ってしまうわけでして……逃げですね。
それにブランクの一年間が、ボク(彼女も?)を必要以上に臆病にしてたのかもしれません。

結局、二人には何の進展もないまま、高校二度目の夏休みへと突入します。

―― 第四部 豹変 ――

夏休みの間、ボクは部活と塾の夏期講習、そしてバイトで滅茶苦茶忙しかったです。
午前中は部活、昼飯もそこそこに塾へ、そして夜はバイト。
課題も信じられないくらいの量が出されるので、それを片付けるだけでも毎日日付が変わるくらい机にへばりついてました。
もうヘトヘトでした。

彼女のことは凄く気になるし、メールだけでもしたかったんですが忙しいからと自分に言い訳をして、結局一度もメールしなかったです。
我ながら情けないくらいヘタレ。

そう言えば、ミドリからもメールも電話もなかったです。
彼女も忙しいんだろうなと、思ってたんですがね。

ところが……

新学期が始まって、ボクは愕然とすることになります。
もうね、本当に驚きましたよ。
顎が外れるくらいポカーンとしたです。

なぜなら彼女の髪が、みごとな金髪に変わっていたから。

しかも服装は、ビッチそのもの。
制服のシャツのリボンは無くギリギリまで開襟状態、加えて膝上何センチよ?みたいな超ミニ、そして化粧はケバく、若づくりしたAV女優みたいでした。

驚きのあまり声の出ないボクの後ろにドスンと座ると、不機嫌そうに終始無言。
ボクとは目を合わさない。ボクは何か言おうとするんですが、全く言葉が出ない。
池の鯉のように、ひたすら口をパクパクするばかりです。
周囲が、ヒソヒソと騒がしくなったところに教師が慌ててやってきて彼女は職員室へ連行されていったです。

ボクの部活以外の数少ない友達が、慌てて寄ってきました。
コイツらには1年前の件も、病院でのことも、映画デートの話もしてあって休み中に何度も「今日、告れ!」「明日、告れ!」と突かれていましたから。

「何があったんだ?」

まず寄ってきたのが、二次ヲタ。
三次には興味がない、と常々豪語している悲しいピザ。
中学の頃からの数少ない友達の一人。
去年のマネージャーさんの件もちょくちょくと相談していた奴。
筋金入りのヲタだがイイ奴だ。

ゲーム(特にギャルゲー)とパソコン一般に詳しい。
エロゲーとギャルゲーの違いを語りだしたら止まらない。
それって違うのか?悪いが今後、虹ヲタと呼ばせてもらう。

「なんかスゲーものを見た気がするぞ。おまえ何も知らないのか?」

こいつはメカフェチ。
生き物には興味がないと宣言している。
機械モノをこよなく愛する変態。
虹ヲタとの部活繋がりで親しくなった奴。
成績優秀。イケメン。

好みのタイプは「美少女型アンドロイド」らしい。
よく知らんが名前もついているみたいだ。
バカだし……
僻地から通学してるせいで、正式にバイク通学が認められている羨ましい奴。
今後、メカ夫と呼ぶ。

ボクは驚きで言葉を失っていて、もう気絶しそうなくらいでした。
そりゃそうでしょう、人生初の楽しいデート相手であった美少女が一瞬にして見事なビッチに変身したわけですから。

だから、落ち着いてからゆっくり話そう、ということになり昼休みに奴らの所属するパソコン部の部室に集合することにしました。
部室と言っても授業で使うパソコンが並ぶ、ただのPCルームです。専用の部室じゃありません。
このPCルームでは、虹ヲタのせいで何度冷や汗をかかされたか分からない。
壁紙がエログロ画像とかは当たり前で、エラー音が『お兄ちゃん、やめて!』だったり
いつの間にか全端末にチャットソフトがインストールされて、授業がチャット大会になったこともあった。

そんなバカ話は、さておきミドリの件。
二人ともボクに気を使っているのか、非常に言いにくそうに話を進めるけど要は「男ができたから諦めろ」と言いたいらしい。

ボクだけは希望的観測を含めて、ちょっと違う気がしてました。
もし彼ができたのなら、不機嫌な理由が分からない。
少なくとも夏休み中にできた彼なら、今はラブラブの真っ最中だと思うわけで。
ボクの知ってる彼女は、そんな子だったハズだから。

そういうと、三人とも考え込んでしまった。

男三人で話していても埒があかないということでとりあえずメールしてみようとなったわけです。
……返ってきたのはデーモンでした。またかよ。

それじゃあ電話してみようとなった。
……着拒否。こっちもか。

それならと虹ヲタの携帯を借りて掛けてみた
……出ないし。

結論としては、理由は不明だけど完全に嫌われたんだろうということで落ち着きました……(合掌)

生徒指導の成果なのか、その後の彼女の髪は金髪から汚い茶髪に変わってました。
ギリギリ通学可能な範囲の色に落ち着かせたんでしょうね。
短期間に染めを繰り返したせいか、なんだかバサバサで纏まりがなくとても残念な感じ。

相変わらず不機嫌な黒いオーラを360度、全方向に発散していて近寄り難かったし。
それでもボクは勇気を振り絞って、毎朝というか彼女が登校してくればたとえそれが昼でも「おはよう」だけは言ってましたよ。
当然、何の反応もないんですが。

そのうちに、次の変化が現れることになるんです。

彼女が、校内でも面倒なグループと言われる男と次々と付き合っていくことになるわけです。
これは悲しい。非常に悲しい。
元がカワイイ子ですからね。
狙ってた輩は多かったんですよ。
弱っているところを狙うとか許せんですが……

しかも、どれも長続きせず、次から次へと手当たり次第といった状態……
「食い散らかす」という表現がピッタリなわけでして。

こうなるとクラスだけじゃなく、校内でも有名になり始めて、皆が彼女のことを「糞ビッチ」とか「サセ子」とか言うようになってましたね。
まあ、実際見た目も行動もその通りだし……

そのうち「兄弟にはなりたくねー」とか「病気とか、もらったら堪らん」とか「メンヘラとか怖いじゃん」と校内で彼女を相手にする男はいなくなりました。
当然ながら女子も怖がって近寄らない。
そして彼女は、孤立していくんです……

噂はさらに加速し、高校生では物足りなくなりカネを持ったオッサンと遊んでるとか、AVに出演したらしいとか、薬漬けでヤクザのオンナになったなんて話もあるくらいなりました。
さすがにこうなると、ボクの友達も「アレは黒歴史だ。忘れろ」と直接的に彼女を諦めるように言ってくるように、なっていきましたね。
コイツらが彼女の悪評を知りつつも、その内容を言わないでいてくれるのはこんな状態でも、ボクに気を使ってくれているからでした。

そして遂に、彼女は学校にすら来なくなるわけです。
たまに来ているような気配はあっても、クラスには顔を出さないし授業も出ない。

だからボクも、さすがにもうダメだなとか思い始めたんです。
ところがある時、珍しくクラスに顔を出してボクの後ろに座る彼女の左手に気づいたんですよ。

なぜかその日までは分からなかったんですが、確かにあの指輪があることに。
しかもあの時のまま、薬指に……
だからボクは……やっぱり彼女には何か辛い事情があるんだ!
とか考えるようになったんです。

それでまた虹ヲタと、メカ夫に相談したわけです。
指輪のことも話して……

「おまえなあ、頭大丈夫か?」 
虹ヲタが心配そうに言います。

「悪いことは言わん。やめとけ」 
メカ夫が諭すように言います。

「今さらあのビッ……いや、彼女に近づいてどうするよ?」
虹ヲタはさすがにイラっときたのか、暗黙の禁止用語をうっかりと言いそうになってました。

「おまえが仲の良かった頃とは違いすぎるぞ。
 もう幻想を捨てて現実を見ろよ」

メカ夫も呆れたように続けます。もう全否定モード。

「でも、見てられねーじゃん。いっつも一人で……なんかあるんだよきっと。カワイそーじゃん」

ボクも必死でした。コイツらには分かって欲しかったんです。
たとえ協力してもらえなくても、コイツらには理解して欲しかったんです。
彼女を……

「おいおい、マジですかぁ??」

肩をすぼめながら両手を天に向けて「やれやれ」という仕草を揃ってしながら、生暖かい目でボクを見つめる二人。
とか言いつつ、二人とも真剣に考えてくれることになりました。
やっぱり友達はありがたい。

さて、考えるとは言ったものの何も浮かばない。

すると虹ヲタが、何だか怪しげな推理を展開し始めました。
手詰まりのボク達は、今は怪しさ満載の彼の推理に耳を傾けるしかありません。

「きっと、どこかでフラグが立ったということだよね」
「フラグ?」

ボクとメカ夫が怪訝そうに繰り返します。

「映画を観に行って、指輪を買わされたところまでは問題なかったんだよね?」

虹ヲタは構わず持論を展開していきます。

「なら、その周辺になにか選択肢があったハズ。おまえは“BadEndルート”を辿ったんだよ」
「選択肢……? ないなぁ。彼女に言われた通り、動いただけだし」

ボクは、正確性に自信のない記憶を辿りながら答えます。

「じゃあ、環境変数だ。彼女の心境に変化を与える何かがあったハズだ」

コイツ……完全にギャルゲーとして考えてやがる。
でも、今はコイツしか頭を働かせてないから仕方ない。

「そういえば……気のせいかもしれないけど」

ボクは映画の一件よりも、更に古い記憶を辿ります。

「なになに?」 
二人が食いついてくる。

「彼女の家の前に、変な色のスクーターが停まってたことがあって……」
「それで」 

話を聞く前からこれが原因、と決めて掛かりつつある様子の二人。

「そのスクーターを見た彼女が、急に黙り込んだことがあったんだ」

それは夏休み前のことでした。
いつものように彼女を家まで送っていくといかにも柄の悪そうな目立つスクーターが停まっていたんです。
オーナーらしき人影は見えなかったんですが、彼女の顔がみるみる曇り黙り込んでしまったわけです。

その時は「おや?何だろ?」くらいにしか考えなかったんですけど。

「……むぅ、そのスクーターってカナブン色みたいなやつ?」

機械モノの記憶についてはコイツの右に出る者はないメカ夫が言います。

「そうそう、ラメ入りグリーンみたいな色」

ボクの記憶はいつも曖昧ですが、さすがにカナブン色のスクーターはしっかりと記憶に残ってました。

「それなら、オレも学校の周りで何度か見かけたな。結構弄ってるヤツだったから覚えてる」

さすがメカ夫だ。ノーマルではないところまで覚えてるらしい。
というか、あのカラーリングで、ドノーマルってことはないわな。

「……それだな」 

虹ヲタが満足そうに頷きます。
虹ヲタの推理では、そのスクーターのオーナーと彼女には何らかの接点があり、彼女はそれを好ましく思っていなかったんだろうとのこと。
その件は、きっと学校では知られたくないレベルの話ではないかとの推理。

というわけで、メカ夫が知り合いのショップ経由でカナブン色のスクーターを追いかけてくれることになった。
なんでも、あれだけ弄ってるならどこかのショップに頻繁に通ってるハズだ、という読みでした。

何日かして、メカ夫がニヤニヤしながらやってきた。
カナブン号は読み通り、簡単に見つかったとのこと。
なんでもオーナーは、○○中学の卒業生で現在は高校を中退して何か日雇いのような仕事をしているらしいとの情報だった。
面倒な輩が出てきたなぁ?、というのが正直な感想でした。

メカ夫がカナブン号を追いかけてる間、虹ヲタはミドリの過去を洗っていた。
彼女と同じ中学出身の同級生から、知り合いの元教師、果ては親同士のネットワークにまで食い込んで調査してくれたらしい。
お前、卒業したら探偵事務所でも開設したらどうだ?
そこで分かったことは、噂を含めて次の通り。

まず、彼女は中学の一時期、転校してくる前に荒れていたことがあったこと。
次に、父は再婚しており、義母の連れ子の義姉がいること。
そして、義母とは折り合いが悪いらしく、現在は義姉と二人で暮らしていること。
最後に、義姉とは非常に仲が良く、二人で外出しているところをよく目撃されていること。

ここまでの調査で、カナブンと彼女の接点が分かりました。
転校前の中学が同じでした。
ボクは、さすがに彼女の転校前の状況は知らなかったです。
それどころか、お義姉さんと住んでる、なんてことも初めて知りました。
彼女とは4年くらい近くに居たわけですが、そんなことは全く知らなかったですよ。
うぅぅ……

そこで、ボク達三人が想像したストーリーは次のようなもの。ありきたりですが。

親の再婚
 ↓
義母と折り合い悪し
 ↓
娘荒れる
 ↓
不良グループへ
 ↓
更正して転校
 ↓
高校入学
 ↓
昔の仲間登場
 ↓
再び荒れ始める←今ココ

となると、昔の仲間とやらを何とかすればよいのでは? 
なんですけど。
ここで三人は悩むわけです。
サッカー小僧とピザとメカヲタのトリオでカチコミとか、ありえんわけですよ。
ヘタすりゃ命だって危ない気がするじゃないですか。

ボクはさておき、あとの二人は縁もゆかりもナイ女子のために命は張れませんですよ。
いや、ボクだってそこまでの覚悟はないかもです。すいません。

そこで、とりあえずカナブンは置いといて義姉に接触をして事情を聞こうとなったわけです。
もし、どんな形であれ、今はカナブンと、よろしくやってるのだとしたらボクの出る幕ではありません。
まったく余計なお世話でしょうし。
馬に蹴られて死ねるレベルです。

それに、趣味の悪いスクーターのオーナーとかって、なんか物騒な感じがするじゃないですか……すいません。ヘタレで。
とは言うものの、義姉の歳がいったいいくつなのかも知らないし。
学生なのか仕事をしてるのかも分からない、そういえば、ボクはミドリの家の場所は知ってても、電話番号は知らないんです。

というわけで、彼女の自宅を急襲、いやノンアポで訪問することにしました。

時間は彼女が家にいない時間の方がいいかと思って、まず金曜の午後授業はサボりました。一度目は空振りです。
次は月曜日の午前。二度訪問の訪問です

ボク達三人は、制服のシャツをパンツにピッタリと入れて全ボタンを締めて、ネクタイを首まで上げたサラリーマンスタイルで彼女の家の玄関前に立つわけです。

「ピンポーン」 緊張の一瞬です。
「はぁ?い」
インターホン越しに若い女性の声。

ボク達三人は「居たっ!」と喜びと緊張の混じった感覚で小さくガッツポーズです。
この瞬間に「もう戻れないぞ!」と思ったのを覚えてます。
いわゆる「賽は投げられた」状態です。

「こんにちは。○○高校二年○組の山下と申します。妹さんの件でお話したいことがあります」

事前に何度も練習した言葉を噛まないように、マイクに向かって一気に話します。
ここで怪しまれては先に進むことができません。

「……今、開けますね……」

玄関に現れたのは、心配そうな表情の女性でした。
ボク達は、さっきインターホンに向かって言ったことと同じ内容のことを言いました。
大事なことなので2回言ったわけではありません。

すると女性は、ここでは話がしにくいので近所のファミレスで待っていて欲しいと言うと、家の奥へと消えていきました。
指定されたファミレスで待つこと約30分、先程の女性が現れました。
ボク達三人は直立してから90度の礼でお迎えします。百貨店の店員並だし。

不安げな表情の女性が自己紹介をしてくれました。

「はじめまして、ミドリの姉の○○です」

普段はダラダラしてる3人ですが、この時はできるだけ好印象を与えようといつもの3割増くらいの気合で話します。
面接の要領です。

「ミドリさんと同じクラスの山下、虹ヲタ、メカ夫です」
「妹のことでは、ご心配をお掛けしてすいません」

本当に申し訳なさそうに、お詫びをする女性。
そんなに謝られたら困ってしまいます。別に彼女がボク達に迷惑をかけたわけじゃないですし、今の状況だってボク達、いやボクが勝手にやってて、残りの二人は渋々つき合ってくれてるだけなんですから。

虹ヲタとメカ夫は、黙ってこっちを見る、どうやら、ここから先はボクのターンらしいです。
ボクは相当テンパっていたので、何をどう説明したのか覚えていないです。
それよりも、まず自分がいったい何をしたいのかが自分でもよく分かっていなかったから。
でも、内容は伝わらなかったかもしれないけど、必死さは伝わったんじゃないかと思います。

「あなたが山下さんだったんですね。妹からよく話を聞いてましたよ。中学の頃からね。そういえば夏休み前かな、あの子、その頃すごく楽しそうだったんだけど……」

非常に辛いところから話は始まりました。
そこを突かれると、ちょっと心が痛いです。
なんだか気まずい雰囲気が漂い始めたんですが、ボクは三人で事前に打ち合わせたシナリオ通りに進めます。

「彼女に何があったのか、ご存じないですか?」

直球勝負です。

お義姉さんからは一瞬の間を置いて、一見関係のないような
言葉が出てきました。

「実は私、来年結婚するんです」
「はい……?」

話の流れが掴めず戸惑い、顔を見合わせる三人。

「私、あの子と二人で住んでるから、あの子一人になっちゃうのよ」

その言葉で事情が分かりました。
そうでした、この姉妹は二人で住んでいたのでした。

「それが悲しいと(ああなるのか?)」

ボクは言葉の後半部分を飲み込んだ。

「それを伝えたのが、ちょうど夏休みだったかな。あの子ショックだったみたいで……それと……」

お義姉さんは、言っていいのかどうか躊躇う様子。

「彼女の昔の仲間のことですか?」

ボクは思い切って言ってみた。この辺が核心になりそうだったので。

「……そう、知ってるんだ……」

お義姉さんは、ポツリポツリと噛み締めるように説明してくれました。

妹、つまりミドリは、父の再婚をきっかけに荒れていた時期があったこと。
(荒れていたといっても、派手な格好で、似たような子が集まったグループに居ただけとの説明です)
義母との折り合いが悪いせいで、今は両親とは別居状態であること。
妹の前に現れたのは、たぶん荒れていた時期の仲間だと思うけど転校後、昔の仲間とは全く付き合いがなくなっていること。

だから、そいつにしてもストーカーみたいに付きまとっているだけで妹も困っているハズだと。
ボク達三人は、まだ釈然としない表情だった。
今の説明を聞いても、彼女が華麗な変身を遂げた合理的な説明がつかなかったから。
そして、お義姉さんは続けます。

「あの子、ひとりでスゴく不安なんだと思う……中学の頃も……お父さんの再婚からあんなふうになっちゃったし……たぶんだけど……あの子、一人になりたくないんだと思う。 だから、誰かに助けて欲しかったんじゃないかと思うの。夏休みの間もずっと山下さんからの連絡を待ってたみたいだったし」

この言葉を聞いて、三人がビクッと固まります。
ボクは頭を抱えます。

虹ヲタとメカ夫の目が痛い。どうやらボクは彼女に期待させるだけ期待させて肝心な時に逃げてしまったことになっているようです。
しかも、絶望まで与えてしまった様子。

激しく落ち込むボクと、それを責める視線の二人を見てお義姉さんは慌てて言葉を続けます。

「違う違う、山下さんを責めてるわけじゃないのよ。私がいけないんだから……今回は、私が居なくなることが凄く不安なんだと思うの。そこに、現れて欲しくない昔の仲間が現れたりしたから、あの子はもうどうしていいのか分からなくなって……」

それで、転校前の頃みたいになってしまったと。

その時は結果として、お義姉さんが自分を救ってくれたという一種の成功体験みたいなモノが、彼女の深層心理にあるのかもしれない。
ということは、今回も誰かが彼女の前に現れて彼女を絶望の淵から救ってあげないといけない。それがボクでいいのか……?

重い空気が4人を包んでいる。虹ヲタとメカ夫の目がボクに鋭く刺さっている。痛い。
彼らの目は「お前が悪い」という非難の眼差し。

そうだろうな、彼女が一番助けを必要としていた時期にその期待を裏切って逃げ回ってた奴が、誰あろうボクなんですから。
でも、言い訳をさせてもらえるなら、ボクはその辺りの事情を全く知らなかったわけで……

知ってたら、絶対に彼女を助けに行きましたよ。
逃げたりなんてしません。たぶん……
沈黙に耐えられなくなった虹ヲタが、口を開きます。

「お義姉さん、大丈夫ですよ。妹さんのことはコイツに任せてください」

って、えっ? ボク? ですか?
メカ夫が続きます。

「そうですよコイツなら絶対に妹さんを元気な姿に戻せますから。もちろん、ボク達も手伝います」

やっぱり、ボクなんですよね?
自信満々で無駄に力強い言葉を聞いて、お義姉さんは安心したような不安なような複雑な表情をしてました。
あと一押し、ボクの決意表明があれば、その表情が少しだけ安心側に振れそうな雰囲気なんですが……

基本的にヘタレなボクは、なかなか言葉が出ないわけです……

もう友達二人は怒りの目になってます。爪でテーブルをカチカチと叩き始めています。
テーブルの下で足も踏んづけてきました。

『いい加減、覚悟を決めろ!』という声が聞こえてきそうな目と態度だったです。
お義姉さんはというと、期待と不安に満ちた目でボクを見つめてます。
三人の視線に後押しされて、ついにボクはその決意を口にすることになります。

「ボク、彼女を助けたいんですっ!余計なお世話かもしれないけど……」
「山下さん……」

お義姉さんの顔が一瞬、輝いたように見えました。
決意表明、所信表明演説、なんでもいいから更に続けます。

「今日は、お義姉さんにそれを伝えたくて会いに来たんです。だから……彼女にもう一度笑って欲しいから……精一杯やってみますっ!」

虹ヲタとメカ夫が大きくうなずき、テーブルの下で拍手したように見えました。

お義姉さんは、号泣状態でボク達三人の手を取って喜んでくれました。
あの子をよろしくお願いしますと、深々と頭を下げて帰っていきました。

言っちゃったよな……こりゃ責任重大だぞ……
他人の人生背負っちゃった感じだし。

ボクと二人の友達は自分達の発言の重さに、かなりビビッてました……

それからボク達三人は、ファミレスに残って今後の作戦会議。
やっぱりカナブンとの対決は、避けれそうにないことが分かったけどどうすればいいのか具体策はなかった。
それに彼女の本当の気持ちが分からない以上、万一、カナブンを退治できたとしても、その後に「余計なことをしてっ!」恨まれる可能性もゼロじゃない。

というわけで、やっぱり彼女本人と話をしなきゃ始まらないという結論になりました。
なんというか……あまりにも当然の結論です。

って、最初に気づけよ。
いや最初に、やったけどダメだったんだってば。

そして、カナブン退治に彼女が同意すれば、もう直接対決しかないとなった。
う?ん、正直なところ気が重い。鬱だし。
ボク達は、さっき聞いたお姉さんの携帯に連絡して彼女にボク達が話をしたがってることを伝えてもらうことにした。

翌日、彼女は遅刻せずに登校してきました。
ボク達を探すように、クラスを見渡しながら入ってくると静かに自席に着く。
クラスの視線が、彼女に集中している。ちょっと可愛そう。

ボクは、これまでと同じように「おはよう」と言い、続けて「昼休みにPCルームで」と告げました。
反応はなかったけど、とりあえず伝わったと思う。

それからの時間、ボクの緊張はどんどん高まることになります。
背中に彼女の視線が刺さっている気がします。気のせいかもしれないけど。
休み時間には後ろを振り返り、適当に話をしているフリを続けます。

そうしないと、彼女は一人になってしまいますからね。
それは辛いでしょう。彼女は返事はしませんが俯きながらも、上目遣いに視線を送ってくれます。
それは、きっと期待している証拠。

お義姉さんから大方のことは、聞いているに違いないし。
ボクは彼女に期待されているという嬉しさの反面、これから自分に起こるであろうことへの不安でいっぱいでした。

緊張の昼休み。

ボク達三人はPCルームでパンをかじりながら待っていました。
すると、扉が少しだけ開いて誰かが中を伺っている気配。
ボク達はできるだけ明るい声で彼女を迎えます。

「ミドリかな? 待ってたよ」

その声に促されて不安げに、そしておずおずと入ってくる彼女。
しかし、姿と表情がこれだけギャップのある子もないよなぁ。
ビッチスタイルなのに不安気って、やっぱり相当無理してるんだな。

ボク達三人は彼女を刺激しないように、できるだけゆっくりと話しました。
そして……ボクの気持ちは夏休み前のままだし、今でも彼女のことを放っておくことはできないと思っていることを、精一杯伝えました。

もちろん、夏休みに連絡できなかったお詫びもしましたよ。
たくさんの言い訳を添えて。
そして、カナブンのことはボク達でなんとかするし、何の心配も要らないと伝えました。
本当は、こっちが心配だらけだったんですけど。

調子に乗って、お義姉さんが結婚で家を出た後はボクが……
と言いたかったのですが、それは問題が解決してから別の形で伝えることにしました。

彼女は黙って話を聞きながら、静かに泣いていました。
こちらの話が終わると、彼女は消え入りそうな声で呟きます。

「ありがとう……」

早速、その日の帰りから作戦実行。

といってもボクと彼女が一緒に帰るだけ。
部活は当面休むことに。
そうすれば、そのうちカナブンが出てくるだろうという読み。

万一、なにかの気まぐれで奴が出てこなければ、超ラッキー。
ボクと彼女の、ハッピーエンドが待っているハズ……
って、そんな都合のよい話はナイだろうけど。

ボクと彼女は、できるだけ自然に二人並んで歩き、その後ろを虹ヲタとメカ夫が、バイクで尾行する。
最初の一週間は、何も起こらなかったです。

1日目は、彼女と少し距離が開いた状態で帰りました。ずっと無言
2日目は、並んでみた。やっぱり無言
3日目は、ピッタリ寄り添う形になった。でも無言。
4日目は、彼女から腕にしがみついてきた。震えてる。少しだけ話した。
5日目は、お互いの手を絡めてみた。昨日よりも話ができた。

う?ん、正直疲れた。汗だく。ヘトヘト。

週末は会うことはなかったけど、時間を見つけては電話もメールもしましたよ。
もう、夏休みのような失敗を繰り返すわけにはいかないですからね。
もし彼女の様子に変わったことがあったら、すぐにでも飛び出すつもりで。

彼女は、どちらかというと電話よりもメールの方が話しやすい?
というか、字面が落ち着いた雰囲気でしたね。
メールの行間には、沈黙が表現されませんから。

二週間目。

先週と同じく彼女はボクの腕にしがみついている。正直なところ歩き辛い。
でも、悲壮感が少し減ったように見えたのは良かったかも。

時折だけど、ボクの顔を見て微笑んでくれるようになったし。
週末の会話で、少しほぐれたのかな。
そして、天気のこと、学校のこと、みたいな会話がポツポツとできるようになりました。
このまま何も起こらなければ、いいのになぁとか考えるようになった頃……

やっぱり現れた。カナブンだ。

彼女がボクの背中に隠れて、ぎゅっとしがみついてくる。
後方からメカ夫のバイクのエンジン音が高くなり、近づいてくるのが分かる。
カナブン号から男が降りて、こちらを見る……

打ち合わせ通りにメカ夫にミドリを託して、虹ヲタとボクの二人でカナブンと対峙する。

相手は無言……
こちらも無言……

こちらとしては、戦闘開始まで時間があればあるほど有利。
なぜなら、ミドリを自宅に避難させたメカ夫が合流すれば3対1になるから。
相手よりも、人数が多いに越したことはない。

どのくらい時間が経ったかな、カナブンが何か話しそうな雰囲気。
沈黙で交渉が進まなくなった時は、先に話し始めた方が譲歩する場合が多いと聞いたことがある。
でもそれは、交渉の場合。武力衝突には適用されない法則だと思います。

虹ヲタはさておき、ボクは元々が口数が多い方じゃないから沈黙は怖くない。何時間でも黙っててやりますぜ。
こちらの作戦を知ってか知らずか、カナブンが遂に口を開く。

「あんたら何者?」

すぐにでも詳細を説明したい気持ちを、ぐっと堪えてボクは……

「何者だと思う?」

質問返しとは、我ながらひねくれたもんです。
とりあえず相手に、頭を使ってもらいましょう。
その分、こちらには考える時間も情報も増えますから。

少しイラついた表情を見せながらカナブンが続けます。

「その制服は○○高校だろ。ミドリの知り合いかなんかだろ?」
「だったらどうする?」

あくまでも、とぼけて交渉のテーブルに乗らないボク。

というか、何をどう交渉したらいいのかまったく分からないし、こうやって言葉遊びをしてる中で何か突破口が見つかれば……とか思ってたのが本音。
すると……

「どっちが、彼女と付き合ってるんだ?」

意外なことを意外なトーンで言い出すカナブン。
コイツの言葉に怒気はない。
ボクは、ひょっとしてコイツは悪人じゃないのかも? 
という考えが頭をよぎる。
だから、ちょっと話をしてみようかという気になったですよ。

「今のところ付き合ってるとかはないけどね。ただね、彼女がアンタを怖がってるみたいだからボディーガードみたいなもんだ、と言えばいいかな」
「そうか……」

この一言からカナブンが語り始める……えっ?語り始める?!

オラオラ言いそうな輩っぽい外見とは違い、彼は武力衝突ではなく外交での解決を望んでいるようなのです。
これは渡りに船、地獄に仏、鴨がネギ、いや違うか、とりあえず、こちらには好都合でした。
 ・
 ・
 ・
本当は、涙が出るくらいホッとしたんですよ……

結論から言うと、彼は中学の頃からミドリが好きだったらしい。
彼女と直接話をしたことはなかったものの、例のメンバーの中でちょっと異質な彼女が、ずっと気になっていたとのこと。

ところが、彼女が中二で急に引越しをしてしまったせいで行方が分からなくなり、ずっと気にしていたと。
そして、この夏休み頃に、偶然ボクと一緒に帰る彼女を見つけてつい彼女の後をつけた上で、待ち伏せをして声をかけてしまったらしい。

彼も不器用な男のようで、結果的に自分の存在が彼女を追い込んだらしいことには、とても困惑してましたね。
彼は彼なりに彼女が変わっていく様を心配し、何とかしたいと考えていたようですから……

ところが、その頃を境に彼女が急変していったから、彼も驚いてその原因の一端が、自分にあるのかと思ってしまったと。
だから、引くに引けない状態になっていたらしいです。
おまけに、次々と連れて歩く男が変わっていくものだから心配で……

途中からはメカ夫も合流し、ボク達4人は公園で話をしました。
30分くらい話しましたかね。
彼女の状況は、ある程度までカナブンさんにも話しました。
彼は、自分の行動が彼女を怖がらせたことについて素直に謝罪をしそれを彼女に伝えて欲しいとのことでした。

そして、もう二度と彼女の前には姿を見せないだろうことも。
帰り際に、彼はボクの目をしっかりと見つめてこう言います。

「彼女のことはアンタに任せた。俺はアンタを信じる」
「わかった」

ボクは短く答えましたが、頭の中では何だか言葉にしにくい感情が渦巻いていました。

妹をお願いします、と号泣しながら頭を下げたお義姉さん……
自分の気持ちを殺して、ボクに彼女を託したカナブン……
自らの危険も顧みず、イヤな顔ひとつせずにここに居てくれる友達……

みんな、いい人です。何かこう……暖かいものというのか……
ボクとミドリに向いている、みんなの気持ちが嬉しくてひとりで、ジーンとしてました。

実はその時、泣いていたかもしれません。

というわけで、カナブンさんについては、一件落着となりました。
事務的に「一件落着」と言うには、ちょっと切なかったですが……

ボク達三人が、ミドリの家で状況を説明しているところにお義姉さんが帰ってきました。
昔の仲間の件については、片が付いたことを報告するととても喜んでくれて、その日は夕食をご馳走になることに。

メニューはカレーだっと思います。急に量を作ることになりましたから豪華なディナーとはいかないでしょう。
それでも5人で囲む食卓は楽しいものでした。
ミドリの笑顔をみるのは数ヶ月ぶりでしたし。

ボクはその時の話の流れで、それから毎朝夕にミドリを送迎することになりました。名目上はボディーガードです。
本当は、もう不要なんですけどね。

翌朝。

ボクはミドリの家へ向かいました。お迎え初日です。
そこでまた驚くわけです。いや、今度はいい意味で。

ボサボサだったロングの茶髪が、見事にショートになってました。
しかも、天使の輪を装備した綺麗な黒髪。もちろん制服も普通に。
そして、照れながらボクを見るとモジモジしながら……

「似合ってるかな……」

もうね、キュン死です。ボク。

奥からお義姉さんが出てきて、笑いながら種明かしをしてく
れます。

「山下さん達が帰った後で急に美容院に行きたいって言い出してもう大変だったんだから」
「スゲー似合ってます。超カワイイです!」

ミドリは顔を真っ赤にして、相変わらずモジモジしてる。
なんだかキャラが変わってるし。

お姉さんに急かされて登校することになったのですがなんだか恥ずかしくて話ができません。
そのうち、ミドリから話を始めます。
去年の夏休みのことです。

彼女が劇的に変わったのは、カナブンの存在から過去の自分が知れ渡りみんなが、自分から離れていくのが怖かったから。
しかも夏休みに入って、仲直りしたハズのボクからメールの1本すら来なくなっていたので、自分はもう嫌われてしまったのかもしれないと落ち込んでいたのにと。
(この件は、つくづく面目ない……自分がヘタレだったばかりに……)

おまけにお義姉さんまで、自分から離れていくことが分かりもう、どうしようもなくなったせいで、あんな風になってしまったとのこと。
彼女にしてみれば、中学の頃にそんな風になった時には、お義姉さんが必死になって自分を庇い、支えてくれたことがあったから、今度も誰かが……と無意識に思ったのかもしれない。

それに……あの荒れた自分も確かに自分であり、それを隠し続けることはできないと。
だから、自分が誰かを好きになった時には、いつかは伝えなければならないことだと、ずっと思っていたと。
彼女は、それを受け入れてくれる人としか付き合うことはできないと考えていたとのこと。

そして、校内のできるだけ目立つ男と次々に付き合ったのはカナブン対策。
やっぱり怖かったから。

とにかく誰かに傍に居て欲しかったから、言い寄ってくる奴を全てオーケーしたらしい。
でも、すぐに手を出そうとする失礼な奴とは、二度と会わなかったと。
だから、結果として手当たり次第になったとも。

そういう事情だから彼らとは、噂になっているようなことは絶対になかったということを、ボクにだけは信じて欲しいと言われました。
そんなに必死な目で見ないでも、そこは全力で信じますよ。はい。

「もし、そんなことがあったとしても それは過去のことだから気にしないよ」

なんてカッコつけて言ったらスゲー怒られた。というか泣かれた。

「だから信じてって言ったのに……」

目にいっぱいの涙を溜めて言われてしまいました。反省。

そこで疑問。
なぜ最初からボクにカナブン対策をお願いしなかったのか、と尋ねてみると。
彼女は、ボクがきちんと告白してくれていたなら、何も問題はなかったのにと拗ねた目で軽く睨まれましたね。
そうでした。告白どころか夏休みは、一度も連絡してませんでした……すいません。

そんなわけで、彼女は学校にも毎日来るようになったのですが勉強のキャッチアップは、少々辛いものがありました。
でも、一生懸命がんばると言うんで、昼休みのPCルームを使って一緒に勉強しました。

ボクの苦手な科目は、虹ヲタとメカ夫が担当。
というか、ほとんどメカ夫におまかせ(笑)
コイツは、女性耐性がまったくなかったせいで、至近距離で女子に見つめられると、それがミドリでもまともに話ができなかったんですが
しばらくすると普通に話せるくらいまで成長しました。

そして、教え上手だということが判明し、噂を聞いた何名かの女子から志願があり、一緒に勉強するようになったんです。
ボクとミドリは部活があったんで、昼休みだけでしたが、彼らは放課後もPCルームで集まっていたようです。

実は、メカ夫は隠れた人気モノだったようです。
相手は、どちらかというと地味子さん系でしたがね。
でも本当にいい奴だし、イザとなるとヲタとは思えないくらい頼もしいですから。
虹ヲタですか?まあ、それなりです(笑)

そして、校内は学園祭シーズンに突入し、活気づいていくわけです。
最近はボクとミドリ、虹ヲタ、メカ夫、そして地味子さん数名がひとつのグループになってましたからね。
今年の学園祭は、楽しくなりそうだなとか思ってました。

そして、ボクには計画があったのです。学園祭の時にミドリに告白しようとね。
やっぱり、色んなことがあって彼女が弱ってる時につけこむとかフェアじゃないと思ってたんですよ。
だから、しばらく時間を置いて、彼女が元通り元気になったら決めてやるぞと。

ところが、これがいけなかった……
ある日、彼女からメールが到着するわけです。

「話がある。5時に校門で待つ」

愛想のないメールでした。なにか深刻な雰囲気が漂っています。

部活が終わり、校門へと急ぐとミドリが待ってました。
例の雰囲気です。
これは、誰か好きな男ができた様子だなと思ったです。
なんだか自分の肩がドヨーンと落ち込んだ気がします。

「いい……さっき来たとこだから」

彼女が力なく答えます。
非常に気が重かったですが、約束した以上トンズラするわけにはいかないので諦めます。

「遅くなって悪いな」

まだ約束の時間まで10分以上あるんですが、とりあえず到着通知の第一声です。

これって、正に1年半ほど前と同じ光景じゃないですか?!

ボクはもう逃げ出したくなりましたね。
これから二人でファーストフード店へ行って、ポテトと飲み物で小一時間話すんですよね。他の男のハナシを。
あーもう勘弁してくれ……

二人並んで夕暮れの中、学校からの坂を下ります。
赤い夕陽の風景にもかかわらずボクはブルーでした。
文字通りトボトボと歩き、ファーストフード店へ到着。

端の席を陣取りポテトと飲み物で準備完了。

「男性の意見が聞きたい……」

ミドリの第一声。そして……

「私、好きな男の子がいるの……でも、どうしていいかわからなくて……」

ボクとしては、一番聞きたくなかった言葉でした
目の前が真っ暗になって、気が遠くなっていくのを感じました。
終わったです。すべてが……

彼女は、はにかむようにストローの袋をコネコネしながら、小さな声でポツリポツリと話しています。
デジャヴどころではないですよね。ループですよループ。
全く同じ光景を体験したことがありまよ、ボク。

その場から逃げ出したい気持ちを抑え、気を取り直して挑むことにしました。
なぜなら、きっとこれが彼女からの最後の相談になると思ったからです。
視界の中で彼女が小さくなっていきます。なぜが歪んで見えてきました。

息が苦しい。でも、ボクは気力で真っ直ぐと座っていました。
彼女を直視することはできなかったですけど。
前回の相談はグダグダになりましたが、最後の相談くらいはきちんとしようと……うぅぅ……目から水が……

彼女の話によりますと……
好きな子というのは、昔から友達として仲のいい男の子のこと。
自分は彼のことが好きだという気持ちに、つい最近ハッキリと気がついたと。

最近は彼と、なんとなくいい雰囲気まではいくんだけど、もう一歩を踏み出す勇気がない。
「好き」という肝心な一言が言えない。
だから今のままの関係を続けようと決めたんだけど、もう耐えられないと。

でも、もしダメだったら、友達ですら居られなくなるのかと思うと苦しくて苦しくてどうしようもないとのこと。
実際、一言も話すことができない期間があって、その時はとても辛かったと。

似たような境遇の奴がいたもんだと思いましたね。
その気持ちは痛いほど分かりますよ。
だからボクも真剣に答えます。

「その気持ちはよくわかるよ……でも結局はケリをつけないと先には進めないから」

ボクは他人事とは思えない内容を自分に重ねて話します。
まるで自分自身に語りかけるように。
友達として居心地がいいと思うなら、そのままの関係を続ければいい。

でも、いつかはどちらかに恋人と呼ばれる人物が現れることになる。
その時に心から祝福できるなら、その気持ちは本物。
もし、そうでないなら……友達であり続けたことを、きっと後悔することになると。

「言わずに後悔するくらいなら、言って後悔した方がいいかもしれないよ……」

どこかの博士の受け売りです。
ここまで言ってボクは我に返ったんです。
そうだっ! ボクも同じだと――

ボクは背筋を正してミドリを見つめる。
もう彼女の相談なんてどうでもいい。

今、ここでボクが想いを伝えなければ彼女は相談内容の仲のいい子のところへ行ってしまう。
そうなってしまったら、ボクはヘタレな自分を一生後悔することになる。

「ミドリ……ボクの話を聞いてくれないか」

彼女は、急に改まったボクを見て驚いた表情ながら、コクリと頷く。

「今の話を聞いてさ……自分に重なったんだよね。だからさ、相談途中で悪いんだけど、先にボクの話を聞いて欲しい。その後で、そっちの相談内容の結論を決めてもらってもいいかな」

ここまで聞いて、ミドリは俯いて黙ってしまった。
ボクは構わず続けます。

「実はボクにも、同じように仲のいい子がいてさ。もうしばらくは、友達でいようと思ってた。でも……その子に好きな子がいるらしいと聞いて……今、ここで伝えないと、一生後悔すると思ったんだ」
「……うん」

ミドリの目に涙が浮かんでいる。なぜだ?

「ミドリ……ボクはキミが好きな自分に気がついた。いや、これまで何年も気づかないふりをしていたんだ……友達じゃなく、ボクの彼女になって欲しい」

額が汗でびっしょりだ。目の前の紙コップと同じ状態。
不思議なもので、告白というものは言い終えてしまうと非常にスッキリするもんだなと。

人生初の告白経験……

これまでのモヤモヤとした気持ちがウソのように心の中が透き通って自分の心の底まで見通せる感じ。
もちろん回答が「ごめんなさい」だったら、それはそれで落ち込むだろうけどこのスッキリした感覚は、残ってくれると思ったし。
いや、そう願っただけかも。

ミドリは黙って俯いている。
肩が細かく震えているのが分かった。
泣いているのか?
まさか笑っているんではないと思うが?

「△●※□■???」

言葉にならない声を上げ、涙と鼻水でグシャグシャの彼女がボクの胸に飛び込んできた。
泣きながら何か言っている。
(ユーサクのバカ?)と言っているように聞こえた。
違うかもしれんが。

しばらくは何を言ってるのか分からない。
怒っているのか、悲しんでいるのかすら判断できない。
店中の注目が集まっているのを感じたけど、そんなことに構ってられる余裕はない。

「ユーサクはズルい……バカ……」

やっぱり怒っているのか?
ダメなら、ひと思いに殺ってくれと思いましたね。

「相談……ユーサクのことだったのに……」

「え?」

そういえば、あまりにも似通った状況だなとは思ってたですが、そんなの冷静に分析できる状態じゃなかったですから……しまった。早まったか。

「でも、嬉しい」

ミドリが笑顔に変わります。そして……

「返事はもちろん、イエスだよ」

まだ睫毛が涙で濡れてましたけど、それが余計に可愛かったです。

ボクとミドリは、これで正式に? 
付き合うことになりました。
でもその後、彼女にはしょっちゅう、からかわれることになります。

「告白したのは、ユーサクなんだからねーどーしても私と付き合いたいって言ったから付き合ってあげたんだからねー(笑)」

何かある度にコレを言われるわけですよ。そう、ずっとね。

―― 第五部 進展 ――

告白から3ヶ月くらい経った頃の話です。
ちゃんと付き合うようになった二人ですが、友達期間が長かったせいで、どうにも進展がなかったんです。

なぜなら、彼女は普通にボクの家に来て、ボクの母の作った夕食を一緒に食べて、深夜までボクの部屋で試験勉強とかしてましたからね。
さすがに母の「ミドリちゃん、お風呂に入っていく?」には慌ててましたけど。
家が近所で、お互いの家族が公認というのも、なかなか関係が進みにくかった一因かもしれません。

さて、そうこうしているうちに学園祭の「やきそば」イベントも終了し年に一度の大イベント、クリスマスがやってくるわけです。
別にクリスチャンでもなんでもないんですけど。

実は、学園祭も一緒に廻ってたんですが、何も起きなかったわけでして。
だから、クリスマスこそは関係を進展させるぞ、と心に誓うボクでした。
主よ、不順な心の我を許したまえ。

「ねー、ユーサク。今年のクリスマスはバイト?」

いつものように並んで帰るミドリが聞いてきます。

「いや、去年はガッツリとシフトに入ったから今年は勘弁してもらうつもりだし」
「えっ? 去年はシフトって?」

彼女が不思議そうな顔をして聞くので、ボクは状況を説明しました。
実はクリスマスも、バレンタインも、ホワイトデーもなかったことを。
というか、去年のクリスマスにコイツのDVDの貸し出し手続きをしたのはボクなんですけどね。
あんなに大量に借りたのに覚えてねーのか?

ボクの説明を、ひと通り聞くと

「そういうことかー、ハハハ」

なんだか嬉しそうに笑います。

「おまえ……人の不幸を笑ってないか?」
「ごめんごめん。そうじゃなくって――」

彼女は慌てて説明します。

これまで家族以外とクリスマスを過ごしたことがなかったこと。
そして今年は初めて家族以外、それも好きな人と一緒に過ごせることが嬉しいこと。

でも、去年のボクとマネージャーさんの二人のクリスマスを想像するとちょっと複雑な気持ちになっていたこと……
ボクは、ミドリでも元カノの存在とか気にするんだなあとか思いましたね。
元カノといってもマネージャーさんとは、あの事故のようなキス以外は手すら握ってないんですが……いや、あれはノーコンテストだ。

というわけで、クリスマスはテーマパークに行くことになりました。

昼過ぎに待ち合わせをして遅い昼食。
クリスマス用の飾りつけや音楽の鳴る街中を色々と回って、夕方からテーマパークという元気な10代らしい実にハードな設定。
今なら途中で集中力が切れてしまいますね。確実に。

明るいうちは、いつもと同じ雰囲気でわーわー楽しみます。
街中が浮かれた雰囲気なので、こちらも何だか盛り上がります。
陽が落ちる頃からテーマパークです。
寒い冬の日没後にもかかわらず、人でいっぱいです。

どこへ行っても結構な時間並ぶことになるんですが、二人なら気にならないわけですよ。
これが真夏だと苦しいかもしれませんが、寒い冬ならではの効果というモノがありましてね。

そう、寒いという大義名分で物理的に近くなるわけです。
30分も並べばもう抱き合うような感じになりますよ。
その方が暖かいですし、周りがそうですから、ごく自然に。
お勧めです(笑)

体は密着状態で、お互いの腕は相手の背中に腰に、しっかり絡まってます。
ボクも身長が低い方ではないんですが、彼女の背が高いせいでお互いの顔がスゴク近くなるわけです。
その距離は、もう10cmくらいでしょうか。

言葉が途切れると雰囲気はMAXになりますよ。
周りもそうですから……しつこいって(笑)

そして少しづつ列が動いて薄暗い建物に入ると……遂にやってしまいました。
これぞファーストキスですよ。正真正銘の。
さすがにガッツリとはいきませんが、軽くでも十分でしょう。
破壊力抜群です。

もうなんか色んなことが、どーでもよくなって、わーぃわーぃという感じです。
表現力が乏しくバカっぽいですけど、これが正直な感想です。

テーマパークのアトラクションなんて、なーんも覚えてません。
その後も長い列に並ぶ度にボクの頭の中は「キスだ、キスだ」しかないわけですからね。
実際その日は、調子に乗って何回キスしたか分からないくらいしましたよ。

テーマパークを後にして、ボクは非常に満足度高く家路につくわけです。

でも、彼女はなぜかずっと黙ってました。
ボクの腕に顔を埋めながら……
そして家が見えてきた頃、やっと口を開くわけです。

「今日は楽しかったよ……ユーサク……でも……」
「でも、なに?」
「私達って……今日のことで変わってしまうのかな……」

彼女の不安そうな顔がスゴク可愛かったことを鮮明に覚えています。
あの表情は一生忘れることができないでしょう。
脳内アルバムには今でもしっかりと残っていますからね。

「変わらないよ。ボクはボク、ミドリはミドリ。ボクはミドリが大好き、何か変わった?」
「……そーだよね。でも私は少し変わったよ……ユーサクのことが、もっと好きになった!」

というが早いか、ボクの首に両手を絡めて本日最後のキス……
ちょっと、いや、かなり激しい。
途中で何度も息継ぎが必要なくらい長かったです。
ボクは、なんだか燃え上がってしまって、力任せにギューっと抱きしめてしまいました。

「んもっ……ぃたぃ……」

そう言われてハッと我に返り、力を緩めたくらいです。
ミドリは力の抜けたボクの腕からスルリと抜け出して走っていきます。

「ユーサク、今日はありがとう!それから……大好きっ!!」

と大きく手を振ると玄関の中に消えていきました。
その姿を見つめながら、なんとも言えない幸福感でいっぱいなボクでした。

これでボクとミドリが、めでたく一人前のカップルになった次第です。

―― 最終章 エピローグ ――

クリスマスイベントから3ヶ月後。
彼女のお義姉さんの結婚式の前週のこと。
ボクは彼女の両親宅に居ました。お義姉さんに呼ばれたんです。

その時初めて、ボクはミドリの両親に挨拶しました。
お父さんも、お義母さんも喜んでくれて大歓迎モードでした。
たぶん、色々あったことを聞いているんだと思います。

普通に食事をして、普通にくつろいでいたところ……
お義姉さんの核弾頭並みに破壊力のある発言で、ある意味でのボクの人生が決定されることになります。

「今日は、山下さんにお願いがあります」

なんだか悪戯っぽい目が、非常に気になるというか怖いわけですが彼女はさらに続けます。

「私が結婚してあの家を出た後、妹と一緒に住んであげて欲しいんです」

これにはさすがに驚きましたね。まだ高校生なのに同棲ですか?!
というか、ミドリとは……
いや、まだそういう関係には進めていないわけですし……

ボクは期待と妄想に胸を膨らませながら、必死で気の利いた言葉を探します。
あまりに直球なことは言えませんからね。

「えっ?! 一緒に住む? へっ?」
「ちょっとお姉ちゃんっ!何言ってるのっ!」

ミドリは顔を真っ赤にして両手をバタバタさせながら、あたふたと暴れてます。

「妹は友達も少ないし、何かあるとスグに荒れるし(笑)」

お義姉さんの主張では、ミドリは常に誰かが傍で支えていないと真っ直ぐに育たないとのこと。
今までは自分がその役目だったけど、そろそろ交代の時期だろうとも。

「本当は、父さん達と一緒に住めればいいんだけどな……」

お父さんは、お義母さんをチラリと見ながら呟くように言いました。
家族のことは分からないけど、それが叶うなら彼女もお義姉さんも最初から苦労はなかったんでしょう。

ボクの頭の中は複雑でした。
嬉しいんですが、なんというかまだ心の準備ができていない感じです。あまりに急でしたからね。
正直言うと、まだそこまで考えていなかったんですよ。
同棲なんてね。

でも、いつも自分がヘタレで、根性がないせいで失敗ばかりしてましたから今回は覚悟を決めました。
珍しく即決即断です。英断でもあります。
いや、覚悟はあのファミレスで、既に決まっていたようにも思います。

「ボっ、ボっ、ボクは彼女と結婚しますっ!だから一緒に住みますっ!」

ボクの決意表明に一同「おぉ?」となり、ミドリは大粒の涙をポロポロと流しながら完全に固まってます。
数秒間動かなかったと思うと、突然号泣しながらボクの胸に飛び込んできました。

「ユーサク……ありがとう……大好き……」

結論としては、お姉さんとミドリが住んでいた家では一緒には住まなかったんです。
せっかく決断したんですがね。

ウチの両親が反対したんですよ。
二人で生活するのは、さすがにまだ早いって。
大学はどうするんだと。それに高校生で、子どもができたらどうするんだと。
一緒に生活すれば、できちゃうでしょうね。
若いですから。確実に。すいません。

その代わりに、ボクの家で一緒に住みましょうということになったんです。
「高校生で下宿して、生活している子だって普通にいるから」
これがウチの両親の意見でした。正論です。

加えてボクの母の言葉
「あんたが選んだ子なんでしょ?だったら悪い子なわけがない。一緒に住めばいいじゃない」
この一言で決まりでした。

引越しするにあたっての「大人の事情」は、お互いの両親で話し合ってくれました。
金銭面とかあったんでしょうね。詳しくは知りませんけど。
そして、彼女とはボクの家で一緒に生活することになったんです。

でも、皆さんが想像するような甘いイチャイチャは、なかったですよ。
少なくとも家の中ではね。ボクの母との約束があったからなんです。
それは『普通の兄妹がしないことは、この家の中ではしない』でした。絶妙な言い回しですよね。
虹ヲタが聞いたら、それだけでオカズになりそうです。

約束を破ったら、二人とも追い出すと宣言されていましたから。
ボクの母はミドリを本当の娘として育てるから、大学に行きたいなら学費はなんとかするし、そのために塾が必要なら、それも何とかするとまで言ってくれました。
なんかスゴく嬉しかったです。

母がこんなに懐が深いとか思わなかったですから。
そこまで言ってくれる母を二人は裏切ることができませんでした。
とか言いつつ、実はボクは何度かチャレンジはしたんですよ(笑)
すいません。健康な男子高校生ですから。

でも、ミドリにガツンと怒られてシュンとなったり「ここじゃダメっ」と色っぽい声で言われたりで、かわされ続けました。
まあ、この家の中でさえなければ彼女も積極的だったりするわけですが……

結局、ミドリは大学にも塾にも行かず、専門学校から看護士へと進みました。
そして就職を機に、ボクの家から出ていくことになります。
彼女としては、一日も早く独立したかったのかもしれません。
引越しの日は、なんか悲しくてね。泣いちゃいましたよ。
情けないですけど。

それから……

何年か遅れて、ボクも就職を機に実家を出ることになります。
実家からでも通勤できたんですけど……
だって、彼女と二人で生活したいじゃないですか。

彼女というのは、もちろんミドリです。

そうそう、虹ヲタとメカ夫とは、
今でもちょくちょく飲んでますよ。
結婚式にも出席してくれましたし。
奴らはまだ独身です。結構モテるクセに(笑)

さて、ボク達にはもうすぐ子供が生まれるんですよ。
彼女は実家です。
だからボクは今、部屋で独りなんですよ。

で、どっちの実家かって? 
もちろんボクの母のところです。

―― 完 ――

ちなみに、コテハンは「バース=誕生」をかけてました。
くだらなかったですね。すいません。

好きな人のセフレだった高校時代の話する

今までは考えたくもない嫌な記憶として頭の中で封印してたけど
最近色々あって良い思い出、とまではいかないけど、やっと向き合えるようになったのでかきます

とりあえず当時のスペック

私 当時高2 普通の高校生
好きな人 長いから適当に山田にしよう イケメン バスケ部

二人ともクラスの仲良しグループの一員、的な感じ

この話は高2の時だけど、3年間同じクラス替えがなかったので山田とは3年間ずっと同じクラス
クラスにはいくつかの仲良しグループがあって、私と山田がいたのは男4、女3のグループだった

山田を好きになったのは高1の夏

そのころにはもうグループが形成されてて、放課後誰かの家で遊んだりお泊りしたり休日遊んだりしてた
仲良くなる前は、山田目つき悪かったし、ちょっと怖いなーって思ってた
けど仲良くなったら、普通に明るかったし、イケメンだったし、良い人だなーって感じ
好きになるきっかけだったのは夏休みに学校であった参加自由のキャンプ?みたいなのだった

キャンプっつーか、夏休み中の部活休止期間の学校で、昼は視聴覚室で映画見たり鬼ごっことかして遊んで、
夕ご飯は運動場でカレー作って食べて、夜は体育館で雑魚寝っていう、ただの大お泊り会って感じだった
何か実行委員が勝手に開催しただけで先生たちもそんな関わってなかった
私たちのグループは皆で参加した
先生たち何も言ってこないし、結構自由で楽しかった

んで、夜

体育館は、部活の時とかに半分に分けられるようにカーテン式のネットが真ん中にあって、それで2つに敷きってステージ側は女子、逆に男子が寝た
先生たちがそこらへんはちゃんとするように、っつってたらしいあんま意味ないと思うけど

12時くらいになってじゃあ皆寝よ―かってなって、消灯体育館中真っ暗になって、皆きゃー!とか言う
しばらくは喋ってたんだけど、2時くらいになると静かになったけど私はその時生理中で、もしこれで朝漏れてたりしたらどうしようって思ってなかなか寝付けなかった

多分ずっと寝れなくて携帯いじってて3時くらいになった時、メールが来た
山田から「今起きてるの1?」と
一人で起きてると思って不安だった私は「うん!山田も!?」と即効で返信

そしたら携帯の電気つけて腕上にあげて降って、という内容のメールが来たので従った
そしたら男子側から携帯の明かりを頼りに山田がきた

山田は枕がなくて首が痛くなってなかなか寝付けなかったらしい
少し女子側のところで話してたら、山田がここ居づらい、って言うから男子側と女子側の真ん中に移動して話した

それだけの事なんだけど、好きになった

多分、普段いることができない夜の学校で、皆寝てる中暗い中で二人っきりで話す、っていうシチュエーションのせいだと思う
あとトイレついてきてもらったのもでかかった
結局その日は二人で徹夜して色んな人にからかわれて中々恥ずかしかった

その日から放課後遊んだりするのが幸せでたまんなかった

山田とかどうでもいい、っていうかただの友達の関係だったのに、
今まで来たメールとか見返したり、皆で撮った写真の山田見てにやにやしたり、そういうのも楽しかった

ある日、皆で話してるときに今までの恋愛の話になった
女子はまあ知ってたんだけど、私が彼氏今までにできたことないっていったら男子は驚いてた

誰かが「山田は?」って聞いたら、「俺はまあ普通かなーw」とか曖昧に言うからちょっとイライラしただけどイケメンだしもてるから彼女はたくさんできたことあったと思う

誰にも山田のこと好きってこと言ってなかったけど多分ばれてたんじゃないかと思う

高2の春頃、皆で花火をしようかって話しになった
じゃんけんで負けた二人が花火を買いにいこうってなったんだけど、山田と私が負けた
今でも他の皆がどうにかして2人を負かしてくれたんじゃないかと思ってる

近所のでっかいスーパー行く途中に、今しかないと思って、
「うち、山田のこと好きなんだけど・・・」と言った
緊張しすぎてお腹が痛かった

山田はちょっと黙って、「まじで?」と言ったあと、
「返事はちょっと考えさせてほしい、とりあえず花火楽しもうぜ」
的なことを言ってきた

振られたな、って思った

こんな風に皆で花火をやるっていう時に、告白してきまずい雰囲気にして悪かったな、と思って、頑張って元気に「そうだね!」って言って普通にふるまった

山田も普通に楽しんでたと思う

だけど花火し終わって家帰って一人で泣いた
恋愛めんどくさっ、ってすっごい思った

山田はグループの男子一人(そいつのことはSって呼ぶ)に相談したらしくて、
Sから「頑張ったじゃん!」ってメールがきた
嬉しかった

告白して1週間くらいかな、経ったときに、学校終わって家でだらだらしてるときに山田からメールがきた
学校の近くに公園があったんだけど、今そこに来れる?
的な内容だった

ドキドキしながら行った
公園には携帯を弄ってる山田がいた

声をかけたら、「ああ、おう」って言って笑顔になった

返事くれるんだろうな、ってドキドキしてると、山田が話しだした

「好きって言ってくれてありがとう。1週間ぐらい考えてみたけど、俺も君のことは好きなんだけど、そういう好きじゃなくて、友達としてしかみれない、ほんとうごめん」

っていうことを言われた

覚悟してたからか、「そうだよなー」って思うだけでそんなに悲しくなかったあとで泣いたけど

その後普通にバイバイして家帰った
で、このせいできまずくなるのは嫌だなと思って、
「お互い告白のことは忘れて、今まで通り仲良くしたいです」
的なことメールしたら、
「俺も今そうメールしようと思ってた!」
ってきた

まあいいか、って思えた

そのメールの通り、告白する前みたいに普通に仲良くできた
だけど、やっぱり山田のことが好きなままだった

ふられてからちょっとたって、帰る時にSと一緒になった
話しながら帰ってると、流れで山田の話しになった
何かSが告白のことに触れないようにしようとしてる気づかいが伝わってきて、

「そういや結局ふられたんだよねーw」
とぽろっと言ってしまった

Sはそれを知ってたらしくて、「ああ、まあ、・・・残念だったな」って言ってきた

その言い方がなんというか優しくて、っていうかSはすごい良い奴でなんでも話せる人だった、ってのもあるんだけど、
「まあまだ好きなんだけどねー」と言った

Sは「まあしょうがないよな、突然嫌いになれるわけないし。また他の奴ゆっくり探してけばいいじゃん」
って言ってくれて泣きそうになった

で、ある学校休みの日、山田から「ちょっと俺んち来れる?」とメールがきた
それ以外の要件は何も書いてなかった

普通は警戒すると思うけど、山田のことがまだ好きだった私は来れる、と返信して山田の家に向かった
皆で行くことはあったけど、一人で行くのは初めてだった

山田の家について中に入れてもらうと、親も兄弟も出かけたらしく山田一人だった
いつも通りの山田と話しながら、部屋に入れてもらった

山田がベッドに寄り掛かって座った
私は何だか落ち着かなくて立ったまま、
「今日何で呼んだの?w」と聞いた

そしたら山田は私の両腕を掴んで、隣に座らせた
なにがなんやら分かんないで黙ってたら、「俺のことまだ好きって聞いた」って言ってきた

ああSが言ったんだな、って思った
あとでその事聞いたら「口が滑って言ってしまったほんとごめんまじごめん!」
ってめっちゃ必死に謝ってきたから許した

とりあえず「うん」って言って傾いた
そしたら「ほんとなの?」って聞いてきたからまた傾いた

そしたら、「嬉しいありがとう」って言われた
当時の私はこれを聞いて、もしかして両想いになったのか、と思ってしまったわけですよ

山田は一瞬キスしてきた

驚きすぎてリアクション取れなかったら、「え、キス慣れてんの?」って言われて必死に否定した

そしたらまたキスしてきて、服に手を入れてきた
こんなことならもっと下着ちゃんと選んでくりゃよかったとか思ってた

ブラのホック外されて、胸触ってきた
「初めて?」って聞かれてうなずいた

「ベッド上がって」って言われて従ったすっごい緊張した
緊張しながら、上の服を脱ぐ山田を見ながら「イケメンだなー」って思った
山田は首筋舐めたり、胸舐めたりしてきて、変な感じになった

下に手入れてきたときに「あ、濡れてる」って言われて恥ずかしくなった
胸触られたりしてるときにあまりあんあん言わなかったから意外だったんだと思う
一人でしたことはなかったから、下を弄られるのは初めてだったけど気持ち良かった
けどくちゅくちゅ音が鳴るのが恥ずかしかった

山田はしばらく私の体をいじって、「あーもう無理」的なことを言って、ズボンを脱いだ初めて男の人のを見てびっくりした

山田はゴムつけて、ま○こにあてがってきた
私は黙ってたけど、心の中では
「むりむりむり入るわけない入るわけない」
ってずーっと思ってた

途中まで入ったとき、私が涙目になってたのに山田が気付いて、
「痛いよな、ごめん」って言って頭なでられてまあいいやって思った

最後まで入ったは入ったけど、これ動かされたらまじで避けるんじゃないか、ってくらいきつかった
山田はゆっくり動かしてた

山田が動いてるとき、気持ちよさより痛さの方が大きかったけど、
山田の感じてる顔とか、時々出す声が聞けて嬉しかった

ゆっくり動かしてくれてたんだけど、
いきそうになったのか、苦しそうな声で
「ごめん、ちょっともう無理」って言って早く動かし始めた

痛いっつーの

いく瞬間の山田の顔は本当にかわいかった

とりあえず初セクロスの感想は、すっごい痛かったけど、
山田の感じてる顔見れて嬉しかった、って感じ

やりおわって後処理とかしたあと、
私はベッドに服乱れたまま寝っ転がって、
今のセクロスがどういう意味なのか考えてた

告白はされてないけど、嫌いじゃない人とはこんなことしないよな?って
そしたら、山田もベッドに寝っ転がって、私を抱きしめてきた

ここで、あ、両想いなのかな?って思った

私の中で、ハグっていうのは本当に好きな人としかやらないっていうイメージだったから

っていうかそういうもんだよね?

山田が、「何かさっきは突然ごめん。疲れてるだろうし、今日は帰りな」的なことを言ってきたので、その日は帰った
家帰ってからは、嬉しいのと複雑なのでもやもやしてた

次の日学校に行くと、山田は普通に接してきた
なかったことにされてる感はあったけど、逆にありがたかった

この時には、あのセクロスはただの遊びだったのかな、って思い始めてた
だけど頭弱いと思うけど、私は山田が本当に好きだったから、
遊びだったとしても初めてが山田ってことが嬉しかった

普通だったら最低なやつだって思うけど、
あの時の自分には山田のことが好きっていう気持ちに勝てるものはなかった

この時点で、山田がただのうんこ野郎って気づけば良かったんだけどねー

学校終わって帰ってきたら、山田からメールがきた
ちなみに私は帰宅部だったからこの時は山田はまだ部活中

部活が◯時ごろ終わるから、そのあと俺んちこれる?
話しあるんだけどって内容だった
なんとなく、いい内容じゃないんだろうなあ、とは思った

だけど私はそれに従って、時間になるのをドキドキしながら待った

で、時間になった
家に行ってみたら山田のお母さんがいて、
あら今日は私ちゃんだけなんだ、って言われた

そして前日と同じように部屋に通された
山田は、「改めて、昨日はごめん」って謝ってきた
私はとりあえず、いいよってだけ言った

山田はそのまま、

「俺考えてみたんだけど、友達としか見れないって言ったけど、君のことは女1と女2とは何か違う意味で好きみたいなんだわ」
って続けた
女1と2は同じグループの女子ね

まあそれ聞いて素直に嬉しいと思った
にやけてたのかなんなのか、「嬉しい?w」って聞かれてうなずいた

そしたら「けどやっぱり恋愛的なそれじゃないんだ。あのさ、昨日みたいな、そういう仲にはなれない?」
って、ずいぶんさらりと言ってきた
あまりに普通に言うから、一瞬理解できなかった
頭で整理してから、ああセフレね、と納得した

少しの間で、色々考えた

セフレとか頼むって事はもうろくな人じゃないってことは分かったから、これを断ったら明日から絶対前みたいに優しくしてくれないだろうな、って思った
こういうことがあっても今までの優しかった山田の印象の方が強くて、まだ普通に好きだった

それに、セフレになってほしいって言われてもあまり嫌じゃなかった
好きな人とセクロス出来るとかいいじゃん、とか、
これから二人っきりで何回も会えるじゃん、とか
友達以上の特別な関係になれるじゃん、とか

今考えたら友達以下だけどね、普通に私は、「うんいいよ」ってだけ言った
山田はあんま驚いた様子もなくありがとう、とか言ってた気がする

私は当時、推しに弱い、っていうか断れない性格だったからだと思う

その後山田は静かに
「絶対他の奴に内緒ね。学校でも普通にしよう。
会いたいときはメールする」
って言った
この会いたいときには?、は心底嬉しかった
付き合ってるみたい!って興奮したけど、今考えるとむなしいw

その日は何もせず帰宅
家に着いた時は正直言って嬉しさの方が大きかった
ちょっとだけSに感謝した

その日から、私と山田のセフレ関係がスタート

幼なじみの恋人と友人カップルで6

隆に
「まあ、お手柔らかにではなかったかもなw ビデオ楽しみにしとけよ!」
そう言われて、後悔と動揺と少しばかりの怒りも感じながら、それでも興奮してしまっている自分に驚いた。

初めて由貴ちゃんに隆の寝取られ性癖のことを告白されたとき、まったく理解が出来なかったし、怒りさえ覚えていたのに、変われば変わるものだ・・・

そしてドキドキしながら家に帰ると、涼子がむくれて待っていた。
「もう、遅いよ! なんでバイト断らないかなぁ?」
結構キレ気味だ。
「ごめん! 隆は?」
「とっくに帰ったよ!  とおる君は、私が隆君に襲われてもいいの?」
「えっ?なんかあったの?」
「な・い・しょ。  何かあったかもね!」
そう言って、寝室に引きこもってしまった。ここまで機嫌が悪いのは久しぶりだ。

シャワーを浴びて、もう一度謝ろうと寝室をのぞくと、もう寝ていた。

そっと音を立てないように、サイドボードの奥のカメラを取り出すと、アダプタにつないだ状態にしてあったのであたりまえだが、まだ録画状態だった。SDXCカードの64GBを取り出すと、ノートパソコンで確認を始めた。

隣で涼子が寝ているのでイヤホンを付けての確認になるため、念のためドアにもたれて急に入ってこられないようにして見始めた。

最初はあたりまえだが、俺と涼子と隆が飯を食っている光景が写る。楽しそうな光景だが、それがこの後どうなるのか、期待と不安が入り交じる。

そして俺が出て行くと、キョロキョロ落ち着かなくなる涼子。
「あーあ、行っちゃったね。なんか、二人きりはまずいから、帰ろうかな?」
隆が涼子にそう言う。
「えっ? あっ・・・  そうだね・・・  でも、まだ早いよ。」
「いいの?いても?」
隆がそう聞くと、
「別にいいよ。隆君でも、いれば多少は楽しいし、ほんの少しは寂しさも紛れるからね。」
他の男に、こんな風に軽口を叩いている涼子を見るのは、何とも言えない焦りみたいな感情が生まれる。

「なんだよ、それ?wじゃあ、少し飲もうか?」
隆がそう言うと、ワインを取り出して飲み出す二人。特に変な感じにはならず、俺の話や由貴ちゃんの話、3日後のスキー旅行の話で盛り上がっていた。

突然前触れもなく隆が
「ねぇ、この前は焦ったね。とおるに起こされながらイッちゃってたよね?」
「えっ?さぁ、私には何のことかわかりませんがw」
「またまたぁ!その後もとおるとキスしながら、俺に突かれてイッてたよねw」
「もう、バカじゃないの? ホントに、止めてよね!ばれたらどうするの!? とおる君に捨てられたら、隆君のこと殺すからね!」
「おーー怖っ! もうやらないから聞かせてよ。凄く気持ち良かったでしょ?」
「そんなわけないでしょ!本当にバカだよねw隆ってw」
何気なく呼び捨てになっている。

「ウソばっかりwビクビク痙攣してたよw」
「もう!!!!いいじゃん!!!うるさいなぁ!」
「ゴメンゴメン。もう言いません。」
そう言い終わると、レスリングの選手かと思うような鮮やかな動きで、隆が涼子を抱きしめる。
「きゃっ!」
と悲鳴を上げるが、押しのけることもせず抱きしめられている。

しばらくそのままにしていたが、隆が涼子の顔に顔を近づけていき、キスをしようとする。
すると、今まで無抵抗だった涼子が唇が唇に触れるのを避ける。
「どうしたの?」
隆が聞く。
「どうしたのじゃないでしょ!調子乗るな!」
そう言って、やっと押しのける。

「えーーーーっ!?マジで?しないの?」
「するかっ!」
涼子は、口調こそきついがなんか楽しそうな雰囲気だ。
「だって、こんなになってるんだよ!」
いつの間にかファスナーを開けて用意をしていたようで、完全に勃起したチンポを取り出して涼子に訴える。

「ぶっ! いつのまにw」
涼子もその隆の動きに吹き出しながら言う。

「ほらほら、こんなに大っきくなってるよ!こんにちはって挨拶してるよ。」
そう言って、尿道口を口に見立てて、指でパクパクさせながら腹話術みたいに
「こんにちは!」
と言う。それを見て涼子は爆笑しながら
「バカじゃないの?w」
そう言って笑い転げている。

ひとしきり笑ったあと、
「でも、あらためて見ると、ホントにヤバいね・・・ それ・・・  へそに届いてるじゃん。」
「でしょw 触ってみなよw」
「それはいいやw」

「まあまあ、そう言わずに。」
隆がそう言いながら涼子の手を取り、握らせる。涼子は、苦笑いしながらほとんど抵抗なく握ってしまった・・・

「ホント、でっかいよねw無駄にw 指回んないもんね。でも、堅さはとおる君の方が上だね。」
涼子は、隆と話す時は少し下品というか、ギャルっぽい感じになる。俺と話す時は清楚な可愛らしい感じだけど、隆と話す時は雑な感じになる。ただ、どちらが本当の涼子なのだろう?
隆と話す時の方が、リラックスしている?地がでている?そんな気もしてくる。
「でも、とおるのじゃ奥まで届かないでしょ? 涼子ちゃん、奥の快感知っちゃったもんねw」

「それは・・・  そんなのはいいんだよ! 愛がカバーしてくれてるから。それに、堅い方が良いし!」
「じゃあ、何で握りっぱなしなの?欲しくなっちゃった?」
「アッ! 忘れてただけだよ!」
慌てて手を離しながらそう言った。

「涼子ちゃんと俺って、体の相性ぴったりだと思うけど。由貴は、奥がそんなに気持ち良くないみたいなんだ。」
「そうなんだ・・・  でも、由貴ちゃんと隆君って、ラブラブじゃん?」
「まあ、そうだけど。でも、由貴が涼子ちゃんみたいだったらもっとよかったと思うよ。」
「あーーーっ!由貴ちゃんにチクるよ。」

人妻と不倫関係なったったwwwwwwwwwwwwwwww

とりあえずスペック
俺 大学生 17063 フツメン
見た感じよく大学生っぽいと言われる
まあ大学生だから当たり前か

事の始まりは数ヶ月前、バイト先にある女の子が入ってきたんだ
元気で可愛い笑顔だったのが印象的だった
逆に言うと初めはほんとうにそれだけの印象。
そういえば佐藤かよに似てたかな?
ポニーテールをしてたのでポニ子って呼ぶことにするわwww

何回かバイトで一緒に働くうちに少しずつ話すようにはなってた
あるとき俺が休憩室でfacebookをいじってる時
ポニ子が隣に座って携帯を覗いてきた

あ!Facebookしてるんですかー?って明るく話しかけてきた。
ポニ子もfacebookをしていたようで、そこでお互いに友達申請。流れでアドレスも交換したんだ。

あ、ちなみにポニ子のスペック

JK 160くらい?かなり細い ぺちゃぱい
可愛いと思うww

妄想乙ってかwwwww

アドレス交換してからは急速に仲よくなって、俺から誘って遊んだりもした
一ヶ月くらいその状態が続いてポニ子に対する気持ちが強くなっていった
それで気合入れて告白!
緊張しつつも返事はOKをもらえ、そっからポニ子とつきあうことになった

それから数日後、ポニ子と初デート
ポニ子はバイトの時と違って化粧ばりばりで驚いたのを覚えてる
いろいろまわって夕方くらい、家まで送るってことになったんだが
彼女は玄関まで来るとこのままあがってってと言ってきた
いきなりセクロス展開キタ━(゚∀゚)━!とか馬鹿な想像してたんだが家の中には母親がいるとのこと。

初デートでそんな、親御さんに合わす顔もないから!っていっても彼女は聞かず
そのまま半強制で家の中に入ってしまった

ガチガチの状態でお母さんと初対面となった
初めて会った時には冗談抜きでいくつかわからなかった
見た感じは松田聖子の顔立ちでとても綺麗な人だと思った

その日は挨拶して何故か三人でご飯を食べて家に帰った

付き合っていくうちに徐々にわかってきた事なんだがポニ子はちょっと普通の子とは違っていたようだ
まずたった三回目のデートでご両親に会わせられ、その日からほとんど会うときはポニ子の家
かなりのインドア派なこだった

デートに行くときも何故かお母さんも交えてだったり、かなりおかしな三人組だったと思う
だけどやっぱりおれはポニ子とふたりっきりが良かった

それと、ポニ子と俺のあいだにはひとつ問題もあった。
彼女はずっと元彼のことを引きずっていた

俺がポニ子の前に付き合っていた彼女と別れたとき、原因が元カレとの関係だったので、ポニ子がひきづっていると知ったときショックだった
俺は基本我慢しようと思っていたんだが、ポニ子の未練は相当なもので、それが原因で何度も喧嘩した

付き合ってもう少しで五ヶ月がたとうとしていた。
いつもどおり彼女の家でデート
でもお互いに何か違うことは感じていた
俺はもうそのときには気づいてたんだ、ポにこの気持ちがさめてきてることに

もう限界だと思った

ポニ子に今の気持ちを問いただすと、彼女は泣きながらごめんなさいを繰り返した
彼女の答えは、今は友達が一番、だからもう付き合えない、というものだった
本当の理由は聞くまでもなく、俺はありがとうと伝え、彼女の家を出た

自分の気持ちの整理もつけられないまま5日過ぎたとき、知らない人物からLINEでメッセージが来た
開いてみる。

『ぽに子の母です。きゅうにれんらくしてしまいごめんなさい。いつか会えますか?』

そう書いてあった。
さっきは書くのを飛ばしてしまったけど、何度もご飯をご馳走になったりするうちにお母さんとはすごく仲良くなっていたんだ
急にポニ子と別れたためお母さんにお礼もいえていなかったし、連絡はとりたいなとは思っていた。
でもまさかこんなメッセージが届くとは思っていなかったのでもちろん驚いた

この状態でお母さんというのはおかしいので母実さんということにする

そのまま無視するはずもなく、そのまま携帯で今の心境などを伝えた
なぜ会いたいのかと聞いてみた
すると母実さんから返信が。

『大変仲良くさせていただいたので、俺くんとこのまま他人になってしまうのは悲しいの。もう一度ご飯でもどうですか?』

そんなふうに思ってもらえていたことに少し嬉しくも思ったが戸惑ってしまった
でも断れなかった

母実さんは俺の家まで車で迎えに来た。
ご飯でもと言っていたが、車の中でポニ子の話などするうちにドライブに変更された。
かなり親身になって話を聞いてもらったので、母実さんは時々涙ぐんでいた
俺自身はなんでポニ子のお母さんはこんなに良くしてくれるんだろう・・・としか思わなかった

二時間ほどドライブしてから俺はバイトへ
あ、ちなみにポニ子は分かれる二ヶ月前にバイトはやめた

バイト終わりごろまたメッセージがきた
『今から会える?』

いやいや、さっき会ったばっかでしょwwwwwとか思いつつも別に予定もなかったのでまた車で迎えに来てもらった

母実「ごめんね?まだ話し足りないと思ったから。また少し付き合ってね?」

そういって彼女は車を出発させた
どこに行くのか、行き先は聞かなかった

そのまま一時間ほど、また車の中で話していると、車はどこかの屋外駐車場に来た
ここがどこか尋ねると、母実さんは笑顔で「海!」と答えた
急すぎて戸惑っていると彼女は俺を車から出し浜辺を歩こうと言ってきた

この時点で俺は何かおかしいのはきづいていたが、どういう魂胆なのかはまだよくわからなかった
母実はそのまま浜辺に座って俺となんでもない話を続けた
彼女の昔の話とか、同僚の話とか。

うそろそろ帰らなくて大丈夫ですか?
そう尋ねると母実はさみしそうな顔をしたが、
「しょうがないよね」っといって駐車場への道をまた戻っていった

その途中、不意に彼女は俺の手を握ってきた
意味のわからない展開に心の中では
ええええええええええええええええええええええああああああああばうおへあp;;
とか思いつつもそのままの状態で駐車場までついた

彼女は名残惜しそうに手を離して車に乗り込む

母実「まだもうちょっとこのままでもいい?」
そんなドラマみたいなことを言って車を駐車場から動かそうとしなかった

二人共黙ったままの状態が5分ほど続いたとき、彼女は俺に抱きついてきた
頭が真っ白になった 意味がわからなかった

母実は俺の胸に顔をうずめてだまっていた

母実「急にこんなことしてびっくりしたよね・・・」
母実「でも自分でも何してるかわからないの。娘の元カレにこんなことしてる自分がよくわからないの」
母実「自分の気持ちを考えてみたとき、うーん、あったはじめからかな?きっと俺くんのことが好きだったの」
母実「こんな気持ちになったことも初めてだったし、よく言えないけど。ごめんね?すこしだけこのままでいたい」

彼女が一通りしゃべり終えたあと俺もどうしたらいいか分からず
半泣きで俺の胸に顔をうずめている彼女の頭を撫でていた
それが嬉しかったらしく、まるで女の子みたいに笑顔を見せた
自分の中でずっと抑えていたものが爆発してしまった
気づくと俺は母実さんと唇を交わしていた

彼女は急な事に戸惑いながらも全身の力が抜けていくのがわかる
こんなエロゲ展開って実際あるんだーとかのんきなことが頭の中にめぐりながらも
もう後戻りはできない。
そのまま車の中で彼女とひたすらキスしてた

実はこの時点でおれはDT
DTはここですててやったれwwwwとかもう投げやりで襲おうとすると
母実は生理らしくその日はできなかった
それ以降、彼女との関係は今の時点で3週間続いている

もう後戻りはできない
開きなおってしまった。

その翌日から彼女から鬼のように連絡
俺が返してなくても逢いたい 今何してる?
そんなめっせーじが来まくってた

重いわwwとかおもいつつも俺だってDTを捨てたい一心なんだwww
その5日後カラオケで会うことに

彼女に先に部屋をとっててもらいフロントで手続きしてから
彼女の待つ部屋に

カラオケの彼女が待ってる部屋に入るといきなり抱きついてきた
それからいきなりディープキス
彼女の唇は40歳のそれと思えないくらいに柔らかく潤いがあった
離れようとしない母実を押し倒して椅子の上で絡み合った

ポニ子とは前戯までは終了していたので
その時の記憶やAVの知識を頼りに彼女の体をまさぐる
カラオケなんてのはもう二人には関係なく、母実はもだえ、淫乱な声をあげている
ポニ子とは違う豊満な乳房を揉みながら下着にさせる

緊張のため、俺のモツは完全に勃つことはなく焦っていた
するとそれに気づいたのか母実はズボンをずらして手でまさぐりだした
母味は初めて受ける他人からの刺激に急速に勃起していくモノを咥えこむ
とても気持ちよかった とろけそうだった

母実にいれたいという意思を告げる
来て とだけ彼女は告げた
体を起こして彼女の中に入ろうとしたんだけど、どうも入れられない
DTに告げる 入れるのって難しい

彼女におれはDTなんだって告白した。
そしたらすごく驚いてた。そりゃあんだけ母実の前でイチャついてたんだからやってると思うわな
でもそれを教えたら「嬉しい!」って子供みたいに抱きついてきた
それから母実は自分から上にまたがって俺の耳元で「入れてあげる」とささやいた

彼女は人差し指と中指でおれの息子をはさんで騎乗位の体制で自分の中に入れようとした
でも自慢じゃなく本当に俺のティムコはでかく、彼女も苦しそうにしていた
半分だけ中にはいったところで、どうしても彼女の力じゃはいらなくなったようだったので
俺が下からぐっと突き上げた
全部中に入ったところで彼女はイってしまったようだった

中折れしないように必死で力を込めながら、彼女は突き上げ続けた
俺は体制がきつくなって彼女を抱きかかえ、挿入したまま正常位にかえた
正直、緊張でティムコに感覚はなくて、あまり気持ちよくはなかったが、彼女がもだえている、それだけでよかった

一生懸命腰を振っていると彼女は何度も何度も体をくねらせて、何度もイってしまったようだった
ある程度したあと、彼女の体力がもたなくなってしまった
俺は行けないまま初めてのセクロスを終えた

貧乏神とセックスした話を聞いて下さい

貧乏神ともいうほどの、金ない、ついてない男とセックスしてしまった
それからと言うもの、自分も何故かついてない気がする・・・

スペック

160センチ
痩せすぎちっぱい
貧乏神とセックスする前はパート、その後→体調悪くなって首
アラサー手前

貧乏神
178センチ
細マッチョ
ガテン系
同い年
20歳くらいの彼女あり、バツイチ子あり
金がない
間寛平とラルクのkenを足したような顔www

とりあえず知り合った経緯を

貧乏神とはSNSで知り合った
とあるオフ会であった
で、家が近いということもあって、その後も二人きりであったりしていた
そのときはまだエッチなことはしてない

初めてあって、いろいろ話したときに、すごく優しいしゃべり方で、落ち着くなーと
思ってて、なんだかすぐ好きになってしまった
そのときはまだ相手に彼女がいるのは知らなかった

そのあと相手の日記とか見てたら、彼女もちだということを知った
バツイチ子アリなことは本人から聞いていたので別に驚かなかったが

次に会ったとき、聞いてみた
「貧乏神って彼女いるんだねww」
「うん、いるよwあれ、言ってなかったっけ?」
「聞いてないよw」
「あーそっかwww別に隠そうとか思ってたわけじゃないよw」
「私貧乏神のこと、いいなぁーって思ってたのに!早いけどwww」
「えっ!そうなの?!でも・・・俺もこの先彼女とどうなるか分からないしさ、
別に、変なことするわけでもないし、友達でいよう?」
って、なんかキープ的なことを言われたw

「うん・・・わかった」
それで私は彼女もちだと分かった瞬間に冷めたというか、別な人探そう・・・
と思った
それで、貧乏神のことは忘れてしばらく違う人に片思いしてた
そんなときも、嫌なことがあったら貧乏神に相談したり、話したりした

私は片思いの相手にこっぴどくフラれた
・・・というか、遊ばれた。でもセクロスはしてない
告白もちゃんとした。けど、返事はくれなかった。ずっと待っても返事をくれないまま
キスしてきたりとかがあった

そんなこともあり、かなり落ち込んでいて、つい、ボンビーにメールで言ってしまった
「あいつを忘れさせてよ・・・」

すると返事が帰ってきて
「彼女いるから無理!」

だよねぇ、まぁ分かってたけど
それで私は「なんか変なこと言ってごめん。友達やめないでねw」って送ったら
「やめるわけないじゃんw」
とかきたのでホッとした

そのやりとりが確か今年の6月

私がボンビーに抱いてって言う間にも、いろいろメールのやりとりをしてて
そこで、正月前に財布を落として何万かなくしたこと、車をぶつけて廃車にしたこと
あと、金が100円しかなくて会社に行けないこと、結果首になったことなどを
聞いていた

なんで彼女じゃなくて私に泣き言言ってくるんだ、とかちょっとイラっとしたこともあった
でも、うんうんって話を聞いて、いろいろアドバイスもしたりした

6月から2ヶ月がたち、8月
ボンビーから連絡があった
夜中だった。結構夜中の2時とかに連絡くることが多かった
「今って暇?もしよかったら俺んちこない?」
なんだと?
絶対これ誘ってんでしょ!とか思ったので
「うーん・・・明日も仕事なんだよねwごめん、また今度」
「あ・・・正直言うとエッチしたかったwごめんねw」
「いや、もっと早く言ってくれればwwww」
「え?彼氏できた?」
「いやいやwできてないよ、そうじゃなくて時間的にw私もボンビーとエッチしたいw」

今思うとすごくバカみたいだけど、断っておいてなんでこっちからまた誘ってんだとか
自分につっこみたい、チンコを、じゃなくてw
そのときの私はもう片思いの相手なんて好きな気持ちも残ってなかったので、
また、この人を好きになっちゃうかも・・・なんて思っていた
なのに上手く駆け引きできないバカwwwwww

奴とセックスする前に聞いたこと
首になってから知り合いのつてで牧場で働いている
そこの借家に引っ越した
でもあまりにサビ残が多いので今月いっぱいで辞める
などなど

次の仕事もあてがあって、知り合いの板金屋で働くと
そこの社長の家を従業員が住めるようにしたから、そこで暮らしていいよって言われた
らしいのでそこで暮らすということ

こんな感じで、住所が特定しないような、いろんな場所を転々としていると聞いた

それで、問題の日
私はオリンピックに夢中で、セックスのことはすっかり忘れていた
それは、私がバレーボール女子の日本対中国の試合で熱くなっていたときのことだ

ボンビーからメールがきた
「今から会える?」
「今?ごめん、もう少し待って、それなら大丈夫だけど」
「じゃああとで電話して」
「分かった」

とりあえずバレーで日本が勝ったのを見届けて、私は胸が熱くなりながら
ボンビーに電話した
「いやぁ・・・今バレー観ててめっちゃ盛り上がった・・・はぁ・・・」
「ははwそうなんだ。てか、これる?」
「うーん、てか、今日お酒飲んじゃったんだよね、ごめん」
「あーそっか・・・うーん・・・どうしよう・・・」
「また別な日にでも・・・」
「いや、俺迎えにいくわ」
「えー明日ってか朝も早いんでしょ?」
「うん、でも行くわ」
「う、うん、わかった・・・」

と言って、夜中に会うことになった

このときボンビーから聞いた話
彼女とは上手くいってない
連絡しても返事がこない
もう別れるかも

こんな話を聞いた

ここで、私がセックスに走らず、ちゃんともう一度告白していたら、何かが違ったかもしれない
でも、そうならなくて、結果良かったのだけど

とりあえず、ボンビーに会う前にシャワーを浴び、可愛い下着に取り替えたw
でも化粧してる時間がなかったのでそれをボンビーに言うと
別にすっぴんでもいいよとのこと
向こうはオナホで抜くだけだもの、オナホが化粧してようがしてまいが関係ないわけだ

それで、ボンビーの車がうちの近くに止まった

外に出て車に乗り込む

「ひさしぶりw」
ボンビーが言った
私はなんか今更恥ずかしくなって「う、うん、ひさしぶりだね」って言った

ボンビーの家に行くまで、いろいろ話した
ボンビーの次の仕事のこととか、彼女とのこととかいろいろ聞いた

しばらく車を走らせていると、山奥、みたいなところに家が一軒あった
「ここだよw」
「ええ?!」
そこは雑草がボーボーな、とても人が住むような感じの場所じゃなかった
街灯もなく、真っ暗

とりあえず車から降りて、
「危ないから、気をつけてね」
ボンビーが先に行く
私は後をついていく

あの日は少し肌寒かったのを覚えている

部屋に入って、なにもないだだっぴろい部屋に、びっくりした
2LDKだったかな、居間にテーブル1つと、奥の部屋にベッドが置いてある、簡素な家だった
「ここに長くいるつもりないし、今月いっぱいだから荷物とかほとんど置いてないんだ」
「そうなんだぁ・・・すごいね」
「ほんと、まじ今の仕事疲れる。牧場のババァむかつくんだって」
お決まりの愚痴が始まった
それでも疲れてるんだろうな、って思って、私は話を聞いた
こんなムードでセックスとかすんのか?とか思っていたら

「おれ、眠くなってきちゃった・・・w」
ってにやにやして私を見てきた
そして、体を近づけてきた
私は焦って「うっうん、えっっと・・・寝るの?」
と、体を後ろにずらしながら聞いたら
「ベッドに横になるー」
っていって私に触れた
ビクッってなった

ボンビーは
「お姫様だっこする?」って言ってきたので
「うん!してほしい!」と私は勢いよく答えた
「え!まじで?!」
「いやぁーしてよー!」
といって、ボンビーは私の体を軽々と持ち上げた

ちなみに、ボンビーは腰痛持ちであるwww

「いたいw腰いたいw」
といって、ベッドに二人でねっころがった

しばらく二人で横になっていた
寒いねーとかいろいろ話してたら、ボンビーが、私の上に覆いかぶさってきて
キスをしてきた
キスはだんだん激しくなって、ボンビーの舌がいっぱい入ってきた
私はそれだけでドキドキして
「んんっんっ!」って声が出てしまって
ボンビーはずっと激しいキスをしてきた
私は息ができなくなりそうだった

私はもうそれだけで濡れていた
ボンビーは自分のTシャツを脱ぐと上半身だけ裸になった
細マッチョなのでものすごい筋肉だった

とろーんとしている私を抱き上げて
「俺に掴まって?」
って言ってきた
私はボンビーの背中に腕を回した
するとボンビーは私の服を、すぽんっと脱がした
それで、ブラを取ろうとしてフックのところに手をかけていたが
「あれ?取れない?wあれっ?あ、取れたww」
とか一人で格闘していた

それから「下も脱いで?」って言われたので、私はジーパンを脱いだ
パンツも脱いだ

濡れた私のあそこを、ボンビーが触ってきて、
「めっちゃ濡れてるじゃんw」って言ってきた
それで、69みたいな格好になって、でもボンビーが上になっていて、
ボンビーはまだジーパンは履いたまま
逆さまに?クンニをしてきた

おもいっきり吸ってきたり舌でペロペロってしたりして、そのたびにすごいエロい
音がもれた
「あーっ!あんっんん!いやぁ・・・」
「はぁっエロいなぁー」
相変わらず思いっきり吸ったりしてきて、しかも同時に指まで入れてきた
最初は1本だったのに、2本入れられて、その入れた指をぐりぐりと動かされた
そのたびに気持ちよくて「あんっいやっいぃ・・・うぅん」
とか、声が出まくる私

とにかくあのときはボンビーにいっぱいクンニされた

するとボンビーは言いにくそうに
「ねぇ・・・俺のはー・・・?」と言った
「え、す、するの?」
「してほしいなぁー」
そういわれて、私はボンビーのジーパンを脱がして、パンツも脱がした
するとそそり立つ上向きのズル剥けチンコが登場した

「うわぁ・・・」
と言いながら私は口に含んだ
そしてこちらも思いっきり吸いながら、筋裏を舌でペロペロして、カリの部分もたくさん
舐めまわした
片方の手ではチンコをしごいて、玉とかもさわさわしながら
おもいっきり吸い付きながら口を上下させていると
「うわぁ気持ちいい・・・ってかフェラしてもらったの久しぶりだー」
ボンビーの彼女はフェラもしない女なのか?と思った

それで、そろそろ入れるか、となって、ゴムを取り出した
「え、付けてくれるの?」
「うん」
「あ、俺ゴムつけてるとイケないんだwでも気にしないで」
「そうなんだ・・・」
そういっている間にゴムをつけ終わったので
正常位になってボンビーは私の穴にズル剥けのチンコを挿入してきた

濡れていたのでスムーズには入ったが、
ボンビーがガンガンと動くたびに痛かった
「うっあっやぁっあああぁっ」
「大丈夫?」
「うぅ・・・ちょっと痛いっ・・・」
「ああーそっかぁだよね」
と言って、ボンビーはこんどはゆっくりと動いてくれた
腰使いが、なんだかエロかった
私は挿入されて動かれている間、ボンビーのいろいろなところに触れた

筋肉のついた胸、肩、二の腕、背中、いろいろなところを触っていた
それだけでまた濡れた気がした

ボンビーはというと。終始私の頭をなでなでしてきて、それが嬉しかった
安心した

ボンビーは言ったとおり、ゴムありではイケなかったが、私は気持ちよかった
終わったあとは、いろいろな話をしながら、ボンビーが腕枕してくれて、
もう片方の腕で私に抱きついてきた
「腕、痛くない?大丈夫?」
「ん、大丈夫だよー俺腕枕好きだしw」
「そうなんだw」
そのときもなでなでされていた

でも、こんな風に恋人みたいに接してきてても、セフレなんだよな、ただの
都合のいい存在なんだよな、と思っていた
そう思ったら賢者モードが酷くなった

なんでこんなことしてるんだ・・・?

とてつもない賢者だった

ボンビーがベタベタくっついてくる
それすらウザかったwwww

帰るときに、また頭をなでなでされた
もう、なでなではしないで
なんで都合のいい存在にそんなことするの?
便器には手マンしてはい挿入でいいじゃん、なんでそんな恋人みたいなこと・・・

虚しくなった

虚しかったので、私は家に着いてから、強がったメールを送った
「あいつのこと忘れさせてくれてありがとう!これで先に進めそうだよ!」
私はまったくボンビーに気がないふりをした

それでボンビーも安心したんだろう

また今度やるか、的な話もしていた
私も「またしたいなはぁとv」
なんて送って、好きという雰囲気は微塵も感じさせなかった
ただエッチがしたいアラサーのエロいおばさんを演じていた

辛かった

数日後・・・
まず問題になったメールがくる・・・

「もう我慢の限界だ。金がない。何も食えない。ほんと最低だけど、2千円でいいから
かして」

え・・・?
金の無心をされた・・・orz

金貸してといわれたとき、彼女から借りれよ、と思った
そう言ったら「連絡が取れないし、もうダメだわ」とか言われた
だから私にしか借りれないと
でも、さすがにそこまで都合よくはなりたくなかった

私は説教をした
長文で、もっともだと思う内容のメールを送ってやった

すると、ボンビーは、ごめんねごめんねってメールを返してくる
それもシカトしてやった
私の好きって気持ちはなんだったの、って夜中泣いた

次の日、買い物中にまたボンビーからごめんねメールがきた
それも無視してやった

友達→一発やったから都合のいい女→都合がいいから金かりれる女

そう思ったらまた虚しくなった

ちなみにお金はさすがに貸さなかった
でもちょっと心配だったので、つい、「大丈夫?」ってメールした

すると「大丈夫じゃないよ、金ないし、なにも食ってない」
「そっか・・・なんか力になれなくて申し訳ない・・・水でも飲むしかないんじゃない・・・
それか、彼女とはまだ連絡とれないの?」
「ああーもう別れようってメール送ったよ;けど返事こない」
「・・・そんな助けてくれない彼女と、早く別れちゃえばいいのに」
「うん・・・ねぇ、今から会える?」
「えっ・・・会って・・・またエッチするの?」
「うん、なんかしてたら、腹減ってるのも紛れるかな?って」
「あーそっか、でもあした仕事なんだよね、ごめんね」
「そうかぁ、わかったよ」
そんなやり取りをした

それから8月の下旬になった

また会いたいってメールをしたら今度は向こうは迎えにきてくれることはなく、
かわりに「そっちが車で来てくれるならいいけど。俺朝早いしw」
って言ってきた
明らかに、だんだん立場が下がってきていた
もう潮時だろう・・・なんて思いつつも好きな気持ちはあったので、私は車で、
ボンビーの指定した場所まで行った

そこで、ボンビーはあと5日くらいあった牧場の仕事を、腹立って辞めてやった!
と言ってきた
「あいつら牛としか関わってねーから、対人関係なってないから説教してやったわw
まじ人使い荒いしありえねーよ」
とかまた愚痴愚痴と・・・

私はボンビーを助手席にのせ、運転していた
ボンビーは酒も飲んでると言っていた
なのに
私の運転が下手なのを見かねてか、「俺が運転しよっか?」とか聞いてきた
「は?!酒飲んでんでしょ?ダメだから!私は大丈夫だから!」

正直、私は運転が苦手である

でもアルコール入ってるのに運転するか、とか・・・
こいついっつもこんなことしてるのかな、と不安になった

どんどん、どんどんボンビーの嫌な部分が見えてくる
親しくすればするほど、私の嫌いな人種だと分かってきた
でも好きな気持ちは簡単にはおさまらない

私はボンビーに言われるまま、田舎道の、車通りの少ない場所に車を停めた

そこで早速、ボンビーは私に、ニヤニヤしながら体を近づけてきてキスしてきた
私はもうそれだけで濡れてしまった

また頭をなでなでされて、私をおもいっきりぎゅっと抱きしめたとき
「シャンプーの匂いする」
「いやん・・・」
なんてやりとりをして、「後ろにいく?」
ボンビーが言った

「うん・・・」
後部座席に並ぶ二人
そこでボンビーは「膝枕してあげよっか?w」って言ってきた
「えっ?私がするんじゃなくて?」
「うん」
私はボンビーのひざの上に頭を乗っけた

後頭部になにやら固いものがあたっていた
「あ、なんか当たってるけど気にしないでねw」
「うっうんww」
それでまた頭をなでなでしてきた
そんなことを何分かして、私は起き上がった
すると、ボンビーが私の両足を持って、自分の太ももの上に乗せるように?
してきた

そしてそのままキスされた
抱きしめられながらキスをされて、しかも今度は私の舌をおもいっきり吸ってきて
それがとにかく激しくて、私は気持ちよくて頭が変になりそうだったので、
すぐ舌を引っ込めた
すると「もっと舌ちょうだい?」って耳元で囁いてきて、私は舌をボンビーの口の中へ
またもっていった
また貪るように私の舌を吸うボンビー
私は「んーっんぅ!んっ」
と声を我慢できなかった

私はもう抑え切れなくて、「もうだめぇ・・・もう無理・・・」
「えー?なにが?」
「して・・・ほしいよぉ・・・したくなっちゃったよぉ」
「んー?じゃあとりあえず下脱いで?」
と言われ、私は下を脱いだ

パンツだけになって、ボンビーはじらすようにパンツごしにアソコを触ってきた
「うわぁ、すっごい濡れてる、パンツの上からでも分かる」
「いやぁ・・・直接してよぉ・・・」
わざとニヤニヤと、じらすボンビー
それでボンビーは私の体を持ち上げて、自分のひざの上に私を乗せた
背面座位のような感じになった

そこで「足広げて?」と言われたので、私は足を広げた
ボンビーは私の広げた足を固定して、パンツを横にずらして直にアソコを触ってきた

もうグチョグチョだったので、最初から指を2本入れられた
それでかき回されたり、奥まで刺激されて、私は喘ぎまくっていた

私はもう我慢できなくて、「したいよぉ・・・ボンビーの欲しいよぉ」
「え?何が欲しいの?」
「ちんちん欲しいよ・・・」
「ちんちんってなに?俺分かんない」
「いじわるー・・・ちんちんが欲しいの」
「わかんないなーどこに欲しいの?」
「いやぁ・・・私のアソコに・・・」
「わかんねぇなぁ?www」
「ちょっとぉ・・・」
「分かった分かったwwでもゴムないじゃんw」
「うん・・・いいよ」

私は馬鹿なことに、いまどきの高校生だって考えないような発想をとった
好きな人だから、生でもいい・・・

ほんと突っ込みたい、ケツに・・・ねぎでも・・・

今度は正常位になり、ボンビーは
「自分で入れてごらん」と言ってきたので
「うん」と言って私はボンビーのチンコを持って、自分のアソコの穴にまで持ってきた
すると、そのままボンビーが腰を私の方にまで押してきたので、ぬるぬる・・・
っと簡単に入ってしまった

「うわ、やべぇ、気持ちいー」
と言いながら、ボンビーは腰を動かした
車の中なので、狭い
なのでお互いぴったりくっついて、抱きしめあって挿入の形になった
ボンビーはまた私にキスしてきながら、腰を上下に振ってきた
最初はすごく早かったけど、だんだん遅くなって・・・
ゆっくりと私の奥を突くような腰使いになった
私は子宮の奥が刺激されて、すごく気持ちよくて、
「あんっ!ぁ・・・っきもちぃっ・・・んぅっ!ぅぅっ」
と、なんだか今まで出したことのないようなエロい声が出まくっていた
「ん?奥まで突くなって?」
「んぁ・・・奥気持ちいぃ、よぉ・・・もっとぉ」
そしてボンビーの腰の動きが早くなる

「やばいっイキそうっ」
そう言ってボンビーは即座にチンコを抜いて、私の太ももにかけた
すごい量だった

「うわー・・・やっぱ溜まってんなぁ・・・」
「すごい量・・・」
私はポケットティッシュを取り出し、ボンビーのチンコを拭いた
それから太ももの精液も拭き取ったが、ティッシュが足りなかった
が、なんとか全部拭き取った

「いやぁ・・・まだなんかできそう」
とかボンビーは言ってきたので、もう一度ヤッた
二回目は即効で、「出る!どうしよっ」
「あぁ・・・出していいよっ」
「えぇ?どこに!?口に出すよ?」
「うんっ・・・」
といって、口にチンコを咥えて出てきた精子をごくっと飲んだ

「いやぁ・・・ごめんね、いつもはちゃんとしたとこでヤるからさ・・・」
「いや、いいよ・・・」

そのあとお互い下を履いて、前の席に戻った

そこでいろいろ話をした
彼女とは、もう別れたことにしようとか言っていた
私は「え・・・でもそれって、向こうは別れたと思わないんじゃないの?」
「いやー・・・さすがにこんだけ連絡こなけりゃ、大丈夫だろ」
とかわけの分からん自信をもってボンビーが言った

「なんかもう面倒くせーし、別れた!もういいわw面倒くせぇw」
と言って、今度は彼女と、彼女の家族の悪口を私に言ってきた
彼女の話は、前から愚痴とかで聞いていて、なんか変人っていうイメージがあったので、
ふーんって聞いていたけど、家族の悪口まで聞かされて、正直どう返答すれば
いいのか困った
はぁ・・・そうなんだ・・・とか、そんなことしか返せなかった

しかし私はその後、知ることになる
ボンビーは、彼女と、彼女の家族にまでお金を借りていたということを

なのに、平然と、その人たちの悪口を言うボンビー

もう今は、ボンビーに対する気持ちはない
なぜ好きになったんだろう、という思いしかない

私から夜中連絡すると、面倒くさそうに
電話に出るようになった
あと、また俺から連絡するからって言ってたのに、連絡はこない
私から、メール、電話をしたら、全部拒否されていた

それに腹が立ち、SNSのメッセで言うと、「夜中に何回も電話メールするような
常識ない人とは関わりたくないし、何言っても無駄だよね。
それにお金貸してとか言ったのだって、俺が本当に困ってただけだし、
それで相談しただけだしね、彼女とか関係ないし。それに実際借りてないし」
その他にもいろいろ言われた
自分がエッチしたいときに夜中に連絡よこすのは非常識じゃないらしい
私からは非常識らしい

まぁ、金にだらしない人間だって分かったから、結果駄目でよかったんだよね

しかし恋していたときの私はボンビーに簡単に釣られて、都合のいいように
動いていた
ダメな女だ


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