萌え体験談

萌え体験談、エッチな体験、投稿体験談を配信しています。

教室

お姉ちゃんにもらった勇気

中学の頃、お弁当を1つ上の姉が作ってくれていました

中2のとき、僕はいじめられていました。
ある日、自習になった4時間目にいじめっこにお弁当を取られてしまいました
返してほしければ空き教室でオナニーを見せろと・・・
僕は空き教室でおちんちんを出して、オナニーをしました
出そうになったら言え、と言われていたので「出そう」と伝えると目をつぶれと
目をつぶってラストスパートをして射精しました
そして目を開けると、目の前には精液まみれになった僕のお弁当が・・・
「お姉ちゃんが作ってくれたのに・・・」と呟くと
昼休みに姉に謝ってこいよ、と言われました

そして昼休み、いじめっこが隠れて見てる中、姉を呼び出しました
「お姉ちゃん、ごめんなさい。折角のお弁当が精液まみれになった」というと
お姉ちゃんは「なんで?」と・・・
僕が口ごもっていると、お姉ちゃんは察してくれたのか
頭を撫でてくれて、僕のお弁当とお姉ちゃんのお弁当を交換してくれました。
そして僕のお弁当を見て「かかってるのは僕くんの?誰か人の?」と
「僕の・・・」と答えると、お姉ちゃんは「そっか・・・」と言ってちょっと考えた後
もう一度「僕くんのだけ、なんだよね?」と聞いてきたので「うん・・・ごめん」と答えました
するとお姉ちゃんは「うん、僕くんのなら大丈夫」って呟くと、なんと僕の精液のついたお弁当を一口食べました
僕は驚いて、「お姉ちゃん!そんなの汚ないよ!」って言うと
お姉ちゃんは微笑みながら、「僕くんのだもん、汚くないよ」って言ってどんどん僕の精液弁当を食べてくれました
それを見て、僕はお姉ちゃんにすごく申し訳ない気持ちになりました

その日の放課後、いじめっこに絡まれたとき、そのお姉ちゃんの姿を思いだし
勇気を出して抵抗し、いじめっこに立ち向かい、結果いじめはなくなりました

エロノート 日常

しずかは裸で登校してきて教室にいる。これからは毎日裸で登校だ。エロノートに書けば自然とそうなる。登校してきた男子がちんぽをだす。しずかは黙ってフェラチオで精液を口に出させる。男子20人の精液を毎日飲んでいる。女子はしずかに近寄り顔につばや痰を吐きかけていく。顔中唾だらけだ。しずかはすべて指でとって飲み込んでいく。
授業が終わり休憩時間になった。さあ10分の拷問の始まりだ。休み時間が終わればタイム風呂敷で元に戻すから、どんな拷問でもOKだ。
最初の休み時間は女子が針の拷問をした。
指の爪の間に針を差し込んでいく
(うぎゃああああああ、ひいいいいい、#”$%&&&’’’&%$#”)声がひびく。
10本の指にすべて刺した後は、乳房とクリトリスに差し出した。
(いだいいいいいい#”$%&&&’’’&%$#&’&%$#$%&&&’’((’&&%$”)
しずかの声が響く。
乳房もクリトリスも針だらけになったときチャイムがなった。俺はしずかをもとに戻し授業がはじまる。
2時間目が終わると今度は男子の番だ。男子は火遊びが好きなようだ。
しずかちゃん。乳房を焼いてあげるね。(いやあああ、ゆるしてえええ)無視してライターに火をつけ乳房を焼く
じゅうううう
(うぎゃあああああああ$%&&&’’’&%$#$%&&&’’’&%$#)悲鳴が続く。左右ともこんがり焼いた。
次はクリトリスだ じゅううううう
焼ける音とともにしずかの悲鳴が響き渡る。断末魔のような悲鳴を上げしずかは気を失った。
もう気を失ったのか、まだ、3分ぐらいあるのにという男子に俺は灯油を用意してやり気を失っているしずかの顔にかけた
いくらなんでもという男子におれはどうせタイム風呂式で元に戻るからといい、灯油にひを付けた。
しずかは目を覚まし顔を抑え悲鳴をあげながら転げまわっていた。
チャイムが鳴ったので元に戻して授業を受けさせた。

3時間めの後は女子だ。はさみで乳首とクリトリスを切り取った、さらに乳房も切り取った。
4時間目の後は男子がペンチで歯を抜いていた。

これがしずかの日常である。

エロノート 日常

しずかは裸で登校してきて教室にいる。これからは毎日裸で登校だ。エロノートに書けば自然とそうなる。登校してきた男子がちんぽをだす。しずかは黙ってフェラチオで精液を口に出させる。男子20人の精液を毎日飲んでいる。女子はしずかに近寄り顔につばや痰を吐きかけていく。顔中唾だらけだ。しずかはすべて指でとって飲み込んでいく。
授業が終わり休憩時間になった。さあ10分の拷問の始まりだ。休み時間が終わればタイム風呂敷で元に戻すから、どんな拷問でもOKだ。
最初の休み時間は女子が針の拷問をした。
指の爪の間に針を差し込んでいく
(うぎゃああああああ、ひいいいいい、#”$%&&&’’’&%$#”)声がひびく。
10本の指にすべて刺した後は、乳房とクリトリスに差し出した。
(いだいいいいいい#”$%&&&’’’&%$#&’&%$#$%&&&’’((’&&%$”)
しずかの声が響く。
乳房もクリトリスも針だらけになったときチャイムがなった。俺はしずかをもとに戻し授業がはじまる。
2時間目が終わると今度は男子の番だ。男子は火遊びが好きなようだ。
しずかちゃん。乳房を焼いてあげるね。(いやあああ、ゆるしてえええ)無視してライターに火をつけ乳房を焼く
じゅうううう
(うぎゃあああああああ$%&&&’’’&%$#$%&&&’’’&%$#)悲鳴が続く。左右ともこんがり焼いた。
次はクリトリスだ じゅううううう
焼ける音とともにしずかの悲鳴が響き渡る。断末魔のような悲鳴を上げしずかは気を失った。
もう気を失ったのか、まだ、3分ぐらいあるのにという男子に俺は灯油を用意してやり気を失っているしずかの顔にかけた
いくらなんでもという男子におれはどうせタイム風呂式で元に戻るからといい、灯油にひを付けた。
しずかは目を覚まし顔を抑え悲鳴をあげながら転げまわっていた。
チャイムが鳴ったので元に戻して授業を受けさせた。

3時間めの後は女子だ。はさみで乳首とクリトリスを切り取った、さらに乳房も切り取った。
4時間目の後は男子がペンチで歯を抜いていた。

これがしずかの日常である。

いじめられっ子の女の子と

僕の初体験は中学3年だった。
その頃、とてもいじめられっ子の女の子と同級だった。当然みんなに避けられてて、いつも1人だった。ある日、部活が終わると財布が見当たらなく見つかるまで帰らないからと友人たちを先に帰らせた。うちの学校は夜8時くらいには閉まってしまうのでどうにかしないといけなかった。その時、教室の端っこにそのいじめられっ子の女の子(以降ミユとする)がいた。正直嫌だったが、同時にこれはチャンスだと思った。今はここで2人きりだし、いじめられっ子なら男もきっとこない、モテない俺でもきっとこいつはモノにできると。それで少し喋ってみた。なんでいるの?とか家帰ったら何するとか。そこで少しだけ仲良くなることができた。翌日から人がいない時にチョコチョコ喋る仲に…そしてついに俺の家にまで!!
俺の家に上がった時は緊張していたのかギクシャクしていた。飲み物をもってきて喋ったりしていた。俺はもうエロい妄想しか思い浮かんでなかったし、これが目的だったため、ユミに飛びついた。初めは深くキスした。向こうもこうなるとアレな気分になるに違いない。その気になってくれた。
彼女はギンギンの俺のちんこを目の前で見てくれた。そしてそれを優しく握り、前後に動かしたりしてくれた。口でしてくれ、口内に大量に出した。
ここまでちゃんと計算ずくで、家に親が帰って来ない日を狙ったのだ。夜は風呂を別々に入って、ベッドで2人で寝た。あっさりユミの親は泊まりを認めたのだ!(再婚してるのは本人から聞いて、親から嫌われているのも知っていたのでこれも計算通り)
ユミはベッドで絶え間ない苦痛のなか、快楽に溺れていた。ユミを俺の上に乗せ、体を動かさせる。ああ…気持ちいい…セックス最高…と思った。
ユミの体の反応がなくなっても俺はユミを朝まで犯し続けた。
朝はユミにフェラで3発くらい抜いた。ユミは俺の最高のペットとなったのだ。俺に恋心を抱いたのは決定的だった。その後もユミは俺の家にきて、頻繁にセックスしていた。そう…ユミを思い通りに動かせる…ユミは今日から俺のペットだ…

いじめでおもらしに目覚めた

こんにちは
真希といいます
私はどこにでもいる女子高生です
けれど私は普通の子とは違います…
おもらしが大好きなんです…

これは私が小学校5年生で体験した話です私は当時田舎のほうから引越してきたので体操着がブルマでした
まわりの子はみんな短パンでブルマをみたことがないらしく興味しんしんでした
しかし一部の女子は男子が興味しんしんなのが気に入らなかったらしく
私への嫌がらせが始まりました
その日は体育の授業があり体操着に着替え私はトイレに向かいました
しかしその時なのですがクラスの女子何人かに無理やり個室に押し込まれそのまま手を便器の後ろに縛り上げられました
私は必死に抵抗したのですがほどけず女子たちは調子に乗るなよと言い残して扉を乗り越えて出ていってしまいました
私は助けを呼ぼうにも手足は縛られていて口にはトイレットペーパーを大量に押し込まれてでないように上からタオルで縛られていました
もともとひとつ前の授業で多少尿意を我慢していたため結構したかったのですが12月ということもありトイレはすごく寒かったのでさらにしたかったです
私はただパニックで我慢するしかありませんでした
しかし我慢の限界がくるのは意外にも早く私は学生生活初めてのおもらしをしてしまいました
パンツに天使のような暖かさでポワッと広がりパンツで暴れたおしっこをブルマで暴れ始めそしてブルマから滝のように流れ出ました
それからいじめっ子たちがきたのは給食の後で開放されました
しかしトイレで漏らしたから体育をこなかったという噂を流され私は不登校になっていきました
なぜ私はいじめられたのか…
ブルマでなければいじめられなかったのか…
いろいろ考えていました
しかしそれ以外の考えも浮かんでいました
おもらしってあんなにあったかいんだ…
なんか変な感じだな…
と変なことを考えてました
そして次第に
またしたい…
学校でしてみたい…
と完全におもらしにめざめていました
その日家族が寝静まった夜中に体操着に着替えると裏口からそっとでて学校に向かいました
だいたい2時30分頃だったと思います
学校につき私は転校当時に教えてくれた秘密の抜け穴を通り校庭に出ました
それから私は校庭を走り始めました
それもかなりおしっことうんちを我慢した状態で
私は頭のなかで妄想を始めました
みんながみてるからちゃんと走らなきゃ
けど我慢できないよ?
先生にいってトイレに行こう
先生トイレにいかしてください
だめだあと百周したらいっていいぞ
と妄想していました
それから私は我慢の限界まで走るとよろよろと鉄棒にいって鉄棒にまたがりました
そしてお股とお尻の力を抜くと想像以上の勢いでおもらしがはじまりました
おしっこは鉄棒にあたって跳ね返りながらばちゃばちゃと砂にあたります
うんちはもりもりと膨らみパンツやブルマが切れそうになるぐらいまで溜るとブルマの足の隙間や前のほうにニュルニュルとでてきました
私はその時はんあっ!と変な声をあげて必死に漏らしていました
おもらしが終わり私は鉄棒から降りるとしくしく泣きながら走り出しました
妄想ではみんなにけなされて
先生におもらししたやつは走ってこいと言われ走りました
走るとおしっこのしずくが滴りうんちの重みでブルマが脱げそうになります
私はそのあと満足すると学校の裏のゴミすて場のさくをすり抜けて校舎に入りました
そして教室前まで見つからないように行き廊下にかけてあるいじめっ子の体操着袋をとるとブルマに手を突っ込み
うんちを鷲掴みにして中にいれて袋をしめて外からぐちゃぐちゃにもみました
それから袋をもとに戻すとといれに行きありったけうんこをすててまた裏からでてうちに帰りました
家につき部屋に戻ると私はブルマとパンツを脱ぎ新聞紙に包みお菓子とかの銀の箱にいれました
そしてベッドの下に隠し全てが終わったのです
私は顔がニヤついてばかりでした
明日のいじめっ子の顔や帰ってきてきたないぱんつとブルマを履く楽しみのせいでした

いじめ(CFNM)

男子が集団女子に無理やり裸にされるのを想像すると興奮します。
教室や体育館などで、いじめっこ女子集団に寄って集って衣服を脱がされるんです。
年齢的には、性に最も好奇心旺盛な小学校高学年~中学生くらいがいい。
男兄弟がいない女子はもちろん、兄や弟と比べて、同級生の男子のおチンチンがどんなものか興味があるはず。
そんな好奇心から、女子たちは徒党を組み、男子を脱がす計画を立てるのです。
大抵、ターゲットにされるのは、気が弱そうな大人しい男子です。
後で先生や親にチクられないようにと、女子たちはそこまで考えています。
そして、放課後に男子を呼び出し、訳の分からない言いがかりを付け、実行に移るのです。
当然、男子は抵抗しますが多勢に無勢、手足を押さえられ、あっという間にズボンを脱がされてしまいます。
男子のパンツ姿に、女子たちは嬉しそうに悲鳴を上げます。
男子が穿いてるパンツは、やはり白ブリーフでしょう。
小中学生の定番だし、なんとも情けない感じがしていいです。
この時点で既に恥ずかしいのですが、女子たちの目的はおチンチンを見ること。
男子にとって、おチンチンを隠す最後の砦である白ブリーフさえも、女子たちに脱がされてしまいます。
男子の悲鳴と女子たちの笑い声。
脱がされる瞬間のイメージです。
おチンチンが丸見えになりながらも、脚を閉じ、股間に必死に喰らい付く白ブリーフが妙にエロく見えます。
しかし、無情にも白ブリーフは足首から剥ぎ取られ、完全に下半身を裸にされてしまいます。
さらに、内股になり隠そうとする足を広げられ、シャツも捲り上げられ、おチンチンが完全に晒されます。
女子たちの目的が達成された瞬間です。
後はもう、無防備に晒されたおチンチンを女子たちに好き放題見られてしまう訳ですね。
見られるおチンチンは、やっぱり無毛で皮かむりの包茎がいい。
男の部分を子供のように見下されている感じがします。
そんな恥ずかしいおチンチンを、女子たちにキャーキャー言われながら好き放題見られてしまう男子に対し、
逆に女子たちは、言うまでもなく完全着衣です。
普通に私服を着、又は制服、あるいはジャージをしっかりと着込んでいます。
男子だけが、下半身を裸にされ、おチンチンを見られ、時には摘まれたり引っ張られたりと弄ばれてしまうのです。
男子は両手両足を押さえ付けられているので、おチンチンを隠すことも、女子たちに反撃することも出来ません。
もう女子たちに一方的に見られる運命なのです。
キャーキャー言いながら見る女子、クスクス笑いながら見る女子、ニヤニヤしながら至近距離で見る女子。
さらに、先っぽを摘み上げ皮を引っ張って遊ぶ女子、それをケラケラ笑いながら見る女子。
一方男子は、その羞恥や恥辱にじっと耐えるしかないのです。
その後も、女子たちはおチンチンに止まらず、キンタマやお尻の穴までも弄びます。
そして、男子の恥部を隅々まで観賞した女子たちは、恥辱に塗れた男子を残し、満足そうに学校をあとにするのです。

あっちゃんとワレメ ?弐の回?

あれからおれはあっちゃんと話すのをやめた。
なんでだよ、って言われそうだけど怖かったんだ。


みんな小学生だったからわかるだろ?
女子と仲良くなることの言い知れない恐怖を。


周りからはバカにされ、貶される。
自分だってまだ心が未発達で未熟なせいか、自分の心が自分のものじゃないような感覚に陥る。


ただ、無視はできない。
はぐらかすのも一苦労だ。


「あんなぁ」


と、あっちゃんが来たら、


「ごめんな。俺、ちょっとやることあんねん」


「わりぃ。俺、ちょっと行くとこあんねん」


そんな感じだ。
その度にあっちゃんはほっぺたを膨らませた。


ある日の放課後。
予報より早く雨が降っていた。
おれを含めた傘のない数名は教室に残っていた。
もちろんあっちゃんもいた。
今日も彼女は声をかけてきた。


「あんなぁ…」


まただ。すでに体が反射的にこわばる。
おれは背を向けた。


「ごめんな。俺…」


「待ちや!」


聞いたことある声が教室に響く。
驚いて振り向くと、間抜けなピ?タ?ラビット似のブスがいた。


「話聞いたで。なんであっちゃんを無視すんの?」


「あ、いや…」


徒党を組んだか。おれはうつむく。
そして考えた。逃げようと。


「はは。いやぁ、最近忙してかなわんわ。ほな、行くわ」


「待て言うとるに!」


ブスは襟をつかんできた。
おれは苦しくなって手近な椅子にふらふら座った。


「あほ。おまえ、殺す気かよ…」


「あたしの話を聞け言うとるんじゃ。なんであっちゃんを無視すんねん」


「別にこっちの勝手だろ?」


おれにワレメ見られているくせにうるさい女だ。
妙なお節介を出すブスは嫌いだ。暇人の極致。ゲスだ。


「あっちゃんが相談して来たんや」


「はぁ?」


「あっちゃんに言われたやろ。好きって?」


おれはビックリしてあっちゃんを見た。
彼女はほっぺたを赤く染めうつむいている。


次におれは周りを見た。
幸い、他のみんなは教室を出たらしい。
だが不安は残る。
もしかしてクラスのみんなも知ってるのか…?


「あたしは親友や。もちろん他のみんなは知らん」


「そ、そうか」


「嫌いなら嫌いって言えばええやん。わかるか? あっちゃんは苦しんでんねん。おまえのせいやで。わかるか?」


「でも、おれは返事しとらんもん」


「じゃあ、今言えばええやん」


おれはどう見ても誘導されているが、どちらにせよこの時間はいずれ来るものだ。仕方ない。


「わかったわ」


「なにを?」


ブスはまだつっかかってくる。めげない女だ。


「答えや。ただ二人にしてくれ」


「二人…あたしと?」


「ちゃうわ! あっちゃんと!」


そうか、とブスはうなずいた。
そしてあっちゃんに一言二言耳打ちすると、ほな、と教室を出ていった。案外素直だった。


さて。
雨の日の教室に二人きりだ。
おもむろにおれはランドセルを背負う。
つられてあっちゃんも背負った。


「帰ろか、あっちゃん」


「…うん」


あっちゃんはしおらしい態度でついてきた。
他の教室にもまだ何人かいたが、廊下は雨の音以外なく静かだ。どこからかエアコンの音が聞こえる。


とぼとぼ下駄箱へ向かい、おれたちは靴を履き替えた。
しかし外は雨である。日差しの下で立ち尽くしていると、知らない生徒の親が何人か来ては、人さらいのように子供を抱いて、傘をさし、校門へ走っていく。


その光景はおれたちに孤独を与えた。
まるで孤島に取り残されたような感覚だ。
それは校門の向こうにある正道を過ぎる車を見る度に感じられた。


「なあ、どうする?」


おれが言うと、あっちゃんは黙ったままでいた。
今度はそっちが無視か、とがっくりする。
仕方なく、おれが口を開く。


「これ、台風かな。それだったら帰れんなぁ。よく聞くやろ? 用水路に小学生が飲まれたとかいうやつ。おれはドザエモンなんてごめんやで」


笑い話のつもりだった。
その時、あっちゃんは急に走り出した。
雨の中へまっしぐらだ。彼女の裾にフリルのついた白いTシャツもジーパン生地のスカートもランドセルも、一気に濡れた。


慌てて、おれは彼女を引っ張った。


するとあっちゃんは告白したあの時みたいに飛び込んで来た。
反射的におれは手を離した。


あっちゃんは引っ張られた力をどうすることもできずに、ゴールしたばかりの短距離ランナーみたいに止まれず、廊下へ転がった。びしょ濡れのせいか、つるりと滑った彼女は壁に体を打った。


「なにやっとんねん!」


おれはダッシュで彼女に近づき、体を抱いた。
訳のわからない状況のとどめに、あっちゃんは笑顔を見せた。今日一番の笑顔を。


「タオル」


「はぁ?」


「保健室に行ってタオルもらおう」


おれはうなずいた。
後々よく考えると、それは少し変だった。
タオルなんてもっと近い職員室でもらえばよかったのだ。


保健室には誰もいなかった。
しかし部屋自体は開いていて、簡単に入れた。
おれはタオルを探した。もちろん見つからない。
困って椅子に座ると、今度はあっちゃんが部屋を物色し始める。


「なんや、あっちゃん。泥棒しに来たんか?」


からかいの言葉をかけると、ちゃうよ、とあっちゃんは笑顔を見せた。


ステンレスの薬品棚の脇にタオルがあった。
おれの横にあっちゃんが座り、髪を拭き始める。
ふと彼女を見て、おれはハッとした。


ハート型のボタンが可愛い白いシャツが透けていた。
胸にあるささやかな突起物は完全な色ではないが、そこにあるという主張だけはしていた。


おれが目をそむけると、それに気付いたのか、あっちゃんはおれの手を引き、ベッドへ連れていく。
サーっとカーテンを閉めた。


「あっちゃん、どうしたん?」


「髪」


「ふぇっ?」


「髪、拭いて」


なんだそれ。
おれは押しつけられたタオルを手に、なぜか彼女の髪を拭き始めた。
人の髪を拭くという行為は小学生にはむずかしい。
たまに髪を引っ張ってしまって、痛い、なんて怒られる。


ドライヤーほどじゃないが、なかなか乾いたと思う。


「もうええやろ。帰ろうよ、あっちゃん」


「あほちゃう?」


「へっ?」


おれが言うのと同時に、あっちゃんは振り向いた。


「えっ!?」


声が詰まった。
あっちゃんはシャツについていたハート型のボタンを外していた。
それは自分をさらけ出す、ということと同義だったのかもしれない。
シャツは乳首がギリギリ隠れるほどはだけていた。


あっちゃんの身体は白かった。
保健室の白に統一された世界において、それはより一層引き立っていた。


おれは唾を飲み込んだ。
どうすればいいかわからない。
二度、三度と唾を飲み込む。
あっちゃんの顔は見れなかった。
それは負けるという恐怖を感じるのに似ていた。


「ねえ」


あっちゃんの甘い声はおれの恐怖にヒビを一発入れた。


「……さわってみる?」


魔法の言葉だった。
恐怖はいとも簡単にぶち壊れた。


おれは震える手をゆっくり伸ばす。
未知の鉱石を発見したようにさわり方もわからない。
触れれば壊してしまうかもしれない。
妄想は脳みその中で乱反射し、増幅するばかりだ。


あと三センチメートルというところだった。


コツコツと足音が近づいてくるのを感じた。
あっちゃんは咄嗟におれの手を引っ張った。
おれもすぐに応じ、二人でベッドの下に潜り込んだ。


ガラガラと鈍い音が保健室に響く。
ハイヒールの音からして保健の先生だろう。
ドキドキが止まらない。
横を見ると、あっちゃんが伏せている。
おれも伏せようと思ったが、あることに気づく。


ピンクの突起物だ。


あっちゃんは自分の乳首が見えていることにまるで気付いていない。
おれはこっちを見られていないことをいいことにガン見した。


すぐに勃起した。
そして、すぐやばいことに気付いた。
おれのチンコのすぐ近くにあっちゃんの顔があるのだ。
たかが小学生のチンコだ。大きさは知れている。

しかし無知で自惚れたおれはあっちゃんに触れてしまうと思ってしまった。


そっと腰を引き、体をよじった。
音を立てずに離れなくては、と焦った。


数分して、先生は出て行った。
よかった。バレなかった。


「ああ、危なかったな」


と、あっちゃんが立ち上がろうとした。
しかしここはベッドの下である。天井は限りなく低い。


「痛っ!」


案の定、あっちゃんは頭を打ち、反動で体をがくりと下げた。


その時、彼女の手が踏ん張る形で伸びた。
場所は、今一番触れてはいけない場所。


そう。
おれのズボンだ。


「あ……!」


あっちゃんは感触に気付いて、おれを見た。


「……キミ」


「いや、待って。……はは、ちゃうんよね、これ」


やばい。マジでやばいぞ。
おれは首を何度も横に振った。


「あ……いや……その……」


「これ……ちんちん?」


確信的な言葉。
凶器に似た言葉はグサリとおれの心に刺さった。


「え……あ……ごめん……」


「ちんちん?」


「うん。ごめん」


「なにが?」


「いや、その……大きくなったから」


「えっ? 子供でも大きくなるん?」


どうやらあっちゃんは大人しか勃起しないと思っていたらしい。


「そうなんやぁ」


まるで理科の実験でも見るようにあっちゃんはおれを見ている。
ここでおれは今へつながる片鱗を見せつけた。


「あっちゃん……見てみたいんか?」


「えっ?」


「だから、見てみたいんかって話」


「あ……っと……」


曖昧な表情。
しかしここで根負けしてはいけない。
虚勢ですべてを包んでしまうしかない。
この包茎チンコのように。


「ええよ。別に」


「で、でも……イヤな気分にならん?」


「ならんよ」


おれは後頭部を床につけた。
目の前にはベッドの裏側がある。


「ただな、あっちゃん」


「……なにぃ?」


「お願いがあんねん」


「うん」


控え目な返事。それは何かを悟っている返事でもあった。


「あっちゃんも見せてぇな」


「……なにを?」


おれはごくりと唾を飲んだ。
それまで生きて来た中で最大限の勇気を口に含んだ。


「そら、アソコに決まっとるやん。おれだけはずるい」


「でも、臭いかも知れへんし……」


女の子らしい発言に吹き出しそうになった。
グッと堪えて、おれはベッドの裏を見ながら話を続ける。


「それはおれも一緒や。昨日、お風呂入ったやろ?」


「うん」


「どうする?」


「……ええけど」


誘ってきた割に勇気のないあっちゃん。


後に聞いた話だが、ブスの差し金だったらしい。
その時流行っていた中学生向けエロ漫画のやり方だったとか。
それを知ったのは、大人になってからだ。


あっちゃんはベッド下から出た。
おれもゆっくり追いかける。


ベッドの縁に座り、ジッと見つめ合った。

あっちゃんがほほえみながら口を開く。


「なあ、うちに来ない?」


「ええけど、誰かおる?」


「おじいちゃんだけな。でも大丈夫。いつも離れにおるから」


おれはうなずいた。
すると、あっちゃんは抱きついてきた。
そしてすぐハッとなって離れた。


「あっちゃん、最悪やわぁ。濡れてんの忘れてたっしょ?」


「ご、ごめん! だいぶ乾いたと思ったんだけどなあ」


心無しか弾む彼女の声を耳に、おれはベッドを降りた。
行先はあっちゃんの家。


することはもちろん……



参の回に続く。


執筆:maco

●●ちゃんのロッカーはパンツ盗撮スポット(笑)

教室で●●ちゃんの下のロッカーにビデオカメラを置いて、●●ちゃんがしゃがんで
教科書とか取ってるときにパンツ撮ってる高2の男子です。(笑)●●ちゃんは毎日
ロッカーでしゃがんでくれるのでほぼ毎日パンツがバッチリ撮れます。(笑)
ロッカーでは●●ちゃんのほかにもいろんな女子のパンツが撮れます。今日はほかの
女子の話をします。(笑)●●ちゃんは友達、知り合いがいっぱいいて、休み時間、
よくほかのクラスの女子が教科書やマンガや雑誌を借りに来たり、1年の後輩や3年の先輩が
マンガや雑誌を借りに来ます。かがんで教科書やマンガや雑誌を取ってく女子がいますが、
しゃがんで取ってく女子がいます。なので、●●ちゃんのほかにも●●ちゃんの友達、
後輩、先輩のパンツが撮れます。(笑)大股でしゃがんでる女子、しゃがんで
教科書やマンガや雑誌をずっと探してる女子、借りて返してとか何回もしゃがむ女子とかが
いるのでバッチリ撮れることがあります。(笑)1日に友達、後輩、先輩とかが何人も
来たりして1日に何人も撮れたり、3人で来て順番にしゃがんでつぎつぎ撮れたり。(笑)
スパッツや短パンやジャージや黒のパンツや見せパンとかの女子がたまにいますが、
●●ちゃんはだいたいパンツだからか●●ちゃんの友達、後輩、先輩もだいたいパンツです。(笑)
1年で紫、豹柄、ゼブラ柄のパンツ、3年でスヌーピー柄、キティー柄、ミッキーマウス柄、
フロントプリントのキャラクター柄。(笑)大股でフロントのリボン、レース、フリル、
柄がバッチリとか。(笑)●●ちゃんに負けじと色、柄、バッチリで楽しませてくれます。(笑)
はみ毛、はみまんもいました。(笑)学校で撮って、放課後はコンビニとかで撮って
毎日パンツの編集が大変です。(笑)

「舌を出して。そう、カレシとやってるようなキス、しようよ」

僕にはなつみという彼女がいます。近所に住んでて、幼なじみってよく言われますが、中学までは同じ学校、
高校で別々の学校になって、大学生になった去年、中学校の同窓会でつきあいが戻りました。
「本当は気になってたんだけど、近所だし言えなかった」って、彼女からの告白には僕もびっくりでした。

彼女とはセックスもほどほどですが、当然彼女はもう処女ではありませんでした。

そんなある日、彼女の女友達から聞いた「なつみ、高校の時のカレがあんまりイケてなかった」という話。
話を聞いた瞬間はなんだか背筋が寒くなって、鼻の奥がツンとして。
でも僕の脳裏には、知らないヤツに抱かれて、喘いでいるなつみの顔が浮かんだんです。

他の誰かに抱かれる彼女の姿を想像して抜いて、悶々と数日悩んで、寝取られという言葉を知ったのは
この時でした。そして勢いで、ネットの企画物のAVに応募することを決めました。
いわゆる「カレシが、他人に抱かれる彼女を見て」というものです。もちろんなつみには内緒です。

偶然を装って、撮影のスタッフと合流する僕ら。プロダクションのAさんは女性で、ピシッとした服装の
ビジネスマンっぽいひと。Bさんは男性でカメラ、Cさんも男性で、撮影助手だと紹介されました。

名目はティーン向け雑誌のカップルご紹介企画でしたが、彼女が童顔だと言うこともあって、それなら
制服に着替えて撮影しよう、ということになりました。僕も着慣れないブレザーの上下で付き合います。
スタジオは教室のセットで、整然と並んだ机の前で、じゃれあったり笑いあったり。途中でAさんが席を
外しましたが、撮影はそのまま続きました。

2時間くらいラブラブを演じて、キスシーンの撮影が終わった直後、僕のポケットの携帯が鳴る。
もちろん、事前の打ち合わせで掛けてもらった呼び出しです。
この電話をきっかけに、なつみをひとりぼっちにする筋書きでした。

すみません急用ができたので。とみんなに告げてセットを出たら、予定通りに隣の準備室に入ります。

そこには3台のテレビに映し出された、僕たちがさっきいた教室の様子。それぞれ違う角度から、
なつみたちを囲むように映像を映していました。カメラがあるなんて、今まで全然気付きませんでした。

さっき出て行ったAさんが、ソファでくつろぎながら「ご自由にどうぞ~」と、冷蔵庫を指さすので
中を見ると、缶ビールが入っていました。ドキドキで喉が渇いているので、息もつかずに一本飲むと
「緊張するよね-、ワクワクだよね~」とからかうようにAさんが話しかけてきます。
もちろん、寝取られる側の僕も、ビデオカメラでキッチリ撮影されています。

テレビの奥では、僕と一緒だった最初とは違って、なつみが心細そうに教室の中をあちこち見ていました。
中断した撮影が再開されるようです。

「○くんにはまた、残りの部分は今度撮影させてもらうことにするよ。なつみちゃんだけでできる撮影を
 今日、やっちゃいましょう」

カメラを構えたBさんが、なつみに説明していました。
スカートを翻したり、チョークで板書しているシーンや、本を読んでいるシーンを撮ったり。
一つのシーンに丹念に時間を掛け、同じ角度で何枚も撮影するので、結構時間が掛かります。

そして撮影が終わって、いよいよここからが本番です。カメラのBさんが

「撮影は一旦ここで終わりだけど、アルバイトしない?」
「エッチなのは嫌ですよ?」
「お、よくわかったね、エッチなヤツ。バイト代はもちろん上乗せ」

まさか真正面から来るとは思ってなかったのか、
「え、ええっ?」と、なつみは驚いた表情でした。

「そう、えっちな写真。でも脱がないで、写真だけ。俺たちプロでしょ。腕前でお客に売り込む時の
 材料に使うのに必要なのよー。ほら、誰々さんをこんなに脱がしましたとか。なつみちゃんとっても
 可愛いから、いい宣伝になりそう」

最初は断り口調だったなつみも、話を聞くにつれて興味がわいてきたようでした。

「でしょー、なんで有名人があんなに脱いでるか、理由はこれ。プライド高い人を脱がすのも腕前」
「一つ言うこと聞いてくれたら、そのたびにバイト代上乗せ。もちろん、外には出ないよ?」
「もちろん、カレシには絶対言わないし」

普段ならとてもじゃないけど信用できない言葉が、プロに掛かるととんでもない。
全部知ってる僕でさえ、信じてしまいそうでした。
最初はためらうなつみも、具体的な有名人の名前が出るにつれて、段々と話を聞きいってました。

そうして言いくるめられた結果、なつみはついに「ちょっとだけなら」とOKしました。

「見えるから恥ずかしいよね。だから最初は目隠ししちゃっていいかな? これでお願い1回目」

うん、とうなづく彼女。
Bさんはなつみに緩めに目隠しをしました。安心させるためか、すぐ解けるくらいの軽い結びでした。

「カレシとは縛りプレイとかってやったことある?」

首を振ってノーと答える彼女。

「わかった。じゃあちょっと体験してみよう。ああ、心配しないでいいよ。撮影以外何もしないから。
 まずは体育座りして? これで2回目」

言われるまま、目隠しのせいか、なつみはゆっくりと床の上に、体育座りで膝を抱えて座り込むと、
Bさんは足首の前に回された手首を、配線に使うナイロンバンドで足首に固定しました。
視覚を封じられたまま、あっというまに身体を拘束されてしまった彼女。片方の手首と足首がつながれた
状態です。Cさんはもう一度上から布で縛ると、最初のバンドはハサミで切ってしまいました。
Aさんが楽しそうに僕に理由を説明してくれます。

「バンドだと細くてすぐ痣になるからねー。とりあえず縛っちゃうの。あれ、布より縛るのが楽でしょ。
 動きを抑えると、結構みんな言いなりになっちゃうワケ」

カメラの向こうのセットでは、両手両足を布で縛られたなつみが、床によこたわっていました。
Bさんが安心させるように声を掛けていました。

「ごめんねー。ちょっとだけ不自由だけど我慢ね。3回目のお願い。
 モデルさんになったつもりで聞いて。今のなつみちゃんは、教室で悪い先生にだまされた女子生徒。
 ちょっとだけアダルトに。ちょっとだけ服のボタン外すね~」

いつのまにかジャージ姿になったCさんが、彼女の制服を乱していきました。先生役です。
ブレザーの上着を開くと、ワイシャツのボタンを次々と外していき、あっというまにブラが露わに
なっていました。スカートも腰までまくり上げられ、白いパンツが見えました。

「やぁ…怖い」

Cさんの手が触れる度、軽く身を震わせるなつみ。
テレビを見ている僕の心臓は、もうバクバクでした。

「襲われてる気分はどう? へんな気分になってきた?」
「はずかしい…」
「怖い? 目隠し取ったげる。でも、今度は声を出すなって口をきけないようにされるんだ」

今まで目隠しに使っていた布を、今度は口に噛まされ、反論の間もなく猿ぐつわをされるなつみ。
縛られた自分を見てちょっとパニック気味に。

Cさんが背筋や首筋に手を這わせ、耳元に息を吹きかけたりされると、くすぐったそうに身を
よじっていました。でも猿ぐつわのせいで、気持ちいいとも嫌とも言えず、くぐもった声を出すだけです。

「いいよ、その嫌がりつつも感じてるって顔。カレシに見せてあげたいね」

そのうち、Cさんの手が露わになったパンツの上から、彼女のお尻を撫で始めました。
最初は手のひらでゆっくりと。そして指に角度をつけたり、指一本でなぞったり、パンツのスキマに
指を差し込んだり。決して敏感なところには触れないけど、じわじわと彼女を追い詰めていきます。
自由にならない身体をモジモジとさせ、首を振りながらなつみは耐えていました。

もう片方の手は、はだけたワイシャツの上から胸を愛撫し始めました。
下からすくい上げるように、彼女の胸を撫で続けます。

もうやめてとも、自由にしてとも言えずに、彼女は10分は胸とお尻を嬲られていました。
なんとなく顔が上気しています。
ふっと、Cさんの指がパンツの股間に走りました。そこはもうじんわりとしているのが分かります。
びくっ、と反応したなつみに、Bさんが声を掛けました

「4回目のお願いだけど…もう少しだけ脱いでも、いいかな?」

もう半分正気じゃなかったのかもしれません。なつみは頷いてしまいました。
僕もテレビの前に釘付けで、身を乗り出すようにして見ていました。もうペニスはパンパンでした。

Cさんはなつみを抱き起こすと、背後から回り込んで、ブラの上から胸を強く揉み始めました。
なつみは身体を動かそうとしますが、手足の自由がきかないとどうにもなりません。

「5回目。おっぱい出しちゃってもいい?」

なつみの返答を待たずに、Cさんはブラのカップをまくり上げました。とうとう乳房が露わになりました。
容赦なく撮影のシャッター音が鳴り響きます。

背後から膝小僧をつかまれ、両足を大きく開かされると、パンツの上から指であそこをいじられます。

ブラをまくり上げられ、背後から胸を揉まれているなつみ。もう片方の手はパンツの中に入り込み、
なつみの敏感な部分をまさぐっています。何か動きがある度に、首を振っていやいやをするように、
なつみはうめき声を上げています。

Cさんはなつみの前に回ると、スルスルとあっというまにパンツを巻き取ってしまいました。
濡れたパンツが膝あたりまで下げられると、Cさんは両膝を手に当て、大きく割り開きました。
手首と足首をつながれているので、M字開脚です。そして間に割りいると、指をアソコに出し入れして
いるのが見えます。うめき声と、びくり、びくりとしなる彼女の身体はとても色っぽかったです。
クチュクチュという音が部屋の中に響き渡っています。

顔を股間にうずめられ、舐められているのでしょうか。うめき声が悲鳴混じりになっていました。
Cさんは両手をのばして、彼女の乳房を乱暴に揉んでいました。

「すごいよ、すごくえっちだよぉ」
「6回目、なつみちゃん聞こえる? 大丈夫? 入れてるところも撮りたいんだけど、いい?」

Bさんの質問。ここでちゃんとしておかないと後で面倒になるのか、今回はちゃんと返事を待って
いました。

「彼女がいいって言ったら、もうそのまんま入れちゃうけど、いよいよですねぇ。興奮する?」
「ホント…すごく興奮します。もしAさんいなかったら僕、もう自分で抜いてます」

Aさんが僕の脇でニヤニヤしながら言いました。僕はもう興奮しきっていて、下手をしたらAさんを
押し倒してレイプしてしまいそうな衝動に駆られていました。Aさんも美人で、結構あけすけに見える
態度だったので、もしかしたらビデオの企画の一つなのかもしれなかったんですが…

Cさんはジャージをずらしました。男優さまというべきか、その逸物はとても立派にそそり立ってました。
なつみのアソコにペニスをあてがうと、手で支えてゆっくりとこすりつけていきます。
彼女は床の上でぐるりと角度を変えられ、その箇所はきっちりと画面に映し出されていました。

そして、彼女はもう返事をしたのか、その逸物をなつみの中に埋め込んでいきました。
両手両足の自由を奪われ、抵抗できずに刺し貫かれているなつみ。首をのけぞらせるように、身体が
反って快感に襲われる瞬間。
彼女が寝取られた瞬間でした。元カレの話を聞いた、あの瞬間の感触がよみがえります。

「んんーっ!」

ひときわ大きな声が教室に響きました。Cさんは最初はゆっくり、次第にペースを速めてパンパンと
彼女の下半身に腰を打ち付けていきます。つながったまま猿ぐつわを外すと、そのまま前のめりに
なつみの唇を奪いました。Cさんが初めて口を開きます。

「舌を出して。そう、カレシとやってるようなキス、しようよ」

押しつけるようなキスはそのうち、舌と舌を絡め、チュパという艶めかしい音を伴った、ディープ
キスになっていました。右手ではあごを抱え、左手を背中に回して支えながら、下半身のピストンは
そのまま。たまに苦しげに首を反らせるなつみですが、あごを取られて再びキスに戻されます。

しばらくして。まだ二人はイッていない状態のまま、Bさんは声を掛けました。

「7回目。気持ちよすぎて聞こえてない? 聞こえてたら返事してね。次の撮影、しようか」

キスから解放されたなつみは、身体を横たえたまま、ぼーっとしたまま首を縦に振りました。
もうここまできたらどうなってもいい、そんな雰囲気さえ見て取れました。
僕はこの行為がどこまで続くのか、もうたまりません。Aさんはティッシュ箱を僕に渡すと、部屋を
出て行きました。気の毒なカレシさん、抜いていいよってことなんでしょう。

ずるり、とCさんのアレが引き抜かれていきます。二人の体液でテラテラと光っていました。
Cさんは両手足の縛めを解くと、なつみを起こして立たせました。長い間M字で固定されていたせいで
足取りがおぼつかない状態でしたが、今度は彼女の両手首を後ろ手にまとめて縛り、机の上に彼女を
うつぶせにさせると、スカートをまくり上げました。パンツはもう脱がされていて、愛液の筋が
残る下半身がそのまま見えます。半脱ぎで強引にやられるシチュエーションがすごくそそります。

「なつみちゃん、ひょっとしたらこういうセックス好きなんじゃない?」
「そんなことない…」
「じゃあ、ここで止めようか。7回聞いてくれたから、14万円上乗せだね」

荒い息を吐きながら、首を横に振るなつみ。Bさんはやっぱり、という顔をして

「それはいいって返事と見たよ。じゃあ、続けよう」

Cさんは合図を聞くと、なつみの背後から再びペニスを押し込んでいきました。ズブズブ…と深く
差し込まれていくたびに、あああっ! と大きな声が教室に響きます。全てが埋まったのを見て
彼女の上半身を引き起こすと、既に半脱ぎのワイシャツを肩から引き落とし、背後から胸を乱暴に
揉みしだきます。つながった腰は引き出さず、そのまま机と挟み込むように押しつけて、引いてを
繰り返していました。

しばらく行為が続くと、今度は彼女の腰に両手を添えて、今度は挿して引いて、大きなストロークで
ピストンを繰り返しました。なつみは、あ、あ、あ・・と、テンポを刻むように嬌声を上げています。

「なつみちゃん、上になってみる?」

両手をお腹の前に添えて外れないようにすると、Cさんはなつみとつながったまま、ゆっくりと
床の上に腰掛けていきました。その度に挿入の角度が変わり、うめくような声を漏らす彼女。
背後から貫かれたまま抱えられた姿勢になった彼女は、Cさんの上で騎乗位の姿勢になりました。
大きく息を吐く彼女を見て、Cさんはまだ縛られたままの両手首を掴むと、軽く引きます。

「自由に動いていいよ…おっ、結構いやらしい腰使いするね、騎乗位好きだね?」
「やだ…どうしよ…あっ」

後ろ手に引かれたままのなつみでしたが、段々と腰の動きが大胆に、うねるようになっていきます。
僕とのセックスでは騎乗位はほとんどありませんでした。前カノに仕込まれたのか、それとも…

その後も撮影は続きました。なつみは途中で何度か絶頂を迎えていたようでしたが、Cさんは結構
タフなのか、快感に溺れたままのなつみを責め立てるようにシーンに迎えていました。
違う制服に着替えさせた後、その制服を引きちぎるような激しいレイプシーンや、とにかく強引な
シチュエーションの撮影に、終わりの頃にはなつみはもう疲れて立てない状態でした。

撮影が終わり、Aさんが部屋に戻ってきた頃には、僕の足下にはティッシュが転がってました。
もちろん、全てビデオに収められています。僕の方も彼女の方も、外部に公開するときは目線や
モザイクを入れてくれるとのことですが、どちらにしても恥ずかしいのにかわりはありません。

結局この話がなつみの口から語られることはありませんでしたが、それ以降の二人のセックスは
ちょっとだけ強引っぽい感じになりました。もちろん、僕の手元にはビデオもあるのですが、
所々に挟まれている自分のみっともない姿を見るのがちょっといやで、実はあまり見ていません。


出所・・・・ 


 

「あたしの弟」小学校時代Pato2

「わあっ……!?
 な、なにすんのさっ、お姉ちゃん!」

朝、ぼくはぐっすり眠っていたのに、お姉ちゃんのいたずらで
びっくりして目が覚めた。
ぼくが寝ている間にお姉ちゃんは、ぼくのパジャマの
ズボンとブリーフをずらして、ちんちんの上の方に
黒のマジックで落書きをしてたんだよ!

「ふっふふふ……、遅起きは3文の損って言うでしょ」
「い、言わないよっ。出てってよ!」

ぼくは布団を頭からかぶって、ずらされたパジャマをはき直す。

「人がせっかくあそこの毛を生やしてあげたっていうのに」

真っ暗な布団の中でぼくの顔は、かあっと赤くなる。

「へ、変なことしないでよ! こんなの誰かに見られたら
 どうするのさぁっ」
「へーえ、倫悟って人前であそこを見せたりするんだぁ。
 やだぁ、変態じゃないのー」
「うるさいっ、早く出てけぇ!」

急にしんと静かになる。
あれ? お姉ちゃん何も言い返してこないぞ…。
ぼくが恐る恐る布団から顔を出してみると――

がんっ!

ぼくの目には星がちかちかと点滅したように見えた。
お姉ちゃんの跳び蹴りを、もろに顔面に受けたからだ。

「ひっ…ひいいぃ!
 痛い…痛いよおーっ! うわあーんっ!!」

泣き虫なぼくはすぐに大声で泣きだしてしまった。

どす、どす、どす。
ばたんっ!

「未甘っ、朝から何をやってるんだい!」

鬼より恐いお母さんがぼくの部屋にやってきた。

「あ、あたし、何もやってないわよぉ。
 倫悟がまだ寝てたから起こしてやっただけだもん」

「じゃあ、なんで泣いてるんだい」
「し、知らないわよ。恐い夢でも見たんじゃないの。
 ねえ、倫悟。そうでしょっ」

お姉ちゃんは恐い顔でぼくの顔をのぞき込む。

「お……お姉…ちゃんが……、ぼくの…ぼくの顔を
 蹴ったんだぁ…」

ごんっ!

「きゃあんっ!」

鈍い音がお姉ちゃんの頭の上で炸裂した。

「どうやら朝っぱらからお前にはお灸をすえなきゃ
 いけないようだねっ。
 こっちに来な」
「やっ、やだぁ! 離して、おかーさんっ、離してっ…」

じたばたと暴れるお姉ちゃんを、お母さんはひょいと
抱え上げてぼくの部屋から連れ出して行った。
隣のお姉ちゃんの部屋が開く音がして、すぐにぴしゃりぴしゃりと
いうお尻を叩く音が何度も聞こえてくる。
いい気味だよ。ふんっ。
ぼくは時計に目をやって、あわてて着替え始める。


**未甘**

いったぁ~。
おかーさんったら本気で叩くんだから。
今時、パンツを下ろしてお尻を叩く親なんてうちの
おかーさんぐらいなものよ。
あたしはじんじんするお尻を押さえながら階段を下りた。
キッチンでは、憎ったらしい倫悟があたしの目を
さけるようにして朝ご飯を食べている。

「早く食べな。遅刻するよ」

そう言っておかーさんはあたしの前に
こんがり焼けたパンを置いた。

「いっただきまぁす」

あたしは元気よくパンにかぶりつく。

「ふぅ、未甘も、もう少しおしとやかにならないかなあ」

おとーさんがコーヒーを飲みながらぼやいた。
さっき、倫悟を泣かしたことを言ってるんだろう。

「誰に似たんだろうね」

そう言っておとーさんはおかーさんの方を見る。

「お父さんじゃないのは確かだね」

おかーさんはおとーさんの顔を見ながら、にやりと言った。

「おかわりっ」

あたしは2つあったパンを両方ともたいらげて
お皿を出した。

「もう食べたのかい。それだけ食べてよく太らないねえ」
「あたしはおとーさんに似たのっ」
「倫悟もどうだい?」

おかーさんに聞かれた倫悟は首を横に振って答えた。
だって倫悟ったら、あたしより先に食べてるくせに
まだ1つ目のパンを持て余しているんだもの。


さて、この辺で自己紹介しようかしら。
あたしは古津 未甘。(ふるつ みかん)
小学校6年生よ。で、さっきあたしがこてんぱんに
いじめてやったのが弟の倫悟(りんご)。
おっかしな名前でしょー?
体は小さいくせに、生意気にもあたしと同じ6年生。
兄弟なのにあたし達兄弟は同い年。

そう。あたしと倫悟はなんと双子なんだ。
でも全っ然、似てないの。なんでも「にらんせいソーセージ」
がどうのこうのっていう難しいのがあって、あたし達は
あまり似てないんだってさ。なんでソーセージが関係あるのか
よく知らないけど、とにかく倫悟の奴とあたしは一緒に
生まれたらしいの。

でも生意気でさー。さっきだって、あたしよりてんで
弱いくせに歯向かってくるのよ。ヒョロっとしてて見た目も
なんだか女の子みたいなくせに。
いい年してTVアニメやファミコンなんかに夢中になってて、
恥ずかしいったらありゃしない。
あたし? あたしはいわゆる体育会系ってヤツ。
自慢だけどケンカだってうちの学校じゃ一番強いんだから。

だけどそんなあたしも、さすがにおかーさんにはかなわない。
倫悟を泣かすとすぐに飛んできてあたしのことぶったり
するんだもん。めちゃくちゃ大きいおかーさんでね、
もうまるで相撲取りみたい。
あ、これ内緒よ。こんなこと言ったのバレたらまた
お仕置きされちゃうから。
それで、まるで正反対なのがおとーさん。すらっとしてて
いかにも紳士っていう感じ。
あたしがおかーさんに思いっ切り叱られて落ち込んで
いる時も、おとーさんはいつでも優しくしてくれるの。
ファッションもおしゃれで結構かっこいいんだから。
父兄参観日なんかあると、とっても嬉しいのよね。

かっこいいっていえば担任の先生もいい線いってるの。
男の先生でね、すっごく優しくてかっこいいし、スポーツ万能。
他のクラスの子がうらやましがるくらいなんだから。
それに滅多にあたし達のこと怒らないし、よっぽどのことで
ないと手を出さない先生なの。
今までに先生に叩かれた子はたったひとり。誰だと思う?

え、あたし? あたしはそんな悪いことしませんー。
誰だかわからない? 実はそれはね、なんとあの倫悟なの。
意外でしょ?
しかもね、叩かれた理由は教室であたしの服を引っ張って
胸をクラスの子に見せたからなのよ。最低でしょおー。
あたしだって女の子だもん。びっくりして泣いちゃって
それからちょっとの間は、ずっと落ち込んでた。
あの頃は元気がなくなってあたしらしくなかったな。
まあ、倫悟がそんなことしたのは元はといえばあたしが
悪いんだけど……。
その後はちゃんと仲直りしたけどね。

あっ…と、いっけない。もうこんな時間!
うちの担任の先生ってば、いつも優しいけど遅刻とかには
うるさいのよね。
ほら、行くよ、倫悟っ。


**倫悟**

ぼくは今日一日中、授業中も休み時間の間も
落ち着かなかった。だってお姉ちゃんのいたずら書きが
気になってしょうがないんだもの。
あーあ、こんなのトイレに行った時、もし誰かに見られたり
したらぼく、二度と学校に来られなくなるよぉ。
ふう、今日は水泳の時間がなくてよかった…。

図書室で本を借りて教室へ戻っているとき、廊下で肩にポンと
手を置いて誰かが声をかけてきた。

「今日は元気ないな」

担任の先生だ。

「そんなことないよ」

ぼくは無理に元気そうな振りをして答えたけれど、
余計にわざとらしい返事になってしまった。

「誰かとケンカでもしたのか?」

先生は歩きながらぼくの肩に手を回して聞いた。

「別に……」
「もう未甘とはきちんと仲直りできてるんだろう?」

ぼくは前を向いたまま、小さくこくりとうなずいて答える。

「だったらちょっとぐらいケンカしたって気にするなって。
 ほら、よく言うだろう。ケンカするほど仲がいいって」
「仲なんかよくないもん…」

ぼくは自分でも恥ずかしいくらい、ふてくされたように言った。
しばらく、ぼくも先生も黙ったまま歩いていたけど、
急に先生は言った。

「倫悟」
「え?」

先生は立ち止まってしゃがみこむと、ぼくの目を見た。
優しく、とても真面目な目をしてぼくを見る。

「どうして未甘がお前にちょっかいばかり出すかわかるか?」
「どうしてって……、そりゃあ…。
 ぼくが困ったりするのを面白がって…」
「あの子はあれで………すごく寂しがりやなんだ」
「え……?」

あのお姉ちゃんが寂しがりやだって?

「未甘が本当に心を許しているのは倫悟、お前だけなんだよ」
「うそ…」

声に出して言うつもりはなかったのに、思わず口をついて出た。
それぐらい意外だった。
なんで先生はそんなことを言うんだろう。本気で言ってるのかな。
本当にお姉ちゃんはぼくのこと、そんなふうに思ってるの?

「お姉ちゃんを大切にするんだぞ」

先生はぼくの頭をくしゃくしゃになるぐらい強くなで回して
立ち上がった。

「じゃあな」

ポンポンってぼくの背中を軽く叩くと、職員室の方に
行ってしまった。


ぼくも教室に戻ろうとした時だった。
ふと足下を見るとハンカチが落ちている。
ピンク地に、淡い赤や紫の花柄のハンカチで、ぼくらが持つには
ちょっと大人っぽい。誰のだろうって拾ってみると端の方に名前が
書いてあった。

”6年3組 富良羽 さくら”

あっ、これ、さくらちゃんのだ!
隣のクラスの女の子で、すっごくかわいいんだ。
べ…別に、す、好きなわけじゃ……ないんだからっ…。
周りをきょろきょろ見回すと、さくらちゃんが廊下の少し先の
方をまだ歩いているのが見える。

「ねえっ、ねえ!」

かけっことかあまり得意じゃないけど、ぼくは全速力で
さくらちゃんに追いついた。12年間生きてきて一番速く
走ったんじゃないかと思うくらい思いっ切り急いだ。

「はあ……はあ…はあ………はあ…。
 こ、これ……はい…」

そういって、ぼくはぜいぜい息をしながらさくらちゃんに
ハンカチを渡した。

「私のハンカチ。さっき落としちゃったのかな。
 拾ってくれてありがとう、古津君」
「えっ、ぼくのこと……知ってるの?」
「だって古津君、お姉ちゃんと双子なんでしょ。
 とっても有名だもん。知らない子なんていないよ」

確かにそうだ。双子だけでも珍しいのに、ぼくらは同じクラス。
しかもお姉ちゃんは学校一の暴れん坊ときてる。
って、こんなこと言ってるの知れたら半殺しの目にあうけど。

「古津君こそ私のことよく知ってたのね」
「そ…そりゃ…富良羽さんだって、学校じゃ有名だもん」
「え、どうして?」

さくらちゃんはにっこり笑って言った。
わあ…、胸がドキドキする……。

「だってかわいいもの」

ぼくは思ったことを、ついそのまま口に出してしまった。
すぐに「しまった」と後悔した。こんなこと面と向かって
言う男子なんてきっと嫌われる…!
だけど、ぼくの心配をよそに、さくらちゃんは少しほっぺたを
赤くして照れながら言った。

「やだ、古津君ったら。そんなにストレートに言われたら
 恥ずかしいよ。
 でも少し嬉しかったりしてぇ…。
 ねっ、私達友達にならない?」

ええっ!!
う、うそ……うそだ…!
さくらちゃんが自分の方から友達にならないって……。

「本当っ? なるなるっ!」

ぼくはすぐに返事をした。

「じゃあさ、今日さっそく遊ぼ。
 学校が終わったら…」

ぼくが夢でも見てるんじゃないかと舞い上がっていたその時!

「倫悟。何を話してるの?」

ぎくっ。

ぼくはその声に、体へ雷でも落ちたぐらいにびっくりした。
振り向くと、そこには不敵な笑み(としか言いようがない)を
浮かべた「鬼」(やっぱりそうとしか言えない)、
お姉ちゃんが腕組みをして立っていたんだ。

「古津君のお姉ちゃんでしょ?」
「う、うん………。
 何だよ、お姉ちゃん…」

ぼくは精いっぱい無理をして強がってみせる。

「あんた遊ぶ約束なんかをしてたみたいだけど、
 今日はうちの用事があるのを忘れてやしないでしょうね?」
「ええっ、古津君、用事があったのぉ」

そんなこと聞いてないっ。
ぼくはすぐにお姉ちゃんの意地悪だとわかった。

「そんなのぼく聞…」

ぼくが言いかけたとき、お姉ちゃんはつかつかと
寄ってきて、ぼくの手首をぎゅっと握った。
お姉ちゃんは手にすごく力を入れてくる。

「あっ…痛!」
「ダメでしょ、倫悟。おかーさんとの約束忘れちゃ。
 あのね、今日の夕方、あたし達買い物に行く約束をしてるの。
 悪いけどまた今度遊んでやってね」

お姉ちゃんはそう言うと、ぼくの腕をぐいぐい引っ張って行く。

「それじゃあ、また今度遊ぼうねっ」

さくらちゃんはそう言うと、すたすたと自分の教室の方に
戻っていく。
ああ、さくらちゃんがあ……。
ぼくはさくらちゃんを呼び止めて、これはお姉ちゃんの
意地悪なんだって言いたかった。
だけど腕に爪を立ててじろりとぼくをにらむから、
本当のことを伝えたくても伝えられない。
せっかくさくらちゃんと仲良くできるチャンスだったのに!!


**未甘**

その日の帰り道、倫悟は珍しくすごく強気な態度で
文句を言ってきた。

「ひどいよ、お姉ちゃん。あんまりだ」
「何のこと? さっぱりわからないわよ」

あたしはわざと知らない振りをする。

「今日、学校で嘘を言って、さくらちゃんと遊ぶ約束を
 邪魔したじゃないか」
「あーっ、『さくらちゃん』だって。
 倫悟ったら富良羽さんのこと、すごくなれなれしく
 呼んでるぅ。あの子が好きなんだぁ」
「ちっ…違うよっ…!」

途端に倫悟のほっぺたは赤くなる。

「やーい、赤くなった、赤くなったぁ。
 好きなんだ、好きなんだー。やらしー」

あたしは調子に乗ってはやし立てた。

「お姉ちゃんのバカぁっ!」

むかっ。バカですって? 倫悟のくせに!

「もういっぺん言ってみなさいよ」

あたしが恐い顔ですごんでみせると、すぐに倫悟は黙り込んだ。

「あれは朝のお返しよ。あんたがあたしの言った通り、
 ”恐い夢を見て泣いていた”って言えばおかーさんに
 叩かれなくてすんだんだから」
「だ、だって、あれはお姉ちゃんがぼくに変なこと
 したからじゃないかぁ…」
「ごちゃごちゃとうるさいわねっ。あたしに逆らう気?」

あたしはじろっとにらむ。倫悟はこれにめちゃくちゃ弱いんだ。

「もういいよ…」
「よくないわよ。あたしに『バカ』なんて言った罪は重いのよ」
「ごめんっ、ぼく謝るからぁ……」
「だめよ。今夜、罰を与えるから覚悟しておくのね」
「や、やだっ…待ってよ、お姉ちゃん!」

しっかりおどかしておいて、あたしは早足に家へ帰った。
見てなさい。とっておきの「罰」を与えてあげるんだから。


**倫悟**

あーあ、気が重いよ。
うちに帰ったらきっとひどい目にあわされる。
なるべく帰る時間が遅くなるように、本屋で立ち読みを
したりして時間をつぶした。
けど、あまり遅くなっても今度はお母さんに叱られる。
仕方なく、ぼくは6時頃にうちに帰った。

お姉ちゃんが何か言って来ないかとびくびくしながら、
とりあえずお母さんのいる安全な台所に向かう。
今のところ、お姉ちゃんは姿を見せない。
でも油断はキンモツだ。

「おや、お帰り倫悟。今日は珍しく遅かったんだね」

お母さんは流しの前で料理をしながら、首だけこっちに
向けて言った。

「う、うん。ちょっと遊んでたら遅くなったんだ」
「そうかい。それじゃ早く支度しな」

お母さんはもう一度前を向いて料理の続きをし始める。

「えっ、支度って?」
「未甘とお風呂屋さんに行くんだろう? 未甘はとっくに
 準備を済ませて待ってるよ」

振り向きもせずにそう言った。

「そんなの…」

お姉ちゃんの嘘だよ、と言おうとした時だった。

「倫悟、ずいぶん遅かったじゃない」

なんてこった! いつの間にかぼくの後ろにお姉ちゃんが
立っていた。
洗面器を抱えていて、その中にタオルやシャンプーなんかを
詰め込んでいる。

「あんたも早く用意しなさい」

嫌だ、と言おうと思った。でもその前にお姉ちゃんが
お母さんに聞こえないようにそっと耳打ちした。

『あんたが前、部屋でマスターベーションしたこと
 おかーさんに言っちゃおうかなあ…』
『やっ…やめてよ!!』

ぼくは顔を真っ赤にして、お姉ちゃんとお母さんを見ながら
小声で叫んだ。

『あれはお姉ちゃんがぼくに無理やりやらせたんじゃないか!
 そんなことしたら、お姉ちゃんも怒られるんだからっ』

必死でぼくは抵抗する。だけど無駄だった。

『学校でも言いふらすから。
 クラスのみんな、びっくりするわよね、きっと。
 みんなに笑われるわよ、あんた』
『やめてよ、お願いだからやめてよぉ…』

もうダメだった。
ぼくは半泣きでお姉ちゃんにお願いするハメになる。
なんでこうなるんだろう。ぼく、なんにも悪いこと
してないのに……。

『じゃあ行くのね?』
『………』

ぼくは黙って答えなかった。「うん」って言ったらおしまいだ。
だって、ちんちんにヘンな落書きされてるのに、
お風呂屋さんなんていけるわけないよ!

「おかーさーん、あのねー。倫悟ったら…」
「ワーッ、わー、わあーっ!」

あわててお姉ちゃんの口を押さえる。

「なんだい、またケンカしてんのかい?」

お母さんがじろりとこっちを見る。

「違うもーん。あのね、倫悟ったらね、マ…」
「お姉ちゃんっ、早くお風呂屋さんに行こうよぅ」

ぼくは今にも泣きそうな顔で、お姉ちゃんの手を引っ張って
台所を出ていくしかなかった。


**未甘**

あたし達は近所の銭湯「森の湯」に来た。
ちょっと古くさい名前だけど、あたしが4年生の時に
建て直して、ちょっとしたレジャーランドみたいな感じに
なったんだ。
泡風呂や電気がビリビリくるやつなんかはもちろん、
体中に塩をいっぱいつけれるサウナや、温泉の素が入ってる
お風呂なんかもあって結構面白いんだから。

ここへ来るまでの間中、倫悟ったらずぅーっと黙ったまま。
あたしが何か言っても無視してるから、頭をパンって叩いたら
またすぐに泣き出すし。
ほんっと、泣き虫なんだから。

森の湯に着いても、倫悟は入り口の前でじっと突っ立っている。

「さ、何してるの。入るわよ」
「ぼくお金もらってないよ…?」
「あたしがおかーさんからもらってるわ」
「ぼくの分、ちょうだいよ」
「あたしがまとめて払うの」
「そんなこと言ったって男湯と女湯、入り口が別々じゃないか」

あたしはにっこりと笑った。そう、倫悟に意地悪するときの
あの笑顔だ。

「誰があんたは男湯に入っていいって言った?
 あんたも女湯に入るのよ」

途端に倫悟の顔は真っ青になる。

「いっ……、嫌だよぉ!!」
「言ったでしょ。罰を与えるって」
「やだもん! ぼく、帰るっ」

倫悟は走って逃げようとしたけど、あたしは素早く腕をつかんで
捕まえたわ。逃がさないんだから。

「は、離してよお!」
「女湯に入るんだったら離してあげる」
「嫌だもん! お母さんに言いつけるよっ」
「あ、そぉー。へえぇ。
 いいのかなぁ……」

あたしはそっぽを向いて言った。

「おっ…お父さんにも嫌われるんだからっ!」

ふんっ、そんな脅しがあたしに通用すると思ってるの?
甘いわよ、倫悟。

「皆さん、聞いて下さぁい!」

あたしは倫悟の腕をつかんだまま突然大声を上げた。
道を歩いている人達がこっちを振り向く。
倫悟はもう大あわて。

「ここにいる古津倫悟はぁー、まだ小学生のくせにぃー、
 毎日マスタ…」
「わあーっ、ワーワー!!」
「しかも姉のあたしにやらせろって言いまぁーす!
 何をやらせろって言うとぉー、セッ…」
「ウソだぁ! お姉ちゃんが言ってること、全部全部
 ぜーんぶウソだあっ!」

みんながこっちをじろじろ見たり、くすくす笑ったり
している。それに気づいた倫悟は急にうつむいて
もじもじしだした。

「やめてよ…、なんであんなウソつくんだよぉ。
 ねえ、もう許して。ぼく…謝るから」

叱られた小さな子みたいに、上目づかいで倫悟は困り果てる。

「だめ」

あたしはあっさり首を横に振った。

「だいたい、ぼく男なのに入れるわけないよ。
 お風呂屋さんに怒られちゃうよ」
「心配いらないわよ。あんた見た感じ女の子だもん。
 下さえ隠してればわかりゃしないから」
「そんなわけないよっ。絶対わかるよ。
 そしたらぼく、警察につかまっちゃうよ」
「バッカねえ。そんなことでいちいち警察につかまるわけ
 ないじゃない。
 いいからぐずぐず言わずに入りなさいっ」
「やだあーっ!」

腕を力いっぱい引っ張ると、倫悟は入り口の柱に
つかまって抵抗した。往生際の悪い子ねぇ。

「あと5秒以内に入らなかったら思いっ切り叩くわよ」
「そんなあ!」

あたしはげんこつを作って腕を大きく振り上げた。

「5……4……」
「ひどいよ。そんなのないよ」
「3・2・1」

あたしが手を振り下ろそうとしたら、倫悟は飛び上がって

「森の湯」の女湯へ駆け込んだ。
さあ、たっぷり仕返しをしてやるんだから。

2ページ

**倫悟**

とうとうぼくは女湯に入ってしまった。
ど…ど、どうしよう…。当たり前だけど中は女の人で
いっぱいだ。
それに、やっぱり当たり前だけどみんな裸…!
男湯とは違う、女の人の匂いが周りに漂っていて、
胸のドキドキはいっそう早くなる。
とてもまともに前は見れなかった。

そんなぼくをよそにお姉ちゃんは、カウンターに行って
お金を払っている。

「子供2人です」
「はい、じゃあちょうど頂くわね。
 石鹸やシャンプーはいかが?」
「いりません。自分で持ってきたから」
「そう。それじゃごゆっくりね」
「ほら、倫悟。行くよ」

お姉ちゃんはひとりで勝手に脱衣場の方へ行ってしまう。

「あ、待って…」

ドキリ!
顔を上げたら、すぐ近くにいた裸の女の人が目に入っちゃった!

「わあっ、ごめんなさい!」

ぼくは耳まで真っ赤になって顔を下に向けた。
怒られる、と思って身構えたけど、その人はぼくを気にせず
浴場の方へ行ってしまった。

ふううぅ~。
もう、今度こそ前どころか足下だけしか見れない。
ぼくの頭の中にはさっき見た裸が勝手に浮かんでくる。
大きな胸とあそこにいっぱい生えてる毛……。
や、やだっ…、ち…ちんちんがおっきく……。
あんなの見て興奮してるなんて、ぼくってきっとヘンタイ
なんだ。普通じゃないんだ。ぐすっ……。
それにもし、ぼくが男だってバレたら……。
ああ、どうしよう……どうしよう……。
胸はドキドキ、足はガクガク。
恐くて恐くてたまらない。
もう帰りたい……。

そうだ!
こっそり帰っちゃえばいいんじゃないか。
これだけ大勢の人がいればお姉ちゃんもさすがにわからないはず。
なんでこんなことに気づかなかったんだろう。
ぼくってバッカだなあ。
逃げることに決めたぼくは、そろりそろりと歩いて
出入り口に向かう。
足下ばっかり見て歩いているからなかなか靴箱の所まで
たどりつけない。

どんっ。

「あっ、ごめんなさい」

誰かにぶつか……、うわっ!!

「どこに行く気なの? り・ん・ご」
「お姉ちゃん!」

ぼくがぶつかったのは鬼のように恐い顔して腰に手を
当てているお姉ちゃんだった。

「まさか逃げたりするつもりじゃないわよね?」

ボキボキと指を鳴らしながらお姉ちゃんは立ちふさがる。

「だって……」
「ここから先、一歩でも進んだらあんたが男だってこと
 今すぐバラすわよ」
「そんなことしないでっ」
「だったらさっさと戻って服を脱ぎなさいよ」

ぼくはしぶしぶ、脱衣場まで戻るしかなかった。
お姉ちゃん、後先考えずに行動するから本当に
バラすかも知れない。そんなことして怒られるのは
お姉ちゃんも一緒なのに。

脱衣場に戻るとお姉ちゃんはさっさと服を脱ぎだした。
でもぼくはお姉ちゃんに背中を向けてじっとしている。

「何してんのよ」
「だって…」
「だってじゃないわよ。早く脱ぎなさいよ」

お姉ちゃんは上半身スリップ姿でぼくの服を
つかんでくる。

「やめてよ、自分で脱ぐよぉ」

ぼくはお姉ちゃんの手を振り払って後ずさりした。
お姉ちゃんはぼくに裸を見られても恥ずかしくないの?
ぼくは見られるのヤだよ……。
少しでも恥ずかしいのをまぎらわそうと、ぼくは目をつぶって
服のボタンを外した。目をつぶったまま、シャツと半ズボンも…。

あっ。

ぼくはシャツを脱いだ時になって初めて気がついた。
ぼく、男のパンツをはいてるんじゃないか。
前を隠す前にこんなの見られたらすぐにわかっちゃう。

「ねえっ…、お姉ちゃん…」

ぼくはお姉ちゃんに背中を向けたまま声をかけた。

「何よ? あんたまだぐずぐずしてるわけ?」
「だって、ぼくブリーフをはいてるんだよ。
 ズボン脱げないよぉ」

困った声で言いながらも、本当はほっとしていた。
だって、これなら入らずに済みそうだもん。

「うーん、そうねえ…。気がつかなかったなあ」

お姉ちゃんも「しまった」と言ったふうに考える。

「でしょ、でしょっ」

ぼくは嬉しくなって思わず振り向いた。

「わっ!」

またぼくは急いで前を向いた。
お、お…お姉ちゃん……真っ裸…!!
あ……あそこも…見ちゃった……。
前、お姉ちゃんが言ってた通り、本当に少しだけど生えてる…。
気がつくとぼくのちんちんは、びっくりするぐらい力いっぱい
大きくなっていた。こんなの見られたら大変だ。
あわててぼくは両手で前を押さえた。

「そうだっ」
「うわあっ!」

突然、お姉ちゃんが大きな声を出すから、
反射的に身構えてしまった。

「なに、ひとりでびびってるのよ。バッカじゃないの」
「お姉ちゃんがいきなり大声出すからだよ」

後ろを向かずにぼくは言い返した。

「口答えしないのっ。
 それよりあたし、いいこと思いついちゃった♪」

ぎくっ。
お姉ちゃんの思いつく「いいこと」なんて、
いいことだった試しがない。
どうせズボンをはいたまま入れとか、家に戻ってお姉ちゃんの
女用のパンツをはいて来いとか言うんだ。

「ぼく、やだよっ」
「聞きもしないで何言ってんのよ」

聞かなくてもわかるし、聞いたからって逆らえるわけでも
ないのに。でもそれを口に出して言えばお姉ちゃんの必殺の
パンチが飛んでくるんだ。ぼくってすごくみじめだよ…。

「あそこにトイレがあるでしょ。あそこで脱いで来なさいよ」

あれ、めずらしくずいぶんまともなアイデアだ。
変なことさせられないでよかった。
…と、ホッとしてる場合じゃないぞっ。結局、女湯に入らなきゃ
いけないんだ……。
とほほ……。多分、日本中で一番不幸な小学生は
ぼくだよ、きっと。
逆らっても無駄だとわかっているぼくは、前を隠すための
タオルを手に持って、とぼとぼとトイレに向かった。


**未甘**

1分ぐらいして倫悟はやっと戻ってきた。
右手にタオルを持って前を隠し、左手には丸めたズボンの中に
パンツを隠している。
やっだー、すっごくまぬけなかっこー。
おかしかったけど、あまり笑うとまたぐずぐず言って
面倒だからあたしはがまんした。あたしってばお姉さんよね~。

「ズボンとかロッカーに入れるからそれ貸しなさいよ」
「はぁい…」

倫悟はあたしから目をそらしてズボンを渡した。
あたしはとっくに真っ裸になっちゃってるわ。
何をそんなに恥ずかしがってるのよ、この子。
ふふっ、大人っぽいボディラインのあたしが、そんなに
魅力的かしら?
きっと周りのみんなも、あたしが中学生じゃなくて
まだ小学生だって知ったらびっくりするだろうなぁ。
あたしは服を全部ロッカーに放り込んでカギをかけた。

「いい? カギはあたしが持っておくから途中で
 こっそり帰ろうなんて考えても無駄だからね」

残念そうに倫悟はうなだれる。
あたしの作戦はカンペキなんだから。

「それじゃ浴場へレッツ・ゴオゥ!」

あたしは大はしゃぎで、倫悟はこの世の終わりが来たみたいに
嫌そうな顔をして、湯気でくもったガラス戸を開けた。


浴場に入ってすぐ、倫悟はいきなり湯船に入ろうとした。

「ちょっと倫悟。まさかあんた、体も洗わずにお風呂に
 入る気じゃないでしょうね?」

倫悟は入りかけたつま先をびくっと引っ込めて、
こっちに背中を向けたまま言った。

「だってぼく、いつもすぐ入るんだもん」
「やだ、うっそー、汚ーい。
 普通、頭と体を洗ってから入るもんでしょお」
「い、いいじゃないっ。そんなのぼくの勝手じゃないか」

倫悟はかまわず足を湯船に沈めようとする。

「待ちなさい!」
あたしは倫悟の手をつかんで引っ張った。

「うわっ!? あっ、あっ……あ…」

バランスを崩した倫悟は、そのままステンと転んで
しりもちをついた。

「わぁーっ!」

あわてて前をタオルで隠す倫悟。ちんちんにはまだ、
あたしが今朝書いたまぬけな落書きがくっきり残っていた。
ぷっ…、ヘンなのぉ。

「な、な、何するんだよお!」

座り込んだ倫悟はこっちを振り向いて怒鳴る。
だけどあたしのハダカを目にするとすぐに前を向いて、
体操座りみたいにうずくまる。

「ちゃんと体を洗うまで入らせないわよ。
 勝手に汚い体で入ったらそのタオル、取り上げるからね」
「…………」
「返事は?」
「ぅ……わかったよぉ…」

倫悟は不満そうに返事をした。どうも気に入らないわね。
ちょっと罰を与えようかしら。
あたしは倫悟の真後ろにしゃがみこんでささやいた。

「あんた、今あたしのハダカ見てボッキしてるでしょ」
「えっ……!
 ボ…ボッキって………なに…?」

顔を赤くしてドギマギしながら倫悟は言った。
前を押さえるタオルに力が入ってるところから、
そうとう大きくなってるのがわかる。

「ちんちんが立つことよ」
「た、立ってないよっ」
「あたしのハダカ見て興奮するなんてあんた変態よねぇ」

あたしは白い目で見てやった。黙り込んで何も言えない倫悟。

「兄弟のハダカ見て興奮なんかしちゃいけないのよ。
 こういうのキンシンソウカンって言うんだから」

あたしは最近覚えた難しい言葉を使った。ふふん、物知りでしょ。

「ぼ…ぼく……別に…」

何とか言い返そうとするけど、すぐにあたしは続ける。

「倫悟ってホント、スケベよね。サイテー。
 変態の変人の変質者だわ。
 こんなの警察に知られたらタイホされてチョウエキ100年の
 刑になるんだから。刑務所から出てきたらあんた、
 よぼよぼのおじーさんよ」
「う………うう…うっ…………ひどい……あんまりだ…」

な、何、涙声になってんのよ。

「ひどいよ……ああ~ん!」

ちょっとからかっただけなのに倫悟は泣き出してしまった。
幼稚園の子供みたいに足を投げ出して、両手で涙を押さえながら
泣いている。

「何も泣くことないでしょっ。
 ほら、みんな見てるよっ」

それでもかまわず倫悟は泣くのをやめない。むしろ泣き声は
大きくなっている。
やだあ、みんなこっち見てるよ~。まずいなあ…。

「倫悟っ、さっさと泣きやまないと後でひどいよ!」
「だって、だって…ひっく………ひっく…」
「泣くのをやめたら許してあげるけど、まだ泣くんだったら
 容赦しないわよ」

あたしは手をグーにして倫悟の目の前でちらつかせた。

「わかったからやめてよぉ………うっく…」

倫悟には優しい言葉をかけるよりも、脅しをかける方が
よっぽど効き目があるんだ。
とりあえずおとなしくなった倫悟を連れて、洗い場の方へ行った。


うひゃー。
洗い場はめちゃくちゃ混んでいた。今が一番人の多い時間帯
だからしょうがないか。それにこの辺でお風呂屋さんって
ここしかないし。
えーと、空いてる場所は……と。
あった。
ちょうどふたり分、空いている所を見つけたあたしは
そこに座る。

「あれ? 古津さん?」

へっ?

「あ、やっぱり古津さんだー」

隣に座っていた、あたしと同じくらいの年の女の子が
なれなれしくあたしに話しかけてくる。
誰よ、この子?
最初、わけがわからずきょとんとしていたあたしだけど、
それが誰なのか気づいたとき、思わず「あっ」と声を上げて
しまった。
大変、大変! 未甘ちゃん大ピンチ!

3ページ

**倫悟**

さ……さくらちゃんっ!!
お姉ちゃんの向こう側に座っている子、さくらちゃんだっ。
やばい、やばいよおっ…。
ぼくはお姉ちゃんの隣に座ったまま、すぐに首を反対側に向けて
顔をそらした。

「古津さん、わからないの? 私よ、富良羽。
 ほら、今日学校で古津君と話してたでしょ?」
「あ…、ああー、ああ。うん、富良羽さんね」

やっとお姉ちゃんも気づいたみたいだ。
まさか、お姉ちゃん、ぼくのことバラしたりしないよね…?
ぼくはどきどきしながらふたりの話に耳を傾ける。

「古津さんもよくここに来るの?
 すっごい偶然よね」
「そ、そぉーね…。あははは…」

何を笑ってんだろ?
それより早く逃げなきゃまずいよぉ。

「ね、今日何を買ったの?」
「え??」

さくらちゃんの言ってることにお姉ちゃんは「?」となる。
ぼくもだった。いったい何のこと言ってるんだろう。

「今日、古津君やお母さんとお買い物に行ったんでしょう」
「あたしが?」

わけがわからない、といった感じのお姉ちゃん。
だけど、ぼくはピンときた。
ほら、お姉ちゃんが昼間ついたウソのことじゃないか。
ぼくはひじでお姉ちゃんの背中をつついて教える。

「なに? くすぐったいじゃないの、倫悟」
「えっ!!」

さくらちゃんのびっくりした声が周りに響く。
お姉ちゃんのバカ!
ぼくの背中は、まるで水をバシャリとかけられたみたいに
冷たくなる。

「倫悟って…、まさか古津君がいるの!?
 あれ……、もしかしてそこにいる子?」

ギクゥッ!!

「え……あ、あ、違うの。リンゴじゃなくて……リンコ…、
 そう、リンコっていったのよ」
「リンコ?」

お姉ちゃんの苦しまぎれの嘘に、さくらちゃんは納得が
いかない様子で聞き返している。
ぼくはもう、肩をすくめておどおどしているだけ。
神様、仏様、どうかバレませんように……!

「そう、そーなのよ。親戚の子がウチに泊まりに来ててねー…」
「なんだか珍しい名前ね、リンコって。
 それにその子、学校はどうしたの?」

うわー、さすがさくらちゃんだ。鋭いつっこみを入れてくる。

「え、えとぉ、それは、それはぁ…」

こういう時にうまいことがさっと言えないお姉ちゃんは
しどろもどろになって言葉につまる。

「ねえ、もしかして……。その子、倫…」

こうなったらイチかバチかっ。

「あのっ……私、本当はスズコっていうの。鈴木さんの”鈴”に
 子供の”子”で”鈴子”って書くの。
 でも未甘ちゃんは頭が悪いからリンコって間違えて読んじゃって、
 今でもずっと私のことそう呼ぶの」

ぼくは背中を向けたまま、腹話術みたいに裏返った高い声を
出して一気にしゃべった。

「誰が頭が悪いってえ?」
「イタタタタッ!!」

お姉ちゃんがぼくのお尻を思いっ切りつねった。

「痛いよ、痛ぁい!」
「倫悟君の声じゃない!」

しまった!

「そ、そーお? イトコだからよく似てるんじゃない?」
「そうなの?」
「あ、あったりまえじゃない。だいたい、女湯なのになんで
 倫悟がいるのよ。倫悟なら男湯の方にちゃんといるわ」

言いながらお姉ちゃんの手はまだぼくのお尻をぐいぐい
つねっている。
声を出すに出せず、僕は涙目で必死にこらえる。
ううぅ、お母さぁん…!

「でも学校はどうしたの? まだ夏休みには入ってないのに」
「それは……それはぁ…」

うう、どう言ってごまかせばいいんだ。
うーん、うーん、いい方法は…………。
………。
…………。
……そうだっ!
完璧な言い訳がある!!

「あのね。実は私、沖縄に住んでいるの。
 沖縄って夏休みが始まる日が他の学校より少し早いの。
 その代わり、冬休みが短いけれど」

ぼくは背中を向けたまま、ヘンテコな裏声で
さくらちゃんに言った。
どうだい。ぼくもなかなか上手にウソが言えるでしょ?
…といっても、この前TVでやってたのを
たまたま思い出しただけなんだけど。

「でも、全然日焼けしてないのね?」
「……………」
「……………」

そ、そんなあ~。せっかく思いついた名案だったのに…。

「にゅ……入院してたのよっ!」

お姉ちゃんが弾かれたように叫んだ。
でも、そんなわざとらしいこと言ったって、
今さらこんなに鋭いさくらちゃんを
ごまかせるわけないよ…。

「なあんだ。そうだったの。
 それじゃあ色白でも変じゃないわよね」

うそぉー!?

「それじゃ、遅くなるとママが心配するから
 もう帰るね」

そう言うとさくらちゃんは体を洗い流して
すたすたと浴場から出ていった。

「な……」
「よ、よかったね……? お姉ちゃん」
「うん……まあ…」

意外とさくらちゃんってわからないなあ…。


**未甘**

富良羽さんが帰っちゃった後は緊張が解けて、
あたしはすっかりリラックスしていた。
ごしごしと体を洗うのはすっごく気持ちいい。
うん、未甘ちゃん自慢のすべすべお肌。
倫悟もこんなにかわいいお姉ちゃんがいてきっと
鼻が高…………。

いない!?

気がつくと隣にいたはずの倫悟がいつの間にか
消えていなくなっていた。
逃げたわねぇ……バカ倫悟!
でもロッカーのカギはあたしの手首についてるんだし
ここから逃げることはできないはず。
まだ無駄な抵抗をするなんて、ほんっとにあきらめの悪い子ね。
そーゆー子にはお仕置きが必要よね。
こんな場所で隠れたって、狭いんだからすぐにわかるのに。
バカなんだから。
あたしは、捕まえたらどんな罰を与えてやろうかしらと
あれこれ考えながら倫悟を探し歩く。


ここかな。


あれ、じゃあここかな。


ぜーったいここだっ。


うーん、おっかしーなあ…。


じゃあもうあそこしか見てない所ってないからきっと…。
あれぇ……。


いったいどこに隠れたっていうのよ!
倫悟は全然見つからなかった。
10分ぐらい、浴場も、脱衣場もぜーんぶ残らず探したのに。
まさか裸で帰ったんじゃあ…。
そんなわけないか。あの子にそんな勇気があると思えないし。
まさかお風呂屋さんに言ったんじゃ……!
ううん、それもあり得ないわね。
そんなことしたら後で必殺の鬼殺しキック(自分で名付けた)を
いやというほど受けなきゃいけないってわかってるだろうし。
第一、そんなことしてたらお風呂屋さんが今頃大騒ぎしてるはずよ。
でも、それならいったいどこに倫悟は……。
あたしが、もう一度浴場をよく見てみようと、
脱衣場を出かけたときのことだった。

「ねえ、誰か入ってるの? もう10分も経ってるわよ」

高校生ぐらいのお姉さんがトイレの前でドアをノックして
いるのが目に入った。
ドアの取手の所は「赤」になっていて誰かが入ってる。
でもそのお姉さんがいくら呼びかけても、全然中から返事がない。
あたしはピーンとくるものがあった。

「ちょっとすみません」

お姉さんの前にするりと割り込んでドアをドンドン叩いた。

「倫悟、そこにいるんでしょ! わかってるのよ」

返事はしないけれど中に誰かがいる気配がする。
その気配が倫悟のものだということがあたしにはわかる。
もう一度、さっきより強くドアを叩いた。

「開けなさい、倫悟」

だけど開けようとする気配はない。割としぶといわね。
もう一回ドアを叩こうと手を振り上げたときだった。

ちゃ……。

カギが「赤」から「青」に代わって、小さな隙間が空いた。
その中からこっちを見るおどおどした倫悟の目。
無理やりドアを開いて、あたしは倫悟の手を引っ張り出した。

「ごめんなさい。どーぞ、使って下さい」

変な目であたし達を見ているお姉さんを無視して、
あたしは倫悟を連れて浴場に戻った。
浴場の片すみに連れ戻された倫悟は、びくびくしながら目を
そらしている。

「わかってるわね?」

怒っているのか笑っているのか自分でもわからないような
恐い笑顔をにっこり浮かべて言った。

4ページ

**倫悟**

ぼくは泡がいっぱい出てくるお風呂の前に立たされていた。
いったいお姉ちゃんはどうするつもりなんだろう。

「入んなさい」

ジロっとにらみながらあごで指した。嫌だったけれど、
機嫌の悪いお姉ちゃんに逆らったら何をされるか
わかったものじゃない。
ぼくはしぶしぶ泡風呂に足を入れた。
このお風呂は、壁にジェットなんとかっていうあぶくを
噴き出す穴があって、底のタイルも座りやすいように、
うねっと曲がった形をしている。
とにかく洗剤でも入ってるんじゃないかって思うくらい
泡だらけで、お湯は真っ白だった。

「そこに座るの」

お姉ちゃんは言いながら自分も泡の出てくる場所に腰かけた。
同じように僕も隣に座る。

「ここなら誰にもわからないでしょ」

何のことを言っているのかわからない。

「どういうこと…?」
「決まってんでしょ。あたしから逃げた罰をあげるのよ」
「えぇー……」
「なに? 文句あるの?」

すっごく恐い顔でギロリとにらまれたら、ぼくはだまって
しまうしかない。
怒っている時のお姉ちゃんを、もっと怒らせたりしたら
本当に殺されるよ。

「ここならアワがいっぱいだからマスターベーションをしても
 わからないでしょ。
 やんなさい」
「う、うそでしょっ!?
 だ、だだ、だってみんな見てる場所でそんなのできないよお」
「あんたがちんちんをこすってることなんて、誰にもわかりゃ
 しないわよ」
「嫌だよ。ぼく、絶対に嫌だからね」

ぼくが立ち上がろうとすると、お姉ちゃんはぼくの足に自分の足を
引っかけた。

バシャンっ。

ぼくはバランスをくずして後ろに転んでしまった。

「げほっ、げほっ…ごほっ……」

転んだひょうしにお湯を少し飲んじゃって、のどがむせる。

「ひ、ひどいよ…げほんっ、えほっ…」
「逃げようとするからでしょ」

ぼくを転かしたくせにそっぽを向いている。

わかったよ、お姉ちゃんがそこまでいじわるするんだったら
こっちだって…。
ぼくは泡の出ている所に座り直した。お姉ちゃんは満足そうに、
にやにやしている。
だけどぼくは、座り直したきり何もしなかった。
最初はぼくがちんちんをにぎっていると思っていたお姉ちゃんも、
だんだん怪しみだしてくる。

「ちょっと、あんた。ちゃんとやってるの」
「やってないよ」

ぼくは平然と答えた。…つもりだったけれど、恐くて声が
少し震えた。

「ふざけてるわけ?」
「ぼく……お風呂屋さんが閉まるまで、ここでずっとこうして
 いるから。そしたら変なことさせられずに済むもん」
「そんなチャチなマネが通用するとでも思ってるの」

お姉ちゃんの脅かす時の声は、まるで学校の近くに
時々いる悪い中学生達みたいに恐かった。
いくら強がって見せても歯がカチカチなりそうなくらいだよ。
でも。ここで負けちゃダメなんだ。
お風呂の中で、しかも女湯で、みんなが見てる中で、
そんな変なことしたくない。
そうだよ、先生だって言ってた。
誰が相手でも、したくないことをさせられそうになったときは、
はっきり「嫌だ」って言わなきゃいけないって。

「ぼ、ぼ…ぼく……ぼくは…、何でもお姉ちゃんの言いなりに
 なったりしないからねっ」

それだけ言うのが精いっぱいだった。後は横にいるお姉ちゃんと
目を合わせないように、じっと前を向いているしかない。
お姉ちゃんの目を見たら、これ以上は逆らえないもの。
ずっと心臓がドキドキしっぱなしだ。

「いい根性してるじゃない」
「い…嫌なものは……、嫌だもん。
 先生だって……言ってたじゃないかぁ」
「へえ…。じゃあ、どうしてもやらないって言うのね」
「そうだよ。た、叩かれてもぼく、やらないからねっ…!」

わぁ……もうダメだ…。
こんなこと言っちゃったら半殺しの目にあわされる。
や、やっぱり謝ろうかな………。
すごく嫌だけど、マスターベーションをするのと痛い思いを
するのとじゃ、痛い方がやっぱり…やだよぉ…。

「じゃあやらなくてもいいわよ」

えっ………?
今、お姉ちゃん…。

「その代わり、あたしがするから」
「え!?」

言ったとたん、お姉ちゃんはぼくのちんちんをぎゅっとつかんだ。

「や、やめてよっ。何すんだよ!」
「あたしが代わりにしごくの」

そう言って、前にぼくがした時みたいに、お姉ちゃんは
ちんちんをにぎりしめる。

「嫌だよっ、エッチっ!」

逃げようとしたけれど、もう片方の手で耳をつねられて
しまった。

「いたたたたっ!!」
「じっとしてなさい。
 ちょっとでも動いたらお風呂に顔をつけるわよ」

ぼくがひるんだスキをついて、耳から手を離して髪の毛を
つかみ直す。それをぐいっと引っ張ってぼくの顔を、
お湯のあぶくがはねてかかるところまで近づけた。
もうぼくは逃げようとしたりできなかった。

4年生の時に、お姉ちゃんがふざけて家のお風呂でぼくの
頭をお湯に沈めたことがあったんだ。
お姉ちゃんは冗談のつもりだったんだけど、
ぼくはあのおぼれかけた時、本当に死ぬかと思った。
その時の怖さを一気に思い出してしまったんだ。
お姉ちゃんは、ぼくが逆らう気を無くしたことがわかると、
ごしごしとちんちんをこすり始めた。


**未甘**

倫悟のちんちんを触るのは別に初めてじゃなかった。
なのになんだか今はすごくドキドキする。
さいしょはキノコみたいに、ぶにょぶにょで柔らかかったくせに
ちょっとこすっただけでウソみたいに固くて太くなった。
倫悟の髪の毛をつかんでいた手を離してやったけど、
もう逃げようとしたりはしなかった。
さっきのおどしがきいたのかしら?
でも、それとはまた違う様子にも見える。

「な、なに…あんた。
 まさか感じてるわけ……?」
「や……やめ…て………。
 ほんと…お願いだから………。
 早くやめてくれないと……で、出ちゃうよ……!」

もう泣きそうな顔をしながら、ハッハッと苦しそうな
声を出している。

どうしよう…。
ちょっとやりすぎかな?
もっと、こう……半分嫌がって、半分は嬉しがると思ってたのに、
冗談抜きで嫌がってる。本気で嫌がられたら面白くないじゃない。

そう言えば――
…よく考えたら、この子が射精して精子があたしの体の中に
入ったら、あたし妊娠しちゃうじゃない!!
冗談じゃないわっ。
こすっていた手を急いで離そうとした時だった。

「あ…っ………!」

倫悟が薄く目を閉じて、体を震わせながら変な声を上げた。

ビクン!

あたしの手の中で、大きくなった倫悟のちんちんが
激しく揺れた。
一瞬、何が起こったのかわからなくなって、思わず手を離すのが
遅れてしまった。
それが失敗だった。
あたしの手に変な感じのするものがひっついてくる。

「やっ、やだあーっ!」

立ち上がって、お湯から上げた手を見てみたら、ぬるぬるする
工作の時間に使うのりみたいな何かがくっついている。
これ、倫悟の精子じゃないっ!

「いやっ、汚い!!」

あわててタイルの壁になすりつけた後、洗い場へ飛んでいって
蛇口を思いっ切りひねって水を全開にした。
滝みたいにジャージャー流れる水で、あたしは必死に
洗い流した。

うそでしょ、うそでしょ、うそでしょっ…?
あ、あたし……妊娠しちゃったの……?


家に帰ってベッドに入っても、あたしは全然寝られなかった。
どうしよう……。
どうしよう……。
赤ちゃんができたりしたらあたし…。
おかーさんやおとーさんに叱られて、先生にも叱られる。
それにあたし、倫悟と結婚しなくちゃいけないの?
学校に赤ちゃんを連れってってもいいのかな?
もしかしたら学校をやめさせられるかも知れない。
子供のくせに赤ちゃん生んだら、警察に捕まるかも知れない。
どうしよう、どうしよう。
恐い………、恐い………。

いつの間にか涙が出てきてた。
泣かないように頑張っても、全然涙は止まらなかった。

神様、ごめんなさい。もう二度とこんなことしません。
絶対にしないって約束します。
だから、赤ちゃんができないようにして下さい。
お願いします、神様。


次の日、あたしは給食の後の休み時間に保健室の前に来ていた。
中に入ろうかどうか迷った。
昨日、思い切って保健の植野先生に相談しようって決めたんだ。
植野先生、若くて美人で優しいから人気がある先生なの。
保健の先生だから色々知ってるだろうし。
だけど、せっかく相談しに来たのに、保健室へ遊びに来て
いる他の子の話し声が中から聞こえる。
赤ちゃんができたことを植野先生以外の子に聞かれたくない。
どうしようかとずっと迷っていたら、あっと言う間に休み時間が
終わっちゃって予鈴が鳴った。

ガラガラガラ。

保健室のドアが開いた。
あたしはビクッとなってドアから少し離れた。

「はいはい、もうチャイムは鳴ったんだから戻りなさい」
「今のまだ予鈴でしょー?」
「もうちょっといたっていいじゃん」
「だーめ。そんなこと言ってるから授業に遅れるのよ。
 はい、みんな戻る」
「はぁい」
「また放課後遊びに来るねっ」

みんなが散り散りに教室に戻って行く。
今がチャンスよ。
でも、心の中ではそう思っていても、声がなかなかでなかった。
やっぱり、言うのやめとこうかな。植野先生、言いふらすかも
知れないし……。

「未甘さん、何をしてるの?
 もうとっくに予鈴は鳴ったわよ」

あたしに気づいた先生は、向こうから声をかけてきた。
どうしよう。でも、言うしか……。

「あの…先生……」
「なぁに? 何か用があって来たの」
「うん……」

5ページ

**倫悟**

ぼくは昨日も今日も、お姉ちゃんと口をきいていなかった。
頭の中では、昨日からずっと同じ声がしている。
お姉ちゃんの「いやっ、汚い!!」って言葉。
ぼくは昨日ずっと泣きっぱなしだった。
女湯でマスターベーションなんかしてしまったことも
いやだったけれど、それよりも、もっといやだったのが
お姉ちゃんのあの言葉。

なんだよ、ひどいよ、あんまりだよ。
「汚い」だなんて…。自分でやったくせに……。
あまり何回も同じことを考えていると、鼻がつぅんとしてきて
涙がじわっとなるから、他のことを考えるようにしてる。
今日も図書館にいるけれど、開いている本はシオリを
はさんであるページから全然進んでいない。

「り・ん・ご・君っ」

後ろから誰かが声をかけてきた。
誰だろう、と振り向くとそこには…。

「さくらちゃんっ」
「ねえねえ、何読んでるの?」

そう言ってさくらちゃんは本をのぞきこんでくる。
昨日、お風呂屋さんでかいだのと同じ匂いのシャンプーが、
さらさらの髪からやってくる。
きっと今、ぼくのほっぺた赤くなってる…。
さくらちゃんに笑われないかな。

「え、えとね、『無人島に生きる16人』って本だよ。
 ずっと昔の話で、日本の船が太平洋で嵐にあって遭難するんだ。
 船は粉みじんに壊れちゃって、ほんの少し残った食料や
 道具だけで、すっごく小さな島にたどりつくんだ。
 そこで船員の16人は助けが来るまでいろんな工夫をして
 暮らすんだ。これ、本当にあった話なんだよ」
「ふぅん…。
 倫悟君ってそういうの好きなんだ」
「へ…変かな…?」
「ううん。意外って思っただけ。
 倫悟君ってもっと女の子っぽい本が好きなのかと
 思ってたから。だって…」
「だって?」

ぼくはわけもなく、急に胸がドキドキしはじめた。
さくらちゃんが隣にいるからってだけじゃないような気がする。
何かすごくいやな予感がするよ。

「だって…」

さくらちゃんは両手で輪っかを作って、手を丸めてぼくの耳に
当てた。そしてそっと内緒話をするようにささやいた。

「倫悟君、女の子のふりして女湯に入ったりするんだもん」

!!

ぼく、初めて心臓が止まりそうになる、って気持ちを味わった。

ドクドクドクドクドクドクドク!

このままだとどうかしちゃうんじゃないかっていうぐらい、
心臓はデタラメに速くなる。

「あ………ぅ………」

もうダメだ。
本当の本当にダメだ。
警察に連れて行かれて牢屋に入れられる。
もしかしたら死刑になるかもしれない……!!
お姉ちゃんに叩かれても「いやだ」って言って
女湯なんかに入らなきゃよかった!
ぼくはぎゅっと目をつぶって、同じくらい強く手をぎゅっと
にぎりしめた。

「大丈夫、安心して。
 私、誰にも言ったりしないから」

ぼくはつぶっていた目をパッと開いた。

「本当? 本当に?」
「うん。
 だって倫悟君、お姉ちゃんに無理やり入らされたんでしょ?」
「えっ…。どうしてそれ知ってるの?」
「じゃなきゃ倫悟君が女湯なんかに入ったりするわけないもん。
 倫悟君、いっつもお姉ちゃんにひどいことされてるじゃない」

良かったぁ…。
嫌われるどころか、さくらちゃん、ぼくのこと
よくわかってくれてた。
ほっとしたら急に大胆になってきた。

「そうなんだ。お姉ちゃんってばひどいんだよ。
 ぼくに無茶なことばっかり言って、できなかったら
 叩いたり蹴ったりするんだ」
「ひっどーい。そんなのひどいわよ」
「でしょ、そう思うよね」
「ね、ところで倫悟君」
「なに?」
「昨日、私の裸見たでしょ」
「っ………!!」

さくらちゃんは怒ってるふうじゃなかったけれど、
ぼくはすごく恐くなった。
そう…確かに見ちゃった。でもちらっとだけしか…。

「男の子に裸を見られちゃったら私、もうお嫁に行けないなぁ」
「あの、その、ぼく…」
「倫悟君に責任取ってもらおうかなぁ」
「セ、セキニン??」
「そ。
 倫悟君のお嫁さんにしてもらおっと…」
「そんなの、あの……、困るよ。そんなの困るよ……」

ぼくは真っ赤な顔から真っ青になっていた。
結婚だなんて、そんなことしたらお父さんやお母さんに
怒られちゃうよ。

「ふっふふふ。
 う・そ」
「えっ……………?」
「もう、やだァ。倫悟君ったら本気にするんだからー、もぉ」
「な、なんだ、うそだったの。
 おどかさないでよぉ、さくらちゃんのイジワルっ」
「ごめーん」

さくらちゃんは両手を合わせて、ぺろっとしたを出した。
なんか、一気にさくらちゃんと仲良しになれちゃった!
ぼくね、そのまま昼休みの間中、さくらちゃんと話をして、
今日の放課後に遊ぶ約束までしたんだ。


**植野**

とりあえず、私は未甘さんを保健室に入れることにした。
いつも元気だけが取り柄のような子が、今日はいつになく
静かだった。何かを思い詰めているように見える。
私はドアを閉めると、椅子を勧めて、自分も職員用の肘掛け椅子に
腰を下ろした。

「どうしたの。今日は元気がないのね」

未甘さんは一見、保健室とは無縁に見える生徒だった。
保健室へ遊びに来る子はだいたいおとなしい感じの生徒が多く、
外よりは室内で遊ぶのが好きな子が大半を占めていた。
未甘さんが保健室へ遊びに来ることはほとんどなく、
ここへ来るときは、大抵遊んでいて怪我をしたか、
あるいは怪我をさせた時ぐらいだった。
とても活発で目立つ子だったから私もすぐに名前を覚えた。

「何か悩み事でもあるの?」
「………」
「もし、そうなのなら話してみて」
「………」

普段はしょっちゅう男の子達とケンカをして、その騒ぎ声が
保健室まで聞こえてくることもある子とは思えないほど、
今日の未甘さんは妙にしおらしかった。
「デビル」だとか「帝王」だとかいった、女の子らしくない
あだ名をつけられている子とは思えないほど、貝のように口を
閉ざしている。
さっきから未甘さんは黙ったまま、膝の上に置いている手を
見つめているばかりだった。

キーン、コーン、カーン、コーン…

本鈴が鳴り始めた。
未甘さんは立ち上がろうとした。それを私は彼女の肩に軽く手を
当てて座るように指示する。

「え……、でも…」
「いいの。5時間目は授業に出なくてもいいわ。
 私から担任の先生に連絡するから」

私はそう言って備え付けのインターホンを取って、内線を職員室に
つないだ。

「ええ、そう言うわけで5時間目は保健室で授業を受けるという
 形で通しておいて下さい。
 …はい………はい…、ええ、わかりました。
 それではよろしくお願いします」

私が受話器を置くと未甘さんは不安そうに言った。

「先生、あたし授業に出なくていいの?」
「大丈夫。欠席になったりしないから、心配しなくていいのよ」
「でも、みんなが変に思う……」
「担任の先生が、『未甘さんは具合が悪くなったから保健室で
 休んでいる』って、みんなに伝えてくれているから、
 そんなこと気にしないの」
「………」
「さっ、聞かせて。
 何か言いたいことがあって来たんでしょう?」

それでも未甘さんはまだもじもじとしている。

「誰にも………言わない?」
「もちろんよ」
「他の子にも、他の先生にも?」
「ええ、決して言ったりしないわ。秘密は絶対に守るから。
 先生、口はとっても固いのよ」


ようやく未甘さんは重い口を開いてくれた。
話の全部を聞いたとき、さすがに私もショックは
隠し切れなかった。
弟の倫悟君にいじわるするために彼を女湯に入れたこと。
その中で、湯船で未甘さんが倫悟君の性器を勃起させて
手淫をしたこと。
かなりおてんばな子だとは思っていたけれど、
まさかそんなことをするなんて……。
初めは嘘か冗談とばかり思ったけれど、落ち込みようからして
本当に悩んでいる様子。

「じゃあ、お風呂の中で倫悟君のおちんちんをにぎって
 射精させただけなのね?」

私はなるべく優しく話しかけるように努めた。
けれど未甘さんは始終、いたずらが見つかった子のように
口数は少な目で、小さくうなずいてばかりだった。

「大丈夫よ、安心して。男の子の精子ってとっても熱に
 弱いの。だからお湯の中に出てもほとんどがあっと言う間に
 死んじゃうし、未甘さんもすぐにお風呂から出たんでしょ?
 なら心配いらないわ」
「本当? 本当に本当なの?」
「先生が嘘を言うように見える?」

未甘さんはぶるぶると首を横に振った。

「良かったぁ…。
 私、すごく不安だったの。赤ちゃんができたらどうしようって。
 倫悟と結婚しなきゃいけないのかなって」
「でもね…」
「えっ」

ほっとしたのも束の間、未甘さんはまた不安そうな顔になる。

「ううん、未甘さんが妊娠したりするようなことはないわ。
 だけどね、未甘さんがしたことはあまり褒められるような
 ことじゃないわよね? それはわかるでしょ?」

口をつぐんで、またうつむきかげんになり始めた。

「どうしてそんなことしたのかしら?
 男の子の体にちょっと興味があったからなのかな?」

未甘さんは、まただんまりになってしまった。
私は笑顔と明るい声を保ったまま続けた。

「先生、怒ってなんかないのよ。
 ただ、未甘さんがどうしてそんなことしちゃったのかなぁ、
 って思っただけ。
 ……前に倫悟君にひどいことされた時の仕返しかな?」

この問いには大きく横にかぶりを振って答えた。

「私………」
「ん、なあに?」
「私、なんか……すごく…、倫悟が憎たらしくて。
 それで……」
「どうして? いつもすごく仲がいいじゃない」
「あたしと倫悟が?」

未甘さんは意外そうに顔を上げた。

「ええ。
 毎日一緒に登校や下校をしてるし、倫悟君がいじめられてたら
 未甘さんはいつも助けてあげてるじゃない」
「…………」
「先生、兄弟がいないからうらやましいなぁ、って思ってるのよ」
「…………」

何も答えなかったけれど、未甘さんは決まり悪そうに、
はにかんでいる。

「先生………」
「うん?」
「倫悟、怒ってるかな…?」
「そうねえ……。
 未甘さんはどう思う?」
「きっとすごく怒ってるに決まってる。
 だってあたし達、昨日から全然話をしてないもん」
「そう思うんだったら、ちゃんとごめんなさいって
 言った方がいいんじゃないかな?」
「うん………」
「本当に心から謝れば許してくれるわよ。
 もう二度としないって」
「しないわ。あんなに恐い思いしたの、生まれて初めてだもん」
「ふふふ…」

未甘さんは今回のいたずら(にしてはちょっと度が過ぎて
いたけれど)に心底懲りた様子だった。

「さてっと。
 5時間目が終わるまでここでゆっくりしていきなさい」
「えっ、でもずる休みになっちゃう」
「あら、それなら算数ドリルでもやる?」

いたずらっぽく私が引き出しからドリルを出そうとすると、
未甘さんはオーバーに首を横に振ってみせた。

6ページ

**未甘**

5時間目が終わった後、あたしは教室に戻った。
みんながちらっとこっちを見たり



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