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泥酔

アルコールに非常に弱い彼女

アルコールに非常に弱い彼女

今は俺も彼女も就職して社会人なんですが、彼女は俺とは違い、国立大卒
で企業も有名な会社で働いています。人望も厚く明るい性格なので、友達の
輪も男女ともども広く、何で自分と付き合ったのか疑問に思うほどです。
すごく姉御肌で面倒見の良い彼女なので、頼りない男にどうしても視線が行く
らしく、多分自分も弱弱しいのでその辺で付き合えたのでしょう。

自分の彼女が自分以外の人にさえたHな17発目

してました。自分は知らない所を彼女は沢山知っているので、お洒落な店に
色々と連れてって貰いました。とにかく常に彼女がリードしてくれます。
そんな彼女なので、狙ってる男も多いんだろうなと感じつつも、周りの話では
どうやら自分事を本気で好きでいてくれてる様なので安心はしてました。

ただ、彼女にも一つだけ心配な点がありました。酒です。アルコールに非常に
弱く、少しでも飲むと顔が赤くなり、日本酒や焼酎やワインなのは少しでも
潰れてしまうのです。彼女自身もそれを知っているらしく、どんな状況でも
アルコールが断っていると言ってました。でも自分と二人の時は飲んでくれて
すごく嬉しかったりもしました。
(自分も聞かれましたが)会えない時も電話は毎晩していましたので、
お互いに心配の種にはなりませんでした。
彼女の会社でも歓迎会や送別会や忘年会とイベントはあったようですが、
しっかりとお酒は断って、それに社員の人も理解してくれてる様でした。

俺はと言うと、すっかり彼女にべた惚れで他の女には目がいかない位の
惚れ様です。彼女の交際から約1年たって、社会人の2年目となる
今年の4月に、すっかり影をひそめた「アルコールの悩み」で地獄の
光景を知ってしまいました。
「明日は新入社員歓迎会だから終わったら電話するから、待ってろよ。」
と彼女が言いで電話を切りました。彼女の声はけっこう弾んでいました。
とてつもなく嫌な予感になりました。実は新入社員に自分と同じタイプの
人がいるらしく、「顔は結構カッコいいんだよ。でも何か頼りない感じが
すんだよね?」と話を聞いていたからです。

それでも、その時は深刻には考えませんでした。実際に不安は外れ、
次の日の10時には彼女から電話が掛かって来ました。ビールを中ジョッキ
1杯飲んでしまったと酔っ払った口調でしたが、俺とも結構飲んだりもして
多少は強くなっているので、ビール1杯は特に心配する酔い方はしませんし。
電話の声も明るく少しテンションが高い位でした。

と、あおられて飲んだそうです。「そいつの為に飲んだのか」と嫉妬しましたが
もう終わった後の祭です。その後はその話はせずに、日常会話で電話を切りました。
次の日は4月17日は金曜日なので二人で会社帰りにデートの約束の日です。

ところがこの日が最悪の日になろうとは・・・

勤務しているのですが、2年目でもあり、新しく配属されてきた新人に
雑用的な仕事を教えていたり自分の新しい仕事とかを覚えたりでなにげに
忙しく、その日も残業が濃厚になってしまいました。
彼女に昼休みに彼女にメールで「今日は残業で遅刻なんですが・・・?」
と送信しました。
しばらくすると彼女から
「そうなのか!遅刻はお説教だぞ。だが今日は特別に許すのだ。
なぜなら昨日の歓迎会で消化不良だった新人達から飲みに誘われていたので
今日はそっちへ行って飲んでやる!」ってメールが入った。
衝撃的な内容のメールだったが、続けて「冗談、冗談。お酒は飲まずに
夜に電話するから疲れて寝てたら家まで起こしにいくからな!」
とメールが入った。

新人達・・・今はこいつらを本気で殴りたい気持ちだ。。

携帯を見たが、彼女から6時に「今から行ってくるじょ。」とメールが来ていた
が、その後のメールも着信も無かった。いつもは終わったら最寄の駅から、
電話かメールが来るのにどうしたのかな?とその時は余り心配などはしていなかったが
自宅に着いた夜の0時を回っても彼女からの連絡がないので心配になった。

風呂から出て0時30分になっても連絡がないので、本気で心配になって、
彼女の携帯に電話したが、通じなかった。
彼女の自宅へは何度か行った事があり食事をご馳走になったこともあるので、
自宅に電話してみたら、
「今日は一緒だって言ってたけど違うの?泊まると思うって聞いているのよ」
とお母さんが言ったので、これはまずいと思い、
「あ、いえ、あの少し酔っ払っているので、泊まりを・・・その・・・」
と焦りと緊張で訳の判らない事を喋っていた。
1時を過ぎても連絡が無く、もう仕事の疲れの眠さも吹き飛ばされた。
1時30分過ぎに彼女の携帯にもう一度連絡をすると、プルルルルと繋がった。。
しばらくしてやっと彼女は携帯に出た。
・・・と思ったら第一声に聞こえたのは聞き覚えの無い男の声だった。
「●●さん電話っすよ?」さらに男達の恥知らずな笑い声が聞こえた。

・・・そして彼女の声が聞こえた
「誰から?いないって言いな?!」その声はどっぷりと酔い潰れる寸前に
見える前兆の様な彼女の酔っぱらった声だった。
そして最初とは違うまた別の男のテンションの上がった声で
「いまいないから?きりま?す。」そして周りからは「イッキ、イッキ・・・」と
コールされていた中で電話はその男によって切られてしまた。
ホテルではなく居酒屋にいるという事と、酔っ払って潰れる寸前の彼女の状態。
そして複数の男達と飲んでいると言う現実に目の前が真っ暗になった。
なにより電話からは彼女と男の声しか聞こえていない事がさらに絶望感を増させた。
多分、と言うか間違いなくあの「イッキコール」の中で彼女はアルコールを大量に
飲んでいるのだと思うと、なによりこの先が心配になった。終電の時間は当に過ぎている。

俺は更にもう一度、彼女の携帯に電話をしたが繋がるものの、
結局電話には誰も出なかった。
彼女は酔っ払って終電は無い。多分、相手は彼女の会社の新人達であろう。
でも、会社の先輩にいくらなんでも変な行為はしないだろうし、彼女が
男だらけの飲み会に女性一人で参加するとも思えなかった。
以前に彼女の同期の女性と一度飲みに言った事があり、メアドだけ聞いて
いたので、深夜ではあるが、同期の娘にメールをしてみた。
しばらくしてメールが帰ってきた。
今日は彼女の部の後輩で新入社員の4人(男3人女1人)に誘われて5人で
飲みに言ったとの事だった。
俺はとりあえず彼女の友人から、後輩の女性の携帯電話を聞いた。
相当な深夜で何回掛けても出てくれなかったが、しつこく電話をしていたら、
眠そうな声でその娘が電話に出た。
それで彼女の友達に連絡したら今日、一緒に飲みに行ってたって聞いて」
と聞くと、「行きましたけど、私は先に帰ったので、わからないです。」
俺は頼み込んで彼女が帰るまで、どう言う状況だったのか、誰と飲んでいるのか
話して貰った。彼女に電話した時の周りの男の声は明らかに3人以上いるみただったの
で不安だった。
彼女の話では・・・

結局4人で9時ごろまで、飲んでいたが、俺の彼女はサワーを2杯飲んだ位で
最後はウーロン茶を飲んでいた。
俺の彼女は例の俺似の奴がいたのでご機嫌だったのかどうか知らないが、
自分からサワーを注文して、その俺似の奴にもビールを注文していて
飲ませていたようだ。
9時ごろに俺似でない男がトイレから戻って来た時に、
「ちょっと友達が近くに来ていて、一緒に飲みたいって言ってるんですけど
呼んで来ていいっすか?」と言ってきたらしい。
(俺は激しくコイツが芝居して自分から友達を呼んで俺の彼女を酔わそうと
しむけたと思っている)
場所を変えて2次会にしましょうと言ってきたらしい。

3人で店を出て、2次会の場所へ行くと、男が友達と一緒に待っていた。
なんと、そいつが呼んだ友達は全員男で4人+中にもう1人の5人いたらしい。
そして中に入っていったが、男から「終電は大丈夫?今ならタイミング
いいから帰る?」と聞いてきたので、もう少しいても大丈夫だと思ったが、
10時近いし男だらけだったので、先に帰ることにしたとのこと。

彼女はその後は知らないとのことだった。
聞いて電話を切った。
その後、何度か彼女の携帯に電話したがコールだけで相変わらず電話には
出なかった。さらに電話すると、ついには電源を切ったようだった。
俺は男が電話の電源を切ったのだと確信していたが、どこにいるのかも
わからず悶々とした。
結局、一睡もできないまま、朝になってしまった。
いけなかったので、出勤前に彼女と俺似の奴に電話をしたが、両方とも
連絡は取れなかった。俺は彼女に「これ見たら携帯まですぐに連絡して」と
メールを送って家を出た。

殆ど骨抜きの状態の接客。もはや薬屋店員でありながら人の心配などしている
暇も無く、流れ作業での接客だった。一睡もしてなかったが、眠いとは全然
思わなかった。
俺似の奴には「184」を着けて電話したのだが、彼女が心配なので、
留守電にちょっと話があるのでこれを聞いたら電話して欲しいと入れて
おいた。

残業の中、その日の仕事が終わったのは9時過ぎだった。
彼女からの着信もメールも無く、家に帰ってからも連絡は無かった。
風呂に入ってから携帯を見ると俺似の奴から着信が入っていた。

何かがあったとしても、出来れば彼女の口から聞きたかったから。
彼女の携帯はやはり電源が切られていた。
俺はとうとう俺似の奴に電話してみた。

「●●と付き合ってるんだけど、昨日から連絡が取れないんだけどさ。
今●●近くにいるの?」俺はちょっと焦り気味で相手が年下と言うこともあるし
彼女に酒を飲ませた怒りで強い口調で言い放った。
だった。
「いや・・・すみません。僕は・・・先に帰らされたので・・・わからないんです。
帰ってから家でずっと寝ていたので・・・」
「じゃあ●●は他の奴らと今もいるのか」と更に強く聞いた。
「いや・・・僕はちょっとわからなくて・・・」
正直、隠しているのか本当に知らないのかは、電話の口調からはわからなかったが
彼女が無事に家に帰ったと言う可能性が消え、さらに帰らされたと言った事から
やはり計画的なモノだという事がわかった。
俺はそいつに2次会の店でどう言う流れになったのかを問い詰めて話させた。

全然酔った風には見えなかったらしい。
後輩の女性が帰ってしまった事は知らせなかったらしく、店の外で彼氏と
携帯で話していると嘘ぶいたそうだ。
後輩の男2人+連れてきた友人(男)5人、そして彼女ととてつも無く危険な
組み合わせになってしまった。まんまと罠にはまってしまった感じ。

しまったらしい。そいつの友人達も加勢して「イッキ」をさせたりもして
あおったらしく、かなりフラフラになってきたみたい。俺の彼女はそいつに
「もう飲むの辞めな」と言い、「もうイッキは駄目。飲ませちゃ駄目だからね」
と注意したそうなんだけど、周りの奴らが余りにも盛り上がってしまって、
「じゃあ●●さんが最後に変わりにイッキ飲みして下さいよ。かなり水
入れて割りましたから」と言われ、最初は断ったが、俺似の奴にまたちょっかいを
出し始めたのでしかたなく「わかったから。これ飲んだら終わりだよ」と
OKをしてしまったらしい。
強い酒であった。もちろん彼女は日本酒の強弱も知らないし知識も無い。

周りから起こる「イッキ」の声。彼女の芯の通った性格。
一口飲んでそこで辞める訳もなく、彼女はそれを一気に全部飲んでしまった。
俺の想像では周囲の奴はニヤリと笑っていたに違いないと思う。
彼女は日本酒の強さと、生まれて初めての一気飲みの効果はすぐに出て、
すぐに酔っ払ってしまったようだ。
周囲の奴も日本酒やワインや焼酎をどんどん追加して、俺の彼女が頼んでも
ウーロン茶は決して運ばれて来なかった様だ。
「もうすぐ来ますから。もうすぐです。頼みましたから」とか言いながら
とぼけていたらしく、酔っ払っている彼女は判断能力も欠けていたいたみたいで
その言葉を信じてしまっていたらしい。
しましょう」と渡されたコップを「イッキ開始」の合図と一緒に全部飲んで
しまったらしい。
水ではない事はわかったらしいのだが「これ何だ?何飲ませた?」と
彼女のテンションは上がって来てしまっていた。
飲んだのは、当然ながら・・・日本酒だった。
その後はどんどん注がれていく日本酒や焼酎やワインを他の奴らと一緒に
一気飲みを続けていたようだ。そして、そこに掛かってきた俺からの電話。
彼女は「いないよ?」ともう自分を完全に失っていた俺が最も恐れていた
状態だったみたいだ。
一気飲みを続けたらしい。俺似の奴はすっかり居場所を無くし(利用価値がなくなった)
「帰ってもいいぞ」と言われたが俺の彼女が心配で残っていてくれたらしい。

調子に乗ってきた奴らは「一気で勝ったら太腿触らせてください」とか
「膝枕してもらってもいいですか」等と彼女の体に触れだしたらしい。
ただ、酔った彼女も嫌がってはいなかったようだ。
彼女はゲームに積極的に参加し、罰ゲームも受け入れていた。
罰ゲームの光景に俺似の奴はたまらずに「もう辞めよう」と言葉をかけたが、
「終電がもうないんだよ」の周囲の言葉と俺の彼女の「そうだそうだ?」の
言葉で一旦席を外してしまった。
10分位トイレで悩んでから席に戻ると、奴らの一人が俺の彼女と長いキスを
している最中だったらしい。男が背中に手を回すと彼女も手を回して、
1分間はキスをしていたようだ。ディープキスをしていたのだろう。
彼女が負けるとわかって行われる。
おしりを触る・・・キス・・・胸を触る・・・キスと次々と罰ゲームは行われ、
一気飲みを続けた彼女は意識が無くなってベロンベロンになったようだ。

そろそろ出るか・・・男がそう言うと俺似に向かって「お前はタクシーで帰れるな」
と言った。そいつは「でも・・●●さんは」と言うと「大丈夫、車で来てる奴が
いるから免許の住所見て送ってくよ」と言ったらしい。
危ないと思いつつも、恐怖に怯えた俺似の奴はタクシーで帰ったらしい。
「この事は誰にも言うな」とタクシー代1万円貰ったと言っていた。
その後の彼女と他の男達は2台の車に乗って行ってしまったらしい。
店を出た彼女の様子は殆ど寝たようにかすかな意識がある程度で、
他の男が「ちょうどいい酔いっぷりだな」と言って笑っていたみたいだ。

【第二部】
俺似の奴はそのまま怖くなって家に帰ったとのことだった。
結局、その日は彼女の携帯からは連絡が入らず、俺は眠れぬ夜を怒りと
共に過ごした。
次の日の朝、俺はもう一度彼女の家に電話を掛けた。
今度は日曜日の為、電話にお父さんだった。俺は冷静にもう家に帰ったか
訪ねると、今は部屋で寝ているとのことだった。

・・・彼女は帰っている。まず、彼女が無事に家に帰っていることに少し安心した。

自分の彼女が自分以外の人にさえたHな17発目

聞いた話では、彼女は歩いて朝の7時ごろに帰ってきたらしい。
そのまま自分の部屋に入り寝ているようだ。

朝の7時・・・俺似の奴が店を出たのは深夜3時過ぎと言っていたから、奴らの車に
乗ってから約3時間の空白の時間があることになる。
彼女がどうやって家にまで帰ってきたのか。そして、空白の時間に奴らに何を
されたのか・・・俺は考えるだけでも恐ろしくなってきた。
これ以上、事実を突き止める事が俺と彼女にとって良い事になるとは思えなかった。
でも俺は真実が知りたかった。とにかく俺は彼女が起きるのをひたすら待った。
そうすれば携帯をチェックして、俺からのメールを見て連絡をくれるがずだ。
そう信じていた。
彼女の家に再度電話を掛けると、起きて出掛けてしまったと言う。
あまり詳しくは聞けないので、彼女の携帯に電話をしても繋がらない・・・

結局、その日に彼女からの連絡はなかった。俺は月曜日の朝、彼女が利用する
駅で彼女が出勤してくるのをずっと待った。
朝の7時30分・・・いつも通りの仕事着で彼女が歩いてきた。
俺が立ち止まっていると彼女は黙ってそのまま駅の中へ入って行った。

俺は彼女を追い、「今日終わったら話があるから連絡絶対ちょうだい」と
行って彼女を見送った。彼女は俺の言葉を聞いたはずだが、何も答えずに
駅の中に消えていった。

夕方、俺は彼女の勤務先の近くのファーストフードで時間を潰していた。
心の中では連絡はくれないんじゃないかと不安だったが、とにかく連絡を
待った。何が起こったのか?そして彼女の「ごめんね・・・」の意味は何なのか?
とにかく今日は絶対に彼女と話をすると俺は固く決意していた。
「今日は会社の人と約束があるから、ごめん」と言う内容だった。
俺はすぐに彼女の同期の娘に電話をした。勤務中だったので、詳しくは
話してくれなかったが、先日の後輩と2人で会社を出て行ったと
伝えられた。

俺は意味がわからなくなっていた。何故、彼女はそんな奴と一緒に帰ったのか?
まさか本当にそいつを好きになったのか?俺は捨てられるのか?
とにかく俺の心境は彼女を失いたくないという事だった。
この駅しかない。俺は終電がなくなっても彼女を待とうと固く誓った。

夜の11時を過ぎると肌寒かった。そしてJRの終電が近づくと共に俺の心に
彼女は奴の家に泊まるのではと不安になった。
そして終電の電車が通過して行った・・・彼女は現れなかった。
俺は愕然とした。一つのものを失った様な感覚だ。
タクシーの待ちに終電を逃したサラリーマンが列を作り出した。
俺はしかたなく、その列の最後尾に並び、誰も出てくるはずもない駅を
眺めた。それからしばらくして次の次の順番になったとき。俺の視界に
彼女の姿が写った。
朝の通勤着ではなかった。肌にへばりついたような黒のワンピース・・・
そして太腿の大胆に露出したミニスカート・・・真っ赤な口紅を塗っている。
そして俺が見たこともない網タイツ姿に俺は自分の目を疑った。

そして近くに止めてある車から男が出て来た助手席から出てくる所を見ると
最低でも1人は誰かがいるようだ。
男は彼女にバックを渡すと車に乗り込んで去っていった。

彼女はそのバックを持ち、車が去るのを確認すると、そのまま駅隣の公衆トイレに
入って行った。そして数分後に出て来た彼女は普段の仕事着になっていた。
俺は全身が金縛りにあったかの様に動けなかった。気が付くと俺はタクシー待ちの
列から離れ彼女が歩いていった方向へと走っていた。
全速力で走ってもまるで汗が出る気がしなかった。
門を曲がった所で俺は彼女の姿を確認した。
「おい!」
俺は迷うことなく彼女を呼び止めていた。
俺は何を聞いていいかわからなかったが、彼女は自分から事の流れを
話してくれた。彼女自身、覚えていない部分もあると言っていた。

2次会の場所から男の車に乗せられた彼女は、とにかく酔っていて誰と
どこにいるのかが、わからなかったらしい。
気が付くと車が奴らの内の誰かの家の駐車場に止められ、彼女はフラフラ
しながら男の言われる部屋に入ったそうだ。
そこに布団が引かれていて、彼女はそこに横たわるとすぐに又眠りに入った
らしい。
違う服を着させられていたらしい。2人の男は後輩でもなく、後輩の男が
連れてきた男だった。奴らは彼女に寝ている間に楽しませてもらったと言い。
その時の様子の写真も撮影したなどと言い、口止めをしたと言う。
彼女は怖くなり家で泣き続けたが、意を決した彼女は後輩の男の家に行き、
写真を返してくれと頼みにいったようだ。警察の事を口に出すと、そいつらは
本当は何もしていないと、居酒屋で撮影したキスシーンなどの写真を彼女に渡した。
全裸を見られた可能性も有り、彼女は不安であったが酒に酔ってしまった自分の
不甲斐なさを感じ、強くは相手を攻められなかった。
まではされていない。俺は心が少し安心した。
が、話はこれで終わらなかった。そうだ。彼女の今日の服装だ。
何故ああいった露出の強い服装なのか?彼女が自分から着たとは考えづらい。

彼女は意を決して話してくれた。
入ったと伝えられた。やはり警察が怖いらしい。
俺は当たり前だ・・・そう思った。彼女自信も退職を考えたが、一応は解決した為に
会社に出社した。ところが、就業時間間際に後輩が出社してきたらしい。
そして俺の彼女は、ある奴から全裸の写真を見せられ、そいつの指示で、
後輩と2人で指示された店に向かった。
何杯もイッキ飲みをした。酒に弱い彼女は当然、酔ってしまう。
そしてその後はタクシーでそいつの家に向かったらしい。
彼女は酒に酔い、意識がフラフラだったらしい。
家の近くで後輩の奴は下ろせれてサイフを取られて無一文で自宅から離れた
場所に投げ出されたらしい。
そいつと俺の彼女は二人で、そいつの家に入った。
さすがに全裸写真を実際に見せられては彼女も女の弱さを出してしまった。
そいつの指示には怖くてどうしても逆らえなかったらしい。

全裸になった彼女にそいつは薬を入れた水を飲めと渡さした。
酔っている彼女はそれを言われるままに飲んだ。その薬は媚薬だった。
その姿を見てそいつは不気味な笑いを上げたらしい。

全裸姿の彼女の前では、そいつ・・・俺似の後輩が不気味に笑っていたらしい・・・。
俺の彼女はその不気味な笑いを見て自分が取った行動を後悔した。
だが現実に戻れない環境にいるのはわかっていた。
俺似の奴の部屋で自分は全裸姿になっている。
左手で乳房を隠している、そして右手で隠した彼女の恥部からは、彼女の
小さな手では隠しきれない絹の様な恥毛がわずかに見えていた。
彼女が脱いだ服は俺似の奴によって回収されてしまった。
酔っていた彼女はアルコールなのか不気味さからなのか、少しでも気を抜くと
意識が無くなってしまうのではと思っていた。
黒い恥毛が
後ろを向いた。だが、今度は彼女の小さいながらも引き締まった桃尻を
俺似の奴に見せてしまうことになった。
「正面を向いて、手を横にしろ・・・」
俺似の奴は今まで彼女が見たことも無い強い口調で言った。
その目は獲物を狙った豹の様な鋭い目であった。会社にいるときとはまるで
別人であった。
彼女からしてみれば、これ以上、この獣の様な変態の言うがままにされるのは
我慢出来なかった。
「服と写真を返して。そうすれば誰にも言わないから!」
彼女は再び手で肌身を隠しつつも俺似の奴に要求した。
彼女の頭の中では、俺似の奴も他の奴と同様、警察に臆病になって全てを
返してくれるだろうと信じていた。
彼女は一瞬ではあるが気を抜いた。これが最大の彼女の失敗であった。
奴が出したのは携帯電話だった。しかも奴のでは無い・・・彼女の携帯であった。
さっき飲まされた時に取られた様だ。
奴は黙って何も言わずに不気味な笑みを見せながら、携帯のボタンを押していた。
どこにかけているのか?彼女は不安が再び襲って来た。
携帯を渡された、画面を見ると「110」と表示されていた!
電話口からは「もしもし」と聞こえた・・・
・・・・・・・・・彼女は一瞬意識を失うかと思ったが、「切」ボタンを押して、
その場に座り込んだ・・・倒れたと言った方がいいのかもしれない。

・・・奴は確信したに違いない・・・・獲物は掛かった・・・この女に勝った・・・と。

カナ

今年の夏なんだが、高校の時の男女友達9人で和歌山は白浜の花火大会見に行くことになって。
先に7人は前乗り宿泊で花火大会当日に備えてた。
俺はサービス業で仕事があったから当日の昼間から花火大会に間に合うように車で向かう予定で友達の女(カナって呼んでる)も同じく仕事だと聞いてて車に乗せて俺とカナだけ遅れて行くことにした。
まあ車だし、当然俺は運転だからコーヒー飲みながらって感じだったんだが、カナは酒呑みでめちゃくちゃワイン好きな女なんだが車で早速1人酒盛り始めやがった。

こいつ相変わらず飲むな…なんて思ってたがこっちは白浜まで大阪から花火目当てで向かうと高速使っても結構混んでて時間がかかるので、当然車での酒盛りは長くなって、しかも車内飲みだけにワインではなくてビールとチューハイみたいなのをたぶん7、8本開けてたと思う。
気が付いたら横でカナはグースカ寝出したんだが俺の車って軽自動車のベンチシートで、助手席まで近くてがっつりもたれ寝してきた。

もたれ寝しやがって…と思いチラ見したら胸元谷間強調されててそんなにデカい乳じゃないように思ってた乳がやたらとデカく感じた。

で、乳強調されてんぞっ!って、、、おい、こいつもたれ寝って、、、
ん?シートベルト外してるじゃねーか…

そう、いくら軽自動車でベンチシートでも助手席からもたれ寝はかなり距離があるもの…気付けばカナは俺の膝枕で寝出し始めた…

まあ高校の時から9人男女間でお互いが恋愛する事も無くて今(あ、俺24ね。)に至ってたからなんか普通にベタベタ出来るんだがこの時だけはさっきの乳強調あたりから俺もなんか変な感じだった。
でももっと変なのは酔ったこの女だったw

酔うてるからなのかなんなのかおもむろに俺の腰に手をまわしてきた。

まぁいいか…

少しするとTシャツの中に手を入れてきて背中サワサワ、わき腹サワサワしてきやがった。
俺「オイ!くすぐったいって!起きてんだろ?シートベルトしろよ!事故るし!」
カナ「起きてるのバレてた?て、膝枕って気持ちいいよねー!こうやって体温感じるし、運転中だから無抵抗のA(俺)いじめれるしw」
俺「アホか!事故っても知らんぞw」
なんてやってたら、カナがおもむろに俺のTシャツをめくって腹にキスしてきた。

俺「おまえホンマに知らんぞ!くすぐられて事故しても責任とられへんからな!」
カナ「はい、ごめんなさい…調子乗り過ぎました…」

このカナって女は調子乗りなんだが実は気が小さいのか急にシュンってなって可愛くなる時がある。
まさに今そんな感じ。
俺も冗談に対してちょっと強く言い過ぎたかな?なんて思って膝枕の上のカナの頭をナデナデしてみた…
そしたらなんか良い匂いするし、なんかわからんけど俺の方がペット可愛がるみたいな変な気持ちになってきて、渋滞中の暇つぶしにちょっと髪の毛手櫛でサワサワ、ナデナデしてやってた。
そしたらカナがなんだかわからんがとっても可愛くなってきて頭ではなく、肩から二の腕あたりもナデナデしてしまってた。

今度はなんだか俺の方がスイッチ入ってしまった感じで、今まで高校から一度も無かったんだがエロ心が芽生えてきて耳たぶとか耳の周りとかサワサワしてしまった…
そしたら、カナが小さく「はぁ…」みたいな声を出してきた。
おい…俺、今まで感じた事ない気分になってるしカナちょっと感じてる感じか?しかも運転中!とか色んな事考えてたけど俺の方が興奮して心臓バクバクしてきて気付いたらカナのばっくり開いた胸元から手を入れて乳首サワサワ、コリコリしてた。
カナも当然のように受けいれてるし、乳首触るのと連動して俺の腰にまわしてる手で背中、わき腹あたりに軽く爪立ててきたりしはじめた。
カナ「気持ちいぃ…」「ぁ…」
小さい喘ぎ声可愛いし、今までこんなカナ見たこともないし、俺は運転も必死やしかなりヤバい感じだった…その時既に短パン内部でフル勃起の俺のチンポにカナが気付いた。

カナ「ほんま気持ちいぃ…めっちゃエッチな気分。Aの触っていい?」
なんて上目遣いで言ってきた。
俺「…」ヘタレすぎて無言しか返せず…
でもカナは持ち前の調子乗りの性格と恐らくお酒のパワーもあってかまだ夕方でも明るい車内で短パンの裾の部分から強引に手をいれてパンツのスキマから俺のチンポを触ってきた。

カナ「汗かいてる?w」
俺また無言…
カナ「ズボン脱がそw」

ボタンとチャックを下ろしてしっかりと俺のチンポを丸出しにしやがった。
そこからはまずはサオをチロチロ、キンタマもペロペロ、口にもふくむし、なんだかアイス食べるかのようにペロペロと丁寧に舐めはじめた。

おい、俺運転中なんだが…

カナ「やっぱりAのチンチンって感じwおいしいw」
俺、やっと返答「なんだそれw」
カナ「だって気心知れてるからなんかそんな感じ。大事なオチンチンって感じw」
俺あかん惚れてまうやろ…

最中色々話かけてきたが俺の記憶にはチンポ舐められながら運転中。事故らんように!だけでした。

途中ジュポジュポピストン運動もされたけど口の中に一回イって、カナはゴックンしてまた小さくなった俺のチンポをチュパチュパして適度の大きさに復活した俺のチンポを観察したり舐めまわしたりと大変でした。

最終カナのフェラ攻撃は約1時間にもおよびました。

最後あと10分ぐらいて現地着くぞって俺が言ったらやっとやめて、口紅塗り直しだした。
そうしてるカナを見てヤバい、落ちた…と思った。
現地到着して駐車場でおもいっきり抱きしめてキスまでしてしまいそこでやろうとしたがさすがにマズいかな?と思い帰りは別々にした。

今では良い今年の思い出。

堕ちていくのは運命だったのか

私が広子と初めて出会ったのは、今から4年程前の夏で、しばらく行ってなかった歯医者を治療に行った時、受付嬢の広子に一目惚れしてしまったのが最初だった。
何回目だったか、最後の治療が終わって会計をしている時、勇気を出して誘ってみたら奇跡的にOK返事。
自分も男として風貌にはソコソコ自信があったので、受付での彼女の好意的な対応を感じていて、最後の治療の会計時に誘ってみようと計画していた。

最初のデートはシンプルながらお金もかけて、お台場の映画からホテルの懐石料理で食事。食後にホテルの部屋にとは上手くいかなかったが、当日は受付の仕事をしている時とまた別な、お喋りで気が強い一面も見せてくれて、明るい素直な女性で益々好きになっていった。

何よりビックリしたのは受付で座っていた時に想像していた身長をはるかにしのぐ長身で、ヒールを履くと176cmの私と目線が同じで、聞いてみると171センチ。ワンピースだったのだが、初日から抜群のスタイルを見せ付けられ、もはや私は映画に集中できずに、隣に座る広子の事を終始意識。そう彼女が映画館の狭い席で、長い脚を持て余している仕草にも釘付けにされていた。

見れば見るほど顔も綺麗で、彼女の事を少し釣り合いがとれないと思い初めた。何で私の誘いをOKしたのか聞いたところ、広子は福山雅治の大ファンで、少しだけ私が似ていたので受付で話しているうちに好感をもっていってくれたらしい。

会って三回目で広子を抱いた後は、たががはずれたように肉体関係に嵌っていった。水泳が得意と言うだけあって、スレンダーで締まったボディになんと言っても脚が長く美しく、細く見えるのに発達した太腿は、本気でお金持ちだったら保険をかけたくなるほどの素晴らしさ。私は彼女の体に夢中になっていった。

夏休みは奮発してハワイを計画した。お互いゴルフという共通点の趣味があったので、出発一ヶ月前から猛練習し、飛行機の座席もビジネスクラスを予約し最高の旅行になる・・はずだった。あの二人に出会うまでは。

待ち合わせは東京駅のホームグリーン車の乗り口前に決めた。私は早めの出発10分前に到着し、ホームのコンビニで物色していたのだが、なんか買い物していると気持ちがワクワクしてきて最高の気分になっていた。
ビールなどを買って店を出ると、グリーン車停車に髪が長く、長身のいい女がこちらを背に立っている。当然広子なのは一目瞭然なのだが、普段履かない超短いホットパンツ姿でホームにいる雄全員の視線を集めていた。ハワイに行くのだから想定内のスタイルだったのだが、改めて広子の完璧なプロポーションに感心させられた。

ここ一週間で彼女と4日もセックスしていた私でさえ当日の装いは新鮮で目の置き場に困った程だ。

ビジネスクラスでのフライト、一昨日も彼女を抱いていたのにもかかわらず、毛布に収まらない広子の長い生脚を見て、映画「エマニエル夫人」の機内セックスシーンを思い出す。夕食前に彼女は寝てしまったが、ふと反対に座っていた外人の視線が広子の脚先に向かっているのを察した私は、毛布からはみ出ないようにして美脚を守るのがいつの間にか機内での仕事になる。

島内便ホノルルからカウアイ島に行き、レンタカーを借りてリフェのホテルへ。
アーリーチェックインで午前中に部屋に入るなり私は広子の体を貪った。移動中ナイスバディを見せ付けられて、蓄積されていたエネルギーを彼女のスレンダーボディに全て注ぎ込んだ。
その後シャワーを浴びた後、再び彼女を欲しくなり迫る私に、「ハワイにセックスだけをやりに来たの?いい加減にしてよ」と激怒されて我に返り、自分も恥ずかしくなり、一気に時差などの疲れも出てきて睡魔に襲われる。

2人でプールに行こうと言われても、体が言う事を聞かずにベッドに横になる私を尻目に、ラナイからプールを眺める彼女の後ろ姿から何か決心したものが感じられ、1人プールに行って泳いでくると水着に着替えはじめた。
私には着いた初日からプールに行く体力も無く、さらに叱られて恥ずかしいのもあり、ベッドに横たわっていた。本当に広子は1人で部屋を出て行こうとしていたが、まあホテル内での行動なのでと安心と思いながら、私の瞼は少しずつ重たくなっていく 。

どの位時間が経ったのか、ふと目を覚ますと1人の自分に気づき、私は広子が心配になり部屋のラナイから下のプールを覗いて見た。ハワイでも指折りの巨大プールでスタイルのいいアメリカ人が沢山いる中、プール真ん中の島のような場所で仰向けになっている広子を発見した。
全然アメリカ人に負けてない!どう見積もってみてもプールでは一番のスタイルのように確信したその直後、隣にいる日本人らしき少し年上の女性に目を取られた。

夫婦でプールに来ているようだが、広子の隣でそのプロポーションを惜しげもなく仰向けで披露しており、広子と比較して勝るとも劣らないスタイルをしていた。

広子のほうが若く、身長も少し高いのは上から見ていて判断できるのだが、夫人の脚は遠くから見ても超極上品で、何しろ切れ上がったハイレグの角度も凄く、脚の長さでは身長を割り引いても広子より長く見える。
プールにいるアメリカ男の視線はこの日本人2人の水着姿に集まり、部屋のラナイから見ている私もこの二人の美脚を比較しているうちに興奮し完全に勃起状態だ。

プールから帰った広子にさり気なく隣の二人について聞いたところ、多分夫婦だろうけど、感じはよかったと。
私は「上から見たけど、彼女年上でしょ、なかなかスタイルもよく見えたけど、運が悪かったのは広子の隣にいたって事だよね」すると彼女は「どういう意味?」とわざとらしい返答。

「広子のほうが数段スタイル上って事に決まっているだろ」・・数秒後それを聞いた彼女の目が潤い、一緒にいた男の話になると彼女の目は、さらに潤いを増し意識していることを隠そうと振舞う。
あの男はそんなにいい男だったのか・・私は二人の女性のプロポーションに視線が集中していてよく見てなかったのが現実なのだ。ただ私が睡魔に襲われる前に、ラナイからプールを眺める彼女が何かを見て、いや発見して水着に着替えた可能性は私がよく知っていた。

初日のディナーはプールサイドでの無国籍料理で味は美味くなかったが、将来の事も少し語り合ったりして楽しい食事で長い一日が終わる事になる。明日はゴルフの予定だけなのだが、今日より比較にならないほどの長い日になるとはその時は思う余地もなかったのである。

トモダチ

新郎従妹で出席した結婚式。
新郎はいわば本家跡取りで、実家は田舎だけど土地持ちのいわば地元の名家。いい大学出て
新郎両親の自慢の息子だったんだが、就職した東京で係累のいない彼女連れ帰ってきて一族発狂。
大騒ぎしたあげく、駆け落ちしそうになって新郎両親が渋々許可→新郎母が決めた式場で
結婚式をあげ、結婚後は実家に戻って同居となった。
私含むイトコ世代は「あーあ、嫁いびりされるぞこりゃ」とうんざりしてた。

披露宴がはじまると、新婦側の出席者は新婦の勤め先の上司夫婦と同僚代表のおばさんが
一人、あとは新婦友人の女性が一人だけ。
新婦は幼い頃に両親が事故で他界したそうで、親戚をたらい回しされて育ったそうだ。今ど
きあるんだね、太変だねと言っていたが、実際に家に迎える新郎両親は「どんな育ちだか
わかったもんじゃない!」とはなっから身構えてた。
あと、交通費もかかる地方での式だからしょうがないかもしれないが、これだけ少ない招待
客って新婦に何か問題でも??という空気は少なからずあった。

ぴりぴりムードのまま式がはじまり、新郎側招待客の長いスピーチが続いたあとで新婦上司
がスピーチ。穏やかで心のこもった挨拶で、新婦の人となりや仕事ぶりを褒め、信頼する部下
が仕事を辞めるのは残念だが…と、心の底から新婦の幸せを祈っているのがわかるスピーチだった。
その後、新婦友人(以後A)がスピーチの壇上にあがった。
新婦友人は小学校の4年の夏から5年の秋まで同級生だっただけの人で、新婦が別の親戚の家に
行くのに引っ越したあとは、ときどき文通してたんだって。で、結婚が決まってはじめて手紙に
彼氏がいたことを書いて結婚式に出てくれないかと言われ、仕事で海外にいたのを急遽帰国して
きてくれたのだそうだ。

長い言われた

一緒に過ごした短い間の思い出とか、文通してたときの思い出とかを話したあとで急に黙り
こんだ。で、無言で壇上を降りて、つかつかつかと新郎両親の前まで行っていきなり土下座。
みんなびっくりしてどよめいた。
Aは華やかな振り袖着てたんだけど、おでこを床にくっつけるみたいにして土下座したまま、
「お願いします!新婦子をよろしくお願いします!お願いします!お願いします!」て叫びだした。

新郎が飛び出してきて「Aさん、大丈夫です!僕が守りますから!」て涙声で言うんだけど、それ
でも止めなかった。新郎母たじたじ。
新婦もドレス抱えてやってきて、Aに覆い被さるみたいに抱きついて「Aちゃん、もうやめて!」て
泣いてたよ。
A、顔あげて涙でぐしゃぐしゃになって新婦を抱きしめてた。

「だって、新婦子はすぐ我慢するんでしょーが!私知ってるんだからね!あんたいつも手紙に良いこと
しか書かないけど、そんなの嘘じゃん!あんたが中学も高校も虐められたり独りぼっちだったの、○子
(Aと新婦が一緒に過ごした時期に新婦が身を寄せてた親戚の子)が言ってたんだから!
あんたが話してくれるまではと思って黙ってたけど、結婚なんて一生モンなのに、あんたがまた私の知ら
ないとこで虐められて過ごすなんて、私もう絶対に絶対に嫌だからね!うわああああああん!!」
なんて号泣するもんだから、新郎新婦はもちろん聞いてるこっちも号泣ですよ。そのうち新郎両親も加
わって号泣。会場スタッフも泣いてた。

ごめん、また長い言われたorz

恥ずかしながら、うちの親戚の年寄りが声高に新婦をないがしろにする発言したり、新郎母がAさん
に「あんな孤児の友達だなんてww」てpgrしてたんだよね。
それで静かに怒ってたんだろうなあ。

式のあとAさんがすぐ帰るというので、新郎母が是非泊まっていってくれと引き留めていたんだけど、
本当に仕事が忙しくてやばくてすぐ帰らないと行けないからと飛ぶように帰っていった。
別れ際に新婦に「つらいことがあったら、私んとこにおいで!あんた一人くらい養えるし!!」て言ってた。
Aさんが仕事で行っているのは私が留学を予定しているとこだったので意気投合してメアド交換したんだが、
その後「レンタル振り袖なのに土下座するわ、ビールこぼすわで結局買い取りになったあげく、飛行機に
乗り遅れて仕事忙しすぎてマジで死ぬかと思った……」と聞いた。
新婦は新郎両親にかわいがられて楽しそうにやってるみたいだし、Aさんが一番不幸だったのかもしれん。
あと、Aさん騒動でその後の出し物で親戚ばあちゃんが楽しみにしていたカラオケが無くなったのも。

オチわろた

不幸っちゃ不幸だが妙に清々しいな・・・

AさんGJ
新郎両親もいきなり良い人になってんじゃんかw
根はそう悪くない人だったのかな。

田舎の偏見持ちを直させたAさんGJGJ

こんだけ長いのに、怒りも湧かず最後までハラハラしながら読んだ。
文才って大切。
それ以上に、伝えようって気持ちは大切。

妻は浮気したのか?

妻が他人とセックスしたかもしれない。確証はないのですがそんな疑念を抱いています。
私の考えすぎかもしれませんが。

心配しているのは、妻と息子の家庭教師(A君)の関係です。

私38歳、妻35歳、息子11歳の3人家族です。
A君に、この夏休み、息子の家庭教師をしてもらっていました。
効果があったので9月以降も週1の土曜の2時間家庭教師をしてもらった後
夕食も一緒に食べています。食費が浮くので助かります。とA君は喜んでいます。
大食漢でいつも美味しそうに食べるA君に妻も料理をつくるのが楽しいと言っています。

A君は21歳大学生の好青年。
身長は私よりも少し背が高いので180?くらい。
高校まで水泳をしていたらしく均整がとれた体格です。

ある夕食の時に、A君が妻の体(おっぱいetc)を視姦していたのです。
妻が体のラインが分かる服を着ていたのもあり反射的に見てしまったのかもしれませんが。
また、妻も気付かない程度でしたが。
A君のまなざしを見て、彼は妻を異性の対象として見ていると私は思ったのです。

以前夕食後に最近恋人と別れたばかりというA君に女性の好みについて聞いたことがありました。
ルックスのタイプを聞くにつれてA君の好みのタイプが妻と同じ系統だと私は思いました。

私「年齢は若い子がいいよね?」
A君「そんな関係ないですよ」
私「でも、いくらなんでも*(妻の名前)くらいの年は無理だろう?」
冗談っぽく尋ねたのですが
A君「奥さんくらい綺麗なかただったらお願いしたいくらいです」
少し赤面しながら答えたA君を見て私は意外に思いました。
A君は女性にモテそうだから余計に。
その時は、私に対して気をつかって答えたのかもしれないと思っていました。

私が大学生の時は若い女性(サークルの後輩etc)にしか興味がなかったですし
少なくとも30歳以上の女性は性的な対象ですらなかったですから。

ちなみに、妻のルックスは贔屓目かもしれませんが綺麗系。
中肉中背のスタイルです。

私はビールを飲んで酔っ払っていたのもありますが妻に対して
「A君と外で食事(デート)でもしてあげたらどうだ?」
と、冗談を言いました。

妻「冗談ばかり言ってA君がかわいそうじゃない」
と苦笑いしていました。

それからしばらく後、私は10日間、会社の研修のため研修施設に泊まりこむことになったのです。

研修に行く前に、寝室にある収納家具の引き出しを開けたらコンドームが。
なんとなく、箱を開けると6個入りにもかかわらずまだ2個も残っていました。
1年近く前に買ったモノだったのですが…。
結婚12年目にもなれば、どんなに良い女でもセックスする回数は減ってしまいます。
妻も不満を言うこともないですし。

研修は月曜から開始。
土曜日曜はオフのため、土曜に研修で知り合った仲間と街に遊びに出かけました。
土曜はA君が家庭教師に来てくれる日ですがその時はあまり深くは考えなかったのです。

街から研修施設に戻った土曜20時頃、私の携帯に妻から電話がかかってきました。

妻「今、話しても大丈夫?」
私「ああ。」
少しの他愛も無い話の後、
妻「(息子の名前)がA君とテレビの欧州サッカーの試合を見たいって言ってるの」
私「そんな夜遅くまでA君に迷惑だろう?」
妻「私もそう思っだんだけど、A君はCSの試合は普段見れないし良いですよって言ってくれてるけど…」
私「じゃあ、いいじゃん」
妻は「えっ!?」と驚いた声をだしました。予想外の答えだったのでしょうか。

私たちの会話をそばで聞いていた息子が私の了解を得たことを嬉しそうにA君に報告する声が微かに聞こえました。
普段は深夜に私と息子がサッカーをテレビ観戦しています。
息子のテレビ観戦に付き合うということはA君は私の家に泊まることになるのです。

妻が驚いたのは、おそらくA君の泊まりの準備の大変さのためだったと思います。
しかし、私はその時A君が妻を視姦していることを思い出してしまいました。
そして大柄なA君に正常位で覆いかぶされ激しくペニスを出し入れされて、喘ぎ声をあげる妻を
妄想してしまったのです。

それからは不安で落ち着きがなくなり、部屋をうろうろしていました。
そして、妻が寝取られる妄想で興奮してしまった自分に対して落ち込んだのです。

深夜0時30分位に妻の携帯に電話をかけたのですがつながりません。
40分後再び電話をかけたら、妻がでました。
私は妻にねぎらいの言葉をかけました。そして

私「A君は?」
妻「今、お風呂に入ってる。リビングに布団を敷いたからそこで寝てもらうように言ったわ」
私「そっか」
妻「ゴメン、パパ。私疲れてるの…もう寝るから」
私「ああ。おやすみ」

電話をきる寸前に、寝室のドアが開いた音が聞こえました。
私の空耳か。妻が開けたのか。それとも、A君が寝室に入ってきたのか…

私は心臓が飛び出しそうになるくらい緊張してきました。

我慢できなくなり20分後、妻の携帯に電話を掛けたのですが留守電になっています。
それから10分後に再び掛けたのですがやはり留守電。

家の固定電話に掛けようとも思ったのですが緊急な用事も無いので断念。
妻が私を裏切るはずはないと思いこむことにしたのです。

それから、水曜の午前に研修が終了し帰宅しました。

水曜の夕食時に
息子「ママ、日曜の昼からずっと寝てたんだよ」
まるでいたずらを報告するかのように無邪気に言いました。
私「風邪でもひいた?」
妻「その日は疲れてて…。今は全然大丈夫」

その日の夜、数ヶ月振りに妻を抱きました。
そして、挿入する前に避妊のためコンドームの箱を開けた時ゴムが1個しか無かったのです。
確か2個あったはずなのに…
コトを終えた後さりげなく妻に聞いてみました。
私「コンドームって1個しかなかった?」
妻「わからないけど。多分そうだったんじゃない?今度買ってこなきゃね」

その後、妻の変化は私にはわかりません。妻の下着が派手になった等の変化もありません。
A君もいつもと変わりません。
妻とA君は私が研修に行く前と同様に仲は良いです。

あの日の土曜、妻とA君は関係を持ったのでしょうか?
それとも、私の考えすぎでしょうか。

少女との体験

秋口の山は思ったより厳しいものだった。僕は南アルプス連峰の黒姫岳を一人登っていた。

2週間前、僕は死のうと思っていた。外資系金融会社でトーレーダーを
している僕は、将来を嘱望されていた。読みが当たり、打つ手がすべて
会社に利益を与えていた。この会社は自分でもっているとさえ思っていた・・・
ところが思いもかけない落とし穴が待っていた。リーマンショックと世間では
呼んでいた。僕は会社にとんでもない不利益をもたらしてしまった。
有頂天になり、天狗となっていた僕は、一夜にしてピエロとなった。
頭を抱え、後悔しても、もう遅かった。このまま消えてしまおう。。。
そんな事を考えている毎日だった。部屋で悶々と過ごしているある日、学生時代の
写真を手に取った。ワンダーフォーゲル部に所属していた僕は、りりしく
輝く前途が約束されたような顔で写真に収まっていた。
もうもう一度 あのころの希望に満ちた僕に戻りたかった。もう一回山に戻って
初心に帰ろう・・・僕はそんな風に考えたのだった。もう何年も山には登ってない。
でもきっとできる信じて、僕は山に向かった。。。

秋の山は空気が透明だった。久しぶりの山歩きは思ったよりきついものだった。
提出した登山計画では、一泊のもので、軽装と言えるものだったが、しばらく山から
離れていた僕には十分な荷物だった。でも終わりかけの紅葉と新緑が混じった
山々が僕の心を洗いながしてくれるようだった。
「もうすぐ山頂のはずだ・・頑張ろう。。」 額の汗も拭うのも忘れて僕は歩いた。
しばらくあるいたのだが、まだ山頂の山小屋は見えてこなかった。2回ほど登った山だ。
ルートは間違いないはずだった。しかし、小一時間歩いても一向に山小屋は見えて来なかった。

「おかしいな・・間違えたのか・・・」僕はそんなはずは無いという思いと不安がいりまじった
 気持ちになっていた。空が暗くなり空気が冷えてきていた。
そのうち、小さな霙と雨粒が落ちてきた。山の天気は変わりやすいのだが、それにしても
早すぎる霙だった。

「まずいぞ。。完全に道に迷ったな・・・」
僕は判断に迫られていた。このまま山頂へ向かっても、ルートはずれるばかりだ。僕は尾根伝いに
下山する決心をした。状況が悪くなる前に、解る地点まで戻らなければ・・・・
焦る気持ちが勝っていた。その時だった。足元の朽ちた樹木に足をとられ、僕は斜面を転げ落ちていった。
回転していく身体とうらはらに、土の匂いや枯れた木々の匂いをしっかりと感じていた。

「このまま死んでしまうのだろうか・・・」 そんなことを考えながら、僕は谷へと落ちていった。
転げ落ちた僕の身体がやっと止まったころ、僕の意識はゆっくりと消えていった・・・・

冷たい雨粒が顔を叩くのと同時に、柔らかな声ともいえない音で僕は目をさました。

「大丈夫?しっかり気を持って。怪我はたいしたことないよ。しっかり」

僕はぼんやりとした頭で状況を確認した。確かルートを間違って道に迷い、滑落したはずだ・・・
僕の傍らには、赤いヤッケに透明のかっぱらしきものをはおった人が、僕の身体を支えていた。
すこし古めかしいヤッケだったが、「山人」の着るものだとわかった。

「これ飲んで。ゆっくりとだよ。。。。」 僕の鼻先に差し出されたコップからは、湯気に混じって
ウイスキーの香りがした。僕はゆっくりと喉に通した。浸み渡る とはこういう感じなのだろう。
そのコップ一杯の液体で、僕は生き帰るようだった。

「ありがとう・・・助かったのかな。俺は・・・」
「うん。大丈夫。すぐそこにうちの山小屋があるの。歩ける?」
「たぶん大丈夫。足は捻挫してるみたいだけど。歩けるよ」
「良かった。」 僕は貸してくれた肩に腕を回した時に、その救助人が女性だと気が付いた。

古めかしい暖炉の前で僕は座っていた。

「ごめんね。それお兄ちゃんの服なの。ちょっと小さいかな^^」
「いやそんなことないよ。ありがとう。ほんとに助かったよ。」
部屋は暖かく、ハンガーに掛った僕の服はきっとすぐ乾くだろう。

「うわぁ吹雪いてきた。初雪だ・・・今年はちょっと早いみたい・・・」
「本当だ。判断ミスだな・・天気予報はちゃんとチェックしたのに・・」
外は嵐の様な風と雪が、横殴り

「君は一人でここにいるの?ご家族は?」
「そんなぁ^^ 兄は山岳会で救助隊してるの。父と母は小さい頃死んじゃった」
「そっかぁ・・・お兄さんと二人暮らしなんだね。妹さんも救助隊だね・・助かったよ」

17歳になるその「妹」は真由子と名乗った。長い髪を後ろでポニーテールに束ねた
真由子は、すこし浅黒い顔をしていて、生粋の「山人」だろうと想像できた。

「この雪だったら、お兄ちゃん帰って来れないなぁ・・・」
「そうだね。ところでここってどの地点なのかな?」
「山頂の南側の尾根だよ。たぶん反対側に迷って来たんじゃないかな」
「そうか・・・ダメだなぁ・・都会で暮らしてると勘も鈍るよ^^」

僕は、さっき薄れていく意識の中ではっきりと「死」を感じていた。思い残すことは
少なからずあったのだが、死ぬのならここでいいとさえ思ったはずだ。
だが今になって初めて手が震えるのを感じた。助かったと認識して初めて「恐怖」が
頭を横切った。僕は軽い低体温症になっていたのだろう。気が緩んだ今となって
「恐怖」とあいまって、身体が震えだし寒さを感じた。

暖かい毛布にくるまってベッドで横たわる僕は、真由子の素肌に抱きしめられていた。
部屋の外はもの凄い風の音だったが、暖炉の薄暗い明りに照らされた部屋の中は
静寂にみちていた。暖炉の明かりに照らされた真由子の肌は、この世のものとは思えないほど
美しかった。真由子の形のいい乳房に顔を埋めていた僕は、心の底から「温かさ」を感じていた。
女性の身体はこんなに温かいものだったのだろうか・・・僕は夢中で真由子の乳房を吸った。
手を伸ばして真由子の柔らかい茂みに触れると彼女は少し声をあげた。
真由子の性器は潤っていて僕の指は真由子の愛液で濡れた。愛液すらも温かく、僕の指を温めて
くれているようだった。真由子の腰は細い訳ではなかったが、しっかりとしたお尻とバランスよく
張っていた。僕は腰からお尻にかけてゆっくりと舌を這わせた。

「あ・・・あ・・・くすぐったい・・」
言葉と裏腹に真由子の声は色っぽく思えた。僕は構わず、性器に舌を這わせる。
真由子の両足を開かせ、性器を思い切り舐め上げた。少し汗混じりの真由子の性器の匂いが
優しく鼻をくすぐった。真由子の濃い愛液が口の周りにからみついても、僕は
夢中で真由子の性器を貪った。それから僕は真由子の中にゆっくりとわけ入っていった。
真由子の柔らかくて温かい性器は、しっかりと根元まで飲み込んでいた。

「ああ・・大きい・・・」
「あったかいよ・・真由子・・・」

うつ伏せになった真由子のしっかりとした腰を持ち上げて足を開かせた。僕はそのまま
真由子を後ろから貫いた。激しい腰の動きに合わせたように、真由子は声を上げ続けた。
恐いくらい固くなった僕を、根元まで押し込んだ瞬間、僕は果てた。真由子は
大きく声をあげた。頭が痺れるような快感とともに、僕は真由子の背中に崩れ落ちていった。

それから何度も僕と真由子は愛し合った。この不思議な部屋の雰囲気が
そうしたのだろう。僕と真由子は何年も付き合った恋人のようだった。
腕枕で窓の外を眺めている真由子の横顔は、暖炉の明かりに照らされて美しかった。
僕はなぜだか、真由子をずっと昔から知っているような気がした。僕は真由子に
自分の生い立ちから、学生時代の事、会社での失敗、死のうと思った事・・・
まるで心を許した恋人に離すかのように話した。真由子は理解できる年齢ではないはず
なのに、黙って聞き入っていた。それから僕を優しく抱きしめてこう言った。

「生きているならやり直せるよきっと。私よくわかんないけど・・・
    そう思う。こんなトコに暮らしてると、小さい事なんてどうでもいいって思えるの^^」
僕も本当にそう思った。ずっと歳下の真由子の方が、僕よりずっと大人だと思えた。  

「私ね、この山が好きなの。ずっとここにいたいって思うくらい^^」
「そうなんだ。でも都会もいいよ。刺激的だし・・・」
真由子はクスっとほほ笑んで言った。

「私ね、、、ここでやらなきゃいけないことがあるんだぁ・・」
「なんだろう・・僕は街で真由子とデートしなきゃっておもうんだけどな^^」
「それもいいかもね^^」

こっちを向いた真由子の笑顔がたまらなく可愛く思えて、ぼくはまた真由子に覆いかぶさった。

「またするの?^^ すごい・・完全に生き返ったね^^」

小さな山小屋から差し込む朝日で僕は目が覚めた。真由子は小さなテーブルの上に
コーヒーと焼いたパンを運んでいた。僕はすこし恥ずかしかった。真由子も少し恥ずかしそうな
顔でほほ笑んでいた。

「今日なら下山できそうだよ。吹雪も風もやんだみたい。」
「そうだね。お兄さんに何も言わずに出ていっちゃっていいのかな?」
「お兄ちゃんに知れたら、殺されちゃうよ^^」
「ああ。。ホントだな^^・・・」
少し僕は焦った。でも命を救ってくれたこの家族に、日を変えてでも
お礼を言わなければならないと思った。

僕は真由子と雪が積もった山道を下って行った。

「もうここまで来たら迷わないよ。あとここを下れば麓まで着けるから」
「うん。ありがとう。 真由子ちゃん、また逢いたいな。また登って来ても
   いいけど、街まで来てくれたならご飯でもごちそうしたいし」
「うん。もちろん。私も逢いたいな。麓の入山案内所に無線があるから呼んで^^
   2時間待ってくれたら降りていけるから^^」
「じゃぁ約束だ^^。」
「はい^^ お仕事頑張って。きっとうまく行くよ^^」
「おう!! 完全に元気出たよ。真由子のおかげだ」

下って行く途中で振り返ると真由子が手を振っているのが見えた。僕も何度も手を振った。
しばらく歩いていくと、したから数人の登山客らしい人影が見えてきた。
慌てたように何人かが手を振って急いで登って来た。

「東京の青山さんですか?」
「そうですが・・・・」
「よかった・・無事ですか?お怪我は?」
「足をちょっと捻挫してますが、なんとか歩けます・・・」
「地元の山岳会の者です。よくご無事で・・」
「道に迷ってしまって・・・一応登山計画通りには下山できました」
「?・・・」

僕は助けを断って自力で歩いて下山した。その道すがら僕はキツネにつままれたような
話を山岳会の人から聞いた。僕は4日間も行方不明だったらしい。
季節外れの猛吹雪と風で、捜索隊も今日になってやっと出れたという事だった。
僕はふもとの救難所で、訳のわからぬまま一部始終を話した。
南の尾根で滑落して、尾根の中腹の山小屋の少女に助けられた事、
道案内をしてもらい、ルートに戻ってたどり着けたこと・・・
山岳会の人達は、怪訝そうな顔つきで僕を眺めてこう言った。

「私達はここの人間ですが・・・南の尾根には山小屋はありません・・・」

僕は何が何だかわからなくなった。真由子といっしょだった一夜は紛れもない
事実だし、真由子の温もりもこの手に残っていた。一人になった救難所でぼんやりと
自分の手を見つめている僕に、一人の老いた山岳会員がそっと話しかけてきた。

「あなたは会ったんじゃね・・・」
「え?・・・」
「暖炉がある小さな山小屋にいたのでしょう?」
「そうです。小さな暖炉と窓が二ある山小屋です。真由子さんという方

   助けられました。服も乾かしてもらって。。。。」
「・・・そうですか・・・あなたはきっとお兄さんににてらっしゃるのでしょう・・」
「あ。。そうです。お兄さんがいると言ってました。山岳救助隊にいらっしゃると」

その老人は続けた。

「40年ほど前、ここの若いもんは知らないが、南の尾根に山小屋があってな」
「・・・はい・・」
「そこに、兄妹が住んでいたんだ。妹さんは16,7だったかな。両親もここの人間でな。
   早くに二人とも亡くなって二人で住んでた・・」

「ある冬の吹雪の日、遭難した入山者を救助に行った兄も遭難した。
 わしの幼な馴染みだったが・・みんなが止めるのを遮って山に入った。それで
 遭難した。あいつはいまだに帰らん・・」
「・・・え?・・」
「妹さんは悲しんでなぁ・・お兄さんが帰るのを待つと言って一人、山小屋に残った・・
 それからずっと山を探して回っておった。一人でな・・・
 お兄さんを見つけると言ってな。たった一人の肉親じゃ。諦められんかっただろう・・
  それから3度目の冬だったかな。南の尾根で大きな雪崩があってな・・
 山小屋も流されたんだよ。今ほどルートが整って無い時分だ。
     見つけるのに大変でなぁ・・・・」
「それで?・・・どうなったんですか・・」
「見つかったよ。綺麗な死に顔でなぁ・・・」
「・・・あ・・・あ・・・」 僕は声にならないような声をあげていた。

「きっと真由子さんじゃ・・・あんたを助けたかったんじゃろう・・・
   お兄さんを助けられなかったからのう・・心残りじゃったろう」
「・・・僕は・・・僕は・・」
「いいんじゃよ。誰にもわかりっこない。だがな、わしは解るよ。この40年で
 誰もこの山で死んではいない。この山で死にかけて、あの子に助けられたんは
わしとあんたの二人だけじゃ・・・」
       老人は優しく笑っていた。

2カ月後、僕は老人から聞いた墓地に行き、真由子の墓前に立たずんでいた。

瀬能 忠
瀬能 真由子 

墓石にはこう刻まれていた。僕はそっと手を合わせて二人に声を掛けた。
誰も知らなくてもいい。毎年ここに来て、僕は真由子に語りかけようと思った。
真由子に助けられた大事な命だから、精いっぱい頑張って生きよう。
人知れず山に入る人々を守ってくれている真由子に感謝をしようと。

「生きていればやり直せるよ、きっと。頑張って^^」

冬の木枯らしに乗ってそんな声が聞こえたような気がして
   僕はふっと振り返った。

泳ぎがうまい妻

こんにちは、久しぶりにこの板に来た400です。
これまでもこの板で、たまに妻が視姦された話を書き込んでいましたが、久しぶりに妻がかなり酷い視姦されたのでカキコします。

先週の日曜日に、たまには気分転換にと妻と1歳の我が子の3人で車で30分ほどの距離にある、温水プールに初めて行きました。
プールに着くと、俺は昨年買った半ズボンのような割とリラックスした水着で嫁と子供より先にプール内へ。
中に入りまず驚いたのが、競泳水着の下にスパッツのようなのを履いた女性ばかり。
ざっと見渡すと小学生らしき子連れの奥さんぽい方は3人ほどで、スペックはうちの妻が圧倒的に高くまた年齢も一番若い感じ。
(前にも書きましたが、同性異性関係なく、妻は実年齢からマイナス5?7歳の容姿でよく見られる。)
後はリハビリのように歩行専用の温水プールを歩いている、年配の女性と男性が圧倒的に多い。

そんな中、しばらくして妻が我が子と一緒に入ってくるが、結構な食い込みの競泳水着は広い室内で妻だけ。

メチャクチャ目立ってる!

俺はプール内から入って来た妻を見ていましたが、監視員の男性も年配の男性も皆、妻に注目しているのがわかるわかるw
妻も年齢に関係なく他の女性が皆スパッツタイプの水着の為、注目されているのが分かっているのか落ち着かない様子。
さっとプールから上がり、そ知らぬ振りをして、妻に「先にゆっくり泳いでいいよ。」と声を掛ける。
妻も早く水に入り、大勢の視線から免れたかったのか、子供を俺に預けると、さっと大人用の水泳専用のコーナーへ。

そして、妻が泳ぎ始めるとまた違う意味で大注目。
圧倒的に泳ぎがうまい!
皆も監視員もまた別の意味で、さらに注目している。
ちなみに妻は、小学1年から水泳教室に通い、水泳の県大会で2年連続中学のクロール代表に選ばれた過去がある。
(コーチからは本格的に選手を目指すよう勧められたらしいが、肩幅が広がって来るのが嫌で中学卒業と同時に水泳は辞めた。)

俺は幼児専用プールで子供をあやしながら、魚のように泳いでいる妻を見ていると、2?3人のおっさん達が次々と、妻のいるコーナーへ。
大人用の水泳レーンは2本あるのに、妻のいるレーンだけやたら混んでる・・・
妻が入る前にも、男性が3人?4泳いでいたから、妻のいるレーンに女性は妻一人で後はおっさん達が6?7人程。
幾ら大人専用の25mプールとはいえ、さすがに7?8人も一つのレーンに入ると狭い感じ。
俺は心の中で「おいおい」と思いながらも、状況的にどうする事も出来ない。

しばらく妻を見ていると、前の男性が泳ぎ終わるのをレーンの端で待っている時が長い。
妻が他の人よりもあまりにも泳ぐのが早いので、魚のようにすぐに端から端へ泳ぎ、前の方を待つのが自然と長くなる。

すると妻が待っている間に、他のおっさんが妻に話しかけてる。今度は他のおっさんが妻に話しかける。
妻は右、左に首を振り苦笑いしながら話している・・・
そして、さっとまた泳ぐと今度はもう一方の端で別のおっさんが妻に話しかけてる・・・妻はさっともう一度泳ぐと、プールを上がり俺の方へ。
微妙な笑顔で、「今度はあなたが泳げば?」と言うので、再び子供を妻に預け今度は俺が妻が入っていたプールへ。
妻がトビウオのような泳ぎなら、如何せん運動不足の俺はカメ・・・1往復もすると息がゼイゼイw

すると先ほど妻と話していたらしい、おっさんがニヤニヤしながら俺に話しかけてきた。
「いやあ、さっきの人、あなたの奥さんでしょ?きれいだしスタイル良いし、泳ぐのも凄いうまいねえ♪」
俺は「いえいえ、そんな事ないですよ。」系の社交辞令を言って、またカメ泳ぎ。

息も絶え絶えもう一方の端へたどり着き、休憩していると今度は別のおっさん
「奥さんと違って、あんたは俺みたいに泳ぐの苦しそうだね。奥さん幾つ?」
30過ぎと応えると
「全然見えないね!いいねえ・・・あんなに泳ぐのうまくてきれいな人が奥さんなら、あんたもどんどんこれから上達するね♪」
俺はまた社交辞令を言って、正直苦しいしおっさん達がうざいから歩行専用レーンへw

すると妻が子供抱えながら俺の所やって来て「ごめん、先にこの子と上がるから、ゆっくり泳いで来て。上がったら連絡してくれたら良いから。」と・・・
俺「あんなに泳ぐの好きなのに・・・もう上がるのか?」と疑問に思ったが、まあこの時も食い込み競泳水着の妻が注目浴びまくっていたので、素直にOK。
その後30分程してからカメの俺もプールから上がる。

帰宅後、子供も就寝し、ビール飲みながら妻に自然と今日のプール内の話をすると、以下の事実・・・

広く大勢がいる室内で、食い込み競泳水着が自分一人で顔から火が出る程恥ずかしかった。
スパッツスタイルより競泳水着の方が断然泳ぎやすいのに・・・

凄い数の視線を感じるは、どちらを向いても妻と目が合う男性ばかりだわで、早くプールに入りたかった(逃げたかった)。
やっとプール内に避難して大好きな水泳が出来ると思ったら、なんかどんどん男の人たちがやって来て狭いし泳ぎにくい!
さらに妙に馴れ馴れしく近付いて来て、至近距離で全身を舐めるように見ながらおじさん達がどんどん話しかけてくる!

「どのタイミングで息継ぎするの?」とかの質問ならまだ我慢できたんだけど、「お嬢ちゃん綺麗だね?」や「今いくつ?」など、
全然泳ぎと関係無い質問してくる人も出て来たから、もういや!
このおじさん達が、泳ぎ終わるまでプールから上がって子供と子供用プールにいよう。

そうして、妻と子供見るのバトンタッチして、俺がカメ泳ぎでおっさん達に話しかけられている間に、妻は子供用プールにいたのだが、
子供用プールは室内プールでも一番端の方にあり、ガラス張りを通してロビーの休憩エリアが目の前にある。

今度は、その休憩エリアにいるお父さんたちや高校生の集団の視線が痛い!
もう顔もそらさずに、じーと子供あやしている私を皆見ている。とどめに室内からも、相変わらず大勢の熱視線!
だけど、まだまだ泳ぎ足りないし、本当は泳ぎたいけど死ぬほど恥ずかしい!どうしよう!

と妻がジレンマと戦っていたら、子供連れでも何でもないおっさんが、妻の傍にやって来てとどめの一言・・・
「ねえ、奥さん。さっき泳ぐの凄く上手でしたね。良かったら泳ぐの教えて貰えませんか?」
と言いながらも、妻の頭から足先まで舐めるように全身をガン見!
もう駄目限界。耐えられない!
との事で、さっさとプールから上がったとの事でした。

さすがに妻が子供用プールにいた時の、この事までは上記の状態の俺は気づきませんでした。
でも、妻が恥ずかしくそう話すのを聞いて、フルに興奮して押し倒してしまいましたw

また、いつになるか分かりませんが、視姦事件が起こったらカキコします。

その男、昏睡中につき2

「え?え、英子???」
「・・・」
いったいいまさら英子が俺に何の用だろうか?
この時ふと思ったのが、別荘でなかだしした時にヴィトンのバッグを買う約束して事だった。
まさか、今更、バッグを買ってくれというわけでもなかろう・・・

今、俺は村上ととてもうまくいっていた。
だからはっきり言って英子からの電話は迷惑この上なかった。
そういえば、村上に言われて英子の番号もメモリーから消していたのだった。
「なに?」
俺はかなり不機嫌にそう言った。
俺自身の気持ちはともあれ少なくとも英子にはそう聞こえただろう。

「・・・」英子は電話口で黙ったままだった。
「俺、今忙しいんだよ、悪いけど、切るよ」
俺はそう言うと電話を切った。
「今更、なんなんだよ」俺はひとりごちた。
すっかりオナニーする気持ちも失せてしまった。

「あぁ、まったく」俺はもやもやした気分でベッドに横になった。
「美香に電話でもしてみるかな」俺は再び携帯に手をのばした。

すると、携帯が再び鳴り出した。うん?画面には再び携帯の番号が表示されていた。

「ちっ、またかよ・・・」
俺はうんざりしながら携帯に出た。
「なんだよ」

「・・・」今度はなにか聞こえた。
くぐもったような、なにかすするような声だった・・・
「こっこいつ・・・」やってやがる。
やりながら電話してきやがった・・・
相手は山本・・・

「おい、いいかげんにしろよ!」俺は切れていた。
「お前ら、俺のことをからかうつもりなのかよ!」
怒った時点で俺は相手のペースに乗せられていることは十分承知していた。
しかし、怒らずにはいられなかった・・・
「おい、何考えてんだよ!」
電話口の向こうで英子の巨乳を揉みし抱きながらにやつく山本の顔が脳裏に浮かんだ。
俺は顔がまっかになって頭に血が上るのが分かった。
この時に、真剣に山本と英子にたいして憎しみを抱いた。

「お、怒らないで・・・」
英子は突然大きな声で訴えた。
元彼女の喘ぎ声を電話で聞かされて怒らない奴がこの世にいるだろうか?
怒るなというほうが無理である。
「ふざけんな!」
俺は再び怒鳴った。
おそらく電話の向こうでは英子の乳首にむしゃぶりつきながら英子のまんこに
ちんぽを突き刺しているにやけ顔の奴がいると思うと我慢できなかった。

「違うの!・・・」
電話からは鼻をすする英子の声が聞こえた。
こいつマン汁だけでなく鼻水までたらしてやがルのかよ・・・
俺は絶句した・・・

「なんで怒っているの?・・・」
なんだか様子が変だった。
今度はグスンという声がした。
「ヒッ」と息を吸い込む時にする声もした。
「・・・」
「泣いているのか?」

「うぅ、グスン」かすれたような喘ぎ声に聞こえたのは英子は泣いていたからだった。
はぁはぁしているように聞こえたのは涙をこらえているからだったのだ。
「どうしたんだよ」
さすがに別れた女とはいえ女の涙には弱かった。

「違うの・・・」英子は泣きながらそうつぶやいた。
「何が違うんだよ」俺には全く理解できなかった。
英子が山本といないということが分かると少しホッとしたようななんともいえない
妙な気分だった。
「私たち・・・違うの・・・」
「私たちって、英子と誰のことだよ?」

「グスン、私と・・・」
英子は途切れ途切れにぼそぼそと話していた。

「私と秀樹のことなの・・・」
「えっ?」
いよいよ俺は理解できなくなった。
「何言ってんだよ!俺、頭おかしくなったのかな?」
俺は本当に混乱してきていた。

「何言ってんだか訳わかんねぇよ!」
「それに、なんでないてんだよ」
「俺と英子の事ってなんのことだよ」
俺は矢継ぎ早に質問をした。
こうして英子と話していると俺はいつしかあの夏のころの俺たちの関係に戻っているような
感覚に陥っていた。

そう言えば英子と口をきいたのもあの事件以来だった。
事件後、俺は英子を説得するために電話も何度もしたし部屋も何度も訪ねた。
しかし、携帯は着信拒否にされていたし、部屋の合鍵も使えなくなっていた。
夏休みが終わるまでの1ヶ月以上、俺は英子に話すことさえも拒否されていた。
学校が始まれば話を聞いてもらえる。そう思っていたが俺はいつしか村上との
関係が深みにはまっていった。

そんなある時、ゼミで山本と一緒になった時に山本に英子との関係を取り持たせようと
ずうずうしくも考えた俺は山本にもとの友情を取り戻そうと説得した。
その時に奴の口から出た言葉は「英子と付き合っている」・・・
その言葉は俺にとっては衝撃的だった。
山本は確かにいい奴だったが英子とはつりあいが取れないといったらいいのか、とにかく
奴は「いけていない」男の典型的な例と言ってよかった。

何か腹の底でたくらんでいるような陰湿な目つきをしていた。
もともと親は年を取ってからできた子供だったために奴は甘やかされて育ったところがあった。
周りの奴らは気味悪がって付き合いたがらなかったが、俺はそんな奴を友達の一人として向かえてやった。
それどころか、ゼミ生の中では一番の友人になっていた。
しかし、それは今考えてみると奴が便利な男だったからだ。
奴は2年間浪人していたから俺よりも2つ年上だったこともありゼミ生たちは少々敬遠していた。
そんな中で俺は奴と口をきいているうちに、一緒にゼミ合宿に行こうという事になる。
その車中に村上もいた。

ふと、その時、村上の事があたまに浮かんだ。
俺は、頭を振って思考を現在に戻した。
今、俺は村上と幸せにやっている。もう、英子とのことは過去のことだ。

「ごめん、野暮な事言ったかな」
「ところで、佐伯さん、用は何かな?」
俺はもう、二度と英子と呼ぶことはあるまい。心にそう誓い、冷たく言った。

「お願い、そんな、昔みたいに英子って呼んで・・・」
英子はまた涙声でそう訴えた。
「俺たちは、もう、とっくの昔に終わっているじゃないか」
「今は山本と付き合っているんだろ」
俺はまた熱くなって口調も乱暴になっていた。

「違う・・・」
英子はそう叫ぶと、今度は、はばかることなく泣き声をあげた。
「ど、どうしたんだ・・・」
俺は、激しく嗚咽する英子に戸惑った。
あんなに気の強い女だった英子が嗚咽するだなんて・・・

「おい、泣くなよ・・・」
「いったい、何があったんだよ」
俺は戸惑うばかりだった。先ほどの決心もいつのまにか忘れていた。
「おい、英子、しっかりしろよ。どうしたんだよ」
「泣いていちゃ分かんないだろ」
泣くばかりで質問に答えない英子に痺れをきたした俺はついに言った。

「今どこにいるんだよ・・・」
「英子の部屋か?」
それでも英子は泣いているだけで答えることができなかった。
「話にならないよ、何か言いたい事があって電話してきたんだろ?」
俺は時計をちらりと見た。今の時刻は午後9時10分・・・
今から出れば英子の部屋まではオヤジのサニーで飛ばせば1時間程度で行けるだろう。

「今、部屋にいるのか?」
「俺に電話してきたのは俺と話をしたからなのか?」
「なにがあったんだよ」
俺が聞いても英子はただ泣いているだけだった。
「今から、英子の部屋に行くぞ」俺はそう言った。
「いいんだな?」
英子がかすかにうなずいているのが分かった。
俺は訳がわからないままに自分の部屋をあとにした。

10時30分過ぎ・・・
予定よりも30分ほど遅れてしまったが仕方がない。
俺は英子の部屋を見上げてみた。電気はついている。人影は見えない。
携帯の着信履歴から英子の携帯の番号を呼び出す。
カタカタカタと番号を呼び出す音がする、そして呼び出し音、一度、二度
「もしもし」
二度目がなるか否かで英子は受話器を取った。

「今、英子の部屋の下まで来たんだけど・・・」
「ごめんなさい、電話でもよかったのだけど・・・」
「泣いていて話にならなかったから、普通じゃないと思って・・・」
「ありがとう、直ぐに部屋まで来て・・・」
「分かった」
「鍵は開けておきます」
「うん」

俺は英子の部屋にいた。
俺の目の前には英子がいる。
いつのまにか、少々やつれた雰囲気だ。
頬もこけて、体も一回り小さくなったような気がした。
それは尾羽打ち枯らした英子の雰囲気がそう感じさせているだけかもしれなかった。
健康的なイメージだった英子がなんだか不健康そうな女に変わっていたので驚いた。

しかし、豊かな英子の胸は健在だった。
やはり、英子の胸は目立つ。服越しではあったが英子のおっぱいは郷愁を感じさせた。
いつしか、俺の気持ちはあの頃へと飛んでいた。あの別荘へと・・・

「なぁ、落ち着けよ、ちょっと待ってくれよ」
俺は血が出ている鼻を右手で押さえながら山本と英子の前に立ちふさがった。
山本は何も言わずに俺のことを突き飛ばした。
「た、頼むよ、おい」
俺は今度は後ろから山本の肩を掴んだ。
しかし、山本はその手を振り解きそのまま車へと向かっていった。
「行こう」山本は英子に向かって一言だけ口にした。
英子も黙ってその言葉に従った。

「え、英子、待ってくれよ、違うんだよ」
俺は今度は英子にすがりついた。
すると、後から山本が俺のことを英子から引き離した。
「しつけぇよ!」
「山本、頼む、聞いてくれ、違うんだ!」
俺は山本にもすがりついた。

「気持ち悪いんだよ!」
そう言って奴は俺のことを蹴飛ばした。
「こ、こんなところにおいてかないでくれよ!」
「車がないとどうしょうもないだろ!」
俺はしつこく奴に懇願した。
「いいかげんにしろ!ホントにずうずうしい奴だ!」
奴はそう言うと今度は俺の右足を蹴飛ばした。

「うっ」俺は思わずへたり込んでしまった。
「お前はいつもそうなんだ、自分勝手なんだよ」
奴はそう言うと自分のパルサーに荷物を積んだ。
「英子ちゃんの荷物もここに積んでおくよ」
奴は運転席の後ろの席に英子の荷物も放り込んでいた。
「頼む、聞いてくれ・・・」
「山本君、お願い、私は寝ている間に無理やりやられたの・・・」
今度は村上も山本にすがりつくように言った。

山本は黙って車に乗り込みエンジンをかけた。
「英子ちゃん、乗りなよ」
「・・・うん・・・」英子は俺たちのことをちらりと見たが、やはり怒りはとけてないらしく
すぐに山本の車に乗り込んだ。
俺は、運転席のドアに手をついて、山本に訴えた。
「お、おい、頼むよ、話を聞いてくれ!」
しかし、山本は俺のことを見ようともしない。

ギアをバックに入れると助手席に手を回して後方に顔を回して物凄い勢いでバックしていった。
「頼む、話だけでも聞いてくれ!」
俺は、パルサーを追いかけながら叫んだ。
しかし、山本はアクセルを緩める事もなく、別荘地の区画を出ると、直ぐに方向転換して
国道へ出る道を登っていった・・・

「ねぇ、英子ちゃん、このあとどこか行こうか?」
山本はハンドルを握りながら言った。
「いいよ、そんな気分じゃない」
英子はショックのあまりそれどころではなかった。
まさか、秀樹が・・・村上さんの事は鶏がらとか言って嫌っていたのに・・・

「あいつの別荘なんて周りに何にもないとこだったけど大洗海岸にでも行ってみない?」
「あそこは海水浴場だから人もいっぱいいるしいろいろあるから面白いよ」
「メロンとかすきじゃない?メロン狩りとかあるよ、ぶどう狩りもできるけどまだじきじゃないかな」
「水戸にでも行こうか?偕楽園とかもあるし、徳川の博物館とか、それに買い物もできるよ」
「県北に行く?温泉とかもあるよ、英子ちゃんと一緒に温泉に入れたら幸せだな、ははは」
山本はしつこくいろいろと英子を誘ってきた。
英子は土地鑑もなく山本が言っている全てのものにも興味はわかなかった。
英子はただ自分の部屋に帰りたいだけだった。

「帰りたい・・・」英子はつぶやいた。
山本は何も言わずにドライブを続けた。
英子はこのまま山本が自宅まで送ってくれるものと思い込んでいた。
始めてきた土地のため方向も碌に分からない。山本がどこに向かっているのかも分からない。
「何か音楽でも聴く?ドリカムとか好きでしょ?行きのときそう言っていたよね」
「それともグレイとか聞く?リクエストがあったら言ってよ」
「英子ちゃん、カセット何か持ってないの?ごめんね、古い車だからCDとかMDとか聞けなくてね」
山本はいろいろと英子の気を惹こうとしているようだったが今の英子の耳には全く入らなかった。

その後、山本は英子の事をいろいろと連れまわした。
「ここが水戸市だよ、で、ここが有名な偕楽園、春は梅で有名なところなんだ」
「水戸黄門って知ってる?あの人はね、本当にいたんだよ。でも全国を漫遊した
ってのは作り話なんだけどもね」
「どうする?メロン食べたくない?メロンの試食ができるところがあるから行こうか?」
その後も、山本は英子のことを連れまわした。
「ねぇ、お腹減らない?ファミレスにでも行こうか?」
「何食べたい?ガストとか好き?あそこはドリンクバーがあっていいよね」
「僕は、ディニーズとか好きなんだよね。パスタがおいしいよね」

山本は英子の気を惹くためかいろいろと英子を連れまわしたが英子の印象には何も残っていなかった。
ただ時間がいたずらに過ぎ去るのみであった。
「ねぇ、自分の彼女と親友が寝ていたのになんで平気なの!」
ついに英子は切れて怒鳴った。
「えぇ・・・ぜ、全然平気じゃないよ・・・すげーむかつくよ・・・」
「だから、秀樹の奴ぶん殴ってやったよ」
「いい気味だったよな。いつも人のこと利用しやがって、いい気味だ」
「抵抗しないから何発もぶん殴ってやったよ、鼻血だしてたよね」

「あいつ、ろくな奴じゃないよ、いつも人のこと利用してさ、自己中だよね」
「それに、僕の彼女を寝取るなんてとんでもない奴だ。しかも、なかだしだなんて、
絶対に許せないよね」
「そうだ、あいつ、英子ちゃんの事も酷いこといってたよ」
「えっ?」はじめて英子は山本の言葉に反応を示した。

「私の事酷く言っていたの?」
「えっ・・・あっ、ああ、うん、酷く言っていたよ」
「なんて言っていたの?」英子の顔は青ざめていた。
酔っ払ってやってしまったことは腹ただしいけれどもまだ許せるかもしれない。
自分の中で整理がついたらもう一度秀樹との事を考え直そう。秀樹も反省しているかもしれない。
そう考え始めた矢先のことだったため我が耳を疑った。

「ひ、秀樹、私のことなんて言ったの?!」
英子の口調は強くなっていた。
「あっ?うん、悪く言っていたよ・・・」
「何て言ったの?」
「うん、とにかく酷い内容だった」
「聞かせてよ、何て言ったの?」
山本がじれったかったため英子の怒りは次第に大きくなっていった。
秀樹に対する怒りなのか、山本に対する怒りなのか英子の中ではごちゃごちゃになっていた。

「何で、黙っているの?村上さん取られちゃったんでしょ!もう友達でも何でもないんでしょ」
「何でかばっているのよ!」英子はハンドルを握る山本の腕を引っ張った。
「あっ、危ないよ・・・運転中だよ」
「山本君が秀樹の事かばうからでしょ!」
「あっ、危ないって・・・」
英子は山本の腕を放さなかった。

「話すよ、話すから、腕、放して」
山本はふらつく車を立て直しつつ言った。
「分かった」英子は腕を放した。
「何て言っていたの?」
「うん、あー、その、なんだ・・・」
山本はしどろもどろになっていた。
「そんなに言いにくい事なの?」英子は悲しげに言った。
「う、うん、とにかく酷かった・・・うん」
「たくさん言っていたの?」
「うん、そ、そうだよ。たくさん言っていた」山本は手の甲で仕切り無しに額の汗を拭っていた。
「一つだけでもいいから聞かせて・・・」英子は次第にうつむき加減になっていった。

「えー、あの、そのね、うん、酷かった」
「なんで、そんなあいまいな事しか言ってくれないの?」
もともと山本は優柔不断な奴だったが、この時は特にそうだった。
山本は予想外の事に出くわすとパニックに陥る傾向があった。
この時もそうであった。

次第に英子の怒りは激しくなっていった。
「なんなのよー」
英子は突然怒鳴った。
「えっ、あ・・・」
山本は何もいえなかった。
「言いなさいよ」今度は山本の腕だけでなく意髪の毛にも手をかけた。
「あっ、危ないよ、やめてよ」
「なんなのよー、皆で私の事をばかにして」
突然、対向車のヘッドライトが車内を照らす。激しいクラクション。
英子が運転中の山本の腕や髪を引っ張るので対抗車線にはみだしてしまったのだ。
「危ない!!!」
山本は慌ててハンドルを切った。

車は走行車線に戻りかろうじて対向車をよける事ができた。
「やめてよ、危ないよ」山本は青ざめた顔で言った。
「いいのよ、もうどうなっても、ぶつかればよかったんだ」
英子は無茶苦茶になっていた。
「山本君も秀樹も死んじゃえばいいんだ」
この時、英子の怒りは優柔不断な山本に向けられるべきものであったが
全て俺に向けられていた。

「話すよ、話すから、運転の邪魔しないでよ」
いつしか周囲は暗くなってヘッドライトをつけなければあたりは見渡す事もできなくなっていた。
この日、英子と山本は朝早く別荘を出ていたから12時間以上は経っていた。
そんなにもの長い時間、山本は英子の事を連れまわしていたのだ。
英子は地方から上京して大学に通っていたため、都内以外は全くといっていいほど
土地鑑がなかった。だから、山本が連れまわすままにこの時間まで来てしまった。
こんな時間になるまで気がつかなかったのも、俺と村上が寝ていたことに対するショックもあっただろう。

「運転しながら話すような事柄じゃないよ」
山本はハンドルを握りながら答えた。
「なんていうか、落ち着いたとこでないと話せないよ」
再び山本はおどおどしたようなしぐさを見せ始める。
「俺も運転疲れているし」
「じゃ、どこかファミレスとかないの?」
「それもなんだかな、そんなとこで話すような内容じゃないでしょ」
山本は再び手の甲で額の汗を拭い始めた。

「もう、いいわよ」
「えっ、いいって何が・・・」
「もういい!」
「ダメだよ、きちんとしておかないと」
再び山本はしどろもどろに答えた。
「何をきちんとするというのよ」
「だから、秀樹が英子を悪く言っていた事を」
「もういい」

「何も聞きたくない」英子は両手で耳をふさいでしまった。
「ダメだよ」
「あいつ、このままほっとくわけにはいかないよ」
山本は必至に英子の気持ちをつなぎとめようとした。
「もーーーーいい!」英子は大声で叫んだ。

山本は慌てて車を道路わきに寄せて停めた。
「落ち着いて、あいつのこときちんと話すから」
山本は慌てて言った。
「もういい」
英子は同じ言葉を繰り返すのみだった。

「もういい」は英子の口癖みたいなものだった。
俺とケンカした時もよく口にしていた。
また、プレゼントをおねだりしているときにこちらがはぐらかしていたりすると
怒って口にすることもあった。
英子の「もういい」は俺にとっては「もう仲直りしよう」のサインでもあった。
しかし、この時の英子の心境はなんであったのだろうか?

「もう、帰りたい」英子は涙声になりながら言った。
「えっ、あ、うん」山本はそういったが車を走らせようとはしなかった。
「もう帰りたいよ」英子は完全に泣いていた。
「えっ、泣いてるの?泣かないでよ」
「帰りたいよ」

「喉かわいていない?ここにお茶があるから飲まない?」
山本は後ろの自分のかばんから500mlのペットボトルのお茶を出した。
英子は黙って首を振った。
「いいから、飲みなよ、落ち着くからさ」
山本はペットボトルの口を自分であけて英子に手渡そうとした。

再び英子は黙って首を振った。
「飲みなよ、落ち着くからさ、さ、さ、早く飲みなよ」
山本は英子の口元にペットボトルを寄せた。
「いらない!」英子は怒鳴った。
「早く、帰りたい!」

車は人通りのない道路の脇に寄せて停めていた。
時折車が通り過ぎていくだけの寂しいとおりだった。
道の両脇は林のようなところだった。どうやらゴルフコースのようにも見えた。
「飲み物もいらない、もう帰りたいよ」
英子は泣きながら答えた。

英子が泣きつづけるので山本は仕方がなくという感じで車を発進させた。
しかし、山本の目つきはいつしか陰湿になっていた。
「あー、のどが渇いたらいつでもこのお茶飲んでいいから」
そう言うと山本はペットボトルをクーラーの吹き出し口にぶら下げたドリンクホルダーに置いた。

「なんかすっかりおそくなっちゃったね」
山本はにやけながら言った。
「俺もずーと運転していたから疲れちゃったよ」
英子はそんな山本のことを全く無視して助手席から見える景色を眺めていた。
そこには真っ暗な森が続いているのみで何も見えなかった。
景色を見ているというよりは泣きはらした自分の顔を眺めていたのかもしれない。

山本は再び車を道路わきに停めた。
「ど、どうしたの?」不安になった英子は山本に聞いた。
あまり山本とも口をききたくなくなっていたが、こんなところで車を停められたら
不安で仕方がなかったからだ。
「あ、うん、ちょっとね」
山本はそう言うとシートベルトをはずして後の自分のかばんをなにやらあさりだした。
山本は道路地図ともう1本のペットボトルを出した。

「どうしたの?道に迷ったの?」
英子は不安そうに山本に聞いた。
「大丈夫だよ、心配ないから」
山本はそう言って地図を開いた。山本は何か考え込むように地図をにらんでいた。
「ねぇ、ここはどこなの?」
「あっ、うん。大丈夫だよ」山本はそう言うとペットボトルの口を開いた。
プシュッという音がした。そして山本はそのまま飲み始めた。
英子は山本のしぐさを黙ってみていた。
「ぬるくなったコーラは不味いな」
山本はそう言うと再びキャップを閉めた。

「だったらお茶を飲みなよ、ぬるくてもコーラよりはましかもよ」
英子は自分の側についてるホルダーからお茶を取ると山本に差し出した。
「いいよ、俺はあまりお茶好きじゃないんだよ」
「じゃ、何で買ったの?」
「あっ、うん、女の子は皆コーラとかよりお茶のほうが好きでしょ」
「うん、そうだね」
「だから、うん、買ってあったんだよ」

「ふーん、そうなんだ。だから山本君は気がきくねって皆言うんだね」
「そんなことないよ。ホント、それ飲んでいいからね」
「うん」
英子はそう言うとお茶をホルダーに戻した。
「欲しくなったらもらうね」

山本は横目で英子のしぐさを見ながらこころなしかチッと舌打ちした。
「ん?どうしたの?」
「な、何でもないよ、うん」
「えっ?もしかしたら変なところに迷い込んじゃったの?」
「えっ?いや違うよ、大丈夫」

山本はしばらく考え事しながら地図を眺めていた。
「ねぇ、ここ暗いしなんか恐いからもっと人気のあるところに行こうよ」
山本はしばらく考え込んでいた。
「ねぇ、とにかく車出してよ」
「あっ、あぁ、ちょっと待っててね」
「恐いよ、なんかもっと明るいところに行こうよ」
「うん、分かったよ・・・」
山本はしぶしぶ地図をダッシュボードに放り投げると車をゆっくりと発進させた。

「ねぇ、もう時間も遅いし、私帰りたいよ」
「うん、分かってるよ、だから今考えていたんじゃないか」
山本はだんだんと不機嫌になっていった。
「私、早く帰りたいって言っていたのに山本君がいろいろと連れまわしたんじゃないの」
英子もだんだんと腹が立ってきたのが山本に口答えするようになっていた。
「連れまわしたとかは酷いんじゃないのか、落ち込んでいるから気晴らしさせようとしたんじゃないか」
山本の口調も激しくなりだした。
「それに、お前の彼氏が俺の女に手を出さなければこんなことにならなかっただろ」
「・・・」
英子はまたあの時の光景が頭に浮かんだ。

英子はだんだんと頭に血が上っていた。
俺に対する怒りと山本に対する怒りが折り重なり激しく増殖されその矛先を
どこに向けたらいいのか分からなかった。
このまま山本が何か言ったらその怒りは山本に向けられていただろう。
しかし、この時、偶然にも山本は黙り込んで何かを思案していた。

車内の雰囲気は重苦しいものに変わっていた。
英子は手持ち無沙汰であった。
「息苦しい・・・」英子はこの雰囲気に押しつぶされそうになっていた。
ふとクーラーの吹き出し口のカップホルダーに気がついた。
そこにはお茶があった。
「息苦しい・・・」のどもカラカラになっていた。

英子はカップホルダーに手をのばした。
「あっ!危ない!!!」
山本は叫ぶといきなり急ハンドルを切った。
「イヤ!!!」
英子は激しく体を揺さぶられた。
「な、なに!どうしたの?」
「なんか、動物が横切った・・・イタチか猫か?」
「びっくりした・・・」
「ご、ごめん、驚かせちゃったね・・・」

「ごめんね、もっと早く帰ればよかったね」
山本はこの機会を利用してこの重苦しい雰囲気を和らげようとした。
「ううん、いいの、山本君私の事気遣ってくれたのにね。
私の方こそ酷い事言ってごめんなさい」
「いいんだよ、英子ちゃんが元気出してくれれば嬉しいよ」
「ありがとう、元気だすね」英子は微笑んだ。

「ねぇ、猫・・・轢いちゃったの?」恐る恐る英子は聞いた。
「大丈夫だよ、きちんとよけたから。でも、危ないよな」
「真っ暗だから気がつくのが遅れたら轢いちゃうところだったよ」
「私、猫好きだから轢かなくてよかった」
車内の雰囲気は先ほどとはうってかわって和やかなものになっていた。

「ねぇ、今どの辺を走っているの?」
「今、うん、茨城だよ」
「えっ!まだ茨城なの?」
「ごめん、いろいろまわったから・・・」
「もう10時過ぎてるし、早く帰りたいよ」
「あっ、うん、大丈夫、大丈夫だよ」

「さっきからどんどん人気のないところに向かっていない?」
「あっ、こっちのほうが近道なんだよ」
「近道なのはいいけれどもさっきからすれ違う車もいないしなんだか恐いよ」
「大丈夫、俺、道知っているから」
「さっき迷ったとか言っていなかった?」
「大丈夫、ちょっと自身がなかったから地図を見ただけ」

山本はさらに車を進めた。英子もこうなったら山本を信用するしかなかった。
山本は片手でハンドルを握りながらコーラを手にとった。
「あっ、ふた開けようか?」
「うん、お願いするよ」
山本はそう言って英子に手渡した。
キャップを回転させるとプシューという音を立た。
「まだ気が抜けてないみたいだね。よかった」
英子はそう言って山本に渡した。

「私も喉かわいちゃった」
英子はそう言うとお茶のペットボトルを手に取った。
時計の時刻は10時30分を示していた。
「ねぇ、山本君、今日中に私の部屋に着くのかな?」
英子はキャップを回転させながら山本に言った。
「うーーーん、もう10時半だからね・・・12時までというのは難しいかな」
「えーーー、ここそんなに遠いいの?」
「うん、ごめんね」

「さっき泣いたから喉かわいちゃった」
「うん、お茶、飲みなよ。遠慮はいらないから」
「ありがとう、いただくね」
英子はキャップを取り外した。
山本は英子の動作を横目で観察していた。
英子の動きは非常にゆったりとしたものだった。

英子は取り外したキャップをダッシュボードの上に置いた。
「ねぇ、ちょっと冷房がぬるくない?」
「えっ、あっ、あぁ、うん、そ、そうかもしれないね」
しどろもどろになりながら山本は答えた。
「お、温度下げようか?」
「うん、これさぁ、ホルダーがクーラーのところについているでしょ」
「あっ、うん、そうだね」
「ここにしばらく置いておいたら冷たくなるかな?」

「えっ!変わらないよ、そんなことしてもあんま効果ないよ」
「そうかなー少しは冷たくなるよ多分」
「変わんないよ、無駄だよ・・・」
「そう?試してみようかな」
そう言うと英子はキャップをはめて再びホルダーに戻した。

「・・・」
山本は再び黙りこくってしまった。
英子も山本と話をしていたも面白くないので黙っていた。
車内の雰囲気は再び重苦しいものになっていった。

車外は暗闇だった。英子の心を表しているかのようだった。
なんで秀樹は村上さんなんかと・・・英子は考えてみた。
いくら考えても理解できなかった。
秀樹は私の事を愛していてくれた。いつも私の事を好きだと言ってくれていた。
それが一体何故・・・
いくら酔ったからとはいえ酷すぎる。

前日は酔って私の知らない間に私の中に射精した・・・
今までそんなことした事一度もなかったのに。
確かに、外で出すから生でやらせて欲しいと何度かお願いされた事はある。
英子は妊娠するのが恐かったからそのお願いを何度も断った。
秀樹は私が嫌がることを無理やりやるような人じゃない。
なまでやることでさえ拒否していた私に秀樹がなかだしするなんて・・・

それに、秀樹は何度も何度も眠っている私の事を犯しつづけた。
中に出しただけではなくほぼ全身に射精されたあとが残っていた。
顔、胸、お腹、そしてアソコにも・・・少なくても四度は犯されたのかもしれない。
いくら付き合っているとはいえ、眠っている間に私が一番嫌がっていたことをするなんて。
レイプ、そう、レイプと変わらない・・・

いつのまにか、英子の頬を涙が伝っていた。
車窓に映る自分の顔が涙でグシャグシャに見えた。
もう、死にたい・・・英子はそう思った。
信じていた彼氏に寝ている間にレイプされた。
その彼氏は翌日は親友の彼女をレイプした。
あんな人だとは思わなかった・・・
英子の頬を伝う涙は止まらなかった。

「どうしよう、ガソリンがなくなってきた」
山本は突然、口を開いた。
「えっ、えっ」
英子は泣いていた事を覚られまいとして慌てて顔をそむけたまま声を出した。
「秀樹を迎えに行く前に満タンにしておいたけど走り回ったからな・・・」
「途中で給油するつもりだったけど、頭に来ていたし英子ちゃんを励まそうとか
思っているうちに忘れていたんだ・・・」
英子はバックからハンカチを取り出して涙を拭きながら答えた
「えっ、どこかガソリン入れるところはないの?」
「えっ?あっ、あぁ、俺のバイト先が近くにあるけれども・・・」

「えーと、時間は・・・やべ、もう11時だ・・・」
「えっ?だめなの?」
「ごめん、11時で終わりなんだよね。この辺のスタンド閉まるのが早いんだ」
「それでも、僕のバイト先は遅くまでやっているほうなんだよ」
「でも、11時で終わりだから・・・」
「今からとばせば間に合わないの?」
「ごめん、近いといっても30分くらいかかるかな?」

「じゃ、もう送らなくていいから近くの駅まで連れて行って」
「駅?、あぁ、電車ね」
「もう遅いし、電車で帰る」
「いいけど、駅も遠いよ。うん、駅に着く頃には終電終わっているよ」
「なんで?だってどんなに遠くても12時前にはつくでしょ?」
「ここは田舎だから下りの電車は割と遅くまであるけど上りはもうないよ」
「それに12時にもなったら下りだって終わってるよ・・・」
「・・・」英子は再び黙り込んでしまった。

山本は再び車を道路の脇に停めた。
「ごめん、僕、家に電話しておかないと親が心配するから」
「今日帰るって言ってあるからね」
「・・・」
「ホントにごめん」
そう言って山本は車を降りると携帯で自宅に電話をした。

英子は非常に不安になっていた。
今までに茨城になど一度も来た事がない。それにたとえ来た事があったとしても
こんな林の中の寂れた道ではここが一体どこなのか想像もつかない。
頼りになるのは山本だけだった。

車外に目をやると山本は電話で何か説明をしているようだった。
秀樹から聞いたことがあるけれども、山本君は両親が年を取ってからの子供だって言っていた。
だから、多分とても心配されているんだろうな・・・
ふとカップホルダーに入ったお茶に眼が止まった。
英子は何も考えずに手にとってみた。
山本君はクーラーのところにあっても冷たくなるわけがない無駄だと言っていたが
そんなことはなかった。手に取ると心持冷たくなっていた。

「ふふふ、私の思ったとおりだ」
英子は自分の考えたとおりになったことが嬉しかった。
「少し飲んでみようかな?」
中身も冷えているかもしれない。
英子はキャップに手をかけた・・・

「ごめん、ごめん、親に説明するのに時間がかかっちゃった」
山本がドアを開いて中に入ってきた。
お茶のキャップをはずしている英子に気がつくと、
「ごめん、じゃましちゃった?いいよ、お茶でも飲んでゆっくりしてて」
「えっ、ううん、これ、冷えたよ」
「ん?何のこと?」
「クーラーで冷えるわけないって山本君いったでしょ?」
「えっ?そんなこと言ったっけ?」

「もーとぼけちゃって、これ、ほら、触ってみて、冷えているでしょ?」
「あっ、あぁ、ホントだ冷えてるね」
「私の言っていたとおりでしょ」
「うん、そ、そうだね、うん、せっかく冷えたから飲んじゃいなよ」
「うん」

「そうだ、山本君飲みなよ、疲れているでしょ、はい」
英子は山本に手渡そうとした。
「い、いらないよ、ぼ、僕、お茶嫌いだから」
「嫌いなの?珍しいよね、お茶嫌いな人って」
「えっ、う、うんまぁ嫌いというか、あまり好きじゃないんだよ」
「そうなの」英子はそう言うと再びお茶をホルダーに戻した。

「もう少し、冷やしてから飲もうっと」
「・・・」
山本は黙りこくった。
「ん?どうしたの?」
「あっ、な、なんでもないよ」
山本は慌てていった。
「お母さん、心配していたの?」

「あっ、そんなことないよ、大丈夫だよ」
「でも、もう帰らないと心配するでしょ?」
「いいや、バイトに行ってバイトの連中と飲むから今夜は帰らないって言っておいた」
「えっ?帰らない???」
「うん、飲んだら運転できないからよくバイトの連中の所に泊まったりするんだよ」
山本は嘘をついていた。英子に言った内容は確かに母親に言った事である。
しかし、山本はバイト先でも変人扱いされて飲みに誘われたことなど一度もなかった。

「ねぇ、ところで私、どうしたらいいの?」
「ガソリンがないなら私の事送れないでしょ?」
「電車もないんでしょ?」
英子は心配になって山本に聞いた。

「うん、なんとかするよ」
「・・・」
再び車内には重い沈黙が流れた。
沈黙が続くと英子はだんだんと腹が立ってきた。
なんで私はここにいるの?
自分で自分に問い掛けていた。

こうなったのも全て秀樹のせいであった。
あんなに楽しみにしていた海水浴、別荘でのひと時、そして愛し合うふたり・・・
その計画は大無しにされた。それどころか、寝ている間に一番されたくないことをされて
あげくには親友の彼女と寝ていた・・・
考えただけで頭がどうにかなりそうだった。

「うーーーん、どうしようかな?」
何も考えのない山本に対しても怒りが湧いてきた。
「じゃ、山本君の家に泊めてよ!私の寝る位のスペースはあるでしょ!」
「えっ・・・、こ、困るよ・・・だって、親がいるし」
「別に一緒に寝てなんかするわけじゃないから平気でしょ」
「だっ、だってお母さんにバイトの連中と飲みに行くって言っちゃったし」
「私がお母さんに説明するわよ」
「だ、ダメだよ、お母さんに嘘ついたことがばれちゃうよ」

はっきりしない山本に対しても英子の怒りは爆発寸前だった。
「じゃ、ホテルに連れて行ってよ、ビジネスホテルとかあるでしょ!」
「えっ、ここは田舎だから、そんなものないよ・・・」
「駅の側まで行けばあるでしょ!」
「あっ、えっ・・・な、ないよ、それに駅までガソリンがもたないよ」
山本の答えはしどろもどろを通り過ぎて支離滅裂になっていった。

「じゃ、私にどうしろというのよ!!!」
「えっ、このへんじゃ、うーーーーん」
山本は考え込んだ。言っていいのか悪いのか・・・最高に悩んだ。
山本は今まで女をホテルに誘った事はなかった。
山本が素人童貞を卒業した相手の村上とホテルに行った時は
車中で「居眠り」していた村上が偶然目を覚ました時にトイレに行きたくて
「ホテルに行ってもいいよ」と言ってくれたからである。
自分からラブホテルに行こうだなんて言い出すことができなかった。

「そ、そんなに怒らないでよ、お茶でも飲んで落ち着いてよ」
「なんなのよ!このまま車で過ごさなければならないの?」
英子は怒って怒鳴った。
山本は慌ててホルダーからお茶を取り出してキャップを取り外して英子に手渡そうとした。
「もういい!」
英子は山本の差し出すペットボトルを払いのけた。

山本の準備していたペットボトルのお茶は後部座席にまで吹っ飛んでしまった。
それは後部座席の山本のかばんに当たってそのまま座席にひっくり返った。
「・・・」後部座席に目をやる山本の顔は青ざめていた・・・
山本の表情を見た英子も後部座席を振り返った。
お茶は後部座席に流れ出し、座席はおろか山本のかばんと英子のかばんも濡らしているようだった。
「ご、ごめんなさい・・・」

山本の顔が異常に青ざめているのをみて英子はとても悪い事をしたと思った。
英子は急いで後部座席に転がるペットボトルを拾い上げるとハンドバックから
ハンカチを取り出して座席を拭こうとした。
その間も山本は黙って身動き一つできずにいた・・・
山本は額から汗を流し、顔は青ざめ、表情は強張っていた。
英子は急いで座席を拭ったが、ハンカチ一枚では足りなかった。
「ご、ごめんなさい、ティッシュある?」
取り付くように英子は言った。

「ねぇ、山本君!大丈夫?なんか変だよ・・・」
あまりにも呆然とする山本を気遣って英子は山本の肩に手をかけた。
「ねぇ、しっかりして・・・」
「どうしたの?」
英子は汗ばむ山本の額の汗をバックから取り出したポケットティッシュの
1枚で拭ってあげた。
「本当にごめんなさい。せっかく山本君が用意してくれたのに、ほとんどこぼしちゃった」
「シートもよごしちゃって・・・」

「・・・」
山本は何も言えずに黙っていた。
「ねぇ、山本君。ホントにこの辺は泊まる所何もないの?」
英子は山本の肩をさせえるようにして言った。
「お茶、こぼしたのはごめんなさい」
「でも、私の方はもっと死活問題なのよ」
「まさか、女の子に車の中で野宿しろとでも言うの?」

「えっ、あぁ・・・」
ようやく山本は言葉を発する事ができた。
「よかった、山本君、どうにかなっちゃったのかと思った」
「あー、うん、あぁ」
山本は気のない返事だかなんだかわからない言葉にならない単なる声を発するだけだった。

「山本君、この辺はあのホテルもないの?」
英子は恥ずかしそうにいった。
「えっ?あっ、な、なに?」山本はようやくわれに帰ったように返事をした。
「ほら、例えば・・・ラブホとか・・・」
英子はうつむきぎみにいった。
「あっ、あぁ、う、うん」
山本は慌て気味に返事をした。
「あっ、あるよ、うん、そういえば、近くにあったな」

ようやく山本は言葉を発する事ができた。
「あー、あそこなら、ぼ、僕のバイト先の近くだし、うん、大丈夫」
「朝になったらガソリンも入れられるよ」
山本は急に饒舌になった。
「そうだよね、英子ちゃん車の中で過ごすわけにも行かないよね」
「うん、疲れているだろうし、うん、シャワーでも浴びてゆっくりと休んだ方がいいよ」
「そうだ、そうだ、多分、あそこならゆっくりできるよ、大丈夫」

「山本君、変なこと想像しちゃダメだよ」
「えっ、な、何」
「ホントにただ休むだけだからね」
「あっ、あっうん、わ、分かっているって」
「別々に寝るんだよ」
「えっ?あー、うん、うん。分かっているよ」

そう言うと山本は車を急発進させた・・・

山本はラブホの部屋の写真の着いたパネルを一目見て何も考えずにある部屋のボタンを押した。
値段はどの部屋も同じような設定だった。ただ、都内のホテルに比べると割安な感じはした。
英子は自分の荷物とハンドバッグを山本は自分のスポーツバッグをかかえて受付で鍵を受け取ると
足早にエレベータへと急いだ。英子は特に慌てる様子もなく山本に従った。

「やだー、この部屋、お風呂丸見えじゃない・・・」
山本の選んだ部屋は風呂場がガラス張りで中身が丸見えの部屋だった。
「こんなんじゃやだよー、他の部屋に変えてもらおうよ」
「だ、だめだよ、ここはみんなこんな部屋だよ、おんなじだよ」
山本はしどろもどろに言った。
「だ、大丈夫だよ、見ないようにあっち向いてるから、平気だよ」

「やだよ、そんなこと言って絶対見るんだから」
「ホント、平気だってば、見ないよ」
「えー、お風呂はいるのやめようかな・・・」
「えっ?疲れているからお風呂はいりたいっていっていたじゃない、入りなよ、見ないから」
「でも・・・やっぱり丸見えなのはイヤだわ」

「お風呂にゆっくりつかってごらんよ、リラックスできるよ」
「うん・・・・そうかもしれないけどな・・・」
英子は悩むように考え込んだ。
「そうだよ、お湯につかってゆっくりすれば嫌な事も忘れられるし」
「そうそう、ほら、ここ、バスフォームがあってさ、泡風呂になるよ」
「ほらほら、大丈夫だって、絶対に見ないって」
山本は説得するのに必死だった。
「うーーーーん・・・」英子は悩んでいた。

「そうだね、リラックスできるかもね・・・」
「じゃ、遠慮なくはいっちゃおう、でも、絶対見ちゃダメだよ」
「も、も、もちろん、だ、だだ大丈夫だよ、へーきへーき」
山本は顔を真っ赤にさせながらそんなことを言った。
「じゃ、お風呂いれてこよ?と」
英子はそう言うと、バスタブにバスフォームを入れてお湯を勢いよく注ぎ始めた。

英子が風呂の準備をしている間に山本はなにやらかばんの中をあさっていた。
山本のかばんはたった二泊の男のかばんにしてはなにやら大きいものだった。
たしか、服はTシャツとジーパンくらいなもので、おそらく二日間とも同じジーパンだったろう。
夜も短パンにTシャツ程度のものだった。
「んー?山本君、何してるの?」
風呂場から戻った英子は聞いた。
「えっ!い、いや、別に。昨日の残りのスコッチあるから飲もうかなと思って・・・」
そんなことを言いながら山本はボトルを取り出した。そこには琥珀色の液体が
4分の1くらい残っていた。

「ふーん」英子は気のない返事をした。
「え、英子ちゃんも飲む?」
「うーん、今はいらない、これからお風呂はいるもん」
「じゃ、じゃ、お風呂から出たら飲みなよ」
「んー、あんまり飲みたくないな・・・」
「飲んでぐっすりと休んだらいいよ」
「いいよ」
英子はバッグの中身をあさりながら気のない返事をした。

英子はバッグの中から巾着袋を取り出すとトイレの中に入っていった。
英子は特に気にもとめていなかったが、山本はなにやら嬉々として飲み物を作っていた。

しばらくして英子が体にバスタオルを巻いてトイレから出てきた。
「あっ、え、英子ちゃん」山本はびっくりしたような顔をしていた。
「これからお風呂はいるけれども絶対に見ないでよね」
「あ、あぁ、うん、だだいじょうぶ、見ない、見ないよ」
「それじゃ」英子はそれだけ言うと風呂場へと向かった・・・

英子は山本の様子をうかがってみた、どうやら向こうを見ているようだが
何気に顔を傾けてこちらをちらりちらりと見ているような様子だった。
やっぱりな・・・英子は心の中で思った。
見ないとか言っても気になるのは仕方がない。
こっそり盗み見ようとしているのがよく分かる。
やっぱり山本君も男だからね・・・
英子はそう思いながらもバスタオルをはらりとはずした・・・

「あっ!」
思わず山本は声をあげてしまった。
「えっ?どうしたの?」英子は風呂場から山本に声をかけた。
「なっ、なんでもないよ・・・」
「ふーん・・・」
英子はそう言うとシャワーを浴び始めた。

英子のバスタオルの下は別荘で着ていた水着だった。
淡いピンク色と白色の生地を織り込んだビキニだった。
英子は見ないと言っている山本を信用しないわけではなかったが
水着を着て入浴する事にしたのだった。
英子はシャワーを浴びると泡立った浴槽につかった。
「ん・・・気持ちいい・・・」

ふと山本のほうを見てみると明らかに肩を落としてがっくりとしているようだった。
やっぱりな、水着を着ておいてよかった。
山本君には悪いけれどもやはり裸を見られるのはイヤだった。

しゅわしゅわと音を立てる泡・・・ほのかなバラの香り・・・
英子は眼をつぶって泡の感触と香りを楽しんだ。
しかし、気持ちはそれらとは裏腹に沈みこんでいった。
お風呂は英子をリラックスさせるどころかさらに悲しくさせた。
無性に孤独感を強めるだけだった。
英子の頬を涙がつたう・・・ダメだ・・・
あの時の光景がまたも脳裏に浮かぶ・・・

しだいに英子の涙の量は増えていく。
それに伴い喉もなりはじめる。
息遣いも荒くなる。
悲しい、つらい、くやしい・・・
「うっ、うっ、うっ」
英子の口から嗚咽が漏れる・・・

浴室は音がよく響く。
英子の嗚咽も反響をしていた。
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに山本が声をかけてきた。
「うっうっうっ・・・」
英子はそれには答えず泣くのをこらえているようだった。

「ホントに大丈夫なの?」
山本はしつこく聞いてきた。
英子は無視するように黙って涙をこらえていた。
「え、英子ちゃん、水着着ているから俺も一緒に入ってもいいでしょ?」
山本は調子に乗ってそんな事を言ってきた。
「ダメだよ!」英子はようやくのことで声を出した。

「お願いだから独りにさせて・・・」英子は泣きながら答えた。
英子の涙はもう止まらなかった。なりふりかまわず泣き叫びたかった。
たとえ浮気をするにしても、現場を見せ付けられるだなんて・・・
とても人のすることではないと思った。
鬼だ、悪魔だと・・・

いつしか、英子は落ち着きを取り戻していた。
入浴の効果が多少はあったのかもしれない。
また、思い切り泣く事により冷静さを取り戻す事ができたのかもしれない。

今、英子はラブホテルの浴槽につかっている。
そしてそこには、秀樹の親友だった山本がいる。
英子は特に山本と関係をもつつもりは全くない。

しかし、秀樹はその親友である山本の彼女である村上と寝たのである。
しかも英子はその現場を目撃してしまった。
おそらく、山本も英子と同じ心境のはずである。
その山本が私の事を気遣ってくれている。
山本君も傷ついているはずなのに・・・

山本君はいい人だし、今日くらいは・・・
英子の心の中でまるで悪魔がささやいているようだった。
秀樹に踏みにじられたからだ。
秀樹に傷つけられたこころ。
もう、秀樹なんてどうでもいい。死んでしまえばいいんだ!
英子は心の中でそう叫んでいた。
死んじゃえ!もう、秀樹なんか知らない。どうにでもなってしまえばいいんだ・・・

秀樹に復讐してやりたい・・・
英子の脳裏には「復讐」の二文字が浮かんだ。
どうやって復讐したらいいのだろうか?
まさか本当に命を奪うわけにはいかない。
殺したい、それくらい憎しみを抱いてはみたものの
英子には殺人などとても無理な話だった。

なら、秀樹にも同じ苦しみを味あわせてやればいいのだ!
そう、秀樹も苦しめばいいんだ!

秀樹が嫌がることをしてやればいいんだ。
そのためにはどうしたらいいのだろうか?
秀樹の携帯も自宅の電話も念の為公衆電話も着信拒否にはしておいた。

そうだ、秀樹は私の部屋の合鍵を持っている。
いつでも自由に出入りができてしまう。
管理人さんに事情を説明して部屋の鍵を取り替えてもらおう。
理由などはいくらでも説明できるだろう。
他にどんな事ができるだろうか・・・

ぬるめのお湯にしたとはいえ、あまりにも長くつかりすぎたため頭もふらふらしてきた。
このままではいけない・・・考えもまとまらない。
英子は泡も半分以上消えてしまった湯船から上半身を起した。
水着の上からとはいえ豊満な英子の胸にまとわりつく泡は非常にいやらしく見えた。

英子は上体を起こし右足から静かにあがった。
左足も湯船から抜く・・・泡にまみれた英子のからだからお湯がしたたりおちた。
水着を着ているためにかえっていやらしかった。
ビキニのボトムからしたたるお湯はまるで愛液が溢れているかのようだった。

山本がちらちらと見ているが水着を着ているのであまり気にしなかった。
からだにまとわりつく泡を流すためにシャワーを浴びた。
すこし湯あたりしてしまったためにぬるめというよりほとんど冷水といっていい
位の温度に設定してみた。
つ、つめたい・・・気持ちいい。
冷たいシャワーは熱くほてったからだを冷やしてくれた。
また、血が上った頭も冷やしてくれていた。

英子はほてったからだを冷やして、髪とからだをバスタオルで拭きながら浴室から出てきた。
「お風呂入って思い切り泣いたらなんだか落ち着いちゃった」
「山本君もお風呂入ったら?お湯、抜いておいたよ」
英子は魅力的なからだをしていた。
いくら水着を着ているとはいえ、はちきれんばかりの巨乳と滑らかなラインを描く
腰の肉付きは隠しようがなかった。
山本の視線は英子のからだに釘付けになっていた。

「やだー、山本君、目つきがH!」
「ダメだよ、そんな目で見ちゃ、恐いよ」
英子はバスタオルでからだを隠して言った。
「ご、ごめん、え、英子ちゃん、あまりにも魅力的だから・・・」
山本は慌てて視線をそらせて言った。
「美香とは大違いだよ。英子ちゃん、とても色っぽい・・・」
「ダメだよ、私たちはそんなんじゃないんだから」
「だっ、だって本当の事なんだよ、美香なんて細くて色黒だし」
「ダメだよ、自分の彼女の事そんなこと言っちゃー」

「あ、あんな奴、彼女じゃないよ!」
山本は珍しく強くいった。
「ご、ごめん・・・あんなことがあったあとだもんね」
英子はさびしげに言った。
「山本君もつらいんだよね・・・」

「じゃ、僕もシャワー浴びてくるよ」
そう言って山本はタオルと備え付けのガウンを持って浴室に入っていった。
「覗いてもいいよ」山本はおどけてそういいながら扉を閉めた。
「ばかー、山本君の変態!」
英子もおどけてそう言った。
もちろん、英子は山本の入浴シーンなど見たくないから後ろ向きでいた。

英子は有線放送のパネルをいじくり、お気に入りのジャンルを探してみた。
「うん、これにしよう」
お気に入りのヒップホップのチャンネルにした。
英子は洋楽のブラックミュージックが好きだった。

そう言えば秀樹とは音楽の趣味もあっていた・・・
お互いにかぶるCDが何枚もあっておかしかった。
ただ、私は輸入版が好きだったけれども秀樹は日本製を買っていた。
輸入版は歌詞カードがついていないのが多いから、あと和訳があったほうがいいよ。
そんな風に言っていた。しかも、日本製はテキスト処理されていてオーディオによっては
曲名が表示されたりしていた。それがいいんだと・・・

英子が有線に気を取られているうちにいつのまにか山本はシャワーを終えていた。
この時の英子の格好はまだ、からだにバスタオルを巻いていたが、タオルの下は
水着のままだった。
ベッドにうつぶせになり枕もとのパネルを操作していた英子には背後に山本が立って
いることには気がつかなかった。
その間、山本は舐めるような視線で英子の事を視姦していたにちがいない。
ふと、背後に人の気配を感じた英子が振り返るとそこに、下半身にタオルを巻いただ
けの山本が立っていた。

「やだーーー!びっくりするじゃない・・・終わったなら声かけてよ」
英子はびっくりして言った。
「へへへ、ごめん、ごめん」
「英子ちゃんがあまりにもかわいいからつい見とれちゃったんだよ」
山本はにやけながら英子のバスタオルからはみ出た太ももを凝視しながら言った。
「やだー、山本君、変なとこ見ないでよ、恥ずかしいでしょ」
英子はそう言うと、ベッドから上体を起こし、自分のかばんを置いてあるソファー
へと向かった。
「山本君も、そんな格好してないで早く着替えてね」
「えっ、もう着替えちゃうの?」
「そうだよ、恥ずかしいよ。だってお肉ぶよぶよだもん」

「そそ、そんなことないよ!英子ちゃん、魅力的だって」
「またまた、だって山本君は細い子すきなんじゃない?」
「そんなことないよ、英子ちゃんみたいな子好きだよ」
「えー、だって私村上さんとぜんぜんタイプ違うよ」
「だから、村上とはそんなんじゃないよ」
「無理しなくていいよ」
「だから、違うって・・・秀樹の奴はそんなこと言ってたけどな」
山本は不気味ににやりと口元をゆがめながら言った。
「えっ?秀樹が???なっなんて言っていたの?」
英子はあきらかに不快感を顔に表していた。

「さっき、車の中で言いかけたけれども、秀樹は英子ちゃんの事ミソカスに言ってたよ」
そう言うと山本は不敵な笑みを再び口元に浮かべた。しかし、英子は、目の前が真っ暗に
霞んでいくために山本の表情の変化に気がつかなかった。
「なっ、なんて言っていたの?」英子の声は震えていた・・・
「えっ、本当に聞きたいの?かなり凄い事言っていたけど・・・」
「もう、あんな奴の事どうでもいいよ!だから本当の事知りたい」
「そうか、じゃ、覚悟はいいんだね・・・」
「うん・・・」

「これはあくまでも秀樹が言ったことで僕の言葉じゃないからね」
「うん、分かってる」英子は静かにうなずいた。
「そうだね、俺も、こんな事言いにくいし、ちょっと飲んでもいいかな?」
「えっ、あっ、うん」
山本は英子があいまいにうなずくのをあまり聞きもせずに備え付けのグラスに
作ってあった水割りを手にした。
「さっき、僕がシャワーを浴びる前に作っておいたんだ、丁度いいくらいに
氷も溶けておいしそうだ、英子ちゃんも飲みなよ」
そう言って、山本は英子に水割りを手渡した。

「あっ、ありがとう・・・」
「さっ、早く飲みなよ・・・」
「うん・・・」そう言って英子はグラスに唇をつけた。
山本は静かにその動作を見守っていた。見守るというより直視していた。
英子は静かにグラスを傾け、唇を琥珀色の液体につけた。
「さっ、ぐっといきなよ」
英子は唇を少し湿らすくらいだった。
「ありがとう、おいしいね、これ・・・」
「ぐっといきなよ・・・」
「うん、でもなんだか水割りって気分じゃないな・・・ビール飲んでもいいかな?」
「えっ?あっ、あぁ、う、うん、いいよ・・・」

英子は山本の返事もろくに聞かずに冷蔵庫を開けた。
「うーーーん、ビールけっこう高いね・・・でも、いいかっ」
英子はボタンを押して缶ビールを取り出した。
「山本君は水割りでいいのね?」
「あっ、あ、ああ、いいよ・・・」
英子は山本の返事を聞くと、缶ビールを空けてそのまま一口飲んだ。
「あーーー、お風呂上りのビールはおいしいや」
つぶやくように言った。

「それで、秀樹はなんて言っていたの・・・」
「あっ、うん、その話だったよね・・・」
山本は少しうつむいて、自分の手にした水割りをニ、三口飲み込んだ。
「多分、英子ちゃんが聞いたら、卒倒しちゃうような事だよ・・・」
「・・・」

「あいつ、英子ちゃんの事バカ呼ばわりにしていたよ・・・」
「何て言っていたの?」英子はむっとして言った。
「そうだね、英子ちゃんは胸に栄養が行き過ぎて脳みそは腐っているとか」
「英子ちゃんはデブで肉がぶよぶよしている、俺はもっとスリムな子が好きだとか」
「最近腹が膨らんできたのは俺以外の男とやってはらんだに違いないとか」
「物覚えが悪くてセックスがへたくそなのは頭が悪いからだとか・・・」

男同士の友人だとわりと彼女との性生活の事や彼女に対する不満を愚痴ったりすることがある。
俺も、山本のことを親友だと思っていたので、英子に対する不満を飲んだ勢いで愚痴ったこと
があった、奴はそれを悪用してあることないことを英子に吹き込んだ。
奴は1いったことを100言ったように大袈裟に膨らまして挙句にはありもしないでまかせを
英子に吹き込んだのだった。

「ひっ、ひどい、そんなこと言っていたの・・・」英子の声は震えていた。
「こんな事も言っていたな・・・英子ちゃんとのセックスは最悪だから
ソープに行ってきたとか、英子もソープに沈めて勉強させるしかないなとか」
「・・・」英子の目には涙が浮かんでいた。
「あいつ、もしかしたら酔った振りして美香のこと襲ったのかもしれない」
「えっ?」英子は思わず山本の言葉に耳を疑った。
「あいつ、前日に英子ちゃんを襲ってなかだししたり顔に精液かけたりしたでしょ?」
「う、うん・・・」
「それは、あいつのたくらみで、英子ちゃんがなまでやらせてくれないから最後に
嫌われるために無理やり酔わせて寝ているうちにやったんだよ」

「それで、英子ちゃんと別れるために酔いつぶれた美香のことやったんだ!」
山本はだんだんと感情を高ぶらせ最後には叫んでいた。
「全部、あいつのたくらみだったんだよ!」
「そっ、そんな・・・」
この時、既に英子はショックと極度の疲労感に襲われてかなり落ち込んでいた。
「そんな、秀樹が、私の事、酷い事、言っていただなんて・・・」
「それに、酔ってたんじゃなくてレイプしただなんて・・・」
「そうだよ、あいつそういう奴だよ!俺のこともいつもいつも利用して」
「俺のこと小間使いとか奴隷くらいにしか思ってなかったんだよ!」
山本は矢継ぎ早に俺の悪口をあることないことまくし立てた。

英子はもう、うんざりしていた。
この二日間、いろいろなことがありすぎた・・・
一日目、秀樹に寝ている間にレイプされる・・・しかもなかだしされた・・・
しかも、あそこのなかだけではなく、顔や胸、お腹の上にも射精された・・・
二日目、秀樹が酔いつぶれた村上の事をレイプする。しかも、なかだしした・・・
そして、山本にはいろいろ連れまわされたあげく部屋に帰ることができなくなり
ラブホに泊まる事になった。そこで聞かされた秀樹の言った私の悪口・・・
最後には、秀樹は酔ったのではなく計画的に私と村上さんをレイプした・・・

「大丈夫?英子ちゃん」
山本は少々うつろになった英子の肩に手を置いた。
「えっ、うん、もう、凄くイヤだ」
英子は涙ぐんでいた。
さっきたくさん泣いてもうすっきりしたと思ったのに再び涙が溢れてきた。
「もういい・・・」

「えっ?」山本は間の抜けた返事をした。
「もういい・・・」英子は同じ事をつぶやいた。
「もういいって?・・・」
「いいよ、もういいよ、好きにしていいよ・・・」
英子は全てがイヤになっていた。大好きだった秀樹に裏切られるだなんて、
私の始めてをささげた愛しい人が私の事を裏切るだなんて・・・
しかも計画的にレイプをするだなんて、そんな人だっただなんて・・・

「えっ英子ちゃん・・・いいの?」
「・・・」英子はだまって何も答えなかった。
山本は英子が黙って返事をしないので英子の事をベッドにそっと寝かせた。
「・・・」英子はもう一言も言葉を発しなかった。
「はぁはぁ・・・」山本の息遣いは荒くなっていた。
「もういい・・・」英子の心の中ではこの言葉が何度も何度も繰り返されていた。

俺は英子の部屋にいた。
俺の目の前には英子がいる。
いつのまにか、少々やつれた雰囲気だ。
頬もこけて、体も一回り小さくなったような気がした。
それは尾羽打ち枯らした英子の雰囲気がそう感じさせているだけかもしれなかった。
健康的なイメージだった英子がなんだか不健康そうな女に変わっていたので驚いた。

しかし、豊かな英子の胸は健在だった。
やはり、英子の胸は目立つ。服越しではあったが英子のおっぱいは郷愁を感じさせた。
いつしか、俺の気持ちはあの頃へと飛んでいた。あの別荘へと・・・

「え、英子、どうしたんだよ、そんなにやつれてしまって・・・」
俺は嫌な予感がした、夏休み明けの山本の話では奴と英子が付き合っているとか言っていた。
英子は山本の奴に酷い仕打ちを受けたのだろうか?
英子の事を裏切った俺が言うのもなんだが、許せないと思った。
それほどまでにあの健康的で可憐だった英子がボロ雑巾のような姿になっていた。
俺には信じられなかった。

「何があったんだよ、しっかりしろよ・・・」
英子は俺の問いかけには何も答えずただうつむいているだけだった。
時折聞こえる鼻すすりから泣いているというのが聞いて取れる。
「英子・・・」
俺は英子の肩をそっと抱いた。

「秀樹!!!」
俺が方を抱くや否や英子は激しく俺にしがみついた。そして声をあげて泣き出した。
「ど、どうしたんだ?」
「何があったんだよ・・・」
英子は激しく慟哭するのみで俺の問いかけには一切答えなかった。
俺はどうしていいのか分からなかったので、英子が落ち着くまで抱きしめていることにした。
「英子・・・」
久しぶりに英子の体温を肌で感じる事ができた。
柔らかい、暖かい、俺の英子・・・

「いや、違うんだ・・・今はもう俺の英子ではない」
俺は先ほど頭に浮かんだ言葉を打ち消した。
今の俺には美香がいる。村上美香・・・これが俺の彼女だ。
今、目の前にいる女は昔は彼女ではあったが、今では山本の彼女になってしまった。
そして、俺が今愛しているのは美香だ。
今ここにいる英子ではない。

しかし、一度は愛し合った仲だ、泣いている英子をほおったからしにはできない。
一体何があったのだろうか?少なくとも俺に電話をしてきたということは、俺に聞いて欲しい
ことがあるからに違いない。
英子が落ち着きを取り戻したら聞きだしてみよう。
それまでは、俺の胸を貸してやる。泣きたければいくらでも泣けばいい。
別れた女とはいえ、俺にもそれくらいの度量はある・・・
俺は自分にそういい聞かした。

どれくらい英子は泣いていただろうか・・・
10分?20分?いや、1時間くらいだろうか・・・
この時の俺たちふたりの間には時間の流れなど関係がなかった。
まるで、あの愛し合っていた時期のようにふたりは固く抱き合っていた。
しかし、あの時と違うとしたらもうそこに心がなかったことだろう。
俺の心の中には美香がいる。

いつしか、英子も落ち着きを取り戻していた。
さきほどまでは肩で息をしていたが呼吸ももとに戻り、涙もでていないようだった。
「もう、落ち着いたか?」
「・・・」英子は声には出さなかったが、かすかにうなずいた。
「いったい、何があったの?」
俺は英子に聞いてみた。
英子は何も言わず、再び俺のことを固く固く抱きしめた。
俺は戸惑いだした・・・英子の方から俺とのコンタクトを完全に打ち切ったのだ。
それが今更こんな、いったい何事なんだろうか???そう思わずにはいられなかった。

そこからしばらく、俺たちは抱き合った。
英子が頬を俺の胸にこすりつけてきた。
昔、よく英子が俺に甘える時にしてきたしぐさだ・・・
あの当時は、そんな英子を俺は猫のようにかわいがった。
そして、当然のように愛し合った・・・

俺は、軽く頭を振って現実へと戻った。
「もういいだろう?なんで俺に電話してきたんだ?」
「違うの・・・」
「えっ?」
「違うの・・・」
英子はただそうつぶやくだけだった。
「何が違うんだ?」俺にはさっぱり分からなかった。

「秀樹は悪くなかったの、何もしていなかったのよ・・・」
「えっ?何言っているのかさっぱり分からないよ」
「違うの、私たち騙されていたの・・・」
英子はそう言うとまた涙が溢れてきた。
「おい、いったいなに言ってるのかさっぱり分からないよ」
「もう、泣くのはやめてくれよ、頭がおかしくなりそうだよ」
俺はなかばあきれてなかば切れかけてそういった。

「一体、何の話をしてるの?」
「あの時の、あの別荘の時のこと・・・」
英子は途切れ途切れに答えた。
「えっ?別荘の事・・・」
俺にとっては悪夢の出来事だったあの別荘での事件。
それを今更なにを言っているのだろうか?

「私たち、だまされていたのよ!」
英子は力かぎりの声で叫んだ。
「えっ?」
俺は全く理解できなかった。
「だ、だまされていた?」
「なっ、なにを言っているんだよ・・・」
俺は、気が遠くなりそうだった・・・

騙されていた、だまされていた、ダマサレテイタ・・・
俺の頭の中ではこの言葉が堂堂巡りをしていた。
騙されていた・・・
一体誰が何のために俺たちを騙していたというのだろうか?

「どういうことなんだ?」
「だますって、一体誰が・・・」
俺は、頭のてっぺんから血の気が引いていく気がした・・・

「え、英子、頼む、泣いてないでまじめに聞かせてくれ・・・」
「だって、だって・・・」
英子は再び泣きじゃくりだした。
ヒックヒックと喉を詰まらせながら涙をこらえようとしているようだが無理だった。
「おい、いったいどういうことなんだよ」
俺は、英子の言う騙されていたという言葉が非常に気になった。

あの場にいたのは俺と英子と山本と村上の4人だ。
この中で騙されたのはどうやら俺と英子のようだ。
それ以上の情報は泣きじゃくる英子からは入ってこない。
今考えうる事は、山本が単独で俺と英子を騙した説。
山本と村上が共謀して俺と英子を騙した説。
そしてもう一つの説は、村上が単独で俺と英子と山本を騙した説・・・

俺はこの時、血の気が引く思いをした・・・
あの山本の怒り様は本気のようだった。
ということは、山本もだまされていたのか?
すると村上が単独で俺たち3人を騙したのか?
俺も山本も英子も村上に踊らされていたのか?

俺は泣きじゃくる英子を抱きしめながら頭を働かせた。
村上は山本との関係に飽きていた。
山本の友人である俺に興味を抱いた。
しかし、俺は村上の事を嫌っていた。
俺と英子は人目がうらやむくらいに愛し合っていた。
俺と英子の仲たがいにさせるために俺を酔わせた。
俺は村上の思惑どうりに酔って英子に無茶苦茶した。

そして、雰囲気のきまづくなった俺と英子。
翌日の晩も俺を酔わせて今度は俺と村上が寝るようにしむける。
そして、気がついた山本が俺のことをぼこり、怒った英子は俺を捨てて帰る。
残された村上は俺にレイプされたと騒ぎ立てる。
警察沙汰を恐れた俺から金品を巻き上げた上に今後彼氏として付き合うように脅迫する。
そして、今にいたる・・・

そ、そんなバカな・・・
考えてみると筋道が通っているような気がする。
あの時、レイプされた警察に訴えるといいつづけていた村上がバッグを買うことと
責任を取って付き合うことを俺に強要した。
いったいどこにレイプした相手に付き合えと強要する女がいるのだろうか?
俺は、背筋に冷たいものが走った・・・

なんてことだ。
今では俺は村上にすっかり夢中になっている。
その村上が俺のことを騙すだなんて。
嘘だ、嘘だと言ってくれ・・・
俺の頭は混乱してきた。

「え、英子、俺は美香に、む、村上に、だ、騙されたのか?」
俺はやっとのことで声に出すことができた。
「うっ、うっ、村上さんはどうなのか分からない・・・うっうぅぅ」
英子もやっとのことで答えた。
「えっ?」
俺は声にならない声を出していた。
「村上さんは分からないってどういうこと?」

「私たちを、私たちを騙していたのは、山本よ!!!」
えっ?俺には全く理解できなかった。
山本が俺たちを騙していた?
一体何故・・・
あんなに怒って俺に殴りかかってきたあいつが俺たちを騙した?
あんなに仲のよかった俺のことを騙すだなんて・・・
いつもいろいろと気をつかってくれる山本が俺たちをだますだなんて。
ありえない。あいつは、人を騙すようなやつではない。

「なっ、何かの間違いだろ・・・あいつがそんなことするわけないじゃやないか」
「そ、それに、あいつにそんな人を騙すような度胸ないだろ・・・」
「何か勘違いしてるんじゃないか?」
いくら考えても俺には山本が人を騙すようなことをする奴でもないしまた、
そんなことができる奴ではない、そうとしか考えられなかった。
「あんなにいい奴いないじゃないか・・・それが、俺たちを騙すだなんて」
俺はなぜか山本のことを必死にかばっていた。
それは、俺があいつの彼女を寝取ってしまったからなのかもしれない。

「なんで、秀樹はあんな奴の事をかばうの!!!」
英子は逆切れしたかのように俺のことを突き飛ばして叫んだ。
「なんで、あんな奴の事をかばうの!!!」
英子は涙でぐしょぐしょになった顔を赤らめて怒って叫んでいた。
「お、おい、どうしたんだよ、だいたいなにを根拠にそんなこと言っているんだよ!」
俺もヒステリーを起した英子に半ばイライラしながら怒鳴り返した。

「私、見たのよ!」
英子は半狂乱になりながら叫んだ。
「見たって何をだよ」俺はむっとしながら聞いた。
「写真をよ!」
「えっ?」
「写真を見たのよ。」

「お前の言ってる事支離滅裂でさっぱり把からねぇよ」
俺もぶちぎれる寸前だった。
「頭どうかしちまったんじゃないか?」
俺は言ってはならないことを言い放ってしまった。
「キーーーー」
まさにそんな感じで英子は俺に飛び掛ってきた。
まさに、半狂乱、乱心を起したとしか言えなかった。
「ど、どうしたんだよ!おい、いいかげんにしろよ!」
俺は英子を振りほどいて突き飛ばした。

「いいかげんにしろよ!ヨタ話を聞かせるために俺のこと呼び出したんなら俺はもう帰るぞ!」
いいかげんに、ヒステリックな女を相手にするのに疲れた俺は最終手段に出た。
暴力を振るうのは嫌いだが、相手がかかってくるのではどうしょうもない。
今まで、一度も英子にも他の女にも暴力を振るったことはなかったが止むを得なかった。
「帰るからな!」俺はそういい捨てるなり英子の部屋を出た。

「待って!」
英子は出て行く俺にしがみついて止めた。
「放せよ!」
俺は英子を振りほどいた。
「ヒステリーを起す女は大っ嫌いなんだよ!」
俺は最大限の侮辱を込めて言い放った。
「ごめんなさい、もう二度とあんなことしません」
英子は土下座せんばかりに謝った。
「お願い、お願いだから話を聞いて・・・」

だいぶ落ち着きを取り戻したのか、さきほどの英子とは様子が変わっていた。
この状態なら話ができると思った俺は、とりあえず、英子の話を聞くことにした。
やはり、英子の言っていた騙されていたという言葉が気になったのも確かだが。

「じゃ、落ち着いて話して欲しい。頼むから、もう泣いたり叫んだりはやめて欲しい」

「うん、分かった」英子はそう言った。

再び回想シーン
「えっ英子ちゃん・・・いいの?」
「・・・」英子はだまって何も答えなかった。
山本は英子が黙って返事をしないので英子の事をベッドにそっと寝かせた。
「・・・」英子はもう一言も言葉を発しなかった。
「はぁはぁ・・・」山本の息遣いは荒くなっていた。
「もういい・・・」英子の心の中ではこの言葉が何度も何度も繰り返されていた。

山本は英子の耳元で息を荒げながら英子の髪をなでていた。
「はぁはぁ」
山本の下腹部は既に勃起していて英子の下半身に触れていた。
英子は「気持ち悪い」そう思っていたが眼を思い切りつぶって耐えていた。
「はぁはぁ」
山本は汚らしい舌を英子の耳に這わせ出した。
英子の耳たぶから耳の穴へと舌を進めた。
「やだ、気持ち悪い・・・」
英子は心の中でつぶやいた。

「え、英子ちゃん、タオルとってもいいよね」
「・・・」
英子は山本の問いかけには何も答えなかった。
頭の中は回転していた。ビールのよいがまわってきたのだろうか?
精神的な疲れがそのように感じさせたのだろうか?
山本の気持ちの悪い息遣いと舌触りが英子の神経を過敏にさせていた。

山本は英子のバスタオルをゆっくりとはがした。
英子はタオルの下には水着を着ていた。
「え、英子ちゃん、水着とってもいいよね、はぁはぁ」
「い、いや」英子は蚊の泣くような声で答えた。
「ダメ」
英子は明確に拒否した。
しかし、山本は手を止めなかった。

山本は英子の乳房を弄ぶように揉みしだきながら息をますます荒げていった。
「や、いや・・・」
英子は拒否しつづけた。しかし、山本のねちっこい変質的な愛撫はとまらなかった。
山本は英子の耳の穴を舐めながら乳房を握るように揉んだ。
英子の乳房は大きくて柔らかかった。仰向けに寝ると両側に流れるくらい英子の乳房は
柔らかく垂れている。握ってもあまり手ごたえはない。まるで空気か液体を揉んでいる
ような気がすることもある。

山本はその英子の柔らかい乳房を揉みし抱きつづけた。
「や、いや、やっぱりできない・・・」
英子の悲痛な声も無視して山本は耳の穴に下を這わせつづけた。
それどころか、英子の水着をずらし、乳首をあらわにした。
「やっやめてよ!」
英子のピンク色で大きな乳首があらわになった。
英子の乳首は処女だった割には乳首も乳輪も大きかった。
ただ、色白だったからか乳首はピンク色だった。
巨大な乳房に巨大な乳輪に大きな乳首が乗っている。
それだけでも興奮させるには十分だった。

「ヒヒヒ」
山本は不気味な声を発すると英子の乳首にむしゃぶりついた。
「やだー、お願い、やめて、やめてー!」
英子は抵抗したが、疲れていたことと気力が失せていたため
山本を跳ね飛ばす事ができなかった。
山本は変質的に英子の乳首を口に含んだり舌で転がしたり歯を立てたりした。

「おねがい、お願いだからもうやめて・・・」
英子は泣きべそをかきはじめた。
山本は悲痛な英子の訴えに耳をかさず、乳首を舐めるのをやめなかった。
「ヒヒヒ、そんなこと言って、乳首がこんなに立っているじゃないか」
山本は片手で右の乳首をつまみ、左の乳首を唇ではさみながらそんなことを言った。
英子は感じているのではなく、気色が悪くて鳥肌立っていたのだった。
山本はそれを感じていると勘違いしていた。

「違うよ、もうやめてよ」
「ひひひ、はぁはぁ」
山本は今度はビキニのボトムに手をのばした。
「はぁはぁ、英子ちゃんのお尻はへっへっ柔らかくて、き、気持ちいいよ」
山本は自分のタオルを取り払ってなまチンを英子の太もものあたりになすりつけだした。
「やだ、やだ、まじ、やめてよ」
英子は真剣に拒み始めた。

「頼むよ、英子ちゃん、口で、口でしてよ」
そう言って山本は英子の口元に自分のモノを突き出した。
「いやーーーーーやめてよ!」
英子は山本を払いのけようとするが、山本は英子の胸の上に馬乗りになって
右手で頭を押さえつけて左手で自分のモノを握り締めて英子の唇に押し付けていた。
「いやぁいやぁいやぁぁぁ」英子が叫ぶと山本は英子の口にモノを突っ込もうとする。
しかし、英子の歯にあたり口の中には入らなかった。
「いっ!いてぇ!英子ちゃん、歯があたると痛いよ」
山本は自分のモノを握っていた左手を離すと英子のあごを下から掴んでそう言った。

「頼むから、フェラしてよ」
山本は英子のあごを掴んだまま、今度は右手で自分のモノを掴み英子の口に押し込もうとした。
しかし、英子は必死に首を振って抵抗した。
「お願い、やめてよ、苦しいよ、やめてよ」
英子は抵抗を続けた。
「ちっ」
山本は抵抗する英子にフェラを強要するのは無理と悟り、どうやら諦めたようだ。

山本は苦しがる英子の胸の上からしりを持ち上げた。
「はっはっはっ」
英子は呼吸が楽になったため思い切り息を吸い込むことができた。
「はっはっ、お、お願いだからもう、やめて・・・はっはっ」
英子は息も絶え絶えになりながら言った。
「じゃ、僕も、諦めるよ」
山本は不気味に舐めるように英子の裸体を眺めながら言った。

英子は右腕で豊満な胸を隠して上体を起して深呼吸をするように息をしていた。
ビキニのトップは胸の下にずり下げられヌードグラビアというかアイドルの
セミヌードのようなポーズになっていた。
「やっぱり、できないよ、今はそんな気分じゃないの」
「分かってるよ」
山本は勃起した自分のモノを自分でこすりながら言った。
「じゃ、フェラは諦めるよ」
そう言うと山本は今度は英子の足首を掴んで引っ張った。

「あっ!」
英子は短く叫ぶとベッドに仰向けに倒れた。
その瞬間、腕は自然にからだを支えようとして豊満な乳房はぶるるんとゆれてあらわになった。
「いやー何するのよ!」
英子は両足をばたつかせながら身を捩って抵抗した。
「はぁはぁはぁ」山本の息遣いは再び荒くなっていた。

英子が身を捩ったために今度は山本の目の前に形がよくて肉付きもいい英子の
ヒップが現れた。
山本は両足で英子のふくらはぎあたりを挟み込み両手で英子の腰を掴むと顔を
英子のヒップにうずめた。
「ひっひっひ、えっ英子ちゃんのケツだ、すげー柔らかくて気持ちいいよ」
山本は英子のヒップに顔をうずめながら叫んだ。
「やめて!」英子はうつぶせに倒れながら下半身を押さえ込まれているので
両手をばたつかせながら抵抗した。

英子は腰を振ってなんとか山本の顔を弾き飛ばそうとしたがその動きはかえって山本を
興奮させるだけだった。
「お願いだから、やめてよ!」
英子は腰を振って何とか山本から逃れようとするが、腰の動きと山本の顔の動きで
ビキニのボトムがずれてヒップに食い込み始めた。
「ひぇひぇひぇ、え、英子ちゃん、ケツがはみ出てきたよ、すげーよ」
英子の抵抗は虚しく何の効果を見せないどころかかえって水着が食い込み
山本を興奮させるだけだった。
「はーーー、英子ちゃんの肌は白くてきれいだ。おしりにできものも何もないよ」
山本はそう言うと、はみ出た英子のヒップにむしゃぶりついた。

そして、山本は腰をくねらせて抵抗する英子の両足をがっちりと自分の足で挟み込み
左手で英子のヒップを抱え込み、右手でビキニの食い込んでいる部分を右側にずらした。
そこには、英子のアナルとおまんこあった。英子の一番見られたくない部分が山本の
目に晒されてしまったのだった。
「やだーーーーーー!やめて、放して、やだやだやだ!!!」
英子は大声を張り上げてまた手足をばたつかせて体中の力を振り絞って抵抗を試みた。
しかし、山本の力は強く、びくともしなかった。
山本は暴れる英子をよそに、白くて丸い英子のヒップをいやらしく眺めていた。
「ひっひっひっ、英子ちゃん、意外と毛深いんだね。ほら、こんなところまで毛が生えているよ」
山本はいやらしく言いながら、アナルの周りまでびっしりと生えそろった英子のアンダーヘアーを
じりじりと引っ張った。

「おっ、お願い、やめて、やめて、やめて、やめて!!!」
英子は悲痛な叫びをあげていた・
「ひひひ、さっき、好きにしていいって言ったでしょ」
「はぁはぁ、今更ダメだって言ったってもう遅いよ、へへへ」
山本はついに英子のアナルに舌を這わせ出した。
山本の執拗なねちっこい責めに英子は全く感じる事がなかった。
かえって気色が悪く吐きけがするくらいだった。
「おねがい、お願いだからやめて、いやだ、やだ、やだ!!!」

いつしか英子の叫びには涙も混じっていた。
今はもう、ただ、山本の魔の手から逃れる事だけを考えていた。
「お願い!!!やめて!!!」英子にはもうこう叫ぶしかなかった。
しかし、山本は手も舌も休ませずに執拗に英子のアナルに舌を這わせつづけた。
山本の唾液が英子のアナルからおまんこへとだらだらと垂れていた。
そして、山本はついに、ビキニのボトムを剥ぎ取りにかかった。
「いやーーーーーーーー」英子は叫んだ。

山本は自分のからだをずらすと、一気にビキニを膝元まで引きおろした。
水着は下着と違って簡単に脱がす事ができた。
それは英子のビキニが伸びる素材でできていたのもあったかもしれない。
山本がからだを放した所で英子は最後の反撃を試みた。
膝にひっかかかる水着も気にせずに足をばたつかせて山本の事を蹴り飛ばそうとした。
しかし、山本はするりとからだを入れ替えて今度は自分の下半身を英子の顔の方に向けて
左手で両足を抱え込み、右手で一気にビキニを剥ぎ取った。

「いやーーーー!!!」
英子の目の前で山本のちんちんと金玉がぶらついていた。
今なら、山本の急所を攻撃できる。
英子はとっさにそう考えた。
どう攻撃したらいいのだろうか?
とにかく、たたけばいいのだろうか?
英子は短時間のうちに考えをまとめなければならなかった。

しかし、格闘技などが嫌いな英子に金玉の攻撃方法など思いつきもしなかった。
ただ、そこにぶらさがり小刻みにゆれる金玉を見つめる事しかできなかった・・・

ついに、英子の下半身があらわにされてしまった。
誰にも見られたくない、秀樹にも見せるのをためらっていたわたしのアソコが・・・
こんな形で、こんな奴に・・・
英子は涙が止まらなかった・・・

「へへへ、英子ちゃん、物凄くいやらしい体つきだ」
山本はねちっこく蛇のような視線で英子の事を視姦した。
「・・・・・・・ヤメテ・・・・・・・」
もう英子には抵抗する力も声を出す力も残っていなかった。
涙も既に枯れ果ててしまったようだ。
何故?何故私だけがこんな酷い目に会わなければならないの?
英子は屈辱に打ちのめされていた。
信じていた彼氏には裏切られて彼氏の親友からもレイプされるだなんて・・・

「へへへ、英子ちゃんのおまんここんなにぐちょぐちょに濡れているよ!」
山本は自分の唾液でべとべとになった英子のひだひだを掻き分けて中身をのぞきこんでいた。
「ひひひ、なんだかんだ言って感じているんじゃない」
山本は蛇のような舌を再び英子の股間に這わせ出した。
山本はねちっこく英子のおまんこを舐めまわした。
ひだひだからクリトリス、膣口のいたるところを舐めまわした。

「すごいよ、すごいよ英子ちゃん。ひひひ、英子ちゃんのおまんこすごく濡れてる」
「英子ちゃん、物凄く毛深いね。おまんこ真っ黒な毛で覆われているよ」
「はぁはぁ、アナルの周りも毛がびっしり生えてるよ。ものすごくいやらしいよ」
「口の中まで毛が入り込んでくるよ。秀樹とやりまくってこんなになっちまったの?」
山本は英子が今まで聞いたこともないようないやらしい単語を連発しながら英子に
屈辱を浴びせつづけた・・・

山本は自分のモノに唾液をなすりつけ出した。
唾液でねとねとになった山本のモノは無気味に光っていた。
「・・・イヤ・・・」
山本のモノが私の中にはいるなんて・・・許せない・・・
イヤだ、イヤだ、イヤだ・・・・
英子は頭の中で必死に抵抗した。
しかし、英子のからだにはもう山本に抵抗する体力は残っていなかった。
「イヤだ・・・」

山本はまず、英子のバギナの中に指を挿入した。
そしてその指を静かにこねくり回した。
山本はバギナに指を挿入する前にたっぷりと唾液をつけていた。
自分の指をくわえて唾液でねとねとにしていた。
白い糸を引きながら唾液が滴っていた。
その指が今、英子の中に挿入されてこねくり回しているのだった。
「気持ち悪い・・・」英子は吐き気がした。

山本の指が自分の中でうごめいている感触が気持ち悪かった。
胃の底から熱いものがこみ上げてきそうだった。
「助けて・・・」心の中で誰にというわけでもなく助けを求めていた。
「イヤだ、イヤだよう」
もう、声も涙もでない、指一本動かす体力も残っていない・・・
いつしか、膣の中も山本の唾液でねとねとにされていた。

山本は膣から指を引き抜くとまたそれを口に含んだ。
「はぁはぁ、英子ちゃんのおまんこ、おいしいよ、ひひひ」
そういって、何度も何度も指を舐めまわした。
そして、今度はそのゆびから手のひらにかけて白く濁った唾液をだらりと垂らした。
それを再び自分のちんちんになすりつけた。
山本のちんちんはべとべとで気色悪く光っていた。

「はぁはぁはぁ・・・」
山本は再び自分の指に白濁の唾液を垂らした。
そして再び英子のおまんこになすりつけてきた。
もう、英子は声も発する事もできない、足を動かす事も股を閉じる事もできない。
山本はねとねととした自分の唾液を再び英子のおまんこのなかになすりつけた。
もう、山本の指が何本だろうと抵抗なく英子の中を出入りした。

英子はほとんど意識を失いかけていた。
抵抗にも疲れ、もてる全ての体力を使い果たしてしまった英子に残された道は
後は意識を失い、嫌な事が終わり去るまで時が経つのを待つしかなかった。
英子の目は虚ろになりやがて意識が遠のいていった。

しかし、山本は英子が意識を失うのを許さなかった。
山本は自分のモノを英子の膣口にあてがいながら、英子の乳房を強く噛んだ。
「いっいたい・・・」激痛で英子は再び意識を取り戻した。
この時、英子は山本が変質的なことを直感で感じ取った。
この人は普通じゃない・・・
「あっ・・・・・」
ついに山本は英子の中に自分のモノを沈めた。

「英子ちゃん、英子ちゃんの中ぬるぬるになっていて気持ちいいよ、英子ちゃんも感じているんでしょ」
山本は変質的な言葉を仕切り無しに口にした。
「英子ちゃん、いやらしいよ、英子ちゃんのおまんこねちょねちょしてる」
「あぁ、英子ちゃん、英子ちゃんのおっぱい柔らかいよ」
「英子ちゃん、英子ちゃん、いいよ、感じてるでしょ」
山本はねちねちと英子の耳元でささやき続けた。

この時の山本は上半身を英子のからだに密着させて両腕は脇から背中に回して
しがみつくようなスタイルで抱きしめていた。英子の大きなおっぱいは山本の
胸で押しつぶされるような形をしていた。
そして、山本は英子の右頬に自分の右頬を擦り付けながら英子の耳元でねちねち
といやらしいことをささやき続けた。
そして、下半身は英子の両足をM字型に広げて自分の恥骨を英子のヘアーに擦り
つけるように回転運動を続けていた。

英子の意識が遠のき始めると山本は英子の耳たぶをかんだり首筋をかんだり
乳房に噛み付いたりして英子を覚醒させた。
山本は英子にありとあらゆる陵辱のかぎりをつくすつもりだったのだろう。
山本の言葉と行動による恥辱により英子は既に自我を失っていたのかもしれない。
それくらい、山本のとる行動は変質的だった。

山本は自分の恥骨を英子のクリトリスに擦り付けるように腰を回転させながら
「英子ちゃん、英子ちゃんのおまんこから熱い知るが垂れているよ」
と耳元でささやいた。
「英子ちゃん、気持ちよかったら声を出してもいいんだよ」
「英子ちゃん、もっと僕のことを抱きしめて欲しいよ」
「英子ちゃん、英子ちゃん、英子ちゃん」
山本は自分の腰の運動を早めながら英子の耳たぶや耳の穴を舐めまわしながら言った。
「はぁはぁはぁ、英子ちゃん、いいよ、いいよ」

山本は腰を回転から前後の動きに変えて激しく英子の事を突き続けた。
「はぁははぁはぁ」山本の口数が減り呼吸の音だけが部屋に響いていた。
「はぁっはぁううう」
「あぁぁぁぁ、英子ちゃん!」
そう言うと山本は英子の中で果てた。
山本は英子のからだの感触を味わうかのように上半身を英子に密着するように強く
抱きしめて腰も英子の股全体になすり付けるように押し付けていた。
そして山本の顔は自分の頬を英子の頬に密着させて耳元で「はぁはぁはぁ」と
息を整えていた。

この日山本は英子の中で5回果てた。
そのすべてが全くといっていいほど同じ体勢で同じような言葉をささやきながら
まるでリプレイを見ているかのように・・・

英子は全く眠る事ができなかった。
明け方になるとさすがに山本も疲れたらしく軽く寝息を立てていた。
英子は吐き気を我慢できずにバスルームに駆け込むと便器を抱え込むようにして
胃液を残らず吐き出していた。
吐きながら涙が溢れてきてとまらなかった。不思議と声も出なかった。

まるで夢遊病患者かのように熱めのシャワーで体中の汚れを流し去りたかった。
シャワーをあてると乳房は山本の唾液でねとねとしていた。
おまんこの中は山本の精液でぐちょぐちょになっていた。
英子は股間に力を入れて息むとおまんこの中からどろりと山本の精液が流れ出てきた。
やや黄みがかった汚らしい精液が自分のおまんこの中から流れ出てくる事が信じ
られなかったがこれは紛れもない事実だった。

いくら熱いシャワーを浴びても山本に汚されたからだは綺麗にならない気がした。
英子は、バスタブに熱い湯をはった。普通の人なら熱くて入れないくらいだった。
湯につかると、再び止めどなく涙が溢れてきた。
どれ位の量の涙を流したのだろうか?
体中の水分を全て出し尽くしてしまったような気がした。

この日、山本は起きると英子を部屋まで送ろうとしたが、英子は最寄の駅まで送らせて
その後は電車で部屋まで帰った。
部屋に帰ると、すぐに管理人に連絡し、自費で鍵の交換をすると荷物をまとめて実家に帰ってしまった。

そして夏休みの間中ずっと実家で過ごしていた。

だから、俺がいくら連絡を取ろうとしても英子と全くコンタクトが取れなかったのだ。

英子にこのような悲劇が起きていたとは知る由もなく俺は村上との仲を深めていたのだ。

しかし、英子の悲劇はこれだけでは終わらなかった。
英子も精神的につらかったため、レイプ救済センターへ電話相談した。
しかし、無常にもセンターの回答では、
英子がラブホテルに行く事に同意した事
英子が山本に好きにしてもいいよと言ってしまった事
英子の恋人であった俺が親友の彼女と浮気をしたことに対するあてつけととられる事
等の理由から和姦と判断される可能性が高い事を告げられた。
また、レイプの裁判をおこすとなるとかなりの体力が必要とされる事などの理由から
訴える事は諦めた方がいいと言われた。
心の傷のケアなどはしてくれるとのことだったが、英子にとってはそれではなんの
役にも立たなかった。

英子は親しい友人に相談する事もできず、また本来なら頼みの綱であるはずの俺は
村上と浮気をしたため相談しようがなかった。
あれだけ明るかった英子もだんだんと沈みがちな日々を送ることにより表情にも
かげりが現れていた。
もう、忘れよう。
レイプされた翌日、直ぐに産婦人科に行き処置をしてもらったこともあり幸い妊娠も
しなかった。レイプで山本を訴えるのも無駄だと分かった。
もう、嫌な事は忘れるのが一番だと・・・
いつしか英子は思うようになっていた。

新学期も始まり英子も徐々に普通の生活を取り戻していった。

学校では、俺や村上、山本と接触する事はなかった。
学科が違うため共通の履修もなかったことと4年の後期にもなるとほとんど
授業がなくなっていたからだ。

しかし、偶然にも、俺と村上と山本がゼミで一緒になった時、
そして俺が山本に友情を取り戻そうと訴えた時、
俺と村上がどこからどうみても仲のいいカップルにしか見えないように
駅前でいちゃついていた時、その時英子もサークルの集まりがあって出てきていた。
そして、駅前でいちゃつく俺と村上を偶然見かけてしまったのだった。

サークルの連中は俺と英子が付き合っていることはみんな知っていたし、
英子と俺が仲たがいした事も知らない。当然、英子に悲劇が起きていたこともしらない。

そんななかで俺たちを目撃したサークル仲間は口々に俺のことを罵った。
俺は4年になって就職活動で忙しくなって以来ほとんどサークルに顔を出してなかった
ことも不評をかった原因だっただろう。

サークル仲間からさんざん俺の悪口を聞かされた英子は俺に対する不信感をますます募らせた。

そして、この日、英子はサークルの中でも仲のよかった3人の女友達と飲みに行ってかなり
酔ってしまったらしい。
それでも、英子は終電前の時間帯に自分の部屋に向かっていた。

飲んでいる間、携帯をチェックしなかった英子だが、電車の中でメールをチェックしていた。
そのなかに、見慣れないメールがきていた。それには、画像が添付されていた。
そのメールは山本からのものだった。
英子は山本からのメールなど読む気がしなかった。

しかし、友達からさんざん俺の悪口を聞かされて疲れていたし、
手持ち無沙汰だったたことと添付されている画像が気になって
つい、山本のメールに目をとおしてしまった。

そのメールには今日、俺が山本にゼミで会った時に友情を再び
取り戻したいと訴えてきたと、そして、どうしても村上と付き
合いたいから許可が欲しいと頼み込まれたと。そして、村上と
付き合う交換条件に英子を差し出すと俺が言ったとメールには
書いてあった。

最後にはだから英子に会いたい話がしたいと書いてあった。
そして気になった添付画像はおっぱいとおまんこのアップ画像だった・・・
顔は写っていなかったが、それは紛れもなく英子のものだった。
いつ、そんな画像を撮ったのだろうか?ラブホテルでレイプされた時だろうか?
それは局部アップの画像なため場所も特定する事はできなかった。

卑怯だ・・・
英子は思った。
こんな写真を撮るだなんて・・・
山本にレイプされている間ずっと、意識はあったはずである。
なら、こんな写真を撮るチャンスは他にはないはずである。

しかし、山本がこんな写真を撮っていたとなると、他の画像もあるはずである。
当然、顔も写った写真もあるはず。
こんな画像を添付してくるだなんて、これはもう脅迫といっていいのではないだろうか。

英子はこんな画像を送りつけられては冷静ではいられなくなった。
とにかく、早く帰ろう、部屋に戻ってから考えよう。
英子はこんな時、地下鉄は不便だと思った。
車窓からは景色も見えない、トンネルの中は圧迫感もある。
はやく、自宅のある駅に着いて欲しい・・・
英子は頭を抱えて時が経つのを待った。

卑怯だ!物凄く巧妙な手口だと英子は思った。
おそらく、山本はこの写真を利用して英子のからだを要求してくるに違いない。
今は、インターネットを利用すれば、このような画像を簡単に公開する事ができる。
局部アップ写真ならたとえ公開されたとしても諦めようはあるが、顔もわかる画像を
後悔されてしまったら・・・

英子の焦燥感とは逆に地下鉄はゆっくりと進んでいるようだ。
はやく、早く帰りたい・・・
英子は気がはやるばかりで冷静さを完全に失っていた。
いやだ、いやだ・・・
もう、二度とあんな思いもしたくない。
どうしたらいいの・・・

誰かに相談したい・・・
でも、頼りになる人はいない。
友人・・・こんなこと友達に相談できるはずがない。
たとえ口止めしても、誰かに言いふらされたりするかもしれない、
こんなこと誰にも知られたくない。
こんな時に、秀樹がいてくれたら・・・
ふと、英子の脳裏に俺が浮かんだ。
しかし、夕方見かけた秀樹は村上ととても楽しそうにしていた。
秀樹が村上に乗り換えるために私を山本に売り渡しただなんて・・・

その後、英子にたびたび山本からメールが届いたが英子は無視をしていた。
ときには、やはり本人には誰と分かる局部写真が添付されて送られてきていた。
しかし、それらメールも全て、秀樹が山本と英子の仲を祝福すると言ったとか、
僕達は愛し合っているとか、山本の独りよがりな内容ばかりだった。

添付画像を見るたびに英子は吐き気をもよおした。
一体、山本はいつ、この画像を撮ったのだろうか?
特に、その画像を公開するとか誰かに見せるというような脅迫はしてはこなかった。
山本は何を考えているのか理解できなくなった。

あの事件以来英子は不眠が続いていた。
実家に非難していた時は暖かい家族や地元の友人たちと過ごし、
嫌な事も忘れつつあったが、東京に戻り秀樹と村上がいちゃつく姿を
見かけてしまったり、この山本からのメール攻撃に精神的に不安定な
状態になっていた。
別荘での出来事と山本にレイプされたことはもう忘れようとしている
さなかでの山本からのメールは英子の心を不安定にさせるには十分だった。

英子はこのままでは体が持たないと判断し、医師の治療を受けようと思った。
いろいろと調べてみたが、近所に精神科などはあったが、かかるには不安があった。
自宅近くでは見つからなかったが、隣の区に心療内科で睡眠障害の治療をする
クリニックがあり、そこに通うことになった。

はじめて医師の診察を受ける時はやはり、かなりの抵抗があった。
しかし、決心していざ、医師の診察を受けてみたら、以外にも思っていたような
雰囲気ではなく、普通の病院や普通の医者とあまり変わらなかった。
患者のプライバシーを守るために、完全予約制となっていて、病院のスタッフ以外の
患者などとは顔をあわす事もなかった。

最初の診察の時に、医師から睡眠障害を引き起こすようになった原因に心当たりは
あるかと訊ねられた。
英子は、真実を話すのが恥ずかしくて心当たりはないと答えてしまったが、
医師は、心配しなくても、医者と患者の間には守秘義務があり、医者が患者の事を
他人に話すことは絶対にない、医者と患者の間に信頼関係が築けないと治療も効果
がない等とやさしく諭されて事実を話す事にした。

細かい内容については医師も聞かなかったので事実関係を簡潔に話した。
彼氏と彼氏の友人、その彼女の4人で旅行に行ったが、そこで彼氏が親友の彼女と
浮気をしてしまった事、ショックを受けた英子とその親友は二人きりで帰ったこと。
その帰り、彼氏の友人にラブホテルに行く事を許してしまい、そこで無理やり
やられてしまった事、その後、実家に帰っていたが、夏休みも終わり再び上京
してきたが、彼氏と友人の彼女が付き合っていることを知りショックを受けた事。
そして、彼氏の友人がその後しつこく何度もメールを送ってきて付き合って欲しいと
付きまとっていることなどを打ち明けた。

医師は非常に親身に相談に乗ってくれた。
レイプ救済センターに相談したがお話しにならなかったことも打ち明けた。
ああいうところは、担当者によって対応が極端に違う場合があるという事も知った。
たまたま英子にあたってしまった担当者の配慮が足りなかったのだろう。

山本の件についても医師は英子が山本に明確にNO!と言わないから付きまとっているのだろうと判断した。
その場合も相手は直接姿をあらわしているわけでもないので断りのメールをいれてみることに
したほうがいいと。
それでも相手がメールを止めなかったり行動がエスカレートした場合は大学に相談するか警察に相談するように
したほうがいいとアドバイスしてくれた。

一度目の診察でほとんど全てを語ることができた英子は久しぶりに
肩の荷が下りたような気がした。
こんなことならもっと早く医師の診察を受ければよかったと。
全てを話して気が楽になったのか英子は涙が自然とこぼれだした。
この時も、医師は慌てる事もなく、かといって過剰に反応するわけ
でもなく対応してくれた。

そして、医師は、睡眠障害を治療するためには軽いものの場合は原因を
取り除く事により解決するが、睡眠薬を用いた治療法もあることを説明した。
英子は迷わず、睡眠薬による治療を希望した。
医師の説明によると、はじめは軽いものを処方するので1週間試して欲しいと。
そして、1週間後、処方された薬を用法を守り服用したか、
治療の効果はあったかを確認すると。
ただし、効果があったからと途中で服用をやめることはしない事、
眠れるようになったかどうかは患者の話を聞いて医師が判断するとの事等の注意事項を
聞かされて診察は終わった。

英子は診察後、窓口で処方箋を受け取ると薬局に行って、この処方箋を渡して
薬を受け取るように指示された。
薬局は同じ建物の中にあるのでそこで買ってもいいし、処方をしている薬局なら
どこでも薬を受け取る事ができると説明された。
薬については、薬剤師から再度、説明を受けて必ず用法を守るようにと念を押された。

睡眠薬か・・・
医師は用法をきちんと守れば常習性はないと言っていたが、副作用がない薬はない、
とも言っていた。
副作用が激しい場合は1週間後とは言わず直ぐにでも相談して欲しいと言っていた。
まさか、自分が睡眠薬の世話になるとは思ってもいなかった・・・

英子は同じビルにある薬局に行き、睡眠薬を処方してもらい、薬剤師から
薬の効果と予想される副作用などを聞かされ、再び用法を聞かされきちんと
服用をするようにと言われた。
「睡眠薬ってこんなに厳しく管理されているものなんだな」
英子は説明を聞きながらそう思った。
「これだけうるさくされるなら、ドラマなどで睡眠薬を悪用するというのは
やはり、物語の世界だけなんだろうな・・・」ふとそう思ったりした。

英子は部屋に帰ると山本との決着のつけ方を再度思案したみた。
医師には局部アップの写真がメールに添付されていることなどはさすがに話せなかった。
しかし、このまま山本からのメールを受けつづけるのもごめんだった。
メールアドレスを変えるか・・・それとも携帯を変えるか・・・
しかし、これらは相手が分かっていない場合は効果があるかもしれないが、
山本の場合は違う、その気になればいくらでも接触する手段はある・・・
それに、やはり画像の事が気になった。

山本にメールで付きまとうのはやめて欲しいと伝えよう。
そして、画像も全て破棄してもらうように伝えよう・・・
しかし、あの変質的な山本が素直に画像を破棄して付きまとうのを止めるだろうか?
やはり、警察に相談するのがベストだろうか・・・
テレビのニュースなどでは警察に相談しても何もしてもらえなかったこともありストーカーに
殺害された被害者の事を報じていたこともあった。
果たして警察が動いてくれるのだろうか・・・

英子は考えがまとまらなかったため、この日は医師の処方した薬を服用して
睡眠にはいった。
睡眠薬を飲んだからといって、ドラマのように突然意識が遠のくというような
事はなく、いつもとあまり状態は変わらなかった。
はじめは様子見だと医師も言っていたし、不眠の根本的な原因の山本の件が
全く解決していないしな・・・
一体どうしたらいいのだろうか?

薬が効いてくれないかな・・・
いろいろな事を考えていくうちに時は過ぎていくのみだった。
結局眠れないのだわ・・・
意識するとかえってよくないとも医者は言っていた。
嫌な事も考えずにリラックスして横になるのがいいと。
眠れなくても、規則ただしく同じ時間に布団に入り
起床時間も同じにする必要がある。

時はいたずらに過ぎていった。
とりあえず、明日は新しい携帯電話でも見に行こう。
それからその後の対策を考えよう。
携帯を変えるのもよし、メアドを変えるのもよし、選択肢はいくらでもある。
そんなことを考えているうちにいつのまにかうつらうつらとしてきた。
あー、効いているかも・・・

医師の処方は確実に効果があった。
診察を受けて原因に対応しなければならないことが分かっただけでも気持ちが
楽になったのかもしれない。
英子の睡眠障害は日々よくなっていった。
眠れるようになってからは頭も働くようになった。

デジカメ盗難から家庭崩壊への長い修羅場

大学の先輩が新しいデジカメを買った。
最新モデルで、ケースも純正品で綺麗で上品な感じ。
奮発して買ったんだとすごく喜んでいた。

そしてそれから一週間くらいたった日の夜、突然その先輩からメール。
あわてて打ったのか、

「今○○にいる。大至急来て証言して」

というさっぱり要領を得ないもの。
(ちなみに○○というのは、近所にある24時間営業の大型スーパーのこと。)

そこへ向かいながら先輩に連絡。
泣いていて混乱しているようだったが、なんとか落ち着くように言って話を聞いた。

先輩の話によると、買い物を終え駐車場に止めてある車に買った品物を入れている最中に車体の上に置いたバッグを子連れのママ二人組(A・B)がすーっと音もなく近づいてきてAが持って行った。
あまりにも自然に持って行くので最初は何が起こったのか分からなかったそう。
でも、はっと我に返って、

「それ私のなんですけど」

と声をかけるが無視。

そのまま車に乗ろうとするので泥棒!!と、バッグを奪い返そうとした。
中身が散乱し、あわてて拾っているとカバンに入っていたデジカメをBが拾い上げ自分のカバンに。
またそのまま帰ろうとするのを引きとめ、大騒ぎ。

なんとAは騒ぎを聞きつけてやって来た警備員に、

「この女(先輩)にBさんがバッグをひったくられ、デジカメを強奪されそうになった。
 奪われまいともみ合っているうちに大騒ぎになってしまった。」

と嘘をついた。
もちろん先輩は否定したが、2対1では勝ち目がなく、Bは盛大にマヤっている。
さらに運の悪いことにメモリーカードは家のプリンターに刺さっているから証拠がなし。

しかし、とっさに自分がこのデジカメを私に見せたことを思い出し、例のメールを打った。

そのスーパーは私のアパートからすぐの場所だったので、ほどなく私到着。
現場に到着すると、

「この泥棒が!」

とファビョっているAと涙を浮かべながらもどこか勝ち誇ったような表情をしているB。
二台のベビーカーにすやすや眠る赤ちゃん。
(途中で起きて大泣きしたが)号泣している先輩。
うんざりな顔をしている警備員。

そして詳細を説明され、私は

「確かに先輩はこれと同じものを持っています。」

と証言。
Aは

「これと同じデジカメはいくらでもある!
自分がなくしたからって人のものを泥棒するなんて」

と否定。
私は、みんなが殺気立っててカオスな状態だったから、不思議と逆に冷静で、

「そうですね。確かにそれと同じデジカメは世の中にたくさんあります。
 でも、私 の 指 紋 が つ い たデジカメは
この世にいくつあるでしょうかね??」

A・Bハッとした表情を一瞬みせ、苦々しい顔をした。

「警察に行って調べてもらいましょうよ」

と私が提案。

A「奪われかけたが返ってきたし警察に行くほどのことじゃない」

私「いやいやいやwwwwここまで大騒ぎしといて
警察に行くほどのことじゃないとかww呼びますね」

そして警察を呼ぼうとすると、Aは携帯をはたき落とし私につかみかかってきた。
Aは警備員に取り押さえられた。
通報すると、Aは、

「たかがデジカメくらいで!!きいいいいいいい!!!」

と壊れたように怒り狂い、Bの手を強引に引っ張って止める間もなく車に乗り込んだ。
ベビーカーふたつ置き去りだったよ・・・・orz

そして強引に急発進したけどライトつけてなかったから
近くの車止めに気づかずぶつかって停止。
唖然としていると、中からA・Bが出てきてダッシュで逃走。
あわてて捕獲。

ちょうど警察御到着。
みんなで仲良く警察へ。
結果私の指紋が決め手となり、A・B逮捕となりました。

警察でもこのコンビ(特にA)は凄まじく、

「私と先輩がグルになってBを泥棒にしようとした」
「だいたいあんな小娘にあんないいカメラが買えるはずがない」

とか喚いていましたが、

「じゃあなんで逃げたんですか?しかも赤ちゃん置き去りで。」

と、突っ込まれると顔を真っ赤にしてそれ以上は何も言いませんでした。
その日は遅いですし、赤ちゃんもいるということなので
A・Bの旦那さんに来てもらい、いったん引き取ってもらうことになりました。

A・B旦那から、あさって会社を休んで必ず時間を作るからあらためておわびをということだったので、事件の次の日、大学近くのカフェで先輩と待ち合わせました。
カフェには先輩のご両親もいました。

まず先輩のご両親に面倒なことに巻き込んでしまって申し訳ないという謝罪と証言してくれてありがとうという感謝のお言葉をいただきました。
先輩のお父様はひどくお怒りで、知り合いの弁護士さんに朝一で依頼したそうです。
遅れて弁護士さんがやってきて、その日は五人で対策を練りました。

相手はもう最初から平謝りでした。

「またお前は!!」

って叱られてました。
どうやらこのふたり、連携プレーの万引きで1度つかまったことがあるようです。
ただそのときは旦那必死で平謝り、赤ちゃん産んだばかりで精神的に不安定だったとか言って通報はされずに出入り禁止で済んだらしいです。

それでさらにその翌日に弁護士さんの事務所で話し合いがおこなわれました。

先輩側はご両親、先輩、私、先輩の彼氏(ボディーガードもかねて)
泥側は、A、B、A旦那、B旦那、A両親、B両親、A旦那両親、B旦那両親弁護士さんも入れて総勢18人ww
人数だけでカオスな状態に。

事務所に入りきらないので、とりあえずA両親、B両親、A旦那両親、B旦那両親にはお帰りいただくことに。
その際、A旦那両親、B旦那両親土下座。

A両親、B両親、A、Bはその様子を見てもブスっとふてくされた様子でした。
その様子にA旦那B旦那が怒り、A、Bを殴りさらにカオス。
なんとか旦那達を落ち着かせて、ご両親方にはお帰りいただきました。

で、結局泥側は当事者とその旦那のみになりました。

まず、旦那達が

「本当にこのたびは申し訳ありませんでした」

と土下座。
当事者たちはふてくされて足組んでそっぽむいてソファーに座っていましたが、
旦那に〆られしぶしぶ土下座。

しかし、すぐに

「もういいでしょ。床で土下座なんて汚い」

とまたソファーに。
その様子にお父様が完全にブチキレ。

「人のものを盗んだ上にさらに人に濡れ衣を着せ、
 今度は謝りたくないなんて、どんな神経してるんだ!!!」

と大激怒。
弁護士さんと助手さんと先輩の彼氏さんで取り押さえ、お母様は目まいを起こされ、
私と先輩でお母様を介抱と再びカオス。

お父様はデジカメ、ケースの代金、
私の携帯の機種変更にかかる代金、
慰謝料を要求。
旦那達は

「もちろんです。折半して払います」

と快諾。

が、

「えー?なんで壊れてないのにデジカメの代金要求されるの?たかりですか?」

とBが誤爆。

まとまりそうだった話が崩れた。

ABの態度は腹立たしいけど両旦那の誠意ある対応を受けてかろうじて怒りを抑えていたお父様がついに再び激怒。

「○○さん(弁護士)、警察を呼んでください。示談は白紙です。」

青ざめる両旦那。

「なによ!!こっちは車の修理代自腹にしてやってんのよ!!」

「そうよ、それに二人とも赤ちゃんがいるのにその母親にろうやに行けっていうの?!人でなし!」

と、ABがすさまじくファビョった。

先輩のお母様はこの場の雰囲気に耐えられそうにないので先輩が付き添い一旦外へ。
付き添う先輩に、

「あんたのせいでこうなってるのに、当事者のあんたが逃げるの??この卑怯者」

とAが追い討ち。
これに先輩号泣。
お父様、彼氏さん大激怒。

「逃げるだと!!赤ん坊を置いて逃げるような女が言えることか!!」

と、二人でAにつかみかかろうとするのを旦那達と弁護士さんが止める。

私とお母様が先輩をなだめるとまたまた修羅場。

結果、部屋から先輩とお母様が出て行き、お父様と彼氏さん、私が残った。

ふたりとも確か32ぐらいと聞きました。
Aは北斗晶みたいな感じの人です。骨太で、バサバサとしたボサボサの長い茶髪です。
Bは光浦靖子に似た、ガリガリで神経質、陰気な感じのする人です。

この中で冷静なのは、弁護士さんと私くらいでした。
私も正直パニック状態だったんですが、まわりがあまりにもすごいので逆に冷静でした。

お父様は、ひどくお怒りで、

「さっき言った弁償、慰謝料はもちろん、AとBには刑務所に言ってもらう。」

と宣言。
旦那達は、

「お怒りはごもっともです。そちら様の要求は全てお受けいたします。
 ですが、それだけは・・・・。これでも母親なんです。お願いします。」

しかし、お父様は即却下。

「あなた方がお子さんのためを思う気持ちはよく分かる。
 しかし、娘や私さんの話では、あなたがたの奥さんは、
 お子さんを置いて逃げようとしたそうじゃないか。
 しかも、あやうくひきかけそうになったので
 あわてて娘達がベビーカーを手元に引き寄せたとか。
 子どもの目の前で盗みをはたらき、人に濡れ衣を着せるだけでも母親失格なのに、
 子どもを置いて逃げるなんて・・・・。
 そんな母親がいたらかえってお子さんが不幸になる。
 お子さんの幸せのためにも、奥さん達とは離れて暮らしたほうがいい。」

のような感じのことを言った。

その直後部屋の外のほうでなにやら大きな物音や、言い争う声が。

なんだろうと思い、ドアに注目していると勢いよくドアが開き、AB両親と、おろおろとする事務所の方、真っ青なAB旦那両親、そしてびしょ濡れで髪型が崩れて鼻血を出し口も切れている先輩と号泣する先輩のお母様。

ABの父親は片手にビール。
顔も真っ赤で明らかに酔っていた。
事務所の方は

「現在ご相談の最中ですのでご遠慮ください」

と言っても、A父が

「うるせー!!」

とまったく話にならない。

先輩の様子にお父様も彼氏さんも真っ青。
先輩は放心状態でお母様は号泣して話にならない。

すると旦那両親達が

「申し訳ない!!」

と泣きながら謝ってきた。

旦那両親の話を聞くと、事務所を出た後近くのファミレスで
話が終わるのを皆で待つことに。
その中でも、AB両親の愚痴は止まらず。
しまいにはアルコールを注文する始末。
旦那両親が止めるのをきかず、アルコールが入ったので気が大きくなったAB両親。
大声出し始めたので、引きずるようにしてファミレスを出た。

そこにちょうど先輩とお母様が事務所から出てくるのを発見。
アルコールで気が大きくなっていたAB父。
先輩達に絡み始める。

お母様、この時点でまた目まいを起こされたようで倒れこむ。
お母様を介抱しようとした先輩にA父胸倉をつかみ二、三発張り手。

そしてB父、あろうことかビールをおもいっきり口に含み、先輩の顔に噴き出した・・・・
頭叩いたり、ほっぺたつねったり。
必死に止める旦那両親。
号泣するお母様。
高らかに笑うAB母。

「お嬢さんを守って差し上げられなくて、本当に申し訳ない。
 自分達が止めるべきところを本当に申し訳ない・・・」

と、旦那両親土下座で大号泣。

キレたお父様と彼氏さんがAB父と取っ組みあいになり、
本日何度目ですかの修羅場に再び突入。

しかし、お母様が目まい通り越して今度は意識をなくしてしまわれたので
あわてて救急車呼ぶことになり、一応修羅場一旦終了。
弁護士さんの指示で彼氏さんも救急車に乗り込むことに。(もちろん先輩も)
私は弁護士さんの指示で事務所に残った。

弁護士さん「では、警察を呼びますか。」

お父様「そうですね。呼んでください。」

その言葉にA、B、AB両親もう何度目ですかの大火病。

「なんで」
「あの女が悪い」
「自業自得」
「つーか車の修理代返せ」etc

誰が言ってるか分からないくらいのカオスな大合唱。

しかし、弁護士さんはまったく聞こえないかのようにスルー。
通報。
(その間はAB父は暴れ、置いてあった花瓶を破壊したりしてたorz)

そして警察到着。
AB父連れて行かれました。

事務所の外は、救急車が来たと思ったら今度はパトカーでいったい何があったのかと
興味津々な野次馬で人だかりができていました。

弁護士さんは、

「まあこういうことなので今日はこれで終わりです。これから警察に向かいますので。」

と、解散宣言。

旦那両親と旦那達はもう土下座しっぱなし。
ABとA母、B母はこの期に及んでも反省の色なし。
A母にいたってはタバコ吸い始める始末。

「あ、ちょーだい☆」

と、Aは嬉々としてタバコをもらおうとするが弁護士さんにひったくられて、

「ここは禁煙です。それにこんな時になんですか。もっと状況を考えてください。」

と一喝。
このときばかりはさすがに私もAたちにつかみかかりそうになる衝動が抑えられないかもしれないと感じました。

お父様が

「あなた方からいくら土下座をされても、
 肝心かなめのご本人方があのような様子ではまったく意味がありません。
 本当は、誠意ある対応をご本人方が見せてくださったら、
 こちらとしても必要最小限の代金だけいただく所存でした。
 が、娘に怪我を。妻まで倒れてしまった・・・・
 お前達はいったいどこまで腐っているんだああああああ!!!!!」

と、号泣&激怒。
このときがああ、今までで一番お父様お怒りだなと感じ、
同時にすごく悲しんでいるなということも感じ、切なくなりました。

お父様は一呼吸おいて、

「私は決めました。
 殺人未遂と名誉毀損でAB父を、強盗と名誉毀損でABを、名
 誉毀損でAB母を訴えます。
 もう決めました。あなた方の家庭がどうなろうがもう知りません。
 もちろん慰謝料もいただきます。
 提示予定だった額よりも遥かに多く請求させてもらいます。
 ○○先生(弁護士さん)、よろしくお願いします。
 それでは私これから病院に行って来ます。
 後のお話は○○先生にお任せしますので、
 今後私どもとの接触は必ず○○先生を通じてお願いします。」

と、有無を言わさずきっぱりと言い放った。

「どうか、孫のためにも・・・・」
「ご無理は承知ですがなんとか・・・・」

とすがる旦那と旦那両親を振り払い、

「あなた方のお気持ちは十分すぎるくらい伝わってきますが、
 残念なことに肝心のご本人があれでは仕方ありません。
 もうここは離婚されては・・・??奥様のみならずお舅さんまで塀の中では、
 お子様のみならず、あなた方にも悪影響が。
 離婚のことも○○先生にご相談されては。」

と、離婚のススメ。
それにまたAB、母親達が噛み付いた。

「濡れ衣着せた上に家庭崩壊させる気か」
「慰謝料ふんだくるとはふじこふじこ」
「お父さんは悪くない。悪いのはあの女」
「赤ん坊から母親を奪うのか。この人でなし。」

もう怒りを通り越して呆れ、スルーして帰り支度。
とうとうAとB、AB母は旦那、旦那両親から、きっちり〆られる羽目に。

旦那はABを、両親は母親達を本当にフルボッコしました。

う っ か り私達止めるのが遅くなってしまいましたが、一応止めました。

弁護士さんが、

「ここで揉めても仕方がない。警察に行きましょう。」

と言ってひとまずお開きになりました。

その後、私とお父様以外の人は全員警察へ。
お父様は病院へ行くことに。
私は病院→警察へと行くつもりでしたが、お父様に

「こんな席に同席させてしまって申し訳ない。
 あなたが冷静だったおかげで
 私も何度も怒りかけてもその度に冷静さをすぐに取り戻すことができた。
 もう十分すぎるくらいだからお帰りなさい」

と言われ、少しお見舞いさせてもらってその足で帰宅することになりました。

とりあえず話し合いの日はこんな感じで終了しました。

そしてしばらくしてから退院されたお母様のお見舞いに伺いました。
あいにくお父様は外出されていましたが、おうちにはお母様と先輩、
そして普段はご実家から離れて暮らしている先輩のお兄様が迎えてくださいました。
(お兄様とは初対面でした。)お兄様は私にお礼と謝罪をしてくださいました。
それから紅茶やお手製のケーキをいただきながらおしゃべり。
お母様も先輩もあれから心労でずいぶんやつれてしまっていましたが、
今日はよく笑っていてすごく楽しそうでした。

今日はあくまでもお見舞いだと思っていたので泥話は極力避ける方向でしたが、

「そういえばね・・・Aさん達のことなんだけど」

とお母様のほうからAやBの話を振ってこられました。
お母様のお話によると、B家離婚確定でA家もB家の影響を受けてか、
離婚に向けて歩み始めたそうです。

B家の離婚確定に至ったのは、B弟夫婦の存在でした。
B弟夫婦は若くして結婚して子沢山。対するBは30過ぎてから結婚、
しかも夫婦共に子供ができにくい体質。
不妊に悩みBメンヘラ化。

そんな中B弟夫婦にまたもや赤ちゃんが。
弟夫婦ばかりに赤ちゃんできてずるい→ひとりぐらいならもらっちゃえばいいよね☆
といったところでしょうか・・・・。
当然B弟夫婦拒否したそうですがあのB両親が

「姉が不憫だとは思わないのか」
「お前のところはたくさんいるから一人くらいいいだろう」

などと横から口を挟み、B自身も赤ちゃんクレクレ私かわいそう攻撃を繰り返し、
結局弟夫婦は折れて、赤ちゃんは生まれてすぐにB夫婦が引き取っていったそうです。

ゴネまくって手に入れてあの扱いかよ・・・・と、
ベビーカーごと置き去りにして逃げようとしたときのことを思い出し、
ため息が出ました。

そして一回目のあの話し合いのとき、
実はAの子供、Bの子供を預かっていたのはB弟夫婦だったそうです。
Aの子供はA家にきちんと返しましたが、

「子宝に恵まれず、姉が不憫だと思って身を引き裂かれるような思いで子供を渡しが、
 まさかそんなこと(泥事件)に子供が巻き込まれているとは思わなかった。
 大切に扱われているものとばかり思っていたが、泥棒の言い訳に使ったり、
 置き去りにして逃げようとする人間の手元にはとてもじゃないけど置いてはおけい。
 返してもらう。」

と自分の子供をBに返すのは断固拒否。
B旦那、旦那両親は了承。

しかしBとB母は

「誘拐だ!!返せ泥棒!!」
「弟のくせに生意気」
「姉が不憫だとは思わないのか」

と弟夫婦に抗議。

話を聞きつけ遠方から飛んできたB弟嫁両親、元々この養子縁組の話に反対だったそうで大激怒。
赤ちゃん返せ返さない、渡せ渡さないでB家も大修羅場だったそうです。
もう話聞いているだけでもお腹いっぱいでした。

一回目の話し合い終了後のそれぞれの状況ですが、

A父・B父→塀の中。
A・B→塀の中
A子・B子→母親から隔離。
先輩のお母様→元々体が弱く、今回のことで心労がたたって
体調を崩されしばらく入院。(現在は退院されてます)

二回目の話し合いは一回目から少し時間が経ってから行われることになりました。
お母様が一時予断を許さない状態に陥り、付き添いをご家族が交代で行い、さらにA・BとA父・B父の逮捕で事情聴取にも応じなければならず、
とても話し合いをしている場合ではありませんでした。
その間私もお母様の付き添いをしたり、
先輩の家の家事などをお手伝いさせてもらいました。
付き添いをしている間、A旦那B旦那、旦那両親がお見舞いに来ましたがあいにく
お母様がお休みだったので、お父様にご相談してお断りしました。

そしてお母様の容態も持ち直したところで二回目の話し合いがおこなわれました。
出席者は泥側→A旦那、B旦那、A母、B母、A旦那両親、B旦那両親先輩側→先輩、お父様、彼氏さん、私以上の人間で弁護士事務所にて行なわれる予定でしたが、
 当日になってA母B母揃って体調不良で欠席。
母親代理にA母姉、B母妹(以下A伯母、B叔母)がやってきました。
AB父の前例もありますし、
どうやらAB旦那や旦那両親はA伯母B叔母の参加に
あまり賛成しているわけではない様子。
AB母が揃って体調不良というのもなんだか怪しいような気がしましたが、

先輩側は弁護士さんとの相談の上

「暴力行為その他話し合いの妨害を決して行わないなら」

という条件付きで話し合いの参加を許可しました。

先輩側の要求は、デジカメ代金+携帯代金+慰謝料+お母様の入院費+先輩の治療費+弁護士費用など諸経費の支払い。
AB、A父B父に対する処遇に関しては、これからの態度次第で決めることに。
前の話し合いでは徹底的に戦うスタンスでしたが、あれから少し日にちも経ちましたし、やはり赤ちゃんの存在が徹底的な制裁に二の足を踏んでいる様子でした。

旦那や旦那両親は、譲歩案を出されてとても喜んでいました。
そして支払いを快諾。
前金としていくらか包んできていました。

しかし、一括でという先輩側の意見でその前金はお断りしていました。
なんとか、話がまとまりそうな雰囲気でした。
以前の修羅場のような張り詰めた雰囲気はなかったです。

ただ、A伯母、B叔母が少し気になりました。
話し合いに関しては一切口を出さないのですが、時々ふたりでコソコソとなにやら話している様子や、B叔母が度々話し合いの最中に電話が鳴ったり、かけたりして席を外すことが多くて落ち着きがなく、不快感や違和感を覚えました。

そして次回の予定を決め、何事もなく終わりました。
事務所を後にしてその足で病院へお母様に報告に行くことになりました。

が、事務所から出て間もなくお父様の携帯にお母様の付き添いの親戚の方から連絡が。
お母様の病室に中年の女2人と水商売風と中年の男の4人が凸してきたそうです。

幸いお母様はたまたま付き添いの親戚の方と病院の庭に散歩に出かけていて部屋にいなかったらしく無事でした。
相部屋の方の話によると、いきなり現れ

「○○(お母様)のベッドはどこ??」

と尋ねてきたので教えると、いきなりカーテンを勢いよく引き、ベッドにはいないので

「○○は?!」

とイライラしながら中年女がわめいたそうです。

不審に思った相部屋の方が、

「あなたたちは??」

と尋ねると舌打ちしてそのまま部屋から出て行ったそうです。
被害は、ベッドの周りを仕切るカーテンが一部外れてしまった程度でした。

病院でお母様のご無事な様子を見たお父様は涙を流して喜んでいました。
そしてしばらくして弁護士さんと一緒にAB旦那がやってきました。

そして病室の入り口まで来ると即土下座。
しかし場所が場所なので病院の外に移動。

旦那たちの話によると、その病室凸の四人組はA母、B母、A母の「友達」のホスト、B母弟(以下B叔父)だそうで、弁護士さんから電話で凸の話を聞いてまさかと思い、旦那たち母に連絡。
A母が電話に出たがどうやら酔っている様子。

そして伯母達を問い詰めると、A母達が病院に行くことを知っていた。
話し合いに皆行くならお母様のまわりは手薄になる。
そこを狙って凸するから、話し合いに参加して、状況を時折報告するように頼まれたそう。

A家に行くと、そこには散らかった部屋で大盛り上がりのAB母、謎の男、B叔父。
ベロベロに酔っていて要領を得ないが、

「あの女のところに行ってきたー!!」
「今頃怖がっているころだろうな」
「今度はいる時に行こう」

などと病院凸を自慢気に話す。

一同愕然。
酒盛り中止。
不満たらたらのA母、B母、B叔父、A伯母、B叔母、謎の男に一同説教。
旦那両親たちは監視&説教ということでA家に残り、
旦那達は弁護士さんと合流して病院に。

旦那達の話を聞いて、もう一同唖然でした。

旦那達に

「事情を伺いたいので今すぐA母達を連れてきてもらえますか」

とお父様。

さらに旦那達が旦那両親に連れてくるように連絡したのを見届けた後、弁護士さんに

「警察を呼んでください」

とお願いしていました。
旦那達の顔色が一気に青くなり、

「どうかこれ以上はお許しください」

と必死ですがりつくように頼んでいましたが、

「残念です。せっかく話がまとまっていたのに」

と、旦那達に目もくれずに一言。

しばらくして旦那両親に連れられ、酔っ払って不満げなA母、B母、B叔父とビクビクそわそわとして落ち着かないA伯母B叔母が到着。
私たちを見ると、態度豹変。

「運がよかったな」

などと悪態をつく始末。

酒に酔っていたので、前よりもよりいっそうひどいものでした。

「まあ土下座して、慰謝料の要求を撤回すれば許してやる」

と、B叔父が意味不明な発言をした直後に到着した警察に一同お持ち帰りしていただきました。

パトカーが来て、一同一気に酔いが醒めていく様子が滑稽でした。
連れて行かれる時にも、盛大に暴れ狂い、

「何にもしてないのに濡れ衣だー!!」とか、
「おぼえとけよ!!お前ら全員ぶっ殺す!!」とか、
「家族の幸せを壊す悪魔!!」

ホストにいたっては、

「俺は関係ない!!」

などなどめちゃくちゃ叫んでいました。

お父様は前の話し合いなら怒鳴るような元気もあったようですが、
もう怒る気力さえないようでただげっそりとしていたのがとても悲しかったです。

B家に関しては養子ということがネックになっているのかと。
A旦那に関しては、Aは言うまでもなく鬼嫁で、
A父母にもずいぶん尻にしかれていたらしく
A家が怖いのではと思います。

後日、携帯の機種変更にかかった代金などを頂いてきました。
どうやらA家、B家は病院凸事件を重く見て、
遠くに引っ越してもらうことになったそうです。

先輩に聞いた話ですが、AB父とABはおつとめ確定だそうなんですが、
AB母やA母友人の男、B叔父、A伯母、
B叔母に関しては未遂ということもあるのか、
どうやら示談になるとのことです。

A母たちのことを示談にする条件として、
A家B家今回の事件に関わった人間すべて引越ししてもらうことになりました。
(旦那、旦那両親込み)
幸いそれぞれの親戚が遠方に住んでいるらしいので
そこに身を寄せることになりそうです。
おそらく今年中には引越ししてもらえることになりそうとのことでした。

どうやら弁護士さんたちの話によると、警察でも態度が悪く、言い訳ばかり
そのうち家を突き止めて何かやらかそうとしてたらしく、

「このままだとおつとめ確定だね」

って感じだそうです。

リストラ代妻(3)


つづき

家に帰った後も妻の痴態が頭から離れなかった。
しんとした寝室で一人横になると不安が雪崩のように押し寄せてくる。
腋全開の妻とニヤついた男達の顔を
追い払おうと必死になって首を振る。
妻はきっと大丈夫だ。ママも断言していたじゃないか。
「ここはセクキャバみたいな下品な店じゃないから大丈夫よ!」と。

固く目をつむり、一生懸命寝ようとするが、寝れるもんじゃない。
少し気を緩めただけでも
無防備な腋を舐められて喘ぐ妻の姿が鮮烈に蘇ってくる。
舐めていたのは高橋社長だったはずなのに、いつのまにか、その顔が田近に代わり、
そのうち藤田、石田など学生時代の友人に代わっていった。
自分がおかしくなってしまいそうで、どうにもならず、ウイスキーの角瓶を掴んで一気に飲み干した。

朝起きると枕元にある目覚まし時計のアラームを消した。
ウイスキーのせいだろうか、設定よりもかなり早く目が覚めていた。
良く眠れたものだなと自分でも感心した。
ベッドの隣には妻の菜緒が横になっていた。
昨夜、男に胸を揉まれ、腋の下まで舐めさせていた女が
こうも穏やかな寝顔で良いのだろうか?とも一瞬だけ思ったが
全ては”俺のせい”、”俺のため”か、と自嘲した。

菜緒は掛布団にくるまり、横を向きながら眠っていた。
鼻筋が通り、まつ毛が長い。肌は白磁のように滑らかで、とうに30歳を超え
出産までしている女とは思えない程、全身に張りがあった。
俺は妻の掛布団を無理やり剥いで、
背中から腰までの柔らかくも、優雅な体の線を眺めながら、妻の身体をまさぐった。
尻を撫で回し、太ももの間に手を潜り込ませて強引に股間をさすった。
「え?、あ、あなた、どうしたの?」
妻の眠たげな表情を見た瞬間、心が冷えてくるのを感じた。
俺の頭の中で妻はバンザイしていた。整った顔を恥ずかしげに赤らめて
”どうぞ好きにして下さい”と言わんばかりに両手を上げて
ワンピースのチャックを下ろされていた。
吐きそうになった。一晩明けたというのに妻の痴態は、瞼にこびり付いて離れてはくれなかった。
「い、いや何でもない。起して悪かったな。」
やっとの思いで言葉を絞りだして、洗面所に逃げこんだ。

その日、俺は内定を貰った。
1年以上もの間、待ち焦がれた内定だった。
年収は以前と同じ
しかも、無職の俺を気遣ってか、翌日から働いても良いという。
給与は当月締め25日払い。すぐに給与を貰うことができる。
配属先は、大企業で営業をしていた知識が欲しいということで
経営企画部という社長直轄の部署になった。
何から何まで驚くべき好待遇だった。

内定の報告をすると妻は飛び上がって喜んでくれた。
娘まで「パパおめでとう」とほっぺにチュッとしてくれた。
昨夜の妻のことを考えると胸にわだかまりがないわけではないが、内定は非常に嬉しかった。
仕事に慣れてきたら旅行にでも行こう!などと盛りあがりながら家族でテーブルを囲んだ。
楽しい晩餐が終わると直ぐに、
妻は「仕事、今日で辞めてくる」と言って最後の仕事に出て行った。

妻の帰りを起きて待っているつもりだったが、いつの間にか眠ってしまった。
目が覚めて時計を見ると、2時を回っていた。
普段だったら、とっくに帰っている時間だった。

ふいに腋を全開にさせた無防備な妻が頭に浮んだ。
とても不安になった。
俺は深夜で非常識だとは思ったが田近に電話することにした。
何コールも鳴らして諦めかけたころ、やっと田近は電話に出た。

「何、おまえまだ起きてたの?」田近は、こんな時間まで起きていたようだった。
「ごめん、こんな夜遅くに」
「別にいいよ、びんびんに起きてたからw」
「菜緒がまだ帰ってきてなくて・・・」
「そりゃ、そうだろなw」
「え?」
「あ、いや、店に出てるんだから当然だろって意味だよ。」
なんだか、しっくりこない言い方だった。
「いつもは、とっくに帰ってきてる時間なんだよ」
「そっか。じゃあ、そろそろ帰ってくるんじゃないか。」
田近とはそんなやり取りをして電話を切った。
それから30分もすると妻は無事に帰ってきた。
特別おかしい様子もなく、俺は、その日の朝が初出社だったためすぐに寝た。

初出社は緊張した。特に高橋社長と顔を合せるのは気まずかったが、
妻はもう2度と夜の仕事に行くことはないのだから、あの晩のことは割り切って、
仕事を一生懸命頑張ろうと考えた。
一通り挨拶を済ませると、同じ部署の小夜子さんというパートのおばちゃんから、いきなり外線電話に出るよう言われた。
どうやら、このパートのおばちゃんが俺の指導係的な役割になるようだ。
会社の顔とも言える外線電話に、何も分からない自分が出ても良いものかと戸惑ったが言われた通りにした。
電話に出る度に、おばちゃんから、細かい指摘をされるのがウザかった。

あっと言う間に12時になり、皆さん昼食はどうするのかな?とキョロキョロしていると
見覚えのある顔に声を掛けられた。
”例の晩”妻の席に高橋と一緒にいた二人の男のうちの一人、柳だった。
柳が妻の肩を抱いていた場面を思い出し、複雑な気持ちになった。
しかし、あの晩のことは既に割り切ると決めていたし、
初日から昼食を一人で取るのも侘しかったため、柳の誘いに乗って昼食を共にした。
昼食は柳の他に2人の男と一緒に取った。
俺のことを気にしてくれたのか、俺でも会話に参加しやすい話題ではあったが・・・。

「小夜子さん、40近いけど、いい身体してるでしょ?」
「そうそう。あのロケット揉みまくりたいね?」
「ムチムチした脚もたまんねえ。」
席について第一声がこれだった。他の皆さんも非常に食いつきが良かった。
この会社の民度の低さに少し呆れながら昼食を取った。

特別トラブルもなく、久しぶりの仕事は無事に終わった。
途中、コピーを取ってる時に後ろへ下がったら、すぐ後ろで俺の様子を見ていた小夜子さんの
おっぱいに肘が当たるアクシデントがあったが、それは詳しく書き留めることもないだろう。

その後も、俺は雑用をしながら会社の業務を覚えていった。
途中、小夜子さんに誘われ飲みに行って、ひたすら愚痴られるなんてイベントもあったが、
なんだかんだで入社して1か月程が経った。
この頃になると、無職になって疎遠にしていた友人とも連絡を取りたくなってくる。

久しぶりに友人と飲んだのだが、この時、とても嫌な話を耳にした。

「あくまで噂だからな。聞いてしまった限りは、お前に黙ってるわけにもいかんので、言うけど、
 あまり気にするなよ。」
そう前置きを言ってから、そいつは話し始めた。

「藤田が菜緒ちゃんと寝たって言ってるらしい。」

「え?」

「あいつ、昔から菜緒ちゃんにゾッコンだったろ?まあ、あいつだけじゃないけどな。
 で、長年の念願かなって、菜緒ちゃんと、やりまくったって、あちこちで自慢してるらしい。」

「・・・」

「で、続きはまだある。気を悪くするなよ。俺の所にも話が回って来た。
 菜緒ちゃんとやりたいなら、田近に連絡すれば、やらせて貰えるみたいな・・
 田近も相当、菜緒ちゃんに惚れていたよな・・・」

あの晩の悪夢が蘇った。俺はバンザイしている菜緒を追い払おうと必死になりながら質問した。
「それって、最後までなのか?、いや、胸を触らせるとか、腋を・・とか、までじゃなくて?」

「真実かどうかは知らんが、真昼間から打ちまくったって話だから、最後までじゃないかな・・・」

俺は胸が締め付けられるような苦しみを覚えながら、
菜緒に確認しようと急いで帰宅した。
家に帰ると、菜緒は居た。普通に居た。「あれ?早かったわね。夕ご飯、余ってるから食べる?」などと聞いてくる。
俺は、妻を目の前にして、どうしても言い出すことができなかった。
結局、妻に確認もせずに、悶々としたまま夜が明けた。

翌日、ちょうど小夜子さんが午後休だった。
まだ新人の俺は普段、席を離れることなどなかったが
小夜子さんが居ない時間を利用しない手はないと、考え、携帯片手に外に出た。

家に電話を掛けた。妻が家にいる時間帯だった。出てくれ、頼む!と願ったが出てはくれなかった。
続いて、妻の携帯に掛けようとしたが、思い直して、田近の携帯に電話した。
仕事真っ最中の時間帯だが、構うことはないと思った。
何コールも鳴らして、やっと田近は電話に出た。

「何だよ、どうした?」少し慌てている様子だった。

「菜緒のこと聞いたよ。どういうことだ?」俺は、かまを掛けてみようとしたのだが・・。

少しの沈黙が流れた後、田近は不敵に笑った。
「ん?なんのことだ?w 
 ああ、もういいや面倒くせ。菜緒ちゃんには内緒にしろよ。」
そう言ったきり耳元が無音になった。田近は何か操作をしているようだった。
しばらくして音が聞こえた。
それは
「あん、あん、あん、あぁん」リズミカルな喘ぎ声だった。
「あん、ああぁぁん、ああ、あん、あん」
突然地面がゆがんで、倒れそうになった。間違うことのない妻の声だった。

「どういうことだよ!、おい!、どうゆうことだ!」

「どうゆうことって、そういうことだろw」

「おまえ!」

「今まで、いろんな女を抱いたけど、やっぱ思い入れた女は別格だな。
 あの菜緒に自分から股広げさせた時は、人生で一番興奮したよ。
 大っきな目を潤ませて、佳一さん入れてっ俺の目を見ながら言わせたよ。
 何処に?って聞いたら、広げた脚を」

「うるさい!黙れ!今、何処にいる?会社か?」

「お前とずっと一緒だった割には、あまり使い込んでないのなw 
 けつの穴なんか、オチョボ口みたいで、藤田が「か、可憐だ」って感動してたぞw」

「いいから場所を教えろ!」

「か細い菜緒が、あのデブに抱かれてると、まるで肉に埋もれてるみたいでさぁ」

「田近あああぁぁ!」

「場所教えてやるから、興奮するなよw 
 通称:ヤリ部屋なw 高級家具揃えてあるから、物に当たるなよ。自分の甲斐性の無さに当たれw
 オートロックじゃないから、そのまま入れるぞ。」

俺は電話を切ると直ぐに駆け出した。
部屋はすぐに分かった。玄関のドアは施錠していなかった。
部屋に入って、目に飛び込んできたものは・・・

猫だった。テーブルの上で猫がのびをしていた。
涙で視界が霞んだ。
俺の妻は、
菜緒は、素っ裸で猫の様に尻を突き出して伸びをしていた。
その尻の前で、男が二人、顔をひしめき合って覗きこんでた。
「すげえ、あの奈緒が本当に丸出しになったよ」
一人が臀丘を割り開いて、その下の方にある肉の合わせ目を撫でていた。

二人とも、よく知ってる男だった。


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