萌え体験談

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生徒

うちの中学にはアイドルがいる

うちの中学にはアイドルがいる。
クラスのアイドル的な存在ではなく、
テレビにも出演している本物のアイドルがいる。

歌って踊って演じて笑って、
今が旬なのか彼女はとても忙しい。
だから滅多に出席しない。
来ればたちまち学校は騒がしくなる。

これがなにかの恋愛小説だったらきっと席は隣同士だ。
なんなら幼馴染だったりするかもしれないし、
秘密の関係を持っているかもしれない。

けれど僕と彼女は全くの他人だった。
僕はアイドルに憧れる一人のしがない子供でしかなく、
遠巻きに彼女を眺める一生徒に過ぎなかった。

ただ、それで言うと一つだけ自慢したいことがある。
その人気ぶりからカメラ小僧が盗撮写真を売りさばいていて、
ファンの大半はこっそりと購入している。

僕はその写真を持っていない。
そんなことが唯一の自慢だけど、僕のような奴は他にもいるのだろう。
だから特別ではないと知っているんだけど、
ちょっとだけ誇らしく思いたい。

後はクラスメイトだということだけど、
それは僕の手で勝ち得たことじゃない。
つい優越感は抱いてしまうが。

だから僕と彼女の話は始まらない。
いつまで経っても遠巻きに眺める僕と、
そんな僕を知らないアイドルの彼女がいるだけだ。

それは物語ではなく、
仮に表記するならストーカー日記という方が近い。
○月○日、今日も彼女は可愛かった。
どこどこが可愛かったと補足を付けて、そんなの誰が読むのだろう。

気弱で臆病物で内気で陰気で、
クラスに上手く馴染めない子供。

だけどそんな僕の話でも始まるらしい。
彼女のファンでしかない僕の、
彼女が交わらない物語。

だとすればその話は、
ハッピーエンドを迎えるのだろうか。

耳にしたのは偶然だった。
学校の帰りに塾に行き、
そのまた帰りに本屋に寄り、
夕焼けも越えて夜になった頃。

「そろそろだな」

やけにその声は響いて聞こえた。
本が重たくて立ち止まっていたからか。

「行くだろ?」

声は店と店の間、光のない路地から聞こえる。
僕はそういう不良めいた場所が単純に恐いから、
もちろん近寄らないように帰るつもりだった。

「アイドルの晩餐会」

そんな言葉を聞くまでは。

クラスメイトにアイドルが居るものだから、
つい気になって耳をたてる。

「あんま金持ってねえんだよな」
「でもそうそうないぜ、アイドル食えるチャンスなんてよ」

どういう意味か咄嗟に考える。
アイドルという言葉の意味を、
どうしても芸能人に結びつけてしまう。
食える、と言うのだから食物だと思い込みたかった。

「実物はかなり可愛いらしいぜ」

そんな声が聞こえたものだから打ち砕かれる。
いかに僕が子供とはいえ、
その言葉の繋がりから悪い連想を浮かべるのは仕方ないだろう。

「んー、よし、行こう」
「そう来なくちゃな」
「どうせお前は紹介料目当てだろ?」
「当たり前だ」

本当にここは日本だろうかと疑った。

路地から出てきた二人組の不良の跡をつける。
家に帰らなければいけない時間は過ぎているのに、
どうしても確かめないと気がすまない。

尾行するなんてドラマのようだけど、
到底はしゃぐ気分には遠い。
感づかれたらどんな目に合わされるのかと楽観できず、
遠く距離を離れて歩き続けた。

大通りを直進して小道に入って五分。
二人は古い廃墟ビルの中に消えていった。

ビルを前にして臆病になる。
もしかして誘い込まれてるんじゃないだろうかと。
でも、頭の中で想像が膨らむ。

クラスにアイドルが居るものだから、
そのアイドルのことが好きなものだから、
どうしても嫌な考えが拭われない。

自然と湧いた生唾を飲み込んで、
意を決して前に進んだ。
後にしてみればそこは魔窟で、
僕は地獄に踏み入れたのだ。

階段を登る音が響かないように気をつけて、
ゆっくりと慎重に登っていく。
恐怖と緊張からか吐き気がこみ上げる。
ついでに雑音が脳内で騒ぎ始めて目眩まで起きる。

それでも、それさえも恐怖が飲み込んだ。
ここで見つかれば僕はどうなってしまうんだろう。
吊るし上げられリンチを喰らって殺されてしまうんじゃないだろうか。
そんな恐怖が頭をクリアにした。

足が進む。
段々と騒々しい声が近くなる。
壁に光が反響していて、
遂にそこへ辿り着いた。

扉が閉まっていて中は覗けない。
音を立てないように耳をくっつける。
ひんやりと冷えた扉は、
女性の泣き声が震えていた。

「許して……」

僕は生涯忘れない。
その時の衝撃と、苦しみと、なによりも、
腹の底から煮え滾る悍ましい感情の正体を。

一言で解る、それは彼女だった。
僕が密かに恋心を抱いているアイドルであり、
お茶の間の人気者でもある彼女だった。

「おいおい、なにを許せって?」
さっきとは違う不良の声。
「俺はお前のためにやってんだぞ?」

芝居めいた甘い声色に鳥肌が立つ。
今すぐにでも飛び出してしまおうかと考える。
そう、考える。

「ううっ……」

考えるだけだ。
彼女の泣き声が耳に届いているというのに。
想い人の苦しみが刻まれているのを前にして。
考えるだけで足が動かなかった。

でも、もしかしたら違う人かもしれないから。
直感で彼女だと断定したくせに情けない。
それでいいのかと頭の中で声がする。

僕は立ち上がり、その階層の他の扉を開ける。
中に入り、薄暗い中で窓を開けた。
十三階ということもあって風が強い。

窓枠を越えて外側に。
少しの出っ張りに足をかけ、
壁伝いにそこを目指す。

幸い外側は繋がっていて難なく到着する。
しかし一歩間違えば強風に吹かれて真っ逆さまで、
いつから僕はこんなアグレッシブになったのだろう。
思考が現実逃避で走ってる。

光が漏れないように施された暗幕があるが、
隙間は確かにあってそこから覗く。
あわや悲鳴をあげそうになる。
落ちたら死ぬ、なんて現実よりも、
よっぽど室内は恐かった。

ベッドに縄で括りつけられた彼女は裸だった。
顔もはっきりと見えて、疑いようもなくアイドルだった。
側には体格のいい男が一人と、
僕がつけた不良が二人。

ズボンを脱いで性器を露出して、
泣きじゃくる彼女に見せつけている。

一瞬朦朧としてしまい、
自然と体が倒れそうになってしまう。

僕はさっきまで極々普通に生きていた。
学校帰りの塾、本屋、日常的な行動範囲だ。
だけど同じ世界で、同じ街で、
彼女は地獄を体験していた。

ずっと彼女を見ていたのに。
今日も彼女は笑っていたのに。
なにも気づかずに僕はただ、
彼女に見蕩れていただけだった。

「ほら、楽しめよ。でないと終わらねえぞ?」

そこから先に行われた悪魔の晩餐会は、
とてもじゃないけど思い出したくもない。

口内の肉を噛みちぎり耐えて、
それでも耳を塞がずに聞いていると、
どうやら彼女は過去に弱みを握られているらしく、
それをネタに脅されて、
アイドルとなった今も逆らうことができないようだ。

寧ろそれはアイドルになってしまったからなのか。
弱味を公開すれば一般女性以上に知れ渡り、
社会的に抹殺されてしまうことは明白だ。

少なくとも彼女の心は壊れてしまうだろう。
だけど、だからって、この光景が正しいと僕は思わない。
壊されないために必至で耐えて、
泣きながらも終わりを願う。

絶対に間違っている。
だけど彼女は誰にも助けを求められない。
このことを誰かに知られるなんて、
知られたくないからこそ従っているというのに。

悪循環が絶望を描く。
ついでに悪魔が微笑んで、
手を繋いで踊ってる。
捧げられた生贄は、
食われ終わることを望むばかり。

だけど、僕が知ってしまった。

翌日から僕は必死に良い子になった。
元々真面目ではあるつもりだけど、
主に両親の手伝いをした。
手伝いをしては小遣いをせびった。

参考書が欲しいんだ。
欲しいCDがあるんだ。
肩たたきするよ。
お皿洗うの手伝おうか?

だからといって時間はかけない方がよかった。
あまり時間をかけるとアイドルは更に多くの傷を生む。
それに紹介料と一人が言っていた。
時間と知る者が比例しているということだろう。

並行して二人のことを調べていく。
一人は紹介する仲介人。
もう一人は元締めの悪魔。

調べるのは拍子抜けするほど簡単だった。
ちょっと後をつければそれで済む。
別に向こうはあのこと以外隠してないのだから。

二ヶ月後、貯金もそれなりに溜まった僕は必要な物を購入した。
それは変哲のない痴漢撃退用スプレーや、
市販で売られているスタンガン等。
ネットで調べて改造して、
非力な僕でもなんとかなるように。

そして最も重みのある塊を手にする。
重量も然ることながらそれ以上に重い鉄の塊。

苦労して手に入れたサバイバルナイフは、
僕の悍ましさを体現するかのように鈍く光る。

決行する時がやってきた。
この日のために必死で準備した。
毎晩のように唸されるほど、
隠した憎しみは育っていた。

鏡に向かって念じる言葉。
必死に言い聞かせて弱さを覆い隠す。

僕は強い、僕は強い、僕は強い、僕は強い。

月明かりは眩いというのに、
その晩は一睡もできなかった。

学校に着いてすぐ、気分が悪いからと保健室に行く。
こうして授業を休むなんて初めての経験だ。
所謂、サボるってことを僕はした。

あの日から僕は一度も彼女を見ることができない。
二度ほど学校に来ていたけれど、
笑顔の裏に潜む悲しみが滲んでいるような気がして、
視線を向けることができなかった。

想像するだけで胸が苦しい。
目が合えば泣いてしまうかもしれない。

「先生、すみません、気分が悪くて」
「ほんと、酷い顔色ね。風邪?」
「どうなんでしょう」
「ベッドが二つ空いてるから、一つ使っていいよ」
「ありがとうございます」

先生は少し用事があるからと保健室を出た。
少しでも寝ておこうとカーテンを開くと、
三つある内の一つは誰かが使っていた。

それがアイドルだと気づくのにさほど時間はかからなかった。

驚き過ぎて息が止まる。
もう二度と見ることはないと思ったのに。

横顔しか見えないけれど、
朝陽に照らされた彼女はやっぱり綺麗だった。
どこか幻想的ですらある光景は、
絵画の世界に触れたようでもあった。

でも、そんな美しさにも不純物が紛れていると考えると、
自然と涙が頬を伝う。
彼女は苦しくても誰にも言わず、
一人で飲み込んで笑っているのだ。

「あ……おはよう、ございます」

最初それが誰の声か解らなかったけれど、
考えてみればここには僕と彼女しかいない。
うすらぼんやりと開いた目が、
確実に僕だけを捉えていた。

「おはよう、ございます」

「すみません、ベッド、使いますか」
彼女は寝ぼけているようで、
他のベッドが空いていることに気づいていない。

「使いますけど空いているんで大丈夫ですよ」
流暢に紡げた自信はない。

「すみません……あまり寝てなくって」
「なんで謝るんですか」
「私は体調が悪いわけじゃないから……」

不思議なやり取りだった。
僕が知る彼女といえば、
テレビの中の遠いアイドルと、
クラス内での明るい彼女と、
絶望を耐える強い女性だ。

だけど今目の前にいるのはどこか悲観的な、
寂しそうな目をした一人の女の子だった。

「仕事、忙しいんですよね、仕方ないですよ」
「知ってるんですか……? って、すみません。佐藤君だったんですか」

寧ろ僕が驚いた。
どうして僕のことを知っているんだろうと。

「そんな不思議そうな顔しないでください。同じクラスの生徒じゃないですか」

「僕、クラスメイトの名前全員は覚えてないですよ」
「それは多分、覚えようとしたことがないだけですよ」
「貴方は覚えようとしたんですか?」
「貴方って、他人行儀ですね……。覚えようとしましたよ。あまり出席できないから」

彼女は続ける。

「ただでさえ出席できていないのに、クラスメイトの名前を把握していないなんて、失礼だと思いません?私はこれでも、皆さんと仲良くしたいんですよ……?」

「出席できてないこと、気にしていたんですね」
「それはもう。学校、好きですから。でもお仕事も好きですし……。両立は難しいから、こうなってしまいますけど」

悔しそうに彼女が俯く。
励ましたいけど、そんな優れた心は僕にない。

眠たそうに彼女が欠伸をして、つられて僕も欠伸が出た。
そんな僕を見て彼女が笑みを零す。
そんな彼女を見て僕も笑う。

この世に神様はいないのかもしれない。
少なくともそいつは傍観者に過ぎない。
彼女の苦しみを取り除かないのだから。

でも、この時ばかりは神様に感謝した。
僕にとっては十二分の奇跡で、
括った覚悟を煽るには出来すぎなくらいだ。

「もう少しだけ眠ります。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

そう告げて、心の裏で付け足した。
いい夢見てね、と。
それは両親から続く家の挨拶で、
人の優しさなのだとこの時に知った。

眠りから覚めると昼過ぎだった。
当然彼女はいなくなっていて、
お腹が空いたので弁当を食べる。

最後の授業に顔を出すと、
教師に重役出勤かと揶揄された。
頭を軽く下げながら入ると、
教室に小さな笑いが起こる。

僕がこんな風に注目されることなんて、
今日が初めてなんじゃないか?
いつもなら恥ずかしくて俯くだけだ。
だけど今はそんなことがない。

これからもっと恥ずかしいことをするからだろうか。
人として恥ずべきことを行うからだろうか。
要は開き直っただけってやつだ。
でも、今日はいつもよりクラスの空気が心地いい。

知らなかった。
学校って楽しいものだったんだ。

学校が終わってから塾には行かなかった。
行動を起こすにはまだ早い。
せめて夕暮れが沈んで貰わないと動けない。

まず本屋に行って、色々買った余りのお金で本を選んだ。
きっと本を読むことは暫くできなくなってしまうだろうから。

好きな作家は読み飽きてしまっている。
かといって今日という日に挑戦するつもりはない。
だから無難に童話を読むことにした。
題名は『灰色の街』。

目的地のファーストフード店で時間を潰す。
もちろん、灰色の街を読んでいた。
題名の通り、その世界は灰色だった。
色のない世界が舞台の物語だった。

灰色であることが通常の世界。
白と黒だけで描かれた景色。
誰もがそんな世界を当たり前に考えている。

とある街の中心に大きな森林公園があった。
森林公園は施錠されていて、
決して中に入ってはいけないと大人から強く聞かされていた。

けれど良い子ばかりではないので、
学校帰りに探索しようと集まった三人がいた。
主人公はその中の一人だ。

大きな柵を乗り越えて中に入る。
森林公園は街とは別世界の自然の森といえた。
そこに白い影が現れる。
太陽も落ちて光の届かない樹の下で、
少年たちはお化けと思い込み一目散に逃げだした。

だけど主人公だけは腰を抜かして逃げられなかった。
そんな彼に近づく白い影は、
なんのことない、白いワンピースを着た少女だった。

少女は言う。
ここでなにをしているの?
少年は言う。
探検に来たんだ。

ここに来てはいけないはずよ。
どうしていけないのか誰も教えてくれない。
そう、誰も知らないのね。
知らないのにいけないって言うの?

いけないことと、知らないことは関係がないでしょう?
そうかな。知らないのなら、いいことかもしれない。
じゃあ、知らないけれど教えてはならないことってあるでしょう?
そうかな。そうかもしれない。

君は知ってるの? なにがいけないのか。
うん、知ってるよ。
じゃあ教えてよ、なにがいけないの?
知りたいなら付いてきて。

二人は森の奥へと歩いていく。

ずっと昔、貴方のおじいさんのおじいさんのおじいさんの頃。人間はこれを隠したの。覗いてみて。
これ、うわ、なに? とても、綺麗だ。
これは、色。色って言うもの。貴方達が隠したもの。
どうしてこんなに綺麗なものを隠したの?
さあ、どうしてでしょうね。

こんなに綺麗なのになにがいけないんだろう。
それは私にもわからない。けれど、いけなかったんだろうね。
もしかしたらさ、独り占めしたかったのかも。
色を?
うん、色を。こんなに綺麗なんだもん。

そうね、言われてみれば宝箱みたい。
君はずっとこれを見ていたの?
ずっとこれを見張っていたの。それが私の役目だから。
じゃあ、君はずっとここにいるの? この公園に?
そう、それが役目だから。
そんなの、酷いよ。一緒に外に出よう?

駄目よ、これを見張らなくちゃ。
じゃあ、これを見張らなくてもいいようにしよう。
でもどうやって?
それは……。

「うん、いいね、童話っぽくて好きだな」
まだ途中だけど灰色の街を閉じる。
そろそろ夜が近づいてきた。
動き始めるにはいい頃合だろう。

目的のゲームセンターは目の前だ。
ここに仲介人の不良はいつもいる。
この日も特になにをするわけでもなく、
ベンチに座り込んで携帯を弄っている。

ここには友達と来ているらしく、
そいつはゲームに興じている。
だから一人になる時を見計らうのは簡単だった。

壁に隠れて胸に手を置く。
大きく息を吸い込んで、吐く。
もう後戻りはできない。
……よし。

「あの」

「あ?」
怪訝な顔つきで僕を睨む。
眼光が鋭く怯んでしまうが、
今日のために何度も頭の中でシミュレートしてきた。

「実は、貴方のことが好きだっていう女の子がいて」
「お、おお? まじかよ」
「はい。同じクラスの子なんです。声をかけたくても勇気がでないと言っていたので、僕が一肌脱ぐことにしたんです」

二ヶ月間、不良のたまり場を探っていただけじゃない。
遠くから眺めて、近くで聞き耳をたてて、
どれだけ仲介人が単純かなんて把握している。

「そいつ、可愛いんだろうな」
「とびっきり。あ、写メ見ます?」
「準備いいじゃねえか。どれどれ……うおっ、いい女じゃねえかよ」

その写メはネットで落としたインディーズアイドルの物だ。
よく見れば学生服はうちの制服じゃないけど、
やっぱりというか不良は気づかなかった。

「それでですね、会って話をして欲しいんですけど」
「いいぜいいぜ。どこだ?」
「すぐ近くに廃ビルがあるんですけど、知ってます?」
「この辺ビルだらけだからわかんねえよ」
「じゃあ案内しますよ」

仲介人は友達に事情を説明して、
実に簡単に釣れてしまった。
できることならあの廃ビルで事に及びたかったけど、
流石にそれは勘ぐられてしまうだろう。
まともに立ち会ったら僕に勝目なんてない。

「お前いい奴だな、そうだ、ジュース奢ってやるよ」
思わず紹介で稼いだ金で? と口を突きそうになった。
この不良を前にして平常心を保つことが難しい。

結局、コーラを買ってもらったけど口に付けず、
歩いて五分の近い廃ビルに誘導する。
事前に鍵を壊しておいた七階の扉を開ける。

「ここです、お先にどうぞ」
「どこだ、かわいこちゃん。っていねえじゃねえか」
「そうですね」

既に鞄から取り出しておいた改造スタンガンを浴びせる。
ぎゃっと悲鳴をあげた仲介人が奇妙に倒れた。

「お、おめ、ないすんが」
痺れて舌が回らないのだろうか。
けれど動く舌があるなんて贅沢だ。
スタンガンを舌に付ける。

「やっ、やえでぐれえっ!」
「黙れ」

改造スタンガンの威力は充分だったようで、
萎縮した不良は泣きだした。

「泣いてるのか? お前が? ふざけるな」
思いの丈を込めて空いた手で殴りつける。
あまり痛がってないようだった。
こっちの手の方が痛い気がする。

馴れないことはやめとこう。
そう思って、僕は仲介人の目の淵に人差し指を突き入れた。
別にこれも初めての体験だけど、これなら間違いなく痛いはず。

「た、たす、けて」
「彼女は助けてと言ってなかった? 泣きながら許してと言ってなかった?それでお前は許したのか。許さなかったんだろう?」

勢いよく眼球をほじくりだす。
がらんどうの室内に形容し難い悲鳴が響く。

「わかるか? お前は今、彼女のことで責められてるんだ。彼女って、言わなくても解るよな?それとも、解らないくらいに数が多いか?」
「あ……あい、どる、の?」
「そうだ。だからちゃんと謝るんだぞ、わかったな」
「わかり、ました。ごめんな、さい」

それでようやく僕の気は済んだ。
仲介人に対しての憎しみがうっすらと晴れていく。
だけど首謀者の方はこう簡単に行きそうがない。
奴は不良のリーダーでもあるらしく、
一人になる時が極めて少ないのだ。

一人になっても仲介人ほど簡単にやられてくれるかどうか。
それでも僕はやると決めている。

「謝ったか?」
「は、い?」

「心の中で彼女に心底謝ったかって聞いてるんだ」
「はい! 謝り、ましたあっ」
「そっか」

それを聞いて僕は安心し、スタンガンを鞄の中に仕舞い、
胸に巻いたホルダーから殺意の塊を取りだした。

「なっ、ひいっ」
「困るんだ。あの事に深く関わった奴が生きてるのは」
「ゆる、許して! 助けてっ!」

両手で柄を握り締めて、
倒れた仲介人の背中に刃を突き刺す。
断末魔が轟いても無関係に、
抜いて刺してを幾度も繰り返した。

何度目で死んでいたのだろう。
少なくとも目の前には死体があった。
息を止めて力を失くした肉の塊がそこにあった。

引き返せないことは解っていた。
後戻りできる道なんて途中で失くなっていた。
それでも僕は胃の中の物を全て吐き出した。

想像を大きく越えて呆気なく訪れた。
人生は終わりを迎えたのだ。

死体の残る室内にはボストンバックがある。
段取りをしていたので着替えなどもそこにあった。
返り血がべっとり付いてこれでは外を歩けない。

ジャージに着替えた僕は外に出て、自販機で水を買って飲み干した。
喉が焼けてひりひりと痛む。
ついでに足が今にも崩れ落ちてしまいそうだ。

仲介人の携帯を使って首謀者にメールを出しておいた。

『アイドルの件でヤバイことになってます! いつものビルで待ってるんで、至急来てください!』

文面はその前のメールを参考に書いた。
アイドルの件、と銘打てばきっと来るだろうと踏んでいる。
不味いのは来なかった場合だ。
その時は意地でもこちらから出向かなければならない。

寝首をかこうにも奴はいつも仲間と群れている。
といっても、一人で来る保証なんてないんだけど。

あの日以降も晩餐会はあのビルで行われた。
僕はそれをこの日のために見逃すしかなかった。
それもこれも今日のため。
全てを今日、終わらせるためだ。

先にビルへ入って十三階の別の部屋で待ち構える。
入ってきたら解るように、一日で仕掛けた罠がある。
それをすれば警戒されてしまうだろうけど、
どの道警戒されるだろうから問題は別のことだ。

「がっ」
派手に床を打つ音が聞こえて笑いを零す。
足元に張ったピアノ線で上手く引っかかってくれたらしい。
逆上して駆け上がり曲がった所、
首の辺りに設置したピアノ線には……どうやら引っかからなかったらしい。

予想よりも冷静な悪魔だということだ。
でも、目的はそれだけじゃない。
首謀者は相当お怒りなのだろう、
扉を蹴り破っていつもの一室に踏み入れた。

「どこだ! 出てこい!」

早く踏み込んで八つ裂きにしたいけど、
もう五分だけ待ってからにしよう。

隣で首謀者は壁を蹴り置きっぱなしのベッドを蹴りご乱心だ。
化物に勝つ準備を念入りにして、
五分が過ぎるのを静かに待つ。

「ぎゃっ」
先ほどよりも一層派手に転げ落ちた音を耳にする。
やっぱり一人じゃなかったらしい。
念のため向こうも時間をずらしたのだろう。

そのタイミングを逃さずに首謀者のいる部屋に突撃する。
僕を見た不良は眉間に皺を寄せて、
比喩ではなく悪鬼の形相で構えていた。

「てめえみてえなガキが俺を馬鹿にしてんのか」
想像以上の迫力に尻込みしそうになったけど、
妙な高揚感が地に足を着けた。
その正体は既に人一人殺したという真実だろうか。

「馬鹿にはしてない。想像以上に厄介で困ってる」
「ふざけるなよガキぃ」
「ふざけてない、こっちだって本気だ」

ベッドから腰を上げて早々に突っ込んできた不良を前に、
ズボンのポケットに忍ばせていた痴漢撃退用スプレー二本を取り出し噴射する。
不良は鋭く腕を前にしてそれでも叫びながら走ってくる。

なるべく後ずさりながら少しでも多くのスプレーを浴びせた。
しかし不良の怒りは凄まじくそのまま僕に激突する。
産まれて初めて吹っ飛んで強く壁に叩きつけられた。

「こんなガキの玩っがはっごはっ」

痛みで視界がぶれていた。
それでも思惑通りに進んだことに感謝する。

痴漢撃退用スプレーは視力に影響があるだけと思われがちだが、
実際には吸い込むと器官にそれなりのダメージを与える。
他に強烈な刺激臭であったり、色付きの物だったり。
犯罪者を撃退する物なのだから侮れない。

「がっひゅぅっがはっ」
このチャンスを見逃すわけにはいかなかった。
まともに対峙して勝てるわけがないのだ。
ぐらつく足に気合を入れて、
ホルダーからサバイバルナイフを出して突貫する。

「ごはっぐっ」
油断はしていなかったけど、いけると思った。
だけど僕は不良のリーダーという存在を舐めていた。
暴力の世界で一番ということをどこかで馬鹿にしていたのかもしれない。

ナイフを胸に刺すつもりだったのに、
不良は体を回して腕で受け止める。
慌てて引き抜こうとするも、
引き抜く前に刺された腕で裏拳を顔面に打たれた。

「調子に、乗んじゃねえぞ、クソガキ!」

怒りが頂点に達したのか悪鬼は獰猛に迫ってくる。
立ち上がれていない僕に蹴りが飛んできて、
咄嗟に腕で庇うも無意味にまたも吹っ飛んだ。

人間ってこんなに簡単に吹き飛ぶのかと、
思考が上手く纏まらないのはどうしてだろう。

「ぶっ殺す!」

倒れた僕の胸ぐらを掴んで不良は軽く持ち上げる。
そのまま両手で首を絞めて、
壁に喉ごと押し込まれた。

「ひっさびさにキレたぜ糞野郎ぉ」

線の切れた人間の表情というのは、
それはそれで絵画のようだった。
きっとこいつはこいつで果てしなく鬼なのだ。
鬼に逆らった僕が馬鹿だった。

腕を振りほどきたくても力は雲泥の差だ。
苦しさと同時に首が折れそうに軋んでいる。
段々と意識が薄らいできて、
自分の行いを後悔し始める。

どうしてこんな大それたことをしているんだろう。
僕はただの気弱で臆病な陰気野郎なのに。
クラスの端っこでアイドルを眺めるだけで充分な、
将来何者にもなれないであろう人間なのに。

今だってそうだ。
僕はなんになりたいんだ。
ヒーローに成りたいのか?
成ったとしてどうする。
だって、僕の行いを彼女は知らないんだぞ?

僕はただの犯罪者だ。
人を殺した殺人犯だ。
どうしてこんなことをしているんだろう。
自分勝手な正義に酔っていたのか?

違うだろう?
そんな正義とか、綺麗な物はあの時なかっただろう?
憧れのアイドルを汚されるのを前に、
弱虫な僕はただ泣いていただけじゃないか。

僕はあの時、ただ、ただ、憎かったんだ。
憎しみがふつふつと沸き上がったんだ。
そして、今日を迎えたんだ。
そして、こんなことになってしまった。

そういえば。

そういえば、今日はとてもいい日だったな。
人生が終わってしまう日だというのに、
こんなにも素晴らしい日はなかったな。

素敵な本にも巡り会えた。
初めて学校が楽しいとも思えた。
そして、彼女と、初めて話をすることができた。

彼女が、笑っていた。
あの時、彼女も笑っていた。
僕が、遅れて教室に、入った時。
彼女も笑って、いたんだ。

その、その笑顔の裏に、
お前みたいな鬼が潜んでいるのが、
僕は、許せないから、だから。

「が、ああっ」

力の入らない腕で上着のポケットから取りだした物を、
あらん限りの憎しみを糧に鬼の喉元に沿える。

「し、ね」

改造されたスタンガンのメモリを最大にして、
スイッチを入れた電気の炎は火花を散らして唸る。

「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああっ」
鬼の命が燃えていく。
ようやく開放されて自然に咳き込んだ。
天国がちらついていた気がする。行けるわけがないのに。

少し呼吸が楽になったので、
床に倒れて痙攣している不良に再度電流を浴びせた。
ピタゴラスイッチのようなものか鳴き叫ぶ。

十秒も経たない内に電流が途絶えた。
改造スタンガンの最高値だからもう壊れたのか。

「お……おおごお……」
「まだ生きてるのか」

化物だ。体の芯から心の奥まで化物だ。
腕に刺さりっぱなしのナイフを抜いて、
柄を握り締めて振り被る。

「どうして殺されるか解っているな」
仲介人と違ってこいつは助けを乞わない。
許してとも言わなければ泣きもしない。

それがどうにも腹立たしい。

「解ってはいるよな、馬鹿でも。だから僕はお前を許さない。だからお前は僕みたいな奴に殺される。恥だろ? 僕みたいに弱い人間に殺されることが」

不良は答えない。
答えられないのか、答えないのか。

「いいか、彼女に謝るんだ。ごめんなさいと這いつくばって、許してくださいと泣き叫べ」

それでも不良は答えない。
口は閉ざしたまま、目は見開いたまま。

「くそ……くそっ」

時間をかけるわけにはいかなかった。
下手をすればこの化物はまた動き出してしまう。
だから、僕は、目的を達成できないまま、殺意を鬼にぶちまけた。

顔面を幾度も貫かれて、
それでも鬼は僕を睨み続けていた。

息絶え絶えだけど、あと少しでこれも終わる。
そう思うと不思議と力が湧いてきて、
でも、なぜだか途中で抜けていく。

きっと鬼の呪いだと思った。

僕は結局奴を屈服させられなかった。
最後まで彼女に謝らせることができなかった。
そんなもの彼女には届かないのだから、
僕の自己満足でしかないのだけど。

それでも、果たしたかった。

「くそ……」

悔し泣きというのを初めてした。
今にして思えば、僕は初めて本気でなにかに立ち向かった。
喧嘩もしたことなかったし、
勉強でも競争心が沸かなかった。

人殺しでそれを学ぶなんて皮肉だけど、
僕は初めて本気で生きたと言えるのかもしれない。

男の携帯はポケットに入っていて、
スタンガンを長時間浴び続けたせいか壊れていた。
仕方なく僕の携帯で電話をする。

「もしもし」

その相手に、
例のことを知ってるぞ。
外に出て近くの公園に来い。
そうとだけ告げて電話を切る。

夜の公園は風が心地よくて清々しかった。
あと少しでセミが合唱を始めるのだろうか。

それを僕はどこで聞くのだろう。
聞けるのだろうか。

不思議と感傷に浸ってしまっている。
もう終わりが近い。

「電話したの、君?」

相手は電灯に照らされていて確認できた。
反対に僕は木の影に隠れている。
きっと彼女は僕の望みを叶えてくれるだろう。

「そう、僕だ」
「例のことって、なに?」
「例のことといえば例のことだ」
「それじゃあわからない」
「またまた。わかってるくせに」
「本当にわからないの」
「わからないなら無視すればいいだろ?」
「それは……」

相手は口ごもる。
女性を虐める趣味はないけど、
今回ばかりはどうしようもない。

「あの、こと?」
「ほら、わかってる」
「でもどうして君があのことを」
「色々あって……僕の言うことを聞いてもらう」
「脅す気?」
「そうだ」
「……最低」
「貴方に言われたくないな、委員長」

「私が委員長なの、知ってるのね」
「そりゃクラスメイトだから」
「そう、クラスメイトなの。知らなかった」
「それが普通だよ」

「それで、なにをすればいいの?」
「簡単なことだ。謝ってほしい」
「なにを?」
「しらばっくれる気? 彼女を貶めたことをだ」
「なっ……なんの、ことかしらね」

「僕も意外だった。あの鬼みたいな不良。あいつと親しく喋る委員長を見た時は」
「誰のこと?」
「……まあいいけど。ずっと昔から恨んでたみたいだね、彼女のこと」
「だったら、なに?」
「今度は開き直り? 図々しい」

「聞けば彼女と委員長は幼馴染らしいね。昔は共にアイドルを目指した仲だとか。でも、世の中そう上手くはいかない。アイドルになれたのは彼女だけだった。その頃からか知らないけど、君は彼女を憎んだ。表面上では仲良くしておいて、裏では不良に弱味を作らせた。自分の体と金を使って。そこまでして彼女を貶めたいなんて狂気の沙汰だ。でも、そこまでしてしまうっていうの、今なら解る」

「見てきたように言うのね」
「聞いた話を繋げたらこんな所だろ?」
「そう、そうね……そのとおり。ふふっ、ざまあないわ。あの女、一人だけ持て囃されて。いい気味なのよ。夢も、男も、なにもかもあいつは一人占めして。どうして私だけが不幸にならなくちゃいけないの?おかしいでしょ、そんなの。だから、これは正常な防衛なのよ!」

「凄い理屈。自分を正当化するために必死だ。そんなの、正常な防衛な訳が無い。防衛だとしても過剰が過ぎる。それにさ……これは言い切れるけど、絶対に彼女は一人占めしていない。そんな性格の人だとは到底思えない。本当にそうだったのか?」

僕の問いかけに委員長は黙り込んだ。
沈黙は答えなりというが、
この場合も当て嵌めていいのだろう。

「彼女は真っ直ぐ委員長のことが好きだと思う。だって彼女は言っていた。学校が好きなんだって。仕事も大好きでこんなことになってるけど、学校が好きだって。その学校で仲が良いのは、僕が知ってる限り委員長だけだ」

「でも、だって……それじゃあっ」
「それじゃあ、私がしたことはなんだったのかって?さあ、なんだろう。間違えたんだろうけど、僕にはわからない。とにかく委員長。僕の言うことを聞いてもらう」
「どうすれば……いいの?」

仰げば月がすっぽりと雲に隠れていた。
それが天啓なのかどうか、やっぱり僕にはわからない。
困った時の神頼みは通じない。

「彼女に二度とこんなことをしないでほしい。彼女にしたことを忘れないでほしい。彼女の想いに答えてほしい。彼女とずっと仲良しでいてほしい。だって、彼女はテレビの中で笑ってる時より、歌を歌って踊ってる時より、委員長と話してる時が一番素敵に笑ってるんだから」

僕の想いの寸分の一でも伝わったのか、
委員長は声をあげて泣き崩れた。

背後に隠したサバイバルナイフは、
姿を見せることなく鈍く光っているのだろう。

「あとそうだ、言い忘れた。脅しってのも嘘じゃないし、もう一つ。僕と今日話したことは内緒にしてくれ」

委員長は不思議そうに首を傾けるが、
木の影から出て光を浴びた僕を見て、
怯えたように首を振った。

いや、怯えていたのだろう。
僕の服はまた血まみれだ。
でも替えがなくてそのままだ。

ビルからここまで捕まらなくてよかった。
本当に、よかった。

その日、僕の人生は終わった。
人を二人も殺した重罪人として、
にへらにへらと笑いながら、
警察署に出頭したからだ。

そういえば、灰色の街をどこかで落としてしまった。
まだ全部読んでなかったんだけど。

「君はどうして人を殺してはいけないか知っているかい?」
白衣を着た男が僕に問う。
どうやらこれはカウンセリングの一部らしい。

警察に出頭して事は思うように運べた。
警察官に問われたことを答え、
その度に価値観の相違を訴えた。

あくまで精神の異常を見られないようにして。
そんなことをしてしまっては罪を償えないから。
償ったとしても、償いきれないだろうけど。
例え殺されたのがゴミだろうとクズだろうと、人は人だ。

結局、精神鑑定の必要有りと見られ今に至るらしい。
僕はここで精神に異常がないことを示さなければならない。

「法律とか、道徳とか、ですか?」
「うん、そういうことだね。でも君は人を殺してしまった。聞かせてもらってもいいかな?」
「だって先生、人を殺したら人が死ぬなんて、誰が決めたんですか?」
「殺したら死ぬのは生物の宿命だよ?」
「でも、人間が生物だなんて、殺してみないとわかりませんよ」
「ふむ、そうか……」

その後もいくつかの質問を受けた。
その度に医者はカルテにメモをしていく。
やけに作業的だと感じた。

そもそも、人を殺した時点で一定の異常者なのに、
どうして異常かどうかを判断する必要があるのだろう。

異常なら正しくて、
正常なら間違ってて、
それって本末転倒のような気がする。

結果的に僕の思う通りに進んでよかった。
それはひとえに勉強の甲斐あってのことだ。
ここ二ヶ月、ネットで殺人鬼に関する情報を調べまわった。

結局、僕は精神に異常はなしと判断された。
ただし常識的な概念が不足していると。
それを補うために今回の犯行に及んだのは、
極めて正常な思考能力だと。

これでいい。
それでいい。

判決を受けた僕は外に出るや否や沢山のマスコミに囲まれていた。
目も眩むフラッシュに暴風のような質問。
中には野次も混じっていて、死ねだなんだと口うるさい。

僕が今回のことで謝らなければならないのは、
両親に対して他ならない。
多分、引越しせざるを得ないはずだ。
というか離婚してしまうかもしれない。
その後も生きづらいと思う。

謝っても許されないことだ。
世の中には、そういうことだってある。
だから僕は後悔していない。

手錠をされた僕は警察官に引っ張られて進む。
頭に深くかけられたコートは未成年のうんたら、だっけ。
ここまで注目を浴びるとは予想外だったけど、
なにがそこまでセンセーショナルなのだろう。

「どうして二人も殺したんですか!? 死体は酷い有様だと聞いてますよ!」
記者の声が一つ聞こえた。
どうして? どうしてって、それはもちろん。

「殺したら!死ぬのか!知りたかったんだ!」

当たり前だけど、僕はすぐに取り押さえられた。

■五年後

「お世話になりました」
深く頭を下げて感謝を言う。
この五年、想像以上の過酷さに自殺すら考えた。
だけど、なんだかんだで生きている。

生きてしまって、いるんだろうか。

監獄の外は吹雪いていた。
当然、出迎える人なんて一人もいない。
この先どうやって生きていこうか。
頼りにしてみるといいと言われた人を訪ねてみるか。

真冬の寒さで耳も切れる。
五年ぶりの外は、真っ白な世界だった。

「あの」

声がしたので辺りを見回す。
どうやら俺しかいないらしい。
こんな辺鄙なところで迷子だろうか。
振り返って、一目で誰だかわかってしまった。

「佐藤さん、ですよね」
「違います」
「でも、今日出所されるって、聞きました」

誰に聞いたのか、教えた人を問い詰めたい。
どうして彼女がこんなところにいるのだろう。
ろくな考えが浮かばない。

「……どなたですか?」
「私です。中学の頃、同じクラスで、芸能活動していた」

伏し目がちな表情にぐっとくる。
覚えてないわけがなかった。
名前も忘れたことがない。
忘れられるわけがない。

「さあ、覚えてないですね」
「そう……ですか」

でも、それを知られては意味がない。
なんのためにサイコパスを演じたことか。

「でも、言いたいことがあるんです」
「はあ」
「ありがとうございました」

それほど胸に突き刺さる言葉はなかった。
なんらかの方法で知ってしまっているのか。
或いは、想像して行き当たってしまったのか。

考えてみれば単純なのだ。
一般的には理由もなく殺された二人。
けれど、彼女にしてみれば二人は見知った人物だ。
その二人が一日で殺された。

しかも一人はあの廃ビルで。
なんて馬鹿なことを。
今にして考えればあの廃ビルを使えば、
知られてしまうようなものじゃないか。

それでも。

「なんのことです?」
「……わからないなら、いいです」

「佐藤さんに渡したいものがあるんです」
さっさとこの場を離れてしまいたい。
すぐにでも逃げだしてしまいたい。
だけどそうもいかないだろう。

「まず、これ」
「これは……写真? 仲が良さそうですね」
「はい。友達に頼まれました。会うなら渡してきてほしいと」

そこには仲良く肩を並べ合い、
ピースを作る二人の女性がいた。
もちろん、聞かなくてもわかる。

「あと、これ」
「……これは」
「友達に貰ったんです。佐藤さんが持っていたものだって」

それはどこかで失くしていたと思っていた『灰色の街』だった。
ということはあの日、公園に置いてきてしまったのだろう。
それにしてもなんでこれを彼女に……。

「友達は言ってました。彼は悪くない、って」

そういえば、確かにそんな約束はしていない。
だけど気持ちを汲むとかそういうことをしてくれても……、
いや、当時は中学生だったのか。
そんな考えには至らないかもしれない。

「佐藤さん、この本の結末がどうなるか知っていますか?」
「はい」

獄中で読んだ。
少女のために少年は色を世界にぶちまけた。
そこは童話らしく、ペンキをぶちまけるように。

たちまち世界は色づいて、少女は晴れて自由の身となった。
しかし少年は禁忌を破ったとして捕まってしまう。
少年は、こんなに綺麗な世界なのになにがいけないんだと怒鳴りつけた。
大人たちはそれに答えられなかった。
いけないことの理由を知らないからだ。

少年には極刑が与えられるが、少女の手によって脱走する。
そして二人は色の煌く世界で虹の架け橋を渡り、
二人だけの居場所を求めて旅に出る。

「なんとも言えないラストでしたね」
「そうですか? 私は好きですよ。二人が手を取り合って、世間の目を知りながら、生きていこうと決意して」

それがどういう意味なのかと勘ぐってしまう。
だからこそ必然的に沈黙が流れた。
本の言葉を借りるなら、俺の世界はもう灰色なのだ。

「それより、過去の人達がどうして色を封じたのか。佐藤さんはわかりました?」

それこそがこの本の問いかけだ。
なぜ、綺麗であるはずの色を封じなければならなかったのか。

「綺麗な物があるのなら、汚い物もあるからでしょう」

彩れば世界は綺麗になる。
しかし代わりに浮き出るのは汚い物だ。
光が差せば影があるように。
世界は綺麗事ばかりじゃない。

彼らはそれらを封じ込めた。
綺麗な物よりも、汚い物を目にしたくないから。

「それなら、正しかったのはどちらでしょうか」

そして、これが『灰色の街』の命題といえた。

「正しい、というのは相対的なものですから。どちらが正しいかといのなら、どちらも正しいんじゃないですか?」
「煙に巻かないでください」

意思の強い瞳が俺を捉える。
そういえば彼女は強い女性だった。

「そうですね……」

どちらが正しい。
それは確かに相対的だ。
決してさっきの答えは間違いじゃない。
だけど彼女はそんなことを聞いていない。

俺という一個人にどちらが正しいのかと聞いている。
正しさは相対的でも俺は個人だ。
だから、俺はどちらかの正しさを持ち合わせている。

「きっと、正しかったのは……」

ちらりと見やると彼女は震えていた。
これだけ寒いのだ、息も凍える。
それでも真剣に耳を傾けている。
それでも俺は真剣には答えない。

答えてしまえばボロがでる。
張り詰めた線が切れてしまう。
これは交わらない物語。
俺と彼女が交わってはならない物語。

ふと俺と彼女に糸が繋がって見えた。
言うまでもない、灰色の糸だ。
手繰り寄せれば近づくかもしれない。
距離が永遠に失くなるかもしれない。

「大人達ですよ。パンドラの箱と同じ原理。そこに詰まっているのは希望だけじゃなく、問題なのはリスクの大きさなんですから」

それでも俺は、僕は、糸を優しく切り裂いた。
鬼を殺した呪いのナイフで。

俺の答えに満足したのか、彼女は返事をしない。
俯いた瞳になにが写っているのだろう。
降り積もる雪になにを見出しているのだろう。

長い時のようで短かった、
曖昧で公平な時間が過ぎて、
顔を上げた彼女は満面の笑みだった。

頬が濡れているのは、きっと雪のせい。

「頑張って、芸能活動を続けます」

声がしわがれているのは、きっと寒さのせい。

「本当に」

視界が滲んでいるのは、きっと……。

「ありがとうございました!」

それは交わらない物語。
僕はアイドルのファンに過ぎなくて、
彼女を眺める一人の人でしかない。

ハッピーエンドには程遠いけど。
そんな僕にも物語があって。

僕の世界は灰色で。
きっと彼女の世界は虹色で。

彼女の虹になれたのなら、
まあいいんじゃないかなと。

彼女のファンである僕の、
それが唯一の自慢だ。

どんっと人にぶつかったから、
大丈夫ですか? と声をかけた。

その女性は雪に溶け込む髪をしていて、
鬼の形相で僕を睨んでいた。

体の自由が効かなくなって不意に前へ倒れこむ。
腹部の呪いが一層増して痛みの中で憎悪が叫んでいた。

憎しみは黒く蝕んでいて、
流れる血もやはり黒い。

それなのに、
雪に染みたそれはどうにも、どうにも。

「……きれい、だな」

僕が彼女の虹となれたなら、
彼女は僕の虹だったのか。

相対的なものだから。
あれも、これも、どれも、かれも。

そうして世界は閉じていく。
そうして物語は幕を下ろす。

僕の交わらなかった物語に。
真っ赤な幕が下りていく。

こんなことで逮捕されるのおかしくない?

【衝撃事件の核心】
対岸から盗撮される京都・鴨川カップル“あられもない姿”…無音カメラで近づくスマホ
2013.5.109:00(1/4ページ)[westセレクト]

カップルらが等間隔で並ぶことで知られる鴨川の河川敷。対岸から盗撮カメラが狙っていた事件も発覚した
 絶妙の距離を空け、多くのカップルが等間隔に座って「2人の時間」を過ごすことでも知られ、夏場には納涼床で名高い京都市の鴨川で、対岸から女子高生の下着を盗撮したとして、京都府迷惑行為防止条例違反容疑で同市立高校の元非常勤講師の男(58)=同市左京区=が、京都府警に逮捕される事件があった。押収画像は約1万5千枚に上ったが、その手口は望遠レンズさえ使わない、お手軽なものだった。デジタルカメラやスマートフォンの高性能化で続出するあまりにお安い盗撮犯たち。ゴールデンウイーク(GW)に入り京都の観光地では、薄着の女性たちも増えてきただけに、自衛も肝心だ。盗撮犯は思わぬところから狙っている。

普通のデジカメ…対岸40mでも遠くない?

 鴨川の両岸は、川幅と広い河川敷を挟んで40メートル前後離れている。対岸から撮影するとなると、望遠レンズなどを使っていたように思われるが、捜査関係者によると、実際に男が使っていたのは「特殊な細工が施されているわけではなく、一般向けに販売されているごく普通のコンパクトデジタルカメラ」だった。

 胸より下にカメラを構えひたすら連写するというある意味古典的な隠し撮り。1人あたり40?50枚撮影してアタリを狙っていたという。

 京都府警は実証実験を行い、同様のカメラで対岸からの撮影が可能であることを確認済みだ。幹部の1人は「手ブレ補正機能など、一般向けのカメラでも性能はかなり高い。特別な技術がなくても、ズームするだけで撮影が可能だった」と話す。

 悪用するかどうかの違いだけで、今や誰もが高性能の「盗撮グッズ」を持ち歩いている時代と言っても過言ではない。

 そもそも、男が犯行に手を染めるようになったのも、カメラ好きなら誰もが遭遇するかもしれない、ある出来事がきっかけだった。

(次ページ)恋人ばかりの川辺…成功体験に味しめ、逆にバレた

偶然のワンショット

 男が犯行を重ねていたのは、賀茂川と高野川が合流する出町柳駅付近から四条大橋付近までの約3キロ。京都情緒あふれる著名な観光コースでもある。

 約3年前のことだった。「対岸に座っていたアベックがイチャイチャしていたところが偶然、写真に入っていて…」。捜査関係者によると、盗撮を始めたきっかけについて男はそう供述したという。鴨川の岸辺には等間隔で腰掛け、語り合ったり、イチャつくカップルが多い。

 当初は、他の写真愛好家のように鴨川の景観撮影を楽しむだけだったという男のカメラに、じゃれあうカップルのあられもない姿が意図せず写り込んだ。

 「そこから盗撮の興奮を覚えてしまったようだ」(捜査関係者)。

 以来、男はターゲットを物色しながら、付近を“散策”するのが日課になっていったらしい。「(スカート内の)下着がはっきり写る日中の明るい時間帯が狙い目だった」とも供述しているというが、それは手口の稚拙さの裏返しともとれる。

 ただし、いくら自然な素振りを装っても、胸の下のカメラで、女の子ばかり連写して歩く中年男の姿はやはり異様だった。

 昨年10月には、通行人から「河川敷にあやしい男がいる」と警察に通報が寄せられるようになった。

(次ページ)楽々1.5万枚…盗撮は氷山の一角

 逮捕後、男は「ムラムラして性的好奇心からやった。申し訳なく思っています」と容疑を認め、取り調べにも素直に応じているという。

 家宅捜索の結果、男の自宅パソコンから、女性を盗撮したとみられる約1万5千個もの画像データが押収された。

今や定番「スマホ盗撮」

 そして、今やお手軽盗撮の定番ツールとなっているのが、スマホだ。府警生活安全対策課によると、平成24年中の府内の盗撮検挙件数(暫定値)は79件。その大半がスマホやデジカメによる犯行だ。

 実は、この元非常勤講師を逮捕したのと同じ1月29日、府警は、JR京都駅構内の上りエスカレーターで、女子高生(18)のスカート内にスマホを差し入れた大阪府高槻市の派遣社員の男(39)を京都府迷惑行為防止条例違反容疑で現行犯逮捕している。

 同月31日には、京都市下京区の家電量販店の携帯電話売り場で、ボストンバッグのポケットにスマホを入れ、女子中学生(14)のスカート内を動画で盗撮した同市南区の男(25)が、同容疑で逮捕された。この事件では、女子生徒と一緒に商品を見ていた父親(43)が、男の不審な動きに気付き、その場で取り押さえた。

 しかし、ほとんどの事件では、被害者は盗撮されていたことに全く気づいていない。検挙されるのは、氷山の一角に過ぎないのが現実だ。

(次ページ)観光シーズン、府警も厳戒「遠慮なく逮捕するよ」

 スマホ盗撮を容易にしているのは、シャッター音を鳴らさずに撮影できる無音の「カメラ」アプリ。無料でダウンロードできユーザーから高評価を得ている。

 ただ、こうしたアプリは、レストランで音を出さずに料理を撮影するなど、正当な使用のために提供していることが建前になっている。

 「アプリ自体を規制することは難しい。現状では利用者のモラルに頼るしかない状態」と話す捜査幹部は、日々、カメラや複数の携帯電話を持ち歩く記者にもこうクギを刺した。

 「君も取材の参考のつもりでも、どっかで試してみよなんて思わんことやで。見つけたら、遠慮なく逮捕するからね」

部活の顧問の女教師と・・・

微妙にスレ違いかもしれんがすまん。
俺は今、33歳だが、今から約10年くらい前、大学を卒業して社会人になった
ばかりの頃のことだ。
当事俺は、東京から地元にUターン就職し、週末の土日は母校の高校の柔道部
のコーチをしていた。顧問の先生(男)とは高校在学中も卒業後も仲がよく、地元に帰って
来たなら時間がある時でいいから部活の面倒をみてくれと言われ、ちょくちょく
母校に顔を出すようになった。
仲のよい先生は男子をメインでみており、俺は指導が手薄な女子の方をコーチ
していたのだが、女子部の顧問は新卒で俺と同い年の女の国語教師で、スポーツ全般が
からっきしだめな人だったので、俺はその女性教師からも結構重宝がられていた。

当時は彼女もおらず、休みの日もヒマをもてあましていたので、ほぼ毎週
通っていたのだが、大学時代も体育会に所属しずっと柔道を続けていた俺の
指導は生徒からも評判がよく、かなりマジメで熱心なコーチぶりだったと思う。
そのせいか、今にして思えばもったいない話なのだが、そんなにカッコよくない俺でも
女子高生から見ると大人の男としてかなり美化して見えるらしく、「先輩とつきあいたい」
という生徒も4、5人いた。しかし俺は(今なら大歓迎なのだが)年下と年上の女性を
まったく受け付けず、同級生にしか興味がなかったので、特に女子高生とつきあったり
とかはしなかった。
繰り返すが今なら間違いなく食ってる。
で、そんな日々が過ぎていく中で、自然と顧問の女教師とも親しくなっていった。
彼女は、もう本当に典型的な文系の女性で、小柄で見た感じはかわいくもブサイクでもない
ごくフツーのルックスだったのだが、柔道部の顧問自体、押し付けられて
嫌々やっており、「週末も部活があるから休みがない」とか「夏休みになっても
毎日部活があるから旅行にも行けない」などと俺によく愚痴をこぼしていた。

秋が来て、県の秋季大会が近づいてきた。当然俺は大会にも同行するつもりだった
のだが、会場は市外のかなり離れた高校になったということで土日泊りがけの遠征となった。
当日、俺は土曜が仕事で最初から同行できなかったのだが、仕事がハネてから、
大急ぎで車を飛ばし、生徒たちが泊まっているホテルに向かった。
ホテルに着いたのは夜9時前だったと思う。
その時は早く行ってやりたいという、まじめな気持ちが先走り、前もって宿泊予約
をしていなかったのだが、まあ現地に入ればホテルぐらいすぐとれるだろう
くらいの軽い気持ちでいた。いざホテルに着くとそこは遠征して来てる
他校の生徒たちもおり満室、その他のホテル・旅館も軒並み満室という状態だった。
冷静に考えれば小さな地方都市に県内から大勢の高校生が押しかければ、
市内の宿泊施設が満室御礼になることはくらいは予想できてたのに、と我ながら
うかつさを反省していると、生徒を引率して先に宿舎入りしていた女教師が
ホテルの人に事情を説明し、なんとかもう一部屋あけてもらえないかと交渉
してくれていた。

俺は仕方がないので海沿いの漁港にでも車を停めて車中泊するつもりでいたのだが、
「せっかく疲れてるところをわざわざ来てもらったのに、コーチにそんなこと
させられない」と女教師はしつこくホテル側に部屋をあけることを頼んでくれていた。
だがホテル側も無い袖は振れない。さんざん交渉した挙句、シングルルームに
毛布を持ち込んで泊まるのでもよければ、ということでやっと宿泊を許可された。
ただここで問題が発生した。
要は今回の宿泊は女子チームだけで、俺以外の関係者は生徒も教師も
全員女性である。
生徒たちはツインやトリプルルームに分散して宿泊していたのだが、
まさか女性との部屋に俺が潜り込むわけにもいかない。
必然的に俺は女教師とベッドが一つしかないシングルルームに泊まることに
なった。
俺的には予想外の展開だった。

とりあえず女教師と部屋に入り、やっと腰を落ち着けた。
俺「ごめんね亮ちゃん、こんなことになって。やっぱり無理して今日来ず
に明日の朝来ればよかったよ」
あ、亮ちゃんって女教師の名前ね。普段から生徒の前では名字で
「○○先生」って呼んでたんだけど、二人で話をする時はフランクに名前で
呼び合ってたから。
亮ちゃん「いやいや、こちらこそ。せっかく来てもらったのにこんなことに
なって、ごめんね?」
みたいな当たり障りのない会話をしばらく交わしていた。

しばらく会話を交わしていると、ホテルの人が毛布を持ってきてくれた。
生徒を引率してきてる女教師が男とシングルルームに泊まるのだから
本来なら非常識な話なのだが、毛布を持ってきてくれたホテルの従業員も
俺の素性と事情を聞いていたらしく、あまり変な目では見られず、
「ごめんなさいね?、他に部屋があればよかったんだけど」
みたいなことを言って帰って行った。
まあ、本当に仕方なくそんな展開になったわけだから、従業員も変な想像は
してなかったんだろうな。
もちろん俺もこの時点までは変な気はさらさらなかった。
仕事場から直行してきて疲れてたしね。

交代でシャワーを浴びて、ひとごこちつくと、ふとこのとんでもない状況に
俺はなんか妙にソワソワした気分になってきた。
お互いホテルの浴衣を着て風呂上りの匂いがする。
俺は椅子に腰かけ、彼女はベッドに腰かけ、テレビをつけたまま、しばらく
話をしていたのだが(何を話していたか忘れた)
そろそろ寝ようか?ということになり、俺は当然床下に、亮ちゃんはベッドに
それぞれが寝る体勢になった。
俺は自分が既にこの状況に対して、Hな想像をしていることがわかっていた。
だが、善意で男の俺に相部屋を提供してくれた彼女に変なことをするわけにも
いかない。
でも鼻をくんくんするともう部屋中に女のにおいが充満してるわけじゃん。
ちょっと俺は半勃ちになってたな。
「亮ちゃん、ごめん。俺、イビキがうるさいかもしれんから、うるさくなったら
鼻をつまんでね」みたいなことを言ってなんとか自分のHな気持ちを必死でごまかそう
としていた。

「信一くん(俺のこと)大丈夫?床の上で寝にくくない?」
彼女も気を使ってベッドの中から声をかけてくれる。
「大丈夫、大丈夫。俺はどこでも寝れるタイプだから気にせんで!」
妄想を押し殺してまともな返事をする俺。
でも毛布の下の下半身は、既に元気ハツラツになっていた。
横になった体勢でしばらく会話を交わしていたのだが、そのうち俺は
なんとかシングルベッドに二人で一緒に寝れるようにしむけるための
口実を脳ミソフル回転で考えていた。
彼女が寝てしまったら終わりだ。彼女が寝付く前になんとか思いつかなければ!
俺は彼女が眠ってしまわないように会話を途切れさせないように話しかけつつ
もう、必死で口実を考えていた。

無意識に俺は突然、「イテテテテ」と何かに痛がる演技をしていた。
彼女は俺が突然、何かに痛がり始めたのでびっくりして、
「信一くん、どうしたの?」と聞いてきた。
ここから先は綿密に考えて口走ったわけではないが、もう本能的に俺はウソを
まくしたてていた。
・俺は元々、腰痛持ちで腰がかなり悪いこと
・さっきまでは気にならなかったのだが急に腰が痛くなり始めたこと
・長時間車を運転してきた後だからかなあ?
・やっぱり固い床の上に寝転がっているからかなあ?、等々
俺が腰痛持ちであることはウソではないが、その時は別に痛くなかったし、
固い床の上で寝ることが腰にいいのか、悪いのかすら知らなかった。
ただ、一緒にベッドに入ることだけを考えて、ウソをまくしたてていた。

彼女は当然心配して、
「信一くん、そんなに痛いならベッドと床、代わるよ!」
と言ってくれた。しかしそれではもちろん意味が無い。
「ごめんごめん、急に。大丈夫だから心配せんで!」
「でも、悪いよ」
「大丈夫、大丈夫!」
そんな押し問答が続いた後、ごく自然に俺は言った。
「この際、二人でベッドに入るってのは、やっぱりまずいよねえ?」
ついに切り出した俺だった。
今にして思うと下心丸出しで、かなり恥ずかしい必死さだったと思う。

俺の提案に対して彼女は、そんなこと考えもしなかった、みたいな顔でしばらく
黙っていたが、
「うーん、別に寝るだけよね?変なことせんよね?」
こちらの思う方向に彼女は譲歩し始めてくれていた。
俺は冷静を装い「うん、もう疲れて眠いし、二人でベッド使った方がお互い
気を使わなくていいし」みたいな道理があまり通ってないんだけど、この際いいか!
みたいなことを言っていた。
結局、狭いビジネスホテルのシングルベッドに俺は23歳の女教師と二人で
寝ることになった。
俺が彼女の横に潜入成功したのは既に日付も変わった午前零時過ぎ。
「じゃ、おやすみ。でもこれ絶対内緒だよ!生徒たちにはコーチは別の部屋が
とれたってことにしてるんだからね!」
「わかってるって!じゃ、おやすみ」
でも、当然、眠れるわけがない。しばらくセックスもご無沙汰だった俺は
鼻から思いっきり彼女の匂いを吸い込んだ。
でもいきなり襲いかかるわけにもいかない。あくまで偶然を装い、徐々に
彼女の体にタッチしていかなければ・・・
俺はその日まで別にタイプでもない彼女のことを女性として意識したことはなかったし、
まさか二人でこうして同じベッドに入るなんて考えたこともなかったわけだけど、
さすがに真横で女が寝てりゃ、もうタイプとか関係なくなってくるわけだよ。
まともな男なら誰だってそうだろ?

しばらく彼女の匂いだけで我慢していたが、寝たふりをしつつ、徐々に彼女との
密着度を高めていった。
最初はお互い背中合わせで寝てたんだけど、俺は寝返りをうち、勃起した
チンチンを彼女の腰のあたりに押し付けてみた。
反応はない。寝てるのか?またしばらく様子見。
次に腕を彼女の方に回して抱き寄せてみた。だが無反応。
浴衣の上から胸を軽く触る。さすがにブラはつけたままだが、みかけより
ボリュームがある胸だ。
俺は更に興奮してギンギンになっていった。

調子にのった俺は、胸をタッチから揉むに変更。
「うおー、やっぱり女の体はいいぜ?」
俺は興奮を押し殺し無言で胸を揉み続けた。するとようやく彼女から
「んっ?」という反応が。俺は無視して揉み続ける。
彼女はしばらく黙っていたが、
「ちょ、ちょっと、信一くん、やめて!」
やっと声に出して抵抗し始めた。
俺は少し動揺したが、今更後戻りはできない。完全に拒否されたらアウトだが
それまではイケイケで押し通してみよう、そう決意して、
「亮ちゃん、ごめん。俺、本当は前から亮ちゃんのこと好きだったんだ。
まさかこうして二人っきりになれるなんて思ってなかったから。最初は
我慢してたんだけど、好きな女がそばにいるのにこれ以上我慢できなくて」
別に好きなわけではなく、単にヤリたかっただけだが、あまり遊んでなさそうな
女教師相手では正当な理由が必要だろうとの判断からそうウソをついた。
俺は強引に背中を向けた状態の彼女を俺のほうに向かせて、了解を得ずキスした。
彼女は「んっ!んっ!」と拒んでなかなか舌を入れさせてくれなかったが、
浴衣の中に手を入れ生チチを揉み始めたくらいから、徐々に抵抗しなくなり、
舌をからませてくれるようになった。
「よし!ミッション成功!」俺は心の中で叫んだ。
キスをやめることなく、浴衣の帯をほどき裸にしていく。真っ暗だから
乳首の色とかはわからないが、久々の女体に俺は更に興奮していた。

彼女を完全に裸にしたところで、全身の愛撫に移っていく。
乳首をなめながらアソコを触ると、既にグチョグチョになっていた。
小さな声で「そんなつもりじゃなかったのに・・・」とつぶやく彼女。でも無視する俺。
クンニに移った頃には「やっ、恥ずかしい」とは言っていたが既に観念した様子。
俺は彼女のアソコを思う存分なめまわした。
無臭ですごくなめやすいアソコだった。
彼女はずっと声を押し殺していた。
クンニを堪能したところで、俺も浴衣を脱ぎ全裸になった。
俺は彼女の手をとり、チンチンにもっていき、
「亮ちゃん、愛してるよ・・・」心にもないことを言ってチンチンを握らせようとする。
でも、ちゃんと握ってくれない。

今度は俺が上の状態で69の体勢になり、彼女にフェラしてもらうことを試みるが
全然してくれない。
俺はクンニをやめ「ねえ、亮ちゃん、亮ちゃんの口でしてほしいな」
とお願いしてみるが、「私、そんなことしたことない」と拒否される。
ちょっと残念だったが、ここまで強引にもってきてるので、あまり無理強いも
できない。
俺は最終段階、挿入に入ることに決めた。

前もって断った上で挿入しようかとも思ったが、また断られたらそれ以上
進めなくなるので、俺は黙って正上位で入れようとした。
彼女は少し抵抗しそうだったが、時間をかけて愛撫したせいか、拒否する気力も
なくなっていたようだ。
俺はシレっと挿入した。
クンニしていた時から舌先で感じていたが、小柄なせいかかなり小さなアソコである。
かなり締まって、且つ、愛液でグチョグチョになっていたせいで、相当気持ちがいい。
おまけにナマだし。まあ、避妊せずに挿れたことには少し罪悪感があったが、
しょうがないよな、なりゆきでこうなったんだし、と開き直る俺。
色々な体位でズッコンバッコンしたいのだが、どうも雰囲気的にこれ以上の要求は
できそうにない。
俺はキスをしながら、ひたすら腰を振り続けた。
彼女は声を押し殺したままである。でも、感じてくれてはいるようだ。
たまっていたせいもある。ナマだったせいもある。
俺はそろそろ我慢できなくなってきた。彼女をイカせてやろうなどという気は
毛頭ない。なにせヤリたかっただけだから・・・
「亮ちゃん、俺、そろそろ限界だよ。どこに出したらいい?」
「え?え?」わけがわかってない様子の彼女。
「俺、イキそうだから、精子を亮ちゃんのどこに出したらいい?」
「え?え?」
「中はマズイでしょ?だから・・・」
彼女は感じつつも、自分でもどうしていいかわからずとまどっていたようだ。
その時俺はちょっとSっ気が出てきて、どうせ今夜1回限りのセックスなんだし
顔射か口内発射にしてやれ、という気になっていた。
でも相手はフェラすらしたことない23歳である。
そんなことしたどうなるのやら・・・でも俺はすごく試したくなった。

ええい!ここまできたら最後まで俺のペースで押し通してやれ!
俺は彼女の意思確認をせずに口に出してやろうと決めた。
彼女の口を指でこじあけながら(もちろん彼女は何のためにそんなことされてるのか
わかってなかったと思う)
「亮ちゃん、そろそろイクよ!」
俺はチンチンを引っこ抜き、半開きになった彼女の口元に思いっきり射精した。
突然、口元に射精されたので彼女はびっくりしたと思う。
おまけにむせかえっていた。
俺は達成感にひたっていた。

おそらく彼女の人生初であろう、口内射精を俺にキメられた後、しばらくぐったり
していたが、やがてモノも言わず無言で洗面所に行きうがいをしていた。
俺としては精子まみれになった彼女の顔を明るい部屋でじっくり見たかったが
それはかなわなかった。彼女がうがいをしている間に部屋の明かりをつけたので
かろうじて彼女の裸は拝むことができた。
しかし彼女は速攻で浴衣を着てしまったので、じっくりと視姦といかなかった。
しばらく無言のまま時間が経過していき、かなり気まずくなった俺は射精後
初めて彼女に話しかけた。
「ごめんね、亮ちゃん」
「・・・」
「ごめん・・・」
「・・・」
彼女はやはりかなり怒っていた。とても「2回戦いきますかァ!」
ってな雰囲気ではとてもなかった。

ようやく口を開いた彼女は、
「今日のことは受け入れちゃった私もいけなかったから・・・
でもこんな風になるとは思わなかったから」
それを聞いて俺はホッとした。だって強姦されたとか言われたら犯罪者だもん。
とりあえず和姦ってことになって本当にホッとしたよ。
ヤってしまった後でガクブルになった俺であった。

少し落ち着いてから
「ところで亮ちゃんは彼氏いるの?」と聞いてみた。
もちろんつきあう気はさらさら無かったが、まあ世間話だよ。
彼女のことを突っ込んで聞いてみると
・前にセックスしたのは二年前、在学中に付き合ってた彼氏と
・男性経験はその彼だけで、今は別れてて彼氏はいない
・口内射精はもちろん、ナマでHしたのも初めて 等々
もちろんその夜以降、彼女とはなんら進展は無く、それっきりこっきりで終わった。
おしまい。
スマン、長くなりすぎた。

ぼっちでコミュ障が3ヶ月でリア中になりやがった

私の中学の同級生の話です。

本名を書くわけにはいかないので仮に「ぼっち君」としましょう。
ぼっち君はその名の通り、いつも一人でした。
勉強も運動もパッとせず誰か友達といる所を見たこともありません。
私の学校の給食は自由に机を寄せ合って食べるスタイルでしたが、
コミュ障のぼっち君はいつも一人で、机も動かさずに給食を食べていました。

ぼっち君は身長も低く顔もお世辞にもイケメンとは言えず、
当然女の子とも全く縁が無い、
それどころか一部の女の子からは
「キモい」だの「汚い」だの「化石みたい」だのと
陰口をたたかれているようでした。

ぼっち君は決して、クラス内で大々的にイジメられているというわけではなく、
必要な時には皆ぼっち君と話をするのですが、
それ以外ではコミュ障のぼっち君も積極的に皆と交わろうとはせず、
皆も特に彼と関わろうとはしませんでした。

遠足などの班を決める時でも彼はいつもあぶれてしまい、
そんな時のぼっち君は正にコミュ障といった感じで、
かわいそうなくらいオロオロしていました。
仕方なく班同士でジャンケンやクジ引きをして、
ぼっち君をどの班で引き取るのかを決めるのですが、
今考えると非常に残酷に思える光景です。

しかし、そんなコミュ障でぼっちな彼に転機が訪れます。
突然やってきたリア充転校生が、
ぼっち君のコミュ障も、学校での地位も、人間関係も、内面さえも、
全てを変えてしまいました。

スクールカーストという言葉がありますが、
コミュ障でぼっちの彼は間違いなく最下層・最下位でした。
しかし、たった一つの変化で、
ほんの2、3カ月の間に、ぼっちでコミュ障の彼は最上位にまで切り込み、
ゆるぎない地位を手に入れたのです。

その転校生は夏休みの直前にやってきました。
見た目は……私が言うのもなんですがいかにも普通で、
顔も身長も髪型もよくいる中学生という感じ。
成績は非常に悪く、しかも頻繁に遅刻をしているようでした。
しかし、彼は転校してきて間もないというのに、
すぐにクラスでも人気者になりました。
なぜか女の子にもモテ始め、彼の事が好きだという女子も増え始めました。
絵に描いたようなリア充です。
またリア充の彼は男子にも友達が非常に多く、
自分のクラスだけでなく他のクラスにも仲の良い男子が大勢いるようでした。
友達の友達ともすぐに仲良くなり、
どんどんと輪が広がっていくのが私にもわかりました。
リア充がリア充を生んでいくのです。

一度だけ私もリア充転校生の家へ遊びに行ったことがあるのですが、
そこは、リア中の彼からは想像もつかないほどの薄汚れたボロ屋で、
私はそのアンバランスさに言葉を失ったのをよく覚えています。
彼の家は両親が離婚しており、彼は母親と母親の愛人らしき人と暮らしており、
家の中の様子からも決して裕福ではない様子がうかがえました。
いくら学校では華やかな転校生でも、彼の全てがリア充というわけではなく
むしろ、そうでない部分の方が断然多いのではないかと、私はその時に思いました。

しかしそんな彼も学校ではやはりリア充で、いつもニコニコとしており、
彼の周りには男女問わずいつも何名かのクラスメートが集まり、
笑い声が絶えませんでした。
また、彼は先生等にも好かれているようで、
決して成績の良くない彼でしたが、先生も頭ごなしに怒ったりはせず、
憎めない奴といった感じで面倒を見ているようでした。
世の中には「得なキャラクター」というものが存在するのです。

転校生は、コミュ障ぼっち君とも積極的に話をしているようでした。
ぼっち君と転校生は、
どうも好きなアニメの話でいつも盛り上がっているようでした。
転校生は結構なアニメ好きのようで、いつも熱心に話をしていました。
年頃の照れもあるでしょうが、
クラスにはあまり大ぴらにアニメや漫画の話を熱心にする人はいなかったので、
転校生も嬉しかったのかもしれません。
転校生が以前住んでいた場所にはアニメや漫画の専門店は少なかったようで、
ぼっち君は地元のそういったお店が集う場所を教えたり、
休日には一緒に買い物に出かけたりしているようでした。

私はぼっち君がアニメ好きだということも初めて知ったのですが、
何より誰かと楽しそうに話をしたり遊びに行ったりするのを初めて見たと思います。

転校生がぼっち君と一緒に
アニメや漫画の話をクラスで大っぴらにするようになっても、
転校生の人気は相変わらずで、
むしろ彼の好きなものに興味を持って
彼の好きなアニメを見始める男女が増えるくらいでした。
アニメや漫画が好きだということが、
孤立やイジメの直接の原因につながるのではないということを、
私はこの時に確信しました。

そして、夏休みが終わった9月の始め。
夏休みを境に大きく変わる生徒は珍しくありませんが、
私は彼ほどの変化を遂げた人物を他に見たことはありません。

ぼっち君は、もはや「ぼっち君」ではなくなっていました。

【外見】

顔や身長は変わるはず無いのですが、表情は劇的に変化しました。
今までの無表情でどこか不安げな感じは消え、
自信に満ちた度量さえ感じさせるオーラがありました。
人は普段言葉には言い表せないオーラで人を感じているのだと、
私はこの時に気づかされました。

【性格】

とにかく人と話をする機会は格段に増えました。
ほとんどが世間話程度の取りとめもない内容なのですが、
とにかく色々な人と会話を交わすようになり、
話をしている人は皆楽しそうに笑っていました。

【人間関係】

どう考えても友達と呼べる人は一人もおらず、
それどころかグループ別けでも厄介者扱いだった彼は、
今やスクールカーストの最上位なのではと思えるほどの存在感でした。
彼の陰口を叩いていた女の子達も、
積極的に会話をリードする彼にちょっと照れながらも楽しく話をしていました。
現金な話ですが(笑)。

何よりも、彼は毎日が楽しそうでした。
以前の、根暗で常に一人で過ごし、無表情、何を考えているのかわからない彼は、
はたから見ていても生きていてつまらなそうに、苦しそうに見えたのですが、
今の彼を見ているとそんな過去があったことさえも疑わしくなるほどでした。

転校生とぼっち君は、アニメ好きなのは相変わらずのようで、
同人誌を一緒に制作したりと、どんどん本格化していきました。
彼らは、スクールカーストの上位者で、
リア充で、オタクで、
何よりも毎日が楽しそうな人生の成功者でした。

先日、私の中学の同窓会があり、私は中学卒業以来初めて皆と顔を合わせたのですが、
そこでもまた、ぼっち君には驚かされました。

彼は何と、転校生と二人で企業の経営者になっていました。

アニメや漫画好きから発展し、動画制作や著作権管理の事業を営んでいるようで、
その業界では名の知れた会社のようです。
ぼっち君は今は美人の奥さんと2人の子供に恵まれて、
豪邸に家族で住んでいるという事実も友人から聞きました。

ぼっち君は、たった一人の転校生との出会いから、
わずか3ヶ月で人生の全てが好転し、
ぼっちでコミュ障からの完全脱出、
学校での地位、社会的地位、お金、美人の奥さんと子供たちとの幸せな家庭など……、
全てを手に入れました。

子供のころか分析好きだった私は、
早くからリア充転校生が周りの人間に与える影響力に気が付き、
どうやって人が人を変えていくのかを観察し続けていました。
そして同窓会で転校生とぼっち君の成功を目の当たりにして、
これは人が成功するための一番で唯一の方法なのだと確信、
文書にまとめることにしたのです。

すると彼らの成功にはある一定の法則が見られることを発見しました。
もっと言えば、たった1つのあることに気づいているのかどうか、
ということだけで、
成功者と敗北者の違いが生まれているのがわかりました。

↓ぼっち君はどうやって3ヶ月でリア充になったのか

仲間内でみんながみんな片思いしあってた思い出話

ネカフェでハチクロを初めて読んで(今更w)、自分の学生時代を思い出した。
少し昔を振り返りたくなったので、良ければ付き合ってくれw
スレ立て初めてやし、語るも初めてやから、見苦しいところあっても多目に見てちょw
あと覚えてないとこは多少話を盛るんで、そこらへんもよろしく。

私(以下、アキ)が雪と出会ったのは高2になりたての春。
クラス替えの直後で、教室の中はざわざわと浮き足立ってた。
そして私が初めて自分の席に着いた時、前に座っていた女の子が、
グルンッと体を反転して声をかけてきた。
「一年の時隣のクラスだったよね!?私のこと解る!?」
笑うと八重歯が覗く可愛らしい女の子。
見覚えはなかったw
馴れ馴れしいな…と思いながらも、気使い屋な私が「顔は見たことあるかも」と答えると、
その女の子はパァッと明るい笑顔になった。
「私、雪(ゆき)!○○雪!!」
よろしく!と言わんばかりに、意気揚々と自己紹介を始めた雪。
私は呆気にとられて、ただウンウン頷くだけだったw
最終的に「次の移動、一緒に行ってくれる?」と、
豆柴のような瞳で迫ってきて、「もちろん」と答える押しに弱い私w 

雪は小柄で華奢で色素が薄くて、女の子のテンプレみたいな子だった。
ほにゃーんとした笑顔から覗く八重歯が、雪をより魅力的に見せた。
事実、雪は男子から「可愛い」と人気があった。
でも雪は意外にも人見知りで、私以外の人間とは積極的に話そうとしてなかった。
だから大人しく見られがち、というか、実際真面目で物静かな女の子だった。
なんで私にはあんなに積極的だったん?と聞くと、
「アキが優しいこと、私前から知ってたから!仲良くなりたかった!」と返ってきた。
まぁその話は追々。

こんな女の子らしい雪とは対照的に、
私は目つきが悪くてヤンキーに見られがちなjkだった。
人並みに校則破る程度の、普っ通ーの女子高生なのに!失礼な話だ。
自分で言うけどw、
私ってキツイ見た目とは裏腹に、情に熱い気配り屋さんなんだw
そんな私を解ってくれてる男が一人いた。
中3からツルんでる、夏(なつ)だ。
地元が同じで、中3で同じクラスになって以来、ビックリする程打ち解けた。
元々クラスのお祭り男で、誰とでも仲良く話せる夏。
馴れ馴れしい夏に合わせて話してたら、
なんだか無性に気が合うことに気付いて、毎日が楽しくなった。
私が背伸びすると、身長追い越しちゃいそうなくらい、男子にしては小柄な夏。
声変わりはしてたけど、リスみたいな頬袋を持ってる夏は、いつまでも少しだけ幼く見えたw
私は、そんな夏のことがずっと好きだった。
同じ高校に通えてるのだって、私が好きな人を追っかけたからだ。
告白したいと思ったことは何度もあったけど、
夏には何度か彼女がいたし、気まずい関係になるのが何より一番怖かった。
だからずっと友達の顔をして、夏と一番仲のいい女子を演じてた。
あまりの仲の良さに何度も噂になったけど、
そのたびに夏が気持ちいいくらい否定してた。
噂になって内心喜んでる私は、その瞬間いつも胸を痛めてたんだ。

新しいクラスに慣れてきた頃、雪と廊下を歩いていて、夏とバッタリ出くわした。
「おー」って何気なく声掛けながらも、ラッキーって内心ガッツポーズの私。
でも、夏の視線は私の隣、雪に止まってた。
なんだかね、一瞬で解った
「あ、やばいかも」って。
案の定夏は「誰?新しい友達?」って、雪に興味を示し始めた。
「うん、雪。雪、こっちは同中の夏」淡々と説明したけど、心はぶるぶると震えてた。
そんな私を知る由もない夏は、目を輝かせて夏に挨拶してた。
人懐っこい夏の笑顔に、雪も笑顔で返してた。

「あ、こいつハル!同じクラスの奴」
夏が後ろを振り返り、背の高い男の腕をつかんだ。
夏にしか目がいってなかったから、連れがいたなんて気付かなかった。
背がやけに高くて、手足も長くて、全体がヌボーっとした印象の男。
でも私はこの男をうっすら知っていた。
一年の時、この男を好きだと言う女の子と友達だったから。
そういやそんな名前だったっけ?程度の認識だったけどw
ハルと呼ばれる男は、私と夏をヌボーっと見て、小さくペコッと頭を下げた。
中身もヌボーっとしてんのか、って私が呆れ気味にハルを見てるとき、
それとは違う視線をハルに向けてる人間がいた事には気付かなかった。
「どーもー」って当たり障りなくハルに返して、その日は夏達と別れた。

それから雪のソワソワした振る舞いが始まった。
移動教室や休み時間、しきりにキョロキョロとする雪。
教室にいても、窓の向こうに何かを見つけた途端、雪の意識はそちらに向かう。
そして毎日どこか楽しそう。
いよいよ本腰入れて「どうしたの?」って聞くと、
「…ハル君って、いいよね…」とはにかむ雪。
ややこしいことになった、と思った。

夏の気持ちを確認してはないけれど、
夏が雪を好意的な目で見ているのは気付いていた。
そして私はそんな夏が好き。
でも雪は、夏の隣のハルを見ている。
ややこしいことに気付いてしまった。
それからと言うもの、私は毎日溜め息ばかりついていた。

そして、私の溜め息を更に重たくするメールが届いた。
「雪ちゃんって彼氏おんの?」
これで今までうっすら気付いた程度の夏の気持ちが、確信に変わった。

よりによって私の親友を好きになるなんて、と夏に苛立ちさえ覚えた。
私はこんなに夏のことが好きなのに、私を通り越して雪を見つめるなんて。
でも、しょうがない、と諦めるほかなかった。
それ程に雪という女の子は可愛かったから。
私には永久に越えられない壁だった。

でも私は、雪の気持ちを知っていた。
雪はハルが好きなんだ。
夏を通り越して、ハルを熱い視線で見つめてる。
私の中の黒い感情が、言葉となって出た。
「雪、私応援するから、頑張ってハルを落としてね!」
ありがとうと喜ぶ雪。
雪を思って目を輝かせる夏。
私は二人の笑顔を思い浮かべながら、毎日どんより重たい気分を味わっていた。

新しい恋に目を輝かせる夏と雪は、しきりに四人で居たがった。
週の半分は四人でお弁当を食べ、休日には四人で外出。
心底楽しそうに青春を謳歌する二人に、私は作り笑顔しか返せなかった。

夏休みになると、四人で海に行こうと夏が提案してきた。
夏からの電話に浮き足立っていた私は、一瞬で地面に叩きつけられた。
「雪ちゃんの水着たっのしみー!」と受話器の向こうでハシャぐ馬鹿野郎に
「はよシコって寝ろ」と言っちゃった事を、今でも私は悔やんでいる。

そしてその日は来た。
私と夏は地元が一緒だから、待ち合わせ場所まで二人きりだった。
嬉しかった。
まるでデートだと思った。
夏が私を家まで迎えに来て、笑顔で隣を歩いてくれる。
ハル達との待ち合わせなんて、なくなればいいのに。
でも無情にも、夏は雪の話ばかりしてるし、待ち合わせ場所にも着いてしまう。
自分のテンションが上下し過ぎて死ぬかと思っていた。

待ち合わせ場所にいる雪は眩しかった。
今でも覚えてる。
白いミニワンピースに負けない白い肌。
いつもは二つにくくられてる長い髪は、ヘアアイロンで綺麗で真っ直ぐな髪に。
誰もが振り向く可愛い可愛い女の子が、そこにはいた。
それに比べて私なんか、一生懸命お洒落したつもりでも、なんだかヤンキー臭さが抜けない。
むしろギャルみたいになっちゃってたりして…。
夏はそんな雪を見てテンション上がっちゃって、私にコッソリ耳打ちしてきた。
「アキアキ、俺、夏休み中に雪ちゃんの彼氏になるけぇ!」
日差しがギラギラしてて暑いのに、視界は真っ暗で冷や汗をかいた。

電車の中でも、夏はお祭り騒ぎで、雪はケラケラ笑ってて。
でも、雪はちゃっかりハルに手作りのお菓子を持参したりして。
普段ヌボーっとしてるハルも、なんだか楽しそうで。
私一人だけは、早く帰りたいって、窓の流れる景色を見てた。
でも気使い屋だから、それ悟られないように頑張っちゃったけどw

いざ海に着いて、場所を確保して、あとは雪の水着披露会。
私も水着着てるけど誰も興味ないだろうから、夏と一緒に雪コールした…
「アキも一緒に脱ごうよ」って照れる雪を無理やり脱がしたったよ…
おおおおおおおおおお!!!とか声上げちゃう男子共。
そりゃそうでしょう、清純系の雪が黒のビキニ(下はヒラヒラスカート)なんだから。
しかもおっぱいも普通に大きいし。

こんな雪の後に脱げないわって、ずっとパーカー羽織ってたんだ。
そしたらいつの間にかハルが後ろにいて、
「アキは脱がんの?」ってヌボーっと聞いてきた。
「あー、どうしよっかなって」と適当に返す私に、
「脱げよ」ってセクハラ発言するハル。
渋々パーカー脱いだら、
「あぁ俺アキの水着の方が好き」ってハルに淡々と誉められた。
運良く雪には聞こえてなくて安心した。

パーカー脱いだのに気付いた夏が、
「おぉ!馬子にも衣装!」って言ってくれて嬉しかったなぁ。
「まぁな」とかしか言えなかったけど。

そして、海の中ではしゃぐ三人を見ながら荷物番してた。
あの三人って三角関係なんだよなーとか思ったりしながら。
どんよりしながら砂いじってたら、影が私を覆って、
淡い期待を込めて見上げたら…ハルだった。
「喉渇いた」って言うから、二人でかき氷買いに行った。
ハルと二人きりなんて滅多にないけど、
まぁ別に気まずくもないし、淡々とかき氷買ったんだ。
そしたら「夏、雪ちゃんと2人になりたいだろうから、気を利かした」ってハルが言って、
私は「へー」としか言えなかった。

「アキ、大丈夫?」
ハルが急にそんなこと聞くから、ギクって心が揺れた。
「なんで?なにが?w」ってとぼけてたら、「元気ない時あるしさ」って言われて。
普段ヌボーっとしてるのに、そういうの気付くのかって感心したw
「暑いから疲れただけ!」みたいなこと言って誤魔化したけど。

そして二人のところへ帰ったら、雪が少し複雑そうに見てた。
「ハル、雪の水着褒めてたよ!」って耳打ちしたら、雪ニンマリして喜んでた。
罪悪感はあったけど、雪とハルには上手くいってもらわなきゃ、そう思っていた。
雪とハルが恋人同士になったって、夏が私を好きになるかなんて解らないのにね。

日が暮れて、海岸沿いで花火をした。
雪が頑張ってハルと二人きりになろうとしてた。
だから私は喜んで夏を引き受けた。
でも元気のない夏。
「雪ちゃん俺のことどう思ってんのかなー」ってうなだれていた。
「雪は、ハルが好きなんだよ」
黒い私がそう言いたい衝動に駆られた。
でも言えなかった。
そんなことしちゃ駄目だ、夏が可哀想だ、傷つけたくない。
そう思ってしまう私は、一体何がしたいんだろう。

「まぁ頑張れよ」って、気持ちとは裏腹な事言っちゃって、
「お前も頑張れよ!」って笑顔で答えられたりして。
綺麗な手持ち花火が、綺麗と思えなかった。
無の感情で、黒く広がる海の波打つ音を聞いていた。

花火大会にも行った。
この日も雪は女の子の実力を見せつけた。
白地の可愛らしい浴衣に、綺麗なうなじが見えるアップヘアー。
私は紺色のありきりたりな浴衣。
こうも違うものか、と一人で失笑した。
例によって、夏が雪を褒めたたえ、ハルが私をちょろっとフォローした。
人混みの中、はぐれないように雪を気遣う夏。
花火が打ち上がり、見上げるハルの横顔を盗み見る雪。
何の行動も起こせない私。
一人一人、違う人を思い浮かべながら、色づく空を見上げていた。

その帰り、夏が雪を家まで送り届けると意気込んでいたけど、雪が断った。
おこぼれで私が夏に送ってもらう特権を手に入れたw
雪を思って反省会してる夏の隣で、ずっとドキドキしていた。
浴衣褒めてくれないかな。
また「馬子にも衣装だ」って言ってくれないかな。
私のこと見てくれないかな。

願いも虚しく、夏は雪の話だけをして、「じゃ」と私に背を向けた。
落胆しながら背中を見送ってたら、夏が振り向いた。
「ちゃんと手当しろよー」
そう言って手を振って去っていった。
下駄の鼻緒で靴擦れしていた私を、気遣ってくれた。
最後に少し胸が高揚して、救われた気持ちになっていた。

それからも夏休みは何度か四人で遊んで、二学期になった。
学祭の準備で慌ただしい時期だった。
私はと言うと、相変わらず夏に恋をして、
夏の恋を応援している振りをしていた。
電車や廊下で夏と会えるのをドキドキしながら期待して、
雪の話でニヤつく夏を見て落胆して。
自分の気持ちが限界に近くて、雪への嫉妬も感じていた。
ニコニコとハルの話をする雪に、勝手だけど「無神経」と思ったこともある。
雪は何も悪くないのにね…

学祭が近付いていたある日、夏と電車の中で鉢合わせて一緒に下校した。
例によって私は内心喜んでいたけれど、またガックリ落胆させられた。
夏が、学祭でみんなの前で雪に告白すると意気込んでいたからだ。
学祭のイベントで、「未成年の主張」なるものがあって、
メインステージに立ち、観客の前で何かを叫ぶというものだった。
それにエントリーするのだと。
なるほど、お祭り男の考えつきそうなことだ。
でも反応に困ってしまった。
そんなことしたら、大勢の観客の前で夏が振られてしまう。
そんなのあまりに酷だ。
でも…雪がほだされる可能性は…?
進展しないハルに見切りをつけて、夏に心変わりする可能性は…?
ゼロだと言い切れる?

言い切れなかった。
こんなに魅力的な男を振る女なんていないだろ、くらいに思っていた。

だから私は、当日まで「考え直せ」とやんわり伝え続けた。
けれどその日は来た。
自分のクラスの催しなんかどうでも良かった。
夏の告白のことばかり考えていた。
本番の時間が近付いていた。
そんな時、夏が私を訪ねてきた。

「やばい、めっちゃ緊張する」
夏は私の前で武者震いしていた。
珍しく、顔から笑みが消えていたんだ。
「どうしても告るん?」
最後のあがきで、そう訊ねた私。
夏の返事は意外なものだった。
「やっぱ、やめようかな」

無理に作った笑顔で、夏は答えた。
いざ夏にそう言われると、
「それでいいのか」と自分に問いかける自分がいた。
目の前で自信なさげに俯く夏に、
私は「うん、やめときなよ」と言ってしまうのか。
雪の心変わりが怖いから?
そんなの夏にも雪にも失礼だ。
何というか、自分はズルイと思った。
だから言ったんだ。
「いやいや、もうエントリーしてんだから、言ってこいよw」
「でも」とグズつく夏に、「長い片思いに決着つけてこい!!」って、
自分の耳が痛いことを言い放った。
単純な夏は「そうやな!」って力強く立ち上がって。
「じゃ行ってくるわ!」って
「あんがとー(ありがとう)」って言って、走って行ってしまった。
その後ろ姿を見ながら、爽快感と絶望感が、ごちゃ混ぜになった。
全身がカタカタと震えてしまった。

時間になって、夏との約束通り、雪とハルを連れて会場へ向かった。
学祭のメインイベントということもあって、
ギャラリーは会場いっぱいに溢れていた。
メインステージで叫ばれるのかと思いきや、
三階の校舎の窓から叫ぶシナリオになっていた。
その三階の校舎を見上げて、
今頃夏はスタンバってるのかと思うと、不思議と吹っ切れてきた。
「夏、がんばれ」そう思っていた。
夏に告白されとも知らず、隣でワクワクしている雪に、
「ちゃんと聞いてあげてね」と声をかけた。
事情を知っているであろうハルも、雪を見ながら頷いていた。

一年生から順番に回っていき、
その中には夏と同じように告白する生徒もいた。
告白された生徒はメインステージに上がって答えを出すんだけど、
なんとOKされて会場が沸いた。
これには、夏もきっと勇気づけられたんじゃないかなって思った。

そして夏の名前が発表された。
窓から、夏が顔を出した。
ガッチガチに緊張してるのが下からでも解って、三人で顔を見合わせて笑った。
私は雪の肩に手を回した。
雪はキョトンとしたけれど、すぐに笑顔で夏を見つめた。

夏のドキドキが私にも移ったように、ドキドキしていた。
いつまでも叫ばない夏に、会場が少しざわついた。
私達は、がんばれがんばれと、夏に向けて呟いた。

ようやく、夏が口を開いた。

「雪ーーーーーーーー!!!!」

雪が小さく「えっ」と声を上げた。
私はより力を込めて雪の肩を握った。
さぁ、くるぞ。

「ハルーーーーーーーーー!!!!」

ん?

「アキーーーーーーーーー!!!!」

あれ??

「俺ら永久に不滅なりィィィィィィィイアアアアアアアアアッーーーー!!!!」

一瞬の間の後、ハァハァと夏の呼吸の音だけが会場に響き渡り、
私達三人はポカンとしていた。
司会者が「会場に今の方々いらっしゃいますか?」と訊ねてきたけど、
まだまだ私はポカン続行中だった。

すると、いつもは大人しい雪が
「いぇーーーーーーーーーい!!!!」って声上げた。
そしたらハルも「おおおおおおおおおお!!!」って叫んでて、
意外な二人の大声に我に返って、笑ってしまった。
私の笑い声で、会場からチラホラ笑い声聞こえて、
「あ、以上です」って言う夏の声で一斉に拍手が湧き起こった。
夏は最後だけヘラヘラしながら手を振って、引っ込んでいった。

雪は興奮した様子で
「びっくりした!!びっくりした!!」と繰り返していて、
ハルと私は顔を見合わせて少し笑った。

そしてイベントの結果発表。
夏の雄叫びはBEST3にも入らなかったw
それにも私たち三人は笑いあった。

私は一人、夏を探した。
すぐに見つかったけどw
夏の教室でクラスメートに囲まれてケラケラ笑ってた。
私に気付いた夏は、ばつが悪そうに笑った。

二人で階段に座って、しばらく黙り込んでた。
磨り硝子から差し込むオレンジ色が、後ろから夏を照らしていた。
日が落ちるの早くなったな、とぼんやり思いながら、
「なんで言うのやめたん?」
早速直球を投げたw
夏はヘラヘラ笑って、黙り込んで、頭を抱えた。

「土壇場でビビった…」
蚊の泣くような声でそう呟いた夏の肩が震え始めた。
「告れんかった…」「情けねぇ」って嗚咽混じりに呟く夏。
ビックリしたけど、夏の足の間にポツポツ落ちていく涙の滴を見てたら、
何故かこっちも視界が滲んだ。

「ぜっがぐ応援じでぐれだのにごめん」って言うから、
「泣くほどのことでもないでしょ!振られたら泣け!」って
肩ポンポンしながら返した。
「うん」って頷きながら、「でも告るのこえぇー」って、
夏は少し泣き止んで言った。
「解る…」としか言えなかった。
「え、解る?」って聞かれて、意味もなく頭はたいたw
夏に笑顔が戻ったから、
「でも、嬉しかったよ、俺ら永久に不滅なりってヤツ」
そう伝えられた。
「スベッてたけどw」って付け加えると、アアアアアア…って呻いてたw

少し暗くなった頃、ハルと雪もやってきた。
雪が「ありがとー」って言いながら夏に駆け寄ってた。
夏はまたばつが悪そうに笑ってたけど、どこか嬉しそうだった。
でも多分一番喜んでたのは雪だ。
雪はこういう、友情を感じられる言動に滅法弱いから。
ハルはヌボーっとしながらも笑ってた。
そんな高2の学祭だった。

それから今まで通りの日常に戻って、12月に入った頃だったかな。
変わらない関係に、ついに痺れを切らした人間がいた。
意外にも雪だった。
「頑張ってメールしても絶対返事返してくれるし、何度か二人で帰ったこともあるし、賭けてみる…私ハル君に告白する。」

覚悟を決めた雪の行動は早かった。
次の日の放課後にはハルを空き教室に呼び出して、告白した。
私は教室でドキドキしながら待つしかなかった。
その時、雪の言葉をずっと思い返してた。

「私、ハル君に告白する」の前に、雪は言った。
「勘違いやったら言ってくれて構わんのやけど、夏君って、私のこと好き?」
突然の振りに私は言葉に詰まってしまって、雪はそれで全てを察したようだった。
「やっぱりそうか」と呟く雪に、
「バレバレよね、あいつ…」としか言えない私。
「だいぶ気付かない振りしてたんだけど、やっぱりかぁ」
雪はいつから気付いてたんだろう。

「でも、私、ちゃんと断るからね」
雪が私と目をそらしながら言った。
動揺してしまった私は「なんで私に言うん?」と強い口調で雪に訊ねた。
私は、夏が好きだということを、雪に伝えてなかった。
何故か、言えなかったんだ。
自分では上手く隠せているつもりだった。

「なんで私に言うん?」の返事は、
「四人の関係を壊さないためだよ」だった。
そして雪の言葉は「ハル君に告白する」に続いたんだ。

そんな事をぐるぐると考えていると、夏が教室に入ってきた。
「なぁ、もしかしてさぁ…」って言いながら。
もしかして、の続きはなんとなく予想が付いていたから、
「そうだよ」って答えた。
夏は大きく息を吐きながら、空いてる席に座った。

「いや、ふられるよ、雪ちゃん」
夏が苦しそうな声で呟いた。
そうはなってほしくないと願っていた私には重い一言だった。
「なんでよ」って強い口調で聞いたけど、
夏は言葉を濁らせるだけだった。

それから二人で雪を待った。
会話は特になかった。

ハルと雪が上手くいくことを願いながらも、
私は何となくこの後の流れを予想していた。
もし夏の言うとおり雪がふられしまったら。
夏は、雪を精一杯慰めるだろう。
もしかしたらその時告白するかもしれない。
でも雪は「断る」と言ってくれた。
ほだされないと、約束してくれた。
だから夏もふられる。
雪の言うように、このまま四人の関係が壊れないなんて、有り得るのだろうか。
言いようのない不安な気持ちに襲われた。

そんなことをぐるぐる考えていると、教室のドアが開いた。
雪が「あれ、夏君もいたんだ」とぎこちなく笑った。
まだ教室にクラスメートが数人いたから、
私は雪を引っ張って、カーテンの中に連れ込んだ。
入った途端、雪の両目からぼろぼろと涙がこぼれた。
そして「ダメだったぁ」と呟いたんだ。
「なんで?」と聞いてしまった私に、
「好きな人がいるんやって」と嗚咽混じりに答える雪。
「誰か聞いた?」と続けると、首を横に振って一層泣き出してしまった。
雪を抱きしめて撫でてあげることしかできなかった。

少し落ち着いた頃、雪が言った
「ふられるだろうなーって、思ってたんよ」
そうなん?て聞く私に、力無く雪は笑った。

カーテンから出ると、夏が何とも言えない顔でこっちを見てた。
そして「雪ちゃん、帰ろう」って言った。
私なんて夏の眼中に入っていないようだった。
その証拠に夏は言った。
「アキはハルに付いてやって」

ショックだった。
夏は、雪と二人きりになりたいから、こんなこと言うんだ。
そう思った。

けれど雪は一人で教室から出て行った。
私の顔を見ずに。
その後を夏が走って追いかけてった。
私に「ハル頼んだ」と言い残して。

なんだか打ちのめされた気分で、ふらふらしながらハルの教室へ向かった。
今の私のメンタルでハルをフォローできっこないのに、と思いながら。
でもハルはもう教室にはいなかった。
ホッとした。
そして一人でふらふらと帰った。

次の日学校へ行くのは気が重かった。
あの後の雪と夏を想像するだけで、ひどく胸が痛んだ。
重たい体を引きずるように教室に入ったら、雪はまだ来ていなかった。
その日雪は学校を休んだ。

昼休みになった。
夏達とご飯を食べる曜日だったけれど、どうすればいいのか解らず悩んでいた。
けれど夏が迎えに来てくれた。
後ろには相変わらずヌボーっとしたハルが立っていた。
いつもと変わらない笑顔で「いくぞ」って夏が言って、なんだかすごくホッとした。
三人で定位置でお弁当広げた時も、気まずさを振り払うように夏が喋った。
でもそれも尽きて、三人に沈黙が走った。

「昨日、あの後、雪どうだった?」最初に口を開いたのは私だった。
「駅で別れたから、その後は解らんけど、それまでは泣いとった」
夏がぽつりと呟いた。
ハルは黙って箸を進めてた。
そんなハルと夏に、
「ごめん、昨日ハルの教室行ったけど、ハル帰ってた」と謝った。
ハルが「教室、来てくれたん?」って、やっと顔を上げた。
「うん」って答えると、そっかぁって少しハルの表情が和らいだ。
そんなハルを見て、夏が言った。
「今日こそは二人で帰ったら?」
訳が分からなくて、「え、なんで」と聞く私に、「二人お似合いやし」と笑う夏。
あまりに衝撃が大きくて、黙り込んでしまった。

「な、ハル」と笑う夏に、「いや、二人じゃなくていいよ」と返すハル。
「夏はなんでそういうこと言うん?」
喉カラッカラみたいな声で訊ねた。
「二人が上手くいったらいいなぁーと思うし」
夏が笑顔でそう発した時、
もう苦しくてしょうがなかったけど、声を振り絞って言った。
「ハルには好きな人がいるんやろ、勝手なこと言わんでよ」
そして一人で教室に戻った。
やっぱり上手くいかなくなってしまったと、めそめそ嘆きながら。

次の日、雪は登校してきた。
明るく振る舞う雪に、かける言葉が見つからなかった。
そんな雰囲気を察したのか「もうハル君なんかどうでもいいー」と、
雪はニコニコ笑顔で言い放った。
だから今まで通り、四人でやっていこうね
雪は笑顔でそう言った。
「昔みたいに戻れるかな」と聞く私に、「努力する」と笑った雪。
雪は強い子だったね。

そして四人で顔を合わせて、雪が笑顔で場を盛り上げた。
ハルも私もホッとして、ぬるま湯に身を委ねていた。
夏だけは、雪のことを真っ直ぐ見ていた。

それから夏は、より甲斐甲斐しく雪を気遣い始めた。
誰が見ても、夏が雪を好きなのは明確だった。
夏は隠そうともせずに、毎日雪にアタックしていた。
けれど「好き」とは伝えていないようだった。

告白されなきゃ断りようがない、雪がぽつりとそう呟いた。
確かにその通りで、なかなか変化しない関係性に、
私の気持ちは宙ぶらりんになっていた。
夏が告白したと聞いたらショックだろうけど、
夏が告白しなければ夏は雪を諦めない。
何度か告白をけしかけたこともあった。
でも夏は笑ってるだけだった。

クリスマスは四人で過ごした。
カラオケに行って、お世辞でも上手とは言えない夏と雪の歌を聞いて笑ってた。
呑気に笑っていられたのは、この時までだった。

少し街をぶらついて、解散になった。
夏と二人で同じ駅に帰れることが嬉しかった。
でも夏は、電車に乗り込む前に行ってしまった。
雪のところへ。
「俺やっぱ雪ちゃん送ってくわ」って、走って行ってしまった。
一人、満員電車に揺られて、
クリスマスで浮き足立ってる街を見下ろしながら帰った。
いやな予感がしていた。

次の日、夏が珍しく電話をかけてきた。
受話器の向こうで夏が興奮していて、もうなんとなく予想はついていた。
雪と上手くいったんだろう。
「雪ちゃんとチューした!!」
夏の言葉は私の予想の一寸先進んでいた。
胸が大きく跳ねた。

「告白したん?」と力なく訊ねる私に、
「いや、正式にはまだ」と彼は言った。
好きだと伝えけど、付き合ってくれとは言っていない。
「でも確かにあの瞬間、雪ちゃんと心が通じ合ってチューした!」
受話器の向こうで夏がどんな顔してた容易に想像が付く。
私は「うん、うん、へぇ」を繰り返すロボットになっていた。

最悪の冬休みだった。
廃人のように横たわる毎日だった。
雪からの連絡は返せなかった。
けれど「話がしたい」、雪からのその文面を見て、話さなきゃ、と思った。

そして私の地元に雪がやってきた。
二人で無言で公園へ向かって、その空気のままベンチに座った。
雪がぶるぶる震えながら「ごめんね」と泣いた。
「雪は、私が夏のことを好きなの、とっくに気付いてたんやね」
私がそう言うと、雪は首を縦に振った。
「でも、雪も夏を好きになっちゃったんやね」
私のその言葉に雪はワッと泣き出した。

「ハル君のことがあって、毎日泣いてて
でもみんなが心配するから、学校では平気なふりしてて
そんなとき、夏君が毎日メール送ってくれてて
大丈夫?とか、今日ハルの前で頑張ってたね、とか、
全部気付いてくれてて
沢山励ましてくれて気遣ってくれて、褒めてくれて
気付いたら、少しずつ夏君の時間が増えてて
でもまだハル君のこと気になってて、
クリスマスの日も本当に辛くて
みんなと別れて泣きそうになりながら帰ってたら、
夏君が追いかけてきてくれた
嬉しくて、ありがとうって思って
 
ごめん…」

雪は言葉を詰まらせながらそう言った。

私が、気丈に振る舞う雪に気付かず
現状に甘えてぬるま湯に浸かってる間に、
夏だけは気付いたんだ。
それはそうだろう。
夏は誰よりも雪を見つめていた。

「ごめん」と繰り返す雪に、返事はできなかった。
だって雪は言ったじゃないか。
「断るからね」って。
ほだされないからねってことじゃなかったの?
裏切り者。
私の方が夏をずっと好きなのに。

でも、私にそんなこと言う権利ある?
人の気持ちなんて変わるのが当たり前だし、夏は私の私有物じゃない。
ただ私が夏を好きだと言うだけで、人の恋愛を制限していいはずがない。
そして何より、気丈に振る舞う親友に気付いてあげられなかった。
それが全ての原因。
私が気付いてあげられたら、こんなに雪を泣かせてしまうことも、
こんなことになって私が泣くこともなかったかもしれない。
そもそも、いつも「私なんか」って自分を卑下して、
私はスタートラインにすら立っていなかった。
夏に好きになって貰う努力を、何もしていなかった。
自分の気持ちから逃げて、全て人任せ。
そんなの、私が選ばれないのは当然のことだった。

「雪、夏は、初めて雪と会話したあの日から、ずっと雪のことが好きやったんよ。夏の気持ちが報われて良かった」
恥ずかしげもなくぼろぼろ泣きながら、「夏をよろしくね」って言った。

「やだ、私アキの方が大事やもん、夏とは付き合わない」
そう泣きじゃくる雪に、
「夏と雪は好き同士なのに、何言ってるん?そんな気の使われ方嬉しくないし」
でも、でも、と続ける雪に、私は最大級かっこつけて言ったんだ。
「私のことが大事なら、私の大事な夏を大事にしてやってよ」

やっと雪は、うんって言ってくれた。

こうなったら、私の片思いの終わりを見届けよう。
「雪、夏呼べば?地元やからすぐ来るよ」
私のその申し出に、雪は従った。
すぐに夏は飛んできて、ぼろぼろに泣いてる雪を気遣ってた。
やっぱり私のことは視界に入ってないな。
そう思うと吹っ切れるような気がした。
「今日話したことは、夏には内緒ね」って雪に伝えて、私は一人帰った。
でも、やっぱり往生際の悪い私は傷ついていた。

三学期が始まった。
夏と雪は付き合い始めた。
噂は瞬く間に学年中に広がり、夏は可愛い彼女にご満悦だった。
クラスメートに「夏はアキと付き合ってるかと思ってた」って突っ込まれて、
今度は私が気持ち良く否定する番だった。

でも正直、うまくいってはなかった。
あの日あんなにカッコつけて、上手く話をまとめたつもりになってたのに、
私と雪の間にはうっすらわだかまりが出来ていた。

雪は頑張って修復しようとしてくれてた。
でも私が無理だった。
仲のいい夏と雪を見ていると、心がささくれ立って、
四人でいて心から笑えたことなんてなかった。
あのハルが何度も気分転換に誘ってくれたけど、全部断った。
そんなことをしていると、夏が切れた。
いつものようにみんなでお弁当を広げている時、
私の白々しさに、夏が怒鳴った。
「お前何なん!?何が不満なん!?どれだけみんながお前に気使ってると思ってんだよ!」

夏には解らないよ。
夏には言われたくないよ。
そう思っても口には出せない私は、ただ黙っていた。

雪が間に入った。
「ごめんね、私が恩を仇で返すようなことをしたんよ」
ぼろぼろ泣きながら、雪が言った。
恩を仇で返す?
何を言ってるんだろう。
身に覚えがなかった。

「私、一年の時から、アキのこと知ってた
その時私、クラスの女子からハブられてて
その日も耐えれなくなって、
トイレの個室に逃げ込んで、一人で泣いてた
そしたら、その女子達、トイレまで追いかけてきて
私に聞こえるように、キモイとか、死ねばいいのにとか
そしたら、隣の個室から誰か出て行って
隣の個室の子、ずっと泣いてるんだけど、って
胸糞悪いことやめろよ、って
親の顔が見たいわ、って、言ってくれて 
アキが出てった後、女子達がアキの名前言ってるの聞いて
ずっと感謝してた
凄く嬉しかったのに
恩を返さなきゃってずっと思ってたのに
私が、そんなアキを裏切った
ごめんね、アキ、ごめんね」

そう言えばそんなこともあったな、と思った。
その後、私その女子達から陰口叩かれてたみたいだけど、
まぁ有り難いことに私への被害はそれくらいだった。
そうか、あれは雪だったのか。
「アキが優しいこと知ってるから、仲良くなりたかった」ってのは、これだったんだね。

そんな中、夏が笑った。
「何や、アキお前、めっちゃかっこいーな!お前らしいわw」
大好きだったあの笑顔で、夏に褒めてもらえた。
何だかむず痒かったけど、嬉しかった。
誇らしかった。
「かっこいー」って言ってもらえた。
お前らしいって褒めてもらえた。
そうか、夏の目に映ってる私は、そんな女だったんだ。
なんかもう、充分だな、うん。よく解らないけど。
この瞬間、パァって気分が晴れたのを、今でも覚えてるんだ。

「でも裏切ったって、何したん?」と話を続けようとする夏に、私は謝った。
雪にも、ハルにも謝った。
「ごめん、もう大丈夫!」って。
だって今なら心から笑えそうだから。
もういいんだ、もういい。
終わったんだ、私の片思いは。

それからは、ハルが開き直ったかのように毎日絡んできた。
「一緒に帰ろう」とか、わざわざ一人でうちのクラスに言いに来たりして。
仲間内からカップルが生まれて、こいつも寂しいのかなって思ってた。
自然と二人でいることも増えた。

そして春休み直前、雪がハルに告白した教室で、ハルに告白された。
「廊下で初めて会話した時から、ずっと好きやった」って。
笑ってしまった。
あの日あの瞬間、私以外の三人が一気に恋に落ちたのか。
なんて面白いメンツなんだろうw
運命的とも言えるじゃないかw
しかし私の鈍さは、夏に負けず劣らずだな。
そう言えばハルはやたら私を褒めてきたなー、とか、
やたら夏がハルを押してたなぁ、とか、
そこでやっと気が付いたんだw
申し訳ないことをした。
でも生憎、返事はNOだ。
私はハルのことを男としてなんて見れなかった。
その頃まだ私の一番は夏だったし。
そう簡単に次にはいけなかった。私はね。

その後一年間しつこく私を好きだと言い続けるハルがいるのだけど、
それはまた別のお話。

出会いから4年たったけど、今でも私たちは連絡を取り合ってる。
夏と雪は別れたりくっついたりを繰り返しながらも続いてるよ。
だから、夏が大声で叫んだ「永久不滅なり」は、まだかろうじて守られてるw

長々と詠んでくれてありがとう!


よければその後の話で印象的なエピソードを後日

解った!
今日はぶっ続けで書いちゃって疲れたから、
また明日書くね(`・ω・´)

今思い出を総動員して書いてるんだけど、
うまくまとまらないというか、
長くなっちゃいそうなのね(`・ω・´)汗

では再開。

同窓会という復讐

少し前に、何かの本かネットで読んだ復讐劇が、すげえ印象に残っている。
うろ覚えなので多少の違いはあるだろうし、読みにくいだろうが、
とりあえず書いてみる。

ある小学校に、給食を絶対に残すな! を標語とする男性教師がいた。
その男は、給食を食べきれない生徒がいると、いつまでも教室に残して、
全て食べきるまで食べさせ続けた。
生徒が何を言っても聞く耳を持たず、時には箸で無理やり押し込み、
時には牛乳で無理やり
流し込んで、とにかく全部食べさせた。
(今の子供には信じられないかもしれないが、
2?30年前にはどこの学校にもこういう教師がいた。
かくいう俺も、この手の教師に泣かされた記憶がいっぱいある)

それから十数年後。定年退職した男は、かつての生徒たちから、
小学校の同窓会をやるので
出席してほしいという手紙を受け取った。
ちょうど退職後で暇を持て余していたので男は
これに出席することにした。会場はどこにでもある居酒屋で、
生徒のほぼ全員が出席していた。
同窓会は午後6時に始まり、
酒を飲んだりつまみを食べたりしながら、とても盛り上がった。
そして2時間ほどが過ぎたころ、かなり酒を飲んだ男は酔っ払い、
腹も膨れてきた。年齢が60を超えていることもあり、
男の食べられる量は前と比べて減っていたのも原因だった。
そんなとき、元生徒の一人が男に近づき、
唐揚げの入った皿を差し出して、言った。

「さあ先生、次はこれを食べてください」
もう満腹になっていた男は、顔の前で掌を振りながら、
「いや、もう腹いっぱいだ。悪いけど、君たちで食べなさい」
「何を言うんですか。ほら先生、食べてくださいよ」
「いやいや、もう無理だ。せっかくだが、もう食べられないよ」
「・・・食べてくださいとい言ってるでしょう」
不意に生徒の声が低くなったのを聞き、男はドキリとした。
見ると、生徒の目は、まっすぐに鋭く自分を睨み付けている。
さらに見ると、周囲の生徒たちもいっせいに自分のことを見ていた。
しかも、どこかしら憎しみのこもった眼差しで。
生徒は唐揚げの入った皿を差し出しながら、さらに言った。
「先生、僕たちが給食を食べられないといっても、
無理やりに押し込んできましたよね?
食べ物を粗末にすると罰が当たる、それが先生の口癖でしたね? 
ほら、ちゃんと食べないと、罰が当たりますよ。さっさと食べてください」
「だから無理だって・・・」
「僕たちがいくら無理といっても、先生は聞いてくれませんでしたよね? 
だから僕たちも、聞く耳持ちませんよ。ほら、さっさと食べてください」

「あー、あの・・・それは冷凍のから揚げを揚げただけだよね? 
そんなできあいのもの、魂がこもってないから給食と一緒にされては困るよ」
「給食だってできあいのものでしょう! 先生は給食室で牛ミンチ肉をこねてからハンバーグをつくってるのを見たことあるんですか!」
「いや、もう、本当に無理だよ!」
「はいはい分かりました。それなら、先生のやり方を真似させてもらいます」
そう言うと生徒は、男の口を無理やりこじ開け、唐揚げを押し込み始めた。
男は必死に抵抗したが、他に数名の生徒に体をつかまれ、されるがままになった。
けっきょく男は、吐きそうになりながらも、
山盛りのから揚げを全て食べる羽目になった。
唐揚げを食べ終わったのを見ると、生徒はビールのつがれたジョッキを手にした。
「はい先生、喉が乾いたでしょう? ビール飲んでください」
「い、いや、もうダメだ・・・」
「ははあ、ダメですか。僕たちがそう言ったとき、先生はどんなふうにしたか、覚えて
いますか?」
「い、いや・・・」
「こうしたんですよ」
そう言って生徒は、男の鼻をつまみ、口からビールを無理やりに流し込んだ。
いきなり大量のビールが注ぎ込まれ、男は途中で吐き出し、床が汚れてしまった。

「あーあ、吐いちゃいましたね。僕たちが牛乳をちょっとでもこぼしたら、
先生はもう一杯、無理やりに飲ませてくれましたよね。
先生、もう一杯、ビール飲んでください」
そう言うと生徒は、男の口に再びビールを流し込み始めた。
もう抵抗する力もなかった男は、されるがままにビールを飲まされた。
全て飲み終えると、過度の満腹とアルコールで、もはや朦朧となっていた。
そんな男の目の前に、生徒は何かを差し出した。
「さあ先生、キムチ鍋ですよ。ビールの後の鍋は最高ですよね、遠慮なく食べて下さい」
「うっ、あ、あ・・・!」
グツグツのキムチ鍋を見て、男は思わず吐きそうになった。
もう、これ以上は絶対に無理だ。そう考えた男は、その場で土下座し、言った。
「すまないみんな、確かに私はやりすぎた。決まりに合わせようとするあまり、
みんなの体調や気持ちも考えずに、無理強いしすぎた。
あのときの私は本当に馬鹿だった、申し訳なかった。
この場で謝る、どうか許してくれ」
男は涙を流しながら、土下座して何度も頭を下げた。
男はプライドが高く、教え子達に頭を下げるのは我慢ならなかったが、
それよりとにかく一刻も早く、この場を収めたかった。
それを聞いた生徒が、男に向かって言った。
「先生、僕たちが、もう無理です、食べられません、と泣きながら言ったとき、
先生は何をしたか、覚えてますか?」
「え・・・」
「こうしたんですよ」
そう言うと生徒は、鍋をつかみ、中身を男の口に流し込んだ。
いきなりの熱湯に、男は悲鳴を上げた。
しかし、数人の生徒に体を拘束されていた男は、
それを防ぐことができなかった。
男は口の周りや首や腹に大やけどを負い、その場に倒れこんだ。
それを見ながら、生徒は言った。
「先生、この店は何時までやってると思います?朝の5時までですよ。
まだあと8時間ありますよ、それまでゆっくり楽しんでくださいね」
そう言うと、周囲の生徒たちは声をあげて笑った。

だいたいこんな感じだけど、読んでてゾッとしたわ。
本当かどうか分からないけど、俺も小学校の時、
教師から給食を無理やり食べさせられ、
いつかやり返してやる! と思ったことがある。
もちろんそんなことやってないけど、
本当にやってる奴がいたら・・・と考えると、背筋が寒くなるね。

あ、途中で回線が途切れて、投下が遅れた。すんません。

身長体重測定

ここは保育園から大学園まで一貫教育の学校である。
卒業生たちはビジネス、研究分野、大企業就職、芸能界、などなど
ありとあらゆる世界で活躍しているという、今注目のすごい学校である。
マスコミには少し変わった授業のやり方や、やる気を出させる方策を教えたりした。
みんなやる気があり、目標があり、趣味があり、体を鍛え、本や新聞を読み、などなど。
親の評価は「この学校で子供が変わった」「いじめもない」「素晴らしい」と。
世間の評価は「革新的な教育で生徒たちが・・・」「卒業生は立派な活躍を・・・」

しかしそんなのはカモフラージュである。
実態は催眠術を使って生徒を支配しているのだ。社会に出て勝てる人間へと変えている。
運動、勉強、特技、趣味、など、あらゆることを極限まで鍛えさせている。
美男美女は自然発生するものではなく作られるものだ。
この学校にはそれが多く、肉体的にも精神的にも健全なので、よい学園生たちだ。

そして私は学園長。この学園内ならば何をやってもOKという立場である。
まずは朝練中の水泳部にでも行くか。
水泳部には、金メダル保持者から、まだ○学生だが水泳に才能がありそうなもの、
また美人にするために運動させているものまでいる。

私は女子更衣室に入る。みんな着替え中である。
「あっ、学園長先生だ!」「「「おはようございまーす。」」」「はい、おはよう。」
ところがみんな下着姿を隠そうともしない。
そう、私がやることは絶対なのだ。問題が起こることもない。
若々しい肉体と着替えを見ているとムラムラして大きくなってしまった。
そしてみんな着替え終えて出て行った。そこに遅刻の生徒がひとり来た。
「すみません、遅れましたー。って学園長先生、おはようございます。」
「おはよう、でも遅刻かい?」「はい、すみません。最近、体調があまり・・・」
とりあえずこの娘に小さくしてもらうか。
「わかった。じゃあ先生がボディチェックしてあげよう。服も脱がせてあげる。」
「はい、学園長先生、お願いします!」
私はまず全身をくまなく触る。手入れされたきれいな髪の毛、
運動しているから中くらいだが形がきれいなおっぱい。くびれた腰。
ちょっと出たお尻。走ってきたのかスカートの中の汗とボディソープのにおい。
それを確認すると、私は脱がしにかかる。
下着の上から胸をもんだり、あそこを触ったり、いろいろいじわるしながら脱がせた。
「うむ、体調には問題ないみたいだな。でも調べていない場所が一か所ある。」
「あの、あそこの中でしょうか?調べていただいてもいいですよ?」
「ふふ、そうか。じゃあ調べよう。」
私はさっきの着替えや、この娘の体を調べてギンギンになったものを取りだした。
もう彼女は濡れていたので、一気に挿入することにした。
ぬぷぬぷぬぷっ!
「ふあ、あぁん!・・・・はぁ、はぁ、先生、どうですか?」
「ん?今の所は異常はないようだ。だが、もう少し調べさせてくれ」
「はい、おねがいしまっ、あん、はあん、あん、あん、ああん」
「おぉぅ、お薬を出して、上げよう。出す、出すぞ。出す???」
ピュッ ピュッ ピュッ・・・
「はぁ・・・はぁ・・・、ありがとう、ございましたぁ。はぁ、はぁ・・・」
「じゃあ、落ち着いたら部活に参加するように。遅刻扱いにしないように言っておこう」
「はぁい・・・。」

私はそのままプールサイドに出る。男女の水泳部が泳いだり、筋トレしたりしている。
男女と学園別の部長を全員呼んだ。そしてさきほどの生徒を遅刻扱いにしないように、
そして水泳部でカップルになっているものを集めさせた。
とはいえカップルになっているものなどは全部学校で決めているのであった。
精神分析を行い、合う人合わない人など、いろいろ経験させている。
そして社会に出るときには性的な技術の部分も上手な男女を輩出し、
資産家のお嬢様を狙って落としたり、社会の中枢になりそうな男性を落としたり、
そうやって社会への支配を増やしているのであった。
もちろん生徒たちが処女や童貞で悩んだり負担になったりしないようにだ。
処女は学園長である私が全ていただいている。
○○歳から○○歳の間の6年間に1/6づつ処女を貰い、
その後、男子学園生とつきあわせ経験を増やしたあとに、またエッチしたりしている。

「じゃあカップルで水中セックスしてくれるかな?その他のものは水中でオナニーだ。」
「「「「「はい、学園長先生!」」」」」
「あ、生理で休みの娘がいるね。彼氏と一緒に、こっちに来なさい。」
「「はい。」」
「私のを口でお願いできるかな?」
「はい。」
彼女はフェラを始めると、舌を動かしながら吸いこみながら顔全体を前後させる、
などすごい技術を見せてくれた。
成長を見守るのも楽しいものだ。最初はおずおずだったのが、
今はここまで出来るようになったのか、などなど。出そうになったので止める。
「こ、ここまででいいですよ。やめなさい。」
「えー、学園長先生の精子のみたいよー」
「それは彼氏のを飲んであげなさい。いいね?」
「はーい。」
そして彼女は彼氏の水着を下してフェラを開始した。
それを見届けて別の娘へ移動した。彼氏に水着を脱がさせて全裸にさせる。
胸を触ると、前より大きくなっていたようだ。
「ん、君はおっぱい成長したのか?」
「ひあ、はいぃ。BカップからCカップにぃぃ。あん」
「彼氏くん、彼女の成長はどうだい?」
「はい、はぁはぁ、中でイケるようになりました。クリは敏感なほうだと」
「ふふ、そうか。」
私がクリを触ってやる。
「あぁ、あああぁ、クリぃ、いいいぃぃぃ」
ビクッビクッと動いてイってしまったようだ。
さて、朝練の時間ももう終わりのようだ。
私は女生徒に体をふかせるとプールを後にした。

今度は新入生の恒例行事、身長体重測定だ。
身長体重胸囲そして、男子は珍長診断、女子だけ学園長診断だ。
○学園に入ったとき、○年生になったとき、
○学園生になったとき、○学園生になったときなどだ。全員チェックしている。
測定する保険の先生なども学園の卒業生で催眠術で他人に漏らすことはない。
胸を触ったり、あそこの中をクスコでのぞいたり、ということをしている。
次の人?
「はい、よろしくお願いします。」「礼儀正しいね。そこに座って見せて。」
はい。というと、分娩台に似ているベッドに腰掛けてパンツを脱ぐ。
ちょっと恥ずかしそうにするが検査なので仕方ないと思っているようだ。
「かなりの巨乳だね。ふふふ」
「あ、今度女優へのステップとしてグラビアデビューすることになりました。」
そういえばそう書いてあったなあ。でもこの娘の処女は貰っているから・・・ふふふ。
胸をもんでみたりする。そして腰を触ってそのままあそこを広げてまじまじと見る。
うん、なかなかいいものを見せてもらった。
「はい、正常です。」「ありがとうございました。」
彼女は満足して帰っていった。アイドルや女優として、うまくやっていくだろう。

初オナニーは小6・私の変態オナニー報告

京子といいます。私のオナニーは異常でしょうか?
初めてオナニーをしたのは小学校6年生くらいで、
初潮を迎えたのは5年生だったと思います。
女の子はオマセさんなので性に対して興味がわく年齢でしょうか。

ちょうど6年生の夏ごろだったと思います。
私には2コ年上の姉がいるのですが、姉に洋服を借りようと
勝手に部屋に入り、クローゼットのタンスを開けると
欲に言うエロ本があって、数ページめくってみると
男女のセックスの写真がいっぱい載っていたんです。
その時妙に体が熱くなり、エロ本に載っていた裸の女性が
アソコに手をあてて、触っていたんです。
モザイクがかかってましたが、どこを触っているのかくらいは
女なのでわかります。

でもこんなことして気持ちいいのかな、と思ったのですが、
家には誰もいなかったので、自分の部屋に戻ってカーテンを閉め、
ジャージを下げて、下半身全裸になって、アソコを触っていると
なんかだんだんと濡れてきて、クリトリスが硬くなってきて、
撫でると気持ちいいんです。そして思わず声が出ちゃって、
でもその時はアソコを触るくらいで終わったんですが、
翌日学校に行って仲のいい友達にそのことを聞いてみると
それはオナニーと言って、女性のアソコはクリトリスのところよ。
と教えてくれたんです。

でも友達にオナニーしたことがばれて、いやらしいと言われて、
恥ずかしい思いをしたのですが、帰ってこっそりとエロ本を見て、
もう一度女性のいろいろなことを見てみたんですが、そしたら、
また体が熱くなっちゃって、クリトリスを触りながら、オナニーを
したんです。頭はボーっとなって、真っ白になっていくのが
わかりました。それ以上の知識がなくて、でもそれだけでした。

それからは私の性の勉強が始まりました。
ちょうど友達の両親が古本屋をやっていて、オナニー大全集という
本を持ってきてくれて、中を見ると、きれいなお姉さんやOLや
看護婦、女子高生などいろいろな女性がいやらしいかっこをして、
アソコを触ったり、おっぱいを揉んだりしてるんです。

その時、男の人のマスターベーションを覚えたんです。
男の人はペニスをシコシコしながら女の人の裸を見て、
射精するんだ、と。それがものすごく気持ちよくて、
快感を感じるらしいんです。そして女性もすごく快感を
感じることができることやさまざまなエッチな体験談が
載っていて、気がつくと朝方まで熱心に読んでいて、
でもその時はオナニーはしませんでした。
だから授業中も若い先生の股間に目が行き、ちょうど教育実習で
若い先生もいたのですが、たぶん夜に私と同じように、
オナニーするんだろうな?、とずっと思っていました。

そのオナニーが本格的に気持ちいいと感じてきたのは、
中学生のなってからで、帰ってきてすぐにセーラー服のままで、
スカートをまくりあげ、パンティを脱いで、両足を開いて、
クリトリスをやさしく触りながら、指を膣の中に入れたり出したりすると
これまでにない快感が体中を駆け巡ったんです。
ちょうど電気が体を走り回る感じです。オナニーってこんなに
気持ちいいものなのかと感じ、たまにお姉ちゃんの部屋から夜中に
変な声が聞こえてくるんです。たぶんオナニーをしていたのでしょう。
ようやくなぞが解明された感じでした。

中学生になると男子生徒の誰が好きとか、つき合うとか、
女生徒はいろいろな話をするようになります。そして当然、
キスをしたとか、男性のペニスのこととかを気になりだし、
女の子の中にはオナニーのことを話す子もいて、私も友達が
話していることがよくわかり、どこが気持ちいいのかとか、
いろいろなことを聞いたのですが、私は自分がオナニーを
していることは言わず、真面目な生徒という感じでいましたが、
今思うと、だいぶ年齢がいって思うことですが、真面目な女性ほど
いやらしいことや激しいオナニーをしているのだと思います。

私のオナニーはだんだんと過激さを増していき、エロ本やエッチな体験談を
読んでは、新たな体位でオナニーをするようになったんですが、
最初にした体位は、四つん這いになって、お尻を突き上げ、
手をおまんこに持っていき、後ろから攻められてることを想像して、
指を少し膣の中に入れて、かる?くクリクリとやってみたんですが、
愛液がたくさん出てきて、心臓はドキドキして、エロ本のとおりに
やっていると、おまんこがヌルヌルになって収拾がつかない状態に
なってしまったんです。愛液を指にいっぱい濡らし、クリトリスを
思いっきりクリクリしたり、つまんだりすると、快感の度合いが
どんどんと増していくんです。

そして自然と目を閉じ、今度は仰向けになっておっぱいを
揉みながら、乳首もクリクリすると、クリトリスと乳首の
同時刺激で、頭が真っ白になって、体中に電流が走り、
天にのぼっていく感じで、突然、ツ?ンと衝撃が走ったんです。
おそらくこの快感が絶頂を迎えることだと、その後わかりました。

体は振るえ、快感がどんどんと強くなり、止めようにも指が
クリトリスから離れず、体が宙に浮いた感じなんです。

この時以来、私のオナニーは週に2回くらいから毎日に
変わっていきました。おサルさんみたいに毎日のようにオナニーをして
いやらしい小説や雑誌をもらってきては、オナニーに浸っていました。

因縁つけて痴漢するつもりだったとしか見えませんでした

古い修羅場聞いて下さいな。
二十年前高校生でバス通学していた、定期テスト期間中で午前中で終り
普段自転車通学だった友達が、帰りに寄り道するからと一緒に駅前からバスに乗った。
バスは中途半端な時間のせいで、がらがらで乗客は友達と二人きり。
次のバス停でお爺さんと中年のおばさんが乗って来た。
友達が両替のために立ち上がり学生鞄を座っていた座席に残して運転席隣の
両替機に向かったら、お爺さんが友達のカバンの上にどずんと座った。

びっくりして「すみません。そこ友達が来ます。鞄もあります。」と私が恐る恐る言ったら
「なんだとーお前老人に席を譲らずに座ろうっていうつもりか!!!!」と怒鳴り
「お前は○○高校だな!何年何組の誰だ!私は○校の教頭とも親しいから
お前なんか退学にしてやる!生徒手帳を見せろ!!!」と私の胸ポケットに入っている
生徒手帳をとろうとしたのか、私の胸をがっ!と掴んだ。
説明下手ですが、校則で胸ポケットに生徒手帳をいれておかないといけなかったのです。
もう理性もくそもふっとび「きゃー痴漢。痴漢。痴漢。痴漢。痴漢。」と痴漢を何度連呼した
ことか。バスが急に停まり運転手が飛んできた。「このじじい痴漢です。胸を掴まれました!」と
私が叫ぶと友達も「じじいが因縁つけて、この子の胸掴みました。変態です。」と言ってくれました。
爺さんはバスから降りて逃げようとしたので、運転手が拘束して乗り合わせたおばさんが
110番してくれました。その間も私はずっと泣いてました。その頃は胸を掴まれて
大大ショックだったんです。純情でしたねぇ。

爺さんは「そんなつもりじゃなかった。席を譲らないふととぎものに説教するつもりだった。」とか
もごもご言ってましたが、おばさんが「因縁つけて痴漢するつもりだったとしか見えませんでした。」
と警察で証言してくれて、警察で被害届を出すかどうか、親を呼んでゆっくり考えなさいと
親も担任も教頭も来て大騒ぎになりました。
教頭が来てびっくり、そのじじいは教頭の元上司で知り合いだった!どうやら教頭に私の事を
いいつけて退学にするつもりだったらしい。教頭に「○○先生」絶句され呼ばれてきた
息子夫婦(息子と嫁さんも教員だった。)に「お父さん情けない。」と詰られて大変だったらしい。
後から親に聞きました。結局教員だった息子夫婦に土下座されて親も二度と娘に近づかないと
一札を入れるならと被害届を出さないで終わりました。親が聞いたにはじじいはその後息子夫婦に
老人ホームに入れられたそうです。教員だったことを鼻にかけてそこらへんでおとなしい学生を
ターゲットにして退学にさせると脅かして謝らせていたことが分かったからだそうです。

定期テストの次の日からあまりのショックで熱をだし、再試を受けることになったのも修羅場でした。
再試になった時点で評価がさがるので狙っていた推薦が取れなくなったのです。

その場合も再試で推薦枠から外れるのか…
犯罪に会った被害者まで落ちこぼれ扱いとか学校酷くない?

むしろ教頭が融通利かせるべきだと思うけどなー

今は知らないけど、当時は体調管理も成績の内って言われて
法定伝染病以外認められなかった。これで三年間トータルの評定が4.0切れちゃって
推薦して貰えなくて、一般入試でチャレンジして滑り、滑り止め大学に進学しました。

クソ爺のせいで人生変わっちゃったのか…

一回の定期試験でしょ?
昔でもそこまで試験一点主義はありえないから
あなたの学校が特殊だと思う

犯罪に会って担任も教頭も来る騒ぎでその対応はないわ
多分被害を訴えてエリート教員一家に恥をかかせた報復だと思う
お前が言い出さなければ○○先生の犯罪が表に出なかったって

近親との恋愛なんて普通は成立しない

まずはスペック。

俺、当時は高校1年から2年。
DQN、ボッチ。
身長は170ちょい。
結構モテたからブサメンでは無かったと思いたい。。。

姉、身長160無いくらい。
黒髪のストレート。結構髪が長かった。
年齢は俺の一つ上。
Dカップ。これは下着見たから間違いない。

妹、身長150ちょい。ちっちゃい子。
俺の一つ下。父親の連れ子。
俺と姉は母の子。つまり血縁関係はない。
再婚は小学3年の時。ついでに言うと現在は離婚してる。俺の高校卒業と同時に。
妹は、姉より胸でかい。たぶん。

俺と姉の関係なんだけど。
まず、俺の母親はスナックのママさんをやってる。親父と離婚してかららしいが、実の父親の顔は俺も姉も知らない。
ある程度俺と姉が歳をとってから親が再婚してるから、両親の、その。エロいシーンとかは幾度となく目撃したりしてる。

幼い頃の俺と姉はそう言うのに興味を持ったりした。
当時の姉はもう知識があったかもしれないが、少なくとも俺にはなかったな。

その両親のやっていた事は、これまたマニアックなのだが、緊縛だった。
俺はカクレンジャー世代なので、忍者ゴッコがすきだった。

それで、姉に「なわぬけー!」とか言われ、縛られ。エッチな事をされた事もある。
これが後々影響してるのかは分からんのだけどw

妹が俺の家に来たのは小学3年の時。
俺は自分より年下の兄弟とかいなかったから純粋に嬉しかった。
しかし姉は違ったようで、当初は妹を凄く毛嫌いしていた。
今思うとその気持ちは分からなくもないなって思う。俺は本来末っ子だからな。姉の嫉妬心とか、深いところは分からないけど。

名前を考えよう。
最近、というかシュタゲと言うアニメが好きなので、そこから名前をとらせてもらう。
残念ながら、キャラも性格も全員違うのだけどw

俺、倫太郎!
姉、クリス!
妹、まゆり!

そんな感じで行こうと思う。

姉は妹を嫌っていると書いたが、それは最初のうちだけで、姉が中学に上がる頃にはむしろ妹にぞっこんな感じになってた。
元々姉は正義感の強い方なので、そう言う、言い方は悪いが。遇われな感じを持った妹は放っておけなかったのだと思う。

まあ、当時の俺等はいたって普通な家族だったと思う。姉とちょっとエロいことはあったが、今思うとやっぱり遊びの延長だったしな。

妹も俺になついていたし。普段クールで、人の前に立ちたがる姉も妹には色々と適わない、そんな、バランスのとれた家族だったと思う。

そんで俺、高校に入学。
結論から言うと、俺も妹も、姉と同じ高校に入学した。
理由は自宅から近い!!!

俺と姉は誰に似たのか分からんが、なぜか運動は得意だった。
姉は剣道で全国大会出場。俺は空手で全国大会出場(型だけだから喧嘩とか強くない)
まあそんな自慢はいいのだけど。
俺は高校に入って、中学に引き続き空手部に入った。入部してすぐに辞めてしまったけど。
この辺は普通に高校生活を過ごしていただけだから飛ばす。
何月だろう。生徒会の入れ替えみたいな時期。
姉、クリスは生徒会長に立候補しやがった。

その、生徒会とか決める式?って。なぜかその演説の助手みたいなのをつけるんだよな。
それで俺は姉直々にその役をやらさせられるわけだ。
なんで実の弟が姉のPRをしなきゃいけないんだよ!って、当時はブルーな気持ちになったのを覚えてる。

とりあえず、姉は生徒会長だった。
そんで、今の学生とかは流行ってるか分からないけど。俺が高校生の頃は、適当なアドレスにメールを送って、そのままメル友になる。みたいなのが流行ってたんだ。
それでメールをやり取りしてた女の子がいる。
名前。。。ルカちゃんとしよう。

その事の出会い、出会ってないのだけど。なんか「どうも、適当にメール送ってみました」みたいな感じだったと思う。
ルカとは結局メールのやり取りしかしてないな。
当時高校1年だったし。特にエロい話とかも無かったけど。学校ではあまり女子と話さないというか、人と話せなかったからルカとの話は楽しかった。
ルカ「部活とかしてないんですか?」
俺「してないなー」
ルカ「また空手やればいいのに」
そんな、他愛のない会話だった。

そんなこんなで高校2年に上がるちょっとまえ。冬の事だったかな。
靴箱の中に手紙が入ってた。
差出人の名前は無かったのだけど、同じ学校の人らしかった。

その人の手紙は少し特殊で「もしお返事を頂けるようでしたら、○○著の○○という作品の○○ページ目に挟んでおいてください」みたいな感じだった。
だから俺自身も、その人に返事を求めるときは図書室にある本の間を指定したりした。
ちなみに内容は、スポーツ大会の話題だったり。定期テストの話題だったりと当たり障りの無い内容だった。

この人は、名前どうしよ。。。
えなちゃん。としよう。
登場人物多くてほんとすまん。

高校1年の時は、こんな感じだった。ほんと、普通w

そんで、妹が同じ高校に入学してくる事になる。
姉が高3、俺が高2、妹が高1。

姉は意外と貞操感の薄い人間で、結構彼氏を家に連れてきたりしてた。
だから俺も高校生になったらそう言うエッチな感じもあるんだなと思ってた。

姉は結構目立つ気質だったからか、妹も結構目を付けられるのは早かった。
そこで困るのは、妹は姉よりも精神年齢が高いっていうか。
そういう性的な事に関して寛容だったんだ。

いわゆる、ビッチと言う奴になったのだ。
性格はわりとおっとりしてるから露骨なビッチではなかったけど、誘われたら乗る。みたいな。
なんと言うか。いろんな事に無関心だった気はする。
簡単に言うとメンヘラビッチなのかな。。。

家で、良く姉に相談事とかをされるようになる。
その内容は妹についてが多かった。
姉「まゆりの男癖、どう思う?」
俺「どうって、本人がそれで言いならいいと思うけど」
姉「でもまだ1年生だよ!?」
俺「少なくともおねえの影響もあるだろ。おねえだって男連れ込んだりしてるじゃん」
姉「分かってるけど。。。」
なんとも歯切れの悪い言い方。

妹の男癖の悪さは学校でも評判だった。
本当かどうかはしらないけど、援助交際をしてるとか、そう言う噂もたった。

俺の同学年の奴とかも「お前の妹、いくらだったらやらせてくれんの?」とか聞いてきたり。

俺は姉に言われて、その辺、妹の事を咎めることにした。
俺「まゆり、お前なんなの?発情期?」
妹「え?wお兄ちゃん何言ってるの?w」
俺「いや、援交とか噂聞くからさ。本当なの?」
妹「えー、そんな事してないよ。ただ告白されて、付き合って。エッチして。ふられるだけー」
俺「エッチっておい。。。それヤリ逃げされてんじゃん」
妹「まあ、別にいいよ。身体だけでも、好きになってくれるなら」
こういう、ちょっと病んじゃってる妹だった。

俺は妹との会話を姉に話したが、姉は「ふーん」と言うだけだった。

その頃から妹はやたらと俺になついてくるようになった。
それは家でだけの話じゃなくて、学校でも。
妹「辞書わすれちゃったから貸して」とか。

正直この頃、妹の話を聞いてから妹を同情するようになってた。
血が繋がってないっていうマイナス部分を埋められてなかったのかなって。
俺も露骨だったと思うけど、妹に優しくするようになってた。
それで妹に良く思われるのが心地よくて、そう言う感覚に酔っていたのだと思う。

ある日、校内放送で妹が職員室に呼び出された。
まあ、そんなに気に留める事でもないのだけど「あ、まゆりがよびだされてる」くらいに思ってた。

その日、家でまゆりはとんでもなく不機嫌だった。
てか、明らかに姉を敵視してる感じ。

食事の後、俺は姉に問いつめた。
俺「おねえ、まゆりに何した?」
姉「別に。先生にまゆりは停学だって言われて、同意を求められたから承認しただけ」
俺「は?なんでまゆりが停学?」
姉「まゆりの首にキスマークあったでしょ?それで」
俺「キスマーク?それだけで停学になるもんなのか!?」
姉「なるわよ!ちゃんと隠しなさいよ、あの馬鹿。。。」
俺「かばわなかったのかよ」
姉「かばえるわけないじゃない!」
俺「なんでだよ!ねーちゃんだろ!」

この時俺は馬鹿だったと思う!酷い事言ってしまった。。。

それから俺は姉に対してもの凄くイライラしてた。
いまいち登場頻度が少ないけど、ルカとか、えなにもそういう愚痴っぽい事をこぼしていた。

やっぱり兄って言う立場だからなのか分からないけど、姉より妹を重要視しちゃう自分がいるんだ。

ルカも、えなもいい人で「確かに、それは酷いよね。でも、お姉ちゃんも辛いんだと思うよ」みたいなことを言ってた。

妹はずっと部屋にふさぎ込んでた。ちょっと話をしたりもしたけど。
妹「悪い事なんてしてない。愛されて何が悪い」の一点張りだった。

その翌日、俺は姉とガチ喧嘩をする事になる。。。
思い出すだけで寒気がする。。

そんなイケナイことを振り払う為に、俺はえなとの手紙のやり取りに精を出した。

他の人に見られたら困るから、結構マニアックな、誰も借りないような小説の間に手紙を挟んでやりとりしてた。

そんな、姉をちょっと意識しつつ。えなとやりとりをしていた訳なのだが。気がつくとえなが俺に対して敬語を使わなくなった。
やっと俺になれてくれたー。とか思って嬉しかったのを覚えてる。

学校では俺の妹の噂でもちきりだった。

謹慎をくらった理由は淫行と言う事になっていた。
ちなみに妹はそう言う行為をした相手の名前を言わなかった。だから謹慎をくらったのは妹のみ。

とにかく学校では嫌でもその話が耳に入ってくる。
その度俺はイライラしていた。
なんで俺が苛つくんだよって思われるかもだが。もう俺も姉を完璧に敵視してた。
思い込みって怖い。。。
そんで俺は昼休みに生徒会室に特攻する事になる。もちろんひとりぼっちで!
空手で全国まで行ってたし、正直全く怖くなかった。

俺は生徒会室に入る。姉は役員に囲まれている。
そんで俺は酷いが、姉を掴み投げ飛ばす。
俺「まゆりが今、どう噂されてるか知ってるかよ?」
姉「。。。。。」
俺「答えろよこの馬鹿女!」
とかタンカ切って殴り掛かってたと思う。
もちろん俺のが強い。姉を突き飛ばしたり、本当酷かったと思う。
しかし、姉が用具入れからほうきを取り出したあたりから形勢逆転。

むり!
棒って振り回すイメージだけど。コテ、篭手?痛すぎ。。。
もう手とか出せない!
手狙わないで頭ねらってよ!!!って思うくらい手が痛い。。。

そんな感じで見事に返り討ちにあった。
教師きて僕も停学。

俺は両親にこっぴどく叱られた。

その停学の期間、姉と妹のいろんな所をかいま見れた。

妹は単純に俺が生徒会室に乗り込んだ事が嬉しかったらしい。やっぱり妹は俺とか姉に疎外感を感じてたらしい。
だから他人を求めちゃうって。

姉は普段気丈なんだが、ものすごく俺に謝ってた。
姉「手、大丈夫?」とか。
むしろ俺の方が酷い事したのに、流石姉だなって思った。

ちなみに俺はまだ、姉も妹も異性として意識してない。ぶっちゃけ妹は結構意識してたけどw

血縁が無いって言うのは結構精神的に困る。

少し話が変わるのだが、ルカはメールだけの付き合い。どこに住んでるのかとかも全く知らない。
それでも、逆に接点が無いからこそ相談できる事とかもあって。普通に「俺、キスとかしたことなんだよねー」みたいな話もしてた。
なんだか、お姉さんみたいな感じだった。
姉はいるけど、現実の姉には話せない事とかも話せた。

妹の事とかも相談に乗ってくれて、凄くいい人だなって思ったんだ。
まあ、高校生だったし。少し惹かれていたのは事実なのだ。。。

俺は学校ではあまり人と話せない性格だったから、異性との付き合いって言うと姉、妹、ルカ、あとは手紙での交流をしてたえなだけだった。

えなはほとんど敬語で文を書いていたから、後輩なのかな?と睨んでいた。

停学期間中は割と平和だったと思う。
たんに、学校休めてラッキー!みたいな感じだった。

この停学がとけたあたりから、姉の俺に対する接し方が少し変わってきた。
具体的に言うと、恋愛の話とかをやたらとふってくるようになるんだ。

姉「倫太郎って彼女とかできたことあるの?」
俺「あるよ。一週間でふられたけど。告白してきてこれはイジメだよな」
家族なら全然普通だと思うが、俺と姉はあまりこういう話をしなかったから、少しどぎまぎした。

姉「好きな人とかいないの?」
俺「いるよー」
姉「え!?」

ちなみに、顔も知らないのにルカに惚れてた。

姉はこの頃はもう彼氏はいなかった。
妹に比べると姉の方が硬派なのだが、妹のイメージから姉のクリスも軟派なイメージをもたれたりもしてた。

俺はルカにひたすら思いを募らせていた。
俺「家とかどこなの?」
ルカ「その気になれば会いに行ける距離だよー」
もうこれだけで心が躍ってしまうくらい惚れていたw

普通は顔が見えないと惚れたりしなかもしれないけど、当時高校生っていうのもあって純愛に憧れてた。
だから、むしろ顔も知らないのにこんなに好きになれるのは純愛なんだと勘違いしていたな。

ルカは、電話は苦手だからダメだとかたくなに断ってた。
だから、俺はまずメールでルカに告白した。

内容は「顔も知らないのにこんな風に思うのは変かもしれないけど、ルカの事が好きです」
みたいな感じ。うわ、自分で書き返すと寒いな。。。

それで、返事はもらえなかったんだけど。俺の最寄りの駅で会う事になった。
めちゃめちゃ緊張した。

約束の時間に、約束の駅で、約束の場所。
なぜか姉がいた。

俺「なにしてんの?」
姉「。。。。。。」

俺「こらー」
姉「ごめんね、倫太郎。。。」
俺「は?」
姉「ルカって、私。。。」
俺「。。。。。。。。」

本気でキレた!

姉「本当にごめんね。。。最初はちょっとしたいたずらだったんだけど。。。」
俺「  」
姉「その、何て言うか。だんだん、本気になっちゃって」
俺「  」
姉「だめ、だよね。。。?」
俺「死ね!」

この日から俺はしばらく姉を無視するようになる。
当然だ!俺の純情な心をもてあそびやがって。。。

この日から俺はルカではなく、えなとの文通?を心の支えに生きて行く事になる。

えなはいい子なんだ。うん。俺を敬ってくれるし!

とか言いながら、実際けっこう姉を意識してた。
クリスとしての姉ならどうでもよかったんだが、ルカとしての姉にガチで恋をしてしまったがゆえの後遺症なのだ。と、思いたい。。。

そもそも姉の方が俺を意識してるから、それに釣られてしまうんだ。
やべえ。ねえちゃんかわいい。とか本気で思ってしまうこともしばしば。

でもね、ぶっちゃけるとえなも姉だったんだよ!

まず、俺はえなが姉だと言う事はしらなかったんだ。
この頃、敬語でなくなって、言葉使いも結構砕けた感じになってお互いなれてきた感じはあった。
純粋に嬉しかったんだぜ。。。

でも、やっぱり姉を意識してる自分もいた。
むしろ姉の方が歯止めが効かなくなってる感じはあったんだが。
普通に男女として交際したい。とか。
姉「ルカみたいな女の人がいいなら、私、変わるから。。。」
そういうの、真剣に言われるとこっちも結構考えちゃんだ。

つーか。ルカ好きだったし。。。

それで、俺は姉を好きになる。でもやっぱり、姉が装ってたルカを好きだって言うのが事実なんだが。。。

だから俺は姉の好意を受け入れた。つまり姉弟であって、恋人である関係になるわけだ。
いろいろ、つーかめっちゃ問題は豊富なんだが。高校生の頃の俺等にとって一番問題だったのは、姉弟でやることと、恋人どうしでやることに上手く区切りが付けられなかったんだ。

例えばデートで遊園地に行くとか。そんなもん結構してるし。
その辺俺たちは結構悩んだ。
その結果、たどり着いた結論はエロいことだったのだ。

ちゃんと交際を始める時。自分がえなでもあるって言う事を姉はカミングアウトした。
この時はおこらなかったなー。
それも恋人っぽいから続けようかってノリだったし。

もちろんこの事は誰にも言えなかった。
家では普通に姉弟をしてたし。

で、性行為とかするのだが。これはみんなの同意は得られないかもしれないのだけど。その行為の時、一番気になるのは匂いなんだ。
自分と同じ匂いがするのが凄く気持ち悪い。何て言うか、生理的に嫌なんだよな。。。何て言えばいいんだろ。。。
最初は全くそう言うの分からなかったから、姉貴普通に吐いてたしw
それからはお互い匂いには気をつけるようにしたり。

後は、立たない事もしばしばあった。
これはどうでもいいな。

えなとしての手紙のやり取りはこのころも続けてた。
姉としてじゃない自分が出せるからと言う理由。姉の言い出した事だ。

ただ、その手紙の内容にリアルで触れるのは暗黙の了解でタブーになってたな。
まだ現実に持ち出せるほどお互いが近親っていうのを理解してた訳でもなかったし。

でも、俺は幸せだった。ちゃんと姉を異性として見れてたし。ちゃんと好きだった。
姉も姉で、お姉ちゃんぶらない姉自身に酔っていたと思うし。お互い、普通に恋愛をしていたと思う。

でも、こんな風にはまとまらんのです。

俺も姉も、イケナイ事をしているという自覚はあったから。他人にバレないように細心の注意は払ってたつもりだった。
でも甘かったらしい。俺等は学校の教師に呼び出された!

教師「なんで呼び出されたかわかるかな?」
姉「いえ、身に覚えがありませんが」
さすが生徒会長。凛とした風に答えてくれます。
教師「倫太郎はどうなんだ?」
俺「ないっすねー。テストの点、悪かったですか?」
文章みて分かると思うが、俺は頭が悪い!
教師「君たち、男女交際をしてるよね?」
姉「。。。。」
俺「は?」
教師「姉弟としてではなくて、男女として交際してるよね?ってこと」
俺「意味が分かりません」

何でバレた!?って感じだった。
バレる要素が全く見当たらないんだもの。。。

教師「これ、クリスさんが書いたものですよね?」
そう言ってルカとしてやり取りしてる手紙を出される。
俺も姉も、その手紙は全部保管してあるはずだし。ここにあるのはおかしい。そもそも一番気をつけていたものも手紙だったし。
姉「誰かが私のフリをして書いたものではないのですか?」
そうは言うものの、やっぱりそれは姉の筆跡だった。
教師「ではご両親に確認してみてもいいですか?」
そう言われて黙る俺等。。。
それを白状したものだと教師は捉えたらしい。
結局両親も学校に呼ばれた。

怒られるなんてものじゃなかったな。母親とか、もう絶望してる感じだったし。
結局俺は再び謹慎。今回は姉も一緒に。
もちろん学校中その噂。。。最悪だった。
そもそもバレる要素がなかったんだ。。。

家に帰って手紙を確認してみても、自分が把握してる分は全部持っていた。

俺と姉は所持してる手紙をお互いに確認した。
姉「え?なにこれ!?私こんなの書いたことない!!」
俺「は?どういう事?」
姉「だから!私こんな手紙出した事無いっていってるの!!」
そう言って姉が見ているのは丁度えなの敬語がなくなった頃の手紙。
姉が言うには、その頃の手紙から微妙に文が変わってるらしい。

俺「じゃあおねえが書いたのはどこ行ったんだよ!?」
姉「知らないよぅ。。。」
そう言って、打ち拉がれる姉。

この時はパニックでどういう事かさっぱり分からなかった。
でも、謹慎の期間中冷静に考えればそんな事ができるのは一人しかいないのだ。

いもうとおおお!!!!

気がついてから姉と一緒に妹を問いつめる。
姉「まゆり。私の手紙、どうしたの?」
妹「ん?ちゃんと取っておいてあるよw」
姉「途中から、ずっと私のフリしてたの?」
妹「うん。まさかそんな関係になるとは思わなかった」
妹は最初、姉の部屋で手紙を見つけて、それから姉のフリをしたらしい。
単に俺と姉の道化ぶりを見て楽しんでるだけのつもりらしいが、俺と姉がそういう関係になってしまったのが面白くなかったらしい。
妹「実の姉弟で、その上恋愛感情まで持っちゃうなんて。うらやましいねー。どうせ私は他人ですよ」
俺も姉も、まゆりを他人と思った事なんて無かったが。本人はそう思ってしまっていたらしい。。。

結局、姉は高校卒業と同時に家を勘当された。
とは言っても、生活費とかは親が出してたから勘当とは違うか。

親は離婚したのだけど。妹はそのまま俺の母親の方についた。だからまだ俺の妹だ。

姉とは今は普通に会ったりもするけど、その頃の話はタブーになってる。今はそれなりに生活力もあるし。昔のようにはならないだろうけど、そもそももう姉には恋愛感情なんて抱けないしな。

姉や妹と肉体関係を持つのはあるかもしれんが、恋愛として成就させるのはとんでもない苦労がいるのだろうなと思う。
つーか無理!障害多すぎ!!


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